JP7051473B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7051473B2
JP7051473B2 JP2018020698A JP2018020698A JP7051473B2 JP 7051473 B2 JP7051473 B2 JP 7051473B2 JP 2018020698 A JP2018020698 A JP 2018020698A JP 2018020698 A JP2018020698 A JP 2018020698A JP 7051473 B2 JP7051473 B2 JP 7051473B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
light source
support base
optical system
system support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018020698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019138997A5 (ja
JP2019138997A (ja
Inventor
泰祐 有賀
康明 乙黒
雄太 岡田
慶貴 大坪
雄一郎 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018020698A priority Critical patent/JP7051473B2/ja
Publication of JP2019138997A publication Critical patent/JP2019138997A/ja
Publication of JP2019138997A5 publication Critical patent/JP2019138997A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7051473B2 publication Critical patent/JP7051473B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いられる光走査装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置としては、次のような構成を有する光走査装置が周知である。すなわち、光源から出射された光ビームを偏向器により偏向させ、走査結像光学系により被走査面に向けて光ビームを集光して被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットで被走査面を走査することにより、被走査面上に潜像画像を形成する。光走査装置の内部には、半導体レーザから出射されたレーザ光を偏向するための偏向器(例えば回転多面鏡)が設けられており、偏向器が高速で回転することにより、上述したレーザ光が偏向される。そして、偏光されたレーザ光は感光体上に照射される。このように、半導体レーザの発光、消灯を繰り返して、レーザ光を感光体上に照射することにより、所望の静電潜像が形成される構成となっている。近年の画像形成装置においては、1200dpiや2400dpiという高精細な画像が形成可能な製品が主流となり、単位時間当たりの出力枚数が多い製品が求められている。そのため、偏向器の回転速度の増加にともない、偏向器自身が発する振動エネルギーも増加する。その結果、光走査装置の筐体である光学箱や内部に設置された光学部品を振動させてしまい、レーザ光が偏向器の回転周期に応じて揺れる、所謂「ビーム振れ」を引き起こしてしまう。その結果、感光体上に形成される静電潜像の位置に周期的なズレが発生し、形成される画像にピッチムラが発生してしまう。
高精細な画像形成が可能で出力枚数の多い製品ゾーンに含まれる製品の中には、偏向器が45000rpmを超えるような回転速度で動作するものもある。このように高速に動作する装置を用いる場合には、振動を抑え、装置の剛性を高めるために、光走査装置の光学箱にアルミなどの金属材料を採用することで対応することがある。光学箱を金属材料で成型した場合、成型後に光学箱を研磨する工程がある。成型後の研磨工程によって光学箱の表面に光沢が出てしまい、樹脂材料の光学箱に比べ光学箱表面の反射率が高くなる。そのため、画像形成に使用しないレーザ光が光学箱表面で反射するなどして、意図しない光(以下、迷光という)が感光体の表面に照射されてしまうことがあり、画像の濃度が均一にならず、画像不良を引き起こしてしまうことがある。また、金属材料の光学箱を作成するために、ダイカスト成型が用いられることがある。光源から偏向器の間には入射光学部材が設置され、入射光学部材の支持部の座面には高精度の加工が要求されるものの、ダイカスト成型では、その要求精度を十分に満たすことができない。そのため、切削加工による二次加工が必要となるが、切削加工された加工面は反射率が高く、強度の強い迷光が発生する可能性がある。
これを解決するために、入射光学部材を保持する入射光学系支持台を反射率の低い樹脂材料によって作製し、金属材料で成型された光学箱に取り付ける手法がある。この場合、光学箱と入射光学系支持台が別々の部材となるため、両者の境界部に隙間が生じるため、光走査装置の防塵性が低下することが懸念される。近年、汚染された空気が光走査装置内に侵入し、偏向器表面を汚染することで偏向器の反射率が低下し、画像濃度が均一にならないことがあるため、光走査装置の防塵性低下は防がなければならない。そこで、入射部の防塵性を向上させる案として、例えば特許文献1では、偏向器の周囲を整流部材によって覆うことで偏向器が汚染されないようにする提案がなされている。また、例えば特許文献2では、偏向器を、光学箱と光学箱の蓋とシリンドリカルレンズを当接させることにより密閉し、防塵性を確保する提案がなされている。また例えば、光学箱と入射光学系支持台との間に防塵性を高めるための弾性部材を設け、隙間を塞ぐ構成もある。
特開2014-052541号公報 特開2000-193902号公報
しかしながら、光学箱と入射光学系支持台との間の隙間を弾性部材によって塞ぐ構成では、次のような課題がある。このような構成では、入射光学系支持台を光学箱に設置する際に、弾性部材がめくれてしまうおそれがある。弾性部材がめくれてしまうと、光走査装置の防塵性が低下してしまう。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、簡易な構成で光学箱の防塵性を向上させるための弾性部材のめくれを防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記光源より出射された光ビームを前記回転多面鏡に導く入射光学系の光学部材と、ビスが貫通するための貫通穴が設けられ、前記光源と前記回転多面鏡との間において記光学部材を支持する樹脂製の支持ユニットと、前記回転多面鏡と前記光学部材とが収容される金属製の筐体であって、前記ビスが嵌合するためのビス穴が形成された底面と、当該底面から立設され前記光源が取り付けられる側壁と、を有する筐体と、記側壁に形成され、前記光源から出射された光が通過する開口と、前記支持ユニットに設けられ、前記支持ユニットと前記開口の縁との境界にあたる隙間を封止するための弾性変形可能な封止部材と、前記支持ユニットから前記封止部材よりも突出し、前記支持ユニットが前記筐体に取り付けられた状態において前記筐体の内部から前記開口に侵入する突起と、を備え、前記支持ユニットが前記筐体の所定の位置に載置されて、前記封止部材が前記支持ユニット及び前記筐体によって圧縮されて前記隙間を封止した状態において、前記貫通穴の位置と前記ビス穴の位置とが整合することを特徴とする光走査装置。
(2)前記(1)に記載の光走査装置と、前記光走査装置によって走査された光ビームにより潜像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、簡易な構成で光学箱の防塵性を向上させるための弾性部材のめくれを防止することができる。
実施例の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例の光走査装置の構成を示す斜視図 実施例の反射光量の違いを説明するグラフ 実施例の光走査装置の構成を示す断面図 実施例の光走査装置の構成を示す断面図 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の入射光学系支持台の平面図、及び断面図 実施例の光学箱に入射光学系支持台及び光源ユニットを取り付ける方法を説明する図 実施例の入射光学系支持台の組み付け工程を示す図 実施例の入射光学系支持台の位置決めを示す図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、後述する偏向器43の回転多面鏡42の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は光学部材(出射光学系)の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に直交する方向をX軸方向とする。
[画像形成装置の構成]
実施例の画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施例のタンデム型のカラーレーザビームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される被転写体である中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シートPに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印H方向に回転動作しながら各作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ60が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ60と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印H方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、各作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された被走査体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調された光ビームを出射する図示しない4基の半導体レーザを備えている。なお、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2を用いて後述する。
また、各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。更に、各作像エンジン10は、光ビームの露光によって感光ドラム50上(被走査体上)に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ60とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排出トレイ1aに排出される。このように構成されたカラーレーザビームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。
[光走査装置の構成]
図2は、本実施例の光走査装置40の構成を示す斜視図である。また、図4は、光源から出射されたレーザ光が回転多面鏡に至るまでの光路を示す光走査装置40の断面図である。更に、図5は、回転多面鏡で偏向されたレーザ光が感光ドラム50へと案内される光路を示す光走査装置40の断面図である。
図2において、光走査装置40の筐体である金属製の光学箱105は、XY平面に平行な面である底面(底部)と、その底面から立設しかつZ軸方向に略平行な外壁(側壁、以下外周部ともいう)と、を有する。光走査装置40の光学箱105の外周部(側壁)には、光ビーム(レーザ光)を出射するレーザ発光源(光源)が搭載された光源ユニット61が取り付けられている。光走査装置40の内部には、光源ユニット61から出射された光ビームを回転多面鏡42に導く第1の光学部材の1つである、後述するシリンドリカルレンズ65(図4参照)を有している。また、光走査装置40は、シリンドリカルレンズ65を支持する支持部である樹脂製の入射光学系支持台83を備えている。なお、本実施例では、入射光学系支持台83はシリンドリカルレンズ65を支持する部材として説明するが、光源ユニット61から回転多面鏡42までの光路上に設けられた光学部材の少なくとも一部を支持するものであればよい。
また、光走査装置40の内部には、レーザ光を反射、偏向する回転多面鏡42が備えられている。更に、光走査装置40の内部には、回転多面鏡42によって偏向されたレーザ光を感光ドラム50上へ案内し、結像させる第2の光学部材である光学レンズ63(63a~63f)、反射ミラー62(62a~62h)等が光学箱105に一体的に設置されている。反射ミラー62は、長手方向(Y軸方向)の両端部において、固定バネにより光学箱105に固定されている。回転多面鏡42により偏向されたレーザ光は光学レンズ63a、63cを通過した後、光学レンズ63b、63d、63e、63fに案内されるよう構成されている。光学レンズ63a、63cを通過した光ビームは、反射ミラー62により少なくとも1回反射され、感光ドラム50へと案内され、結像される。なお、光学箱105は、例えばアルミやマグネシウムといった金属材料によるダイカスト成型によって作製されている。また、入射光学系支持台83は、例えばPC-ABSやPPE-PSといった樹脂材料で成形されており、迷光を防ぐ目的から光学箱105よりも反射率の低い材質であることが好ましい。例えば表面をブラスト加工などによって粗くし、表面反射率を光学箱105よりも低くすることができれば、入射光学系支持台83を金属材料によって成形してもよい。なお、図2では、説明の都合上、光学箱105の上部の開口部を密閉するカバーを省略している。
上述したように偏向器43(後述する図5参照)が高速で回転することによる振動エネルギーや、光走査装置40を備えるプリンタを動作させるための可動部からの振動エネルギーで、光走査装置40内部の光学部品が振動することがある。すなわち、光走査装置40内部の光学レンズ63(63a~63f)や反射ミラー62(62a~62h)などの光学部品が振動することがある。そこで、光学部品が振動してしまわないようにするため、光学箱105の剛性を高めて光学箱105の振動の発生を抑えるために、光学箱105はアルミニウムやマグネシウムなどを含む金属材料により作製される。光学レンズ63や反射ミラー62等の光学部品が振動することにより、光学レンズ63を通過するレーザ光や反射ミラー62で反射されるレーザ光が周期的な位置変動を起こし、その結果、記録シートPの出力画像上に縞模様のムラやスジが発生してしまう。前述していたように、近年、画像形成装置においては光走査装置40の偏向器43の回転速度の高速化が進み、光走査装置40内部の部材にかかる振動エネルギーが増大している。そのため、光走査装置40の光学箱を金属筺体とすることで振動対策を行う必要性が生じている。
金属材料で構成される光学箱を作製する際には、ダイカスト成型などの溶融した金属材料を金型に流し込む方法が採られる。溶融した金属材料は流動性が低いことから、ダイカスト成型では、樹脂成形などに比べ複雑な形状や微小の凹部や凸部を作成することが難しい。光走査装置40の課題の1つとして挙げられるのが、上述した迷光による画像濃度のムラや形成された画像にスジが発生することである。前述したように、これは、画像形成に関わらない(関係しない)レーザ光が、光学箱105の壁面などに反射して、意図せず被走査面である感光ドラムへと案内されることで発生する。
通常、低・中速機などの画像形成装置では、樹脂材料を用いた樹脂成形を採用することで、光学箱105を複雑な形状に成形し、迷光が感光ドラム面へと案内されないように構成されている。樹脂材料を用いた樹脂成形は成形性が高いため、このような対応が可能となるが、金属材料を用いた光学箱105においては、樹脂成形と同様の対策を採ることは困難である。そのため、迷光による上述した課題が生じた場合には光学部品を支持する光学箱105とは別に、飛び交う迷光を遮光するための大掛かりな別部品である遮光壁を設置したり、レーザ光が反射する面に反射抑制シートを貼付したりという対策が採られることが多い。しかしながら、このような対策は別部品(遮光壁)の設置により他の部品の配置に制限が加わるといった設計自由度の制約が生じる要因となったり、他の部品配置を優先することで十分な遮光ができなかったりすることが多く、更なる対策が必要となることが多い。
[樹脂筐体、金属筐体、金属筐体の切削加工面の反射率]
前述した樹脂材料を用いて成型した樹脂筺体、金属材料を用いて成型した金属筺体、及び金属筺体を切削加工した切削部のそれぞれのレーザ光の反射率にどの程度の差があるのか、発光光量を一定にした赤色レーザ光を用いて測定した。実際の測定は、次のような測定環境で実施した。SONY社製の半導体レーザより発光光量を一定にした赤色レーザを出射し、コリメータレンズにより平行光にしたレーザ光を被測定物である樹脂筐体、金属筐体、金属筐体を切削加工した切削部に照射する。そして、被測定物表面からの反射光の光量を(株)エーディーシー製の光パワーメータ(ADCMT8230系(赤外光対応タイプ))を用いて測定した。その際、光パワーメータの測定条件は、レーザ仕様の波長中心値をセットしている。また、被測定物とレーザ間、被測定物と光パワーメータ間の距離・角度は、樹脂筐体測定時と、金属筐体測定時とで、同じになるように設定されている。
図3は、その測定結果を示すグラフである。図3の横軸は、測定対象である樹脂材料の光学箱105(図中の樹脂筐体)、金属材料としてアルミニウムを使用した光学箱105(図中、アルミ成形筐体)、アルミ成形の光学箱105の切削加工された座面(図中、アルミ精度座面(切削))を示す。図3の縦軸は、所定の光量の赤色レーザ光を照射したときの反射光量(μW)を示す。図3に示すように、樹脂材料で成型された樹脂筐体の表面で反射した光量が19μWの場合、アルミニウム製の金属筺体成形部では約5倍の93μW、金属筺体の切削部については210μWと、樹脂筐体の場合と比べて10倍以上の光が反射する。このことから、金属材料で成形された光学箱105は、迷光に対する対策が重要であるということが分かる。
続いて、光源ユニット61から出射された光ビームが感光ドラム50に照射される様子を光走査装置40の断面を示す図4、図5を用いて詳細に説明する。図4は、光源ユニット61から偏向器43の回転多面鏡42に至る光走査装置40の断面を示す断面図である。図4において、光源ユニット61は、半導体レーザ(不図示)、レーザ基板64、コリメータレンズ68を有し、半導体レーザから発せられた光ビーム(レーザ光L)は、コリメータレンズ68によって平行光に変換されて、光源ユニット61から出射される。光源ユニット61から出射された光ビームLは、入射光学系支持台83へと進み、入射光学系支持台83に設けられたシリンドリカルレンズ65によって、回転多面鏡42上に集光される。
[レーザ光の光路]
光走査装置40には、各レーザ光を感光ドラム50上へ案内し、結像させるための光学レンズ63a~63f、光学部品である反射ミラー62a~62hが設置されている。光学箱105は、回転多面鏡42や反射ミラー62a~62hを内部に収容する。図5を用いてレーザ光が光学レンズ63a~60f、反射ミラー62a~62hによって感光ドラム50に導かれる様子を説明する。図5は光学部品を取り付けた光走査装置40の全体像を示した概略断面図である。偏向器43は、回転多面鏡42と、回転多面鏡42を回転させるモータと、モータを駆動する駆動ユニットであるモータユニット41と、モータ及びモータユニット41が取り付けられた基板(不図示)と、を備える。光源ユニット61から出射された感光ドラム50Yに対応するレーザ光LYは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過したレーザ光LYは、光学レンズ63bに入射し、光学レンズ63bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射されたレーザ光LYは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Yを走査する。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Mに対応するレーザ光LMは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過したレーザ光LMは、反射ミラー62b、反射ミラー62cによって反射されて、光学レンズ63eに入射し、光学レンズ63eを通過した後、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射されたレーザ光LMは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Mを走査する。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Cに対応するレーザ光LCは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62e、反射ミラー62fによって反射されて、光学レンズ63fに入射し、光学レンズ63fを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射されたレーザ光LCは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Cを走査する。
光源ユニット61から出射された感光ドラム50Bkに対応するレーザ光LBkは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過したレーザ光LBkは、光学レンズ63dに入射し、光学レンズ63dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射されたレーザ光LBkは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Bkを走査する。以下の説明では、光学レンズ63a~63dを総称して光学レンズ63と記し、反射ミラー62a~62hを総称して反射ミラー62と記す。
図4において、光源ユニット61は、光走査装置40の生産時に調整しながら組み付けが行われるため、光学箱105の密閉構成を構築することが困難である。そのため、入射光学系支持台83とシリンドリカルレンズ65との境界部を封止し、密閉するために弾性部材66が備えられている。更に、入射光学系支持台83と光学箱105との境界部を封止し、密閉するために弾性部材である防塵部材84が備えられている。防塵部材84は、例えば、スポンジなどの発泡部材やホットメルトのような発泡部材ではないシール部材(防塵シール)である。防塵部材84は、入射光学系支持台83が光学箱105の底面に取り付けられたときに光源ユニット61に向く側の面に設けられている。そして、入射光学系支持台83を光学箱105に設置する際には、弾性部材66、84はそれぞれ、シリンドリカルレンズ65、光学箱105と当接し、押圧されることにより押し潰され、境界部は封止される。これにより、外部からの汚染空気が光学箱105内に侵入することがなくなり、光学箱105の密閉性が確保される。なお、本実施例では防塵部材84を光学箱105に装着する前の入射光学系支持台83に配置する構成を例示するが、防塵部材84を入射光学系支持台83が装着される前の光学箱105の側壁の開口の周囲に配置しても良い。
[入射光学系支持台の構成]
以下、本実施例の入射光学系支持台83について説明する。図6は、本実施例の入射光学系支持台83の構成を示す斜視図である。入射光学系支持台83は、防塵部材84、シリンドリカルレンズ65a、65bが設置される取付け座面、シリンドリカルレンズ65a、65bを通過したレーザ光の光束を絞る絞り(アパーチャ)82を有する。また、入射光学系支持台83は、光源ユニット61からのレーザ光が反射して光学箱105内部に進入しないように、光源ユニット61側とシリンドリカルレンズ65が設置される側との間は、周囲を壁で囲まれた筒形状を有している。
防塵部材84は、上述したように、入射光学系支持台83の光源ユニット61が設置される側の光学箱105に当接し、光学箱105内部を密閉する。シリンドリカルレンズ65aは、作像部10C、10Kの感光ドラム50C、50Kに照射されるレーザ光が通過する。一方、シリンドリカルレンズ65bは、作像部10Y、10Mの感光ドラム50Y、50Mに照射されるレーザ光が通過する。図6に示すように、入射光学系支持台83にシリンドリカルレンズ65aが上方向から取付け座面に設置された後、シリンドリカルレンズ65aを付勢する押さえバネ67aを上方向からシリンドリカルレンズ65aに組み付ける。押さえバネ67aは、押さえバネと弾性部材66aとを有する。押さえバネは、押さえバネ67aの上部に設けられたシリンドリカルレンズ65aを下方向に付勢するバネと、押さえバネ67aの側部に設けられたシリンドリカルレンズ65aを絞り82側に付勢するバネと、を有する。弾性部材66aは、入射光学系支持台83とシリンドリカルレンズ65aとの境界部を密閉するための部材である。シリンドリカルレンズ65aは、押さえバネ67aにより入射光学系支持台83に固定される。押さえバネ67bは、押さえバネ67aと同様の構成を有している。図6では、シリンドリカルレンズ65bは、押さえバネ67bにより入射光学系支持台83に固定され、弾性部材66bによって入射光学系支持台83とシリンドリカルレンズ65bとの境界部が密閉された状態を示している。
図7は、入射光学系支持台83を光学箱105に取り付けるための構成を説明する斜視図である。図7では、シリンドリカルレンズ65a、65bが入射光学系支持台83の取付け座面に設置され、押さえバネ67a、67bにより入射光学系支持台83に固定されている状態を示している。また、シリンドリカルレンズ65a、65bと入射光学系支持台83との間とは、押さえバネ67a、67bに設けられた弾性部材66a、66bを介して封止されている。
入射光学系支持台83には、第1の当接部である水平当接部85a、第2の当接部である水平当接部85b(水平当接部85aの対向面)が設けられている。入射光学系支持台83が光学箱105に取り付けられる際に、水平当接部85a、85bは、後述する、光学箱105に設けられた第1の支持部である水平座面110aと第2の支持部である水平座面110bとの間(図10参照)に嵌合する。これにより、入射光学系支持台83の光学箱105に対する位置(走査方向に直交する方向における位置)が決定される。更に、入射光学系支持台83には、入射光学系支持台83をビスによって光学箱105に固定するための貫通穴である固定穴87a、87b、87cが設けられている。また、ビスで固定する際の推力によって入射光学系支持台83が変形しないよう、光学箱105には、固定穴87a~87cが当接するための取付け座面106a~106c(図10参照)が設けられている。固定穴87a~87cを光学箱105に設けられた取付け座面106a~106cに合わせ、ビスで固定することにより、入射光学系支持台83は、光学箱105に固定される。なお、固定穴87a~87cの裏側に設けられた、取付け座面106a~106cに対向する座面と、取付け座面106a~106cとは、ビス固定時に入射光学系支持台83が傾かないように、上下方向の高低差が数十μm程度の精度座面となっている。
図8は、入射光学系支持台83を光源ユニット61側から見たときの斜視図である。入射光学系支持台83は、光源ユニット61側に、光学箱105と当接し光学箱105との境界部を封止するための防塵部材84を有している。また、入射光学系支持台83は、防塵部材84とシリンドリカルレンズ65を押さえる押さえバネ67a、67bとの間に周囲を壁で囲まれた筒部を有している。図8に示すように、筒部の内部はトンネル形状を有し、中央には仕切り壁が設けられて、光源ユニット61から出射されたレーザ光が通過する2つの開口であるレーザ光通過部88a、88bに分けられている。レーザ光通過部88aは、光源ユニット61から出射され、シリンドリカルレンズ65aを通過して、作像部10C、10Kの感光ドラム50C、50Kに照射されるレーザ光が通過する。一方、レーザ光通過部88bは、光源ユニット61から出射され、シリンドリカルレンズ65bを通過して、作像部10Y、10Mの感光ドラム50Y、50Mに照射されるレーザ光が通過する。
防塵部材84は、入射光学系支持台83の光源ユニット61側の端部の形状に沿って、概ねロの字に近い矩形形状を有し、光学箱105と当接することで、光学箱105内部の防塵性を確保している。また、レーザ光通過部88a側には、入射光学系支持台83の光学箱105への設置を円滑に行うための突起部89が設けられている。
突起部89は、防塵部材84よりも光源ユニット61に向かう方向に突出し、入射光学系支持台83が光学箱105の底面に取り付けられたときにはレーザ光(LC、LBk)の光路を遮らない位置に設けられている。突起部89は、防塵部材84が光学箱105に当接して光源ユニット61に向かう方向に押し付けられたときに確実に潰されるようにするためのものである。突起部89は、防塵部材84のロの字形状の内側、言い換えれば防塵部材84よりも光源ユニット61から離れる方向側に備えられている。詳細は後述する。
入射光学系支持台83は、第3の当接部である光軸方向当接部86a、第4の当接部である光軸方向当接部86bを有している。光軸方向当接部86a、86bは、後述する光学箱105に備えられる第3の支持部である光軸方向座面111a、第4の座面である光軸方向座面111b(図10参照)にそれぞれ当接される。これにより、光学箱105に対する入射光学系支持台83の光軸方向(走査方向でもある)の位置決めが行われる。
図9は、入射光学系支持台83を光学箱105に設置する際に、防塵性を確保するための特徴的な構成を説明するための図である。図9(a)は、入射光学系支持台83を上方向から見たときの平面図である。図9(a)より、入射光学系支持台83は、固定穴87a、87b、87cを有している。また、押さえバネ67a、67bで付勢されたシリンドリカルレンズ65a、65bは、通過したレーザ光が偏向器43の回転多面鏡42へと進むように、回転多面鏡42の方向に角度を付けて設置されている。また、弾性部材66a、66bは、押さえバネ67a、67bと入射光学系支持台83との間が封止されるように設けられており、防塵部材84は、入射光学系支持台83と光学箱105との間が封止され、防塵性が確保されるように設けられている。
図9(b)は、図9(a)に示す断面Aで入射光学系支持台83を切断し、図9(a)の下側から上方向(図中矢印方向)に切断面を見たときの断面図である。図9(b)に示すように、突起部89の光源ユニット61に向かう方向の先端部は、防塵部材84よりも光源ユニット61側に突出している。固定穴87aは、入射光学系支持台83を光学箱105にビスで固定するための穴である。また、図中に示す押さえバネ67bの押さえバネにより、シリンドリカルレンズ65bが偏向器43方向に付勢されているのが分かる。
図10は、光学箱105に入射光学系支持台83及び光源ユニット61を取り付ける様子を説明するための斜視図である。図中の光学箱105は、実際の光学箱105のうち、入射光学系支持台83及び光源ユニット61が取り付けられる部分を切り出して簡略化して示している。光学箱105は、光源ユニット61が取り付けられる側壁から光学箱105の内部に向かって延伸し、光源ユニット61から出射されたレーザ光が内部を通過する筒部156を有している。また、光源ユニット61から出射されたレーザ光が筒部156内を通過して入射光学系支持台83に入射するために、筒部156の回転多面鏡42に向かう側の面157(先端面)には開口158が設けられている。入射光学系支持台83の防塵部材84は、走査方向における位置決めがなされるときに面157に当接することにより押し潰される。
光学箱105の底面には、X軸方向(走査方向に直交する方向)において入射光学系支持台83の水平当接部85a、86bにそれぞれ対向する位置に水平座面110a、110bが設けられている。水平当接部85a、85bは水平座面110aと水平座面110bの間に嵌合される。これにより、入射光学系支持台83が上方から下方に移動されて光学箱105の底面に設置されたとき、水平当接部85a、85bと水平座面110a、110bとがそれぞれ当接する。
加えて、光学箱105に備えられた光軸方向座面111a、111bに入射光学系支持台83の光軸方向当接部86a、86bがそれぞれ当接した状態で、入射光学系支持台83が取り付けられる。これにより、光学箱105に対する入射光学系支持台83のX軸方向(走査方向に直交する方向)及びY軸方向(走査方向)の位置が決定される。また、光学箱105の底面には、前述した図7に示す固定穴87a、87b、87cに対向する位置に、ビス穴であるビスのネジ穴105a、105b、105cを有する取付け座面106a、106b、106cが設けられている。固定穴87a~87cの取付け座面106a~106cに対向する面には取付け座面が設けられており、取付け座面106a~106cと同様の精度座面となっている。固定穴87a~87cを光学箱105に設けられた取付け座面106a~106cに合わせた後にビスを固定穴87a~87c及びネジ穴105a~105cに嵌合させて固定することにより、入射光学系支持台83は光学箱105に固定される。
また、光源ユニット61は、レーザ基板64にコリメータレンズ68を装着させた構成であり、光学箱105の側面に設けられた位置決めボス(不図示)を光源ユニット61の位置決め穴(不図示)に嵌合することで、光源ユニット61の位置が決定される。更に、ビス(不図示)により光学箱105に固定されることで、光源ユニット61は光学箱105に固定される。なお、図10では、光源ユニット61から出射されたレーザ光は、入射光学系支持台83内部のレーザ光通過部88b、シリンドリカルレンズ65bを通過して、回転多面鏡42により偏向され、作像部10Y、10Mの感光ドラム50Y、50Mに照射される。
[筐体への入射光学系支持台の組み付け]
図11は入射光学系支持台83を光学箱105に取り付ける様子を示す図であり、図9(b)と同様に図9(a)の断面Aにおける断面図である。図11を用いて、入射光学系支持台83を光学箱105に取り付ける様子を順に説明する。図11(a)は入射光学系支持台83を光学箱105に取り付ける工程の初期状態を示している。入射光学系支持台83の突起部89は、光学箱105に当接しており、この状態では入射光学系支持台83は図中左方向(光源ユニット61に向かう方向)に移動することができず、図中下方向(光学箱105の底面に向かう方向)にしか移動できない。ここで、図11中、光学箱105の底面から立設するエッジ部91は、図10の面157において開口158を形成している部分(下辺部)である。入射光学系支持台83は防塵部材84よりも光源ユニット61側に突出する突起部89を有しているため、入射光学系支持台83が下方に向かって移動する間、防塵部材84は光学箱105のエッジ部91と接触することはない。
図11(b)は入射光学系支持台83が光学箱105の底面に当接したときの様子を示す図である。この状態で入射光学系支持台83は、これ以上、下方への移動はできない。入射光学系支持台83が光学箱105の底面に設置された後、入射光学系支持台83の突起部89は、光学箱105と当接しておらず、破線円で示すレーザ光通過部88aに潜り込むことができるようになる。このため、入射光学系支持台83は図中左方向(光源ユニット61に向かう方向)に移動することができる。
図11(c)は図11(b)から入射光学系支持台83を図中左方向(光源ユニット61に向かう方向)に移動させて、入射光学系支持台83の防塵部材84が光学箱105に当接した状態を示す図である。図11(c)の破線部に示すように、防塵部材84が光学箱105に当接した後、更に光軸方向当接部86a、86bと光軸方向座面111a、111bが当接するまで入射光学系支持台83が左方向に移動することによって防塵部材84が潰される。そして、入射光学系支持台83に設けられた固定穴87a(87b、87c)と、光学箱105に設けられたネジ穴105a(105b、105c)との位置が一致したところで入射光学系支持台83の移動が停止され、位置決めされる。入射光学系支持台83に設けられた突起部89は、入射光学系支持台83が光学箱105の底面に取り付けられた状態において、光学箱105の内部側からレーザ光通過部88a、88bに侵入する。
本実施例では、入射光学系支持台83が光学箱105の所定の位置に載置されて、防塵部材84が入射光学系支持台83及び光学箱105によって圧縮される。そして光学箱105と入射光学系支持台83との境界部の隙間が塞がれた状態において、固定穴87a~87cの位置とネジ穴105a~105cの位置とが整合し、ビスを固定穴87a~87c及びネジ穴105a~105cに挿入できる状態となる。このように、入射光学系支持台83の光軸方向当接部86a、86bが光学箱105の光軸方向座面111a、111bとそれぞれ当接する位置で、固定穴87a~87cとネジ穴105a~105cとがそれぞれ一致するように構成されている。なお、ここでいう一致とは、固定穴87a、87b、87cとネジ穴105a、105b、105cとがZ方向において連結され、ビス150が貫通可能となることをいう。入射光学系支持台83が光学箱105に位置決めされた状態でビス150を入射光学系支持台83の固定穴87a(87b、87c)及び光学箱105のネジ穴105a(105b、105c)に固定する。このように、防塵部材84が押し潰された状態で入射光学系支持台83が光学箱105に取り付けられることによって、入射光学系支持台83と光学箱105との間の密閉性が確保できている。
図12は入射光学系支持台83が光学箱105に位置決めされる様子を示す上面図である。図12(a)は図11(b)の上面図を、図12(b)は図11(c)の上面図をそれぞれ示している。入射光学系支持台83の水平当接部85aと水平当接部85bは、光学箱105の水平座面110aと水平座面110bとの間に勘合するように構成されている。このように、入射光学系支持台83の水平当接部85aと水平当接部85bとの間の距離は、光学箱105の水平座面110aと水平座面110bとの間の距離と嵌合関係になっている。このため、両者が互いに係合することで図中左右方向(X軸方向)の位置が決定される。
この状態で、図12(a)中矢印方向(光源ユニット61に向かう方向)に入射光学系支持台83を移動させ、入射光学系支持台83の光軸方向当接部86a、86bが光学箱105の光軸方向座面111a、111bに当接する。これにより、入射光学系支持台83の光軸方向(Y軸方向)(図中上下方向(走査方向))の位置が決定される。すなわち、入射光学系支持台83の固定穴87a、87b、87cと光学箱105のネジ穴105a、105b、105cとの位置が一致する。この状態で、入射光学系支持台83の固定穴87a、87b、87cの3カ所を、図11(c)で示したようにビス150によってそれぞれ固定することで、入射光学系支持台83が光学箱105に固定される。
入射光学系支持台83に上述したような突起部89が備えられていなかった場合について説明する。図11で示した工程で入射光学系支持台83が光学箱105に取り付けられずに、初めから防塵部材84が光学箱105に当接した状態で上方から図中下方向に組み付けられてしまった場合、次のようなことが発生する。すなわち、防塵部材84が光学箱105のエッジ部91に乗り上げて捲れてしまうため、密閉性の確保が困難になる。しかし、本実施例では、入射光学系支持台83に突起部89を有している。これによって、組立作業者は、上述した入射光学系支持台83を光学箱105に取り付ける際に防塵部材84が剥がれる、あるいは捲れるような装着作業を実行することができない。このため、防塵部材84が光学箱105の構造物(例えばエッジ部91)によって捲れることなく組み付けられ、安定的な防塵性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では入射光学系支持台83に突起部89を設ける構成を例示したが、実施の形態はこれに限られるものではない。例えば、突起部を光学箱105側に設け、その突起部が入射光学系支持台83側の開口に侵入するように構成しても、同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、第1の支持部、第2の支持部及び第3の支持部を座面として構成したが、これらの支持部は面に限定されず、点や線で構成されてもよい。
以上、本実施例によれば、簡易な構成で光学箱の防塵性を向上させるための弾性部材のめくれを防止することができる。
42 回転多面鏡
61 光源ユニット
65 シリンドリカルレンズ
83 入射光学系支持台
84 弾性部材
89 突起部
105 光学箱

Claims (8)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記光源より出射された光ビームを前記回転多面鏡に導く入射光学系の光学部材と、
    ビスが貫通するための貫通穴が設けられ、前記光源と前記回転多面鏡との間において前記光学部材を支持する樹脂製の支持ユニットと、
    前記回転多面鏡と前記光学部材とが収容される金属製の筐体であって、前記ビスが嵌合するためのビス穴が形成された底面と、当該底面から立設され前記光源が取り付けられる側壁と、を有する筐体と、
    前記側壁に形成され、前記光源から出射された光が通過する開口と、
    前記支持ユニットに設けられ、前記支持ユニットと前記開口の縁との境界にあたる隙間を封止するための弾性変形可能な封止部材と、
    前記支持ユニットから前記封止部材よりも突出し、前記支持ユニットが前記筐体に取り付けられた状態において前記筐体の内部から前記開口に侵入する突起と、
    を備え、
    前記支持ユニットが前記筐体の所定の位置に載置されて、前記封止部材が前記支持ユニット及び前記筐体によって圧縮されて前記隙間を封止した状態において、前記貫通穴の位置と前記ビス穴の位置とが整合することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記筐体は、前記底面から立設した第1の支持部と、前記底面から立設した第2の支持部と、を有し、
    前記支持ユニットは、前記底面に取り付けられた状態において、前記第1の支持部と当接する第1の当接部と、前記第2の支持部と当接する第2の当接部と、を有し、
    前記支持ユニットが前記筐体に取り付けられる際に、前記第1の支持部と前記第2の支持部との間に前記支持ユニットが嵌まるように前記底面に向かって移動されるときに前記第1の支持部と前記第1の当接部及び前記第2の支持部と前記第2の当接部がそれぞれ当接し、前記被走査体上で前記光ビームが走査される走査方向に直交する方向における位置決めがなされることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記筐体は、前記底面から立設した第3の支持部と、前記底面から立設した第4の支持部と、を有し、
    前記支持ユニットは、前記底面に取り付けられた状態において、前記第3の支持部と当接する第3の当接部と、前記第4の支持部と当接する第4の当接部と、を有し、
    前記第1の支持部と前記第1の当接部及び前記第2の支持部と前記第2の当接部がそれぞれ当接した後に、前記支持ユニットが前記光源に向かう方向に移動されるときに前記第3の支持部と前記第3の当接部及び前記第4の支持部と前記第4の当接部がそれぞれ当接し、前記走査方向における位置決めがなされることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記封止部材は、前記走査方向における位置決めがなされるときに前記光源に向かう方向に押し潰されることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記筐体は、前記側壁から前記筐体の内部に向かって延伸し、前記光源から出射された光ビームが内部を通過する筒部であって、延伸された先端面に光ビームが通過する開口が設けられた筒部を有し、
    前記封止部材は、前記走査方向における位置決めがなされるまでは前記先端面に当接せず、前記走査方向における位置決めがなされるときに前記先端面に当接することにより押し潰されることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記封止部材は、前記支持ユニットの前記光源に向く側の面に設けられたロの字形状の弾性部材であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記光源とは異なる光源である他の光源を備え、
    前記光源から出射された光ビームは前記回転多面鏡によって当該回転多面鏡の回転軸線に対して一方側に偏向され、
    前記他の光源から出射された光ビームは前記回転多面鏡によって前記回転軸線に対して他方側に偏向される、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置によって走査された光ビームにより潜像が形成される感光体と、
    前記感光体に形成された潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段により形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2018020698A 2018-02-08 2018-02-08 光走査装置及び画像形成装置 Active JP7051473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018020698A JP7051473B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 光走査装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018020698A JP7051473B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 光走査装置及び画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019138997A JP2019138997A (ja) 2019-08-22
JP2019138997A5 JP2019138997A5 (ja) 2021-03-25
JP7051473B2 true JP7051473B2 (ja) 2022-04-11

Family

ID=67693893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018020698A Active JP7051473B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 光走査装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7051473B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002040341A (ja) 2000-07-28 2002-02-06 Sharp Corp 光走査装置及び画像形成装置
JP2008175981A (ja) 2007-01-17 2008-07-31 Canon Inc 画像形成装置
JP2011048085A (ja) 2009-08-26 2011-03-10 Canon Inc 走査光学装置及び電子写真画像形成装置
JP2013156350A (ja) 2012-01-27 2013-08-15 Canon Inc 光走査装置および筐体の防塵構造
JP2014174453A (ja) 2013-03-12 2014-09-22 Canon Inc 光走査装置及び画像形成装置
JP2016148702A (ja) 2015-02-10 2016-08-18 株式会社リコー 筐体構造、光走査装置及び画像形成装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0854572A (ja) * 1994-08-15 1996-02-27 Canon Inc 光偏向走査装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002040341A (ja) 2000-07-28 2002-02-06 Sharp Corp 光走査装置及び画像形成装置
JP2008175981A (ja) 2007-01-17 2008-07-31 Canon Inc 画像形成装置
JP2011048085A (ja) 2009-08-26 2011-03-10 Canon Inc 走査光学装置及び電子写真画像形成装置
JP2013156350A (ja) 2012-01-27 2013-08-15 Canon Inc 光走査装置および筐体の防塵構造
JP2014174453A (ja) 2013-03-12 2014-09-22 Canon Inc 光走査装置及び画像形成装置
JP2016148702A (ja) 2015-02-10 2016-08-18 株式会社リコー 筐体構造、光走査装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019138997A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6444182B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US7760225B2 (en) Image forming apparatus, optical writing device, and housing molding method providing simple structure
JP4480075B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
US7760228B2 (en) Light scanning apparatus and image forming apparatus
JP6141056B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US10498920B2 (en) Light scanning apparatus and image forming apparatus
JP7051472B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US20120019885A1 (en) Optical scanning apparatus
JP2015075654A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP7022626B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP7051473B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4667994B2 (ja) 光偏向走査装置および電子写真装置
JP7009248B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP6840563B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4841965B2 (ja) 画像形成装置
JP4115148B2 (ja) 走査光学装置
JP4706628B2 (ja) 光走査装置
JP2013164536A (ja) 光学走査装置及び画像形成装置
JP6739917B2 (ja) 画像形成装置および光学走査装置
JP2681660B2 (ja) 走査光学装置
JP2020197553A (ja) 光走査装置
JP5342836B2 (ja) 光走査ユニット、および画像形成装置
JP2014191046A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2011033972A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2005031584A (ja) 電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220330

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7051473

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151