JP2019138996A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で光学箱の防塵を行うこと。【解決手段】光源ユニット61と回転多面鏡42との間の光ビームの光路に設置され、入射光学系のシリンドリカルレンズ65を支持する入射光学系支持台83を備え、入射光学系支持台83は、光学箱105の内部を防塵するために光学箱105と入射光学系支持台83との境界部を封止する弾性部材84と、入射光学系支持台83が光学箱105に取り付けられた状態において、光学箱105の内部側から、光学箱105の側壁に設けられた開口であって、光源ユニット61が固定された開口に侵入する突起部89と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いられる光走査装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置としては、次のような構成を有する光走査装置が周知である。すなわち、光源から射出された光ビームを偏向器により偏向させ、走査結像光学系により被走査面に向けて光ビームを集光して被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットで被走査面を走査することにより、被走査面上に潜像画像を形成する。光走査装置の内部には、半導体レーザから出射されたレーザ光を偏向するための偏向器(例えば回転多面鏡)が設けられており、偏向器が高速で回転することにより、上述したレーザ光が偏向される。そして、偏光されたレーザ光は感光体上に照射される。このように、半導体レーザの発光、消灯を繰り返して、レーザ光を感光体上に照射することにより、所望の静電潜像が形成される構成となっている。近年の画像形成装置においては、1200dpiや2400dpiという高精細な画像が形成可能な製品が主流となり、単位時間当たりの出力枚数が多い製品が求められている。そのため、偏向器の回転速度の増加にともない、偏向器自身が発する振動エネルギーも増加する。その結果、光走査装置の筐体である光学箱や内部に設置された光学部品を振動させてしまい、レーザ光が偏向器の回転周期に応じて揺れる、所謂”ビーム振れ”を引き起こしてしまう。その結果、感光体上に形成される静電潜像の位置に周期的なズレが発生し、形成される画像にピッチムラが発生してしまう。
高精細な画像形成が可能で出力枚数の多い製品ゾーンに含まれる製品の中には、偏向器が45000rpmを超えるような回転速度で動作するものもある。このように高速に動作する装置を用いる場合には、振動を抑え、装置の剛性を高めるために、光走査装置の光学箱にアルミなどの金属材料を採用することで対応することがある。しかしながら、金属材料の光学箱を採用する場合には、樹脂材料の光学箱などを使う場合に比べ、光学箱表面の反射率が高い。そのため、画像形成に使用しないレーザ光が光学箱表面で反射するなどして、意図しない光(以下、迷光という)が感光体の表面に照射されてしまうことがあり、画像の濃度が均一にならず、画像不良を引き起こしてしまうことがある。また、金属材料の光学箱を作成するために、ダイカスト成型が用いられることがある。光源から偏向器の間には入射光学部材が設置され、入射光学部材の支持部の座面には高精度の加工が要求されるものの、ダイカスト成型では、その要求精度を十分に満たすことができない。そのため、切削加工による二次加工が必要となるが、切削加工された加工面は反射率が高く、強度の強い迷光が発生する可能性がある。
これを解決するために、入射光学部材を保持する入射光学系支持台を反射率の低い樹脂材料によって作製し、光学箱に取り付ける手法がある。この場合、光学箱と入射光学系支持台が別々の部材となるため、両者の境界部に隙間が生じるため、光走査装置の防塵性が低下することが懸念される。近年、汚染された空気が光走査装置内に侵入し、偏向器表面を汚染することで偏向器の反射率が低下し、画像濃度が均一にならないことがあるため、光走査装置の防塵性低下は防がなければならない。そこで、入射部の防塵性を向上させる案として、例えば特許文献1では、偏向器の周囲を整流部材によって覆うことで偏向器が汚染されないようにする提案がなされている。また、例えば特許文献2では、偏向器を、光学箱と光学箱の蓋とシリンドリカルレンズを当接させることにより密閉し、防塵性を確保する提案がなされている。
特開2014−52541号公報 特開2000−193902号公報
しかしながら、光学箱と入射光学系支持台との間の隙間を弾性部材によって塞ぐ構成では、次のような課題がある。このような構成では、入射光学系支持台を光学箱に設置する際に、弾性部材がめくれてしまうおそれがある。弾性部材がめくれてしまうと、光走査装置の防塵性が低下してしまう。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、簡易な構成で光学箱の防塵を行うことを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記光源より出射された光ビームを前記回転多面鏡に導く入射光学系の光学部材と、前記光源が取り付けられ、前記回転多面鏡、前記光学部材を内部に収容する光学箱と、を備える光走査装置であって、前記光源と前記回転多面鏡との間の光ビームの光路に設置され、前記光学部材を支持する支持台を備え、前記支持台は、前記光学箱の内部を防塵するために前記光学箱と前記支持台との境界部を封止する第1の防塵部材と、前記支持台が前記光学箱に取り付けられた状態において、前記光学箱の内部側から、前記光学箱の側壁に設けられた開口であって、前記光源が固定された前記開口に侵入する突起部と、を有することを特徴とする光走査装置。
(2)シートに画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の光走査装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、簡易な構成で光学箱の防塵を行うことができる。
実施例の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例の光走査装置の構成を示す斜視図 実施例の反射光量の違いを説明するグラフ 実施例の光走査装置の構成を示す断面図 実施例の光走査装置の構成を示す断面図 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の入射光学系支持台の平面図、及び断面図 実施例の光学箱に入射光学系支持台及び光源ユニットを取り付ける方法を説明する図 実施例の光学箱に入射光学系支持台を取り付ける手順を説明する図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、後述する偏向器43の回転多面鏡42の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は出射光学系の光学部材の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に直交する方向である副走査方向をX軸方向とする。
[画像形成装置の構成]
実施例の画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施例のタンデム型のカラーレーザビームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シート(シートともいう)Pに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印H方向に回転動作しながら各作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ60が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ60と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印H方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、各作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された被走査体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調された光ビームを出射する図示しない4基の半導体レーザを備えている。なお、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2を用いて後述する。
また、各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。更に、各作像エンジン10は、光ビームの露光によって感光ドラム50上(被走査体上)に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ60とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排出トレイ1aに排出される。このように構成されたカラーレーザビームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。
[光走査装置の構成]
図2は、本実施例の光走査装置40の構成を示す斜視図である。また、図4は、光源から出射されたレーザ光が回転多面鏡に至るまでの光路を示す光走査装置40の断面図である。更に、図5は、回転多面鏡で偏向されたレーザ光が感光ドラムへと案内される光路を示す光走査装置40の断面図である。
図2において、光走査装置40の筐体である光学箱105は、XY平面に平行な面である底面(底部)と、その底面から立設しかつZ軸方向に略平行な外壁(側壁、以下外周部ともいう)と、を有する。光走査装置40の光学箱105の外周部(側壁)には、光ビーム(レーザ光)を出射するレーザ発光源(光源)が搭載された光源ユニット61が取り付けられている。光走査装置40の内部には、後述するシリンドリカルレンズ65(図4参照)を有し、光源ユニット61から出射された光ビームを回転多面鏡42へと導く入射光学系支持台83が設けられている。また、光走査装置40の内部には、光ビームを反射、偏向する回転多面鏡42、光ビームを感光ドラム50上へ案内し、結像させる出射光学系の光学レンズ63(63a〜63f)、反射ミラー62(62a〜62h)等が光学箱105に一体的に設置されている。反射ミラー62は、長手方向(Y軸方向)の両端部において、固定バネにより光学箱105に固定されている。回転多面鏡42により偏向された光ビームは光学レンズ63a、63cを通過した後、光学レンズ63b、63d、63e、63fに案内されるよう構成されている。光学レンズ63を通過した光ビームは、反射ミラー62により少なくとも1回反射され、感光ドラム50へと案内され、結像される。なお、光学箱105は、例えばアルミやマグネシウムといった金属材料によるダイカスト成型によって作製されている。また、入射光学系支持台83は、例えばPC−ABSやPPE−PSといった樹脂材料で成形されており、迷光を防ぐ目的から光学箱105よりも反射率の低い材質であることが好ましい。例えば表面をブラスト加工などによって粗くし、表面反射率を光学箱105よりも低くすることができれば、入射光学系支持台83を金属材料によって成形してもよい。なお、図2では、説明の都合上、光学箱105の上部の開口部を密閉するカバーを省略している。
上述したように偏向器43(後述する図5参照)が高速で回転することによる振動エネルギーや、光走査装置40を備えるプリンタを動作させるための可動部からの振動エネルギーで、光走査装置40内部の光学部品が振動することがある。すなわち、光走査装置40内部の光学レンズ63(63a〜63f)や反射ミラー62(62a〜62h)などの光学部品が振動することがある。そこで、光学部品が振動してしまわないようにするため、光学箱105の剛性を高めて光学箱105の振動の発生を抑えるために、光学箱105はアルミニウムやマグネシウムなどを含む金属材料により作製される。光学レンズ63や反射ミラー62等の光学部品が振動することにより、光学レンズ63を通過するレーザ光や反射ミラー62で反射されるレーザ光が周期的な位置変動を起こし、その結果、記録シートPの出力画像上に縞模様のムラやスジが発生してしまう。前述していたように、近年、画像形成装置においては光走査装置40の偏向器43の回転速度の高速化が進み、光走査装置40内部の部材にかかる振動エネルギーが増大している。そのため、光走査装置40の光学箱を金属筺体とすることで振動対策を行う必要性が生じている。
金属材料で構成される光学箱を作製する際には、ダイカスト成型などの溶融した金属材料を金型に流し込む方法が採られる。溶融した金属材料は流動性が低いことから、ダイカスト成型では、樹脂成形などに比べ複雑な形状や微小の凹部や凸部を作成することが難しい。光走査装置40の課題の1つとして挙げられるのが、上述した迷光による画像濃度のムラや形成された画像にスジが発生することである。前述したように、これは、画像形成に関わらない(関係しない)レーザ光が、光学箱105の壁面などに反射して、意図せず被走査面である感光ドラムへと案内されることで発生する。
通常、低・中速機などの画像形成装置では、樹脂材料を用いた樹脂成形を採用することで、光学箱105を複雑な形状に成形し、迷光が感光ドラム面へと案内されないように構成されている。樹脂材料を用いた樹脂成形は成形性が高いため、このような対応が可能となるが、金属材料を用いた光学箱105においては、樹脂成形と同様の対策を採ることは困難である。そのため、迷光による上述した課題が生じた場合には光学部品を支持する光学箱105とは別に、飛び交う迷光を遮光するための大掛かりな別部品である遮光壁を設置したり、レーザ光が反射する面に反射抑制シートを貼付したりという対策が採られることが多い。しかしながら、このような対策は別部品(遮光壁)の設置により他の部品の配置に制限が加わるといった設計自由度の制約が生じる要因となったり、他の部品配置を優先することで十分な遮光ができなかったりすることが多く、更なる対策が必要となることが多い。
[樹脂筐体、金属筐体、金属筐体の切削加工面の反射率]
前述した樹脂材料を用いて成型した樹脂筺体、金属材料を用いて成型した金属筺体、及び金属筺体を切削加工した切削部のそれぞれのレーザ光の反射率にどの程度の差があるのか、発光光量を一定にした赤色レーザ光を用いて測定した。実際の測定は、次のような測定環境で実施した。SONY社製の半導体レーザより発光光量を一定にした赤色レーザを出射し、コリメータレンズにより平行光にしたレーザ光を被測定物である樹脂筐体、金属筐体、金属筐体を切削加工した切削部に照射する。そして、被測定物表面からの反射光の光量を(株)エーディーシー製の光パワーメータ(ADCMT8230系(赤外光対応タイプ))を用いて測定した。その際、光パワーメータの測定条件は、レーザ仕様の波長中心値をセットしている。また、被測定物とレーザ間、被測定物と光パワーメータ間の距離・角度は、樹脂筐体測定時と、金属筐体測定時とで、同じになるように設定されている。
図3は、その測定結果を示すグラフである。図3の横軸は、測定対象である樹脂材料の光学箱105(図中の樹脂筐体)、金属材料としてアルミニウムを使用した光学箱105(図中、アルミ成形筐体)、アルミ成形の光学箱105の切削加工された座面(図中、アルミ精度座面(切削))を示す。図3の縦軸は、所定の光量の赤色レーザ光を照射したときの反射光量(μW)を示す。図3に示すように、樹脂材料で成型された樹脂筐体の表面で反射した光量が19μWの場合、アルミニウム製の金属筺体成形部では約5倍の93μW、金属筺体の切削部については210μWと、樹脂筐体の場合と比べて10倍以上の光が反射する。このことから、金属材料で成形された光学箱105は、迷光に対する対策が重要であるということが分かる。
続いて、光源ユニット61から出射された光ビームが感光ドラム50に照射される様子を光走査装置40の断面を示す図4、図5を用いて詳細に説明する。図4は、光源ユニット61から偏向器43の回転多面鏡42に至る光走査装置40の断面を示す断面図である。図4において、光源ユニット61は、半導体レーザ(不図示)、レーザ基板64、コリメータレンズ68を有し、半導体レーザから発せられた光ビーム(レーザ光L)は、コリメータレンズ68によって平行光に変換されて、光源ユニット61から出射される。光源ユニット61から出射された光ビームLは、入射光学系支持台83へと進み、入射光学系支持台83に設けられた、感光ドラム50の回転方向である副走査方向にのみ屈折力を備えるシリンドリカルレンズ65によって、回転多面鏡42上に集光される。
図5は、回転多面鏡42で偏向されたレーザ光が感光ドラム50へと案内される様子を説明する光走査装置40の断面図である。光走査装置40は、高速回転して4光路の光ビームを感光ドラム50の回転軸方向(Y軸方向)に沿って走査するように各光ビームを偏向する回転多面鏡42及び回転多面鏡42を回転させるモータユニット41からなる偏向器43を備えている。偏向器43は、回転多面鏡42と、回転多面鏡42を回転させるモータと、モータを駆動する駆動ユニットであるモータユニット41と、モータ及びモータユニット41が取り付けられた基板(不図示)と、を備える。偏向器43の回転多面鏡42により偏向された光ビームは、光学レンズ63を通過し、反射ミラー62によって被走査面である感光ドラム50へと案内され、感光ドラム50上に結像される。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Yに対応する光ビームLYは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過した光ビームLYは、光学レンズ63bに入射し、光学レンズ63bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射された光ビームLYは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Yを走査する。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Mに対応するレーザ光LMは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過したレーザ光LMは、反射ミラー62b、反射ミラー62cによって反射されて、光学レンズ63eに入射し、光学レンズ63eを通過した後、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射されたレーザ光LMは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Mを走査する。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Cに対応するレーザ光LCは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62e、反射ミラー62fによって反射されて、光学レンズ63fに入射し、光学レンズ63fを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射されたレーザ光LCは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Cを走査する。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過した光ビームLBkは、光学レンズ63dに入射し、光学レンズ63dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射された光ビームLBkは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Bkを走査する。
図4において、光源ユニット61は、光走査装置40の生産時に調整しながら組み付けが行われるため、光学箱105の密閉構成を構築することが困難である。そのため、防塵のため、入射光学系支持台83とシリンドリカルレンズ65との境界部を封止し、密閉する防塵部材であるために弾性部材66(第2の防塵部材)(図4参照)が備えられている。更に、防塵のために入射光学系支持台83と光学箱105との境界部を封止し、密閉する防塵部材である弾性部材84(第1の防塵部材)(図4参照)が備えられている。弾性部材84は、例えば、スポンジなどの発泡部材やホットメルトのような発泡部材ではないシール部材(防塵シール)である。そして、入射光学系支持台83を光学箱105に設置する際には、弾性部材66、84はそれぞれ、シリンドリカルレンズ65、光学箱105と当接し、押圧されることにより押し潰され、境界部は封止される。これにより、外部からの汚染空気が光学箱105内に侵入することがなくなり、光学箱105の密閉性が確保される。なお、本実施形態では弾性部材84を光学箱105に装着する前の入射光学系支持台83に配置する構成を例示するが、弾性部材84を入射光学系支持台83が装着される前の光学箱105の側壁の開口の周囲に配置しても良い。
[入射光学系支持台の構成]
以下、本実施例の入射光学系支持台83について説明する。図6は、本実施例の入射光学系支持台83の構成を示す斜視図である。入射光学系支持台83は、弾性部材84、シリンドリカルレンズ65a、65bが設置される取付け座面、位置決め穴85、86を有する。シリンドリカルレンズ65a、65bが設置される支持部を、ここでは取付け座面としているが、(座)面に限定されるわけではなく、例えば点や線であってもよい。更に、入射光学系支持台83は、シリンドリカルレンズ65a、65bを通過したレーザ光の一部を遮光することによって感光ドラム50を露光するレーザ光のスポット形状を整形する絞り部である絞り(アパーチャ)82を有する。また、入射光学系支持台83は、光源ユニット61からのレーザ光が反射して光学箱105内部側に進入しないようにレーザ光を遮光するため、光源ユニット61側とシリンドリカルレンズ65が設置される側との間は周囲を遮光壁で囲まれた筒形状を有している。
弾性部材84は、上述したように、入射光学系支持台83の光源ユニット61が設置される側(光源側)の光学箱105に当接し、光学箱105内部を密閉する。シリンドリカルレンズ65aは、作像部10C、10Bkの感光ドラム50C、50Bkに照射されるレーザ光が通過する。一方、シリンドリカルレンズ65bは、作像部10Y、10Mの感光ドラム50Y、50Mに照射されるレーザ光が通過する。図6に示すように、入射光学系支持台83にシリンドリカルレンズ65aを上方向から取付け座面に設置された後、シリンドリカルレンズ65aを付勢する固定部材である押さえバネ67aを上方向からシリンドリカルレンズ65aに組み付ける。押さえバネ67aは、上部にはシリンドリカルレンズ65aを下方向に付勢する押さえバネと、側部にはシリンドリカルレンズ65aを絞り82側に付勢する押さえバネと、入射光学系支持台83と光学箱105の境界部を密閉するための弾性部材66aを有する。シリンドリカルレンズ65aは、押さえバネ67aにより入射光学系支持台83に固定される。押さえバネ67bは、押さえバネ67aと同様の構成を有し、図6では、シリンドリカルレンズ65bは、押さえバネ67bにより入射光学系支持台83に固定された状態を示している。位置決め穴85、86は、光学箱105の底面に設けられた後述する位置決めボスと嵌合して、入射光学系支持台83を光学箱105に固定させるために設けられている。
図7は、入射光学系支持台83を光学箱105に取り付けるための構成を説明する斜視図である。図7では、シリンドリカルレンズ65a、65bが入射光学系支持台83の取付け座面に設置され、押さえバネ67a、67bにより入射光学系支持台83に固定されている状態を示している。また、シリンドリカルレンズ65a、65bと入射光学系支持台83との間とは、押さえバネ67a、67bに設けられた弾性部材66a、66bを介して封止されている。入射光学系支持台83には、位置決め穴85、86が設けられており、光学箱105の底部に立設する後述する位置決めボス107b、107a(図10参照)に嵌合させることにより、入射光学系支持台83の光学箱105に対する位置が決定される。更に、入射光学系支持台83には、入射光学系支持台83を光学箱105に固定するための固定穴87a、87b、87cが設けられている。また、ビスで固定する際の推力によって入射光学系支持台83が変形しないよう、光学箱105には、固定穴87a〜87cが当接するための取付け座面106a〜106c(図10参照)が設けられている。固定穴87a〜87cを光学箱105に設けられた取付け座面106a〜106cに合わせ、ビスで固定することにより、入射光学系支持台83は、光学箱105に固定される。なお、固定穴87a〜87cの裏側に設けられた取付け座面106a〜106cに対向する座面と、取付け座面106a〜106cは、ビス固定時に入射光学系支持台83が傾かないように、上下方向の高低差が数十μm程度の精度座面となっている。
図8は、入射光学系支持台83を光源ユニット61側から見たときの斜視図である。入射光学系支持台83は、光源ユニット61側に光学箱105と当接し、光学箱105との境界部を封止するための弾性部材84を有している。また、入射光学系支持台83は、弾性部材84とシリンドリカルレンズ65を押さえる押さえバネ67a、67bとの間に筒形状の遮光壁を有している。図8に示すように、筒形状の遮光壁の内部はトンネル形状を有し、中央には仕切り壁が設けられて、光源ユニット61から出射されたレーザ光が通過する2つのレーザ光通過部88a、88bに分けられている。レーザ光通過部88aは、光源ユニット61から出射され、シリンドリカルレンズ65aを通過して、作像部10C、10Bkの感光ドラム50C、50Bkに照射されるレーザ光が通過する。一方、レーザ光通過部88bは、光源ユニット61から出射され、シリンドリカルレンズ65bを通過して、作像部10Y、10Mの感光ドラム50Y、50Mに照射されるレーザ光が通過する。
弾性部材84は、入射光学系支持台83の光源ユニット61側の端部の形状に沿って、概ねロの字に近い矩形形状を有し、光学箱105と入射光学系支持台83とに挟まれることで、光学箱105内部の防塵性を確保している。また、レーザ光通過部88a側には、入射光学系支持台83の光学箱105への設置を円滑に行うための突起部89が設けられており、詳細は後述する。
図9は、入射光学系支持台83を光学箱105に設置する際に、防塵性を確保するための特徴的な構成を説明するための図である。図9(a)は、入射光学系支持台83を上方向から見たときの平面図である。図9(a)より、入射光学系支持台83は、2つの位置決め穴85、86、及び固定穴87a、87b、87cを有している。また、押さえバネ67a、67bで付勢されたシリンドリカルレンズ65a、65bは、通過したレーザ光が偏向器43の回転多面鏡42へと進むように、回転多面鏡42の方向に角度を付けて設置されている。また、弾性部材66a、66bは押さえバネ67a、67bと入射光学系支持台83との間(境界)が封止されるように設けられており、弾性部材84は入射光学系支持台83と光学箱105との間(境界)が封止され、防塵性が確保されるように設けられている。
図9(b)は、図9(a)に示す断面A(図中、一点鎖線で表示)で入射光学系支持台83を切断し、図9(a)の下側から上方向に切断面を見たときの断面図である。図9(b)に示すように、突起部89は、光源ユニット61方向(図中、左方向)に傾斜面である斜面部91を有し、突起部89の光源ユニット61方向の先端部は、弾性部材84よりも光源ユニット61側に突出している。斜面部91は、光源ユニット61から遠ざかる方向に向かってZ軸方向の高さが高くなるように設けられている。固定穴87aは、入射光学系支持台83を光学箱105にビスで固定するための穴である。また、位置決め穴85は、光学箱105の位置決めボス107b(図10参照)に嵌合させるための穴であり、光源ユニット61方向(光源方向)に傾斜した傾斜面90が設けられている。傾斜面90は、光源ユニット61から遠ざかる方向に向かってZ軸方向の高さが高くなるように設けられている。また、図中に示す押さえバネ67bの押さえバネにより、シリンドリカルレンズ65bが偏向器43方向に付勢されているのが分かる。
図10は、光学箱105に入射光学系支持台83及び光源ユニット61を取り付ける様子を説明するための斜視図である。図中の光学箱105は、実際の光学箱105のうち、入射光学系支持台83及び光源ユニット61が取り付けられる部分を切り出して簡略化して示している。光学箱105の底面には、入射光学系支持台83の位置決め穴85、86に対向する位置に位置決めボス107b、107aが設けられている。位置決め穴85、86を位置決めボス107b、107aに嵌合させることにより、光学箱105に対する入射光学系支持台83の位置が決定される。また、光学箱105の底面には、前述した図7に示す固定穴87a、87b、87cに対向する位置に、ビスのネジ穴を有する取付け座面106a、106b、106cが設けられている。固定穴87a〜87cの取付け座面106a〜106cに対向する面には取付け座面が設けられており、取付け座面106a〜106cと同様の精度座面となっている。固定穴87a〜87cを光学箱105に設けられた取付け座面106a〜106cに合わせた後にビスで固定することにより、入射光学系支持台83は光学箱105に固定される。
また、光源ユニット61は、レーザ基板64にコリメータレンズ68を装着させた構成であり、光学箱105の側面に設けられた位置決めボス(不図示)を光源ユニット61の位置決め穴(不図示)に嵌合することで、光源ユニット61の位置が決定される。更に、ビス(不図示)により光学箱105に固定されることで、光源ユニット61は光学箱105に固定される。なお、図7では、光源ユニット61から出射されたレーザ光は、入射光学系支持台83内部のレーザ光通過部88b、シリンドリカルレンズ65bを通過して、回転多面鏡42により偏向され、作像部10Y、10Mの感光ドラム50Y、50Mに照射される。
[入射光学系支持台の光学箱への取り付け]
図11は、入射光学系支持台83を光学箱105に取り付ける様子を説明する図である。以下では、図11を用いて、入射光学系支持台83の光学箱105への取り付け方法について、図11を参照して説明する。図11(a)は、光学箱105に入射光学系支持台83を取り付ける初期状態を示す図であり、図中左方向には光源ユニット61があり、図中右方向には偏向器43が設置されている位置関係にある。図11(a)に示す状態は、光学箱105の底面に設けられた位置決めボス107の先端部が、位置決め穴86の傾斜面である傾斜面90にかかり始めている状態である。なお、図11(a)では、突起部89の光源ユニット61側の先端が光学箱105の入射光学系支持台83との境界部108に当たっているため、図11(a)に示すように、入射光学系支持台83は、図中左方向に移動させることはできない。また、図11(a)の状態では、弾性部材84は、光学箱105の境界部108には接触していない。
図11(b)は、図11(a)の状態から、入射光学系支持台83を図中、左下方向に押し込んだときの状態を示す図であり、位置決めボス107が傾斜面90に案内されることにより、入射光学系支持台83が図中左下方向へとスライドしている。また、突起部89は斜面部91を有しており、突起部89は境界部108と干渉することなくスライドすることができる。そして、図11(b)に示す状態では、弾性部材84は境界部108に接触し始めており、入射光学系支持台83を更に図中左下方向にスライドされることにより、入射光学系支持台83により境界部108方向に押圧され徐々に潰され始める。
図11(c)は、図11(b)の状態から入射光学系支持台83を図中左下方向にスライドさせた結果、位置決めボス107が傾斜面90を抜けた位置にある状態を示している。入射光学系支持台83は、位置決めボス107が傾斜面90を抜けた位置にあるため、これ以上、図中左下方向にはスライドさせることはできず、図中下方向にのみスライドさせることができる。図11(c)に示すように、弾性部材84は、図11(b)の状態から入射光学系支持台83が図中左下方向にスライドされることにより境界部108側(境界部103方向)に押圧されて潰された状態となっている。その結果、入射光学系支持台83と光学箱105との間(境界)が弾性部材84により封止され、光学箱105内部が密閉された状態となっている。
図11(d)は、図11(c)の状態から入射光学系支持台83を図中下方向にスライドさせ、位置決めボス107の先端部が位置決め穴86を貫通して嵌合された状態を示す図である。図11(d)に示す状態は、入射光学系支持台83が光学箱105に設置された状態であり、破線部で示すように弾性部材84が潰され、入射光学系支持台83と光学箱105の密閉性を確保することができる。
入射光学系支持台83に、上述した傾斜面90及び斜面部91を有する突起部89が備えられていない場合には、図11で示した工程により入射光学系支持台83を光学箱105に取り付けることはできない。位置決め穴86に傾斜面90が設けられておらず、初めから位置決めボス107と位置決め穴86とが係合して上方から図中下方向に入射光学系支持台83が組み付けられた場合には、弾性部材84は、図11(a)のエッジ部109に乗り上げて捲れてしまう。ここで、エッジ部109は、図10に示す光学箱105の入射光学系支持台83との境界の開口の下辺部である。その結果、光学箱105の密閉性を確保することが困難になる。本実施例では、入射光学系支持台83に突起部89及び位置決め穴86の傾斜面90を設けている。これにより、組立作業者は、上述した入射光学系支持台83を光学箱105に取り付ける際の入射光学系支持台83の取り付ける際に弾性部材84が剥がれる、あるいは捲れるような装着作業を実行することができない。その結果、入射光学系支持台83は、弾性部材84が光学箱105に接触して捲れることなく組み付けられ、安定的な防塵性を確保することができる。
なお、本実施形態では入射光学系支持台83に突起部89を設ける構成を例示したが、実施の形態はこれに限られるものではない。例えば、突起部を光学箱105側に設け、その突起部が入射光学系支持台83側の開口に侵入するように構成しても、同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施例によれば、簡易な構成で光学箱の防塵を行うことができる。
42 回転多面鏡
61 光源ユニット
65 シリンドリカルレンズ
83 入射光学系支持台
84 弾性部材
89 突起部
105 光学箱

Claims (14)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記光源より出射された光ビームを前記回転多面鏡に導く入射光学系の光学部材と、
    前記光源が取り付けられ、前記回転多面鏡、前記光学部材を内部に収容する光学箱と、
    を備える光走査装置であって、
    前記光源と前記回転多面鏡との間の光ビームの光路に設置され、前記光学部材を支持する支持台を備え、
    前記支持台は、前記光学箱の内部を防塵するために前記光学箱と前記支持台との境界部を封止する第1の防塵部材と、前記支持台が前記光学箱に取り付けられた状態において、前記光学箱の内部側から、前記光学箱の側壁に設けられた開口であって、前記光源が固定された前記開口に侵入する突起部と、を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記突起部の先端は、前記第1の防塵部材よりも前記光源の方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記支持台は、前記支持台を前記光学箱に設置する位置を決めるための位置決め穴を有し、
    前記位置決め穴及び前記突起部は、前記光源から離れる方向に向かって高くなる傾斜面を有することを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記光学箱は、前記光学箱の底部より立設し、前記支持台の位置決めのためのボスを有し、
    前記支持台は、前記位置決めのためのボスが前記支持台の前記位置決め穴に嵌合することで、前記支持台の前記光学箱に対する位置決めが行われることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記突起部の前記傾斜面は、前記位置決めのためボスの先端が前記位置決め穴の前記傾斜面を移動するときに、前記光学箱に接触しないことを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記第1の防塵部材は、前記支持台の光源側に設けられ、前記支持台が前記光学箱の所定の位置に取り付けられると、前記支持台と前記光学箱とによって押し潰されることを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記光学箱は、前記光学箱の底部より立設し、前記支持台を固定するための座面を有し、
    前記支持台は、前記位置決めのためのボスが前記支持台の前記位置決め穴に嵌合したときに、前記支持台を固定するための前記座面が当接する位置に前記支持台を前記光学箱に固定するための穴を有することを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記支持台は、前記光学部材を取り付けるための取付け座面と、前記第1の防塵部材と前記取付け座面との間に光ビームを遮光する筒形状の遮光壁と、を有し、
    前記光源から出射された光ビームは、前記遮光壁の内部を通過することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 前記取付け座面に設置される前記光学部材は、前記光学部材を固定するための固定部材により固定されることを特徴とする請求項8に記載の光走査装置。
  10. 前記固定部材は、前記支持台と前記光学部材との境界を封止するための第2の防塵部材を有することを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  11. 前記光学部材は、所定の方向にのみ屈折力を備えるシリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の光走査装置。
  12. 前記回転多面鏡により偏向された光ビームを被走査体上に導く出射光学系の光学部材を備え、
    前記出射光学系の光学部材を支持する取付け座面が、前記光学箱に一体的に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記支持台は、前記シリンドリカルレンズを通過した光ビームの一部を遮光することによって前記被走査体を露光する光ビームのスポット形状を整形する絞り部を有することを特徴とする請求項12に記載の光走査装置。
  14. シートに画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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