JP2015041076A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Hitoshi Iwai
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Abstract

【課題】モータから発生する熱を光走査装置の外部へ放散するとともに、外部から光走査装置内へ異物が侵入することを抑制する光走査装置を提供する。
【解決手段】光走査装置は、回転多面鏡と、回転多面鏡を駆動するモータと、モータとモータを制御する駆動ユニットとが取り付けられた基板であって、モータの軸受を通過させる開口を備える基板と、駆動ユニットが取り付けられた面の裏面が対向するように基板が設置される設置面21aを備え、基板の開口を通過した軸受が挿入される連通穴22であって、光学箱の内部と光学箱の外部を連通させる連通穴が設置面に設けられた光学箱と、を備え、光学箱は、連通穴の一部を閉塞しないように連通穴の内壁22aから立設し、連通穴に挿入された軸受が嵌合される嵌合部23と、光学箱の内部側の連通穴の周囲に設置面から設置面に取り付けられた基板へ向かって突出する突起24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光走査装置、及び光走査装置を有する画像形成装置に関する。
レーザビームプリンターやデジタル複写機などの電子写真方式の画像形成装置は、感光体を露光するための光走査装置が設けられている。光走査装置は、半導体レーザ(以下、光源という。)から出射されたレーザ光(以下、光ビームという。)を回転多面鏡により偏向して光ビームで感光体上を走査する。それによって、感光体上に静電潜像が形成される。現像器は、静電潜像を現像剤(トナー)で現像してトナー像にする。転写装置は、トナー像を記録媒体へ転写する。定着装置は、トナー像を記録媒体に定着して記録媒体上に画像を形成する。
近年、カラー画像を形成するカラー画像形成装置が広く普及している。カラー画像形成装置は、4サイクル方式とタンデム方式に大別される。4サイクル方式は、一つの感光体上にイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー画像を一つずつ順に形成し、一つの感光体上にトナー像が形成される度に、トナー像を記録媒体又は中間転写体へ転写する。4サイクル方式によれば、画像形成装置を比較的小型化することができるが、単位時間当たりの印刷枚数が少ない。これに対して、タンデム方式は、それぞれの色ごとに専用の感光体を備えて各色のトナー像をそれぞれの感光体から順次記録媒体又は中間転写体へ転写する。中間転写体を用いたタンデム方式は、印刷を高速化することができ、また、幅広い紙種に対応できるので、主流となっている。
このようなタンデム方式の画像形成装置においては、小型化及び低コスト化の観点から、一つの回転多面鏡を用いて複数の光ビームを走査するマルチビーム光走査装置が広く用いられている。
マルチビーム光走査装置において、回転多面鏡は、モータによって回転駆動される。モータは、光走査装置の光学箱に固定される動圧軸受機構を有する。動圧軸受機構は、回転軸と軸受との間に潤滑油が満たされており、回転によって生じる潤滑油の圧力を利用して回転軸を支える。モータの回転速度は、40,000rpm以上の高速であるので、軸受の温度は、モータが回転し始めてから数分以内で15℃以上も上昇する。モータの軸受を中心に局所的に熱が発生するので、光学箱に不均一な温度分布が生じる。光学箱は、不均一な温度分布によって歪みなどの変形を生じる。光学箱の変形は、光学箱に取り付けられた光学部材の姿勢を所望の姿勢から変化させるので、光ビームの光路が所望の光路から変動する。そのため、形成される画像の画質が低下する。
そこで、光走査装置内の温度上昇を抑えるために、特許文献1は、モータの軸受から発生する熱を外部へ放散することができる光走査装置を提案している。特許文献1の光走査装置は、光学箱の下部にカバーが取り付けられており、モータの軸受は、光学箱の位置決め穴に挿入されている。軸受の端面がカバーと対向する位置で、カバーに穴を設けている。軸受から発生する熱は、軸受の端面からカバーの穴を通して光走査装置の外部へ放散される。これによって、光走査装置内の温度上昇を抑えることができる。
特許第4676328号公報
しかし、特許文献1においては、モータの軸受の端面のみしか外部に露出していないため、軸受から発生する熱を外部へ放散するという効果は限定的である。
そこで、本発明は、モータから発生する熱を光走査装置の外部へより効果的に放散するとともに、外部から光走査装置内へ異物が侵入することを効果的に抑制することができる光走査装置及び画像形成装置を提供する。
前記課題を解決するために、本発明による光走査装置は、
回転多面鏡と、
前記回転多面鏡を駆動するモータと、
前記モータと前記モータを制御する駆動ユニットとが取り付けられた基板であって、前記モータの軸受を通過させる開口を備える前記基板と、
前記駆動ユニットが取り付けられた面の裏面が対向するように前記基板が設置される設置面を備え、前記基板の前記開口を通過した軸受が挿入される連通穴であって、光学箱の内部と前記光学箱の外部を連通させる連通穴が前記設置面に設けられた前記光学箱と、を備え、
前記光学箱は、
前記連通穴の一部を閉塞しないように前記連通穴の内壁から立設し、前記連通穴に挿入された前記軸受が嵌合される嵌合部と、
前記光学箱の内部側の前記連通穴の周囲に前記設置面から前記設置面に取り付けられた前記基板へ向かって突出する突起と、を備える。
本発明によれば、軸受が嵌合部に嵌合された状態で光学箱の内部と外部とが連通されているので、モータの軸受の放熱を行うことができるとともに、基板に向かって突出する突起により、連通穴を通過した塵挨が光学箱の内部へ浸入することを抑制することができる。
実施例1によるモータ固定部を示す図。 実施例1によるモータ固定部の断面図。 実施例1による光走査装置を示す斜視図。 実施例1による画像形成装置の断面図。 リブとリブの間を通る周囲空気の流れを示す図。 隙間の高さと流入指数との関係を示す図。 実施例2によるモータ固定部を示す図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
以下、実施例1を説明する。
(画像形成装置)
図4は、実施例1による画像形成装置101の断面図である。画像形成装置101は、電子写真方式で記録媒体に画像を形成する。画像形成装置101は、給送部100、画像形成部200、光走査装置300、中間転写ベルト400、二次転写部500、及び定着部600を有する。
画像形成部200は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像をそれぞれ形成する4つの画像形成部200Y、200M、200C、及び200Kからなる。それぞれの画像形成部200は、感光ドラム210(210Y、210M、210C、210K)、帯電ローラ220(220Y、220M、220C、220K)、及び現像器230(230Y、230M、230C、230K)を有する。
一次転写ローラ240(240Y、240M、240C、240K)は、中間転写ベルト400を挟んで像担持体としての感光ドラム(感光体)210に対向して配置され、中間転写ベルト400と感光ドラム210との間に一次転写部を形成する。
帯電ローラ220は、感光ドラム210の表面を一様な電位に均一に帯電する。光走査装置300は、画像信号に従って変調されたレーザ光(光ビーム)を出射し、均一に帯電された感光ドラム210の表面上を光ビームで走査して静電潜像を形成する。現像器230は、感光ドラム210上の静電潜像をそれぞれの色の現像剤(トナー)で現像してそれぞれの色のトナー像にする。感光ドラム210上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像は、中間転写ベルト400の上に順次一次転写されて重ね合わされる。
給送部100は、記録媒体(以下、シートという。)Sを二次転写部500へ給送する。中間転写ベルト400上に重ね合わされた4色のトナー像は、二次転写部500により一括してシートS上に二次転写される。その後、シートSは、定着部600へ搬送される。定着部600において、シートSは、定着ローラ対610により挟持されて加熱及び加圧されて、トナー像がシートに定着され、シートS上にカラー画像が形成される。
(光走査装置)
図3は、実施例1による光走査装置300を示す斜視図である。図3(a)において、説明のために光学箱20からカバー部材が取り除かれている光走査装置300を示す斜視図である。図3(b)において、説明のために光学箱20からカバー部材及び光学部材が取り除かれている光走査装置300を示す斜視図である。
光走査装置300は、一つの回転多面鏡1により4つの光ビームを走査するマルチビーム光走査装置である。光走査装置300は、光学箱(筐体)20と、光学箱20の開口部20aを閉じるカバー部材(不図示)とを有する。光学箱20は、回転多面鏡1、モータ2、及びレンズやミラーなどの光学部材(305〜317)を収納する。
回転多面鏡(偏向部材)1とモータ2は、偏向装置を構成する。回転多面鏡1は、4つの反射面(偏向面)を有する。本実施例では、回転多面鏡1は、4つの反射面を有するが、これに限定されるものではない。回転多面鏡1は、5つ以上の反射面を有していてもよい。回転多面鏡1は、モータ2により回転可能に支持されている。モータ2は、光走査装置300の中央付近に配置されている。
レーザユニット302は、4つの半導体レーザ(以下、光源という。)303(303Y、303M、303C、303K)を有する。光源303Y、303M、303C、及び303Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの光ビームをそれぞれ出射する。レーザユニット302は、ネジ304により光学箱20に固定されている。
4つの光源は、副走査方向(鉛直方向)SSにそれぞれ角度を持って光ビームを出射する。イエローの光源303Y及びブラックの光源303Kは、水平方向に対して下方へ3度の角度で回転多面鏡1へ向かって光ビームを出射する。マゼンタの光源303M及びシアンの光源303Cは、それぞれ水平方向に対して上方へ3度の角度で回転多面鏡1に向かって光ビームを出射する。回転多面鏡1に入射するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの光ビームL(LY、LM、LC、LK)は、回転多面鏡1の真横から副走査方向SSに角度を持って、2行2列の状態で回転多面鏡1の隣り合った2つの反射面に入射する。
光源303から出射された光ビームは、絞り(不図示)を通過して所望の形状に整形される。整形された光ビームは、コリメータレンズの機能とシリンドリカルレンズの機能を果たすアナモルフィックレンズ305により、主走査方向(水平方向)MSに延びる線状に回転多面鏡1上に結像される。なお、副走査方向SSに斜めに入射してきたそれぞれの光ビームは、回転多面鏡1の偏向面(反射面)で交差する。
回転多面鏡1に入射した4つの光ビームは、回転多面鏡1の右側と左側へ偏向される。光源303Y及び303Mから出射されたイエローの光ビームLY及びマゼンタの光ビームLMは、図3(a)において回転多面鏡1の右側へ偏向される。光源303K及び303Cから出射されたブラックの光ビームLK及びシアンの光ビームLCは、図3(a)において回転多面鏡1の左側へ偏向される。回転多面鏡1の右側と左側には、ほぼ対称に走査光学系が配置されている。
イエローの光ビームLYは、fθレンズ306及び307を通過してミラー308(図4)により感光ドラム210Yへ導かれる。光ビームLYは、感光ドラム210Y上でスポット状に結像して感光ドラム210Yの主走査方向(長手方向)MSに等速で走査して、感光ドラム210Y上に静電潜像を形成する。
マゼンタの光ビームLMは、fθレンズ306を通過してミラー309により反射され、fθレンズ310(図4)を通過してミラー311により感光ドラム210Mへ導かれる。光ビームLMは、感光ドラム210M上でスポット状に結像して感光ドラム210Mの主走査方向(長手方向)MSに等速で走査して、感光ドラム210M上に静電潜像を形成する。
シアンの光ビームLCは、fθレンズ312を通過してミラー315により反射され、fθレンズ316を通過してミラー317(図4)により感光ドラム210Cへ導かれる。光ビームLCは、感光ドラム210C上でスポット状に結像して感光ドラム210Cの主走査方向(長手方向)MSに等速で走査して、感光ドラム210C上に静電潜像を形成する。
ブラックの光ビームLKは、fθレンズ312及び313を通過してミラー314により感光ドラム210Kへ導かれる。光ビームLKは、感光ドラム210K上でスポット状に結像して感光ドラム210Kの主走査方向(長手方向)MSに等速で走査して、感光ドラム210K上に静電潜像を形成する。
(モータ固定部)
図1は、実施例1によるモータ固定部21を示す図である。図1(a)は、モータ固定部21の斜視図である。図1(b)は、モータ固定部21の上視図である。図2は、実施例1によるモータ固定部21の断面図である。図2(a)は、図1(b)におけるIIA−IIA線に沿って取った断面図である。図2(b)は、図1(a)におけるIIB−IIB線に沿って取った断面図である。図2(c)は、図2(b)における円で囲まれた部分IICの拡大図である。
図2(a)、図2(b)、及び図3(b)に示すように、光学箱20は、底面20bから隆起したモータ固定部21を有する。モータ固定部21は、光学箱20の底面20bと一体に形成されている。モータ固定部21は、モータ2が設置される設置面21aと、設置面21aの反対側に形成された凹部21bとを有する。
図2(a)及び図3(b)に示すように、モータ2及びモータ2を制御する駆動ユニット(駆動回路)32は、基板(プリント回路板)33に取り付けられている。図2(b)に示すように、モータ2は、回転軸4を回転させる。回転多面鏡1は、回転軸4に固定されている。モータ2の回転軸4は、軸受3に回転可能に支持されている。軸受3は、回転軸4を回転可能に支持するスリーブである。回転軸4は、スリーブとしての軸受3に流体を介して回転可能に嵌合され、それによって、回転軸4と軸受3は、流体動圧軸受を形成している。しかし、軸受3は、流体動圧軸受に限定されるものではない。基板33は、モータ2の軸受3を通過させる開口33aを備える。
図2(a)、図2(c)、及び図3(b)に示すように、基板33は、駆動ユニット32が取り付けられた面33bの裏面33cが設置面21aに対向するように、光学箱20のモータ固定部21に3つのネジ31により固定される。
図2(a)に示すように、光学箱20のモータ固定部21の設置面21aに、光学箱20の内部と光学箱20の外部とを連通させる連通穴(以下、貫通穴という。)22が設けられている。貫通穴22は、モータ固定部21の凹部21bに設けられた円筒状の軸受保持部25を貫通している。基板33の開口33aを通過した軸受3は、貫通穴22に挿入される。貫通穴22の内直径Dは、軸受3の外直径dよりも大きい。
(リブ)
嵌合部(以下、リブという。)23は、貫通穴22の一部を閉塞しないように貫通穴22の内壁22aから立設し、貫通穴22に挿入された軸受3が嵌合される。複数のリブ23は、貫通穴22の内壁(内周面)22aから中央に向かって突出している。本実施例においては、4つのリブ23は、貫通穴22の内壁22aに等間隔で設けられている。4つのリブ23のそれぞれの先端面23aは、図1(b)に示すように、外直径dの軸受3の円周面と嵌合する円周の一部を形成している。軸受3は、4つのリブ23の先端面23aにより位置決めされる。よって、4本のリブ23の先端面23aのみがモータ2の軸受3と接しているので、軸受3が周囲空気と接する開放面積を大きくできる。軸受3の端面3aに加えて、軸受3の側面3bも周囲空気と接触する。
本実施例によれば、軸受3を貫通穴22の全周に嵌合させるのではなく、リブ23の先端面23aの小さな面積で部分的に軸受3を受ける。軸受3の露出面積が増えるので、大きな放熱効果を得ることができる。よって、モータから発生する熱を外部へ放散することができるので、光学箱の温度上昇を抑えることができる。従って、熱による光学箱の変形を低減することができる。
ところで、近年の画像形成装置の傾向として、前述したカラー化に加えて高速化や高解像度化が挙げられる。高速化及び高解像度化を実現するために、一つの手段として、回転多面鏡1を高速で回転させればよい。しかし、回転多面鏡1を高速で回転させると、回転多面鏡1の遠心力で回転多面鏡1を中心として高い負圧が発生し、光走査装置300の外部の周囲空気を光学箱20内へ吸い込みやすくなる。
図5は、リブ23とリブ23の間を通る周囲空気の流れを示す図である。軸受3と貫通穴22の間には、リブ23により隙間が形成されている。図5の矢印で示すように、周囲空気は、軸受3の周りのリブ23とリブ23との間を通って光走査装置300の内部へ容易に侵入することができる。
光走査装置300の外部の周囲空気には、ごく微小な塵若しくは埃又は画像形成装置101の内部で使用されているグリス類の揮発物が混じっている場合がある。そのような周囲空気が光走査装置300の内部に侵入すると、回転多面鏡1の反射面への塵埃の付着が進行し、数週間から数カ月で光ビームの光量が減少し、画像濃度が薄くなるなどの画像不良を引き起こす。
そこで、本実施例においては、光学箱20内への周囲空気の侵入を抑制するために、光学箱20の内部側の貫通穴22の周囲に設置面21aから設置面21aに取り付けられた基板33へ向かって突出する防塵突起部24を設けた。
(防塵突起部)
図1(a)に示すように、防塵突起部(以下、突起という。)24は、周囲空気が軸受3の外周面と貫通穴22の内周面との間の部分的な隙間を通して光学箱20内へ侵入することを防ぐために、光学箱20に設けられている。
図2(c)に示すように、突起24は、基板33の裏面33cに対向する光学箱20の設置面21aから立設している。突起24は、設置面21aから裏面33cへ向かって延在している。突起24は、貫通穴22の周囲を囲む囲繞部として形成されている。本実施例においては、突起24は、貫通穴22と同心円の円筒形状を有する。しかし、突起24は、必ずしも貫通穴22と同心円である必要はなく、突起24が貫通穴22を囲んでいる限りにおいて円筒形状の突起24の中心が貫通穴22の中心からずれていてもよい。また、突起24は、必ずしも円筒形状を有している必要はなく、突起24が貫通穴22を囲んでいる限りにおいて突起24は多角形状や楕円形状であってもよい。
図2(c)に示すように、突起24の先端部24aは、基板33の裏面33cに接触せずに裏面33cから離れている。突起24の先端部24aと基板33の裏面33cとの間に隙間Xが形成されている。突起24の高さhは、光学箱20のモータ固定部21の肉厚Hよりも小さい。
隙間Xの高さaは、突起24の先端部24aと基板33の裏面33cとの間の距離である。隙間Xの高さaに従って、光学箱20の密閉性は変化する。すなわち、隙間Xの高さaを変化させることにより、隙間Xを通して光学箱20の外部から内部へ流れる周囲空気の流量が変化する。
図6は、隙間Xの高さaと流入指数との関係を示す図である。図6において、横軸は、隙間Xの高さaを示し、縦軸は、光学箱20の外部から内部へ流れる空気の流入量を指数化した流入指数を示す。図6は、突起24の内径を16mmとし、突起24の厚みを2mmとした場合に、隙間Xの高さaを変化させたときの空気の流入量の実験結果を示している。経験的に、流入指数が0.1以下であれば十分な密閉性を確保できることがわかっている。よって、本実施例では、流入指数を0.1以下とするために、隙間Xの高さaを0.15mmに設定している。
本実施例において、軸受3の周囲に全周設けられた周方向の隙間Xを矩形断面に置き換えて考えると、
隙間Xの高さa:0.15[mm]
隙間Xの幅b:D×π=16π[mm](本実施例ではD=16[mm])
隙間Xの奥行L:2[mm]
となる。
隙間Xの幅bは、突起24の周方向長さである。隙間Xの奥行Lは、突起24の厚みである。
一般に、流路を通る流体の流れやすさ(コンダクタンス)αは、流路の断面積と流路の長さによって決まり、流路の断面積に比例して流路の長さに反比例することが知られている。
ここで、流路としての隙間Xの断面積は、隙間Xの高さaと幅bとの積により表される。流路としての隙間Xの長さは、隙間Xの奥行Lにより表される。隙間Xを通る流体の流れやすさ(コンダクタンス)αは、次の式で表される。
α=(a×b)/L
本実施例における数値を上の式に代入すると、αは約3.8となる。
よって、以下の条件を満たすときに、モータ2の軸受3と光学箱20の貫通穴22との間に十分な密閉性を得られる。
0<α≦3.8
なお、突起24が設けられている限り隙間Xの幅b及び隙間Xの奥行きLは、0よりも大きいので、コンダクタンスαが0とすると、隙間Xの高さaが0となる。隙間Xの高さaが0ということは、隙間Xが設けられていないということになるので、コンダクタンスαが0の場合を除いている。
本実施例によれば、モータ2の軸受3を複数のリブ23で支持し軸受3の放熱効果を高めた光走査装置300において、軸受3が挿入される貫通孔22を囲む突起24を設置面21aに設け、突起24と基板33の裏面33cとの間に適切な隙間Xを設けている。これによって、光学箱20の密閉性を確保することができる。
なお、基板33の裏面33cに対向する設置面21aに突起24を設けずに、基板33の裏面33を設置面21aに近づけて配置し、裏面33cと設置面21aとの間の隙間を小さくすることにより防塵性を確保することも考えられる。しかし、この場合、基板33の裏面33cと設置面21aとの間にほとんど空間がなくなってしまうため、モータ2を駆動する駆動ユニット32から発生する熱により光学箱20が変形するおそれが考えられる。本実施例においては、突起24を設けているので、基板33の裏面33cと設置面21aとの間に十分な空間を確保することができ、それによって、駆動ユニット32から発生する熱による光学箱20の変形を防止することができる。
本実施例によれば、モータ2を高速で回転させて光ビームを走査する光走査装置300において、モータ2の軸受3の昇温による光学箱20の変形を抑えながら、周囲空気の光学箱20内への侵入を抑制することができる。
以下、図7を参照して実施例2を説明する。
図7は、実施例2によるモータ固定部21を示す図である。図7(a)は、モータ固定部21の斜視図である。図7(b)は、モータ固定部21の断面図である。
実施例2において、実施例1と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像形成装置101及び光走査装置300は、実施例1と同様であるので説明を省略する。実施例2によるモータ固定部21に設けられた貫通穴22は、リブを有していない点で実施例1と異なる。以下、実施例1と異なる点について説明する。
実施例1において、モータ2の軸受3は、貫通穴22の内壁22aに等間隔で設けられた4つのリブ23の先端面23aにより位置決めされている。実施例2においては、周囲空気に開放される軸受3の面積をより大きくするために、図7(a)に示すように、貫通穴22からリブを削除し、軸受3の側面3bの全体を開放している。
この場合、光学箱20に対するモータ2の軸受3の位置決めは、図7(b)に示す位置決め工具30を用いて行う。位置決め工具30は、穴30cが設けられた中空円筒体である。位置決め工具30は、円筒状の外壁30aと円筒状の内壁30bを有する。位置決め工具30の円筒状の外壁30aは、貫通穴22の円筒状の内壁22aに嵌合する。位置決め工具30の円筒状の内壁30bは、軸受3の円筒状の側面3bに嵌合する。
光走査装置300の組み立て時に、光学箱20の下から位置決め工具30を貫通穴22へ挿入して、位置決め工具30の円筒状の外壁30aを貫通穴22の円筒状の内壁22aに嵌合させる。次に、モータ2の軸受3を位置決め工具30の穴30cへ挿入して、軸受3の円筒状の側壁3bを位置決め工具30の円筒状の内壁30bに嵌合させる。これによって、モータ2の軸受3は、光学箱20に対して位置決めされる。軸受3を位置決めした状態で、基板33をネジ31により光学箱20のモータ固定部21の設置面21aに取り付ける。その後、位置決め工具30を貫通穴22から取り外す。
位置決め工具30を用いることにより、モータ2の軸受3を位置決める機構が光学箱20に設けられていなくても、モータ2を所望の位置に固定することができる。
なお、実施例2による突起24は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例2においても、実施例1と同様に、光学箱20の密閉性を保ちつつ、モータ2の熱をより効率的に外部へ放散させることができる。
本実施例によれば、モータ2を高速で回転させて光ビームを走査する光走査装置300において、モータ2の軸受3の昇温による光学箱20の変形を抑えながら、周囲空気の光学箱20内への侵入を抑制することができる。
1 回転多面鏡
2 モータ
3 軸受
20 光学箱
21a 設置面
22 貫通穴(連通穴)
22a 内壁
23 リブ(嵌合部)
24 突起
32 駆動ユニット
33 基板
33a 開口
33c 裏面

Claims (7)

  1. 回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を駆動するモータと、
    前記モータと前記モータを制御する駆動ユニットとが取り付けられた基板であって、前記モータの軸受を通過させる開口を備える前記基板と、
    前記駆動ユニットが取り付けられた面の裏面が対向するように前記基板が設置される設置面を備え、前記基板の前記開口を通過した軸受が挿入される連通穴であって、光学箱の内部と前記光学箱の外部を連通させる連通穴が前記設置面に設けられた前記光学箱と、を備え、
    前記光学箱は、
    前記連通穴の一部を閉塞しないように前記連通穴の内壁から立設し、前記連通穴に挿入された前記軸受が嵌合される嵌合部と、
    前記光学箱の内部側の前記連通穴の周囲に前記設置面から前記設置面に取り付けられた前記基板へ向かって突出する突起と、を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記突起は、前記基板の前記裏面に接触していないことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記突起と前記基板の前記裏面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記軸受の側面の一部及び前記軸受の端面は、前記光学箱の外部の周囲空気に接触していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記軸受は、前記モータの回転軸を回転可能に支持するスリーブであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記突起と前記基板の前記裏面との間の距離をaとし、
    前記突起の周方向長さをbとし、
    前記突起の厚みをLとしたときに、
    0<(a×b)/L≦3.8
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置からの光ビームにより静電潜像が形成される感光体を有する画像形成部と、
    を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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