JP2011186495A - 走査式光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転多面鏡に対して対称方向にそれぞれビームが偏向走査される光学系において発生するフレア光の影響を確実に防止する。
【解決手段】ポリゴンミラー1によって偏光走査されるレーザ光を結像させるための第一の結像レンズ2a,2bが、ポリゴンミラー1に対して対称に配置される。第一の結像レンズ2aの突当基準面をなすリブ6が、第一の結像レンズ2aのポリゴンミラー1側を覆うとともに、ポリゴンミラー1の厚みに等しい高さの開口部6aを有する形状をなす。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真式の複写機及びプリンタ等の画像形成装置に関し、特に走査式光学装置におけるフレア光の遮光構成に関する。
従来の技術を、図10〜図12を用いて説明する。
図10はカラー画像をプリントする画像形成装置であり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対して独立した像担持体(以下、感光ドラムと表記)を持つ。感光ドラムは導電体に感光層を塗布したもので、走査式光学装置から出射されたレーザ光により静電潜像を形成する。21は図示しない画像読取装置もしくはパーソナルコンピュータ等から送られてきた画像情報に基づいてレーザ光を照射する走査式光学装置、22は摩擦帯電されたトナーで感光ドラム上にトナー像を形成する現像器、23は前記感光ドラム上のトナー像を転写用紙に搬送するための中間転写ベルト、24はトナー像を形成する用紙を格納する給紙カセット、25は用紙上に転写されたトナー像を熱により用紙に定着させる定着器、26は定着された転写用紙を積載する排紙トレイ、27は感光ドラムに残ったトナーを清掃するクリーナである。
画像形成は、走査式光学装置から画像情報に基づいてレーザ発光した光を感光ドラム上に照射することで、帯電器により帯電された感光ドラムに静電潜像を形成する。その後現像器内で摩擦帯電されたトナーを前記静電潜像に付着させることで前記感光ドラム上にトナー像が形成される。前記トナー像は前記感光ドラム上から中間転写ベルト上に転写され、本体下部に設けられた給紙カセットから搬送された用紙にトナー像を再度転写することで画像が用紙に形成される。用紙上に転写された画像は定着器によりトナーを定着され、排紙トレイ上に積載される。
図11は図10の走査式光学装置を示した図であり、左右対称形状であるため図中の記号は片側のみ示す。この走査式光学装置は1枚のポリゴンミラー28に対して両側にそれぞれ2本のレーザ光が入射し、各々の感光ドラムを照射光E1〜E4で露光する方式であり、その光学配置は斜入射光学系であって、第二の結像レンズを、レーザ光を分離した後にそれぞれ配置した構成である。ここで斜入射光学系とは、レーザ光をポリゴンミラーから出射した後方で上下の各光路を分離するために、図12に示すようにポリゴンミラー面の法線とポリゴンの回転方向で定義される平面(図中X−Y平面)を基本平面とすると、図中の基本平面に対して互いに異なる角度で入射する光学系である(以後、この角度を斜入射角と記述する)。この走査式光学装置は、走査式光学装置を埃から保護するための防塵ガラス32、各光学要素を組み付ける光学箱33、前記防塵ガラスが取り付けられ前記光学箱を封鎖する上蓋34によって外界から遮蔽されている。
ポリゴンミラー28から出射した2本のレーザ光は第一の結像レンズ29を透過し、感光ドラム側を通過するレーザ光は分離用折り返しミラー31cで下方向に反射される。ここで第一の結像レンズ29はレーザ光が互いに異なる角度で入射するためシリンダーレンズで構成しており、副走査方向へはそれぞれの光路に対して配置した第二の結像レンズ30で結像させる。レーザ光E2は他方のレーザ光と交差して下方に向かい、途中に設けられた第二の結像レンズを透過した後に光学箱下面に配置された折り返しミラー31bによって再反射され、第一の結像レンズ横を通過して感光ドラム上に照射される。ここで、両端部の感光ドラムを照射するレーザ光E1、E4は、分離用折り返しミラーの直下を通過し、第二の結像レンズを透過した後に折り返しミラー31aで感光ドラムへ照射され、分
離用折り返しミラーは2本のレーザ光が各部品公差やポリゴンモータの面倒れ等によって光束のケラレが発生しない位置に配置されている。
しかしながらこのような走査式光学装置においては、各光学部品がポリゴンミラーに対して対称に配置されるため、第一の結像レンズ入射面で反射されたフレア光がポリゴンミラーの上面、下面および近傍を通過し、対向面側の第一の結像レンズおよび折り返しミラーを経ることで、他の感光ドラムに光ビームが照射され、濃度変動等の画像不良が発生してしまうという構造上の問題点がある。ポリゴンミラーによって各ビームがそれぞれ偏向走査される際、約10%以下の光量がレンズの表面で反射されてしまうため、従来はレンズ表面の反射率を抑制するためにレンズのコーティング等の処置が行なわれてきたが、この手法はコーティング費用が必要であり、また、確実な遮光では無い。
本願発明は、かかる従来技術の課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、回転多面鏡に対して対称方向にそれぞれビームが偏向走査される光学系において発生するフレア光の影響を確実に防止することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
複数の反射面を備え、前記複数の反射面の法線に対して第1の側から前記複数の反射面に対して斜めに入射する第1の光ビームと、前記反射面の法線に対して前記第1の側とは逆側である第2の側から前記反射面に対して斜めに入射する第2の光ビームと、第3の光ビームと、を偏向する回転多面鏡と、
前記回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを第1の感光体に導き、前記第2の光ビームを第2の感光体に導く第1のレンズと、
前記回転軸に対して対称な位置に配置され、前記回転多面鏡によって偏向された前記第3の光ビームを第3の感光体に導く第2のレンズと、
前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向かって反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第1の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第1の光ビームの反射光を遮光し、前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向けて反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第2の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第2の光ビームの反射光を遮光する遮光手段と、
を備えることを特徴とするである。
また、複数の反射面を備え、前記複数の反射面の法線に対して第1の側から前記複数の反射面に対して斜めに入射する第1の光ビームと、前記反射面の法線に対して前記第1の側とは逆側である第2の側から前記反射面に対して斜めに入射する第2の光ビームと、前記複数の反射面の法線に対して第1の側から前記複数の反射面に対して斜めに入射する第3の光ビームと、前記反射面の法線に対して前記第1の側とは逆側である第2の側から前記反射面に対して斜めに入射する第4の光ビームと、を偏向する回転多面鏡と、
前記回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを第1の感光体に導き、前記第2の光ビームを第2の感光体に導く第1のレンズと、
前記回転軸に対して対称な位置に配置され、前記回転多面鏡によって偏向された前記第3の光ビームを第3の感光体に導き、前記第4の光ビームを第4の感光体に導く第2のレンズと、
前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向かって反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第1の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第1の光ビームの反射光を遮光し、前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向けて反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第2の光ビームの反射光の光路
上に位置し、当該第2の光ビームの反射光を遮光する遮光手段と、
を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明により、回転多面鏡に対して対称方向にそれぞれビームが偏向走査される光学系において発生するフレア光の影響を確実に防止することができる。
図1は本発明第1の実施形態の走査式光学装置を説明する図である。 図2は本発明第1の実施形態の走査式光学装置の断面図である。 図3は本発明第1の実施形態における騒音特性を説明する図である。 図4は本発明第2の実施形態の走査式光学装置を説明する図である。 図5は本発明第2の実施形態におけるフレア光を説明する図である。 図6は本発明第2の実施形態におけるフレア光を説明する図である。 図7は本発明第2の実施形態の走査式光学装置の断面図である。 図8は本発明第3の実施形態の走査式光学装置を説明する図である。 図9は本発明第3の実施形態におけるフレア光を説明する図である。 図10は従来例の画像形成装置を説明する図である。 図11は従来例の走査式光学装置を説明する図である。 図12は走査式光学装置の基本平面を説明する図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(第1の実施形態)
図1に本発明第1の実施形態における走査式光学装置のポリゴンミラー近傍部を示す。本実施形態及び以下の実施形態において説明する本発明に係る走査式光学装置は、図10に示すように画像形成装置に搭載し、画像情報に基づくレーザ光を感光ドラム上に照射することにより潜像を形成することができるものである。画像形成装置の他の構成については、従来の技術の説明と共通するので説明を省略する。本発明に係る走査式光学装置を適用し得る画像形成装置としては、電子写真式の複写機等があるが、これらに限られない。
1枚のポリゴンミラーに対して両側にそれぞれ各2本のレーザ光が入射し、異なる4本の感光ドラムを露光する方式である。図において、1はレーザ発光したビームを偏向走査するポリゴンミラー(回転多面鏡)、2a,2bはレーザ光を等速走査およびドラム上でスポット結像させる第一の結像レンズ、3aは前記第一の結像レンズとともにドラム上でスポット結像させる第二の結像レンズであり、前記第一の結像レンズ2aと合わせてfθレンズと呼ばれている。また、第一の結像レンズ2a,2bは従来例と同様に、複数のビームを異なる角度で入射させるため、副走査方向に屈折力を持たないシリンダーレンズで構成される。4は前記第一の結像レンズを透過したレーザ光を所定の方向へ反射させる折り返しミラー、5は各光学要素を支持・固定する光学箱、6は前記第一の結像レンズを支持する光学箱に設けられたリブである。ここでは、光学要素として、第一の結像レンズ2a,2b、第二の結像レンズ3a、折り返しミラー4を含み、第一の結像レンズ2a,2bが第一の光学要素に相当する。また、光学箱5が収容部材に相当する。
本実施形では、図中下部方向に配置された図示しない4本の光源からレーザ光が出射され、ポリゴンミラー1によって図中の左右方向にそれぞれ2本のビームが偏向走査される
。また、それぞれのビームは斜入射角を有しており、ある一つのビームはポリゴンミラーで偏向走査された後に第一の結像レンズを透過し、折り返しミラー4によって第二の結像レンズ3の光軸方向へ反射される。また、もう一方のビームは第一の結像レンズを透過した後に折り返しミラー4の直下を通過し、図示しない他の折り返しミラーによって対応する感光ドラム方向へ反射される。
このような走査光学系では従来例で述べたように第一の結像レンズ入射面による反射光が、ポリゴンミラー1に対して対称に配置された他方の第一の結像レンズを透過し、他の感光ドラムへ照射されてしまう。
本実施形態では第一の結像レンズ2aを支持する光学箱5のリブ6を図1に示すように開口部6aを有する形状とすることにより、フレア光の遮光対策を図る。ここでは、リブ6が遮光部材に相当する。光学箱5において第一の結像レンズ2aを突き当てる基準面(位置決め手段)として設けられたリブ6を利用することで、他のフレア光対策部品を必要としないだけでは無く、他の部品を介在させないため上下方向の寸法精度の向上を図ることができ、その結果、フレア光の遮光性能を確保しやすくなる。図中の開口部6aの高さh1は、後述する検討結果によりポリゴンミラー1の厚さと同一に設定している。
フレア光の遮光原理を図2に示す図1の断面図を用いて説明する。図中7は回転多面鏡による偏向走査光、8は第一の結像レンズ2bによるフレア光を表している。図2では図中右方向への偏向走査光および第一の結像レンズ2aによるフレア光を省略して示している。本実施形態において第一の結像レンズ2aのレンズ入射面で反射されたフレア光は、ポリゴンミラー1に対して対称配置された他方の第一の結像レンズ2aの支持部に設けられた上下のリブ部6によって遮光される。ここで、図2からも分かるようにレーザ光の斜入射角を大きく設定するとレンズへの入射を防止することが可能ではあるが、結像性能の観点から斜入射角を大きく設定することは困難である。フレア光は図2に示すように、第一の結像レンズ2bで反射された後に対向側の第一の結像レンズ2aに向かうため、偏向走査光と略同一角度であって高さが異なる。そのため遮光リブ6は、偏向走査光を通過させ、フレア光を遮光できる高さに設定すればよい。
しかし、ポリゴンミラー1の近傍にリブを設ける場合には風切音の騒音増加に注意する必要がある。ポリゴンミラー1は多角形形状で高速に回転するため、近傍にリブ等の壁が存在すると、ポリゴンミラー1の角部とリブ6との間に生じる圧力変動によって騒音が増加する傾向にある。図3にポリゴンミラーの外接円からリブまでの距離とポリゴンミラーによる風切音との相関を示す。このときリブは図2の下側リブと同様にポリゴンミラーの下面部と同一の高さとしている。リブがポリゴンに近い場合、騒音レベルが大きく増加することが分かるとともに、約5mm以上ポリゴンミラーから離れた位置にリブを設けることで騒音に影響が無いことが分かる。
また、開口部6aの高さがポリゴンミラー1の厚さ以上である場合、風切音に与える影響は小さくなる。そのため、フレア光の遮光が可能であれば、開口部6aの高さはポリゴンミラーの厚さ以上であってもよく、また、ポリゴンミラー1に対して対称の位置に同様の形状のリブを設ける必要も無い。
また、斜入射角が本実施形態のようにレンズ光軸に対して対称な構成を用いず、どちらか片側で角度が異なるように光ビームを配置した構成においては、遮光リブ6は上下部のどちらか一方が構成されていればよい。
他の例として、第一の結像レンズがポリゴンミラーに対して非常に近い、もしくは形状的に図1の位置に開口部を設けることが困難である場合においては、図4に示すように第
一の結像レンズ2bの後方に開口部9aを有する板状の遮光リブ9を配置した構成であっても同様の効果を得る(図4では、説明の便宜のために、第一の結像レンズ2b側に遮光リブ9を設けた例を示しているが、図1と同様に第一の結像レンズ2a側に設けてもよいことは当然である。)。この場合、開口部9aの高さはポリゴンミラーの厚さによる制限を受けることは無く、開口部9aの高さgは自由に設定することが可能である。上記に述べたように、本発明によってポリゴンミラー1の騒音に影響を与えること無く、フレア光の遮光を行うことができる。
(第2の実施形態)
図5から図7に本発明第2の実施形態を説明する図を示す。本発明第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。10は走査式光学装置を遮蔽する図示しない蓋に設けられた円環状リブであり、円環状リブには光源からポリゴンミラー1への入射部および第一の結像レンズ2aへの出射部のみ開口部10a,10bを有する。11は図中右側に配置された第一の結像レンズ2bの入射面で反射されたフレア光である。先の第1の実施形態と同様、図5から図7においても図中右側のレンズによるフレア光のみを示し、偏向走査光および図中左側のレンズによるフレア光は図示しない。また、本実施形態における円環状リブ10の開口部10a,10bの高さh2はポリゴンミラー1の厚さと等しく、また、円環状リブ10は、ポリゴンミラー1の回転軸と同心の円環形状をなす。ここでは、円環状リブ10が遮光部材に相当する。
図6および図7に示すように図中右側の第一の結像レンズ2bの入射面で反射されたフレア光は、円環状リブ10の開口部10bを通過し、対向面側の壁10cで遮光されている。また、レンズ端部で反射されたフレア光はポリゴンミラー1から大きく離れた位置を通過するため、円環状リブ10で遮光するためには円環状リブ10の直径を大きくするか、図に示すように円環状リブ10から径方向に延びる直線状のリブ10dを別途設けて遮光すればよい。本実施形態における円環状リブ10は先に述べたように開口部10a,10bがポリゴンミラー1の厚みと等しく、円環状の形状で構成されており、結果、ポリゴンミラー1の回転時に角部に発生する圧力変動が小さくなり、風切音が低減される。
また、円環状リブを構成する上下のリブは、上部を蓋のリブとして構成し、下部を光学箱5に立設されたリブで構成した場合においても、同様の効果を得る。すなわち、光学箱5と蓋とによって収容部材が構成され、それぞれ下側部、上側部に相当し、蓋に設けられたリブが遮光部材の第一の構成部材であり、光学箱5に設けられたリブが遮光部材の第二の構成部材に相当する。この場合、同心であれば上下のリブの直径は異なっていても効果は変わらない。また、前記円環状リブを蓋と異なる別部材で構成し、光学箱5に固定した構成においても同様の効果を得ることは明らかである。上記に述べたように、本実施形態によりポリゴンミラー1の風切音を抑制するとともにフレア光を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図8および図9に本発明第3の実施形態を説明する図を示す。本発明の第1および第2の実施形態と同様の部分については説明を省略する。12は走査式光学装置を遮蔽する図示しない蓋に設けられたリブ(遮光部材)であり、ポリゴンミラー1の直上に配置している。また、前記リブ12はモータの回転軸等のモータ部品を回避しつつ、ポリゴンミラー1の上面に近接させて配置している。
一般的に斜入射角を有する光学系では、第一の結像レンズ2a,2bが副走査方向に屈折力を持たないシリンダーレンズで構成されるため、副走査断面での光束は第二の結像レンズ3a,3bに入射するまで拡大し続ける。そのため、遮光リブがポリゴンミラー1から離れて配置される場合、遮光リブまでに偏向走査光とフレア光の光束が重なってしまい、フレア光のみを遮光することが不可能となる場合がある。また、斜入射角が比較的大き
い場合、もしくは第一の結像レンズ2a,2bがポリゴンミラー1から離れている場合においても、ポリゴンミラー1の風切音増加の懸念が少なく、かつフレア光の遮光が可能な構成として、本実施形態の形状が提案される。
本実施形態では遮光リブ12がポリゴンミラー1の直上であるため、ポリゴンミラー1の回転時に遮光リブ12との間に圧力変動が発生する構成ではなく、風切音の騒音増加が懸念されることは無い。図9において、13は偏向走査光であり、14は図中右側の第一の結像レンズ2bによるフレア光を表す。図9では、図中右方向への偏向走査光および第一の結像レンズ2aによるフレア光を省略して示している。本構成では上方に向かうフレア光がポリゴンミラー1の直上の遮光リブ12で遮光され、下方に向かうフレア光が第一の結像レンズ2aの支持部15で遮光される。
ここで、前記下方に向かうフレア光は偏向走査光と合成されない位置であれば、遮光リブの位置は制限されず、遮光リブの位置もポリゴンミラー1に対称に構成する必要も無い。また、前記遮光リブを蓋と異なる別部材で構成し、光学箱5に固定した構成においても同様の効果を得ることは明らかである。上述したように、本実施形態によりポリゴンミラー1の風切音に影響を及ぼすことなく、フレア光を抑制することができる。
本発明は、以下の各実施態様を含む。
(実施態様1)
回転多面鏡に複数の光ビームを照射し、該回転多面鏡によって偏向された光ビームを複数の対象物上に結像させるための光学要素を該回転多面鏡に対して対称に配置し、該光ビームが該回転多面鏡の法線と該回転多面鏡の回転方向で定義される平面に対して角度を有する走査式光学装置において、
前記回転多面鏡によって偏向された光ビームが入射する複数の第一の光学要素が、前記回転多面鏡に対して対称に設けられており、
前記複数の第一の光学要素のうちの少なくともいずれかの第一の光学要素に前記回転多面鏡から入射し、該いずれかの第一の光学要素によって、前記複数の第一の光学要素のうちの他の第一の光学要素へ向けて反射された光ビームを遮蔽する遮光部材を備えた走査式光学装置。
(実施態様2)
前記遮光部材は、前記回転多面鏡の回転軸方向に対する上方および下方の少なくともいずれかを通り、前記他の第一の光学要素に向かう光ビームを遮蔽する実施態様1に記載の走査式光学装置。
(実施態様3)
前記遮光部材は、前記回転多面鏡に対して対称に配置されている実施態様1又は2に記載の走査式光学装置。
(実施態様4)
前記遮光部材は、前記回転多面鏡の外接円から少なくとも5mm以上離れた位置に設けられる実施態様1乃至3のいずれかに記載の走査式光学装置。
(実施態様5)
前記遮光部材は、前記第一の光学要素の位置決め基準となる位置決め手段と一体に形成されている実施態様1乃至4のいずれかに記載の走査式光学装置。
(実施態様6)
前記遮光部材は、前記回転多面鏡を回転方向に囲う環状をなす実施態様1乃至4のいずれかに記載の走査式光学装置。
(実施態様7)
前記遮光部材は、前記回転多面鏡の軸方向の直上に設けられる実施態様1又は2に記載の走査式光学装置。
(実施態様8)
前記遮光部材は、少なくとも前記回転多面鏡および第一の光学要素を収容する収容部材に設けられる実施態様1乃至7のいずれかに記載の走査式光学装置。
(実施態様9)
前記収容部材は、前記回転多面鏡の軸方向の上方に位置する上側部と、該軸方向の下方に位置する下側部とを有し、
前記遮光部材は、前記収容部材の上側部および下側部の少なくともいずれかに設けられている実施態様8に記載の走査式光学装置。
(実施態様10)
前記遮光部材は、前記回転多面鏡の軸方向に分割された複数の構成部材からなり、前記収容部材の上側部に設けられた第一の構成部材と、前記収容部材の下側部に設けられた第二の構成部材とを含む請求項9に記載の走査式光学装置。
(実施態様11)
実施態様1乃至10のいずれかに記載の走査式光学装置と、
複数の感光体と、
を備え、
画像情報に基づく光ビームを、前記走査式光学装置の回転多面鏡によって偏向し、前記感光体上に結像させることにより、前記感光体上に潜像を形成する画像形成装置。
1,28,35…ポリゴンミラー、2a,2b…第一の結像レンズ、3a,3b…第二の結像レンズ、4…折り返しミラー、5…光学箱、6…遮光リブ、7…偏向走査光、8,11,14…フレア光、9…遮光リブ、10…円環状リブ、12…遮光リブ、13…偏向走査光、21…走査式光学装置、22…現像器、23…転写ベルト、24…給紙カセット、25…定着器、26…排紙トレイ、27…クリーナ、32…防塵ガラス、33…光学箱、34…蓋、E1〜E4…照射光

Claims (2)

  1. 複数の反射面を備え、前記複数の反射面の法線に対して第1の側から前記複数の反射面に対して斜めに入射する第1の光ビームと、前記反射面の法線に対して前記第1の側とは逆側である第2の側から前記反射面に対して斜めに入射する第2の光ビームと、第3の光ビームと、を偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを第1の感光体に導き、前記第2の光ビームを第2の感光体に導く第1のレンズと、
    前記回転軸に対して対称な位置に配置され、前記回転多面鏡によって偏向された前記第3の光ビームを第3の感光体に導く第2のレンズと、
    前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向かって反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第1の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第1の光ビームの反射光を遮光し、前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向けて反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第2の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第2の光ビームの反射光を遮光する遮光手段と、
    を備えることを特徴とする走査式光学装置。
  2. 複数の反射面を備え、前記複数の反射面の法線に対して第1の側から前記複数の反射面に対して斜めに入射する第1の光ビームと、前記反射面の法線に対して前記第1の側とは逆側である第2の側から前記反射面に対して斜めに入射する第2の光ビームと、前記複数の反射面の法線に対して第1の側から前記複数の反射面に対して斜めに入射する第3の光ビームと、前記反射面の法線に対して前記第1の側とは逆側である第2の側から前記反射面に対して斜めに入射する第4の光ビームと、を偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを第1の感光体に導き、前記第2の光ビームを第2の感光体に導く第1のレンズと、
    前記回転軸に対して対称な位置に配置され、前記回転多面鏡によって偏向された前記第3の光ビームを第3の感光体に導き、前記第4の光ビームを第4の感光体に導く第2のレンズと、
    前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向かって反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第1の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第1の光ビームの反射光を遮光し、前記第1のレンズによって前記第2のレンズに向けて反射されて前記第1の側の前記回転多面鏡の外側を通過した前記第2の光ビームの反射光の光路上に位置し、当該第2の光ビームの反射光を遮光する遮光手段と、
    を備えることを特徴とする走査式光学装置。
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