JP2002125418A - 野菜苗植付機 - Google Patents

野菜苗植付機

Info

Publication number
JP2002125418A
JP2002125418A JP2000329394A JP2000329394A JP2002125418A JP 2002125418 A JP2002125418 A JP 2002125418A JP 2000329394 A JP2000329394 A JP 2000329394A JP 2000329394 A JP2000329394 A JP 2000329394A JP 2002125418 A JP2002125418 A JP 2002125418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
gear
planting
traveling
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000329394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Kuroda
智之 黒田
Minoru Kuwabara
桑原  穣
Seiji Kimura
征史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP2000329394A priority Critical patent/JP2002125418A/ja
Publication of JP2002125418A publication Critical patent/JP2002125418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行機体の接する地面に傾斜等がある場合に
は運植体も傾斜して、適切な植付ができなくなる。ま
た、植付作業を適切に行うためにステアリング操作を必
要とするとき、作業者は植付作業に専念することが妨げ
られてしまう。 【解決手段】 走行機体2に軸121の回動手段120
を設け、後輪5・5を支持する左右のチェーンケース1
0・11を該走行機体2に枢設し、左右両側で該軸12
1と該チェーンケース10・11とをクランク機構11
8・119を介して連結すると共に左右両側の該クラン
ク機構118・119と左右両側の前輪4・4とをクラ
ンク機構140・141を介して連結し、左右両側でそ
れぞれ該前輪4・4と該後輪5・5とが同位相に上下動
可能に構成し、前記走行機体2前部に一対の畦ローラ1
52・152を設け、該ローラを畦に当接させて該走行
機体2を畦に追従して走行可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜苗植付機の全
体レイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、甘藷苗等の野菜苗を移植する
苗植付機は知られており、例えば特公平3−60454
号の技術である。該技術では、機体の走行に連動して回
転する回転軸を機体フレームに設け、該回転軸には所定
の植付形状に構成した運植体を複数放射状に配設すると
共に、前記運植体に保持させた甘藷苗を機体の走行に伴
って所定の植付姿勢に植付姿勢に植込むように構成して
いた。該技術での植付作業は、まず、前記運植体の前方
に設けられたカッターによってマルチフィルムの切断を
行い、次いで該運植体を土中に侵入させて苗を植付けて
いた。実開平5−20112号の技術では、運植体を機
体フレームに対して上下動させる上下動機構を設けてい
る。そして、畦上面の高さの変化に応じて該運植体を上
下させて、植付深さを一定に保つようにしている。ま
た、これらの苗植付機は、作業時に作業者は乗車して作
業を行うようにしている。そのため、運転席近傍にはフ
ットペダルが設けられており、該フットペダルの操作に
より左右の走行駆動のクラッチを断接してステアリング
操作を可能としていた。そして、走行機体が畦をまたい
で直進可能となるようにしていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
畦高さの変化に対応して植付深さを一定とする機構は設
けられていても、走行機体自体が傾斜してしまった場合
への対処は考慮されていなかった。一般的に傾斜圃場で
は、等高線に沿って作付けを行うため、走行機体には左
右方向の傾斜が生じてしまう。そして走行機体が傾斜す
る場合には、該走行機体と平行に配設されている運植体
も傾斜してしまい、適切な植付ができなくなってしまう
のである。また、前記従来の技術では、植付作業を適切
に行うためにステアリング操作を必要としていた。この
ため、走行機体を直進状態に保つために作業者は注意を
払う必要があり、植付作業に専念することが妨げられて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、ギアケ
ースを走行機体に設けてエンジンからの動力を伝え、一
つの運植体を該ギアケースの出力軸に設け、該運植体を
走行に伴って回転させて、該運植体に保持させた野菜苗
を植付けるように構成したものである。
【0005】即ち、請求項2においては、走行機体に対
して上下動自在にフレームを設け、ギアケースを該フレ
ームに固設してエンジンからの動力を伝え、一つの運植
体を該ギアケースの出力軸に設け、該運植体を走行に伴
って回転させて、該運植体に保持させた野菜苗を植付け
るように構成したものである。
【0006】即ち、請求項3においては、畦高検出手段
と前記フレームを上下動させる駆動手段と制御装置とを
備え、畦高検出手段と駆動手段とを制御装置に接続し、
制御装置が畦上面と前記フレームとの距離を一定とする
ように制御したものである。
【0007】即ち、請求項4においては、前記畦高検出
手段が前記運植体回動軌跡より前方に位置するようにし
たものである。
【0008】即ち、請求項5においては、前記畦高検出
手段を前記フレームから延設したものである。
【0009】即ち、請求項6においては、前記走行機体
に左右へ延出する軸を枢設し、該走行機体に該軸の回動
手段を設け、後輪を支持する左右のチェーンケースを該
走行機体に枢設し、左右両側で該軸と該チェーンケース
とをクランク機構を介して連結すると共に左右両側の該
クランク機構と左右両側の前輪とをクランク機構を介し
て連結し、左右両側でそれぞれ該前輪と該後輪とが逆位
相に上下動可能に構成したものである。
【0010】即ち、請求項7においては、前記走行機体
前部に一対のローラを設け、該一対のローラを畦に当接
させて該走行機体を畦に追従して走行可能としたもので
ある。
【0011】即ち、請求項8においては、前記走行機体
終端位置にハンドルを設け、該ハンドルの両側にそれぞ
れサイドクラッチを設けたものである。
【0012】即ち、請求項9においては、前記走行機体
の乗用位置と歩行位置との近傍に走行クラッチレバーを
それぞれ配設し、歩行用走行クラッチレバーとミッショ
ンケースの副変速操作レバーとをアウタと該アウタ内に
進退自在に収納されるインナーワイヤとにより連結し、
該歩行用の走行クラッチレバーの操作により該インナー
ワイヤを介して該副変速操作レバーを揺動させ、前記ア
ウタのアウタ受けを該走行機体に揺動可能に設け、該乗
用走行クラッチレバーの操作により該アウタ受けを揺動
させ、該アウタ受けの揺動により前記アウタ及び前記イ
ンナーワイヤを進退させて、前記副変速操作レバーを揺
動させるように構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。
図1は野菜苗植付機を示す全体側面図であり、図2は野
菜苗植付機を示す全体平面図であり、図3はミッション
ケース及びグランドPTOケースの動力伝達構成を示す
展開断面図であり、図4はミッションケースを示す側面
図であり、図5は作業部駆動ケースを示す平面断面図で
あり、図6は伝動軸の回転数に対する運植体駆動軸、テ
ーブル駆動軸、作溝駆動軸の回転数を示す図であり、図
7は間欠駆動をする作業部駆動ケース内ギアの外周形状
を示す図であり、図8は苗送りテーブルを示す側面図で
あり、図9は苗送りテーブルを示すA矢視一部断面図で
あり、図10は苗送りテーブルを示すB矢視図であり、
図11は苗ホルダを示す側面断面図であり、図12は植
付部を示す側面図であり、図13は植付部を示す正面図
であり、図14は植付爪を示す正面図であり、図15は
植付爪カム及び爪支持体カムを示す側面図であり、図1
6は作溝刃を示す側面図及びC矢視断面図であり、図1
7は甘藷苗の植付姿勢を示す側面図であり、図18は畦
高検出手段を示す側面図であり、図19は植付フレーム
を上下動させる駆動手段を示す側面図であり、図20は
走行クラッチ構造を示す平面断面図であり、図21は走
行クラッチ構造の要部を示す平面断面図であり、図22
は車体水平制御機構を示す側面図であり、図23は車体
水平制御機構を示す平面図であり、図24は機体後部に
おける車体水平制御機構を示す側面図であり、図25は
畦追従装置を示す正面図である。
【0014】図1、図2に示すように、野菜苗植付機1
は走行機体2と作業部30とから構成され、該走行機体
2は昇降リンク機構21を介して、該作業部30を上下
動可能に支持している。走行機体2は車体フレーム3の
前部下方に左右一対の前輪4・4を配設し、該車体フレ
ーム3の後部下方に左右一対の後輪5・5を配設してい
る。そして該走行機体2の後部の右側には上から順に、
燃料タンク12、エンジン6、グランドPTOケース8
が配設されている。該走行機体2の後部の左側には上か
ら順に、主変速レバー25、ミッションケース7が配設
されている。該ミッションケース7下部左方にはチェー
ンケース10が前下方に向けて延設されており、該グラ
ンドPTOケース8の右方にはチェーンケース11が前
下方に向けて延設されている。また、該ミッションケー
ス7上部前方には発電機9が配設されている。ミッショ
ンケース7は、エンジン6の動力を該ミッションケース
7にて分岐し、グランドPTOケース8、チェーンケー
ス10・11、さらに発電機9に伝達している。また、
グランドPTOケース8は後述するように、作業部30
へ動力を伝達するものである。そしてチェーンケース1
0・11は該チェーンケース10・11の前端部で後輪
5・5を支持して、該後輪5・5を駆動するようにして
いる。また、一対のバッテリ46・47がエンジン6の
左右に配設されており、前記発電機9により発電された
電力が該バッテリ46・47に充電されるようにしてい
る。
【0015】前記車体フレーム3は平面視U字形状に形
成されており、該車体フレーム3の内側を支持フレーム
13・13が橋架している。該支持フレーム13・13
上に、支持体14が載置されており、該支持体14は前
記昇降リンク機構21の後端を支持している。そして該
支持体14上には運転席15が設けられている。車体フ
レーム3の後部では、泥除け16・16が該車体フレー
ム3両側方に向けて延設されており、該泥除け16・1
6は後輪5・5上部を覆って、泥が車体へ飛び散るのを
防止している。また、該車体フレーム3の後部内側に
は、側部プレート17・17が該車体フレーム3に固設
されており、該側部プレート17・17は支持フレーム
18・18を該側部プレート17・17間に橋架して、
該側部プレート17・17の剛性を強化している。該側
部プレート17・17は外側で乗用操作用ハンドル19
・19及び走行操作用ハンドル20を固設しており、該
乗用操作用ハンドル19は前記運転席15の側方に位置
し、該走行操作用ハンドル20は走行機体2後部へ延出
している。また、該車体フレーム3前部上面には、ステ
ップ24・24が該車体フレーム3に固設されている。
【0016】前記作業部30は、前記車体フレーム3の
前部内側に配設されており、該作業部30は植付部31
と苗送りテーブル32と植付フレーム33とから構成さ
れている。該植付フレーム33は平面視U字形状に形成
され、後部に支持フレーム33a・33aを立設してい
る。そして、該植付フレーム33前端及び該支持フレー
ム33a・33a上端にて、該作業部30が該苗送りテ
ーブル32を支持している。植付フレーム33は該植付
フレーム33右部下端に作業部駆動ケース34を固設し
ている。該作業部駆動ケース34はギアケースであり、
後述する間欠駆動を行うように構成されている。そして
該作業部駆動ケース34は該植付部31に動力を伝達し
て、該植付部31を駆動するようにしている。また、前
記グランドPTOケース8より該作業部駆動ケース34
へは、連結軸35を介して動力伝達可能に構成してい
る。ここで、グランドPTOケース8の出力軸たるグラ
ンドPTO軸36と該連結軸35後端とは、ユニーバー
サルジョイント38を介して連結しており、同じく作業
部駆動ケース34の入力軸37と該連結軸35前端もユ
ニーバーサルジョイント39を介して連結している。該
連結軸35はスプライン嵌合している内軸と外軸とから
構成されており、該連結軸35の全長を伸縮しながらも
動力伝達を可能としている。以上構成により、後述する
前記作業部30の上下動に関わりなく、前記グランドP
TOケース8より該作業部駆動ケース34へ動力伝達可
能としている。
【0017】前記昇降リンク機構21は平行リンク機構
であり、左右一対の前リンク22L・22Rと、同じく
左右一対の後リンク23L・23Rとから構成される。
該前リンク22L・22Rと該後リンク23L・23R
とはそれぞれの前端部で前記植付フレーム33後部に枢
支され、該前リンク22L・22Rと該後リンク23L
・23Rの後端部は前記支持体14に枢支されている。
このため、走行機体2に対して作業部30を上下動自在
としている。前記支持フレーム13・13は、前記後リ
ンク23L・23Rの外側で支持プレート40・41・
42を垂設している。ここで該支持プレート40・41
は該後リンク23・23の左側に配設されており、該支
持プレート42は右側に配設されている。
【0018】次に、前記エンジン6から前記ミッション
ケース7及び前記グランドPTOケース8への駆動伝達
構成について説明する。図3、図4に示すように、エン
ジン出力軸156が前記ミッションケース7へ右方より
挿入されており、該エンジン出力軸156左端にはエン
ジンギア156aが固設されている。該エンジン出力軸
156前下方には主軸157が該ミッションケース7の
ケーシング158に枢設されており、該主軸157の右
端には第1主軸ギア159が固設されている。前記エン
ジンギア156と該第1主軸ギア159とは噛合してい
る。
【0019】前記エンジン出力軸156前上方には、P
TO軸160が前記ケーシング158に枢設されてお
り、該PTO軸160には2連PTOギア161が固設
されている。該2連PTOギア161は右側の第1PT
Oギア161aと左側の第2PTOギア161bとから
構成されている。該第1PTOギア161aと前記第1
主軸ギア159とは噛合しており、エンジン出力を該P
TO軸160へ伝達可能に構成している。なお、図3は
ミッションケース7、グランドPTOケース8等を示す
展開図である。また、第2PTOギア161bはベベル
ギアで構成されている。前記ケーシング158より前方
に向けて、発電機伝動軸162が延設されており、該発
電機伝動軸162はケーシング163によって被覆され
ている。該発電機伝動軸162は前部が該ケーシング1
63に枢設され、後部が前記ケーシング158に枢設さ
れている。該発電機伝動軸162の後端部には第1発電
機伝動ギア164が固設され、前端部には第2発電機伝
動ギア165が固設されている。該第1発電機伝動ギア
164及び該第2発電機伝動ギア165は共にベベルギ
アで構成され、該第2発電機伝動ギア165と前記第2
PTOギア161bとは噛合している。
【0020】前記ケーシング163には左右方向に発電
機駆動軸166が枢設されており、該発電機駆動軸16
6の左右中央部には発電機駆動ギア167が固設されて
いる。該発電機駆動ギア167と前記第2発電機伝動ギ
ア165は共にベベルギアで構成され、相互が噛合して
いる。 また、該発電機駆動軸166左端には発電機駆
動プーリ168が固設されている。該発電機駆動プーリ
168と前記発電機9とはVベルト9aを介して連結さ
れており、該発電機駆動プーリ168の回転により該発
電機9が駆動するように、野菜苗植付機1は構成されて
いる。該発電機9によって発電された電力は、前記バッ
テリ46・47に蓄電される。以上のように、野菜苗植
付機1には、前記エンジン出力軸156から前記発電機
駆動軸166への駆動伝達経路が設けられ、分岐された
エンジン出力により該発電機9を駆動するようにしてい
る。また前述したように、前記第1主軸ギア159と前
記第1PTOギア161aとは常時噛み合いに構成され
ており、前記エンジン6の駆動時には常に該発電機9に
おいて発電が行なわれるようにしている。
【0021】走行機体2には前述したように、グランド
PTOケース8が設けられており、該グランドPTOケ
ース8より前記グランドPTO軸36が出力している。
つまり該走行機体2は、該グランドPTO軸36に前記
発電機駆動軸166を加えて、走行駆動以外にエンジン
出力取出し軸を二つ設けている。このため野菜苗植付機
1は、後述する作業部30を構成する各装置の駆動を可
能とすると共に、同時に前記発電機9の駆動を可能とし
ている。
【0022】前記主軸157には走行機体2の副変速機
構が設けられており、該走行機体2の前進、後進、中立
の3状態の切換えを可能としている。該主軸157は左
右中央部にスプラインが設けられ、該主軸157にシフ
タ回転体169がスプライン外嵌されて左右摺動自在と
している。該主軸157のスプライン部の右方には第2
主軸ギア170が該主軸157に対して相対回転自在に
外嵌されており、該スプライン部の左方には、第3主軸
ギア171が同じく該主軸157に対して相対回転自在
に外嵌されている。前記シフタ回転体169は左右両側
に爪を設けており、前記第2主軸ギア170及び前記第
3主軸ギア171も、前記シフタ回転体169側にそれ
ぞれ爪部170a・171aを設けている。そして該シ
フタ回転体169の爪と該爪部170aとが噛合すると
きが走行機体2の後進状態であり、該シフタ回転体16
9の爪と該第3主軸ギア171の爪部171aとが噛合
するときが走行機体2の前進状態である。また、該シフ
タ回転体169の爪が前記爪部170a・171aのい
ずれとも噛合しないときが、走行機体2の停止する中立
状態である。
【0023】前記主軸157の後下方には変速軸172
が前記ケーシング158に枢設されており、該変速軸1
72には主変速機構が設けられている。該主変速機構に
より、該走行機体2の前進時における高速、中速、低速
の3状態の切換えを可能としている。該変速軸172の
左端には第1変速ギア173が固設されており、該第1
変速ギア173と前記第3主軸ギア171とは噛合して
いる。前述した前進状態の場合は前記シフタ回転体16
9と前記爪部171aが噛合して、前記第3主軸ギア1
71が前記主軸157に対して固定され、該第1変速ギ
ア173にエンジン出力が伝えられて回転を行う。
【0024】第1変速ギア173の右方には、第2変速
ギア174が前記変速軸172に対して相対回転自在に
外嵌されている。また、該変速軸172は該2変速ギア
174より右方の外周にスプラインを設けており、シフ
タ回転体175を該変速軸172にスプライン外嵌して
左右摺動自在としている。該シフタ回転体175は2連
ギアであり、左側のシフタ中速ギア175aと右側のシ
フタ低速ギア175bとから構成される。前記第2変速
ギア174は前記シフタ回転体175側の内側に内歯1
74aが形成されており、前記中速ギア175aを噛合
可能としている。そして、該中速ギア175aと該第2
変速ギア174とを噛合させることによって、前記エン
ジン6からの動力を該第2変速ギア174に伝達可能と
している。
【0025】前記変速軸172の前下方には走行2軸1
76が前記ケーシング158に枢設されており、該走行
2軸176には左側より第1走行2軸ギア177、第2
走行2軸ギア178、第3走行2軸ギア179が固設さ
れている。該第1走行2軸ギア177は2連ギアであ
り、左側の高速ギア177aと右側の中速ギア177b
とから構成される。前記シフタ回転体175が左側に移
動して前記内歯174aと前記シフタ中速ギア175a
とが噛合すると、該第2変速ギア174と高速ギア17
7aとを介してエンジン出力が該走行2軸176に伝達
される。これが走行機体2の高速状態である。前記シフ
タ回転体175が変速軸172上を摺動して、該シフタ
中速ギア175aと前記中速ギア177bとが噛合する
とき、該シフタ回転体175を介してエンジン出力が前
記走行2軸176に伝達される。これが走行機体2の中
速状態である。また、前記第3走行2軸ギア179は2
連ギアであり、左側の低速ギア179aと右側の後進ギ
ア179bとから構成される。前記シフタ回転体175
が変速軸172上を摺動して、前記シフタ低速ギア17
5bと該低速ギア179aとが噛合するとき、該シフタ
回転体175を介してエンジン出力が前記走行2軸17
6に伝達される。これが走行機体2の低速状態である。
【0026】前記第2主軸ギア170と前記低速ギア1
79bとは噛合しており、前記後進状態のとき、該第2
主軸ギア170を介してエンジン出力が前記走行2軸1
76に伝達される。
【0027】前記走行2軸176の下方には、走行3軸
180が前記ケーシング158に枢設されており、該走
行3軸180には該ケーシング158内部で走行3軸ギ
ア181が固設されている。そして該走行3軸ギア18
1は、前記走行2軸176の第2走行2軸ギア178と
噛合している。該走行3軸180は該ケーシング158
より左右に延出しており、右方では前記グランドPTO
ケース8を貫通している。そして、該走行3軸180の
左右両端は前記チェーンケース10・11に挿入してお
り、該チェーンケース10・11内のチェーンを介し
て、後輪5・5をエンジン出力により駆動するようにし
ている。
【0028】前記走行3軸180は前述したように、前
記グランドPTOケース8を貫通すると共に、該グラン
ドPTOケース8のケーシング187に枢設されてい
る。該走行3軸180上には、該グランドPTOケース
8内部で、第1入力ギア182が相対回転自在に外嵌さ
れている。該第1入力ギア182の軸部外周には2連ギ
アが固設されており、該2連ギアは第2入力ギア183
と第3入力ギア184とから構成されている。
【0029】前記走行3軸180上には、該第1入力ギ
ア182右端より該走行3軸180を前記ケーシング1
87に枢設するベアリング188まで、スプラインが設
けられている。そして該スプライン上にはスライダ18
5が外嵌されており、該スライダ185は該スプライン
上を左右摺動自在に構成されている。また、該スプライ
ン上には付勢ばね186が外嵌されており、該付勢ばね
の両端はそれぞれ該スライダ185と該ベアリング18
8とに当接して、該付勢ばね186は前記スライダ18
5を左方に付勢するようにしている。
【0030】前記第1入力ギア182の右端には爪部1
82aが設けられ、前記スライダ185の左端にも爪部
185aが設けられており、これらの爪部を構成する爪
が互いに噛合可能に構成されている。また、これらの爪
は前記走行3軸180が正回転(前記前進時)する場合
のみ噛合して回り止めとなり、逆回転(前記後進時)す
る場合には互いに滑るように形成されている。以上のよ
うにして、前記第1入力ギア182及び前記スライダ1
85はワンウェイクラッチとして機能する爪クラッチ機
構を構成しており、走行機体2の後進時に、前記グラン
ドPTOケース8の出力側のグランドPTO軸36への
動力伝達が切断されるようにしている。
【0031】前記走行3軸180と並列に、シフタ軸1
89が前記ケーシング187に配設されている。そし
て、該シフタ軸189の左部にはボールクラッチ機構が
設けられており、該シフタ軸189の右部にはボールデ
テント機構が設けられている。
【0032】前記シフタ軸189の左部には、円筒状に
形成されている変速軸190が該シフタ軸189に対し
て相対回転自在に外嵌されており、該変速軸190は前
記ケーシング187に枢設されている。該変速軸190
上には、3列のボールクラッチ191・192・193
を介して、低速ギア194、中速ギア195、高速ギア
196が係脱自在に外嵌されている。また、該低速ギア
194、該中速ギア195、該高速ギア196はそれぞ
れ順に、前記第1入力ギア182、前記第2入力ギア1
83、前記第3入力ギア184と噛合している。前記シ
フタ軸189には前記ボールクラッチ191・192・
193を択一的に係合させる突起189aが設けられて
おり、前記低速ギア194、前記中速ギア195、前記
高速ギア196の内歯と前記変速軸190の孔にボール
を摺動可能として、該突起189aを有する該シフタ軸
189を軸方向摺動自在としている。そして、該シフタ
軸189の前記変速軸190に対する摺動により、該ボ
ールクラッチ191・192・193のいずれかのボー
ルを該突起189aによって前記変速軸190の孔より
押し出し、前記低速ギア194、前記中速ギア195、
前記高速ギア196の内歯と前記孔との両方にまたがる
ようにしてボールクラッチを構成している。以上のよう
に、前記グランドPTOケース8内にはボールクラッチ
機構が設けられており、該ボールクラッチ機構により前
記グランドPTO軸36の出力が変速可能となるように
している。
【0033】前記シフタ軸189の右部では、支持体1
97が該シフタ軸189に外嵌されており、該支持体1
97は前記ケーシング187に固設されている。また、
該支持体197にはボールデテント198が設けられて
いる。そして、該支持体197内部に設けられた穿設孔
には付勢ばね199が内挿されており、該ボールデテン
ト198を該付勢ばね199の付勢により、該ボールデ
テント198が前記シフタ軸189に当接するようにし
ている。また該シフタ軸189には、前述した選択可能
な変速数に応じて3つのデテント部189b・189b
・189bが設けられている。そして、該デテント部1
89bに前記ボールデテント198を係止して、該シフ
タ軸189を変速位置に保持できるようにしている。以
上のように、前記グランドPTOケース8内にはボール
デテント機構が設けられており、該ボールデテント機構
により該グランドPTOケース8内での変速段を変更・
固定自在となるようにしている。
【0034】前記グランドPTOケース8より前方に向
けて前記グランドPTO軸36が延出しており、該グラ
ンドPTO軸36の後部は前記ケーシング187に軸支
されている。該グランドPTO軸36の後端部にはグラ
ンドPTOギア200が固設されている。また、前記変
速軸190の右端部には変速ギア190aが形成されて
おり、該変速ギア190aと前記グランドPTOギア2
00とは噛合している。そして、前記ボールクラッチ機
構により変速された動力を、該グランドPTO軸36よ
り出力可能となるようにしている。
【0035】次に、前記作業部30を駆動させる前記作
業部駆動ケース34について説明する。図5に示すよう
に、作業部駆動ケース34はテーブル駆動軸26、運植
体駆動軸27、作溝駆動軸28の3軸を出力している。
該テーブル駆動軸26は前記苗送りテーブル32を駆動
する駆動軸であり、該運植体駆動軸27は後述する運植
体48を駆動させる駆動軸であり、該作溝駆動軸28は
同じく後述する作溝刃49を駆動させる駆動軸である。
【0036】前記入力軸37は前部が該作業部駆動ケー
ス34のケーシング内に挿入されており、該入力軸37
前端にはべベルギア37aが固設されている。該ケーシ
ング内には伝動軸50が左右方向に枢支されており、該
伝動軸50右端にはべベルギア50aが固設されて前記
べベルギア37aと噛合している。また、該伝動軸50
には2連ギア51およびホルダギア55が固設されてい
る。該2連ギア51は小径のテーブルギア52と大径の
作溝ギア53とから構成されている。
【0037】該伝動軸50前方には、運植体駆動軸27
および作溝駆動軸28が該伝動軸50に対して並列に配
設されており、該運植体駆動軸27は前記ケーシングに
枢支されている。。該運植体駆動軸27は円筒状のボス
で構成され、該作溝駆動軸28を該運植体駆動軸27内
部に挿通して、該作溝駆動軸28を該運植体駆動軸27
に対して回動自在としている。該運植体駆動軸27右端
にはギア27aが固設されて、前記ホルダギア55と噛
合している。また、該作溝駆動軸28は該運植体駆動軸
27より右方に延出し、該運植体駆動軸27の右方で該
作溝駆動軸28はギア28aを固設している。該ギア2
8aは前記作溝ギア53と噛合している。
【0038】運植体駆動軸28右方には、テーブル伝動
軸54が前記ケーシングに枢支されており、該テーブル
伝動軸54は左部の軸心を中空として、該作溝駆動軸2
8を該テーブル伝動軸54内部に枢支している。該テー
ブル伝動軸54左端にはギア54aが固設されており、
前記テーブルギア52と噛合している。該テーブル伝動
軸54右端にはベベルギア54bが固設されている。ま
た、前記テーブル駆動軸26が該ケーシングに枢支され
ており、該テーブル駆動軸26は該作業部駆動ケース3
4より前方に延出している。該テーブル駆動軸26後端
にはベベルギア26aが固設されており、前記ベベルギ
ア54bと噛合している。
【0039】入力軸37及びテーブル駆動軸26の軸心
は、走行機体2の走行方向と一致するように設けられて
いる。また、前述した爪クラッチ機構により、グランド
PTO軸36の回転方向は一方向に制限されており、そ
の方向は後面視で右回転となる方向である。そして前記
ギア、ベベルギア等の組み合わせにより、入力軸37及
びテーブル駆動軸26の回転方向も後面視で右回転とな
る(入力軸37及びテーブル駆動軸26の回転ベクトル
の向きが走行機体2の前進方向に等しい)。また、運植
体駆動軸27及び作溝駆動軸28の軸心は該走行方向に
直行する水平軸と一致するように設けられている。そし
て前記ギア、ベベルギア等の組み合わせにより、運植体
駆動軸27及び作溝駆動軸28の回転方向は、左側面視
で右回転となる(運植体駆動軸27及び作溝駆動軸28
の回転ベクトルの向きが、走行機体2の前進方向に対す
る右向きに等しい)。
【0040】ホルダギア55とギア27a間、作溝ギア
53とギア28a間、テーブルギア52とギア54a間
では、歯を設けるピッチを同一のものとして、それらの
ギアの外周上に歯を設けている。これらのギアはギア2
8aを除いて、ギア外周全体のうち一部にだけしか歯を
設けていない。この構成により、該ホルダギア55と該
ギア27a間、該作溝ギア53と該ギア28a間、該テ
ーブルギア52と該ギア54a間で、相互のギアが噛合
する場合にはギア間で動力を伝達し、噛合しない場合は
ギア間で動力を伝達しないようにしている。このため前
記入力軸37の連続回転が前記作業部駆動ケース34に
より間欠回転に変換され、運植体駆動軸27、作溝駆動
軸28、テーブル駆動軸26より該間欠回転が出力され
る。ここで前述したように、該入力軸37には前記グラ
ンドPTO軸の動力が伝達されており、該作業部駆動ケ
ース34はギアケースである。
【0041】図6(a)から図6(e)には、前記伝動
軸50の回転による前記ギア27a・28a・54aの
回転の様子を示している。図6(a)に示す状態を基準
(0回転)としており、図6(b)から図6(e)では
該伝動軸50の回転に応じた他のギアの回転数を示して
いる。図6(a)から図6(e)に進むにつれ、該伝動
軸50が1/4回転ずつ回転した状態としている。
【0042】ここで前記ギア27a・28aの回転数は
運植体駆動軸27、作溝駆動軸28の回転数に等しく、
前記ベベルギア54bとベベルギア26aとの歯数は同
じなので、該ギア54aの回転数とテーブル駆動軸26
の回転数も等しい。また、運植体駆動軸27、作溝駆動
軸28、テーブル駆動軸26はいずれも前記伝動軸50
より動力を得ている。このため、該伝動軸50に固定さ
れているホルダギア55、作溝ギア53、テーブルギア
52と前記ギア27a・28a・54aとの歯数および
ギア径の比によって、該運植体駆動軸27、該作溝駆動
軸28、該テーブル駆動軸26相互間の回転比が決定さ
れる。
【0043】図7に示すように、本実施例では前記ホル
ダギア55は外周全体で30個の歯を設けるところを1
4個だけ設けている。対する前記ギア27aは、外周全
体で15個の歯を設けるところを14個設け、該14個
のうちの一つの歯は幅広歯27bとし、該幅広歯27b
の外周面を円弧形状として、該ホルダギア55外周のう
ち歯を設けていない円弧面55aと面で摺接するように
している。このため該ギア27a及び該ホルダギア55
の歯が噛合しない場合には、該円弧面55aが回転して
も該幅広歯27bが回り止めとなって該ギア27aが回
転しない。該作溝ギア53は外周全体で36個の歯を設
けるところを、17個だけ設けている。対する該ギア2
8aは外周全体にわたって9個の歯を設けている。該テ
ーブルギア52は、外周全体で30個の歯を設けるとこ
ろを7個だけ設けている。対する該ギア54aは、外周
全体で16個の歯を設けるところを14個設け、該14
個のうち二つの歯は幅広歯54cとしている。該幅広歯
54cによる該ギア54aの回り止め構成は前記ギア2
7aと同様であり、該テーブルギア52には円弧部52
aが設けられている。
【0044】このため前述したギアの歯数およびギア径
の比によって該伝動軸50が1回転するときのギア27
a・28a・54aの回転は、図6(e)に示すように
なる。すなわち該伝動軸50に固定されるホルダギア5
5、作溝ギア53、テーブルギア52が1回転すると
き、ギア27aは1回転し、ギア28aは2回転し、ギ
ア54aは1/2回転する。
【0045】また、それぞれのギアの回転の様子を、図
6(a)から図6(d)を用いて説明する。前述したよ
うに図6(a)の状態を基準とすると、図6(b)に示
す前記伝動軸50が1/4回転した状態で、ギア28a
すなわち作溝駆動軸28が1回転する。図6(c)に示
す該伝動軸50が2/4回転した状態では、ギア27a
すなわち運植体駆動軸27が1回転し、作溝駆動軸28
がさらに1回転して合計2回転している。以後該伝動軸
50がさらに2/4回転するまで、該運植体駆動軸27
及び作溝駆動軸28は停止する。またテーブル駆動軸5
4はこの段階では停止したままである。図6(d)に示
す該伝動軸50が3/4回転した状態では、ギア54a
すなわち該テーブル駆動軸54が1/2回転している。
以後該伝動軸50が3/4回転するまで、該テーブル駆
動軸54は停止したままである。
【0046】なお詳しくは後述するが、この該伝動軸5
0の1回転が、前記植付部31による植付の1サイクル
である。該1サイクルの間に運植体駆動軸27は、伝動
軸50の1/2回転の間に1回転し、該伝動軸50の残
りの1/2回転の間は静止する。該1サイクルの間にテ
ーブル駆動軸54は、伝動軸50の1/2回転の間は静
止し、その後伝動軸50が1/4回転する間に1/2回
転し、その後伝動軸50が1/4回転する間は静止す
る。該1サイクルの間に作溝駆動軸28は、伝動軸50
の1/2回転の間に2回転し、該伝動軸50の残りの1
/2回転の間は静止する。
【0047】これより、前記苗送りテーブル32につい
て説明する。苗送りテーブル32は、図8から図10に
示すように、載置ケース56と搬送装置82とから構成
されている。該載置ケース56は甘藷苗を野菜苗植付機
1に搭載しておく手段であり、上面を開放した箱に形成
して、甘藷苗を該載置ケース内に載置しておけるように
している。該搬送装置82は甘藷苗の搬送手段としての
二つのベルトを備えており、第1のベルトはスポンジベ
ルト80・81であり、第2のベルトは苗ホルダベルト
58である。該搬送装置82は、該スポンジベルト80
・81及び該苗ホルダベルト58により甘藷苗を挟持搬
送して、該甘藷苗を前記植付部31へ供給する。なお該
スポンジベルト80・81は、合成樹脂等の軟質材で形
成されている。また該スポンジベルト80・81は、後
述するように、該苗ホルダベルト58に当接するように
配設されている。
【0048】スポンジベルト80・81は搬送ベルト5
7に巻回され、しかも該スポンジベルト80・81は該
搬送ベルト57に固着しており、これらのベルトは一体
として回動を行う。該搬送ベルト57は内周面に歯が設
けられた歯付ベルトであり、該搬送ベルト57は搬送ベ
ルト駆動軸59、従動軸60・61を巻回している。該
搬送ベルト駆動軸59及び該従動軸60・61両端部に
はそれぞれギアが固設されており、該ギアは該搬送ベル
ト59内周面の歯と噛合している。そして該搬送ベルト
駆動軸59の回転により、該搬送ベルト57を駆動させ
るようにしている。苗ホルダベルト58も同じく歯付ベ
ルトであり、該苗ホルダベルト58は苗ホルダベルト駆
動軸63、従動軸64・65を巻回している。該苗ホル
ダベルト駆動軸63及び該従動軸64・65両端部にも
それぞれギアが固設されており、該ギアは該苗ホルダベ
ルト58内周面の歯と噛合している。そして該苗ホルダ
ベルト駆動軸63の回転により、該苗ホルダベルト58
を駆動させるようにしている。
【0049】前記搬送装置82のギアケースを形成する
テーブルケーシング62は、該搬送ベルト57及び苗ホ
ルダベルト58右部の前後を覆うようにして配設されて
いる。そして該テーブルケーシング62に前記搬送ベル
ト駆動軸59、前記従動軸60・61、前記苗ホルダベ
ルト駆動軸63、従動軸64が枢支されている。また、
該テーブルケーシング62より左方に向けて苗ホルダベ
ルト支持台66が延設されており、該苗ホルダベルト支
持台66左端部で従動軸65が枢支されている。
【0050】苗送りテーブル32には略U字形に屈曲し
た支持フレーム67が設けられており、該支持フレーム
67の両端が該テーブルケーシング62前面と該苗ホル
ダベルト支持台66後面とで固定されている。そして、
該支持フレーム67後端を前記支持フレーム33aに嵌
め込み、該支持フレーム33aにて該苗送りテーブル3
2後部を支持している。またブラケット68・68が、
前記植付フレーム33前端と前記テーブルケーシング6
2前下部とを連結しており、該植付フレーム33にて該
苗送りテーブル32前部を支持している。
【0051】支持フレーム67右端にはブラケット74
・74が固設されている。支柱76・76が該ブラケッ
ト74・74と前記載置ケース56とを連結しており、
該支柱76・76は該載置ケース56を支持するように
している。また、支持台75が該支柱76・76と該載
置ケース56とを連結しており、該支柱76・76によ
る該載置ケース56の支持を補強している。
【0052】苗送りテーブル32の駆動入力軸たるテー
ブル入力軸69が、後方より前記テーブルケーシング6
2下部に挿入されている。そして該テーブル入力軸69
と前記テーブル駆動軸26とは、連結軸70を介して動
力伝達可能に構成されている。該テーブル入力軸69と
該連結軸70間及び、該連結軸70と該テーブル駆動軸
26間は、それぞれユニバーサルジョイントを介して連
結されている。
【0053】テーブル入力軸69前端には、苗ホルダベ
ルトスプロケット71及び搬送ベルトギア72が固設さ
れている。前記搬送ベルト駆動軸59の前端部にはギア
59aが固設されており、該ギア59aと該搬送ベルト
ギア72とが噛合している。そしてテーブル入力軸69
からの動力により、前記搬送ベルト57を駆動させるよ
うにしている。前記苗ホルダベルト駆動軸63の前端部
にはスプロケット63aが固設されており、該スプロケ
ット63aと該苗ホルダベルトスプロケット71とはチ
ェーン73によって巻回されている。そしてテーブル入
力軸69からの動力により、前記苗ホルダベルト58を
駆動させるようにしている。以上の駆動構成により、搬
送ベルト57は正面視右回りの回転を行い、苗ホルダベ
ルト58は左回りの回転を行うものである。そして後述
するように、苗ホルダベルト58上に載置された甘藷苗
が、搬送ベルト57・苗ホルダベルト58間に引き込ま
れて、両ベルトにより下方へ挟持搬送されるように構成
している。
【0054】前記テーブル駆動軸26は間欠的に回転す
るものであり、前述した前記植付の1サイクルにおい
て、前記運植体駆動軸27が1回転する間は静止し、そ
の後伝動軸50が1/4回転する間に該テーブル駆動軸
26は1/2回転し、その後伝動軸50が3/4回転す
る間の時間は再び静止する。なお該運植体駆動軸27は
後述するように、前記植付部の運植体48を駆動させる
駆動軸である。前述したように作業部駆動ケース34に
より、該搬送装置82と該運植体48との駆動のタイミ
ングが合わせられており、該運植体駆動軸27の回転後
に該テーブル駆動軸26が回転する。そして以上構成に
より、該苗送りテーブル32より該運植体に備えられる
植付爪88へ、甘藷苗を適切に供給できるようにしてい
る。該植付爪88についても後述する。
【0055】この該テーブル駆動軸26の間欠的な回転
により、前記搬送ベルト57及び苗ホルダベルト58も
間欠的に駆動する。該テーブル駆動軸26の1/2回転
あたりに該搬送ベルト57及び該苗ホルダベルト58が
進む距離(ワンピッチ)は、本実施例の場合80mmで
ある。
【0056】作業者は甘藷苗の植付作業時には前記運転
席15に座っており、苗送りテーブル32を用いて、前
述したように前記植付部31に甘藷苗を供給するもので
ある。このとき作業者は前記載置ケース56より一本の
甘藷苗を取り出し、該載置ケース56左側の前記苗ホル
ダベルト58上に該甘藷苗を載置する。該甘藷苗は、根
元が後側(作業者側)となるようにして、該苗ホルダベ
ルト58より前側に延出するように載置する。これは、
根元側を位置合わせすることで、後述する植付部31へ
の該甘藷苗の受け渡しを適切とするためである。
【0057】苗ホルダベルト58外周面上には苗ホルダ
77・77・・・が設けられている。苗ホルダ77・7
7・・・は、該苗ホルダベルト58の回転方向に沿って
前記ワンピッチの間隔毎に設けられている。また苗ホル
ダ77・77・・・は、該苗ホルダベルト58の回転方
向に対して直角となるように前後へ並列に設けられてお
り、それぞれ苗ホルダ列78・79を構成している。苗
ホルダ列78(79)を構成する苗ホルダ77・77の
間隔は、前記ワンピッチの間隔としている。該ワンピッ
チは前述したように、前記植付の1サイクルの間に該苗
ホルダベルト58が進む距離である。このため該植付の
1サイクル毎に甘藷苗一本が、前記搬送装置82下端に
挟持される状態にしている。そして前記植付部31の植
付爪88が該甘藷苗を挟み取れるようにして、該1サイ
クル毎に苗送りテーブル32より該植付部へ甘藷苗一本
が供給されるようにしている。
【0058】苗ホルダ列79を構成する苗ホルダ77・
77・・・は、前記苗ホルダベルト58より後方に延出
して設けられている。また、苗ホルダ77・77・・・
の後端下部には上向きの縁部がそれぞれ設けられてい
る。このため、作業者が前記苗ホルダベルト58に甘藷
苗を載置する際に、該甘藷苗の根元端が前記縁部に当接
するように配置して、該根元端位置を合わせやすくして
いる。
【0059】苗ホルダ77の断面は図11に示すような
形状であり、該苗ホルダ77は半円筒部77aと延出部
77bとから構成されている。該半円筒部77aは、円
筒の一部を切り欠いて断面形状を略U字形状としたもの
である。作業者が甘藷苗を前記苗ホルダベルト58に載
置する際に、該甘藷苗を該半円筒部77aに差し入れる
ことで該甘藷苗の保持を確実にして、前記苗ホルダベル
ト58から該甘藷苗が脱落するのを防止している。また
該延出部77bが該半円筒部77a一端より延出してお
り、苗ホルダ列79においては、該延出部77bは該苗
ホルダベルト58に対してオーバーハングした形状に形
成されている。そして、作業者が甘藷苗を該半円筒部7
7aに差し入れる際に、該延出部77bが該差し入れの
案内板として機能するようにしている。このため作業者
は、甘藷苗を該苗ホルダ77へ容易に差し入れることが
できる。
【0060】苗ホルダ77は合成樹脂等の軟質材で形成
されており、甘藷苗を該苗ホルダ77に差し入れた際
に、該甘藷苗が傷まないようにしている。
【0061】前述したように、前記搬送ベルト57の外
周にはスポンジベルト80・81が巻回されている。該
スポンジベルト80・81は前記苗ホルダベルト58に
当接するように配設されており、該苗ホルダベルト58
に載置される甘藷苗を、前記苗送りテーブル上部より下
部まで、挟持搬送するようにしている。また、該苗ホル
ダベルト58上に設けられている苗ホルダ77・77・
・・を圧迫しないようにするため、該苗ホルダ77の幅
だけ間隔を空けて、該スポンジベルト80・81を該搬
送ベルト57上に設けている。該搬送ベルト57及び該
スポンジベルト80・81は、該苗ホルダベルト58に
対して、甘藷苗の取込側たる左側(苗ホルダベルト58
側)にオーバーハングさせている。そして該苗ホルダベ
ルト58上に載置されている甘藷苗を、該スポンジベル
ト80・81と該苗ホルダベルト58とで挟み込み易く
して、該甘藷苗の取り込みずれの発生を防止している。
【0062】次に前記植付部31について説明する。図
12、図13に示すように、前記運植体駆動軸27には
前記運植体48が固設されており、該運植体48は苗供
給部83と爪支持体ガイド84と作溝刃ガイド85とか
ら構成される。該苗供給部83は、該運植体駆動軸27
を中心とする円弧形状に形成されており、後述するよう
に、苗の植付姿勢を安定させるようにしている。爪支持
体ガイド84は爪支持体86を内装しており、該爪支持
体86には複数のローラ87・87・・・が枢設されて
いる。該ローラ87・87・・・は該爪支持体ガイド8
4内壁に当接しており、植付爪88が該爪支持体86内
部を摺動して、該運植体駆動軸27の内外方向に対して
進退自在となるようにしている。また作溝刃ガイド85
は、後述するように、前記作溝刃49を案内して該内外
方向に対して進退自在となるようにしている。なお以下
の植付部31に関する記載では、特に断りのない場合は
内側を該運植体駆動軸27の内側、外側を該運植体駆動
軸27の外側、内外方向を該運植体駆動軸27の内外方
向としている。
【0063】爪支持体86には、外側より内側に沿って
挿通溝86aが設けられている。前記植付爪88には摺
動軸88aが固設されており、該挿通溝86aに沿って
該摺動軸88aを摺動することで、該植付爪が該内外方
向に進退自在となるようにしている。
【0064】植付爪88は板状の鋼材を折曲して全体と
して略U字形状となるように形成されており、常時端部
が相互の間隔を離間するように付勢している。図14
(a)に示すように、該端部の離間によりこのU字形が
V字形に近づいた状態を該植付爪88の開状態とし、逆
に図14(b)に示すように、該端部が当接した状態を
該植付爪の閉状態とする。
【0065】前記植付爪88は、前記閉状態で該植付爪
88の外側先端部が平行かつ近接するように形成されて
おり、該先端部で甘藷苗を挟持できるようにしている。
また前記開状態では、該植付爪88の外側先端部が離間
して、該植付爪88が挟持している甘藷苗を放出できる
ようにしている。
【0066】前記爪支持体86外側の先端には、前記挿
通溝86aの穿設方向に対して垂直で摺動軸88aと平
行に二つの軸状部材が貫設されており、該二つの軸状部
材は挟装部89を構成している。また前記植付爪88
は、前記先端部を除いて前述した折曲が均一ではなく、
凸部88bと凹部88cとを有している。このため、該
爪支持体86に対して該摺動軸88aを摺動させること
で、前記開閉状態が変化する。該摺動軸88aを外向き
へ、すなわち該植付爪88を該爪支持体86より外向き
に移動させた場合、該植付爪88の凹部88cが前記軸
状部材に当たり、開状態となる。一方、該植付爪88を
該爪支持体86より内向きに移動させた場合、該植付爪
88の凸部88bが前記軸状部材に当たり、閉状態とな
る。前述したように前記植付爪88に凸部88bと凹部
88cとを形成しているので、前記軸状部材が前記植付
爪88を挟持する位置が前記凸部88bから前記凹部8
8cへ変化するとき、前記植付爪88は直ちに開状態へ
と移行する。つまり、該植付爪88が該植付爪の位置変
化に敏感に反応して、開閉状態を変更できるようにして
いる。
【0067】前述したように、前記爪支持体86に対し
て前記植付爪88を内外方向へ移動させることで、該植
付爪88の開閉状態を変化させている。後述するよう
に、該植付爪88の位置を固定して前記爪支持体86を
内外方向へ移動させた場合でも、該植付爪88及び該爪
支持体86は前述した構成のため、該植付爪88の開閉
状態は変化する。すなわち植付爪88と爪支持体86と
は、該植付爪88と該爪支持体86との相対距離を変化
させることにより、該植付爪88の開閉状態を変化させ
るように構成されている。
【0068】前記作業部駆動ケース34には二つのカム
体が前記運植体駆動軸27の延出側に固設されている。
該二つのカム体は植付爪カム90と爪支持体カム91で
あり、該植付爪カム90、該爪支持体カム91の順に該
運植体駆動軸27の軸心方向で、作業部駆動ケース34
より遠ざかる方向に並設されており、これらのカムによ
って後述するようにして、前記植付爪88を開閉制御し
ている。前記植付爪88内側の端部には制止体92が固
設されており、該制止体92には、該作業部駆動ケース
34配設側でローラ93が枢設されている。そして該ロ
ーラ93が前記植付爪カム90の外周に当接するように
しており、該植付爪カム90の外周形状に応じて、該植
付爪88の位置決めを行うようにしている。また前記制
止体92には該運植体駆動軸27の延出側で、付勢ばね
94の一端が掛止されている。該付勢ばね94の他端は
前記爪支持体86に掛止されており、該付勢ばね94は
該植付爪88を、前記植付爪88を閉じるように付勢し
ている。一方、前記爪支持体86内側端部にも制止体9
5が固設されている。該制止体95には、該作業部駆動
ケース34配設側でローラ96が枢設されている。そし
て該ローラ96が前記爪支持体カム91の外周に当接す
るようにしており、該爪支持体カム91の外周形状に応
じて、該爪支持体86の位置決めを行うようにしてい
る。また前記制止体95には該運植体駆動軸27の延出
側で、付勢ばね97の一端が掛止されている。該付勢ば
ね97の他端は該運植体駆動軸27に掛止されており、
該付勢ばね97は該爪支持体86を該運植体駆動軸27
側へ付勢するようにしている。以上のように構成して、
植付爪88に枢設されているローラ93が該植付爪カム
90に対して従動体となり、爪支持体86に枢設されて
いるローラ96が該爪支持体カム91に対して従動体と
なるようにしている。そしてこれらのカム体によって移
動が制限されて、該植付爪88及び該爪支持体86が内
外方向へ進退して該植付爪88が開閉するようにしてい
る。
【0069】植付爪カム90及び爪支持体カム91の外
周形状は、図15に示すように形成されている。該植付
爪カム90及び該爪支持体カム91内側では、それぞれ
のカム体の内部は穿設されて、前記運植体駆動軸27が
それらのカム体を貫通できるようにしている。運植体駆
動軸27は、前記運植体48の苗供給部83が該運植体
駆動軸27の下方で機体走行方向に対し正方向移動する
ように回転する。この回転方向は図12に示す矢印の方
向(右回り)であり、このとき機体走行の向きは左向き
である。このため該植付爪88に枢設されるローラ9
3、該爪支持体86に枢設されるローラ96も、同様の
方向に回転する。この回転方向は図15中では右回りの
方向である。植付爪88の開閉状態は、前述したよう
に、該植付爪88と該爪支持体86との相対距離によっ
て決定される。該相対距離は、該ローラ93と該ローラ
96との相対距離に等しい。
【0070】植付爪カム90の3/4程度は正円90a
で形成されており、爪支持体カム91の1/2程度は正
円91aで形成されている。そして該正円91aと正円
90aの半径の差だけの距離Lをローラ93・96が相
対距離として保っている場合に、該植付爪88が閉状態
となるようにしている。なおこのとき、前記植付の1サ
イクルにおいて、植付爪88は甘藷苗を挟持した状態に
ある。したがって、該ローラ93・96が図15中の位
置P1にあるとき、植付爪88は閉状態となる。ここで
位置P1及びこれより述べる位置P2・P3等は、運植
体駆動軸27の中心に対する該ローラ93・96の回転
位置を示している。そして、該ローラ93・96が回転
して位置P2にきたときも相対距離を距離Lだけ保って
いるので閉状態である。ここで該植付爪88は、甘藷苗
を挟持したまま上方から下方へ回転した状態である。位
置P3では、該爪支持体カム91の外周が該正円91a
より内側に形成されており、該ローラ93・96の相対
距離は該距離Lより長くなる。このため、該植付爪88
は開状態となる。このとき該植付爪88は、挟持してい
る甘藷苗を放出するわけであり、該植付爪88により甘
藷苗の植付が開始される。位置P3から位置P4まで該
爪支持体カム91の外周は該正円91aより内側に形成
されており、該ローラ93・96が位置P3から位置P
4まで回転する間、該植付爪88は開状態であり、位置
P4に近づくにつれ閉状態となるようにしている。そし
て、位置P3で開始された植付が完了しないうちに再び
該植付爪が閉じられてしまうことを防止している。位置
P4から位置P5では、該相対距離が該距離Lより一旦
長くされ、その後短くされて再び該距離Lと一致するよ
うに、該植付爪カム90及び該爪支持体カム91外周が
形成されている。そして位置P4から位置P5まで該ロ
ーラ93・96が回転する間は、該植付爪88は徐々に
開状態となりその後閉状態となる。また、位置P4から
位置P5の間は、該植付爪カム90の外周が該正円90
aより外側に形成されており、該植付爪88が外側に移
動するようにしている。つまり、該植付爪88は開状態
で前記苗送りテーブル32に近接し、該ローラ93・9
6が位置P5に到達する直前で甘藷苗を挟み始め、該ロ
ーラ93・96が位置P5に到達すると該植付爪88を
閉じて、該甘藷苗をしっかりと挟持するのである。した
がって、該ローラ93・96が位置P5より位置P1に
きたときは、前述したように、該植付爪88は甘藷苗を
挟持しているわけである。また位置P1では、該植付爪
88カム90の外周が前記正円90a上に位置してお
り、植付爪88が内側に退いて、位置P4以前の状態に
復帰するようにしている。
【0071】前記植付の1サイクルにおいては、前述し
たように、運植体駆動軸27が間欠回転するように前記
作業部駆動ケース34を構成している。該1サイクルの
うち、前半1/2サイクルで該運植体駆動軸27は1回
転し、後半1/2サイクルの間は静止する。そしてこの
1回転の開始時、及び終了時には、前記ローラ93・9
6は図15の位置P1にいる。前記植付爪カム90及び
前記爪支持体カム91には、それぞれデテント部90b
・91bが設けられており、該ローラ93・96が該デ
テント部90b・91bで制止するようにしている。そ
して該運植体駆動軸27の静止時に、該ローラ93・9
6が該植付爪カム90及び該爪支持体カム91外周面を
揺れ動いて、植付爪88、前記爪支持体86等を移動さ
せることを防止している。
【0072】植付部31の支持フレーム33aには、ガ
イド体98が固設されている。該ガイド体98は運植体
駆動軸27を中心とする円弧形状に形成され、該ガイド
体98の側面形状が前記植付爪88先端の通過する軌跡
Rに沿うようにしている。また、ガイド体98の断面形
状はコ字形に形成されて、該植付爪88の回転方向に沿
って、図13に示すように、回転方向上手側から下手側
に向かうにつれて徐々に、該ガイド体内壁の左右幅を狭
めるようにしている。そして、甘藷苗を挟持する該植付
爪88が該ガイド体98内部を通過する際に左右より押
圧し、該甘藷苗の葉部を後述する植付溝幅に収まるよう
にしている。なお、該ガイド体98内部とは前述の定義
とは異なり、該ガイド体98における内部である。
【0073】また、ガイド体98は複数のローラ99・
99・・・を枢支しており、該ローラ99・99・・・
は前記軌跡Rに略当接するように配設している。ローラ
99・99・・・は、スポンジ等の軟質材で形成されて
おり、該植付爪88が挟持搬送している甘藷苗を外部よ
りガイドして、該甘藷苗が傷まないようにしている。
【0074】前記苗供給部83は、左右両側に配設され
るプレート83a・83aと、該プレート83a・83
a間に配設される軟質体83bとから構成される。該軟
質体83bの外周形状は円弧形状に形成されており、前
記植付爪88が挟持搬送する甘藷苗を、該苗供給部83
が内側より支持するようにしている。そして該苗供給部
83は、該植付爪88による該甘藷苗の植付姿勢を安定
させるようにしている。
【0075】前記作溝刃49は刃支持体100に固設さ
れ、該刃支持体100は左右方向に延出する挿通軸10
1を固設している。前記作溝刃ガイド85には挿通孔8
5aが内外方向に沿って設けられており、該刃支持体1
00を該挿通孔85aに沿って摺動自在としている。
【0076】前記作溝駆動軸28は前記運植体駆動軸2
7と同軸に配設されており、該作溝駆動軸28が内側に
配設されている。そして、該作溝駆動軸28と作溝刃4
9とはクランク機構102を介して連結されている。該
作溝駆動軸28にはクランクアーム103が固設され、
該作溝駆動軸28の回転に伴って該クランクアーム10
3が回転するようにしている。該クランクアーム103
の一端には、リンク104が該リンク104の一端で枢
設され、該リンク104の他端は支点軸105に固設さ
れている。該支点軸105は、前記刃支持体100に枢
設されている。以上のようにクランク機構102を構成
して、作溝駆動軸28周りの前記クランクアーム103
の回転運動を、前記挿通孔85aに沿った挿通軸101
の往復運動に変換している。そして該クランク機構10
2は、該作溝刃49が後述するような内外方向への進退
を行うようにしている。
【0077】前記植付の1サイクルにおいては、前述し
たように、運植体駆動軸27が1回転する間に、作溝駆
動軸28は2回転する。該運植体駆動軸27の静止時に
は該作溝駆動軸28も静止し、両軸間で駆動及び停止の
周期を同一として、タイミングを合わせるようにしてい
る。
【0078】そして該作溝刃49が下端近傍まで回転し
たときには、前記クランク機構102は、該作溝刃49
を前記軌跡Rより外側へ進ませるようにしている。そし
て該クランク機構102は、該作溝刃49が甘藷苗を植
付けるべき畦上面を切削して、溝を形成するようにして
いる。一方、該作溝刃49が自らの回転に伴って該下端
近傍より離れたときは、該クランク機構102は該作溝
刃49を該軌跡Rより内側へ退かせるようにしている。
該作溝刃49は以上のような構成により、該1サイクル
において畦上面を切削して溝を形成し、該溝が甘藷苗を
適切に植付けることができるだけの長さとなるようにし
ている。そして前記植付爪88が、該溝が形成された後
に、該溝へ甘藷苗を植付けるようにしている。
【0079】作溝刃49が運植体48と一緒に回転する
と共に前記軌跡Rに対して進退するためには、運植体4
8が1回転する間における、該運植体48の回転数とク
ランクアーム103の回転数との差、すなわち相対回転
数の大きさが1回転であればよい。つまり、運植体48
が1回転する間に、作溝刃49が2回転する、もしくは
停止(0回転)する状態であればよいのである。前述し
た作溝刃49の進退構成では、運植体48が1回転する
間に前記作溝駆動軸28を2回転させて、クランクアー
ム103を回転させるようにしている。このため、作溝
駆動軸28を走行機体2に対して固定する構成とし、ク
ランクアーム103を停止させても、やはり相対回転数
の大きさが1回転となり、作溝刃49に関して前述した
作用が得られる。したがって、クランクアーム103が
停止するように野菜苗植付機1を構成してもよい。
【0080】作溝刃49は図16(b)に示すように、
外側から見た該作溝刃49の断面形状をV字型に形成し
ており、前記溝が甘藷苗を植付けることができるだけの
幅となるようにしている。また、該V字型の先端49a
には刃が設けられており、甘藷苗を植付けるべき畦上面
がマルチフィルムで被覆されている場合に、該溝の形成
に先立って、該作溝刃49がまずマルチフィルム切断を
行なえるようにしている。
【0081】また前記作溝駆動軸28は、畦上面と接触
して溝を形成する畦上面の切削作用側で、機体走行方向
に対し正方向移動するように回転する。つまり、前述し
た前記運植体駆動軸27の回転と同じく、作溝刃49が
該運植体駆動軸27の下方で機体走行方向と同じ方向に
回転する。そして、作溝刃49が畦上面と接触する際の
回転速度が機体走行速度分だけ増大されるようにしてい
る。このため該作溝刃49が畦上面と接触する速度が増
加し、該作溝刃49が確実にマルチフィルムを切断す
る。また、前記回転により作溝刃49先端の軌跡がなだ
らかな円弧を描き、甘藷苗植付に理想的な溝を形成でき
る。
【0082】植付の手順は前述したように、まず作溝刃
49によってマルチフィルム切断及び溝の形成が行わ
れ、その後に植付爪88が挟持している甘藷苗が該溝に
落とし込まれて、該甘藷苗の植付が行われる。そして植
付部31は、該植付爪88が前記軌跡R下端よりやや前
方に進んだ状態、前記ローラ93・96が前記位置P3
となる位置で、甘藷苗の放出が行われるようにしてい
る。このため該植付部31により、図17に示すよう
に、甘藷苗が船底型に植付けられる。
【0083】次に、前記植付部31の自動高さ制御機構
について説明する。畦に凹凸がある場合にも、該植付部
31による甘藷苗の植付深さを一定とするため、野菜苗
植付機1には該植付部31の自動高さ制御機構が設けら
れている。自動高さ制御機構は、畦の高さを検出する畦
高検出手段106と、該植付部31を上下動させる駆動
手段44とから構成されている。
【0084】図18に示すように、前記植付フレーム3
3前部からはセンサフレーム107が前下方へ延設さ
れ、該センサフレーム107の下端には支持体108が
固設されている。該支持体108には枢軸111が設け
られ、該支持体108の左右で該枢軸111は後方へロ
ーラアーム109・109を延設し、該枢軸111は前
方へ支持アーム112を延設している。前記センサフレ
ーム107はプレート113を下方に向けて延設してお
り、該プレート113と前記支持アーム112とを付勢
ばね114が連結している。前記ローラアーム109後
端には、該ローラアーム109・109間にセンサロー
ラ110が枢設されている。該センサローラ110は前
記付勢ばね114の付勢により一定高さに支持されてお
り、該センサローラ110が畦上面Uに当接するように
している。
【0085】前記プレート113下部にはポテンショメ
ータ115が配設されており、該ポテンショメータ11
5は回動部より検出アーム116を延出している。ま
た、前記ローラアーム109・109はコ字形のセンサ
フレーム117を垂設しており、該センサフレーム11
7上端が該検出アーム116下端に当接するようにして
いる。前記畦上面Uの凹凸により、前記センサローラ1
10が上下回動するとき、該センサフレーム117及び
該検出アーム116も連動して上下動し、前記ポテンシ
ョメータ115が回転する。つまり、該センサローラ1
10の上下回動の回動幅に応じて、該ポテンショメータ
115が回転させられることになる。
【0086】以上のように、センサローラ110及びポ
テンショメータ115により前記畦高検出手段106を
構成している。そして、該センサローラ110の上下回
動を該ポテンショメータ115の回転に変換して、該ポ
テンショメータ115が畦高の変化を自らの回転角とし
て与えるようにしている。
【0087】図1、図2、図19に示すように、走行機
体2には前記駆動手段44が設けられている。該駆動手
段44は電動モータ44aと、シリンダ体44bと、該
シリンダ体44bに対して伸縮を行う伸縮ロッド44c
とから構成される。該電動モータ44aの駆動により、
該伸縮ロッド44cは該シリンダ44bbに対して伸縮
を行うものである。
【0088】前記前リンク22Lには、前記シリンダ体
44bの一端が枢支されており、一方前記伸縮ロッド4
4cの一端は、前記支持プレート40・41下端部に枢
支されている。そして前記駆動手段44が駆動して、該
伸縮ロッド44cが該シリンダ体44bに対して伸縮す
ることで、前記平行リンク21を走行機体2に対して回
動させ、前記植付フレーム33を上下動させるようにし
ている。また、前記前リンク22Rはガススプリング4
5の一端を枢支しており、該ガススプリング45の他端
は前記支持プレート42下部で枢支されている。そし
て、ガススプリング45が該植付部31の重量を支え、
前記駆動手段44によって該植付部31が上昇する際に
該駆動手段44へ掛かる荷重をガススプリング45が軽
減して、前記植付部31がスムーズに上下動するように
している。
【0089】また、野菜苗植付機1は制御装置を備えて
おり、該制御装置は前記畦高検出手段106と前記駆動
手段44とに接続されている。該制御装置は該畦高検出
手段106で得られた検出信号、すなわち畦高の変化に
より与えられた前記ポテンショメータ115の回転角の
大きさに応じて、該駆動手段44を駆動させる。そして
野菜苗植付機1は、該制御装置が、畦上面と前記植付フ
レーム33との距離を一定とする制御を行うようにして
いる。
【0090】次に、植付部31を水平に保つための車体
水平制御機構について説明する。車体水平制御機構は図
22に示すように、後輪に関わる後部ベルクランク機構
118・119と、前輪に関わる前部ベルクランク機構
140・141と、後部ベルクランク機構118・11
9を駆動させる回動手段120とから構成される。該回
動手段120は、後部ベルクランク機構118・119
の軸121を回動させる手段である。また、該後部ベル
クランク機構118・119及び前部ベルクランク機構
140・141が二つずつあるのは、それらがそれぞれ
走行機体2の左右両側に設けられているためである。
【0091】図1に示すように、左方の前記支持プレー
ト40・41及び右方の支持プレート42には、左右に
延出する軸121が枢設されている。図23に示すよう
に、該軸121は左右でボス122・122に枢支され
ており、該ボス122・122が該支持プレート40・
41・42に垂設されて、該軸121が走行機体2に枢
設される構成としている。該軸121左右中央は円筒部
材123にて被覆されており、該軸121と該円筒部材
123の双方を固定軸124が貫設して、該固定軸12
4は双方を固定して相対回転不能としている。
【0092】前記回動手段120は、電動油圧源120
aとシリンダ体120bと伸縮ロッド120cとから構
成され、該伸縮ロッド120cは該電動油圧源120a
の駆動により該シリンダ体120bに対して伸縮するよ
うにしている。該シリンダ体120b後端と前記グラン
ドPTOケース8、車体フレーム3とはブラケット12
5・126を介して連結されており、該回動手段120
を該車体フレーム3に対して回動自在としている。ま
た、該伸縮ロッド120c前端でブラケット127・1
27が枢設されており、該ブラケット127・127は
前記円筒部材123に固設されている。そして該伸縮ロ
ッド120cの伸縮によって、該ブラケット127・1
27は該円筒部材123を回動させ、前記軸121が回
動するようにしている。
【0093】図20に示すように、前記ミッションケー
ス7左方に円筒部128が延設されており、前記チェー
ンケース10が該円筒部128を枢支している。そして
この構成により、該チェーンケース10が走行機体2に
対して回動自在となるようにしている。ここで該円筒部
128は、該ミッションケース7の走行駆動の出力軸を
被覆するケーシングである。また、前記グランドPTO
ケース8右方に円筒部129が延設されており、前記チ
ェーンケース11が該円筒部129を枢支している。そ
してこの構成により、該チェーンケース10が走行機体
2に対して回動自在となるようにしている。ここで該円
筒部129は前記円筒部128と同じく、該ミッション
ケース7の走行駆動の出力軸を被覆するケーシングであ
る。
【0094】走行機体2の左側で、図22から図24に
示すように、前記軸121にはクランクアーム130・
130が固設され、該クランクアーム130・130一
端にはリンク131・131が該リンク131・131
の一端にて枢設されており、該リンク131・131の
他端は前記チェーンケース10に枢支されている。以上
のようにして後部ベルクランク機構118を構成し、該
後部ベルクランク機構118は該軸121の回転運動
を、該チェーンケース10の上下回動運動、すなわち前
記後輪5の上下往復運動に変換するようにしている。走
行機体2の右側でも同様に構成され、該軸121にはク
ランクアーム132・132が固設され、該クランクア
ーム132・132一端にはリンク133・133が該
リンク133・133の一端にて枢設されており、該リ
ンク133・133の他端は前記チェーンケース11に
枢支されている。以上のようにして後部ベルクランク機
構119を構成し、該後部ベルクランク機構119は該
軸121の回転運動を、該チェーンケース11の上下回
動運動、すなわち前記後輪5の上下往復運動に変換する
ようにしている。
【0095】また、前記クランクアーム130・130
及び前記クランクアーム132・132はそれぞれ、前
記軸121に対して異なる角度で固設されている。この
ため、該軸121の回転に対して前記チェーンケース1
0・11の上下回動運動が逆位相で行われる。具体的に
は、前記回動手段120を駆動させて前記伸縮ロッド1
20cを伸張させると、該軸121が図22、図24中
で右回りに回転する。そして該軸121の右回り回転に
伴い、前記クランクアーム130・130は左下方に回
転して左側のチェーンケース10を下方へ回動させ、前
記クランクアーム132・132は左上方に回転して右
側のチェーンケース11を上方へ回動させる。上記構成
により、伸縮ロッド120cの伸張で走行機体2の左傾
斜を矯正して水平状態とさせる。また、走行機体2の右
傾斜を矯正する場合は、伸縮ロッド120cを縮めて前
記軸121を左回転させ、上記構成により、左側のチェ
ーンケース10を上方に回動すると共に右側のチェーン
ケース11を下方に回動させる。そして、右傾斜した走
行機体2を水平状態とさせるようにしている。
【0096】車体フレーム3前部下方には左右両側で、
ブラケット134・135が下方に向けて延設されてお
り、該ブラケット134・135はそれぞれ、枢軸13
6・137を枢設している。該枢軸136・137には
前輪アーム138・139が固設されており、該前輪ア
ーム138・139は前下方に向けて延出している。そ
して該前輪アーム138・139は、該前輪アーム13
8・139前端で前記前輪4・4をそれぞれ枢設してい
る。
【0097】走行機体2左側の後部で、前記クランクア
ーム130は連結リンク142を固設しており、該前部
では、前記枢軸136は連結リンク144を固設してい
る。該連結リンク142・144は、両端にブラケット
を固設した連結軸146によって回動自在に連結されて
おり、前記軸121の回転が枢軸136の回転を通じて
前輪4側へ伝達されるようにしている。なお、該軸12
1が回転するとき、該連結軸146は前後往復運動を行
う。以上のようにして前部ベルクランク機構140を構
成し、該前部ベルクランク機構140は、該連結軸14
6の前後往復運動を前記前輪アーム138の回転運動に
変換するようにしている。そして前記連結リンク142
・144の固設角度等を適切に与えることで、後輪5の
上下往復運動に対して前輪4の上下往復運動が同位相と
なるようにして、前輪4と後輪5の接地面の高さが同じ
となるようにしている。
【0098】走行機体2右側でも同様の構成であり、後
部で前記クランクアーム132は連結リンク143を固
設し、該前部では前記枢軸137は連結リンク145を
固設している。該連結リンク143・145は、両端に
ブラケットを固設した連結軸147によって回動自在に
連結されており、前記軸121の回転が枢軸137の回
転を通じて前輪4側へ伝達されるようにしている。な
お、該軸121が回転するとき、該連結軸147は前後
往復運動を行う。以上のようにして前部ベルクランク機
構141を構成し、該前部ベルクランク機構141は、
該連結軸147の前後往復運動を前記前輪アーム139
の回転運動に変換するようにしている。そして前記連結
リンク143・145の固設角度等を適切に与えること
で、後輪5の上下往復運動に対して前輪4の上下往復運
動が同位相となるようにして、前輪4と後輪5の接地面
の高さが同じとなるようにしている。
【0099】以上のように車体水平制御機構を構成し
て、前後では前輪4及び後輪5の接地面の高さを同じと
し、左右では前輪4・4、後輪5・5間のそれぞれで、
接地面高さを異なるように上下動することを可能として
いる。そして、走行機体2が地面の凹凸により左右方向
に傾いた場合には、該車体水平制御機構により、左右の
前輪4及び後輪5を逆位相に上下させて、該走行機体2
を水平に保つことができるようにしている。
【0100】次に、野菜苗植付機1の走行クラッチ構造
について説明する。走行機体2の前進、中立、後進の切
換えは、前述したように、前記ミッションケース7内の
前記シフタ回転体169を、前記主軸157に対して軸
方向に摺動させて行われる。該シフタ回転体169は、
該ミッションケース7内部に枢設されている図示せぬフ
ォーク体により摺動するように構成されている。また、
該ミッションケース7上面には図21に示すように、副
変速操作レバー201が枢設されており、該副変速操作
レバー201の揺動に応じて前記フォーク体が連動して
揺動するように構成されている。したがって、該副変速
操作レバー201の揺動により前記走行機体2の前進、
中立、後進の切換えが可能となるように該ミッションケ
ース7は構成されている。
【0101】作業時には作業者は、前述したように前記
運転席15に乗って、前記苗送りテーブル32を操作し
て前記植付部31へ甘藷苗を供給している。この運転席
15が野菜苗植付機1の乗用位置である。一方、一列の
畦の植付作業が終了し、次の畦に移行する場合には、作
業者は一旦野菜苗植付機1を停止し、該野菜苗植付機1
より降りて、該野菜苗植付機1後端の歩行位置に移動す
る。そして、該野菜苗植付機1を該歩行位置より操作し
て前進、後進の切換えを行ったり、後述するステアリン
グ操作を行って、次の作業に移る。
【0102】前記走行操作用ハンドル20には、図1、
図2、図20に示すように、歩行用走行クラッチレバー
202が設けられている。該歩行用走行クラッチレバー
202は、前記副変速機構の切換えを行う手段である。
該歩行用走行クラッチレバー202と前記副変速操作レ
バー201とは、付勢ばね203を介して、走行用ワイ
ヤ204により連結されている。
【0103】図21に示すように、走行用ワイヤ204
は、アウタ204bと該アウタ204b内に進退自在に
収納されるインナーワイヤ204aとから構成されてお
り、該インナーワイヤ204aの両端がそれぞれ、前記
歩行用走行クラッチレバー202と前記付勢ばね203
とに接続されている。また、前記ミッションケース7上
面にはアウタ受け205が揺動可能に設けられており、
前記アウタ204bは該アウタ受け205に固設されて
いる。そして、前記歩行用走行クラッチレバー202の
操作により、前記インナーワイヤ204aを該アウタ受
け205に対して進退させて、前記副変速操作レバー2
01を揺動させるようにしている。なお、副変速操作レ
バー201は図示せぬ付勢手段により反時計回りに付勢
されており、該付勢手段と前記付勢ばね203とが釣り
合うようにしている。そして、該付勢手段と前記付勢ば
ね203の両付勢手段により、前記インナーワイヤ20
4aの進退に応じて、副変速操作レバー201を緩やか
に揺動可能とし、前述したミッションケース7内での変
速切換えが確実に行われるようにしている。。
【0104】また、作業者が歩行位置にいて走行機体2
の操作を行うときには、後述する乗用走行クラッチレバ
ー206を中立位置にしている。該乗用走行クラッチレ
バー206が中立位置に位置するときには、前記アウタ
受け205が前記ミッションケース7に固定されて揺動
不能となるようにしている。そして、作業者が歩行位置
で操作する時に、前記歩行用走行クラッチレバー202
の操作につられて、該アウタ受け205が揺動してしま
うのを防止している。
【0105】以上のように走行機体2の走行クラッチ構
造を構成して、歩行位置にいる作業者が前記歩行用走行
クラッチレバー202を操作することで、走行機体2の
前進、中立、後進の切換えを行うことができるようにし
ている。なお図21中で、前記副変速操作レバー201
の実線で示されている位置が、前記副変速が中立状態と
なる中立位置Nである。そして、該中立位置Nより左回
りに揺動し、該副変速操作レバー201が2点鎖線で示
されている位置が、前記副変速が前進状態となる前進位
置Fである。また、該中立位置Nより右回りに揺動し、
該副変速操作レバー201が2点鎖線で示されている位
置が、前記副変速が後進状態となる後進位置Rである。
【0106】前記乗用操作用ハンドル19には、図1、
図2、図20に示すように、乗用走行クラッチレバー2
06が設けられている。該乗用走行クラッチレバー20
6も、前記歩行用走行クラッチレバー202と同じく、
前記副変速機構の切換えを行う手段である。なお、前記
歩行用走行クラッチレバー202は前進、中立、後進の
3段階の切換えを可能としているが、該乗用走行クラッ
チレバー206は前進、中立の2段階の切換えを可能と
している。
【0107】前記乗用走行クラッチレバー206と前記
アウタ受け205とは、付勢ばね207を介して、乗用
ワイヤ208により連結されている。乗用ワイヤ208
も前記走行用ワイヤと同様に、アウタ208bと該アウ
タ208b内に進退自在に収納されるインナーワイヤ2
08aとから構成されており、該インナーワイヤ208
aの両端がそれぞれ、前記乗用走行クラッチレバー20
6と前記付勢ばね207とに接続されている。また、前
記側部プレート17にはアウタ受け209が固設されて
おり、該アウタ受け209に該アウタ208bが固設さ
れている。
【0108】また、作業者が乗用位置にいて走行機体2
の操作を行うときには、前記歩行用走行クラッチレバー
202が中立位置にしてある。このため、作業者が乗用
クラッチレバー206を操作すると、前記インナーワイ
ヤ208aが該アウタ受け209に対して進退して、前
記アウタ受け205を揺動する。そして該アウタ受け2
05が揺動すると、前記アウタ204bに内挿されてい
る前記インナーワイヤ204aが緩んだり張ったりし
て、前記副変速操作レバー201を揺動させるようにし
ている。なお、図21に示すように、前記アウタ受け2
05のとり得る位置は、該アウタ受け205が実線で示
される位置と、該アウタ受け205が右回りに揺動して
該アウタ受け205が2点鎖線で示される位置の二つの
みである。そして、該アウタ受け205が実線で示され
る位置が、前記副変速で中立状態となる中立位置N0で
あり、該アウタ受け205が2点鎖線で示される位置
が、前記副変速で前進状態となる前進位置F0である。
以上のように走行機体2の走行クラッチ構造を構成し
て、乗用位置にいる作業者が前記乗用走行クラッチレバ
ー206を操作することで、走行機体2の前進、中立の
切換えを行うことができるようにしている。
【0109】次に、野菜苗植付機1のステアリング方法
について、作業時及び走行時それぞれの場合について説
明する。まず、作業時の場合について説明する。走行機
体2には、図1、図2に示すように、前記車体フレーム
3前端部に畦追従装置148が設けられている。図25
に示すように、該車体フレーム3には支持体149が固
設され、該支持体149には支持フレーム150・15
0が左右に延設されており、該支持フレーム150・1
50はボルト締結により左右位置を調節自在としてい
る。該支持フレーム150・150の機体外側端部には
ローラ支持アーム151・151がそれぞれ枢支されて
おり、該ローラ支持アーム151・151は下方に向け
て延出している。該ローラ支持アーム151・151下
部には畦ローラ152・152がそれぞれ枢設されてい
る。また、該ローラ支持アーム151・151にはプレ
ート153・153がそれぞれ固設されており、該プレ
ート153・153間を付勢ばね154が連結して、該
付勢ばね154が該畦ローラ152・152をそれぞれ
内側に付勢するようにしている。
【0110】また、付勢ばね154の中央部を前記支持
体149に対して固定する構成としてもよい。このと
き、付勢ばね154の中央部が左右移動不能となるの
で、畦ローラ152・152の走行機体2に対する傾き
が左右で等しいものとなる。したがって野菜苗植付機1
をこの構成とするとき、畦の左右中心線から走行機体2
の左右中心が大きくずれてしまうことを防止することが
できる。
【0111】以上のように、該畦追従装置148は内側
に付勢されている一対の畦ローラ148・148を備え
た構成としている。作業者は作業時において、畦の側面
と該畦ローラ148・148とを合わせるようにして野
菜苗植付機1を畦に入れていく。このとき該畦ローラ1
48・148が内側に付勢されているため畦の側面に当
接し、該野菜苗植付機1が該畦にガイドされる状態とな
る。したがって作業時、すなわち作業者が畦に野菜苗植
付機1を入れた場合には、該野菜苗植付機1は畦に追従
して走行する状態となっているので、ステアリング操作
を不要としている。
【0112】また、前記畦追従装置148の畦追従構成
は、前記付勢ばね154による付勢力による構成に限ら
れるものではなく、畦ローラ148・148を走行機体
2に固定する構成としてもよい。図25に示すように、
前記ローラ支持アーム151にはガイド230が固設さ
れている。また、ローラ支持アーム151後端の走行機
体2外側には、ボルト231がワッシャ232を介して
前記支持フレーム150に螺嵌されている。そして、ガ
イド230には弓形の長孔である挿通孔230aが設け
られており、該挿通孔230aに該ボルト231を挿通
自在として、ローラ支持アーム151を該挿通孔230
aの長孔範囲内で揺動可能としている。以上構成より、
ボルト231を支持フレーム150に対して締結固定す
ることで、ローラ支持アーム151を該支持フレーム1
50に対して固定することができる。このようにローラ
支持アーム151・151の傾きを固定して、前記畦ロ
ーラ148・148の傾きを固定し、走行機体2の畦に
対する追従性を高めることが可能である。
【0113】次に野菜苗植付機1のステアリング方法に
ついて、走行時の場合について説明する。前述したよう
に、走行機体2には後方へ向けて前記走行操作用ハンド
ル20が延設されており、走行時に作業者は該走行操作
用ハンドル20を握って該野菜苗植付機1の走行操作を
行う。該走行操作用ハンドル20後部の左右両側には、
サイドクラッチレバー155L・155Rが設けられて
いる。該サイドクラッチレバー155L・155Rは、
それぞれ図示せぬサイドクラッチと接続しており、それ
ぞれ左右の後輪5・5への動力伝達を断接自在としてい
る。本実施例では、それらのサイドクラッチは前記チェ
ーンケース10・11に内装されている。このため作業
者は、野菜苗植付機1を旋回させたい側のサイドクラッ
チレバーを握ることで、該サイドクラッチレバーと接続
するサイドクラッチを断ち、該野菜苗植付機1を旋回さ
せることができる。加えてこの時に作業者は、走行操作
用ハンドル20を押し下げることで前輪4・4を地面か
ら浮かせて、旋回をスムーズに行うことができる。
【0114】
【発明の効果】請求項1記載の如く、ギアケースを走行
機体に設けてエンジンからの動力を伝え、一つの運植体
を該ギアケースの出力軸に設け、該運植体を走行に伴っ
て回転させて、該運植体に保持させた野菜苗を植付ける
ように構成したので、手作業で行うには繁雑な野菜苗の
植付作業を自動的に行うことができて、植付作業の能率
を向上させると共に、作業者の作業における負担を軽減
することができる。
【0115】請求項2記載の如く、走行機体に対して上
下動自在にフレームを設け、ギアケースを該フレームに
固設してエンジンからの動力を伝え、一つの運植体を該
ギアケースの出力軸に設け、該運植体を走行に伴って回
転させて、該運植体に保持させた野菜苗を植付けるよう
に構成したので、走行機体に対して運植体の位置を変化
させることができる。このため、作業の必要に応じて運
植体の位置を上下させて、より適切な植付作業を自動的
に行わせることができる。
【0116】請求項3記載の如く、畦高検出手段と前記
フレームを上下動させる駆動手段と制御装置とを備え、
畦高検出手段と駆動手段とを制御装置に接続し、制御装
置が畦上面と前記フレームとの距離を一定とするように
制御したので、畦上面に凹凸がある場合でも走行機体の
姿勢に関わりなく、畦に対して一定の深さで野菜苗を植
付けることができる。
【0117】請求項4記載の如く、前記畦高検出手段が
前記運植体回動軌跡より前方に位置するようにしたの
で、畦の凹凸に関する情報を反映して、該運植体を上下
動させることができ、植付けむらのない植付を行うこと
ができる。
【0118】請求項5記載の如く、前記畦高検出手段を
前記フレームから延設したので、運植体が上下動させら
れた時の動きを前記制御装置にフィードバックすること
なく、運植体から畦への高さを一定とすることができ
る。
【0119】請求項6記載の如く、前記走行機体に左右
へ延出する軸を枢設し、該走行機体に該軸の回動手段を
設け、後輪を支持する左右のチェーンケースを該走行機
体に枢設し、左右両側で該軸と該チェーンケースとをク
ランク機構を介して連結すると共に左右両側の該クラン
ク機構と左右両側の前輪とをクランク機構を介して連結
し、左右両側でそれぞれ該前輪と該後輪とが同位相に上
下動可能に構成したので、一つの回転手段のみで走行機
体の姿勢制御を行わせることができ、コスト低減に繋が
る。
【0120】請求項7記載の如く、前記走行機体前部に
一対のローラを設け、該一対のローラを畦に当接させて
該走行機体を畦に追従して走行可能としたので、作業時
にはステアリング操作を不要とし、作業者は植付作業の
みに専念することができて、植付作業が確実かつ能率よ
く行うことができる。
【0121】請求項8記載の如く、前記走行機体終端位
置にハンドルを設け、該ハンドルの両側にそれぞれサイ
ドクラッチを設けたので、旋回、移動走行時の操作を歩
行姿勢で行うことができ、操作が容易なものとなる。
【0122】請求項9記載の如く、前記走行機体の乗用
位置と歩行位置との近傍に走行クラッチレバーをそれぞ
れ配設し、歩行用走行クラッチレバーとミッションケー
スの副変速操作レバーとをアウタと該アウタ内に進退自
在に収納されるインナーワイヤとにより連結し、該歩行
用の走行クラッチレバーの操作により該インナーワイヤ
を介して該副変速操作レバーを揺動させ、前記アウタの
アウタ受けを該走行機体に揺動可能に設け、該乗用走行
クラッチレバーの操作により該アウタ受けを揺動させ、
該アウタ受けの揺動により前記アウタ及び前記インナー
ワイヤを進退させて、前記副変速操作レバーを揺動させ
るように構成したので、歩行用と乗用の走行クラッチレ
バーが連動する構成となり、作業者が歩行位置、乗用位
置のどちらにいる場合でも、走行操作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】野菜苗植付機を示す全体側面図である。
【図2】野菜苗植付機を示す全体平面図である。
【図3】ミッションケース及びグランドPTOケースの
動力伝達構成を示す展開断面図である。
【図4】ミッションケースを示す側面図である。
【図5】作業部駆動ケースを示す平面断面図である。
【図6】伝動軸の回転数に対する運植体駆動軸、テーブ
ル駆動軸、作溝駆動軸の回転数を示す図である。
【図7】間欠駆動をする作業部駆動ケース内ギアの外周
形状を示す図である。
【図8】苗送りテーブルを示す側面図である。
【図9】苗送りテーブルを示すA矢視一部断面図であ
る。
【図10】苗送りテーブルを示すB矢視図である。
【図11】苗ホルダを示す側面断面図である。
【図12】植付部を示す側面図である。
【図13】植付部を示す正面図である。
【図14】植付爪を示す正面図である。
【図15】植付爪カム及び爪支持体カムを示す側面図で
ある。
【図16】作溝刃を示す側面図及びC−C線断面図であ
る。
【図17】甘藷苗の植付姿勢を示す側面図である。
【図18】畦高検出手段を示す側面図である。
【図19】植付フレームを上下動させる駆動手段を示す
側面図である。
【図20】走行クラッチ構造を示す平面断面図である。
【図21】走行クラッチ構造の要部を示す平面断面図で
ある。
【図22】車体水平制御機構を示す側面図である。
【図23】車体水平制御機構を示す平面図である。
【図24】機体後部における車体水平制御機構を示す側
面図である。
【図25】畦追従装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 野菜苗植付機 2 走行機体 4 前輪 5 後輪 19 乗用操作用ハンドル 20 走行操作用ハンドル 27 運植体駆動軸 31 植付部 33 植付フレーム 34 作業部駆動ケース 36 グランドPTO軸 44 駆動手段 48 運植体 106 畦高検出手段 118・119 後部クランク機構 120 回動手段 121 クランク軸 140・141 前部クランク機構 152 畦ローラ 155L・155R サイドクラッチ 201 副変速操作レバー 202 歩行用走行クラッチレバー 204 走行用ワイヤ 204a インナーワイヤ 204b アウタ 205 アウタ受け 206 乗用走行クラッチレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 E K F (72)発明者 木村 征史 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB11 BA02 BB04 DA05 DC04 2B060 AA06 AC01 AE03 BB02 BB05 CA01 CA03 CA12 CA19 CB07 CC09 2B062 AA02 AB01 BA23 2B063 AA10 AA14 AB01 AB08 BA11 BA17 BA21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギアケースを走行機体に設けてエンジン
    からの動力を伝え、一つの運植体を該ギアケースの出力
    軸に設け、該運植体を走行に伴って回転させて、該運植
    体に保持させた野菜苗を植付けるように構成したことを
    特徴とする野菜苗植付機。
  2. 【請求項2】 走行機体に対して上下動自在にフレーム
    を設け、ギアケースを該フレームに固設してエンジンか
    らの動力を伝え、一つの運植体を該ギアケースの出力軸
    に設け、該運植体を走行に伴って回転させて、該運植体
    に保持させた野菜苗を植付けるように構成したことを特
    徴とする野菜苗植付機。
  3. 【請求項3】 畦高検出手段と前記フレームを上下動さ
    せる駆動手段と制御装置とを備え、畦高検出手段と駆動
    手段とを制御装置に接続し、制御装置が畦上面と前記フ
    レームとの距離を一定とするように制御したことを特徴
    とする請求項2記載の野菜苗植付機
  4. 【請求項4】 前記畦高検出手段が前記運植体回動軌跡
    より前方に位置するようにしたことを特徴とする請求項
    3記載の野菜苗植付機。
  5. 【請求項5】 前記畦高検出手段を前記フレームから延
    設したことを特徴とする請求項3または請求項4記載の
    野菜苗植付機。
  6. 【請求項6】 前記走行機体に左右へ延出する軸を枢設
    し、該走行機体に該軸の回動手段を設け、後輪を支持す
    る左右のチェーンケースを該走行機体に枢設し、左右両
    側で該軸と該チェーンケースとをクランク機構を介して
    連結すると共に左右両側の該クランク機構と左右両側の
    前輪とをクランク機構を介して連結し、左右両側でそれ
    ぞれ該前輪と該後輪とが同位相に上下動可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の野菜苗
    植付機。
  7. 【請求項7】 前記走行機体前部に一対のローラを設
    け、該一対のローラを畦に当接させて該走行機体を畦に
    追従して走行可能としたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の野菜苗植付機。
  8. 【請求項8】 前記走行機体終端位置にハンドルを設
    け、該ハンドルの両側にそれぞれサイドクラッチを設け
    たことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに
    記載の野菜苗植付機。
  9. 【請求項9】 前記走行機体の乗用位置と歩行位置との
    近傍に走行クラッチレバーをそれぞれ配設し、歩行用走
    行クラッチレバーとミッションケースの副変速操作レバ
    ーとをアウタと該アウタ内に進退自在に収納されるイン
    ナーワイヤとにより連結し、該歩行用の走行クラッチレ
    バーの操作により該インナーワイヤを介して該副変速操
    作レバーを揺動させ、前記アウタのアウタ受けを該走行
    機体に揺動可能に設け、該乗用走行クラッチレバーの操
    作により該アウタ受けを揺動させ、該アウタ受けの揺動
    により前記アウタ及び前記インナーワイヤを進退させ
    て、前記副変速操作レバーを揺動させるように構成した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の野菜苗
    植付機。
JP2000329394A 2000-10-27 2000-10-27 野菜苗植付機 Pending JP2002125418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329394A JP2002125418A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 野菜苗植付機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329394A JP2002125418A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 野菜苗植付機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002125418A true JP2002125418A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18806068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000329394A Pending JP2002125418A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 野菜苗植付機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002125418A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162039A (ja) * 2010-03-17 2010-07-29 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機
JP2010172337A (ja) * 2010-03-16 2010-08-12 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010172337A (ja) * 2010-03-16 2010-08-12 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機
JP2010162039A (ja) * 2010-03-17 2010-07-29 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002125418A (ja) 野菜苗植付機
JP2002125417A (ja) 野菜苗植付機
JP2002125413A (ja) 野菜苗植付機
JP4275043B2 (ja) 田植機
JP2002125416A (ja) 野菜苗植付機
JP3566407B2 (ja) 苗移植機
JP2002125419A (ja) 野菜苗植付機
JP3821735B2 (ja) 野菜移植機
JP4847007B2 (ja) 甘藷挿苗機
JPH09327212A (ja) 移植方法及びその装置
JPH0335056Y2 (ja)
JP2003070323A (ja) 野菜苗の植付方法、並びに、野菜苗植付装置及び、これに使用される帯状ペーパ
JP4303397B2 (ja) 野菜移植機
JP2006129780A (ja) 甘藷挿苗機
JP3821738B2 (ja) 野菜移植機
JP4126142B2 (ja) 野菜移植機
WO2004082365A1 (ja) 野菜移植機
JP3818598B2 (ja) 苗移植機
JP4056059B2 (ja) 野菜移植機
JP3821737B2 (ja) 野菜移植機
JP3882658B2 (ja) 苗移植機
JP3260895B2 (ja) 野菜移植機
JP2503759Y2 (ja) 歩行型移植機
JP2535315B2 (ja) 田植機の植付装置
JP2635928B2 (ja) 田植機における苗植装置