JP2011039306A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好で安定した光学性能を有し、小型化が可能である光走査装置および上記光走査装置を用いた画像形成装置を得る。
【解決手段】 複数の被走査面は同一面上に配置され、光偏向器102は、各光源301に対応して副走査方向に複数の反射面を有していて、各被走査面上を光走査するとともに、光偏向器102によって偏向された複数の光束のうち各被走査面に近い方の光束であって、結像レンズ103を通過した光束を被走査面から遠ざかる方向に反射する第1の反射鏡104と、第1の反射鏡104による反射光を支持板の結像レンズ103取付け面とは反対側において、光偏向器102に向かって反射する第2の反射鏡105と、第2の反射鏡105による反射光を光偏向器102と結像レンズ103の間を通過させ各被走査面へ導く第3の反射鏡106を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 複数の被走査面は同一面上に配置され、光偏向器102は、各光源301に対応して副走査方向に複数の反射面を有していて、各被走査面上を光走査するとともに、光偏向器102によって偏向された複数の光束のうち各被走査面に近い方の光束であって、結像レンズ103を通過した光束を被走査面から遠ざかる方向に反射する第1の反射鏡104と、第1の反射鏡104による反射光を支持板の結像レンズ103取付け面とは反対側において、光偏向器102に向かって反射する第2の反射鏡105と、第2の反射鏡105による反射光を光偏向器102と結像レンズ103の間を通過させ各被走査面へ導く第3の反射鏡106を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等に用いられる光走査装置、より詳しくは、良好でかつ安定した光学性能を有する小型の光走査装置および上記光走査装置を用いた画像形成装置に関する。
一般にレーザプリンタ等に関連して広く知られている光走査装置は、光源側からの光ビームを光偏向器により偏向させ、fθレンズ等の走査結像光学系により被走査面に向けて集光して被走査面上に光スポットを形成している。また、この光スポットは、上記偏向によって被走査面を光走査するように構成されている。この被走査面における光走査方向を主走査方向という。被走査面の実体をなすものは光導電性の感光体等からなる感光媒体の感光面である。
また、フルカラー画像形成装置は、その一例として4つの感光体を記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体に対応した複数の光源装置から放射された光束を1つの偏向手段により偏向走査するように構成されている。偏向された各光束は各感光体に対応する複数の走査結像光学系により各感光体を同時に走査しながら露光して潜像をつくり、これらの潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各々異なる色の現像剤を使用して現像器で可視像化する。これらの可視像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写し定着することで、フルカラー画像が得られるように構成されている。このように、光走査装置と感光体の組み合わせを2組以上用いて、2色画像や多色画像、カラー画像等を得るようにした画像形成装置は「タンデム式画像形成装置」として知られている。このようなタンデム式画像形成装置として、複数の感光媒体が単一の光偏向器を共用する方式のものが知られている。
例えば、特許文献1には、略平行でかつ副走査方向に離れた複数の光束を光偏向器に入射し、複数の光束に対応する複数の走査光学素子を副走査方向に並べ、光偏向器で偏向され走査光学素子を透過した光束を被走査面上で走査する光走査装置が開示されている。上記光走査装置によると、各被走査面を走査する複数の光束で光偏向器を共用することができる。また、特許文献2乃至4には、第1走査レンズ(L1)、第2走査レンズ(L2)、第3走査レンズ(L3)からなる走査光学系を備え、偏向器によって偏向された複数の光束が第1走査レンズ(L1)と第2走査レンズ(L2)を透過してそれぞれ異なる被走査面に向かい、これらの各偏向光束が第3走査レンズ(L3)を透過して各被走査面に向かうように、第3走査レンズ(L3)を各被走査面に対応して設けた光走査装置が開示されている。
上述のように、複数の被走査面に至る複数の光束を偏向するために一つの光偏向器を共用すると、光偏向器の数を減らすことができるため、画像形成装置をコンパクト化することが可能になる。しかしながら、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4つの異なる被走査面(感光体)を持つフルカラー対応の画像形成装置内の光走査装置は、光偏向器の数を減らすことは可能だが、複数の感光体に向かう光ビームを副走査方向に略平行に並べて光偏向器に入射させるため、光偏向器を構成する例えばポリゴンミラーが副走査方向に大型化するという問題がある。一般的に、光走査装置内の光学素子でポリゴンミラー部のコストは高く、ポリゴンミラーが大型化すると、装置全体の低コスト化、及び小型化の弊害となる。
そこで、特許文献5には、光路長を確保しつつ小型化を可能とする光走査装置が開示されている。特許文献5に記載の発明は、光走査装置において、そのハウジングの壁面まで反射位置を伸ばし、光路長を確保することで、高品位の書き込み性能を維持しながら小型化を狙ったものである。しかしながら、上記特許文献5記載の光走査装置は、光偏向器としてのポリゴンミラーの回転中心軸線方向の一方側のみに、ほとんどの反射鏡と感光体が配置され、ポリゴンミラーの回転中心軸線方向の他方側には、ポリゴンミラーの回転駆動部であるモータが配置される程度で、無駄な空間が生じている。したがって、光走査装置全体の厚みが増し、小型化や薄型化のための更なる改良が望まれている。
本発明は、以上説明したような従来技術の課題に鑑みてなされたもので、装置全体の厚みを増すことなく、光偏向器、反射レンズ、結像レンズなど構成要素の位置関係を工夫することにより、良好で安定した光学性能を有し、軽量かつコンパクト化が可能な光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光走査装置は、複数の光源と、上記複数の光源からの光束を主走査方向に偏向する光偏向器と、上記光偏向器を経た各光束をこの光束に対応する複数の被走査面に所望の光束径に集光させる複数の結像レンズと、上記複数の光源と上記光偏向器と上記複数の結像レンズとを一体的に支持する支持板と、上記複数の結像レンズを通過した光束を感光体へ導く反射鏡と、上記被走査面と、上記反射鏡を支持するハウジングと、を備え、上記複数の被走査面は同一面上に配置され、上記光偏向器によって偏向された上記複数の光束のうち上記各被走査面に近い方の光束であって上記結像レンズを通過した光束を上記被走査面から遠ざかる方向に反射する第1の反射鏡と、上記第1の反射鏡による反射光を上記支持板の上記結像レンズ取付け面とは反対側において上記光偏向器側に向かって反射する第2の反射鏡と、上記第2の反射鏡による反射光を光偏向器と結像レンズの間を通過させ上記各被走査面へ導く第3の反射鏡を備えることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、光偏向器を挟んで一方側に被走査面が、他方側に第3の反射鏡が位置し、光偏向器と被走査面との間に第1、第2の反射鏡が位置している。したがって、光偏向器を挟んでその両側の空間が有効に利用され、良好で安定した光学性能を維持しながら、軽量かつコンパクト化が可能な光走査装置およびこの光走査装置を用いた画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明に係る光走査装置及び画像形成装置の実施例を、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明に係る光走査装置の実施例1、2において共通する支持板と、この支持板上に配置されている光学素子の構成について図1をもって説明をする。なお、図1における支持板201などの構成は、好ましい具体例として挙げているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
まず、本発明に係る光走査装置の実施例1、2において共通する支持板と、この支持板上に配置されている光学素子の構成について図1をもって説明をする。なお、図1における支持板201などの構成は、好ましい具体例として挙げているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
図1において、複数の光源301と、光偏向器102と、結像レンズ103が、支持板201の一面側に一体的に取り付けられている。なお、図1において上下方向が主走査方向であり、紙面に垂直な方向が副走査方向となっている。
支持板201の平面形状は、略長方形の板の長手方向一端側(図1において下端側)の両方の角が斜めに切り落とされることにより、野球のホームベースのような六角形状となっている。支持板201には、後述する第3の反射鏡106b、106cにより反射された光束が、支持板201に干渉することなく感光体101に向かうことを可能にする2つの開口部201a、201bが形成されている。各開口部201a、201bは、主走査方向に長い長方形状に、互いに平行に形成されている。
支持板201の平面形状は、略長方形の板の長手方向一端側(図1において下端側)の両方の角が斜めに切り落とされることにより、野球のホームベースのような六角形状となっている。支持板201には、後述する第3の反射鏡106b、106cにより反射された光束が、支持板201に干渉することなく感光体101に向かうことを可能にする2つの開口部201a、201bが形成されている。各開口部201a、201bは、主走査方向に長い長方形状に、互いに平行に形成されている。
支持板201には、角が切り落とされていない側において、2つの開口部201a、201bの主走査方向の延長上にそれぞれ2つの固定孔201d、201eが設けられている。また、上記2つの開口部201a、201bの主走査方向他端部相互の中間位置には1つの固定孔201cが設けられている。支持板201は、これらの固定孔201a、201b、201cの3点により、後述のハウジング202に固定される。
支持板201上には、そのほぼ中央でありかつ2つの開口部201a、201bで挟まれた領域の略中心位置に光偏向器102が取り付けられている。光偏向器102は、等速回転することにより各光源201から射出される光束を偏向反射する複数の反射面を周面に有するポリゴンミラーからなる。ポリゴンミラーは、副走査方向に1段にのみ形成されている場合と、光源から射出される副走査方向の光束数に対応して副走査方向に複数段に形成されている場合がある。複数の光源301は、支持板201の長手方向一端側(図1において上端側)の両方の角部に、光偏向器102に向かって光束を射出するように、上面から見て斜めに配置されている。各光源301はさらに、上下にすなわち副走査方向に2つ重ねられており、後述の感光体101の数に対応して合計4つの光源が備えられている。
支持板201上には、2つの開口部201a、201bを挟んでこれら開口部201a、201bの外側にそれぞれ結像レンズ103が配置されている。各結像レンズ103は平面形状が平凸型のレンズで、光偏向器102で偏向された光束が平面から入射するように、かつ、この平面からなる入射面が開口部201a、201bの長手方向と平行になるように配置されている。各結像レンズ103は、4つの光源から射出される4つの光束にそれぞれ対応するように、同じ形状のものが副走査方向に2つずつ重ねて配置されていてもよく、2つの光束が1つの結像レンズを共用するように構成してもよい。支持板201および上記各光学素子が上記のような構成をとることにより、複数の光源301から結像レンズ103までの光学素子が高精度に位置決めされることになり、被走査面の実態をなす感光体101の面で適切な光ビームスポットが安定して得られ、高品位の光書き込みが可能になる。
本発明に係る光走査装置の実施例では、図3、図4、図7及び図8に示すように、上述した支持板201及びその構成要素が、ハウジング202に固定され、ハウジング202に、第1の反射鏡104と、第2の反射鏡105と、第3の反射鏡106が支持されて主に構成されている。各実施例は、前述のタンデム式画像形成装置に対応した光走査装置として構成されていて、4つの感光体101a,101b,101c,101dがこの順に各図の左側から配置されている。光源から左端の感光体101aに至る光束は、ポリゴンミラーからなる光偏向器102の下側の偏向反射面、下側の結像レンズ103a、第1の反射鏡104a、第2の反射鏡105aを順に経るように構成されている。左から2番目の感光体101bに至る光束は、光偏向器102の上側の偏向反射面、上側の結像レンズ103b、第1の反射鏡104b、第2の反射鏡105b、第3の反射鏡106bを順に経るように構成されている。右から2番目の感光体101cに至る光束は、光偏向器102の上側の偏向反射面、上側の結像レンズ103c、第1の反射鏡104c、第2の反射鏡105c、第3の反射鏡106cを順に経るように構成されている。光源から右端の感光体101dに至る光束は、光偏向器102の下側の偏向反射面、下側の結像レンズ103d、第1の反射鏡104d、第2の反射鏡105dを順に経るように構成されている。左側の2つの感光体101a,101bおよびこれらの感光体に対応する各光学素子と、右側の2つの感光体101d,101dおよびこれらの感光体に対応する各光学素子は、光偏向器102を挟んでその両側に振り分けて配置されている。
図2乃至図4、図6乃至図8に示す実施例では、4つの第1の反射鏡104のうち、光偏向器102に近いほうの2つの反射鏡104b、104cは、副走査方向に上下2段に形成されている偏向反射面のうち上側すなわち感光体101の表面である各被走査面に近い方の偏向反射面で偏向されかつ上側の結像レンズ103b,103cを通過した光束を、感光体101の被走査面から遠ざかる方向に反射するように配置されている。また、4つの第2の反射鏡105のうち光偏向器102に近い方の2つの反射鏡105b、105cは、支持板201を挟んで第1の反射鏡104b、104cの反対側、すなわち、上記被走査面から遠ざかった位置に配置されている。上記2つの反射鏡105b、105cは、それぞれ第1の反射鏡104b、104cによる反射光を、支持板201の結像レンズ103取付け面とは反対側において光偏向器201側に向かい、かつ、支持板201と平行に進むように反射する。第3の反射鏡106b、106cは、第2の反射鏡105b、105cによる反射光を光偏向器201と結像レンズ103の間を通過させ、感光体101b、101cの各被走査面に向かって反射するように配置されている。換言すれば、第3の反射鏡106b、106cは、副走査方向において第2の反射鏡105とほぼ同一の面に配置され、第2の反射鏡105b、105cからの反射光を、光偏向器102から結像レンズ103に至る偏向光束を横断して被走査面に向かわせるように構成されている。
なお、図3、図4、図7、図8に示すハウジング202の形状は扁平な立方体状となっており、光走査装置の薄型化、小型化が図られている。ハウジング202の形状は、所期の効果を得ることができるものであれば適宜のものが選択できる。また、各感光体101の表面からなる複数の被走査面は仮想的な同一面上に配置されている。
光偏向器102の上下の反射面のうち、被走査面から位置的に遠い側の反射面で反射される光束は、第1の反射鏡104b、104cよりも光偏向器102から副走査方向において遠い位置に配置された他の2つの第1の反射鏡104a、104dによって斜め下方に向かって反射される。この第1の反射鏡104a、104dによって反射された光束の進路上には、それぞれ第2の反射鏡105a、105dが配置されている。これら第2の反射鏡105a、105dは第2の反射鏡105a、105dとほぼ同じ面上に配置され、第2の反射鏡105a、105dからの反射光を感光体101a、101dの表面に向かって進行させるように配置されている。
上述のような構成をとる光走査装置によれば、各光束の進路を曲げる反射鏡が、スペース効率よく配置されているため、高さ方向の厚みを薄くしてコンパクト化することが可能となり、併せて部材費の削減が見込まれる。また、必要にして十分な光路長を確保でき、光書き込みの品質を高いレベルで維持することができる。
以下、本発明にかかる光走査装置のより具体的な実施例について説明をする。なお、好ましい具体例として実施例1〜2を挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下、本発明にかかる光走査装置のより具体的な実施例について説明をする。なお、好ましい具体例として実施例1〜2を挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図2、図3において、各色の画像情報に対応する複数の光源301(実施例1では4つの光源)から発せられる光束は、実線で示すように、光偏向器102を構成するポリゴンミラーによりその各偏向反射面で主走査方向(感光体の回転軸と平行な方向)に偏向される。光源301は、前述のとおり、副走査面方向に2個重ねられたものが2箇所に振り分けられ、かつ、各光源301より発せられた各光束が光偏向器102に向かうように配置されている。光偏向器102の偏向反射面は上下2段に、したがって副走査方向に2段に構成されていて、この2段に構成された偏向反射面に対応して2箇所に振り分けられている各結像レンズも副走査方向に2段に構成されている。光偏向器102の左側には2つの結像レンズ103a,103bが、光偏向器102の右側にも2つの結像レンズ103c,103dが配置され、結像レンズ103a,103dが支持板201に直接配置され、結像レンズ103b,103cがそれぞれ結像レンズ103a,103dの上に配置されている。
図1に示す左側の光源301から射出される2つの光束は、図2、図3において、光偏向器102の2つの偏向反射面でそれぞれ左側に偏向反射され、これらの偏向光束はそれぞれ結像レンズ103a,103bを透過するように構成されている。結像レンズ103a,103bを透過した光束は、既に説明したとおり、第1、第2の反射鏡で反射され、さらに、上記上側の偏向反射面で反射された各光束は、第3の反射鏡で反射され、被走査面に導かれるように構成されている。
支持板201の上方に配置されている第1の反射鏡104b、104cで支持板201の下方に向かって反射される光束は、支持板201の下方に配置されている第2の反射鏡105b、105cで側方に反射され、支持板201と平行に進むように各反射鏡が配置されている。第2の反射鏡105b、105cで反射される光束は、第2の反射鏡105b、105cと同様に支持板201の下方に配置されている第3の反射鏡106b、106cにより感光体101b、101cの被走査面に向かって反射される。この第2の反射鏡から第3の反射鏡に向かう光束は、それぞれ支持板201の開口201a、201bを通過し、光偏向器102と結像レンズ103b、103cの間を透過する光束を横切って支持板201の反対側の面すなわち上面側に向かう。
支持板201の上方に配置されている第1の反射鏡104a、104dで支持板201の下方に向かって斜めに反射される光束は、支持板201の下方に配置されている第2の反射鏡105b、105cで感光体101a、101dの被走査面に向かって斜め上方に反射されるように各反射鏡が配置されている。第2の反射鏡105b、105cから感光体101a、101dに向かう光束は、それぞれ結像レンズ103a、103dの間を透過する光束を横切って支持板201の反対側の面すなわち上面側に向かう。4つの光源301から発せられる各光束は、ハウジング202の外側に配置されている感光体に向かって進む必要があるので、ハウジング202には、各光束が通過する開口203a、203b、203c、203dが形成されている。また、ハウジング202内の光学素子が外部から進入する塵埃などで汚れないように、上記各開口203a、203b、203c、203dは、適宜の透明板で塞がれている。
上記第1の実施例によれば、各光束の進路を曲げる反射鏡が、支持板201の上下両面側にスペース効率よく配置されているため、高さ方向の厚みを薄くしてコンパクト化することが可能である。また、必要にして十分な光路長を確保でき、光書き込みの品質を高いレベルで維持することができる。
次に、図4に示す第2の実施例について、上記第1の実施例との相違点を重点的に説明する。図4において、光偏向器102は、上記第1の実施例と異なり、1段に形成された反射面を持っている。光源301から発する複数の光束は、副走査方向に対して角度を持って入射するように各光源が配置されている。具体的には、光偏向器102を挟んで片方に配置されている光源から射出される2つの光束は、光偏向器102の反射面の一点に向かうように副走査方向に対し所定の入射角度を持っている。したがって、光偏向器の偏向反射面による反射光束は入射角と同じ出射角度をもって出射する。光偏向器102を挟んで他方に配置されている光源から射出される2つの光束も同様に所定の入射角度を持ち、入射角と同じ出射角度をもって出射するようになっている。光偏向器102の構成と、各光束が副走査方向に対し角度を持っていること以外は第1の実施例と同様である。このような構成を備えている第2の実施例によれば、第1の実施例と同様の効果を得ることができるとともに、光偏向器の偏向反射面を薄型にすることが可能であり、光走査装置をさらにコンパクト化することができる。
次に、本発明に係る光走査装置の第3、第4の実施例について説明する。図5は、第3、第4の実施例に共用する支持板と、この支持板上に配置されている光学素子の構成を示している。図5に示す支持板201および光学素子の構成は、光偏向器を挟んで配置される二つの結像レンズが、第1の結像レンズ103Aと第2の結像レンズ103Bに分けられている点で、図1に示す支持板の構成と異なる。第1の結像レンズ103Aは、図1に示す例における結像レンズ103と同じ位置に配置され、第2の結像レンズ103Bは、支持板201上において光偏向器102と開口部201aとの間、および光偏向器102と開口部201bとの間に配置されている。それ以外の構成は図1に示す支持板の構成と同じであるから説明を省略する。以下、図5に示す支持板を用いた光走査装置の第3、第4の実施例について説明する。
図6、図7に示す第3の実施例について、他の実施例と異なる構成部分を重点的に説明する。図6、図7に示す第3の実施例は、結像レンズが、前記結像レンズ103a、103b、103c、103dのほかに第2の結像レンズ103e、103f、103g、103hを有している点が前述の実施例と異なっている。換言すれば、結像レンズが第1の結像レンズと第2の結像レンズに分けられている点に特徴がある。第2の結像レンズ103e、103fが支持板201の上に上下方向すなわち副走査方向に重なり、第2の結像レンズ103g、103hが支持板201の上に上下方向すなわち副走査方向に重なって配置されている。前記結像レンズ103a、103b、103c、103dを第1の結像レンズとする。第2の結像レンズ103e、103f、103g、103hは光偏向器102の近傍にあり、これら第2の結像レンズから間隔をおいてこれら第2の結像レンズよりも光偏向器102から遠い位置に第1の結像レンズ103a、103b、103c、103dが配置されている。光偏向器201によって偏向反射され、第2の結像レンズ103e、103f、103g、103hを透過した光束は、それぞれ第1の結像レンズ103a、103b、103c、103dを透過し、第1の反射鏡104a、104b、104c、104dに至るように構成されている。
光偏向器102で偏向され、第1の反射鏡を透過した各光束は、前記第1の実施例と同様に、第2の反射鏡で反射され、この第2の反射鏡105b、105cで支持板201と平行に反射された光束は第3の反射鏡106b、106cで上方斜めに反射される。この第3の反射鏡106b,106cで反射される光束は、支持板201の開口部201a、201bをそれぞれ通過し、さらに、第2の結像レンズ103e、103fと第2の結像レンズ103a、103bの間、第2の結像レンズ103g、103hと第1の結像レンズ103c、103dの間を通過して感光体101の被走査面へと向かう。以上説明した構成以外は、実施例1と同様である。このような構成をとることにより、光走査装置全体の薄型化が可能となる。
次に、図8に示す光走査装置の第4の実施例について説明する。この実施例は、上記第3の実施例と比較して、ポリゴンミラーからなる光偏向器102の偏向反射面が副走査方向に1段だけ形成されていること、光偏向器102の左右に振り分けて配置されている第2の反射鏡103i,103jが2つの光束に対して共通となっていること、光偏向器102で左右方向に振り分けて偏向反射される各2つの光束は副走査方向に所定の角度を持っていて、これら2つの光束が共通の上記第2反射鏡を透過するように構成されていることが異なっており、それ以外は、第3の実施例と同じである。第4の実施例も前記実施例と同じ効果を得ることができる。
次に、本発明に係る光走査装置を用いた画像形成装置の実施例を、図9を参照しながら説明する。
本実施例は、本発明に係る光走査装置をタンデム型フルカラーレーザプリンタに適用した例である。図9において、装置内の下部には給紙カセット13が水平方向に配設されていて、この給紙カセット13から給紙される転写紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト17が給紙カセット13の上方に設けられている。この搬送ベルト2上にはイエローY用の感光体7Y、マゼンタM用の感光体7M、シアンC用の感光体7C及びブラックK用の感光体7Kが、転写紙の搬送方向上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下、符号に対する添字Y,M,C,Kを適宜付けて区別するものとする。これらの感光体7Y、7M、7C、7Kは全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスにしたがって各プロセスを実行するプロセス部材が順に配設されている。
本実施例は、本発明に係る光走査装置をタンデム型フルカラーレーザプリンタに適用した例である。図9において、装置内の下部には給紙カセット13が水平方向に配設されていて、この給紙カセット13から給紙される転写紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト17が給紙カセット13の上方に設けられている。この搬送ベルト2上にはイエローY用の感光体7Y、マゼンタM用の感光体7M、シアンC用の感光体7C及びブラックK用の感光体7Kが、転写紙の搬送方向上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下、符号に対する添字Y,M,C,Kを適宜付けて区別するものとする。これらの感光体7Y、7M、7C、7Kは全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスにしたがって各プロセスを実行するプロセス部材が順に配設されている。
感光体3Yを例に採れば、帯電チャージャ8Y、光走査光学系6Y、現像装置10Y、転写チャージ11Y、クリーニング装置12Y等が順に配設されている。他の感光体7M、7C、7Kに対しても同様である。すなわち、本実施の形態では、感光体7Y、7M、7C、7Kの表面を色毎に設定された被走査面ないしは被照射面とするものであり、各々の感光体に対して光走査光学系6Y、6M、6C、6Kが1対1の対応関係で設けられている。ただし、走査レンズL1は、M、Yで共通に使用し、また、K、Cで共通に使用している。また、搬送ベルト17の周囲には、感光体7Yよりも上流側に位置させてレジストローラ16と、ベルト帯電チャージャ20が設けられ、感光体7Kよりもベルト17の回転方向下流側に位置させてベルト分離チャージャ21、除電チャージャ22、クリーニング装置23等が順に設けられている。また、ベルト分離チャージャ11よりも転写紙搬送方向下流側には定着装置24が設けられ、排紙トレイ25に向けて排紙ローラ26で結ばれている。
このような概略構成において、例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、各感光体7Y、7M、7C、7Kに対してY、M、C、K用の各色の画像信号に基づき各々の光走査装置6Y、6M、6C、6Kによる光ビームの光走査で、各感光体表面に、各色信号に対応した静電潜像が形成される。これらの静電潜像はそれぞれに対応する現像装置で色トナーにより現像されてトナー像となり、搬送ベルト17上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に順次転写されることにより重ね合わせられ、転写紙上にフルカラー画像が形成される。この転写紙は、そのフルカラー像が定着装置24で定着された後、排紙ローラ26により排紙トレイ25に排紙される。
上記画像形成装置の光走査光学系6Y、6M、6C、6Kを、前述の実施形態に係る光源装置を具備した上述の実施形態に係る光走査装置の光走査光学系とすることで、低コスト化、低消費電力、小型化に適した良好で安定した品質の画像を形成することができる画像形成装置の実現が可能となる。
101 感光体 102 光偏向器 103 第1の結象レンズ 103 第2の結像レンズ 104 第1の反射鏡 105 第2の反射鏡 106 第3の反射鏡 201 支持板 202 ハウジング 203 ハウジングの開口 301 光源
Claims (11)
- 複数の光源と、 上記複数の光源からの光束を主走査方向に偏向する光偏向器と、 上記光偏向器を経た各光束をこの光束に対応する複数の被走査面に所望の光束径に集光させる複数の結像レンズと、 上記複数の光源と上記光偏向器と上記複数の結像レンズとを一体的に支持する支持板と、 上記複数の結像レンズを通過した光束を感光体へ導く反射鏡と、 上記反射鏡を支持するハウジングと、を備え、 上記光偏向器によって偏向された上記複数の光束のうち上記各被走査面に近い方の光束であって上記結像レンズを通過した光束を上記被走査面から遠ざかる方向に反射する第1の反射鏡と、 上記第1の反射鏡による反射光を上記支持板の上記結像レンズ取付け面とは反対側において上記光偏向器側に向かって反射する第2の反射鏡と、 上記第2の反射鏡による反射光を上記光偏向器と結像レンズの間を通過させ上記各被走査面へ導く第3の反射鏡を備えることを特徴とする光走査装置。
- 複数の結像レンズは、第1の結像レンズと、第2の結像レンズに分けられて設置され、第3の反射鏡による反射光が、上記第1の結像レンズと、上記第2の結像レンズの間を通過することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 支持板は、光走査装置のハウジングとは別の部材であり、複数の光源と光偏向器と複数の結像レンズとを一体的に支持している請求項1または2に記載の光走査装置。
- 支持板は、光偏向器の設置部と複数の結像レンズの設置部の間または第1の結像レンズの設置部と第2の結像レンズの設置部の間に、光束を通過させる開口部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
- 支持板の開口部は、主走査方向に長い長方形状に2つ形成されている請求項4に記載の光走査装置。
- 複数の光源は、支持板の端部に、副走査方向に重ねて配置されている請求項3乃至5いずれかに記載の光走査装置。
- 支持板は、2つの開口部の主走査方向一端側の延長上にそれぞれ設けられた2つの固定孔と、上記2つの開口部の主走査方向他端部相互の中間位置に設けられた1つの固定孔の3点によりハウジングに固定されている請求項5に記載の光走査装置。
- 第2の反射鏡により反射される各光束の反射位置が、副走査方向において同一平面上に存在している請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置。
- 複数の光源から射出され光偏向器に入射する光束は、副走査方向に対して角度を有する請求項1乃至8のいずれかに記載の光走査装置。
- 電子写真プロセスを実行することにより画像を形成する画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項1乃至9のいずれかに記載の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
- 複数の感光体を備え、各感光体に電子写真プロセスを実行することにより画像を形成する画像形成装置であって、各感光体にそれぞれの色に対応する画像信号により画像を書き込む光走査装置を備え、この光走査装置は、請求項1乃至9のいずれかに記載の光走査装置であるカラー対応の画像形成装置。
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