JP2002127497A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
量が最も多いブラック用の光源ユニットに外的要因によ
る熱が影響しにくいように構成した画像形成装置を提供
する。 【解決手段】本発明の画像形成装置においては、光書込
装置5の光偏向器及び光学系は一つのハウジング50内
に収納し、該ハウジング50の側壁にはブラック用とカ
ラー用の複数の光源ユニット52,53,54,55を
像担持体1,2,3,4の並設方向と略同方向に並設
し、複数の光源ユニット52,53,54,55のうち
ブラック用の光源ユニット(52または53)は、定着
装置26から遠い位置に配置した構成とした。これによ
り、使用頻度が高く光源の発熱量が多いブラック用の光
源ユニットに対する定着装置の熱の影響を減らすことが
でき、白黒画像形成時の安定性を保つことができ、高速
書込が可能となる。
Description
像担持体の被走査面上に光ビームを照射して潜像を書き
込む光書込装置を備え、複数の像担持体に形成された潜
像を異なる色の現像剤で現像した後、順次転写材に転写
して多色画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、プロッタ等の画像形成装置に関する。
ムを、並設された4つの像担持体(例えば、感光体ドラ
ム)に照射して潜像の書き込みを行い、各像担持体上に
形成された潜像を異なる色の現像剤(例えば、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー)でそれぞれ
現像して可視像化した後、転写搬送ベルト等に担持され
た記録用紙等の転写材を各像担持体の転写部に順次搬送
し、各像担持体上に形成された各色の可視像を転写材に
重ね合わせて転写した後、転写材上に転写された画像を
定着して多色画像を得るタンデム式のカラー画像形成装
置が知られている。このようなタンデム式のカラー画像
形成装置において、従来から各像担持体への潜像書き込
みを像担持体毎に個別的に設けた光書込装置により別個
に行うものが知られているが、ポリゴンミラーとその駆
動用モータからなる光偏向器を用いた光書込装置は比較
的高価であり、各像担持体毎に個別に光書込装置を設け
ることは部品コストや製造コストの点で問題がある。ま
た、光偏向器を有する光書込装置を像担持体の数に対応
して複数設置するためには大きな設置スペースを必要と
するため、画像形成装置全体が大型化するという問題も
ある。
の低コスト化、小型化を図るために、複数の像担持体へ
光書込みを行う手段として、光偏向器を複数の光源で共
通化し、一つの光偏向器で複数の光源からの光ビームを
同時に偏向走査して複数の像担持体に照射し光書き込み
を行う光書込装置が知られている。
偏向器で複数の光源からの光ビームを同時に偏向走査し
て複数の像担持体に照射し光書き込みを行う光書込装置
は、複数の光源ユニットと、一つの光偏向器と、光偏向
器を中心にして2方向に対称に配置され光偏向器により
偏向走査される複数の光ビームをそれぞれ対応する被走
査面上に導き結像する光学系とを備えた構成であり、こ
れらの光学部材を一つのハウジングに収納した構成であ
るので、従来の複数の光書込装置を備えた構成と比べて
部品点数を削減でき、設置スペースも小さくて済むの
で、画像形成装置の低コスト化、小型化を図ることがで
きる。
像形成装置においては、光書込装置のハウジングは、並
設された複数の像担持体の上方に配設されるが、像担持
体の並設方向で転写材搬送方向下流側には定着装置が配
置されているため、光書込装置のハウジングの一端側は
定着装置の近傍に位置することになる。そして定着装置
が通常の加熱定着方式の場合には、定着装置の放熱によ
りハウジングの一端側が加熱されることになる。ここで
ハウジングの側壁に複数の光源ユニットが並設されてい
る場合には、定着装置に近い側に配置された光源ユニッ
トは定着装置からの熱の影響を受けることになる。
装置の場合、光源ユニットはブラック、シアン、マゼン
タ、イエロー用の4つが設けられているが、このうちブ
ラック用の光源ユニットは白黒画像形成用にも用いられ
るため、使用頻度が最も高く光源が加熱して発熱量が多
い。このため、定着装置からの熱の影響が加わると、光
源の保持部材の変形や故障の原因となる。特に、白黒画
像形成時の生産性向上のためにブラック用光源ユニット
を2以上の光源を有するマルチビーム構成とした場合に
は、光源が1つの場合に比べて発熱量は2倍以上とな
り、外部からの熱の影響をより受け易くなる。また、光
源ユニット内に光源と共にコリメートレンズを組み込
み、光源の保持部材がコリメートレンズの接着・保持部
を兼ねている場合、外部からの熱が加わると保持部材の
熱変形によりコリメートレンズの位置がずれてしまい、
画像に悪影響を及ぼすという問題がある。また、コリメ
ートレンズの接着が剥がれてしまうという問題もある。
って、光書込装置の複数の光源ユニットのうち、発熱量
が最も多いブラック用の光源ユニットに外的要因による
熱が影響しにくいように構成した画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
め、本発明は、並設された複数の像担持体と、その複数
の像担持体の被走査面上に光ビームを照射して潜像を書
き込む光書込手段と、各像担持体に形成された潜像を異
なる色の現像剤で現像して可視像化する現像手段と、各
像担持体の位置に順次転写材を搬送し各像担持体上に形
成された各色の可視像を転写材に重ね合わせて転写する
転写搬送手段と、転写材上に転写された画像を定着する
定着手段を備え、前記光書込手段として、複数の光源ユ
ニットからの光ビームを一つの光偏向器により対称な2
方向に振り分けて偏向走査し、該光偏向器を中心にして
前記2方向に対称に配置された光学系を介して複数の光
ビームをそれぞれ対応する像担持体の被走査面上に導き
結像する構成の光書込装置を備えた画像形成装置におい
て、前記光書込装置の光偏向器及び光学系は一つのハウ
ジング内に収納し、該ハウジングの側壁にはブラック用
とカラー用の複数の光源ユニットを前記像担持体の並設
方向と略同方向に並設し、前記複数の光源ユニットのう
ちブラック用の光源ユニットは、前記定着手段から遠い
位置に配置した構成としたものである(請求項1)。
装置において、前記複数の像担持体は水平面に対して傾
斜した方向に並設し、前記転写搬送手段は複数の像担持
体の並設方向と略平行となるように水平面に対して傾斜
して配置し、前記転写材はその傾斜方向の下方側から給
紙し転写搬送手段により上方側に向けて複数の像担持体
の転写部を順次搬送する構成とし、その転写材の搬送方
向下流側で前記傾斜方向の上方側に定着手段を配設し、
且つ前記光書込装置のハウジングは前記複数の像担持体
の斜め上方で該複数の像担持体の並設方向と略平行とな
るように水平面に対して傾斜して配設し、前記複数の光
源ユニットのうちブラック用の光源ユニットは、前記ハ
ウジング側壁の前記傾斜方向下方側で前記定着手段から
遠い位置に配置する構成としたものである(請求項
2)。尚、前記光書込装置のブラック用の光源ユニット
は、複数の光源とコリメートレンズの組を保持部材で一
体に保持したマルチビーム構成とするとよい。
の構成、動作及び作用について図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す画像形
成装置の概略構成図であり、図2は図1に示す画像形成
装置に具備される光書込装置の一例を示す図であって、
光書込装置の基盤上面側の構成を示す平面図であり、図
3は図2に示す光書込装置のA−A’線部分の断面構成
を示す断面図である。また、図4は図2に示す光書込装
置の構成から光源ユニット、光偏向器及び光学系を抜き
出してその配置構成を示したものであり、図5は図3に
示す光書込装置の構成から光偏向器及び光学系を抜き出
してその配置構成を示したものである。
体として、複数のドラム状の光導電性感光体(以下、感
光体ドラム)1,2,3,4を並置したフルカラー画像
形成装置であり、この4つの感光体ドラム1,2,3,
4は、例えば図に対して右から順に、ブラック(B
k)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)
の各色に対応した画像を形成するものである(尚、色の
順はこの限りではなく任意に設定することが可能であ
る)。その4つの感光体ドラム1,2,3,4の各々の
周囲には、電子写真プロセスにより画像形成を行うため
の、帯電部(帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電チャージャ
等)6,7,8,9と、光書込装置5からの光ビームL
1,L2,L3,L4の露光部と、現像部(Bk,C,
M,Yの各色の現像装置)10,11,12,13と、
転写搬送ベルト22a及びその裏面に配置された転写手
段(転写ローラ、転写ブラシ等)14,15,16,1
7を備えた転写搬送装置22と、クリーニング部(クリ
ーニングブレード、クリーニングブラシ等)18,1
9,20,21などが配設されており、それぞれの感光
体ドラム1,2,3,4に各色の画像形成を行うことが
可能となっている。
のZ方向を鉛直上方向、X,Y方向を水平方向とした場
合、4つの感光体ドラム1,2,3,4の並設方向は水
平面に対して傾斜しており(尚、図1の場合はX方向に
対して傾斜している)、転写搬送装置22は4つの感光
体ドラム1,2,3,4の並設方向と略平行となるよう
に水平面に対して傾斜して配置され、転写材はその傾斜
方向の下方側から給紙され転写搬送ベルト22aにより
上方側に向けて4つの感光体ドラム1,2,3,4の転
写部を順次搬送される構成であり、その転写材の搬送方
向下流側で前記傾斜方向の上方側には定着装置26が配
設されている。また、光書込装置5は、4つの感光体ド
ラム1,2,3,4が並設された作像部の斜め上方に配
置され、且つ光書込装置5のハウジング50は、4つの
感光体ドラム1,2,3,4の並設方向と略平行となる
ように水平面(図中のX方向)に対して傾斜して配置さ
れており、画像形成装置本体の傾斜したフレーム29,
30に固定されている。
5に構成例を示すように、4つの光源ユニット52,5
3,54,55と、各光源ユニットからの光ビームL
1,L2,L3,L4を対称な2方向に振り分けて偏向
走査する光偏向器62と、この光偏向器62を中心にし
て前記2方向に対称に配置され光偏向器62により偏向
走査される複数の光ビームL1,L2,L3,L4をそ
れぞれ対応する感光体ドラム1,2,3,4の被走査面
上に導き結像する光学系(結像用レンズ63,64,6
9,70,71,72、光路折り返し用ミラー65,6
6,67,68,73,74,75,76,77,7
8,79,80等の光学部材からなる)を備えており、
これらの構成部材は一つのハウジング50内に収納され
ている。
向器62や光学系が配設される基盤50Aと、基盤50
Aの周囲を囲む枠状の側壁50Bとを有すると共に、基
盤50Aが側壁50Bの略中央部に設けられてハウジン
グ50を上下に仕切る構造であり、4つの光源ユニット
52,53,54,55はハウジング50の側壁50B
に配置され感光体の並設方向と略同方向に並設されてお
り、光偏向器62はハウジング50の基盤50Aの略中
央部に配置され、光学系を構成する光学部材(結像用レ
ンズ63,64,69,70,71,72、光路折り返
し用ミラー65,66,67,68,73,74,7
5,76,77,78,79,80等)は基盤50Aの
両面(上面側と下面側)に分けて配設されている。ま
た、ハウジング50の上部と下部にはカバー87,88
が設けられており、下部側のカバー87には光ビームを
通過する開口が設けられ、その開口には防塵ガラス8
3,84,85,86が取り付けられている。
み取り装置(スキャナー)あるいは画像データ出力装置
(パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、ファク
シミリの受信部等)から入力される色分解された画像デ
ータを光源駆動用の信号に変換し、それに従い各光源ユ
ニット52,53,54,55内の光源(半導体レーザ
(LD))を駆動して光ビームを出射する。各光源ユニ
ット52,53,54,55から出射された光ビーム
は、面倒れ補正用のシリンドリカルレンズ56,57,
58,59を通り直接またはミラー60,61を介して
光偏向器62に至り、ポリゴンモータ62cで等速回転
されている2段のポリゴンミラー62a,62bで対称
な2方向に偏向走査される。尚、図2,5の構成ではポ
リゴンミラーはL2,L3の光ビーム用と、L1,L4
の光ビーム用の上下2段に分けた構成となっているが、
1つの厚めのポリゴンミラーで偏向走査する構成として
もよい。
2bで2ビームづつ2方向に偏向走査された光ビーム
は、例えば上下2層構成のfθレンズ等からなる第1の
結像用レンズ63,64をそれぞれ通過し、第1折り返
しミラー65,66,67,68により折り返されて基
盤51の開口部を通過した後、例えば長尺トロイダルレ
ンズ等からなる第2の結像用レンズ69,70,71,
72を通過し、第2折り返しミラー73,75,77,
79、第3折り返しミラー74,76,78,80、防
塵ガラス83,84,85,86を介して各色用の感光
体ドラム1,2,3,4の被走査面上に照射され静電潜
像を書き込む。
光源ユニット52,53,54,55は、光源である半
導体レーザ(LD)とその半導体レーザの出射光束をコ
リメートするコリメートレンズから構成され、これらが
ホルダ等の保持部材に一体に組み込まれた構成である
が、白黒画像形成時に多用されるブラック用の光源ユニ
ット(例えば符号53の光源ユニット)は、白黒画像形
成時の生産性の向上を目的に高速書込を可能とするため
に、2つ以上の光源(LD)とコリメートレンズの組を
保持部材で一体に保持したマルチビーム構成とするとよ
い。ここで、ブラック用の光源ユニットとして用いられ
るマルチビーム光源ユニットの一例を図6,7に示す。
図6はマルチビーム光源ユニットの構成を分解して示す
斜視図、図7はマルチビーム光源ユニットの要部断面図
である。
ザ111,112は各々支持体113,114に固定さ
れ、該支持体113,114を介して保持部材である基
体(コリメートレンズホルダ)115の裏面に後述する
コリメートレンズ116,117との光軸を一致させて
ネジ118,119等を用いて接合される。コリメート
レンズ116,117は、鏡筒に収められ、コリメート
レンズホルダ115の嵌合穴115a,115bに各々
半導体レーザ111,112との位置を合わせて係合さ
れ、接着剤により接着されて、各光束を平行光束に変換
する。また、コリメートレンズ116,117の出射側
には、各々の出射光に対して所定のビーム径を得るため
の絞り板120が設けられており、その前方にはプリズ
ム等で構成されるビーム合成手段121が設けられてい
る。
pn接合面を一致させて同一平面上に配列されており、
何れか一方のビーム(本例では半導体レーザ111のビ
ーム)は、ビーム合成手段121の入射面に貼り付けら
れた1/2波長板122によってその偏光面が90°回
転されて、ビーム合成手段121の偏光ビームスプリッ
タ面121bを通過する。そして半導体レーザ112の
ビームは、ビーム合成手段121の斜面121aで内面
反射し、ビーム合成手段121の偏光ビームスプリッタ
面121bで反射して、基準となる半導体レーザ111
の光軸近傍でその半導体レーザ111のビームと合成さ
れる。各半導体レーザ111,112に係わる一連のそ
れぞれの光軸は、互いに主走査方向に僅かにずれた位置
に対応させるべく、ビーム合成手段121の出力側に示
した角度θだけ互いにずらせるように設定されている。
フランジ部材123の裏面の所定位置に支持され、この
フランジ部材123はネジ124,125により基体
(コリメートレンズホルダ)115に固定される。ま
た、フランジ部材123及び/または基体115は、半
導体レーザ111,112の駆動回路が形成された基板
126に図示しないネジ等により固定されていて、これ
により半導体レーザ111,112からフランジ部材1
23に至る光路の各部材は、基板126に一体的に固定
され、光源部を構成している。フランジ部材123の出
射側に立設された円筒部123aは、前述した光書込装
置5のハウジング50の側壁50Bに設けられている光
学フレーム132の穴132aに挿通され、スプリング
130の中を通り、バネ押圧板131の穴131aを通
る。この状態で、半導体レーザ111,112からフラ
ンジ部材123に至るまでの各部材を基板126に組み
付けた光源ユニット53を図中の矢印αの方向に引っ張
り、バネ押圧板131を90°回転させることによりバ
ネ押圧板131の突起部131bを上記円筒部123a
の突起部123bに引っ掛ける。これにより、上記光学
フレーム132に光源ユニット53が、フランジ部材1
23の円筒部123aの中心(光軸)を回転中心として
回動自在に取り付けられる。
させることにより感光体上の光スポットの間隔を変化さ
せるピッチ可変手段の一例を説明する。図6において符
号127は摺動部材、128は送りネジであり、この送
りネジ128には呼び径M3の雄ネジが切ってあり、摺
動部材127の内側にはM3の雌ネジが切ってある。ま
た、摺動部材127の外形は略D形状になっている。あ
らかじめ、摺動部材127の雌ネジ部に送りネジ128
の雄ネジ部を回転挿入しておき、ハウジングの光学フレ
ーム132側に設けた円柱132bのD形状の穴部に摺
動部材127が摺動自在に挿入される。この際、光学フ
レーム132の上記円柱132bの穴内にはピッチ可変
用ステッピングモータ129の回転軸129aが挿入さ
れており、該回転軸129aの先端部に上記送りネジ1
28の下端側が圧入して固着されるようになっている。
ピッチ可変用ステッピングモータ129は光学フレーム
132に固定されており、該ステッピングモータ129
を回転させることによりモータの回転軸129aに圧入
されている送りネジ128が回転するが、この際、上記
円柱132bの穴がD形状になっているため摺動部材1
27は回転せずに上下方向に摺動する。
23には、上記摺動部材127の方向に延出され、先端
部で上記摺動部材127の上端に当接するアーム123
cが設けられており、このアーム123cと光学フレー
ム132との間には引張力が付勢されたバネ135が設
けられ、該バネ135によってアーム123cが下方向
に引かれ、アーム123cの先端部が上記摺動部材12
7の平面部である斜線部に押しつけられている。よっ
て、ピッチ可変用ステッピングモータ129の回転によ
り上記摺動部材127が上下方向に摺動した場合、フラ
ンジ部材123のアーム123cが上下方向に揺動さ
れ、光源ユニット53は、フランジ部材123の円筒部
123aの中心を回転中心として回転する。
る手段として、ハウジングの光学フレーム132側には
発光部133aと受光部133bを備えたフォトインタ
ラプタからなる光学式のホームポジションセンサ133
が図示しないネジ等により固定されており、かつ、フラ
ンジ部材123のアーム132bと反対側の一部には、
上記ホームポジションセンサ133の発光部133aと
受光部133bの間を遮蔽可能なエッジ部123eを有
するフィラー123dが設けられている。そして、フラ
ンジ部材123のフィラー123dのエッジ部123e
が、ホームポジションセンサ133の発光部133aと
受光部133bの間を遮蔽した瞬間の位置がホームポジ
ション(H.P.)位置となるように設定されており、
回転調整の基準となっている。
転調整により副走査方向のピッチを可変する方法を図8
に示す。図8においては、破線でホームポジションセン
サ133の発光部133aと受光部133bの位置を示
しており、前述のようにフランジ部材123に設けた遮
蔽用のフィラー123dのエッジ部123eが発光部1
33aと受光部133bの間を遮蔽した瞬間の位置がホ
ームポジション(H.P.)位置である。また図中のポ
ジションBは、光源ユニット53がホームポジション
(H.P.)より光軸を回転中心としてθ1回転した位
置であるが、この回転角を得るためピッチ可変用ステッ
ピングモータ129は所定のパルス数回転し、前述の摺
動部材127を上方向に所定量移動させ、光源ユニット
53を回転させる。同様に図中のポジションAは、光源
ユニット53がホームポジション(H.P.)より光軸
を回転中心としてθ2回転した位置である。
(H.P.)及びポジションA,Bのときの2つの光ス
ポットの感光体上の位置の一例を示したものであり、
(A)は2つの半導体レーザからのビームのうち一方の
ビーム(第1ビーム)の位置を回転中心に合わせて回転
調整する場合の例、(B)は2つのビーム間の中央の位
置を回転中心として回転調整する場合の例を示してお
り、回転角θ1,θ2に対応した感光体上の光スポットの
副走査方向のピッチがP1,P2となる。すなわち、ホ
ームポジション(H.P.)からの回転量を変化させる
ことにより感光体上の光スポットの間隔(ピッチ)を変
えることができ、回転量は前記ステッピングモータ12
9のH.P.からの駆動パルス数により容易に制御でき
る。
光スポットの副走査方向のピッチを変化させるわけであ
るが、例えば記録密度600dpiのときのピッチ:P
1=42μmに設定するときのH.P.からのパルス
数:Paと、記録密度1200dpiのときの副走査方
向のピッチ:P2=21μmに設定するときのH.P.
からのパルス数:Pbとをそれぞれ画像形成装置内の制
御部のメモリ等にて記憶しておけば、画像形成時の要求
記録密度に応じて前記ステッピングモータ129を回転
させ、感光体上の光スポットの副走査方向のピッチを容
易に切換えることができる。
源ユニット53は予め決められた位置、例えば600d
piの記録密度時の回転角(ポジションB)に回転制御
される。これは、電源投入時に一度H.P.位置にホー
ミングした後、ステッピングモータ129を所定の方向
にパルス数Pa駆動し、感光体上の光スポットの副走査
方向のピッチがP1になるように光源ユニット53が回
転される。その後、光源ユニット53の回転角は制御部
のCPU(中央演算処理装置)内等のメモリにて認識さ
れており、記録密度1200dpiが要求されたときは
600dpi時の位置よりステッピングモータ129を
[Pb−Pa]のパルス数だけ回転させることにより感
光体上の光スポットのピッチをP2に変えることができ
る。
おいては、各光ビームL1,L2,L3,L4の光路に
は、主走査方向の走査開始位置の光束を取り出すための
図示しない同期検知用ミラーが設けられており、同期検
知用ミラーで反射された光束は、図5中に破線で示すよ
うに同期検知器81,82で受光されて走査開始の同期
信号が出力される。また、図5に示すように、L1,L
2,L3の光ビームの光路に配置された第3折り返しミ
ラー74,76,78にはスキュー調整用のステッピン
グモータ92,93,94が設けられており、L1の光
ビームの走査線位置を基準にして、L1,L2,L3の
光ビームの走査線位置のずれを補正している。尚、光偏
向器62によって偏向走査される光ビームの走査方向が
主走査方向であり、これは各感光体ドラムの軸方向であ
る。また、この主走査方向に直交する方向が副走査方向
であり、これは感光体ドラムの回転方向(感光体ドラム
表面の移動方向)であり、さらには後述する転写搬送ベ
ルト22aの搬送方向である。すなわち転写搬送ベルト
22aの幅方向が主走査方向、搬送方向が副走査方向と
なる。
感光体ドラム1,2,3,4の下には駆動ローラと複数
の従動ローラに張架された転写搬送ベルト22aが配設
されており、駆動ローラにより図中に矢印で示す方向に
搬送されている。また、画像形成装置の本体下部には記
録用紙等の転写材を収納した複数の給紙部23,24が
設置されており、この給紙部23,24に収納された転
写材が、給紙ローラ、搬送ローラ、レジストローラ25
を介して転写搬送ベルト22aに給紙され、転写搬送ベ
ルト22aにより担持され搬送される。
3,4に形成された各潜像は、各現像部10,11,1
2,13のBk,C,M,Yの各色のトナーで現像され
て顕像化され、その顕像化されたBk,C,M,Yの各
色のトナー画像は、転写搬送装置22の各転写手段1
4,15,16,17により転写搬送ベルト22a上に
担持された転写材に順次重ね合わせて転写される。そし
て、4色の画像が転写された転写材は定着装置26に搬
送され、定着装置26で画像が定着された後、排紙ロー
ラ27により排紙トレイ28上に排出される。尚、白黒
画像形成モードの時は、ブラック用の感光体ドラム1の
みに対して上述の作像動作が行われる。
動作について説明したが、図1に示す構成の画像形成装
置では、4つの感光体ドラム1,2,3,4が並設され
た作像部や光書込装置5及び転写搬送装置22が画像形
成装置本体内にコンパクトに収納され、さらには水平方
向(図中のX方向)に対して斜めに設置されているの
で、従来の水平配置に比べて設置スペースが小さくて済
み、タンデム式のカラー画像形成装置の更なる小型化を
達成することができる。
置においては、光書込装置5のハウジング50は並設さ
れた4つの感光体ドラム1,2,3,4の上方に配設さ
れるが、感光体ドラム1,2,3,4の並設方向で転写
材搬送方向下流側には定着装置26が配置されているた
め、光書込装置5のハウジング50の一端側は定着装置
26の近傍に位置することになる。そして定着装置26
が通常の加熱定着方式の場合には、定着装置26の放熱
によりハウジング50の一端側が加熱されることにな
る。ここで、前述したようにハウジング50の側壁50
Bに4つの光源ユニット52,53,54,55が並設
されている場合には、定着装置26に近い側に配置され
た光源ユニット55は定着装置26からの熱の影響を受
けやすくなる。
装置の場合、光源ユニットはブラック、シアン、マゼン
タ、イエロー用の4つが設けられているが、このうちブ
ラック用の光源ユニットは白黒画像形成用に用いられる
ため、シアン、マゼンタ、イエロー用の光源ユニットに
比べて使用頻度が高く、光源が加熱して発熱量が多い。
このため、ブラック用の光源ユニットを定着装置26に
近い側に配置すると、定着装置26からの熱の影響が加
わり、光源の保持部材の変形や故障の原因となる。特
に、白黒画像形成時の生産性向上のためにブラック用の
光源ユニットを図6,7に示したような構成の2つの半
導体レーザ光源を有するマルチビーム構成とした場合に
は、光源が1つの場合に比べて発熱量は2倍以上となる
ので、外部からの熱の影響をより受け易くなり、ビーム
ピッチの変動等の原因となる。また、図6,7に示した
ように光源ユニット53内に半導体レーザ111,11
2と共にコリメートレンズ116,117を組み込み、
半導体レーザ111,112の保持部材(コリメートレ
ンズホルダ115)がコリメートレンズ116,117
の接着・保持部を兼ねている場合、外部からの熱が加わ
ると保持部材の熱変形によりコリメートレンズ116,
117の位置がずれてしまい、画像に悪影響を及ぼすと
いう問題がある。また、コリメートレンズの接着が剥が
れて破損してしまうという問題もある。
うちブラック用の光源ユニット53は、ハウジング50
の側壁50Bの定着装置26から遠い位置に配置する構
成として定着装置26の放熱の影響を受けにくくしてい
る。尚、図1,2に示す構成では、光源ユニット52が
シアン用、光源ユニット53がブラック用、光源ユニッ
ト54がイエロー用、光源ユニット55がマゼンタ用で
あり、ブラック用の光源ユニット53は定着装置26に
対して2番目に遠い位置に配置されていることになる
が、この位置でも定着装置26から十分遠い位置となる
ので問題はない。ただし、定着装置26から一番遠い位
置の光源ユニット52をブラック用とした方が、より安
全性が向上する。尚、ブラック用以外のシアン、マゼン
タ、イエローの光源ユニットはシングルビームの構成で
あり、ブラック用の光源ユニットに比べて使用頻度も低
く(フルカラー画像形成装置であっても、実際の使用状
況では白黒モードで使用される割合が圧倒的に多い)光
源の発熱量が小さいので、定着装置26に近い側に配置
されても熱の影響を受けにくい。
ム1,2,3,4の並設方向は水平面に対して傾斜して
おり、転写搬送装置22は4つの感光体ドラム1,2,
3,4の並設方向と略平行となるように水平面に対して
傾斜して配置され、転写材はその傾斜方向の下方側から
給紙され転写搬送ベルト22aにより上方側に向けて4
つの感光体ドラム1,2,3,4の転写部を順次搬送さ
れる構成であり、その転写材の搬送方向下流側で前記傾
斜方向の上方側に定着装置26が配設され、且つ光書込
装置5のハウジング50は4つの感光体ドラム1,2,
3,4の斜め上方でその4つの感光体ドラムの並設方向
と略平行となるように水平面に対して傾斜して配設され
ているので、定着装置26の放熱による影響は、光書込
装置5の傾斜方向上方側で定着装置に近い部分のみが受
けることになる。すなわち、定着装置26の放熱による
熱は画像形成装置本体内の上部にのみ溜まり、その後、
冷却ファン等で外部に排出されるので、光書込装置5の
ハウジング50の下部側では影響を受けない。このた
め、ブラック用の光源ユニット53は、ハウジング50
の側壁50Bの傾斜方向下方側で定着装置26から遠い
位置(定着装置26に対して1番目または2番目に遠い
位置)に配置する構成とすれば、定着装置26の熱の影
響を受けないことになり、光源である半導体レーザの発
熱以外の外的要因を大幅に減らすことができ、白黒画像
形成時に高速で安定した潜像書き込みを行うことがで
き、高品位な画像を得ることができる。
装置においては、光書込装置の光偏向器及び光学系は一
つのハウジング内に収納し、該ハウジングの側壁にはブ
ラック用とカラー用の複数の光源ユニットを像担持体の
並設方向と略同方向に並設し、前記複数の光源ユニット
のうちブラック用の光源ユニットは、定着手段から遠い
位置に配置した構成としたので、使用頻度が高く光源の
発熱量が多いブラック用の光源ユニットに対する定着手
段の熱の影響を減らすことができ、白黒画像形成時の安
定性を保つことができ、高速書込が可能となる。
装置において、複数の像担持体は水平面に対して傾斜し
た方向に並設し、転写搬送手段は複数の像担持体の並設
方向と略平行となるように水平面に対して傾斜して配置
し、転写材はその傾斜方向の下方側から給紙し転写搬送
手段により上方側に向けて複数の像担持体の転写部を順
次搬送する構成とし、その転写材の搬送方向下流側で前
記傾斜方向の上方側に定着手段を配設し、且つ前記光書
込装置のハウジングは前記複数の像担持体の斜め上方で
該複数の像担持体の並設方向と略平行となるように水平
面に対して傾斜して配設し、前記複数の光源ユニットの
うちブラック用の光源ユニットは、前記ハウジング側壁
の前記傾斜方向下方側で前記定着手段から遠い位置に配
置する構成としたので、定着手段の熱の影響を受けない
ようすることができ、光源の発熱以外の外的要因を大幅
に減らすことができ、白黒画像形成時に高速で安定した
書き込みを行うことができる。
うちブラック用の光源ユニットは定着手段から遠い位置
に配置され、定着手段の熱の影響を受けにくいので、ブ
ラック用の光源ユニットは、複数の光源とコリメートレ
ンズの組を保持部材で一体に保持したマルチビーム構成
とした場合にも、光源の発熱以外の外的要因の影響が殆
どなく、白黒画像形成時に高速で安定した書き込みを行
うことができ、画像形成の生産性を向上することができ
る。
成図である。
置の一例を示す図であって、光書込装置の基盤上面側の
構成を示す平面図である。
構成を示す断面図である。
ト、光偏向器及び光学系を抜き出してその配置構成を示
した概略構成図である。
光学系を抜き出してその配置構成を示した概略構成図で
ある。
ビーム光源ユニットの構成例を分解して示す斜視図であ
る。
す要部断面図である。
により副走査方向のピッチを可変する方法の説明図であ
る。
ポジションA,Bのときの2つの光スポットの感光体上
の位置の一例を示したものであり、(A)は2つの半導
体レーザからのビームのうち一方のビーム(第1ビー
ム)の位置を回転中心に合わせて回転調整する場合の
例、(B)は2つのビーム間の中央の位置を回転中心と
して回転調整する場合の例を示す説明図である。
各色の現像装置) 14,15,16,17:転写手段 18,19,20,21:クリーニング部 22:転写搬送装置(転写搬送手段) 22a:転写搬送ベルト 23,24:給紙部 25:レジストローラ 26:定着装置(定着手段) 27:排紙ローラ 28:排紙トレイ 29,30:画像形成装置本体の傾斜したフレーム 50:ハウジング 50A:基盤 50B:側壁 52,53,54,55:光源ユニット 56,57,58,59:シリンドリカルレンズ 60,61:ミラー 62:光偏向器 62a,62b:ポリゴンミラー 62c:ポリゴンモータ 63,64:第1の結像用レンズ 65,66,67,68:第1折り返しミラー 69,70,71,72:第2の結像用レンズ 73,75,77,79:第2折り返しミラー 74,76,78,80:第3折り返しミラー 81,82:同期検知器 83,84,85,86:防塵ガラス 87,88:カバー 111,112:半導体レーザ 113,114:支持体 115:基体(コリメートレンズホルダ) 116,117:コリメートレンズ 120:絞り板 121:ビーム合成手段 122:1/2波長板 123:フランジ部材 126:基板 127:摺動部材 129:ピッチ可変用ステッピングモータ(ピッチ可変
手段) 130:スプリング 131:バネ押圧板 132:ハウジングの光学フレーム 133:ホームポジションセンサ(フォトインタラプ
タ)
Claims (3)
- 【請求項1】並設された複数の像担持体と、その複数の
像担持体の被走査面上に光ビームを照射して潜像を書き
込む光書込手段と、各像担持体に形成された潜像を異な
る色の現像剤で現像して可視像化する現像手段と、各像
担持体の位置に順次転写材を搬送し各像担持体上に形成
された各色の可視像を転写材に重ね合わせて転写する転
写搬送手段と、転写材上に転写された画像を定着する定
着手段を備え、前記光書込手段として、複数の光源ユニ
ットからの光ビームを一つの光偏向器により対称な2方
向に振り分けて偏向走査し、該光偏向器を中心にして前
記2方向に対称に配置された光学系を介して複数の光ビ
ームをそれぞれ対応する像担持体の被走査面上に導き結
像する構成の光書込装置を備えた画像形成装置におい
て、 前記光書込装置の光偏向器及び光学系は一つのハウジン
グ内に収納し、該ハウジングの側壁にはブラック用とカ
ラー用の複数の光源ユニットを前記像担持体の並設方向
と略同方向に並設し、前記複数の光源ユニットのうちブ
ラック用の光源ユニットは、前記定着手段から遠い位置
に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 前記複数の像担持体は水平面に対して傾斜した方向に並
設し、前記転写搬送手段は複数の像担持体の並設方向と
略平行となるように水平面に対して傾斜して配置し、前
記転写材はその傾斜方向の下方側から給紙し転写搬送手
段により上方側に向けて複数の像担持体の転写部を順次
搬送する構成とし、その転写材の搬送方向下流側で前記
傾斜方向の上方側に定着手段を配設し、且つ前記光書込
装置のハウジングは前記複数の像担持体の斜め上方で該
複数の像担持体の並設方向と略平行となるように水平面
に対して傾斜して配設し、前記複数の光源ユニットのう
ちブラック用の光源ユニットは、前記ハウジング側壁の
前記傾斜方向下方側で前記定着手段から遠い位置に配置
することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
いて、 前記光書込装置のブラック用の光源ユニットは、複数の
光源とコリメートレンズの組を保持部材で一体に保持し
たマルチビーム構成であることを特徴とする画像形成装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325547A JP2002127497A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000325547A JP2002127497A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002127497A true JP2002127497A (ja) | 2002-05-08 |
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ID=18802898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2000-10-25 JP JP2000325547A patent/JP2002127497A/ja active Pending
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