JP5219548B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光を出射する光源と、前記光源から出射された光を被走査面に偏向走査する偏向素子及び前記偏向素子を駆動するモータを備えた偏向器と、前記光源と前記偏向器を収納する光学箱と、を有する光走査装置(走査光学装置)に関する。
この光走査装置は、例えば、電子写真方式のデジタル画像形成装置に、被走査面である電子写真感光体面を光走査して画像情報を記録する画像露光手段として搭載される。
本発明は、複数の電子写真感光体を走査してカラー画像を形成する画像形成装置においても光の照射位置ずれを抑えて、色ずれのない高画質のカラー画像情報を記録することのできる光走査装置に関するものである。例えば、電子写真プロセスを有するカラーレーザービームプリンタ(LBP)、カラーデジタル複写機、カラーレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いて好適な光走査装置である。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置においては、画像信号に応じて光源手段からの放射光束を光変調している。そして、この光変調された光束を回転する偏向素子としてのポリゴンミラーにより周期的に偏向させ、Fθ特性を有する結像光学系によって、感光性を有する像担持体である電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)の面上にスポット状に集束させる。結像面上のスポットはポリゴンミラーによる主走査と感光ドラムの回転による副走査に伴って静電潜像を形成し、画像記録を行っている。
ところで、光走査装置においては、Fθレンズ等の結像レンズ、折り返しミラーなどの光学素子やそれらを収容する筐体(光学箱)は、温度変動などの経時的変化の影響による、わずかな変形が光路誤差を生じさせる。そして、その誤差が被走査面上では無視できない大きさになる。
特に光学箱の変形は、光学箱に収容する全ての光学素子に影響を及ぼす可能性があり、光学素子単品の変形よりも複雑な光路誤差を生じさせ、出力画像の品質を低下させる原因となる。
このような光学素子や光学箱の変形による出力画像の品質低下の問題は、カラー画像形成装置(多色画像形成装置)においてさらに顕著となる。即ち、カラー画像形成装置は、複数の光源から射出された光束を各々個別の光路に導いて走査することにより感光ドラム上に複数色分の潜像を書き込み、現像後それらを重ね合わせて多色画像を形成するのである。この場合、各光束の走査線をいかに正確に重ね合わせるかが画像品質を向上させるポイントとなる。各色の走査線位置が揃っていなかったり、各色の走査線が互いに傾いていたり、湾曲していたりすると、色ずれが発生し、画像の品質を著しく損ねることになる。
前記した問題のうち、初期特性については、組み付け前に各特性を計測することにより調整可能であるが、温度変動などの経時的変化については、組み付け後にも計測して補正する必要がある。
経時的な照射位置変化や色ずれ変化を画像形成装置の本体内で検知し、調整する方法(オートレジストレーション)もある。しかし、この場合、照射位置変化又は色ずれ変化が規定レベルを超えるたびに調整が必要となり、それによって生産性の低下という問題を招くことにもなる。
そこで、従来から光走査装置の温度変動などの経時的変化に対しても、照射位置変化や色ずれ変化等の画像不良を低減する方法が提示されている。
特許文献1では、光学箱内部が高温になるのを防ぐ発明が開示されている。この光走査装置の構成は、光学箱の底面に空所を有する突出部を設けて、その開口を下蓋によって塞ぐことで風路を形成する。その風路に、冷たい外気を流動させる。底壁に沿って流動する外気によって光学箱を冷却することで、ポリゴンミラーを回転させるモータや制御回路部のICの放熱を促進し、結像レンズ系等の昇温を防ぐ構成となっている。
特許文献2では、光走査装置に温度変動が生じても光ビームの走査位置のずれを防止することができる光走査装置の発明が開示されている。この光走査装置の構成は、光走査装置の筐体は箱状を成しており、底板と底板の外周から立設する周壁とで構成されている。この周壁と底板との突合せ部分は面取りされており、斜面が設けられている。この斜面を本体フレームに固定することで、光走査装置の温度上昇による筐体の変形を防止することができる。すなわち、周壁の影響を受けて筐体の内側に変形する底板を斜面に沿って筐体の外側へ変形させ、底板に生じる熱変形を相殺させると共に、周壁に生じる熱変形をも相殺させ、底板及び周壁の変形量を減少させることができる構成となっている。
特許文献3では、光学部品の温度上昇を抑制する手法として、光学箱の表裏に光学部品を実装している。そして、ポリゴンモータ実装側と反対側に、熱膨張し易い光学部品を実装し、光を通すための開口部は光透過性の仕切り部材で封鎖する形態の光走査装置が提示されている。
特開2000−180776号公報 特開2001−228426号公報 特開2003−270568号公報
上述したように、光走査装置における光学素子や光学箱は、温度変動などの経時的変化の影響によって変形し、光路誤差を生じさせる。光学素子および光学箱の変形がわずかであっても、被走査面上では無視できない大きさになる。特に光学箱の変形は、光学箱に収容する全ての光学素子に影響を及ぼす可能性があり、光学素子単品の変形よりも複雑な光路誤差を生じさせ、出力画像の品質を著しく低下させる原因となる。
特許文献1の光走査装置は、光学箱内部が高温になるのを防ぐ構成である。しかし、そのような構成の場合、モータやICの発熱で生じた熱を充分に冷却することはできない。近年、低コスト化のために、光学素子や光学箱の材料をプラスチック化することが所望されている。プラスチック製の光学素子や光学箱を用いた光走査装置の場合には、微少な昇温量であっても光学素子や光学箱は変形しやすく、その変形が微小量であったとしても、被走査面上では無視できないほどの光路誤差が生じてしまう。
特許文献2の光走査装置は、光走査装置に温度変動が生じても光ビームの走査位置のずれを防止することができる構成である。しかし、そのような構成の場合、光走査装置や本体フレームの形状によっては従来技術に挙げた効果が得られない場合がある。例えば、底板の内外に剛性アップのためのリブを複数追加した光走査装置や、1つの光偏向器で複数の感光体ドラムを走査するために偏向素子の回転軸を挟んだ双方向に結像光学系を有するような対向走査型の光走査装置などの場合には、光学箱の形状が複雑化する。光学箱の形状が複雑になると、経時的な温度変化の影響による変形も複雑化し、上述した従来技術の実施例と同様の効果が得られない場合ある。
特許文献3の光走査装置は、ポリゴンモータを組み付ける側の反対側に光学部品を実装する必要があるため、光学箱の表裏に部品が実装されることになる。その場合、走査光学装置の組み立て作業を行う際に、各部品を光学箱の表裏に組みつけるという非常に煩雑な作業を必要するため、装置の大量生産を実現する上では困難さを有する。そのため、組み立て性を考慮するためには、ポリゴンモータや折り返しミラー、結像レンズ等を同一の方向から組み付けられることが望ましい。一方、ポリゴンモータと光学部品を同一側に配置すると、ポリゴンモータの気流による熱の拡散によって光学部品やその近傍の温度上昇を生じ易く、色ずれの変動速度や変動量が大きくなる傾向にある。
本発明は光走査装置のこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。その目的は、上述の問題点を解消し、周囲の経時的な温度変化によって光束が光軸からずれてしまい、それによって被走査面における照射位置変化や走査線の傾き、曲がり等が生じてしまうことを、簡単な構成で抑制することにある。
また、他の目的は、ポリゴンモータや折り返しミラー、結像レンズ等の光学素子を光学箱の同一の方向から組み付けることで光走査装置の組み立て性を良好に維持しつつ、色ずれの変動速度や変動量を抑制することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る光走査装置の代表的な構成は、光を出射する光源と、前記光源から出射された光が感光体上を走査するように前記光を偏向する回転多面鏡及び前記回転多面鏡を駆動するモータを備えた偏向器と、前記回転多面鏡によって偏向された光を感光体上に導く光学部材と、前記光源と前記偏向器と前記光学部材とが取り付けられた光学箱と、を備え、前記光学箱は、前記偏向器が配置された前記光学箱の第1の位置と前記光学部材が配置された第2の位置との間から立設し、前記回転多面鏡によって偏向された光を通過させる第1の開口を備える壁を備え、前記第1の位置と前記壁との間であって、前記壁の根元に前記第1の位置の前記偏向器が配置された面側から当該面の裏面側に貫通する第2の開口が設けられていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明に係る光走査装置の他の代表的な構成は、光を出射する光源と、前記光源から出射された光が感光体上を走査するように前記光を偏向する回転多面鏡及び前記回転多面鏡を駆動するモータを備えた偏向器と、前記回転多面鏡によって偏向された光を感光体上に導く光学部材と、前記光源と前記偏向器と前記光学部材とが取り付けられた光学箱と、を備え、前記光学箱は、前記偏向器が配置された前記光学箱の第1の位置と前記光学部材が配置された第2の位置との間から立設し、前記回転多面鏡によって偏向された光を通過させる第1の開口を備える壁を備えた第1室と、前記偏向器が設置される設置面により前記第1室と区切られ、前記光学箱の外部に対して密閉されている第2室と、を有し、前記第1の位置と前記壁との間であって、前記壁の根元前記第1室と前記第2室を連絡する第2の開口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、周囲の経時的な温度変化によって光束が光軸からずれてしまい、それによって被走査面における照射位置変化や走査線の傾き、曲がり等が生じてしまうことを、簡単な構成で抑制することができる。これにより、光走査装置を用いた画像形成装置における画像品質の低下を防ぐことができる。
また、本発明によれば、光走査機構を構成する各種の光学素子を光学箱に対して同一の方向から組み付けることで光走査装置の組み立て性を良好に維持しつつ、色ずれの変動速度や変動量を抑制することができる。
[実施例1]
(1)画像形成装置例
図1は本発明に従う光走査装置(走査光学装置)を搭載した画像形成装置の一例の概略構成模型図である。図2は図1の部分的な拡大図である。
この画像形成装置は、電子写真方式、レーザビーム走査露光方式、中間転写ベルト方式、タンデム型のカラー画像形成装置であり、複写機、プリンタ、ファクシミリとして使用される複合機能機である。
この画像形成装置はプリンタ部Aとその上部に搭載のリーダ部Bを有する。リーダ部Bは原稿画像を三原色に色分解して光電読取りする機能を有する。
複写機モードの場合は、リーダ部Bから原稿画像の光電読取り画像信号(画像情報)が制御回路部Cの画像信号処理部に入力する。画像信号処理部は入力した画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成する。この画像信号に基づいてプリンタ部Aが複写機として動作する。
プリンタモードの場合は、外部装置Dであるパソコン等から制御回路部Cの画像信号処理部に入力する画像信号が画像処理されてプリンタ部Aがプリンタとして動作する。
ファクシミリ受信モードの場合は、外部装置Dである相手方ファクシミリ装置から制御回路部Cの画像信号処理部に入力する画像信号が画像処理されてプリンタ部Aがファクシミリ受信装置として動作する。
ファクシミリ送信モードの場合は、リーダ部Bで光電読取りした原稿の画像信号が制御回路部Cに入力して外部装置Dである相手方ファクシミリ装置に送信されて画像形成装置がファクシミリ送信装置として動作する。
制御回路部Cは画像形成装置を所定のプログラムにしたがって統括的に制御する制御手段(コントローラ)である。
プリンタ部Aは、図面上、左側から右側に水平に所定の間隔で並列に配設した複数の画像形成部(画像形成ステーション)を備えている。本実施例の場合は、それぞれ、イエロー色(Y色)のトナー画像、マゼンタ色(M色)のトナー画像、シアン色(C色)のトナー画像、ブラック色(K色)のトナー画像を形成する第1〜第4の4つの画像形成部UY・UM・UC・UKである。
各画像形成部はそれぞれ同様の構成の電子写真作像機構であり、像担持体(被走査体、記録媒体)としてドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)51が設置されている。感光ドラム51は矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。各感光ドラム51の周囲には、感光ドラム51に作用する画像形成プロセス手段が設置されている。本実施例では、一次帯電器52、現像装置53、一次転写ローラ54、ドラムクリーニング装置55である。第1〜第4の各画像形成部の現像装置53には現像剤として、それぞれ、Y色トナー、M色トナー、C色トナー、K色トナーが収納されている。
第1〜第4の画像形成部UY・UM・UC・UKの下方には、画像露光手段としての光走査装置Eが設置されている。光走査装置Eは、光を出射する光源と、光源から出射された光を被走査面に偏向走査する偏向素子及び偏向素子を駆動するモータを備えた偏向器と、光源と前記偏向器を収納する光学箱と、を有する。この光走査装置Eについては次の(2)項で詳述する。
第1の画像形成部UYにおいては、回転駆動され、一次帯電器52により帯電された感光ドラム51の面に対して、光走査装置Eからフルカラー画像のY色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光束LYが走査光として照射される。こうしてレーザ光束LYにより静電潜像が形成される。その潜像が現像装置53によりY色トナー画像として現像される。
第2の画像形成部UMにおいては、回転駆動され、一次帯電器52により帯電された感光ドラム51の面に対して、光走査装置Eからフルカラー画像のM色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光束LMが走査光として照射される。こうしてレーザ光束LMにより静電潜像が形成される。その潜像が現像装置53によりM色トナー画像として現像される。
第3の画像形成部UCにおいては、回転駆動され、一次帯電器52により帯電された感光ドラム51の面に対して、光走査装置Eからフルカラー画像のC色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光束LCが走査光として照射される。こうしてレーザ光束LCにより静電潜像が形成される。その潜像が現像装置53によりC色トナー画像として現像される。
第4の画像形成部UKにおいては、回転駆動され、一次帯電器52により帯電された感光ドラム51の面に対して、光走査装置Eからフルカラー画像のK色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光束LKが走査光として照射される。こうしてレーザ光束LKにより静電潜像が形成される。その潜像が現像装置53によりK色トナー画像として現像される。
第1〜第4の画像形成部UY・UM・UC・UKの上方には、エンドレスの中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)56が配設されている。ベルト56はベルト搬送ローラ57・58間に張架されており、矢印の反時計方向に感光ドラム51の回転速度に対応した速度で回転駆動される。
このベルト56の下行側ベルト部分の下面に対して各画像形成部の感光ドラム51の上面部が対面している。各一次転写ローラ54はベルト56の内側に配置されていて、下行側ベルト部分を挟んで、それぞれ対応する各感光ドラム51の上面部に当接している。各感光ドラム51とベルト56との接触部がそれぞれ一次転写ニップ部T1である。
ベルト搬送ローラ57にはベルト56を挟んで、二次転写ローラ59が当接している。ベルト56と二次転写ローラ59との接触部が二次転写ニップ部T2である。
制御回路部Cは、画像形成スタート信号と、入力されたカラー画像の色分解画像信号に基いて、各画像形成部UY・UM・UC・UKを画像形成動作させる。これにより、各画像形成部においてそれぞれ回転する各感光ドラム51上に所定の制御タイミングにて、Y色、M色、C色、K色の各色トナー画像が形成される。感光ドラム51にトナー画像が形成される電子写真作像原理・プロセスは公知に属するからその説明は省略する。
各画像形成部の感光ドラム51の面にそれぞれ形成される上記の色トナー画像は各画像形成部の一次転写ニップ部T1において、回転するベルト56の外面に対して順次に重畳転写される。この一次転写時には各一次転写ローラ54に対して所定の転写バイアスが印加される。これにより、ベルト56の面に、Y色+M色+C色+K色の4つの色トナー画像の重ね合わせによる未定着のフルカラートナー像が合成形成される。
各画像形成部のドラムクリーニング装置55は、ベルト56に対するトナー画像の一次転写後に感光ドラム51上に残留した一次転写残トナーを感光ドラム面から除去する。
一方、制御回路部Bは所定の給紙タイミングにて給紙ローラ62を駆動する。これにより、シート状の記録材(転写用紙)Pを積載収容させた給紙カセット61から記録材Pが1枚分離給紙され、縦搬送パス63を通ってレジストローラ対64に搬送される。
レジストローラ対64はその時点では回転を停止しており、ニップ部に記録材の先端を受け止めて記録材Pの斜行矯正をする。そして、レジストローラ対64は、回転するベルト56上に合成形成された上記のフルカラートナー画像の先端が二次転写ニップ部T2に到達するタイミングに合わせて記録材Pの先端部が該ニップ部T2に到達するように、記録材Pをタイミング搬送する。これにより、二次転写ニップ部T2において、ベルト56上のフルカラーのトナー画像が一括して記録材Pの面に順次に二次転写されていく。この二次転写時には二次転写ローラ59に対して所定の転写バイアスが印加される。
二次転写ニップ部T2を出た記録材Pは、ベルト56の面から分離され、定着装置65に導入される。この定着装置65により、上記の複数色のトナー画像が熱と圧力により溶融混色されて記録材の表面に固着像として定着される。定着装置65を出た記録材Pはフルカラー画像形成物として搬送ローラ対66、排紙ローラ対67を通って排紙トレイ68上に排紙される。
ベルト56上に残った二次転写残トナーは、ベルト56の外側でベルト搬送ローラ58の部分に配設したベルトクリーニング装置69により除去される。
Sは色ズレ量検知手段であるレジスト検知センサ(以下、レジセンサという)である。このレジセンサSは、オートレジストレーション実行時に、ベルト56上に形成される各色のレジスト補正用パターンを検出して色ズレ量を検知し、制御回路部Cにフィードバックする。制御回路部Cは、レジセンサSにより色ズレ量を検知することで、トップマージンとサイドマージンによる色ずれを、画像データの書き出しタイミングを電気的に補正することで補正する。また、倍率要因による色ずれについても、画像クロック周波数を微小に変化させることで、倍率を一致させている。
(2)光走査装置E
以下の説明において、主走査方向とは、慣例的に、光走査装置Eの走査光学系が被走査面である感光ドラム面を光走査する方向であるドラム長手方向(感光ドラム軸線方向、感光ドラム母線方向)、若しくはこの方向に対応する方向である。副走査方向とは、感光ドラム51の回転方向、若しくはこの方向に対応する方向である。図1と図2は副走査方向の断面である。
この光走査装置Eはレーザスキャナであり、光学箱(箱形状の筐体)6の内部に、スキャナを構成するための各種の光学素子(光学部材)が収納されている。各種の光学素子は、後述するように、レーザユニット、入射側光学系、偏向走査手段としての偏向器、出射側光学系、光束の書き出しタイミングを決定するための同期検知素子などである。これらの各種の光学素子は光学箱内の所定の位置にそれぞれビス締結、バネ付勢、接着等の固定手段により光学箱に素定の配置で保持されている。光学箱6の上面は開放面(開口部)にされており、この開放面から光学箱内に上記の各種の光学素子が組み込まれる。そして、その開放面に対して蓋部材(上蓋)6aが被せられて封止(密閉)される。蓋部材6aには、前述した第1〜第4の4つの各画像形成部の感光ドラム51に対するレーザ光束LY・LM・LC・LKがそれぞれ出光するスリット窓部6bが形成されている。そして、各スリット窓部6bには防塵ガラス6cが設けられている。
光学箱6と蓋部材6aは、例えば、ポリフェニレンエーテル(PPE)とポリスチレン(PS)の合成樹脂にガラス繊維を混ぜて補強した材質を用い、金型成形された成形品(ガラス強化樹脂材料の射出成形品)である。
図3は蓋部材6aを取り外して光学箱6の内部を見た斜視図(俯瞰図)、図4は蓋部材6aを取り外して光学箱6の内部を見た平面図である。
光学箱6内の底面のほぼ中央部には偏向器2Aが配設されている。図5は偏向器2Aだけの外観斜視図である。偏向器2Aは、座板(台座)2cと、この座板2cに保持させたモータ(ポリゴンモータ)Mを有する。また、そのモータMの上向きの回転軸2aに固定して取り付けた、光源から出射された光を被走査面に偏向走査する偏向素子としてのポリゴンミラー(回転多面鏡)2と、座板2cに設けたIC等を有するモータ制御回路部2bを有する。モータMがポリゴンミラー2を駆動する駆動手段であり、例えばブラシレスDCモータである。偏向器2Aは座板2cを光学箱底面のほぼ中央部の所定の位置に位置決めして光学箱底板6dに対してビス15(図8)により締結して配設されている。
ポリゴンミラー2はモータMにより、本実施例においては、図4において矢印の反時計方向に高速回転(一般的には、約20,000〜40,000rpm)される。
本実施例の光走査装置Eは、1つのポリゴンミラー2で複数の被走査面(本実施例では第1〜第4の4つの画像形成部の感光ドラム面)を走査露光する。そのために、偏向器2Aのポリゴンミラー回転軸2aを挟んだ双方向(図2・図4上において左右側)に、それぞれ、ポリゴンミラー2により偏向走査された光束を被走査面に結像させる第1と第2の光学系F・Gを有する(対向走査型の光走査装置)。
第1の光学系Fと第2の光学系Fは左右対称の光学系であり、それぞれ、入射側光学系(変換光学系)と出射側光学系を有する。
入射側光学系は、光源である半導体レーザより出射したレーザ光(光束)をポリゴンミラー2に結像させる結像光学系である。この入射側光学系は、コリメータレンズ(コリメートレンズ)と、ポリゴンミラー上でレーザ光束を主走査方向に長い線状に集光するシリンドリカルレンズの機能を持つ複合レンズから構成されている。
出射側光学系は、ポリゴンミラー2によって偏向走査されたレーザ光を被走査面である感光ドラム面に結像させる走査光学系であり、Fθ補正を行うレンズと折り返しミラーから構成されている。
101aは第1の光学系F側のレーザユニット(第1のレーザユニット)であり、光(レーザ光)を出射する光源である第1と第2の2つの半導体レーザ1aと1bを有する。この第1と第2の2つの半導体レーザ1aと1bは上下方向に適当距離離れて設置されている。
101bは第2の光学系G側のレーザユニット(第2のレーザユニット)であり、光(レーザ光)を出射する光源である第3と第4の2つ半導体レーザ1cと1dを有する。第3と第4の2つ半導体レーザ1cと1dも上下方向に適当距離離れて設置されている。
第1と第2のレーザユニット101aと101bは、それぞれ、光学箱6の光源固定部6gと6hに所定の角度で固定されている。即ち、第1と第2のレーザユニット101aと101bは、それぞれZ方向に斜入射角を持っていて、それぞれのレーザ光束はポリゴンミラー2の偏向面で交差する設定になるように配設されている。
第1の半導体レーザ1aは第1の画像形成部UYに対応する光源であり、フルカラー画像のY色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光を出射する。第2の半導体レーザ1bは第2の画像形成部UMに対応する光源であり、フルカラー画像のM色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光を出射する。第3の半導体レーザ1cは第3の画像形成部UCに対応する光源であり、フルカラー画像のC色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光を出射する。第4の半導体レーザ1dは第4の画像形成部UKに対応する光源であり、フルカラー画像のK色成分像の画像信号に対応して変調されたレーザ光を出射する。
図6は、第1のレーザユニット101a(又は第2のレーザユニット101b)の副走査断面図である。11a(11c)・11b(11d)はコリメータレンズであり、半導体レーザ1a(1c)・1b(1d)から出射した発散光束を略平行光束に変換している。12a(12c)・12b(12d)はアパーチャ(開口絞り)であり、半導体レーザ1a(1c)・1b(1d)から射出されたレーザ光束を所望の最適なビーム形状に成形している。
本実施例においては、半導体レーザ1a(1c)・1b(1d)から光変調され出射したそれぞれの光束は、コリメータレンズ11により略平行光束とされ、アパーチャ12によって光束を所望のビーム形状に整えられる。その後に、シリンドリカルレンズに入射する。シリンドリカルレンズに入射した略平行光束のうち主走査断面内においてはそのまま略平行光束のまま出射する。また副走査断面内においては収束してポリゴンミラー2の偏向面にほぼ線像として結像する。
上記のコリメータレンズとシリンドリカルレンズの複合レンズが入射側光学系(変換光学系)であり、半導体レーザから出射したレーザ光(光束)をポリゴンミラー2に結像させる。複合レンズは、レーザ光束がそれぞれについて、照射位置とピント位置が保証されるような位置に調整されて固定されている。第1と第2のレーザユニット101a・101bにおいてそれぞれ斜めに放射された2本のレーザ光束は上記の複合レンズによって、副走査方向に集光され、偏向器2Aのポリゴンミラー2上の単一の反射点に線像を形成する。
ポリゴンミラー2の偏向面で偏向反射した光束は、それぞれの光束に対応する出射側光学系を介して感光ドラム面に集光され、ポリゴンミラー2の回転により感光ドラム面を主走査方向に等速走査する。即ち、ポリゴンミラー面上の反射面で反射され偏向走査される2本のレーザ光束は反射面で上下逆の関係で斜めに反射されて出射側光学系のFθレンズであるの結像レンズ3a・3bに向う。
図7は1つの光源1から1つの被走査面51aに至る入射側光学系及び出射側光学系の展開図である。折り返しミラーは省略してある。光源1から出射した光はコリメータレンズ11を通過して平行光束へと変換される。その後、副走査方向にのみパワーを持つシリンドリカルレンズ13を通過して、ポリゴンミラー2の面で一度結像する。そして、ポリゴンミラー2によって偏向された光束は、第1の結像レンズ(Fθレンズ)3及び第2の結像レンズ(Fθレンズ)4によって被走査体である感光ドラム51の面51aに結像して、面51aを主走査露光する。第1と第2の結像レンズ3と4で走査光のFθ補正を行う。副走査方向の結像は主に第2の結像レンズ4によって行う。14は光束の書き出しタイミングを決定するための同期検知素子である。
具体的に、第1の画像形成部UYの感光ドラム面に対するレーザ走査露光は、第1の光学系Fにおいて次の経路でなされる。即ち、第1の半導体レーザ1a→コリメータレンズ11→シリンドリカルレンズ13→導光路113→ポリゴンミラー2→第1の結像レンズ3a→第2の結像レンズ4a→折り返しミラー5a→スリット窓部6b→防塵ガラス6cの経路である。
第2の画像形成部UMの感光ドラム面に対するレーザ走査露光は、第1の光学系Fにおいて次の経路でなされる。即ち、第2の半導体レーザ1b→コリメータレンズ11→シリンドリカルレンズ13→導光路113→ポリゴンミラー2→折り返しミラー5b→折り返しミラー5c→第2の結像レンズ4b→折り返しミラー5d→スリット窓部6b→防塵ガラス6cの経路である。
第3の画像形成部UCの感光ドラム面に対するレーザ走査露光は、第2の光学系Gにおいて次の経路でなされる。即ち、第3の半導体レーザ1c→コリメータレンズ11→シリンドリカルレンズ13→導光路114→ポリゴンミラー2→折り返しミラー5e→折り返しミラー5f→第2の結像レンズ4c→折り返しミラー5g→スリット窓部6b→防塵ガラス6cの経路である。
第4の画像形成部UKの感光ドラム面に対するレーザ走査露光は、第2の光学系Gにおいて次の経路でなされる。即ち、第4の半導体レーザ1d→コリメータレンズ11→シリンドリカルレンズ13→導光路114→ポリゴンミラー2→第1の結像レンズ3b→第2の結像レンズ4d→折り返しミラー5h→スリット窓部6b→防塵ガラス6cの経路である。
上記において、第1と第2の結像レンズ3a・3b,4a・4bはFθレンズ系である。第2の結像レンズ4a・4bは第1の結像レンズ3a・3bよりも光学的に被走査面側にある。
図8は偏向器2Aが配設されている部分の拡大平面図、図9は図8の(9)−(9)線に沿う拡大断面図である。
光学箱6内は、光学箱の底面で、偏向器2Aを光学箱の底面に投影した領域(投影面)よりも外側においてポリゴンミラー2に対向して光学箱底板6dにリブ7a・7b,8a・8bが配設されている。即ち、リブ7a・7b,8a・8bは光学箱6の偏向器2Aが設置される設置面で、偏向素子であるポリゴンミラー2に対向して前記設置面に設けられている。このリブ7a・7b,8a・8bは、光学箱6の全体の剛性を確保する機能を有しており、光学箱の底面と交差する凸リブ(以下、側壁と記す)である。
側壁7aは、ポリゴンミラー2と、第1の光学系F側の第1の結像レンズ3aと、の間の位置に有る。側壁7bは、ポリゴンミラー2と、第2の光学系G側の第1の結像レンズ3bと、の間の位置に有る。そして、側壁7a・7bには、開口部(額縁形状部)10a・10bが設けられている。ポリゴンミラー2によって偏向反射された光束はそれらの開口部7a・7bを通過して第1の光学系F側と第2の光学系G側に入射する。即ち、この開口部7a・7bを通過した光束のみが感光ドラム面に到達できる。
そして、光学箱6の底面で、側壁7aと側壁7bの近くに光学箱底板6dを貫通した孔部(開口部)9a・9bを設けてある。図8・図9においては、上記の孔部9a・9bは、それぞれ、ポリゴンミラー2と側壁7a・7bの間であって、側壁7a・7bの根元の近くに、側壁7a・7bとほぼ並行に、側壁7a・7bに沿ってほぼ直線形状の細長いスリット長孔の形態で設けられている。
また、上記の孔部9a・9bには、この孔部9a・9bを通じて光学箱6の外側から内側にゴミ・ケバ等の塵埃が侵入しないように、孔部9a・9bを塞ぐ可撓性を有する防塵部材(密閉部材)16a・16bが設けられている。防塵部材16a・16bは、例えば柔軟性を有するシール部材である。
側壁7a・7b,8a・8bは、前記のように光学箱全体の剛性を確保するためのリブとしての機能を有すると共に、別の機能として、フレア光が感光ドラム面に到達するのを防止する機能(フレア防止壁としての機能)を有する。特に、側壁7a・7bは対向走査側からのフレア光が感光ドラム面に到達するのを防止する。
上記した孔部9a・9bは、周囲の経時的な温度変化が生じた場合に、光学箱全体の変形を抑制する機能を有する。
ここで、図10の(a)と(b)参照して、上述した対向走査側からのフレア光と、それを防止する側壁7a・7bについて説明する。
前述したように、第1と第2の光学系FとGのそれぞれにおいて、入射側光学系からポリゴンミラー2に入射して偏向面で偏向反射した光束は、出射側光学系を介して第1〜第4の各画像形成部UY・UM・UC・UKの感光ドラム面に到達する。
しかし、第1の光学系F側の出射側光学系の第1の結像レンズ3aと、第2の光学系G側の出射側光学系の第1の結像レンズ3bに入射する光束のうち、一部の光束はこの結像レンズ3a・3bの界面において反射する。そして、再びポリゴンミラー2側へ戻る光束201a〜201dとなる。
このポリゴンミラー2側へと戻る一部の反射光束201a〜202bは、一度界面反射した結像レンズ3a・3bとはポリゴンミラー2を挟んで対向側の別の結像レンズ3a・3bに再び入射する。その入射光束が、本来露光すべき感光ドラム面とは異なる感光ドラム面に到達する恐れがある。もしくは、再びポリゴンミラー2で反射されるか、あるいはそれ以外の経路を辿って、本来画像情報に基づいて決められる露光位置とは異なる位置に光束201a、202bが到達する可能性がある。
ここでは、前記した本来走査される光束の経路とは異なる経路を辿る光束をフレア光と定義する。
フレア光が感光ドラム面に到達すると、本来の画像情報とは異なる位置にトナーが付着する等の画像不良が発生する。
本実施例では、側壁7a・7b,8a・8bを設けることによって、光学箱6の剛性を確保するとともに、前述したフレア光を防止することができる。特に側壁7a・7bを設けることで、対向走査側からのフレア光を確実に防止することができる。
しかしながら、ポリゴンミラー2の近傍に前記側壁7a・7b,8a・8bを設けたことによる弊害もある。即ち、ポリゴンミラー2の近傍に側壁7a・7b,8a・8bがあると、ポリゴンミラー2の回転駆動に伴う偏向器2Aの発熱が、ポリゴンミラー2の回転に伴う対流伝熱によって、側壁7a・7b、8a・8bを急速に昇温させる。その結果、昇温した側壁7a・7b,8a・8bが局所的に熱膨張し、光学箱全体を捩れ変形させてしまう。
ここで、図11・図12A・図12Bを参照して、光走査装置の昇温による光学箱6の変形と照射位置変動について説明する。
光走査装置Eは、画像形成のためポリゴンミラー2が回転制御される際、偏向器2AのモータMやIC等のモータ制御基板2bの発熱によって、光学箱6及び光学箱内に収容された光学素子が温められる。
経時的な温度変化があると光学箱6や光学素子が変形し、それによって光路誤差が生じ、照射位置や傾き・曲り変化が発生してしまう。特にプラスチック製の光学箱を用いた場合、Al等の金属性の光学箱を用いた場合と比較して線膨張係数が大きく、熱伝導率も低いため、光学箱6の変形量もより大きい。また複雑な変形によって、各画像形成部間における照射位置変化もばらつきを持ち、それが色ずれ、色むらとなり画像品質を低下させる。
ポリゴンミラー2を所定の速度で回転させた際には、ポリゴンミラー2(偏向器2A)の周囲の側壁7a・7bの昇温が特に急速になる。そして、昇温の立ち上がりが急峻になるのはポリゴンミラー2の回転気流による対流伝熱により側壁7a・、7bが急速に温められているからである。対流伝熱によって、光学箱6の一部が急速に温められると、光学箱6内では温度分布が生じ、光学箱6を大きく変形させてしまう。つまり、前述したように剛性の確保やフレア光防止のために設けた側壁7a・7b,8a・8bが弊害として、光学箱6を大きく変形させてしまう原因にもなる。
図11に、光学箱6の底面に、図8・図9のような孔部9a・9bがない場合の光学箱6の部分的拡大図を示す。図12A・図12Bに、図11のように孔部9a・9bがない場合における光学箱6の昇温時の変形の様子についてのシミュレーション結果の図を示す。図12Aは光学箱6の変形シミュレーション結果の斜視図、図12Bは光学箱6の変形シミュレーション結果の側面図(図12A又は図3又は図4における矢印A方向から見た図)である。図12Aと図12Bは、光学箱の変形量がわかるように実際の変形量よりも誇張して書かれている。
このシミュレーション結果については、光走査装置の動作時(レーザ点灯及びポリゴンモータ駆動時)の昇温量の実測値を元にして、SIMで熱流体解析及び熱変形解析を行った結果である。解析はPC上で行い、解析ソフトは一般的な有限要素法を用いたSIMソフトである。
図12A・図12Bのシミュレーション結果のように、光学箱6が、ポリゴンミラー2の回転に伴う発熱によって昇温すると、上に凸状に変形する。その結果、光学箱6の外壁6e・6fは光学箱6の外側方向へ倒れる。その際、光学箱6の外壁6e側に取り付けたレーザユニット101a・101bも光学箱6の外壁6fの変形に伴って外側へ倒れる。レーザユニット101a・101bが倒れると、ポリゴンミラー2に入射する光軸が傾くことになり、結果として照射位置や曲り変化が生じてしまう。特に、レーザユニット101a・101bの倒れに対する照射位置変化量の敏感度は、他の光学素子の倒れと比較しても大きい。そして、光学箱6の変形の複雑化すると、各画像形成部における照射位置変化量にバラツキが生じ、それが色ずれや色むらといった画像不良を引き起こしてしまう。
本実施例における光走査装置Eのような対向走査型の装置で、レーザユニット101a・101bが同一側の外壁6fに設けられている場合、各レーザユニット101a・101bの昇温時の倒れ方向は同一方向となる。その際、ポリゴンミラー2を挟んで対向する画像形成部どうしの照射位置は逆方向に変化してしまうため、特に色ズレ等が顕著になりやすく、画像品質が低下しやすい。
次に、図13の(a)と(b)及び図14を参照して、光学箱6の底面に設けた孔部9a・9bの効果について説明する。
図13の(a)は、光学箱6の底面で、側壁7a(7b)の根元近傍に図8・図9のような孔部9a(9b)が無い場合である。この場合は、ポリゴンミラー2の回転駆動に伴う発熱の影響を受けて側壁7a(7b)が熱膨張した際、剛性の高い底面側は変形が逃げにくい。そのため、変形しやすい上方向と左右方向への変形が大きくなる。その結果として光学箱6の全体が凸形状(図12A・図12B)になるように変形する。
図13の(b)は、光学箱6の底面で、側壁7a(7b)の根元近傍に図8・図9のような孔部9a(9b)が有る場合である。この場合は、ポリゴンミラー2の回転駆動に伴う発熱によって側壁7a(7b)が熱膨張した際、(a)に示した変形に対して、下方向にも変形が自由になることで、その力が分散される。その結果として光学箱6の全体の凸形状の変形が緩和されることになる。
即ち、周囲の経時的な温度変化によって光束が光軸からずれてしまい、それによって被走査面における照射位置変化や走査線の傾き、曲がり等が生じてしまうことを、簡単な構成で、最小限に抑制し、画像品質の低下を防ぐことができる。
また、それによって、オートレジストレーション等の調整の頻度をも最小限に抑制し、生産性の低下を防ぐことが可能となる。
また、このような光走査装置を用いることで、カラー印刷等を行う画像形成装置においては、周囲の温度変化が生じた場合でも、色むらや色ずれの少ない良好な画像が容易に得られるようになり、小型化と高性能化を両立して促進することができる。
図14に光学箱6の底面に孔部(スリット)9a・9bがあるときと、ないときの光学箱全体の倒れ量(変形量)を、今回は光学箱6の外壁に取り付けたレーザユニット101a・101bの倒れ量に置き換えて、その実測値を示す。図14は、周囲環境25℃において、ポリゴンミラー2を一定時間回転駆動したときのレーザユニット101a・101b・の倒れ量を表したグラフである。縦軸はレーザユニットの101a(101b)の倒れ量であり、単位は秒(")で倒れ角度を表している。横軸は、光走査装置の動作(レーザレーザ点灯及びポリゴンモータ駆動)を開始してからの経過時間であり、単位は「秒(sec)」になる。レーザユニット101a(101b)の倒れ量は、図12A・図12Bに示すように、光学箱6が全体的に上凸に変形した時の、レーザユニット101a(101b)が取り付けられた側壁の倒れ量(変形量)とほぼ等価になる。
図14の倒れ量の測定方法は次のとおりである。光走査装置の動作中(レーザ点灯及びポリゴンモータ駆動時)のレーザユニットの倒れを角度変位計(測定器)を用いて測定したものである。本例の場合は、レーザユニットにミラーを貼り付け、オートコリメータを用いて角度変化量を測定している(オートコリメータの原理説明は省略する)。
図14に示すように、光学箱6の底面に孔部9a(9b)があるときは、ないときと比較してレーザユニット101a(101b)の倒れ量が約半減しているのが分かる。
本実施例において、図8・図9に示すように、光学箱6の底面であって、側壁7a・7bの根元に沿って孔部9a・9bを設けた理由には、次の1)と2)が挙げられる。
1)ポリゴンミラー2に最も近い壁で昇温の立ち上がりが急速であること。
2)側壁7a・7bの変形方向が、照射位置変化に対する敏感度の高いレーザユニット101a・101bの倒れに影響する方向と同方向であること。
孔部9a・9bを他の光走査装置に適用した場合には、本実施例に挙げた位置と同一の場所が必ずしも最適とは限らない。光学箱の形状や温度分布、変形させたくない方向や周囲の温度変化量等、のパラメータによって、孔部9a・9bの最適な位置は変化することがある。
[実施例2]
図15〜図17は、それぞれ、他の実施例として、光学箱6の底面に設けた孔部9a・9bの形状と位置を示すものである。
1)図15は、光学箱6の底面であって、側壁7aと側壁7bの近くに孔部9a・9bを設けてある。この孔部9a・9bは、それぞれ、ポリゴンミラー2と側壁との間であって、側壁の根元の近くに、側壁とほぼ並行に、側壁に沿って点線形状(破線形状)の断続のスリット長孔の形態で設けられている。
2)図16は、光学箱6の底面であって、側壁8aと側壁8bの近くに孔部9a・9bを設けてある。この孔部9a・9bは、それぞれ、ポリゴンミラー2と側壁との間であって、側壁の根元の近くに、側壁とほぼ並行に、側壁に沿ってほぼ直線形状のスリット長孔の形態で設けられている。
3)図17は、光学箱6の底面であって、側壁7a・7b及び側壁8a・8bの近くに孔部9a・9bを設けてある。この孔部9a・9bは、それぞれ、ポリゴンミラー2と側壁との間であって、側壁の根元近傍に、非直線形状である鍵形のスリット長孔の形態で設けられている。
4)前述したように、光学箱形状や温度分布等の条件によって、孔部9a・9bの最適な形状と位置を選択するのが良い。当然、図8・図9及び図15〜図17に挙げた例以外の形状や位置であっても良い。
例えば、孔部9a・9bは、側壁のポリゴンミラー2側とは反対側であって、側壁の根元近傍に、側壁に並行に設ける、側壁に沿って設ける、直線形状で設ける、非直線形状で設ける、点線形状で設ける、等の配設形態であってもよい。
また、上記のような各種の配設形態の適宜の組み合わせであってもよい。
なお、孔部9a・9bは光学箱の剛性を低下させることも考えられるので、孔形状や配設形態は光学箱の必要な剛性とバランスを取る必要がある。
本実施例では、防塵対策のため光学箱6の底面に設けた孔部9a・9bを防塵部材16a・16bで塞ぐ構成とした。しかしながら、孔部9a・9bを開放し、ポリゴンミラー2の回転駆動に伴う熱を、孔部9a・9bを通過する気流とともに積極的に放熱させる構成としてもよい。この構成にすると、更なる昇温防止効果を得ることができる。また、防塵性を考慮して、孔部9a・9bに防塵フィルターのような濾過性部材を設けて空気のみ通過できるような構成としても良い。
また、本実施例の光走査装置Eは、1つの偏向素子で複数の被走査面を露光するために、偏向素子の回転軸を挟んだ双方向に、それぞれ、前記の入射側光学系及び出射側光学系を有する対向走査型の装置である。光走査装置はこれに限られるものではなく、1つの偏向素子に対して入射側光学系及び出射側光学系は少なくとも一つ以上有していれば良い。
本実施例の光走査装置Eは、対向走査型の光走査装置においても、周囲の温度変化によって光束が光軸からずれて像面における収差の低下、照射位置変化等が生じてしまうことを、簡単な構成で、最小限に抑制し、画像品質の低下を防ぐことができる。
また、それによって、周囲の経時的な温度変化に対するオートレジストレーション等の調整の頻度をも最小限に抑制し、生産性の低下を防ぐことが可能となる。
また、このような光走査装置を用いることで、カラー印刷等を行う画像形成装置においては、周囲の温度変化が生じた場合でも、色むらや色ずれの少ない良好な画像が容易に得られるようになり、小型化と高性能化を両立して促進することができる。
[実施例3]
図18から図22は本実施例の説明図である。実施例1と実施例2の光走査装置Eと共通する構成部材部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例の光走査装置は、図18・図19のように、実施例1や実施例2と同様に、光学箱底板6dに孔部9a・9bを設ける。光学箱は、ポリゴンミラー2が収納されている収納部としての第1室104を有する。また、光学箱は、ポリゴンミラー2が設置される設置面としての光学箱底板6dにより第1室104と区切られ、光学箱の外部に対して密閉されている密閉空間部(第2室)102を有する。そして、設置面6dにポリゴンミラー2に対向するように設けられたリブ(7a、7b)が形成されている。そして、設置面6dで前記リブが形成されている根元の近傍には、前記第1室と前記第2室を連絡する孔部9a・9bが設けられている。そして、光学箱底板6dの外側には孔部9a・9bが開口している密閉空間部102を光学箱底板6dとで構成する遮蔽部材103を有する。遮蔽部材103が光学箱の底部に設けられている。
即ち、光学箱6は、少なくとも偏向器2Aが収納されている第1室102と、偏向器が設置される設置面により第1室と区切られ、光学箱の外部に対して密閉されている第2室104を有する。そして、前記設置面で、偏向素子2Aと対向するリブ7a・7bの根元近傍に第1室104と第2室102を連絡する孔部9a・9bを有する。
この光走査装置は組み立て性を良好にするために、結像レンズやポリゴンモータ、折り返しミラー等の各光学部品(光学素子)を全て図の上側方向から光学箱6へ組み付ける構成を用いている。そのため、光学箱裏面側には光学部品は存在しない。
孔部9a・9bは、図19に示すように、図8・図9と同様に設けられている。即ち、ポリゴンミラー2と側壁7a・7bの各間であって、側壁7a・7bの根元の近くに、側壁7a・7bとほぼ並行に、側壁7a・7bに沿ってほぼ直線形状の細長いスリット長孔の形態で設けられている。これは、側壁7a・7bの壁面に沿って流れる、ポリゴンミラー2が回転することで生じる気流を光学箱6の裏面側(光学箱底板6dの外側)へ流れ易くするためである。
図20は本実施例の光走査装置Eにおける空気の流れを矢印で模式的に示した図である。ポリゴンモータMの駆動によってポリゴンミラー2が回転することによって発生した気流が図のように光学箱6に設けられた側壁7a・7bの壁面にあたり、下側に向かった空気流が孔部9a・9bを通りそのまま光学箱の裏面側に流れる。そして、光学箱6の裏面側に流れた気流の熱は、光学箱底板6dの外側に構成された密閉空間部102を温めることになる。これにより、光学箱6と蓋部材6aの間の空間から光学箱内に拡散していく熱量が少なくなる。その熱量が少なった分、光学箱内に実装された光学部品が受ける熱量は少なくなる。
ここで、前記孔部9a・9bは孔部の全ての領域で光学箱6の裏面側への空気の流れを有している訳ではなく、当然ながら、裏面側へ空気が流入することによって、密閉空間部102に存在していた空気の一部が逆に光学箱内へ流れ込んでいく。しかし、これは光学箱6の裏面側の密閉空間部102に存在していた空気が光学箱内へ流入しているだけであり、光学箱底板6dの表裏の温度差が無くなるまでは光学部品の温度上昇を緩やかにする効果を有する。
光学箱裏面側に構成された密閉空間部102の容積が少ないほど該空間の熱容量が少なくなるため、密閉空間部102はできるだけ大きな容積を確保した方が効果的であることは明白である。
更に、遮蔽部材103を金属部材、特にアルミ等の金属製の部材で構成すれば、光走査装置外へ熱を効果的に放熱することができ、光走査装置の温度上昇量自体を抑制することができる。
図20に、光学箱裏面に構成された密閉空間部102による、色ずれ変化の効果を確認した図を示す。実験では、次の1)と2)の形態のものについて色ずれの変化速度や変化量を評価している。
1)を図8・図9のように、孔部9a・9bを形成した上で、その孔部9a・9bの裏面側を防塵部材としての柔軟性を有するシール部材16a・16bで封鎖した形態のもの(開口部封鎖)。
2)本実施例のように、光学箱底板6dに孔部9a・9bを設ける。そして、光学箱底板6dの外側には孔部9a・9bが開口している密閉空間部102を光学箱底板6dとで構成するアルミ製の遮蔽部材103を有する(裏面空間有り)。
図21に示したデータは、代表として画像中心位置での副走査方向の測定データを用いている。他の露光位置では傾きや曲がりの影響で色ずれの発生量が図21とは異なるが、同様の効果を得ることは明白である。
ここで、孔部9a・9bはポリゴンミラー2に対して図18のように左右対称に設ける必要は無い。また、孔部9a・9bは2ヶ所である必要も無く、例えば、どちらか1箇所であっても良い。但し、1箇所の場合は光学箱6の裏面側の密閉空間部102への空気の流入量が少なくなってしまうため、色ずれ抑制効果は少なくなる。更に、孔部9a・9bはポリゴンミラー周囲の側壁に沿って構成されていれば場所はどこでも良く、例えば、図22に示すように、図18に対して直交する方向に孔部9a・9bbを配置しても良い。また、孔部9a・9bbの長さは沿っている側壁全域である必要は無く、その一部であっても良い。
これまでの説明では、1台のポリゴンモータ(ポリゴンミラー)を用いて複数の感光ドラムを露光する方式の光走査装置での説明を行ってきた。しかし、本発明は各色をそれぞれの光走査装置を用いて露光する方式であっても、各光走査装置の温度上昇量を抑制することができるため、同じ効果を得ることができる。
本実施例の構成により、光走査装置の組み立て性を良好に維持しつつ、色ずれの変動速度や変動量を抑制することができる。
以上説明したように、複数の感光ドラムを有する画像形成装置に搭載する光走査装置において、ポリゴンモータや折り返しミラー、結像レンズ等が光学箱に対して同一の方向から組み付けられる構成を有している。そして、ポリゴンモータの周囲には、光走査装置から感光ドラムとは反対の方向に向けて形成された孔を有する。そして、この孔の裏側には光走査装置全体もしくは一部を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられ、光学箱と遮蔽部材との間には空間が形成される。これにより、光走査装置の組み立て性を良好に維持しつつ、色ずれの変動速度や変動量を抑制することができる。
なお、本発明は前述した従来技術と組み合わせて実施してもよい。
実施例1における画像形成装置の概略構成模型図 図1の部分的な拡大図 蓋部材(上蓋)を取り外して光学箱の内部を見せた状態の光走査装置の斜視図(俯瞰図) 蓋部材を取り外して光学箱の内部を見せた状態の光走査装置の平面図 偏向器の外観斜視図 レーザユニットの副走査断面図 1つの光源から1つの被走査面に至る入射側光学系変換光学系と結像光学系の展開図 図4において偏向器が配設されている部分の拡大平面図 図8の(9)−(9)線に沿う拡大断面図 対向走査側からのフレア光と、それを防止する側壁についての説明図 底面に孔がない場合の光学箱の部分拡大図 図11の光学箱の昇温時の変形の様子についてのシミュレーション結果の斜視図 図11の光学箱の昇温時の変形の様子についてのシミュレーション結果の側面図 光学箱の底面に設けた孔の効果について説明する図(その1) 光学箱の底面に設けた孔の効果について説明する図(その2) 他の実施例として、光学箱の底面に設けた孔の形状と位置を示す図(その1) 他の実施例として、光学箱の底面に設けた孔の形状と位置を示す図(その2) 他の実施例として、光学箱の底面に設けた孔の形状と位置を示す図(その3) 実施例3における光走査装置の要部の構造部分の断面図 偏向器が配設されている部分の拡大斜視図 光走査装置における空気の流れを矢印で模式的に示した図 光学箱裏面に構成された密閉空間部による、色ずれ変化の効果を確認した図 他の実施例として、光学箱の底面に設けた孔の形状と位置を示す図
符号の説明
1a〜1d:半導体レーザ
101a、101b:レーザユニット
2:ポリゴンミラー
3a、3b、4a〜4d:結像レンズ系
5a〜5h:折り返しミラー
6:光学箱(筐体)
6a:蓋部材
6c:防塵ガラス
6d:光学箱底板
7a、7b、8a、8b:側壁(リブ)
9a、9b:孔(開口部)
11:コリメータレンズ
12:アパーチャ
13a、13b:密閉部材
201a、201d:反射光束
102:密閉空間部
103:遮蔽部材

Claims (18)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光が感光体上を走査するように前記光を偏向する回転多面鏡及び前記回転多面鏡を駆動するモータを備えた偏向器と、
    前記回転多面鏡によって偏向された光を感光体上に導く光学部材と、
    前記光源と前記偏向器と前記光学部材とが取り付けられた光学箱と、を備え、
    前記光学箱は、前記偏向器が配置された前記光学箱の第1の位置と前記光学部材が配置された第2の位置との間から立設し、前記回転多面鏡によって偏向された光を通過させる第1の開口を備える壁を備え、前記第1の位置と前記壁との間であって、前記壁の根元に前記第1の位置の前記偏向器が配置された面側から当該面の裏面側に貫通する第2の開口が設けられていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記第2の開口は、前記と並行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第2の開口は、前記に沿って設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記第2の開口は、直線形状であることを特徴とする請求項1及至請求項のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記第2の開口は、非直線形状であることを特徴とする請求項1及至請求項のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記貫通開口は、点線形状であることを特徴とする請求項1及至請求項のいずれか1項記載の光走査装置。
  7. 前記第2の開口を塞ぐ防塵部材を有することを特徴とする請求項1及至請求項のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記偏向器が配置された側の前記壁の面と前記第2の開口における前記光学部材が配置された側の面とが段差のない連続した面であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光が感光体上を走査するように前記光を偏向する回転多面鏡及び前記回転多面鏡を駆動するモータを備えた偏向器と、
    前記回転多面鏡によって偏向された光を感光体上に導く光学部材と、
    前記光源と前記偏向器と前記光学部材とが取り付けられた光学箱と、を備え、
    前記光学箱は、前記偏向器が配置された前記光学箱の第1の位置と前記光学部材が配置された第2の位置との間から立設し、前記回転多面鏡によって偏向された光を通過させる第1の開口を備える壁を備えた第1室と、前記偏向器が設置される設置面により前記第1室と区切られ、前記光学箱の外部に対して密閉されている第2室と、を有し、前記第1の位置と前記壁との間であって、前記壁の根元前記第1室と前記第2室を連絡する第2の開口が設けられていることを特徴とする光走査装置。
  10. 前記第2室は、前記光学箱の底部に設けられた遮蔽部材により外部と区切られており、前記遮蔽部材が金属製であることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  11. 前記第2の開口は、前記と並行に設けられていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の光走査装置。
  12. 前記第2の開口は、前記に沿って設けられていることを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の光走査装置。
  13. 前記第2の開口は、直線形状であることを特徴とする請求項9及至請求項12のいずれか1項に記載の光走査装置。
  14. 前記第2の開口は、非直線形状であることを特徴とする請求項9及至請求項12のいずれか1項に記載の光走査装置。
  15. 前記第2の開口は、点線形状であることを特徴とする請求項9及至請求項14のいずれか1項記載の光走査装置。
  16. 前記偏向器が配置された側の前記壁の面と前記第2の開口における前記光学部材が配置された側の面とが段差のない連続した面であることを特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれか1項に記載の光走査装置。
  17. 前記光源からの光により、前記感光体上にそれぞれ異なる色トナーにて現像される静電潜像が形成されることを特徴とする請求項1及至請求項16のいずれか1項記載の光走査装置。
  18. 感光体と、感光体上を光走査する光走査装置と、感光体上に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像装置と、を備える画像形成装置であって、
    前記光走査装置が請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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