JP2014052541A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014052541A
JP2014052541A JP2012197682A JP2012197682A JP2014052541A JP 2014052541 A JP2014052541 A JP 2014052541A JP 2012197682 A JP2012197682 A JP 2012197682A JP 2012197682 A JP2012197682 A JP 2012197682A JP 2014052541 A JP2014052541 A JP 2014052541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
polygon mirror
rotary polygon
image forming
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012197682A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Yoshida
大輔 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012197682A priority Critical patent/JP2014052541A/ja
Publication of JP2014052541A publication Critical patent/JP2014052541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成でジッター、ミラー面の曇りおよび光学素子への熱影響の低減を図れる光走査装置を提供する。
【解決手段】光偏向器202により偏向走査された反射光束の経路上に設置されるガラス板203を保持するとともに、光学箱101に設置された光偏向器202の上部以外を覆う整流部材201を備え、整流部材201は、回転多面鏡202bの回転軸と略同軸とする半円筒部201aを具備し、半円筒部201aの上部には、回転多面鏡202bの上部を部分的に覆うひさし部201bが一体的に形成されている。回転多面鏡202bの周囲は、第1カバー部材104と、第1および第2スポンジ部材204、205と、整流部材201とによって略密閉されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、光走査装置および画像形成装置に関し、詳しくは、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置に関する。
複写機、ファクシミリ、レーザプリンタなどのプリンタ、プロッタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置は、その代表的なものとして光偏向走査する回転多面鏡を備えた光偏向器を搭載したものが主流である。近年、このような光走査装置は、高生産性、高密度書込を達成するため、光偏向器の高速化およびレーザダイオード(LD)のマルチビーム化が進んでいる。
回転多面鏡を用いた光偏向器主流の光走査装置を搭載した画像形成装置では、回転多面鏡の回転駆動により周囲に乱流を発生させ、回転多面鏡の微小振動により異常画像が発生する。また、高速化に伴い、回転多面鏡のエッジ部後方では負圧が生じ、異物や空気中成分が付着・堆積することによりミラー面が曇り反射率の低下を招いていた。この不具合を解消するため、整流部材による回転多面鏡を密閉する構成にてジッターとミラー面の曇りを低減する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、回転多面鏡の回転時における回転多面鏡の外周面をとりまく空気流の乱れを防止して回転負荷の変動を抑制し、長周期ジッターを低減する目的で、回転多面鏡の外周面を覆うカバー(8)の内周面と回転多面鏡の各稜角部の外接円との間にほぼ均一な長さの隙間を設け、カバー(8)の壁のレーザビームがそれぞれ通過する各部位に、前記レーザビームを通過させるための開口部(孔9a〜9d)がそれぞれ設けられた構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1を含む今までの技術では、回転多面鏡を密閉する構成が光偏向器と一体で構成されていたり、整流部材が複数の部品で構成されていたりしていた。また、異物の付着と高速化に伴う他の光学素子の熱影響を軽減するため、完全な密閉構成をとる必要があった。これにより、回転多面鏡の周囲体積が減少し発熱量が大きくなることで、周囲の光学素子に影響を与えたり、光偏向器と一体で組まれることからコストアップしたりするという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するため、安価な構成でジッター、回転多面鏡の反射面の曇りおよび光学素子への熱影響の低減を図れる光走査装置を実現し提供することを主な目的とする。
請求項1記載の発明は、光束を射出する光源を含む光源ユニットと、該光源からの光束を偏向走査する複数の反射面を有する回転多面鏡を具備する光偏向器と、偏向走査された光束を被走査面に導き結像する走査レンズを含む光学素子と、前記光源ユニット、前記光偏向器および前記光学素子を収容する光学箱と、前記光学箱に設置された前記光偏向器の上方を覆う第1のカバー部材とを有する光走査装置において、前記光源からの光束の入射および前記光偏向器により偏向走査された反射光束の経路上に設置される光透過部材を保持するとともに、前記光学箱に設置された前記光偏向器の上部以外を覆う保持部材を備え、前記保持部材は、前記回転多面鏡の回転軸と略同軸とする部分円筒部を具備し、前記部分円筒部の上部には、前記回転多面鏡の上部を部分的に覆うひさし部が一体的に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記安価な構成によって、ジッター、回転多面鏡の反射面の曇り、光学箱に収容されている光学素子への熱影響の低減を図ることができる。
一実施形態を示す光走査装置の光ビーム経路を説明するための断面図である。 一実施形態を示す光走査装置の断面図である。 図2の光走査装置の光学箱から第1および第2カバー部材を取り外した要部の斜視図である。 第1および第2カバー部材を光学箱に取り付けた状態の光走査装置の外観斜視図である。 光偏向器周囲の整流部材、第1および第2スポンジ部材、第1カバー部材の各取り付け状態を示す断面図である。 光学箱に取り付けられた整流部材のひさし部より下の平断面図である。 光学箱に取り付けられた整流部材全体を示す斜視図である。 光偏向器の回転多面鏡のミラー部を説明する正面図である。 回転多面鏡の回転駆動により生じる気流、ミラー部の曇り部を説明する正面図である。 一実施形態を示す光走査装置を搭載したカラー画像形成装置の簡略的な構成図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品等)については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1ないし図10を参照して、第1の実施形態を説明する。まず、図10を参照して、光走査装置100Aを搭載したカラー画像形成装置500の構成の概要を動作とともに説明する。
カラー画像形成装置500は、中間転写体としての中間転写ベルト606を有しており、その移動方向505に沿って複数の像担持体・潜像担持体としての感光体ドラム501、502、503、504を備えた各画像形成ステーションが並列配置されている。
感光体ドラム501を有する画像形成ステーションではイエロー(Y)のトナー画像が、感光体ドラム502を有する画像形成ステーションではマゼンタ(M)のトナー画像が、感光体ドラム503を有する画像形成ステーションではシアン(C)のトナー画像が、感光体ドラム504を有する画像形成ステーションではブラック(Bk)のトナー画像がそれぞれ形成される。
各感光体ドラム501、502、503、504では、順番にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する各画像形成ステーションに対応して画像を形成する。これら4つの画像形成ステーションでは、各色のトナー画像を形成するための構成はトナーの色のみが相違するだけで実質的に同様の構成要素を具備しているため、イエローのトナー画像を形成する画像形成ステーションを代表して説明する。
イエローのトナー画像を形成する画像形成ステーションにおいて、感光体ドラム501の周囲には、時計回りにこの順に、帯電チャージャ602Yと、現像装置604Yと、中間転写ベルト606の内側に設けられ、感光体ドラム501上のトナー画像を中間転写ベルト606に一次転写するための一次転写手段としての図示しない一次転写ローラと、クリーニング装置605Yとが配置されている。
帯電チャージャ602Yは、感光体ドラム501の表面を一様に帯電する帯電手段・帯電装置として機能する。現像装置604Yは、光走査装置100Aにより形成された感光体ドラム501上の静電潜像に帯電したトナーを付着させて顕像化する現像ローラ603Y、この現像ローラ603Yにイエローのトナーを補給するトナーカートリッジ等を備えた現像手段として機能する。クリーニング装置605Yは、転写後に感光体ドラム501上に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニング手段として機能する。他の画像形成ステーションにおいても同様の構成を有しているので、色別の欧文字(英文字)を付して区別することでその説明を省略する。なお、以下の説明においては色別の欧文字を付さずに共通構成として説明する。
中間転写ベルト606は、3つのローラ606a、606b、606c間に掛け回されて支持されており、反時計回り方向に回転される。ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー画像が中間転写ベルト606上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
シート状記録媒体の一例としての記録紙510は、給紙トレイ607から給紙コロ608により最上のものから順に1枚ずつ給紙され、レジストローラ対609により副走査方向(給紙方向)の記録開始のタイミングに合わせて転写部位へ送り出される。
中間転写ベルト606上の重ね合わされたカラー画像は、転写部位で2次転写手段としての2次転写ローラ613により記録紙510上に一括転写される。カラー画像を転写された記録紙510は、定着ローラ610aと加圧ローラ610bとを有する定着手段としての定着装置610へ送られ、ここでカラー画像を定着される。定着を終えた記録紙510は排紙ローラ対612により画像形成装置本体の上面に形成された排紙トレイ611に排出されて積載される。
光走査装置100Aは、イエローとマゼンタの画像形成ステーションに対応する光走査ユニット100−1と、シアンとブラックの画像形成ステーションに対応する光走査ユニット100−2とから構成され、走査方向を揃えて並置した方式となっている。
4つの感光体ドラム501、502、503、504は、図10に示す中間転写ベルト606の移動方向505に沿って等間隔で配列され、順次異なる色のトナー像を中間転写ベルト606上に転写して重ね合わせることでカラー画像を形成する。
図示するように各感光体ドラム501、502、503、504を走査する光走査装置100Aは、光走査ユニット100−1、100−2の2ユニットに分けて構成され、各々の偏向手段としての光偏向器202の回転多面鏡(ポリゴンミラー)202bにより光束(以下、「光ビーム」という)を走査する。
各回転多面鏡202bの回転方向は同一であるので、各々の書き出し開始位置が一致するように画像を書き込んでいく。従って、走査方向は各画像形成ステーションで同一の方向となる。
各光走査ユニット100−1、100−2の構成は同一であるので、ここでは、主として、その一方の光走査ユニット100−1側について説明する。光源ユニット400は、各々半導体レーザを対で配備しており、副走査方向に記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。光源ユニット400からの光ビームは、後述するシリンダレンズを介して下段の回転多面鏡202bに入射され、下段の回転多面鏡202bで偏向された後、走査レンズ301の下段のレンズ、トロイダルレンズ302を通過し、単一の折り返しミラー304により斜め下側に向きを変えられて感光体ドラム501の被走査面に到達し、スポット状に結像されて順次静電潜像が形成されていく。これにより、第1の画像形成ステーションとしてイエロー画像を形成する。
また、光源ユニット400からの光ビームは、後述するシリンダレンズを介して上段の回転多面鏡202bに入射される。上段の回転多面鏡202bで偏向された光ビームは、走査レンズ301の上段を通過し、第1折り返しミラー303aにより斜め下側に向きを変えられてトロイダルレンズ302に入射され、第2折り返しミラー303b、第3折り返しミラー303cを介して感光体ドラム502の被走査面に到達し、スポット状に結像されて順次静電潜像が形成されていく。これにより、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ画像を形成する。
シリンダレンズ、走査レンズ301、トロイダルレンズ302は、それぞれ結像手段、結像素子として機能する。第1〜第3折り返しミラー303a〜303c、折り返しミラー304は、反射手段、反射部材として機能する。シリンダレンズ、走査レンズ301、トロイダルレンズ302および第1〜第3折り返しミラー303a〜303c、折り返しミラー304は、本発明における光学素子として機能する。
上述した光走査ユニット100−1と光走査ユニット100−2とから構成される光走査装置100Aについて、さらに詳しく説明する。なお、光走査ユニット100−1と光走査ユニット100−2とは上述したとおり画像データ色を除き同一の構成であり、説明の簡明化を図るため、以下、一方の光走査ユニット100−1を光走査装置100と言い換えて説明することとする。
図1は、回転多面鏡202bが2段構成の場合の光走査装置100の光ビーム経路を示す図、図2は、光走査装置100の断面を示す図、図3は、図2の光走査装置100の光学箱から第1および第2カバー部材を取り外した要部を示す図である。
図1〜図3に示すように、光走査装置100は、光ビームを射出する光源を含む光源ユニット400と、該光源からの光ビームを偏向走査する複数の反射面としてのミラー部202cを有する回転多面鏡202bを具備する光偏向器202と、偏向走査された光ビームを被走査面に導き結像する走査レンズ301を含む光学素子と、光源ユニット400、偏向器202および前記光学素子を収容する光学箱101と、光学箱101に設置された光偏向器202の上方を覆う第1のカバー部材としての第1カバー部材104等とを有する。
図1に示すように、光源を含む光源ユニット400(図2に詳しく示す)から射出される光ビームを図3に示す第1レンズとしてのシリンダレンズ401にて走査方向と直交する方向に集光し、光偏向器202の回転多面鏡202bの反射面であるミラー部202cで結像し、モータ部202aにて回転多面鏡202bを回転駆動し光ビームを走査する。
光源としては、少なくとも1つ以上の発光点を有し、感光体ドラム501、502の被走査面を複数の光ビームが同時に走査する対構成の半導体レーザ(LD)が用いられる。
回転多面鏡202bの下段のミラー部202cに入射された光ビームは、下段の回転多面鏡202bで偏向された後、第2レンズとしての走査レンズ301の下段のレンズ、第3レンズとしてのトロイダルレンズ302を通過し、単一の折り返しミラー304により斜め下側に向きを変えられて光透過部材305を透過し、所望の光ビームプロファイルに形成された光ビームが感光体ドラム501の被走査面を光走査し、回転駆動する感光体ドラム501表面に静電潜像を形成する。これにより、イエロー画像を形成する。
また、光源ユニット400からの光ビームは、シリンダレンズ401を介して上段の回転多面鏡202bのミラー部202cに入射される。上段の回転多面鏡202bで偏向された光ビームは、走査レンズ301の上段を通過し、第1折り返しミラー303aにより斜め下側に向きを変えられてトロイダルレンズ302に入射され、第2折り返しミラー303b、第3折り返しミラー303cで向きを変えられて光透過部材305を透過し、所望の光ビームプロファイルに形成された光ビームが感光体ドラム502の被走査面を光走査し、回転駆動する感光体ドラム502表面に静電潜像を形成する。これにより、マゼンタ画像を形成する。
図4は、第1および第2カバー部材を光学箱に取り付けた状態の光走査装置100の外観を示す図である。同図に示すように、光学箱101は、ねじ等の結合手段を介して光学箱101に対して第2カバー部材102が着脱自在に設けられている。第2カバー部材102は、光学箱101の全体を覆う第2のカバー部材として機能する。さらに、ねじ等の結合手段を介して第2カバー部材102に対して、第1カバー部材104が着脱自在に設けられている。光学箱101の下部には、下カバー部材103が取り付けられている。
図5は、整流部材201周辺の断面図である。同図に示すように、光偏向器202が、光学箱101に最下面で当接し、固定されている。本実施形態では、光学箱101に設置された光偏向器202の上部以外を覆う保持部材の一例としての整流部材201を備えている。整流部材201は、光学箱101に取り付けられる以前の単品状態で上下に開口部を有する。整流部材201は、光源ユニット400からの光ビームの入射および光偏向器202により偏向走査された反射光ビームの経路上に設置される光透過部材としてのガラス板203を保持している。整流部材201は、光偏向器202の上部以外を覆うように後述するように構成されている。
上下に開口部を持つ整流部材201は、第1スポンジ部材204とガラス板203とが組み付けられた状態で、第2カバー部材102および第1カバー部材104が取り外された状態の光学箱101の光偏向器202の上部から挿入される。整流部材201は、自身に設けられた穴部(図示せず)および光学箱101に設けられた凸部(図示せず)を基準とし、光学箱101によって位置決め固定され、モータ部202aの基板上面と一定の空隙を以って固定される。
第1スポンジ部材204は、第1の密閉部材として機能し、整流部材201の下部側に組み付けられた状態でモータ部202aの基板上面と圧縮されて当接する。図4はこれら構成要素を光学箱101に組み付けられた状態を示している。さらに、第2カバー部材102が光偏向器202上部を除く上方領域を塞ぎ、第1カバー部材104に第2の密閉部材としての第2スポンジ部材205が組み付いた状態で、第2カバー部材102に取り付く。これにより、整流部材201上部の開口部が、第2スポンジ部材205を介して第2カバー部材102に取り付けられた第1カバー部材104によって覆われる。第1カバー部材104は、第2カバー部材102に対して、第2カバー部材102に設けられた基準凸部(図示せず)と第1カバー部材104に設けられた穴部(図示せず)によって位置決め固定される。第1カバー部材104に組み付けられた第2スポンジ部材205は、整流部材201の上部縁周部と圧縮されて当接する。
上記のとおり、第1スポンジ部材204は、第1のスポンジ部材または第1のシール部材として機能する。第2スポンジ部材205は、第2のスポンジ部材または第2のシール部材として機能する。光学箱101に取り付けられている光偏向器202の下部側が、第1スポンジ部材204を介して整流部材201により覆われ、光偏向器202の上方側が、第2スポンジ部材205を介して第2カバー部材102に取り付けられる第1カバー部材104により覆われていることにより、第1および第2カバー部材104、102と、第1および第2スポンジ部材204、205と、整流部材201とによって光偏向器202、特には回転多面鏡202b周囲を略密閉(回転多面鏡202bの周囲体積を確保した略密閉形状)していることとなる。
図5に示した構成にて、回転多面鏡202b周囲の空間は略密閉状態となり、光偏向器202のモータ部202a発熱による他の光学素子への熱影響、特に走査レンズ301、トロイダルレンズ302への熱影響を少なくし、熱膨張による異常画像を低減するとともに、ミラー部202cの曇りを低減することができる。
図6および図7を参照して、整流部材201の形状および整流効果を説明する。図6は、整流部材201のひさし部201bより下の平断面図である。図7は、整流部材201の全体形状を示す斜視図である。
図6および図7に示すように、整流部材201は、回転多面鏡202bの回転軸と略同軸とし、ガラス板203と対向する部分が開口した部分円筒部としての半円筒部201aと、ひさし部201b等とが、適宜の樹脂で一体形成されている。これにより、整流部材201を製作する場合のコストダウンを図れる。
図6は、回転多面鏡202bのミラー部202cを出力軸側から見た場合の外接円半径R1と、整流部材201の半円筒部201a内面半径R2との関係を表している。整流部材201の半円筒部201a内面半径R2の中心は、回転多面鏡202bの回転中心軸と略同軸であり、回転多面鏡202bと整流部材201の半円筒部201aとは、常にR1<R2の関係を満たすように設定・配置されている。
整流部材201の半円筒部201aは、回転多面鏡202bの高速回転駆動により発生する乱流を整え、回転多面鏡202bの風損を低減する効果を持っている。また、R1<R2の関係を満たすように設定されていることにより、ジッター低減効果もある。
図7に示すように、半円筒部201aの最上部には、回転多面鏡202bの最上部と所定の隙間を持ったひさし部201bが一体成型されている。ひさし部201bは、半円筒部201aの最上部に、ガラス板203保持部に向けて略水平方向に突出して形成されている。
半円筒部201aのひさし部201bは、回転多面鏡202bが回転駆動される際に発生する気流の入流を低減する目的で設定されている。回転多面鏡202bの周囲の構成は、塵埃・ごみ等の混入を防ぐ目的での密閉状態であるが、コストを踏まえ安価な構成を採ると、略密閉となる。その結果、回転多面鏡202b自体の駆動熱により、略密閉空間は圧力が高くなり、外部への空気の移動が発生するようになる。また、略密閉空間が冷えてくると、逆に外部から空気を流入し始める。この理由から略密閉構成では、空気の出入り自体を完全に規制できない。
ひさし部201bは、略密閉構成への空気の出入りが発生しても、回転多面鏡202b周囲の気流を整えるため、回転多面鏡202bエッジ稜角部の負圧によるミラー部202c(反射面)の曇りを抑え、ひいては経時にわたる反射率を維持するという効果を奏する。
図8および図9を参照して、本実施形態と上述した背景技術との関係で対比して説明する。図8は、光偏向器の回転多面鏡のミラー部を説明する図、図9は、回転多面鏡の回転駆動により生じる気流、ミラー部の曇り部を説明する図である。
従来、回転多面鏡の光速回転駆動による乱流の影響は、それ自体回転多面鏡に微細な振動を与え、ジッター(回転ムラ)を発生させることが知られており、この周囲の乱流による風損を低減することが課題であった。
しかしながら、この周囲を取り巻く気流は、ミラー部を曇らせることも知られている。すなわち、図9に示すように、回転多面鏡202bの出力軸に対し時計方向に回転駆動した場合の、回転多面鏡202b周囲の気流210を考察する。回転多面鏡202bのミラー部202cに隣接する境界は、エッジ形状であり、これらエッジ部が高速回転することで、エッジ部直近の後端部が負圧となり、雰囲気中の窒素や不純物を堆積し曇ってしまう。この結果、ミラー部202cに発生した曇り部220によって、反射率の低下を招き異常画像が生じてしまう。
これらの曇りを防止するために、従来は小体積の堅固な密閉構成をとる必要があった。しかし、これらは曇りを低減できる分、光偏向器の発熱容量を大きくしてしまうため、冷却手段を設ける等のコストアップ構成をとる必要があった。
図5に示した構成は、略密閉構成を取りつつも、回転多面鏡202bの上部から負圧部へと流れる気流を低減するのに効果的なひさし部201bを、整流部材201の一部に設けた構成を示している。ひさし部201bは、半筒部201aに連続して形成されており、その内径はR1<R2を自ずと満足する形状である。ひさし部201bは、回転多面鏡202bに流入する上部の気流の流入を抑え、ミラー部202cの負圧部に発生する曇り現象を低減する効果を持つ。
光走査装置100が輸送される場合、落下の衝撃でモータ部202aの軸受部202dから回転多面鏡202bが抜けることを防止するため、L1>L2の関係を満たす。ここで、L1は、光偏向器202の軸受部202dに挿入される回転多面鏡202bの軸挿入量であり、L2は回転多面鏡202bの最上部と整流部材201のひさし部201b下面との距離(隙間量)である。
本実施形態によれば、上記L1>L2の関係を満たすことにより、回転多面鏡202bの抜けおよびミラー部202cの曇りを低減できる。
光偏向器202は、光学箱101から着脱可能であり、第1カバー部材104と整流部材201とを取り外すことにより、光偏向器202のみを交換することが可能である。これにより、従来、光偏向器に設けられていた整流部材および密閉構成とは異なり、光偏向器202が交換された後でも、再度構成として使用することが可能であり、コスト的にも優位となる。
以上述べたとおり、本実施形態によれば、整流効果のある整流部材201の半円筒部201aと、曇り低減効果のあるひさし部201bと、回転多面鏡202bの周囲体積を確保した略密閉形状とを、整流部材201、第1カバー部材104および安価な第1および第2スポンジ部材204、205にて構成したことにより、上記安価な構成によって、ジッター、回転多面鏡の反射面の曇り、光学箱に収容されている光学素子への熱影響の低減を図ることができる。
以上説明とおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した各実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本実施形態ではコストダウン効果を望むため、ひさし部201bを半円筒部201aに一体形成したが、これに限らない。すなわち、コスト的に安価に済む効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、ひさし部201bを別体として形成し、嵌合による組み付けや、ひさし部201bを接着剤等により半円筒部201aに固定してもよい。すなわち、ひさし部201bは、半円筒部201aの上部に一体的に形成されていればよい。
また、本実施形態ではコストダウン効果を望むため、整流部材201の半円筒部201aとひさし部201b等とが適宜の樹脂で一体形成されている例を示したが、これに限らない。すなわち、コスト的に安価に済む効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、放熱性の高いアルミニウム材料(合金を含む)で形成してもよい。この場合、一体成形によるコストダウン効果の他に、放熱効果も得られる。
また、本実施形態では、光源は少なくとも1つ以上の発光点を有し、被走査面を複数の光ビームが同時に走査するもの(半導体レーザとしての端面発光レーザ)を例示したが、これに限らず、少なくとも4つ以上の発光点を有し、かつ、該発光点が2次元配列された光源を具備し、被走査面を複数の光ビームが同時に走査するVCSEL(面発光レーザ)等であってもよい。
上記実施形態では、2段の回転多面鏡202bを用いた例を示したが、1段の回転多面鏡を用いて対向走査するものでも、同様の効果が得られることは無論である。また、上記実施形態では、中間転写体に転写した後、シート状記録媒体に一括転写するタンデム型の画像形成装置を例示して説明したが、無端ベルトでシート状記録媒体を搬送しながら順次転写して重ね合わせる直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置においても同様に実施することができる。
上記実施形態では画像形成装置として感光体ドラムを有する電子写真方式のカラー画像形成装置を用いた例を示したが、本発明が適用可能な画像形成装置はこれに限定されず、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、孔版印刷機を含む印刷機、これら2つ以上の機能を併せ持つ複合機、感光体を複数有するカラー複写機等の他の画像形成装置にも本発明は適用可能である。
100、100A 光走査装置
101 光学箱
102 第2カバー部材(第2のカバー部材)
104 第1カバー部材(第1のカバー部材)
201 整流部材(保持部材)
201a 半円筒部(部分円筒部)
201b ひさし部
202 光偏向器
202a モータ部
202b 回転多面鏡
202c 回転多面鏡のミラー部(反射面)
202d 軸受部
203 ガラス板(光透過部材)
204 第1スポンジ部材(第1の密閉部材)
205 第2スポンジ部材(第2の密閉部材)
210 気流
220 曇り部
301 走査レンズ(光学素子)
302 トロイダルレンズ(光学素子)
303a 第1折り返しミラー(光学素子)
303b 第2折り返しミラー(光学素子)
303c 第3折り返しミラー(光学素子)
304 折り返しミラー(光学素子)
400 光源ユニット
401 シリンダレンズ(光学素子)
500 カラー画像形成装置(画像形成装置)
501〜504 感光体ドラム(像担持体、潜像担持体)
特開平07−151987号公報

Claims (10)

  1. 光束を射出する光源を含む光源ユニットと、該光源からの光束を偏向走査する複数の反射面を有する回転多面鏡を具備する光偏向器と、偏向走査された光束を被走査面に導き結像する走査レンズを含む光学素子と、前記光源ユニット、前記光偏向器および前記光学素子を収容する光学箱と、前記光学箱に設置された前記光偏向器の上方を覆う第1のカバー部材とを有する光走査装置において、
    前記光源からの光束の入射および前記光偏向器により偏向走査された反射光束の経路上に設置される光透過部材を保持するとともに、前記光学箱に設置された前記光偏向器の上部以外を覆う保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記回転多面鏡の回転軸と略同軸とする部分円筒部を具備し、
    前記部分円筒部の上部には、前記回転多面鏡の上部を部分的に覆うひさし部が一体的に形成されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記保持部材は、前記光学箱に取り付けられる以前の単品状態で上下に開口部を有し、
    前記光学箱に取り付けられている前記光偏向器の下部側が、第1の密閉部材を介して前記保持部材により覆われ、前記光偏向器の上方側が、第2の密閉部材を介して第1のカバー部材により覆われていることにより、第1のカバー部材と、第1および第2の密閉部材と、前記保持部材とによって前記回転多面鏡周囲を略密閉していることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 第1のカバー部材は、前記光学箱の全体を覆う第2のカバー部材に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記ひさし部は、前記光偏向器の軸受部に挿入される前記回転多面鏡の軸挿入量L1と、前記回転多面鏡の最上部と前記ひさし部の下面との隙間量L2とが、L1>L2の関係を満たすことを特徴とする請求項1、2または3記載の光走査装置。
  5. 前記部分円筒部は、前記回転多面鏡の前記反射面の外接円半径R1と、前記部分円筒部内面の半径R2とが、R1<R2の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1つに記載の光走査装置。
  6. 前記保持部材は、樹脂材料にて形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記保持部材は、放熱性の高いアルミ材料にて形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記光源は、少なくとも1つ以上の発光点を有し、前記被走査面を複数の光ビームが同時に走査することを特徴とする請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置。
  9. 前記光源は、少なくとも4つ以上の発光点を有し、かつ、該発光点が2次元配列された光源を具備し、前記被走査面を複数の光ビームが同時に走査することを特徴とする請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2012197682A 2012-09-07 2012-09-07 光走査装置および画像形成装置 Pending JP2014052541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012197682A JP2014052541A (ja) 2012-09-07 2012-09-07 光走査装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012197682A JP2014052541A (ja) 2012-09-07 2012-09-07 光走査装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014052541A true JP2014052541A (ja) 2014-03-20

Family

ID=50611064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012197682A Pending JP2014052541A (ja) 2012-09-07 2012-09-07 光走査装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014052541A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015204526A1 (de) 2014-03-14 2015-09-17 Koito Manufacturing Co., Ltd. Fahrzeuglampe und Fahrzeuglampenansteuervorrichtung
US10520851B2 (en) 2018-02-08 2019-12-31 Canon Kabushiki Kaisha Light scanning apparatus and image forming apparatus

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055851A (ja) * 1991-06-27 1993-01-14 Ricoh Co Ltd 光書込装置
JPH06289314A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Canon Inc 光偏向器
JPH1184296A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Konica Corp 走査光学装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055851A (ja) * 1991-06-27 1993-01-14 Ricoh Co Ltd 光書込装置
JPH06289314A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Canon Inc 光偏向器
JPH1184296A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Konica Corp 走査光学装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015204526A1 (de) 2014-03-14 2015-09-17 Koito Manufacturing Co., Ltd. Fahrzeuglampe und Fahrzeuglampenansteuervorrichtung
US10520851B2 (en) 2018-02-08 2019-12-31 Canon Kabushiki Kaisha Light scanning apparatus and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6444182B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5483805B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4845448B2 (ja) 光学走査装置
JP5359920B2 (ja) 光学ハウジング、光走査装置及び画像形成装置
US8144180B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus including the same
JP2013113957A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5219549B2 (ja) 光走査装置
US8027075B2 (en) Optical scanning unit and image forming apparatus incorporating same
US7446794B2 (en) Image forming apparatus
US20100328414A1 (en) Optical Scanning Device and Image Forming Apparatus Equipped with the Same
US10425550B2 (en) Optical scanning device with duct for heat dissipation, and image forming device having the same
JP2014052541A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP6019766B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2007171498A (ja) 画像形成装置
JP4350567B2 (ja) オプチカルハウジング、光書込装置および画像形成装置
JP2011039306A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2010002866A (ja) 光走査装置、画像形成装置及び光量調整方法
JP5123117B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置
JP4508996B2 (ja) 光学ユニット、画像形成装置、及び光学部品ユニットの固定方法
JP4975138B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2003322818A (ja) 光書込装置・画像形成装置
JP7213742B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4503317B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置
JP4565988B2 (ja) 光書込装置、及び画像形成装置
JP2005092119A (ja) 光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160923

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170228