JP5388418B2 - 走査光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等に用いられる走査光学装置及び画像形成装置に関し、特に画像形成装置に搭載された走査光学装置を構成する回転多面鏡による光学部材の振動を低減させる技術に関する。
従来の、カラー画像をプリントする電子写真方式のカラー画像形成装置の一例を図8及び図9に示す。
本例にて、カラー画像形成装置は、4つの画像形成部(画像形成ユニット)P(PY、PM、PC、PBk)を備えており、各画像形成部PY、PM、PC、PBkは、記録材に画像を形成する画像形成手段を有している。つまり、各画像形成部PY、PM、PC、PBkにおける画像形成手段は、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)20(20Y、20M、20C、20Bk)を有している。
感光ドラム20は、導電体に感光層を塗布したもので、帯電器21(21Y、21M、21C、21Bk)により一様に帯電される。次いで、帯電された感光ドラム20上(像担持体上)に、走査光学装置30から出射されたレーザ光を照射することにより静電潜像を形成する。
走査光学装置30は、図示しない画像読取装置若しくはパーソナルコンピュータ等から送られてきた画像情報に基づいてレーザ光を感光ドラム20に照射する。
走査光学装置30からのレーザ光によって形成された感光ドラム上の静電潜像は、現像装置22(22Y、22M、22C、22Bk)に収容され摩擦帯電されたトナーによって現像され、可視像(即ち、トナー像)とされる。
感光ドラム20上のトナー像は、中間転写ベルト25に転写され、更に、中間転写ベルト25上のトナー像は、給紙カセット41若しくは手差しトレイ42から供給される転写用紙Sに転写される。感光ドラム20上に残ったトナーは、クリーニング装置24(24Y、24M、24C、24Bk)により清掃する。
転写用紙S上に転写されたトナー像は、定着器50により定着され、排紙トレイ43へと排出される。
第9図は、第8図の画像形成部P(PY、PM、PC、PBk)と走査光学装置30(30A、30B)を示した図であり、中間転写ベルト25などは省略されている。また、図中の走査光学装置30は、同一の光学箱、即ち、筐体31に同一の回転数で回転する、光偏向手段としての回転多面鏡(以下ポリゴンモータと呼ぶ)33(33A、33B)が2台搭載された構成とされる。ポリゴンモータ33(33A、33B)は、ポリゴンミラー32a(32aA、32aB)と、回転駆動部(電動モータ)32b(32bA、32bB)とを備えている。
ここでは、走査光学装置30(30A、30B)は、左右同一形状であるため片側(図8にて左側)の走査光学装置30Aのみを用いて説明する。
図中の走査光学装置30Aは、1台のポリゴンモータ33Aに対して両側にそれぞれレーザ光が入射し、各々異なる感光ドラム20、本例では、感光ドラム20Y、20Mを露光する方式である。
この走査光学装置30Aは、画像情報に基づいて発光したレーザ光を偏向走査する上述のポリゴンモータ33A、及び、レーザ光を等速走査及び感光ドラム上でスポット結像させるfθレンズ34a、34b、35a、35bを有している。更に、ビームを所定の方向へ反射する反射部材としての折り返しミラー36(36a、36b)、及び、走査光学装置30Aを埃から保護するための防塵ガラス37(37a、37b)を備えており、レーザ光により感光ドラム20Y、20Mへ静電潜像を形成する。
上記構成の走査光学装置30Aは、各光学部材を組み付ける筐体31、即ち、光学箱を有し、光学箱31は、防塵ガラス37(37a、37b)を備えた上蓋39によって外界から遮蔽されている。
ここで、図中の光学箱31は、外形のみを示しており、内部の各光学部材の取り付け状態を示したものではない。
本例で示した走査光学装置30Aのように、ポリゴンモータ33Aの台数を感光ドラム20(20Y、20M)の本数よりも少ない構成とすることで、画像形成装置のコンパクト化や低価格構成を実現することができる。
しかし、走査光学装置30のコンパクト化に伴い、fθレンズ34a、35aや折り返しミラー36a等の光学部材が近接して配置されるようになり、振動の影響を受け易くなってきている。走査光学装置内部の光学部材が振動すると、光源(発光部)から出射された光ビームが副走査方向に変動し、その結果バンディングやピッチムラと言われる画像不良となってしまう。特に、このバンディングの中でもポリゴンモータ33Aの回転周期の成分は、ポリゴンミラー32aAの鏡面部の各面間の相対的な倒れ(以下、「面倒れ」と呼ぶ。)に起因するビーム変動と同一の周期となるため、面倒れを悪化させる要因となっている。そのため光学部材が隣接した走査光学装置30Aでは、光学箱、即ち、筐体31の剛性を向上させるために、筐体31の材料にヤング率の高い材料を使用する対策や折り返しミラー36aに制振用の部材を貼り付ける対策を用いて振動問題を対処している。
1台のポリゴンモータ33で1本の感光ドラム20を露光する方式では、特許文献1に記載する手法が提案されている。この手法によれば、ポリゴンモータと、吸振器としての電動モータとを、それぞれ光学箱が持つ2次振動モードのそれぞれ異極の腹となる部分に配置することで、振動モードをキャンセルする。
また、ポリゴンモータの位相をずらし、副走査方向の周期的な位置ズレを小さくすることが、特許文献2、3、4などに記載されている。
特開平9−114162号公報 特開2001−264674号公報 特開平10−213759号公報 特開2005−156919号公報
しかし、特許文献1に開示された技術では、2次モードの振動以外には適用できず、また、それぞれのモータを配置する位置が2次振動モードから必然的に決まってしまう。
複数の像担持体を用いて多色画像形成を行う装置において同一の筐体に複数のポリゴンモータを配置する場合、光学箱が持つ振動モードの腹の部分とポリゴンモータの配置位置を同一にできるとは限らない。これは、各感光ドラムを露光するための光ビームの光路は、光学的な性能等を感光ドラム間で均一とするためにも同一形状の配置が望ましく、ドラムピッチと光学系の対称性等の諸条件によっておおよそ前記ポリゴンモータの配置位置は決まってしまうためである。
仮に、ポリゴンモータの取り付け部が振動モードの腹の位置であったとしても、他方のモータが異極の腹になるとは限らない。かといって吸振目的の電動モータを走査光学装置内部に取り付ける場合、電動モータ自体の余計なコストだけではなく、取り付けるためのスペースが必要となる。さらに、露光するための2台のポリゴンモータを固定した位置が異なる振動モードを有する位置だった場合、各振動モードをキャンセルするために上記電動モータによる吸振を別々に行う必要が生じてしまう。その結果、上記電動モータを走査光学装置に2台取り付ける必要が生じてしまう。
また、例えば、特許文献2に記載されるように、複数のポリゴンモータを搭載した画像形成装置では、従来から副走査方向の色ズレを良好に保つために、各色の走査線の位置(書き込みタイミング)を最適に保つための位相制御と呼ばれる手法が用いられている。この位相制御とは、特に感光ドラムの数とポリゴンモータの数が同一の場合に最大の効果を発揮することができるもので、各色が画像上で各色の走査線が合うように、各色のポリゴンモータの書き出しタイミングを制御する技術である。
しかし、複数の感光ドラムを同一のポリゴンミラーで偏向走査する走査光学装置を用いる場合には、反射面毎での偏向タイミング補正しかできないため、高精度な位相制御はできない。そのために、原理上副走査方向の色ずれ補正分解能は1画素となる。
特許文献3には、2台のスキャナモータが取り付けられた筐体に振動検出手段を設け、筐体の振動を抑制するように2台のスキャナモータの位相制御を行うことが記載されている。
しかし、筐体の振動を最も低減できる位相制御と、振動によって面倒れを生じさせる感度の高い結像レンズ(fθレンズなど)や反射部材(折り返しミラー)などの光学部材の振動を最も低減できる位相制御とは必ずしも同じではない。
一般的にポリゴンモータが回転することによって発生する面倒れは、ポリゴンミラーがモータに組みつけられた状態での反射面の相対的な倒れ成分と、ポリゴンモータの振動により光学部材が振動してビームを変動させる成分、が合わさったものである。
本発明者の研究実験によれば、上記振動成分については、実際には各光学部材の周波数特性や支持形態等がそれぞれ異なるため、全ての光学部材が振動して光路を変動させていることはほとんどない。特に、結像レンズ(fθレンズなど)や反射部材(折り返しミラー)が、振動によって面倒れを生じさせる感度が高いことが分かった。また、fθレンズなどの結像レンズは、所定の位置で接着固定されており振動量を少なくすることができ、この場合には、振動による面倒れ変動分の支配的因子は、反射部材(折り返しミラー)であることが分かった。
また、特許文献4に開示する技術によれば、2台のスキャナモータ、すなわち、ポリゴンモータの重量不釣り合い方向を略逆位相の関係となるように回転位相制御する構成とされている。
しかしながら、ポリゴンモータの重量不釣り合い方向が常に逆位相の関係にあると走査光学装置の振動を最も低減できるとは限らない。筐体などの振動を最も低減できる重量不釣り合い方向の相対関係は異なる。従って、予め筐体などの振動を最も低減できる重量不釣り合い方向の相対関係を求めておく必要がある。
そこで、本発明の目的は、複数の回転多面鏡を用いて偏向走査を行う光学走査装置において、振動によって面倒れを生じさせる感度の高い結像レンズ(fθレンズなど)や反射部材(折り返しミラー)などの光学部材の振動振幅が抑制されるように、各回転多面鏡間の相対的な位相差を制御することで面倒れを改善し、画像品質を良好に保つことのできる走査光学装置を提供することである。
更に言えば、本発明の目的は、複数の回転多面鏡を用いて偏向走査を行う光学走査装置において、各回転多面鏡間の相対的な位相差を制御することで光学部材の振動による各回転多面鏡からの走査線の相対位置のズレを改善し、画像品質を良好に保つことにある。
上記目的は以下の構成によって達成される。
本発明の第一の態様によれば、
複数の反射面を備え、第1の光源から出射される第1の光ビームが第1の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第1の光ビームを偏向する第1の回転多面鏡と、前記第1の回転多面鏡を回転させる第1のモータと、を備える第1の偏向手段と、
複数の反射面を備え、第2の光源から出射される第2の光ビームが第2の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第2の光ビームを偏向する第2の回転多面鏡と、前記第2の回転多面鏡を回転させる第2のモータと、を備える第2の偏向手段と、
前記第1の回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを前記第1の感光体に、前記第2の回転多面鏡によって偏向された前記第2の光ビームを前記第2の感光体に導く複数の光学部材と、
前記第1の偏向手段、前記第2の偏向手段、及び前記複数の光学部材を収容する筐体と、
前記複数の光学部材のうちの少なくとも1つの光学部材の振動を検知する振動検知手段と、
前記振動検知手段によって検知される前記振動が抑制されるように、前記振動検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係を制御する制御手段と、を有し、
前記複数の光学部材のうち少なくとも1つの光学部材は前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置され、前記振動検知手段は、前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置された前記少なくとも1つの光学部材の振動を検知し、
前記制御手段は、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係の制御として、前記第1の回転多面鏡の回転速度を変速することによって前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との位相関係を前記回転多面鏡の反射面単位ずらす制御を実行することを特徴とする走査光学装置が提供される。
本発明の第二の態様によれば、
上記構成の走査光学装置と、
前記第1の感光体と、
前記第2の感光体と、
前記第1の光ビームによって走査されることで前記第1の感光体上に形成される静電潜像及び前記第2の光ビームによって走査されることで前記第2の感光体上に形成される静電潜像をトナーによって現像し、前記第1の感光体上及び前記第2の感光体上に形成されるトナー像を記録媒体に転写することによって前記記録媒体上に画像を形成する像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。が提供される。
本発明の第三の態様によれば、
第1の感光体と、
第2の感光体と、
複数の反射面を備え、第1の光源から出射される第1の光ビームが第1の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第1の光ビームを偏向する第1の回転多面鏡と、前記第1の回転多面鏡を回転させる第1のモータと、を備える第1の偏向手段と、
複数の反射面を備え、第2の光源から出射される第2の光ビームが第2の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第2の光ビームを偏向する第2の回転多面鏡と、前記第2の回転多面鏡を回転させる第2のモータと、を備える第2の偏向手段と、
前記第1の回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを前記第1の感光体に、前記第2の回転多面鏡によって偏向された前記第2の光ビームを前記第2の感光体に導く複数の光学部材と、
前記第1の偏向手段、前記第2の偏向手段、及び前記複数の光学部材を収容する筐体と、
前記複数の光学部材のうちの少なくとも1つの光学部材の振動を検知する振動検知手段と、
前記振動検知手段によって検知される前記振動が抑制されるように、前記振動検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係を制御する制御手段と、を有し、
前記複数の光学部材のうち少なくとも1つの光学部材は前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置され、前記振動検知手段は、前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置された前記少なくとも1つの光学部材の振動を検知し、
前記制御手段は、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係の制御として、前記第1の回転多面鏡の回転速度を変速することによって前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との位相関係を前記回転多面鏡の反射面単位ずらす制御を実行することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、複数の回転多面鏡を用いて偏向走査を行う光学走査装置において、各回転多面鏡間の相対的な位相差を制御することで光学部材の振動による各回転多面鏡からの走査線の相対位置のズレを改善し、画像品質を良好に保つことができる。
先ず、本発明についてその概要を説明する。
本発明は、上述のように、光学箱(筐体)の振動モードを吸振するために配置位置を制限されることなく、且つ、電動モータ等の吸振専用の部品を利用することなく、走査光学装置から出射される光ビームの変動を小さくすることができる。
本発明では、ポリゴンモータが回転する際に生じる振動によって、結像レンズ(fθレンズなど)、反射部材(折り返しミラー)などの光学部材が振動し、面倒れが悪化するのを抑制する手法を採用する。この時、本発明では、光学箱の振動モードをキャンセルする手法ではなく、複数のポリゴンモータが印加する振動の位相差を利用して、特に、振動によって面倒れを生じさせる感度の高い結像レンズやミラーの振動量を抑制する。そのために、本発明では振動モード自体は変化しない。
本発明の原理は、次の通りである。
同一の筐体に複数のポリゴンモータが固定された走査光学装置において、光源から出射された光ビームが感光ドラム上に潜像を形成するまでの光ビームの経路(即ち、光路)上に配置された光学部材は、単一のポリゴンモータを加振源とする振動ではない。複数のポリゴンモータを加振源とする振動挙動を持つ。
また、加振源である各ポリゴンモータによる振動の大きさや位相は、ポリゴンモータのアンバランス量の大きさや角度に依存する。そのため、他のモータに対して一時的な加減速を行うことで、他のポリゴンモータが印加する振動との位相差を変化させることができる。この原理を利用することで複数のポリゴンモータが印加する振動によって振動している光学部材の振動を抑制することが可能である。
本発明では、振動によって面倒れを生じさせる感度の高い結像レンズやミラーの振動量若しくは面倒れ量を検出し、所定のポリゴンモータを基準として他のポリゴンモータの位相を変化させることで、各振動及び面倒れ量を低減させる。
また、各ポリゴンモータ間の相対的な位相差は、振動を検知するセンサ(振動検知手段)を、結像レンズやミラーに配置している場合には、ポリゴンモータの起動ごとに所定の位相差となるように各ポリゴンモータを加減速させれば良い。
また、振動を検知するセンサを結像レンズやミラーに配置しない場合には、工場等で所定の位相差とするための設定値をメモリ内に格納しておく。その際の設定値は、各ポリゴンモータ間のBD周期の組み合わせと各BDセンサが検知する信号の相対的なディレイ時間である。従って、ポリゴンモータの起動ごとにBDセンサの出力信号から隣接する面間のBD周期を検知し、所定の設定値となるように各ポリゴンモータを加減速させることで調整が可能である。
本発明により、光学箱内の光学部材配置の自由度を損なうことなく、また、吸振専用の加振源を用意する必要なく、画像形成に必要な光学部材のみで感光ドラムへ入射するビームのフレを抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
(画像形成装置の全体構成)
図1に、本発明に係る画像形成装置の一実施例である電子写真フルカラープリンタの概略構成断面を示す。
本実施例にて、画像形成装置1は、図8を参照して説明した従来の画像形成装置と同様の構成とされ、4つの画像形成部(画像形成ユニット)P(PY、PM、PC、PBk)を備えている。つまり、イエロー色の画像を形成する画像形成部PYと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部PMと、シアン色の画像を形成する画像形成部PCと、ブラック色の画像を形成する画像形成部PBkである。これら4つの画像形成部PY、PM、PC、PBkは、一定の間隔にて一列に配置される。
各画像形成部PY、PM、PC、PBkは、記録材に画像を形成する画像形成手段を有している。つまり、各画像形成部PY、PM、PC、PBkにおける画像形成手段は、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体、即ち、感光ドラム20(20Y、20M、20C、20Bk)を有している。また、各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkの周囲には、画像形成手段を構成する、一次帯電器21(21Y、21M、21C、21Bk)、現像装置22(22Y、22M、22C、22Bk)が配置される。更に、感光ドラム20の周囲には、転写ローラ23(23Y、23M、23C、23Bk)、ドラムクリーナ装置24(24Y、24M、24C、24Bk)がそれぞれ配置されている。一次帯電器21Y、21M、21C、21Bkと、現像装置4Y、4M、4C、4Bkとの間の下方には、走査光学装置、即ち、レーザー露光装置30が設置されている。
各現像装置22Y、22M、22C、22Bkには、それぞれ、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーが収納されている。
各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkは、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって矢印方向(図1における時計回り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
一次帯電手段としての一次帯電器21Y、21M、21C、21Bkは、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkの表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
現像手段としての現像装置22Y、22M、22C、22Bkは、トナーを内蔵し、それぞれ各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bk上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
一次転写手段としての転写ローラ23Y、23M、23C、23Bkは、それぞれ、各一次転写部T1(T1Y、T1M、T1C、T1Bk)にて中間転写ベルト25を介して各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkに当接可能に配置されている。
ドラムクリーニング手段としてのドラムクリーナ装置24Y、24M、24C、24Bkは、各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bk上で一次転写時の残留した転写残トナーを、該感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkから除去する。
中間転写ベルト25は、各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkの上面側に配置されて、二次転写対向ローラ26とテンションローラ27、28間に張架されている。また、二次転写対向ローラ26は、二次転写部T2において、中間転写ベルト25を介して二次転写ローラ29と当接可能に配置されている。この中間転写ベルト25は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような誘電体樹脂によって構成されている。
また、二次転写部T2よりも記録材Sの搬送方向の下流側には、記録材Sに形成された画像を加熱定着する画像加熱手段としての定着装置50が設置されている。
露光装置30は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザー発光手段、ポリゴンレンズ、反射ミラー等で構成される。露光装置30は、各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkに露光をすることによって、各一次帯電器21Y、21M、21C、21Bkで帯電された各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkの表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。
次に、上記構成の画像形成装置による画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各画像形成部PY、PM、PC、PBkの各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bkは、それぞれ一次帯電器21Y、21M、21C、21Bkによって一様に負極性に帯電される。そして、露光装置7は、走査光学装置とされ外部から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザー発光素子から照射し、ポリゴンミラー、結像レンズ、折り返しミラー等を経由し各感光ドラム20Y、20M、20C、20Bk上に各色の静電潜像を形成する。
そして、先ず画像形成部1Yにて、感光ドラム20Y上に形成された静電潜像に、感光ドラム20Yの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置22Yにより、イエローのトナーを付着させてトナー像として可視像化する。このイエローのトナー像は、感光ドラム20Yと転写ローラ23Yとの間の一次転写部T1Yにて、一次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ23Yにより、駆動されている中間転写ベルト25上に一次転写される。
イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト25は、画像形成部PM側に移動される。そして、画像形成部PMにおいても、前記と同様にして、感光ドラム20Mに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト25上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、一次転写部T1Mにて転写される。
この時、各感光体ドラム20Y、20M上に残留した転写残トナーは、ドラムクリーナ装置24Y、24Mに設けられたクリーナブレード等により掻き落とされ、回収される。
以下、同様にして、中間転写ベルト25上に重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に画像形成部PC、PBkの感光ドラム20C、20Bkで形成されたシアン、ブラックのトナー像を各一次転写部T1C、T1Bkにて順次重ね合わせる。これによって、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト25上に形成される。感光ドラム20C、20Bk上に残留した転写残トナーは、ドラムクリーナ装置24C、24Bkに設けられたクリーナブレード等により掻き落とされ、回収される。
一方、給紙カセット41又は手差しトレイ42から選択されて搬送パスを通して記録材としての転写紙(用紙)Sが、給紙される。
転写紙Sは、中間転写ベルト25上のフルカラーのトナー像先端が二次転写対向ローラ26と二次転写ローラ29間の二次転写部T2に移動されるタイミングに合わせて、レジストローラにより二次転写部T2に搬送される。二次転写部T2に搬送された転写紙Sに、二次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された二次転写ローラ29により、フルカラーのトナー像が一括して二次転写される。
フルカラーのトナー像が形成された転写紙Sは、定着装置50に搬送されて、第1定着部材51と第2定着部材52との間の定着ニップ部Nでフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写紙Sの表面に熱定着される。その後、転写紙Sは、排紙ローラによって本体上面の排紙トレイ43上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。
なお、中間転写ベルト25上に残った二次転写残トナー等は、ベルトクリーニング装置(図示せず)によって除去されて回収される。
以上が片面画像形成時の画像形成動作である。本実施例における画像形成装置では、両面画像形成も可能であるが、当業者には周知であるので、画像形成動作についての説明は省略する。
(走査光学装置)
次に、本発明の特徴をなすレーザ露光装置、即ち、走査光学装置30について説明する。
本実施例における走査光学装置30は、全体構成は、先に図8、図9を参照して説明した従来の走査光学装置30と同様の構成とされる。
つまり、走査光学装置30は、図示しない画像読取装置若しくはパーソナルコンピュータ等から送られてきた画像情報に基づいてレーザ光を感光ドラム20に照射する。そして、走査光学装置30からのレーザ光によって感光ドラム上に静電潜像が形成される。
図2(A)は、図1に示す画像形成装置1の画像形成部P(PY、PM、PC、PBk)と走査光学装置30(30A、30B)を示した図であり、中間転写ベルト25などは省略されている。また、図中の走査光学装置30は、同一の光学箱、即ち、筐体31に同一の回転数で回転する、光偏向手段(回転多面鏡)としてのポリゴンモータ33(33A、33B)が2台搭載された構成とされる。ポリゴンモータ33(33A、33B)は、ポリゴンミラー32a(32aA、32aB)と、駆動モータ32b(32bA、32bB)とを備えている。
ここでは、各走査光学装置30(30A、30B)は、左右同一形状とされる。
図中の走査光学装置30A、30Bは、1台のポリゴンモータ33A(及び、ポリゴンモータ33B)に対して、両側にそれぞれレーザ光が入射する。そして、入射したレーザ光は、各々異なる感光ドラム20、本実施例では、感光ドラム20Y、20M(及び、感光ドラム20C、20Bk)を露光する。
本実施例にて、走査光学装置30は、ポリゴンモータと感光ドラムとの間の光路上に光学部材、即ち、結像レンズ(fθレンズ)、反射部材(折り返しミラー)などが配置される。
即ち、走査光学装置30Aは、画像情報に基づいて発光したレーザ光を偏向走査する上述のポリゴンモータ33A、及び、レーザ光を等速走査及び感光ドラム上でスポット結像させるfθレンズ34a、35a、34b、35bを備えている。更に走査光学装置30Aは、ビームを所定の方向へ反射する複数の折り返しミラー36a、36bを備えており、レーザ光により感光ドラム20Y、20Mへ静電潜像を形成する。
同様に、走査光学装置30Bは、画像情報に基づいて発光したレーザ光を偏向走査する上述のポリゴンモータ33B、及び、レーザ光を等速走査及び感光ドラム上でスポット結像させるfθレンズ34c、34d、35c、35dを有している。更に、ビームを所定の方向へ反射する複数の折り返しミラー36c、36dを備えており、レーザ光により感光ドラム20C、20Bkへ静電潜像を形成する。
上記構成の走査光学装置30(30A、30B)は、各光学部材を組み付ける筐体、即ち、光学箱31を有し、光学箱31は、光学箱31を封鎖する上蓋39によって外界から遮蔽されている。また、上蓋39は、感光ドラム20を露光するための開口部を有しており、その部分にはレーザ光を透過しつつ走査光学装置30を埃から保護するための防塵ガラス37(37a、37b、37c、37d)が取り付けられている。
ここで、図中の光学箱31は、外形のみを示しており、内部の各光学部材の取り付け状態を示したものではない。
このような走査光学装置30では、同一の光学箱31にポリゴンモータが複数、本実施例では、2台のポリゴンモータ33A、33Bが取り付けられているため、光学箱31を伝達経路として各光学部材に両モータ33A、33Bの振動が伝達し易い。
また一般的にポリゴンモータ33A、33Bが回転することによって発生する面倒れは、以下の二つの成分が合わさったものである。即ち、ポリゴンミラー32aA、32aBがモータ32bA、32bBに組みつけられた状態での反射面の相対的な倒れ成分と、ポリゴンモータ33A、33Bの振動により光学部材が振動してビームを変動させる成分、が合わさったものである。
上記振動成分については、実際には各光学部材の周波数特性や支持形態等がそれぞれ異なるため、全ての光学部材が振動して光路を変動させていることはほとんどない。
本実施例の構成では、fθレンズ34a、35a、34b、35bは、所定の位置で接着固定されており振動量が少なく、振動による面倒れ変動分の支配的因子は、図中の折り返しミラー36a、36b、36c、36dである。
ここで、図2(A)に示す走査光学装置30Aにおける折り返しミラー36bの振動波形を、図2(B)に示す。
図2(B)にて、左側が位相調整前の振動波形データであり、右側が位相調整後の振動波形データである。最上段の図(a−1)、(b−1)は折り返しミラー36bがポリゴンモータ33A(以下、「モータA」という。)から受ける振動であり、中段の図(a−2)、(b−2)はポリゴンモータB(以下、「モータB」という。)から受ける振動である。そのため、実際には最下段の図(a−3)、(b−3)に示すように合成された振動がミラー36bに印加される振動となる。
ミラー36bが受ける振動を低減させる基本原理を図3に示す。図3は、走査光学装置30A、30Bの模式図であり、図2にて走査光学装置30を感光ドラム20側から見た図である。
図3(B)に示すように、モータA及びモータBは、起動後は同一の回転数で回転する。そのため、定常回転数で回転しつづける限りは、起動時の両モータA、Bの位相状態が維持されることになる。
しかし、図示するように、途中でモータBのみ加速及び減速動作を行うことで、モータAに対して回転で先行することとなり、その結果、図3(C)のようにミラー36bの振動の位相を変更することができる。当然ではあるが、この加減速動作は画像形成中に行うものではなく、モータ立ち上がり直後から画像形成開始前までに行うものである。
従って、この原理を利用することで、図2(B)の右図(b−1)、(b−2、)(b−3)に示すように、モータBの位相を変更し、合成後のミラー36bの振動量を変化させ、面倒れ量を良好にすることができる。
また、複数のポリゴンモータ33を搭載した画像形成装置では、上記特許文献2に記載するように、従来から副走査方向の色ズレを良好に保つために、各色の走査線の位置(書き込みタイミング)を最適に保つための位相制御と呼ばれる手法が用いられている。この位相制御とは、特に感光ドラムの数とポリゴンモータの数が同一の場合に最大の効果を発揮することができるもので、各色が画像上で各色の走査線が合うように、各色のポリゴンモータの書き出しタイミングを制御する技術である。そのため、上記のような感光ドラムとポリゴンモータの数が同一の画像形成装置において本発明の振動低減手法を用いる場合には、上記位相制御を適用することができないため、若干の悪化が生じる可能性がある。
しかし、本実施例に示すような複数の感光ドラムを同一のポリゴンミラーで偏向走査する走査光学装置を用いる場合には、反射面毎での偏向タイミング補正しかできないため、上記のような高精度な位相制御手法を用いることができない。そのために、原理上副走査方向の色ずれ補正分解能は1画素となる。
一方、本発明で提案する振動抑制手法を用いる場合においては、隣接する反射面を利用して光ビームを偏向走査することができる。そのため、振動が低減できる位相状態に補正した状態での、本発明に起因する副走査方向の色ずれ量は、0〜1画素の間となる。従って、本実施例で示すような画像形成装置では、上述した補正分解能1画素が律則となり、本発明の技術によって色ずれを悪化させることは無い。
また、感光ドラムとポリゴンモータの数が同一の画像形成装置においても、上述したように本発明による色ずれ量は0〜1画素の間である。そのため、複数の感光ドラムを一括して偏向走査する走査光学装置と比較すると良好な状態を維持することが可能であり、実使用上問題となるレベルではない。
次に、ポリゴンモータの制御についてであるが、各ポリゴンモータは独立して起動・停止の制御がされており、起動直後はその都度両モータ間の位相関係が異なる。そのため、所定の位相関係への調整はモータが起動する度に行う必要がある。
図4は、ミラー36bに振動検知手段としての、例えば、加速度ピックアップ(振動検知センサ)9を配置した状態を示す。ミラー36bは、支持部材40にて筐体31にネジなどの固定部材により取り付けられている。取り付け方法はこれに限定されるものではない。
本実施例のように、振動検知センサ9を用いて面倒れを改善する場合は、振動検知センサ9は、ポリゴンモータ33A、33Bの回転振動が検知できる位置、即ち、振動の節となる場所以外に取り付ければ良い。できれば、最も振動量が大きく検知しやすい、振動の腹となる位置にセンサ9を取り付けることが効果的である。図4では、腹となるミラー中央部にセンサ9を固定している。
本実施例では、振動検出用センサ9は、基準となる一方のポリゴンミラー(例えば、モータA)と感光ドラム20Mとの間の光路上に配置された反射部材、即ち、折り返しミラー36bに設ける。この場合は、制御手段により、他方のポリゴンモータ(モータB)の回転位相を順次変更し、その際のミラー36bの振動が小さくなるように、最小となる位置を検索するまで、モータBの回転位相を制御する。モータBの回転位相制御方法は、例えば、特許文献3などに記載されるように、当業者には周知であるので詳しい説明は省略する。
簡単に説明すれば、図4にて、制御手段を構成するモータBの回転位相制御部100は、センサ(加速度ピックアップ)9より出力された電圧信号vに応じて、モータBの位相に対する基準信号ψを遅延回路101にて所定の位相△θだけ遅延させる。これにより、モータBの回転位相は、モータAに対して所定の位相△θだけずれて回転することとなる。このような回転位相制御をミラー36bの振動が最小となるまで行う。
本実施例によれば、複数のポリゴンモータを用いて画像形成を行う画像形成装置において、特に、反射部材の振動振幅が抑制されるように、各ポリゴンモータ間の相対的な位相差を制御する構成とされる。斯かる構成によって、面倒れを改善し、画像品質を良好に保つことができる。
また、本実施例の構成によれば、光学箱の振動モードを吸振するために配置位置を制限されることなく、且つ、電動モータ等の吸振専用の部品を利用することなく、走査光学装置から出射される光ビームの変動を小さくし、画像品質を良好に保つことができる。
上記実施例の説明では、感光ドラム上に光を導くために配置された反射部材、即ち、折り返しミラーが振動しているものとして説明した。しかし、他の変形実施態様においては、被振動部材として、反射部材の代わりに、他の光学部材、即ち、振動によって面倒れを生じさせる感度の高い結像レンズ、例えば、fθレンズ34、35などに適用した場合においても同様の効果が得られる。
実施例2
次に、本発明の第二の実施例について説明する。本実施例も又、実施例1で説明した画像形成装置にて具現化されるものとし、従って、画像形成装置についての説明は実施例1の説明を援用し、再度の説明は省略する。
ただ、実施例1では、反射部材36(或いは、結像レンズ34、35など)に振動検知センサ9を用いて、ポリゴンモータの位相制御を行ったが、本実施例では、振動検知センサ9を使用せずに面倒れが抑制される。
次に、振動検知センサ9を使用せずに面倒れを抑制する手法について説明する。
図5(A)は、走査光学装置30のポリゴンモータ33(33A、33B)近傍の概略配置図であり、図5(B)は、BDセンサの出力波形を示す。
走査光学装置30は、ポリゴンモータ33の近傍に、感光ドラム20に潜像を形成する光ビームの発光部(光源)10を備えている。また、発光部10から出射された光ビームを平行光に変換するコリメータレンズ11、前記コリメートされた光をポリゴンミラー32a(32aA、32aB)上で線状に結像させるシリンドリカルレンズ12を有している。上述のように、ポリゴンモータ33には、入射してくるレーザ光を偏向走査するポリゴンミラー32a(32aA、32aB)が取り付けられている。更に、ポリゴンモータ33の近傍には、各ラインの書き出し基準信号を生成するための位相検知手段としてのBDセンサ14が設けられている。また、前記BDセンサ14にポリゴンミラー32aからの反射光を結像して入射させるためのアナモフィックレンズ15が配置されている。
一般的に、ポリゴンミラー32aは正多角形形状をしているが、実際には製造上のバラツキによって隣接する面間の角度が理想的な角度とは若干異なり、それぞれ異なる隣接間の角度を持つ。例えば、図5(A)に示す、周面に4面a、b、c、dが形成された4面ポリゴンの場合、理想的には隣接間の角度は90度であるが、公差の範囲で各隣接間の角度は異なっている。そのためポリゴンモータ33が一定の速度で回転している状態でも、BDセンサ14に入射するタイミングが各面間で異なる。そのため、図5(B)に示す出力波形のように、4面ポリゴンでは4種類の時間間隔(t1、t2、t3、t4)が繰り返し検出されることになる。本実施例では、この時間間隔は、CPUクロックを利用して検出しているが、他の手法であっても良い。また、図5(B)の時間間隔は説明のため誇張して表現している。
実施例1で説明した上記振動検知センサ9を用いない場合、この時間間隔(以下、「BD周期」と表記する。)の違いを利用することで反射部材(折り返しミラー)36の振動(面倒れ)低減を行うことができる。図6(A)、(B)は、BD周期の調整と振動の低減を説明する図である。
図6を参照すると、各ポリゴンモータ33A(モータA)及びポリゴンモータ33B(モータB)は、独立して起動・停止の制御がされており、起動直後はその都度両モータ間の位相関係が異なる。そのため、2台のモータA、Bの位相関係を最適状態に調整した際のBD周期の組み合わせと、モータA、Bに対する各BDセンサ15が検知する信号の相対的なディレイ時間を設定値として画像形成装置内の記憶手段、即ち、メモリ(ROM)に格納する。そして、モータA、Bが起動する度に、所定の位相関係となるようにモータを制御することで折り返しミラー36の振動を抑制することが可能である。
例えば、図6(A)に示す状態でモータA、Bが起動した場合、画像形成装置に搭載されたメモリ(ROM)に、以下のデータを記憶させる。即ち、各ポリゴンミラー32a(32aA、32aB)間のBD周期データである(t1、t2、t3、t4)、(t1'、t2'、t3'、t4')を記憶させる。更に、メモリ(ROM)には、最適モータ間のディレイ時間T1(図6(B))の値を記憶させておく。そして、画像形成のためモータA、Bが起動する毎に、立ち上がり直後の位相状態をBDセンサ14の出力信号から判断する。そして、各モータA、Bの位相状態が上記メモリ(ROM)内に格納されている上記設定値の関係となるように、回転位相制御する。即ち、例えば、一方のモータBのみを所定量加減速させ、BD周期が所定の関係となるよう制御することで位相の調整が可能であり、その結果、折り返しミラー36bの振動の抑制を行うことができる。
また、本実施例によれば、調整時には反射部材(折り返しミラー)36の振動を直接検知して振動量を低減させる必要は無く、感光ドラム相当位置に面倒れ検知センサを配置して面倒れ量を直接測定する。そして、その値が最小となるようにモータBの位相を調整し、位相差を設定すればよい。
更には、実際に画像形成装置が出力する画像を確認しつつ位相差を設定しても良い。例えば、
(1)複数の位相差の組み合わせで画像を出力し、良好な画像を選択する手法を用いれば良い。
具体的に説明すれば、所定の位相差間隔毎に画像を評価できる画像、例えばハーフトーン画像を順次用紙に印刷を行い、各画像を目視で確認し、画質の良否を判断する。そして、画像上で面倒れが目立たなくなる条件のときの設定値を記憶させてやれば良い。例えば、位相差を30deg毎に出力すれば最大で12枚の用紙で確認することになる。当然ではあるが、両面印字を行えば6枚での出力も可能である。
(2)さらには、その画像上に設定値が記入されていれば容易に設定値を変更することが可能である。つまり、ポリゴンモータ間の位相差は、画像形成装置から出力された画像を確認して再調整することができる。
具体的に説明すれば、所定の位相差間隔毎に出力する画像上に、画像形成装置に入力するための設定値も予め印字しておく。ユーザもしくは工場の作業者は、印字された複数の画像の中で最も画像の良い画像を選択し、その用紙上に記載された設定値を画像形成装置に入力すれば、所望の位相差の状態を設定することができる。
(3)また、最適な振動の位相関係が各色の折り返しミラー36(36a、36b、36c、36d)で異なる条件の場合には、各色での振動量の合計が最も小さくなる位相関係を設定値として利用しても良い。
具体的に説明すれば、各色で面倒れの最も良くなるときの位相差の設定値がそれぞれ異なる場合、全ての画像を最も良くする設定を行うことはできない。そのような場合、工場での位相差条件の設定時に、各色に配置された折り返しミラー上での振動を測定し、その振幅を加算した値が最も小さくなるときの位相差を設定値として与えてやれば振動量が最も小さい条件下での画像を得ることができる。
(4)もしくは、色によって振動の画像への影響度が異なるため、その影響度を考慮して位相関係を設定しても良い。一例として、各色の面倒れ量(Vbk、Vc、Vm、Vy)と影響度(αbk、αc、αm、αy)を加味した演算式を下記に示す。
M=αbkbk+αcc+αmm+αyy
このMの値が最小となる条件が、もっとも画像が良好となる設定値である。一般的にはイエローのような明度の高い色は多少振動が大きくても画像不良として認識されず、ブラックのように明度の低い色は振動による画像不良が目立ちやすい。そのため、上記影響度もブラックに比べてイエローの影響度を低く設ければ良い。すなわち、明度の低い色の画像用の光路上に配置された光学部材の振動振幅の方が、明度の高い色の画像用の光路上に配置された光学部材の振動振幅よりも小さくなるように位相条件を設定することができる。
具体的に説明すれば、先に述べたように、各色で面倒れの最も良くなるときの位相差の設定値がそれぞれ異なる場合、全ての画像を最も良くする設定を行うことはできない。その際に、明度による画像の目立ち易さを考慮して、例えば、上記係数のαbk=1、αc=0.8、αm=0.8、αy=0.2といったそれぞれ目立ち易さを考慮した係数を用いる。そして、工場での調整時に面倒れに上記係数を掛け合わせた値の合計が最も小さくなる位相差を設定値として与えてやれば、視覚的に最も画像が良好に見える位相条件で画像を出力することができる。
上記実施例の説明では、感光ドラム上に光を導くために配置された反射部材、即ち、折り返しミラーが振動しているものとして説明した。しかし、他の変形実施態様においては、被振動部材として、反射部材の代わりに、他の光学部材、即ち、振動によって面倒れを生じさせる感度の高い結像レンズ、例えば、fθレンズ34、35などを使用した場合においても同様の効果が得られる。
本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を達成し得る。つまり、本実施例によれば、複数のポリゴンモータを用いて画像形成を行う画像形成装置において、特に、反射部材の振動振幅が抑制されるように、各ポリゴンモータ間の相対的な位相差を制御する構成とされる。斯かる構成によって、面倒れを改善し、画像品質を良好に保つことができる。
また、本実施例の構成によれば、光学箱の振動モードを吸振するために配置位置を制限されることなく、且つ、電動モータ等の吸振専用の部品を利用することなく、走査光学装置から出射される光ビームの変動を小さくし、画像品質を良好に保つことができる。
上記各実施例においては、ポリゴンモータが2台の場合を例として説明したが、ポリゴンモータの台数は複数台であれば特に2台である必要は無い。
また、像担持体としての感光ドラムは複数の場合を例に説明したが、単数であってもよい。即ち、単数の感光ドラム上に複数のポリゴンモータにて走査するものであっても本発明の効果を得ることはいうまでもない。
光学的な配置や画像形成装置内の構成についても同様であり、例示した構成である必要はない。
更には、本発明にて、ポリゴンモータは同一の筐体に設けられるものであるが、全てのポリゴンモータが一つの光学箱に配置されている必要はない。ポリゴンモータが設置された複数の光学箱が、一体的に構成され、振動が伝達する経路が形成されており、実質的に同一筐体と見なし得る構成であっても良い。一例として図7に示す構成であっても良い。
つまり、図7の画像形成装置においては、各感光ドラム20(20Y、20M、20C、20Bk)に対応して4つの走査光学装置30(30Y、30M、30C、30Bk)が配置されている。また、各走査光学装置30(30Y、30M、30C、30Bk)は、それぞれ、光学箱31(31a、31b、31c、31d)を備えているが、各光学箱31(31a、31b、31c、31d)は、共通の光学ステイ16により下面部を一体に締結されている。斯かる構成も又、ポリゴンモータは同一の筐体に設けられていると見なすことができ、本発明を適用し、同様の効果を奏し得る。
また、画像形成部の感光ドラムの本数についても、必ずしも4本である必要はなく、複数のポリゴンモータで露光する方式が成立する2本以上の本数であれば何本であっても同様の効果を得ることができることは明白である。
本発明によれば、複数のポリゴンモータを用いて画像形成を行う画像形成装置において、吸振用モータ等の特別な部品を用いることなく、且つ走査光学装置内の部品配置の自由度を損なうことなく、面倒れを良好に改善することができる。
又、本発明によれば、複数のポリゴンモータを用いて画像形成を行う画像形成装置において、各ポリゴンモータ間の相対的な位相差を制御することで面倒れを改善し、画像品質を良好に保つことができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 画像形成装置における走査光学装置の構成と、反射部材の振動波形を説明する図である。 本発明の一実施例における振動低減の基本原理を説明する図である。 本発明の一実施例における振動検知センサの実装状態を説明する図である。 本発明の他の実施例におけるポリゴンモータ近傍の概略配置と振動検知センサ出力波形を説明する図である。 本発明の他の実施例におけるBD周期の調整と振動の低減を説明する図である。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概略構成図である。 従来の画像形成装置の一例の概略構成図である。 従来の画像形成装置における走査光学装置の構成を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
9 振動検知センサ(振動検知手段)
10 発光部(光源)
14 BDセンサ
16 光学ステイ
20 感光ドラム(像担持体)
30 走査光学装置
31 光学箱(筐体)
32a ポリゴンミラー
32b 電動モータ(回転駆動部)
33 ポリゴンモータ(光偏向手段、回転多面鏡)
34、35 fθレンズ(結像レンズ、光学部材)
36 折り返しミラー(反射部材、光学部材)
100 回転位相制御部(制御手段)

Claims (10)

  1. 複数の反射面を備え、第1の光源から出射される第1の光ビームが第1の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第1の光ビームを偏向する第1の回転多面鏡と、前記第1の回転多面鏡を回転させる第1のモータと、を備える第1の偏向手段と、
    複数の反射面を備え、第2の光源から出射される第2の光ビームが第2の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第2の光ビームを偏向する第2の回転多面鏡と、前記第2の回転多面鏡を回転させる第2のモータと、を備える第2の偏向手段と、
    前記第1の回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを前記第1の感光体に、前記第2の回転多面鏡によって偏向された前記第2の光ビームを前記第2の感光体に導く複数の光学部材と、
    前記第1の偏向手段、前記第2の偏向手段、及び前記複数の光学部材を収容する筐体と、
    前記複数の光学部材のうちの少なくとも1つの光学部材の振動を検知する振動検知手段と、
    前記振動検知手段によって検知される前記振動が抑制されるように、前記振動検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係を制御する制御手段と、を有し、
    前記複数の光学部材のうち少なくとも1つの光学部材は前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置され、前記振動検知手段は、前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置された前記少なくとも1つの光学部材の振動を検知し、
    前記制御手段は、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係の制御として、前記第1の回転多面鏡の回転速度を変速することによって前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との位相関係を前記回転多面鏡の反射面単位ずらす制御を実行することを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置された前記光学部材は、結像レンズ又は反射部材であることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記振動検知手段は、前記結像レンズ又は前記反射部材の振動の腹となる位置に設置されることを特徴とする請求項2に記載の走査光学装置。
  4. 前記結像レンズ又は前記反射部材は、当該結像レンズ又は当該反射部材の長手方向における異なる2箇所の支持部で支持されており、前記振動検知手段は、前記長手方向において前記2箇所の支持部の間に設置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の走査光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の走査光学装置と、
    前記第1の感光体と、
    前記第2の感光体と、
    前記第1の光ビームによって走査されることで前記第1の感光体上に形成される静電潜像及び前記第2の光ビームによって走査されることで前記第2の感光体上に形成される静電潜像をトナーによって現像し、前記第1の感光体上及び前記第2の感光体上に形成されるトナー像を記録媒体に転写することによって前記記録媒体上に画像を形成する像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の感光体及び前記第2の感光体上に静電潜像を形成する期間以外の期間において、前記第2のモータを制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 第1の感光体と、
    第2の感光体と、
    複数の反射面を備え、第1の光源から出射される第1の光ビームが第1の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第1の光ビームを偏向する第1の回転多面鏡と、前記第1の回転多面鏡を回転させる第1のモータと、を備える第1の偏向手段と、
    複数の反射面を備え、第2の光源から出射される第2の光ビームが第2の感光体を走査するように当該複数の反射面によって前記第2の光ビームを偏向する第2の回転多面鏡と、前記第2の回転多面鏡を回転させる第2のモータと、を備える第2の偏向手段と、
    前記第1の回転多面鏡によって偏向された前記第1の光ビームを前記第1の感光体に、前記第2の回転多面鏡によって偏向された前記第2の光ビームを前記第2の感光体に導く複数の光学部材と、
    前記第1の偏向手段、前記第2の偏向手段、及び前記複数の光学部材を収容する筐体と、
    前記複数の光学部材のうちの少なくとも1つの光学部材の振動を検知する振動検知手段と、
    前記振動検知手段によって検知される前記振動が抑制されるように、前記振動検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係を制御する制御手段と、を有し、
    前記複数の光学部材のうち少なくとも1つの光学部材は前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置され、前記振動検知手段は、前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置された前記少なくとも1つの光学部材の振動を検知し、
    前記制御手段は、前記第1の回転多面鏡の回転位相と前記第2の回転多面鏡の回転位相との位相関係の制御として、前記第1の回転多面鏡の回転速度を変速することによって前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との位相関係を前記回転多面鏡の反射面単位ずらす制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記第1の回転多面鏡と前記第2の回転多面鏡との間に配置された前記光学部材は、結像レンズ又は反射部材であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記振動検知手段は、前記結像レンズ又は前記反射部材の振動の腹となる位置に設置されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記結像レンズ又は前記反射部材は、当該結像レンズ又は当該反射部材の長手方向における異なる2箇所の支持部で支持されており、前記振動検知手段は、前記長手方向において前記2箇所の支持部の間に設置されていることを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
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