JP2003322818A - 光書込装置・画像形成装置 - Google Patents

光書込装置・画像形成装置

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JP2003322818A
JP2003322818A JP2002131398A JP2002131398A JP2003322818A JP 2003322818 A JP2003322818 A JP 2003322818A JP 2002131398 A JP2002131398 A JP 2002131398A JP 2002131398 A JP2002131398 A JP 2002131398A JP 2003322818 A JP2003322818 A JP 2003322818A
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JP
Japan
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optical
writing device
optical deflector
deflector
air flow
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JP2002131398A
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English (en)
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Tetsuya Kimura
鉄也 木村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光偏向器の回転により生じる気流の当たりの
相違による光学素子の温度特性変化を抑制し、色ずれ等
を防止する。 【解決手段】 fθレンズ63の近傍には、光偏向器6
2の回転によって生じる気流を矢印で示すようにfθレ
ンズ63と共に連続的に案内する気流制御用リブ94A
が設けられ、fθレンズ64の近傍には、気流を矢印で
示すようにfθレンズ64と共に連続的に案内する気流
制御用リブ94Bが設けられている。気流制御用リブ9
4A、94Bは光偏向器62の回転中心に対して略対称
となる形状を有している。符号52、53、54、55
は光源を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、像担持
体の被走査面上に光ビームを照射して潜像を書き込む光
書込装置、及びその光書込装置を備えて画像を形成する
複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の光源から出射される光ビームを、
並設された4つの像担持体(例えば、感光体ドラム)に
照射して潜像の書き込みを行い、各像担持体上に形成さ
れた潜像を異なる色の現像剤(例えば、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのトナー)でそれぞれ現像して
可視像化した後、転写搬送ベルト等に担持された記録用
紙等の転写材を各像担持体の転写部に順次搬送し、各像
担持体上に形成された各色の可視像を転写材に重ね合わ
せて転写した後、転写材上に転写された画像を定着して
多色画像を得るタンデム式のカラー画像形成装置が知ら
れている。
【0003】図10及び図11にタンデム式のカラー画
像形成装置に用いられる光書込装置の一例を示す。光書
込装置100は、光源としての4つの光源ユニット5
2、53、54、55と、各光源ユニットからの光ビー
ムL1、L2、L3、L4を対称な2方向に振り分けて
偏向走査する光偏向器62を有している。光偏向器62
は、ドライバIC、コンデンサ、抵抗等のモータ回転制
御用の電気部品やモータ回転用のコイルを備えている。
また、光偏向器62を通る垂直軸に関して対称位置に配
置され、光偏向器62により偏向走査される複数の光ビ
ームをそれぞれ対応する感光体ドラム1、2、3、4の
被走査面上に導き結像する光学系を有している。光学系
は、光偏向器62に最も近い光学素子であるfθレンズ
63、64、長尺レンズ69、70、71、72、光路
折り返し用のミラー65、66、67、68等の光学素
子を備えている。上述したこれらの構成部材は一つのハ
ウジング50内に収納されている。
【0004】ハウジング50は、光偏向器62や光学系
が配設される仕切り部材50Aと、仕切り部材50Aの
周囲を囲む枠状の側壁50Bを有しており、仕切り部材
50Aが側壁50Bの略中央部に設けられてハウジング
50を上下に仕切る構造となっている。4つの光源ユニ
ット52、53、54、55はハウジング50の側壁5
0Bに配置され、光偏向器62はハウジング50の仕切
り部材50Aの略中央部に配置されている。図11に示
すように、4つの光源ユニット52、53、54、55
は光偏向器62の一方側に設けられ、且つ、光偏向器6
2の回転中心を通る軸線に対して略対称に配置されてい
る。光源ユニット52(シアン(C)対応)、53(マ
ゼンタ(M)対応)は右ステーションを構成し、光源ユ
ニット54(ブラック(Bk)対応)、55(イエロー
(Y)対応)は左ステーションを構成している。仕切り
部材50Aには、下部領域のミラーにビームを到達させ
るための光通過用の開口部50A−1、50A−2、5
0A−3、50A−4が形成されている。
【0005】光書込装置100では、図示しない原稿読
み取り装置(スキャナー)あるいは画像データ出力装置
(パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、ファク
シミリの受信部等)から入力される色分解された画像デ
ータを光源駆動用の信号に変換し、それにしたがって各
光源ユニット52、53、54、55内の光源(半導体
レーザ(LD))を駆動して光ビームを出射する。各光
源ユニット52、53、54、55から出射された光ビ
ームL1、L2、L3、L4は、面倒れ補正用のシリン
ドリカルレンズ56、57、58、59を通り、直接あ
るいはミラー60、61を介して光偏向器62に至り、
ポリゴンモータで等速回転されている2段のポリゴンミ
ラー62a、62bで対称な2方向に偏向走査される。
【0006】光偏向器62の2段のポリゴンミラー62
a、62bで2ビームずつ2方向に偏向走査された光ビ
ームは、例えば上下2層構成のfθレンズ63、64を
それぞれ通過し、長尺トロイダルレンズ(WTL)から
なる第2の結像レンズ69、70、71、72を通っ
て、第1折り返しミラー65、66、67、68で反射
される。第1折り返しミラー65、66、67、68ま
でが仕切り部材50Aの上側に配置されている。その後
光ビームは開口部50A−1、50A−2、50A−
3、50A−4を通過した後、例えば第2の折り返しミ
ラー73、75、77、79等の光学素子により反射又
は透過され、感光体ドラム1、2、3、4の被走査面上
に照射されて静電潜像を書き込む。
【0007】各光ビームL1〜L4の光路には、主走査
方向の走査開始位置の光束を取り出すための図示しない
同期検知用ミラーが設けられており、同期検知用ミラー
で反射された光束は、同期検知器81、82で受光され
て走査開始の同期信号が出力される。図12に、光偏向
器62によって偏向走査される光ビームの走査方向を示
す。
【0008】このようなタンデム式のカラー画像形成装
置における光書込装置では、上述のように、ポリゴンミ
ラーとその駆動用モータからなる光偏向器62と、該光
偏向器62近傍に設けられるfθ特性を有するfθレン
ズ63、64が配置され、その後(被走査面側)に長尺
レンズ69、70、71、72が同一空間(同一面上)
に配置されている。光偏向器62は駆動用モータを駆動
するためのドライバICやコンデンサ、抵抗、コイルと
いった発熱源を有しており、また、モータの回転軸の高
速回転による摩擦によって熱が発生する。このため、ポ
リゴンミラーの回転時は、ドライバIC等が発熱し、回
転時の気流により、光偏向器が配置された仕切り部材上
面側の空間が仕切り部材下面側の空間よりもその熱によ
り温度上昇する。
【0009】この温度上昇によりfθレンズ63、64
等は熱的な影響を受けるが、その影響を均等にするため
に、図11に示すように、仕切り部材50A上に気流制
御用リブ(ハウジングリブ)90、91を形成し、光偏
向器62の回転による気流を制御してfθレンズ63、
64に均等に当てるようにしている。気流制御用リブ9
0、91は分かりやすいようにハッチングで表示してい
る(他の図において同じ)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】光源ユニット52、5
3、54、55を光偏向器62の一方側に配置する方
式、すなわち、2ステーションが同一方向にある方式で
は、図13に示すように、光源ユニット52、53、5
4、55から出射する光の通り道が必要であるため、f
θレンズ63、64と気流制御用リブ90との間に開口
部92、93を確保しなければならない。このため、実
際にはfθレンズ63側では気流は外部と内部へ分岐
し、当たってスムーズに外部へ流れるfθレンズ64側
とは異なる。熱気流の当たりの違いにより、fθレンズ
63、64の温度分布は図14に示す状態となる。温度
分布が不均一となると、図15に示すように、fθレン
ズ63、64間でfθ特性が異なり、結果として色ずれ
が生じる。
【0011】そこで、本発明は、光学系への熱的影響を
均一にできて色ずれを抑制できる光書込装置及び該光書
込装置を備えた画像形成装置の提供を、その主な目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、光源と、該光源からの光
ビームを偏向走査する光偏向器と、該光偏向器を中心に
対向配置され上記光偏向器により偏向走査される光ビー
ムを対応する被走査面上に導き結像する光学系を備え、
上記光偏向器の回転により発生する気流を制御するため
の気流制御用リブを有する光書込装置において、上記光
源が上記光偏向器を中心に対向配置され、上記気流制御
用リブが、上記光偏向器に最も近い各光学素子に対して
それぞれ該光学素子と共に気流を連続的に案内するよう
に設けられている、という構成を採っている。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
光書込装置において、上記気流制御用リブが、上記光偏
向器の回転中心に対して略対称となる形状を有してい
る、という構成を採っている。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
光書込装置において、上記光偏向器に最も近い各光学素
子と上記各気流制御用リブが、略円形を描くように配置
されている、という構成を採っている。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
光書込装置において、上記光偏向器の回転中心から上記
光偏向器に最も近い各光学素子までの距離をR、上記光
偏向器の回転中心から上記気流制御用リブまでの距離を
rとしたとき、R>rの関係を満たす、という構成を採
っている。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
光書込装置において、上記気流制御用リブが、上記光学
素子の一方に入射した光が他方の光学素子へ反射するフ
レア光を遮蔽する機能を兼ねる、という構成を採ってい
る。
【0017】請求項6記載の発明では、像担持体と、該
像担持体の被走査面上に光ビームを照射して潜像を書き
込む光書込手段と、上記潜像を可視像化する現像手段
と、上記可視像を転写材に転写する転写手段と、転写材
上に転写された画像を定着する定着手段を有する画像形
成装置において、上記光書込手段として請求項1乃至5
のうちの何れか1つに記載の光書込装置を有している、
という構成を採っている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図6に基づいて説明する。なお、従来構成と共
通する部分には共通する符号を付すにとどめ重複する説
明は省略する。図1は光書込装置の断面図、図2は光書
込装置の平面図、図3は気流の制御状態を示す図、図4
はfθレンズの温度分布図、図5はfθレンズのfθ特
性を示す図、図6は該光書込装置を備えた画像形成装置
の概略構成図である。先ず、図6に基づいて画像形成装
置の構成及び動作の概要を説明する。図6に示す構成の
画像形成装置は、複数の像担持体として、複数のドラム
状の光導電性感光体(感光体ドラム)1、2、3、4を
並置したフルカラー画像形成装置であり、この4つの感
光体ドラム1〜4は、例えば図に対して右から順に、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(Bk)の各色に対応した画像を形成するものであ
る。なお、色の順はこの限りではなく任意に設定するこ
とができる。
【0019】4つの感光体ドラム1〜4の各々の周囲に
は、電子写真プロセスにより画像形成を行うための、帯
電部(帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電チャージャ等)
6、7、8、9と、光書込装置5からの光ビームL1〜
L4の露光部と、現像部(Y、M、C、Bkの各色の現
像装置)10、11、12、13と、転写搬送ベルト2
2a及びその裏面に配置された転写手段(転写ローラ、
転写ブラシ等)14、15、16、17を備えた転写搬
送装置22と、クリーニング部(クリーニングブレー
ド、クリーニングブラシ等)18、19、20、21等
が配設されており、それぞれの感光体ドラム1 〜4 に
各色の画像形成を行うことが可能となっている。
【0020】並設された4つの感光体ドラム1〜4の下
には駆動ローラと複数の従動ローラに張架された転写搬
送ベルト22aが配設されており、駆動ローラにより図
中に矢印で示す方向に搬送されている。また、画像形成
装置の本体下部には記録用紙等の転写材を収納した複数
の給紙部23、24が設置されており、この給紙部2
3、24に収納された転写材が、給紙ローラ、搬送ロー
ラ対、レジストローラ対25を介して転写搬送ベルト2
2aに給紙され、転写搬送ベルト22aにより担持され
搬送される。
【0021】光書込装置5により各感光体1〜4に形成
された各潜像は、各現像部10〜13のY、M、C、B
kの各色のトナーで現像されて顕像化され、その顕像化
されたY、M、C、Bkの各色のトナー画像は、転写搬
送装置22の各転写手段14〜17により転写搬送ベル
ト22a上に担持された転写材に順次重ね合わせて転写
される。4色の画像が転写された転写材は定着装置26
に搬送され、定着装置26で画像が定着された後、排紙
ローラ対27により排紙トレイ28上に排出される。
【0022】図2に示すように、光書込装置5では、4
つの光源ユニット52、53、54、55は、右ステー
ションと左ステーションが光偏向器62を挟んで対向す
るように、換言すればハウジングの前後に配置されてい
る。fθレンズ63、64(プラスチック製)の近傍に
は、該fθレンズ63、64と共に気流を連続的に案内
する気流制御用リブ94A、94Bが設けられている。
気流制御用リブ94A、94Bは、光偏向器62の回転
中心に対して略対称となる形状を有している。図1に示
すように、光書込装置5は、光偏向器62により偏向走
査される複数の光ビームL1〜L4をそれぞれ対応する
感光体ドラム1〜4の被走査面上に導き結像する光学系
(結像用のレンズ63、64、69〜72、光路折り返
し用のミラー65〜68、73〜80等の光学部材(光
学素子)からなる)を備え、これらの構成部材は一つの
ハウジング50内に収納されている。
【0023】ハウジング50内において、光学系を構成
する光学素子であるfθレンズ63、64(第1の結像
用レンズ)、長尺トロイダルレンズ(WTL)69〜7
2(第2の結像用レンズ)、光路折り返し用のミラー6
5〜68、73〜80等は仕切り部材50Cの両面(上
面側と下面側)に分けて配設されている。熱の影響が少
ない下面側に配置された光学素子を安価な材料(プラス
チック等)で形成可能としてコストダウンを図るためで
ある。ハウジング50の上部と下部にはカバー87、8
8が設けられており、下部側のカバー87には光ビーム
を通過する開口が設けられ、その開口には防塵ガラス8
3、84、85、86が取り付けられている。
【0024】光書込装置5では、図示しない原稿読み取
り装置等から入力される色分解された画像データを従来
の例と同様に光源駆動用の信号に変換し、それに従い各
光源ユニット52〜55内の光源である半導体レーザ
(LD)を駆動して光ビームを出射し、面倒れ補正用の
シリンドリカルレンズ56〜59を通し、直接あるいは
ミラー60、61を介して光偏向器62に至らせ、ポリ
ゴンモータ62cで等速回転されている2段のポリゴン
ミラー62a、62bで対称な2方向に偏向走査させ
る。ポリゴンミラー62a、62bは光ビームL2、L
3用と、光ビームL1、L4用の上下2段に分けた構成
となっているが、厚めのポリゴンミラーで4つの光ビー
ムを偏向走査する構成としてもよい。
【0025】光偏向器62のポリゴンミラー62a、6
2bで2ビームずつ2方向に偏向走査された光ビーム
は、fθレンズレンズ63、64をそれぞれ通過し、第
1折り返しミラー65〜68により折り返されて仕切り
部材50Cの開口部50C−1、50C−2、50C−
3、50C−4を通過した後、仕切り部材50Cの下面
側に配設された長尺トロイダルレンズ(WTL)レンズ
69〜72を通過し、第2折り返しミラー73、75、
77、79、第3折り返しミラー74、76、78、8
0、防塵ガラス83〜86を介して各色用の感光体ドラ
ム1、2、3、4の被走査面上に照射され、静電潜像を
書き込む。
【0026】4つの光源ユニット52〜55は、光源で
ある半導体レーザ(LD)と、その半導体レーザの出射
光束をコリメートするコリメートレンズから構成され、
これらがホルダーに一体に組み込まれた構成であるが、
白黒画像形成時に多用されるブラック用の光源ユニット
(例えば符号54の光源ユニット)は、高速書込を可能
とするために、2つ以上の光源(LD)とコリメートレ
ンズの組を備えたマルチビーム構成としてもよい。マル
チビーム構成とした場合には、ハウジング50の側壁5
0Bに対して光源ユニットを光軸中心に回転可能に構成
すれば、副走査方向のビームピッチを調整することがで
き、白黒画像形成時に画素密度(例えば600dpi、
1200dpi等)を切り替えることが可能となる。
【0027】各光ビームL1〜L4の光路には、主走査
方向の走査開始位置の光束を取り出すための図示しない
同期検知用ミラーが設けられており、同期検知用ミラー
で反射された光束は、同期検知器81、82で受光され
て走査開始の同期信号が出力される。光偏向器62によ
って偏向走査される光ビームの走査方向が主走査方向で
あり、これは各感光体ドラム1〜4の軸方向である。こ
の主走査方向に直交する方向が副走査方向であり、これ
は感光体ドラム1〜4の回転方向(感光体ドラム表面の
移動方向)であり、さらには後述する転写搬送ベルト2
2aの搬送方向である。すなわち転写搬送ベルト22a
の幅方向が主走査方向、搬送方向が副走査方向となる。
【0028】図3に示すように、光偏向器62の回転に
より生じる気流は矢印で示すように、fθレンズ63側
では、気流制御用リブ94Aとfθレンズ63により連
続的に案内され、fθレンズ63と気流制御用リブ94
Bとの間の光出射用開口部から外へ出る。fθレンズ6
4側では、気流制御用リブ94Bとfθレンズ64によ
り連続的に案内され、fθレンズ64と気流制御用リブ
94Aとの間の光出射用開口部から外へ出る。気流の流
れ(当たり)がfθレンズ63、64で等しくなる。こ
のため、図4に示すように、fθレンズ63、64の温
度均一性が保たれる。そして、図5に示すように、温度
変化によるfθ特性がfθレンズ63、64で一致する
ため、色ずれは生じない。
【0029】次に、図7に基いて第2の実施形態を説明
する。上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に
必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略
し、要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同
じ)。図16に示すように、対向走査では、fθレンズ
64の入射面に入射したLD光がfθレンズ64の入射
面により数%対向側のfθレンズ63に反射する。これ
を防ぐために、従来、遮光リブ95が設けられている。
遮光リブ95は光偏向器62の近くに配置される必要が
あるため、風切り音を発生させたり、気流を乱して上述
したようなfθレンズ63、64間における熱膨張差の
問題を生じさせていた。本実施形態ではこれらの問題を
解消することを目的としている。フレア光Fを遮蔽する
ように気流制御用リブ96Aが形成され、光偏向器62
の回転中心に対して気流制御用リブ96Aと略対称とな
るように気流制御用リブ96Bが形成されている。すな
わち、気流制御用リブ96Aは従来における遮光リブ9
5を兼ねている。
【0030】光偏向器62の回転により生じる気流は、
fθレンズ63側では、気流制御用リブ96Aとfθレ
ンズ63により連続的に案内され、fθレンズ63と気
流制御用リブ96Bとの間の光出射用開口部から外へ出
る。fθレンズ64側では、気流制御用リブ96Bとf
θレンズ64により連続的に案内され、fθレンズ64
と気流制御用リブ96Aとの間の光出射用開口部から外
へ出る。気流の流れ(当たり)がfθレンズ63、64
で等しくなる。
【0031】図8に基いて第3の実施形態を説明する。
本実施形態では、気流制御用リブ97Aと気流制御用リ
ブ97Bが光偏向器62の回転中心に対して略対称とな
るように形成されており、fθレンズ63、64と気流
制御用リブ97A、97Bは上面から見たときにほぼ円
形を描くように配置されている。円形状の案内により気
流の均一性と安定性がさらに向上し、fθレンズ63、
64におけるfθ特性を高精度に一致させることができ
る。また、光偏向器62の回転中心からfθレンズ6
3、64までの距離をR、光偏向器62の回転中心から
気流制御用リブ97A、97Bまでの距離をrとしたと
き、R>rの関係を満たすように形成されている。これ
は、気流制御用リブ97A、97Bにより導かれた風が
直接fθレンズ63、64に当たらないようにするため
である。R<rの場合、fθレンズ63、64の面が気
流制御用リブの役割を果たしてしまうため、風がまとも
に当たり、熱影響のバランスが崩れるとともに風切り音
の発生も懸念される。
【0032】図9に基いて第4の実施形態を説明する。
光偏向器62は、図17に示すように、ハウジング(仕
切り部材50A)のポリゴン受部50A−5(図10で
は図示せず)にモータ基板30を介して止めネジ31で
ネジ固定されている。符号62dはモータ軸受を示す。
ポリゴンモータは交換やメンテナンス等を要するため、
熱カシメや接着固定等ができず、従来、上記のようなネ
ジによる着脱可能な取付構成となっている。しかしなが
ら、止めネジ31の頭部がモータ基板30の上面に突出
しているため、ネジ頭部により風切り音を発生させた
り、気流を乱して上述したようなfθレンズ63、64
間における熱膨張差の問題を生じさせていた。
【0033】本実施形態ではこれらの問題を解消するこ
とを目的としている。図9に示すように、モータ基板3
0に下面側へ突出する凸部30aを形成するとともに、
ハウジング(仕切り部材50C)のポリゴン受部50C
−5(図1では図示せず)に凸部30aを収容する貫通
孔50C−6を形成している。凸部30aの中央部には
雌ネジ部30bが形成され、この雌ネジ部30bに止め
ネジ32をポリゴン受部50C−5の裏面側から螺合し
て固定されている。止めネジ32の頭部がモータ基板3
0の上面に突出しないので、風切り音を発生させたり、
気流を乱すことがない。従って、騒音を防止できるとと
もに、気流の乱れによるfθレンズ63、64の温度特
性変化を防止できる。光偏向器62の固定構造は上記に
限定されるわけではなく、ネジ等の固定部材が光偏向器
62側に突出しないようにすればよい。
【0034】上記各実施形態では、長尺トロイダルレン
ズを仕切り部材50Cの下面側に配置した構成で説明し
たが、図10及び図11で示した従来構成においても同
様に実施することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1又は6記載の発明によれば、光
源と、該光源からの光ビームを偏向走査する光偏向器
と、該光偏向器を中心に対向配置され上記光偏向器によ
り偏向走査される光ビームを対応する被走査面上に導き
結像する光学系を備え、上記光偏向器の回転により発生
する気流を制御するための気流制御用リブを有する光書
込装置において、上記光源が上記光偏向器を中心に対向
配置され、上記気流制御用リブが、上記光偏向器に最も
近い各光学素子に対してそれぞれ該光学素子と共に気流
を連続的に案内するように設けられている構成としたの
で、光偏向器の回転により生じる気流の乱れによる光学
素子の温度特性変化を抑制でき、色ずれ等を抑制でき
る。
【0036】請求項2又は6記載の発明によれば、請求
項1記載の光書込装置において、上記気流制御用リブ
が、上記光偏向器の回転中心に対して略対称となる形状
を有している構成としたので、気流による光学素子の温
度不均一を高精度に防止することができ、色ずれ抑制機
能を一層高めることができる。
【0037】請求項3又は6記載の発明によれば、請求
項1記載の光書込装置において、上記光偏向器に最も近
い各光学素子と上記各気流制御用リブが、略円形を描く
ように配置されている構成としたので、気流の均一化と
安定化を達成でき、色ずれ抑制機能を一層高めることが
できる。
【0038】請求項4又は6記載の発明によれば、請求
項3記載の光書込装置において、上記光偏向器の回転中
心から上記光偏向器に最も近い各光学素子までの距離を
R、上記光偏向器の回転中心から上記気流制御用リブま
での距離をrとしたとき、R>rの関係を満たす構成と
したので、気流が光学素子にストレートで当たることを
防止でき、色ずれ抑制機能をより一層高めることができ
る。
【0039】請求項5又は6記載の発明によれば、請求
項1記載の光書込装置において、上記気流制御用リブ
が、上記光学素子の一方に入射した光が他方の光学素子
へ反射するフレア光を遮蔽する機能を兼ねる構成とした
ので、簡易な構成で光学素子の温度特性変化の抑制、風
切り音の防止、フレア光の遮蔽を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における光書込装置の
断面図である。
【図2】光書込装置の平面図である。
【図3】光偏向器の回転による気流の流れを示す概要平
面図である。
【図4】fθレンズの温度特性を示すグラフである。
【図5】fθレンズのfθ特性を示す図である。
【図6】画像形成装置の概要正面図である。
【図7】第2の実施形態における光偏向器の回転による
気流の流れを示す概要平面図である。
【図8】第3の実施形態における光偏向器の回転による
気流の流れを示す概要平面図である。
【図9】第4の実施形態における光偏向器の固定構造を
示す概要断面図である。
【図10】従来における光書込装置の断面図である。
【図11】従来における光書込装置の平面図である。
【図12】図12における走査状態を示す図である。
【図13】従来における光偏向器の回転による気流の流
れを示す概要平面図である。
【図14】従来におけるfθレンズの温度特性を示すグ
ラフである。
【図15】従来におけるfθレンズのfθ特性を示す図
である。
【図16】従来におけるフレア光の防止構造を示す概要
平面図である。
【図17】従来における光偏向器の固定構造を示す概要
断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 像担持体としての感光体ドラム 5 光書込手段 10、11、12、13 現像手段としての現像部 14、15、16、17転写手段 26 定着手段としての定着装置 52、53、54 光源 62 光偏向器 63、64 光偏向器に最も近い光学素子としてのfθ
レンズ 94A、94B 気流制御用リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA04 DA03 DA33 DA34 2H045 AA33 CA63 DA02 DA04 DA41 5C051 AA02 CA07 DB22 DB24 DB30 DB34 EA01 5C072 AA03 BA12 DA02 DA04 HA02 HA06 HA09 QA14 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、該光源からの光ビームを偏向走査
    する光偏向器と、該光偏向器を中心に対向配置され上記
    光偏向器により偏向走査される光ビームを対応する被走
    査面上に導き結像する光学系を備え、上記光偏向器の回
    転により発生する気流を制御するための気流制御用リブ
    を有する光書込装置において、 上記光源が上記光偏向器を中心に対向配置され、上記気
    流制御用リブが、上記光偏向器に最も近い各光学素子に
    対してそれぞれ該光学素子と共に気流を連続的に案内す
    るように設けられていることを特徴とする光書込装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光書込装置において、 上記気流制御用リブが、上記光偏向器の回転中心に対し
    て略対称となる形状を有していることを特徴とする光書
    込装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光書込装置において、 上記光偏向器に最も近い各光学素子と上記各気流制御用
    リブが、略円形を描くように配置されていることを特徴
    とする光書込装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光書込装置において、 上記光偏向器の回転中心から上記光偏向器に最も近い各
    光学素子までの距離をR、上記光偏向器の回転中心から
    上記気流制御用リブまでの距離をrとしたとき、R>r
    の関係を満たすことを特徴とする光書込装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光書込装置において、 上記気流制御用リブが、上記光学素子の一方に入射した
    光が他方の光学素子へ反射するフレア光を遮蔽する機能
    を兼ねることを特徴とする光書込装置。
  6. 【請求項6】像担持体と、該像担持体の被走査面上に光
    ビームを照射して潜像を書き込む光書込手段と、上記潜
    像を可視像化する現像手段と、上記可視像を転写材に転
    写する転写手段と、転写材上に転写された画像を定着す
    る定着手段を有する画像形成装置において、 上記光書込手段として請求項1乃至5のうちの何れか1
    つに記載の光書込装置を有していることを特徴とする画
    像形成装置。
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