JP2020194017A - 光学走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学走査装置に起因するバンディングやモアレ、動作音の発生を精度よく低減し、高画質化と小型化、低コスト化を実現すること。【解決手段】回転多面鏡102aの所定の面と回転多面鏡102bの複数の面とをそれぞれ同期させて、被走査体上に照射される光束Lの副走査方向におけるずれ量を測定し、測定したずれ量の中で最もずれ量が小さくなる回転多面鏡102aの所定の面と回転多面鏡102bの面の組み合わせの情報を記憶したメモリ117を備え、制御部118は、画像形成を行う際に、回転多面鏡102aの面と回転多面鏡102bの面がメモリ117に記憶された組み合わせとなるようにスキャナモータ103a、103bを制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、光学走査装置及び画像形成装置に関し、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
従来、レーザビームプリンタ(以下、プリンタという)やデジタル複写機等には光学走査装置が用いられている。光学走査装置においては、画像信号に応じて光源から光変調され出射された光束が回転多面鏡等により偏向される。偏向された光束はfθ特性を有する結像光学系(走査光学系)によって感光体面(被走査面)上にスポット状に集束し、感光体面上を走査して画像記録が行われる。近年、プリンタの小型化に伴い、プリンタに用いられる光学走査装置の小型化が要求されている。特に、光学走査装置の高さ方向はプリンタの高さに直接関係するため、光学走査装置の薄型化に対する要求は高い。
また、カラープリンタにおいては複数の走査光学系が1つの光偏向器を挟んで対向に配置された光学走査装置が普及している。複数色の光学走査を1つの光偏向器で偏向走査する場合、例えば特許文献1では、回転多面鏡の厚みを低減させるため1つの偏向面に対し、副走査断面内において斜め方向から光束を入射(以下、斜入射という)させている。偏向面に対し光束を斜入射させることで、偏向後の光束を分離し易くしている。また、光偏向器に対し最も遠い被走査面に走査される走査光学系の光路長と、最も近い被走査面に走査される走査光学系の光路長は同じ走査光学系を使用するために基本的に同じ長さにすることが多い。そのため、光偏向器に近い被走査面を走査する走査光学系においては、折返しミラーを複数枚使って光路の取り回しを行う。光路を取り回すことで光学走査装置全体が複雑化し、光学走査装置の薄型化の要求を満たしにくくなる。その解決策として、例えば特許文献2の図7のように光学走査装置内に光偏向器を2台搭載することで斜入射させず一度の折り返しで光偏向器から感光体までの経路を形成する構成が考えられる。しかしながら、光偏向器を2台搭載することで、回転による振動エネルギーも2倍となり、光学部品を収納する筐体の振動による光束の副走査方向(走査方向に垂直な方向)における位置ずれが課題となり得る。特許文献2及び特許文献3では、2台の光偏向器を搭載した光学走査装置における振動の防止策に関する提案がなされている。例えば特許文献2では、偏向走査手段の重量不釣合い方向を特定するために予め偏向走査手段の重量不釣合い方向をマーキングして、更にその組み合わせを最適にするために、ロータリーエンコーダ等の検出手段を設けている。また例えば特許文献3では、位置ずれ検出手段であるBD等を用いて光束の副走査方向の位置ずれを検出する検出手段を光学走査装置内に設けている。
特開2009−092915号公報 特開2005−156919号公報 特開2007−232770号公報
しかしながら、従来例では、ロータリーエンコーダ等の検出手段が別途必要となり、製造工程も複雑であり、また、光学走査装置の構成も複雑かつ大型化しコストがかかるという課題がある。また、従来例では、光学走査装置内に検出手段を設けているため、感光体上での照射位置のずれ(以下、照射位置ずれという)を検知することができない。特に、すべての光学部品を通過した後の光束を検出していないため、例えば折返しミラーなどが大きく振動していた場合の照射位置ずれが含まれず、感光体上での副走査方向における照射位置ずれと差が生じてしまう。このため、光学走査装置に起因したバンディング(副走査方向の濃度ムラ)やモアレ、動作音が発生するおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、光学走査装置に起因するバンディングやモアレ、動作音の発生を精度よく低減し、高画質化と小型化、低コスト化を実現することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)複数の光源と、前記光源から出射された光ビームを反射する面を複数有し、回転することで前記面によって光ビームを偏向する複数の回転多面鏡と、前記複数の回転多面鏡をそれぞれ回転させる複数の駆動手段と、前記複数の光源から出射された光ビームを前記複数の回転多面鏡にそれぞれ導く複数の第1の光学部材と、前記複数の回転多面鏡により偏向されたそれぞれの光ビームを対応するそれぞれの被走査体に導く複数の第2の光学部材と、前記複数の光源、前記複数の回転多面鏡、前記複数の駆動手段、前記複数の第1の光学部材、前記複数の第2の光学部材が収納される筐体と、前記複数の回転多面鏡によりそれぞれ偏向された光ビームを受光したことに応じてそれぞれ信号を出力する複数の出力手段と、前記信号に基づいて前記複数の駆動手段を制御する制御手段と、を備える光学走査装置であって、第1の回転多面鏡の所定の面と第2の回転多面鏡の複数の面とをそれぞれ同期させて、前記被走査体上に照射される光ビームの走査方向に直交する方向におけるずれ量を測定し、測定したずれ量の中で最もずれ量が小さくなる前記第1の回転多面鏡の所定の面と前記第2の回転多面鏡の面の組み合わせの情報を記憶した記憶部を備え、前記制御手段は、画像形成を行う際に、前記第1の回転多面鏡の面と前記第2の回転多面鏡の面が前記記憶部に記憶された前記組み合わせとなるように前記駆動手段を制御することを特徴とする光学走査装置。
(2)複数の光源と、前記光源から出射された光ビームを反射する面を複数有し、回転することで前記面によって光ビームを偏向する複数の回転多面鏡と、前記複数の回転多面鏡をそれぞれ回転させる複数の駆動手段と、前記複数の光源から出射された光ビームを前記複数の回転多面鏡にそれぞれ導く複数の第1の光学部材と、前記複数の回転多面鏡により偏向されたそれぞれの光ビームを対応するそれぞれの被走査体に導く複数の第2の光学部材と、前記複数の光源、前記複数の回転多面鏡、前記複数の駆動手段、前記複数の第1の光学部材、前記複数の第2の光学部材が収納される筐体と、前記複数の回転多面鏡によりそれぞれ偏向された光ビームを受光したことに応じてそれぞれ信号を出力する複数の出力手段と、前記信号に基づいて前記複数の駆動手段を制御する制御手段と、を備える光学走査装置であって、前記制御手段は、第1の回転多面鏡の所定の面と第2の回転多面鏡の複数の面とをそれぞれ同期させて、前記光学走査装置内で発生する音を測定する測定手段により音を測定し、測定した音の中で最も音が小さくなる前記第1の回転多面鏡の所定の面と前記第2の回転多面鏡の面の組み合わせを選択し、画像形成を行う際に、前記第1の回転多面鏡の面と前記第2の回転多面鏡の面が選択した前記組み合わせとなるように前記複数の駆動手段を制御することを特徴とする光学走査装置。
(3)前記(1)又は前記(2)に記載の光学走査装置と、前記被走査体である感光体と、前記光学走査装置によって前記感光体上に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写材に転写するための転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、光学走査装置に起因するバンディングやモアレ、動作音の発生を精度よく低減し、高画質化と小型化、低コスト化を実現することができる。
実施例1の画像形成装置を示す概略断面図 実施例1の光学走査装置を示す概略図、スキャナモータの概略斜視図 実施例1の光学走査装置の振動状態を示す模式図 実施例1の回転多面鏡の反射面毎の直角度の差を示す模式図 実施例1の光学走査装置の駆動制御に関するブロック図 実施例1の角度差を付けた内角を有する回転多面鏡、BD信号周期を示す図 実施例1の回転多面鏡の反射面の組み合わせと副走査方向の照射位置ずれ量との関係を示すグラフ 実施例2の光学走査装置の駆動制御に関するブロック図
図面を参照して、本発明に係る光学走査装置を備えた画像形成装置の実施形態について説明する。以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下の説明で、反射面を複数有する回転多面鏡によって偏向された光ビームが感光体上を走査する方向を主走査方向といい、主走査方向に直交する方向を副走査方向という。走査する光ビームによって規定される面を主走査面といい、主走査面による断面を主走査断面という。主走査面に直交する面を副走査面といい、副走査面による断面を副走査断面という。
<画像形成装置>
図1は、実施例1の画像形成装置D1の模式断面図である。画像形成装置D1は、光学走査装置S1を備えており、光学走査装置S1から画像情報に基づいて各々光変調された光束Lk、Lc、Lm、Lyが出射される。ここで、符号の末尾k、c、m、yはブラック、シアン、マゼンタ、イエローを表しており、以下、特定の色に関する部材を説明する場合を除き末尾を省略する。光束Lは、一次帯電器91によって各々一様に帯電された感光体(被走査体)である感光ドラム90の表面を照射して感光ドラム90上(被走査体上、感光体上)に静電潜像を形成する。感光ドラム90の表面上に形成された静電潜像は、現像手段である現像器92によって各々ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナー像に可視像化される。可視像化されたトナー像は転写ベルト94と各感光ドラム90とのニップ部において、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナー像が重なるように順次転写ベルト94に転写される(以下、1次転写という)。
一方、給送トレイに載置された転写材Pが給送ローラ93により給送され、転写ベルト94と転写ローラ95とのニップ部へ搬送される。転写ベルト94上に転写されたトナー像は、転写手段である転写ローラ95において転写材P上に転写されてカラー画像が形成される(以下、2次転写という)。転写材P上に形成された未定着のカラー画像は、内部にヒータを有する定着器96によって加熱定着された後、排出ローラ97などによって装置外に排出される。画像形成装置D1は、転写材Pの例えば紙種に応じた画像形成速度で画像形成を行う。
画像形成装置D1は、画像形成装置D1の各種動作を制御するためのエンジンコントローラ100を備えている。エンジンコントローラ100は、例えばCPU、種々のプログラムやその実行に必要なデータ等を記憶するROM、ワーキングメモリとなるRAMを有している。なお、実施例1では転写ベルト94を備える画像形成装置D1について説明したが、搬送ベルト上の転写材Pに4色のトナー画像を重畳して転写する構成等、他の画像形成装置であってもよい。
<光学走査装置>
次に図2を用いて光学走査装置S1の構成について説明する。図2(a)は光学走査装置S1の構成を示す概略上面図である。図2(b)は光学走査装置S1の構成を示す概略断面図である。実施例1の光学走査装置S1は、タンデム方式のカラー画像形成装置に搭載されるユニットであり、画像形成装置D1の枠体にバネやビス(不図示)等の固定部材等によって固定される。なお、以下の説明において、便宜上、各色に対応した走査光学系について、Yステーション、Mステーション、Cステーション、Kステーションという。
光学走査装置S1は例えば樹脂等によって成形された筐体である光学箱101に、複数の回転多面鏡102a、102bを具備した複数の駆動手段であるスキャナモータ103a、103bが2台収納されている。第1の回転多面鏡である回転多面鏡102a及び第2の回転多面鏡である回転多面鏡102bは、それぞれ例えば4つの反射面を有している。スキャナモータ103aはYステーションとMステーションに対応し、スキャナモータ103bはCステーションとKステーションに対応する。なお、Yステーション、Mステーションの構成及び光学的作用はCステーション、Kステーションのそれと同一のため、以下の説明においてはYステーション、Mステーションを中心に説明する。
制御基板115yに実装された光源である半導体レーザ111yから出射された光束Lyは、コリメータレンズ112yにより略平行光化され、シリンドリカルレンズ113yに入射する。略平行光化された光束Lyを略平行光束という。シリンドリカルレンズ113yに入射した略平行光束は、主走査断面においてはそのまま平行光束の状態で出射され、開口絞り114yにより光量が制限され、回転多面鏡102aを備えたスキャナモータ103aにより偏向される。コリメータレンズ112y、シリンドリカルレンズ113yは第1の光学部材として機能する。偏向された光束Lyは、制御基板115に実装された出力手段であるビームディテクタ(以下、BDという)116yの受光面へと入射する。このとき、BD116yは被走査面を走査する方向である主走査方向における光束Lyの書き出し位置を検知するとともに、検知したタイミングに応じたBD信号を出力する。BD信号は、回転多面鏡102aの反射面毎にBD116yから出力され、主走査方向における書き出し位置を揃えるための制御のトリガ信号となる。偏向された光束Lyは、第1走査レンズ105yを通過した後、折返しミラー107yによって光路が偏向され、第2走査レンズ106yを通過することで、感光ドラム90yにスポットを結像させ等速に走査される。第1走査レンズ105y、折返しミラー107y、第2走査レンズ106yは第2の光学部材として機能する。
半導体レーザ111yと並んで配置される、制御基板115mに実装された半導体レーザ111mから出射された光束Lmは、同様にコリメータレンズ112m、シリンドリカルレンズ113m、開口絞り114mを通過する。その後、光束Lmは回転多面鏡102aの光束Lyを偏向する面とは隣り合う異なる面によって偏向される。MステーションではBD116yに光束Lmは入射せず、YステーションのBD信号をもとに主走査方向における光束Lmの書出し位置が制御される。偏向された光束Lmは第1走査レンズ105m、折返しミラー107m、第2走査レンズ106mによって感光ドラム90mへと導かれる。
Cステーション、Kステーションにおける、制御基板115c、115kに実装された半導体レーザ111c、111kから出射された光束Lc、Lkに関しても同様である。なお、出力手段であるBD116cは制御基板115cに実装されている。コリメータレンズ112c、112k、シリンドリカルレンズ113c、113k、開口絞り114c、114kについてもYステーション等と同様である。第1走査レンズ105c、105k、折返しミラー107c、107k、第2走査レンズ106c、106kについてもYステーション等と同様である。Cステーション、Kステーションに対応するスキャナモータ103bとYステーション、Mステーションに対応するスキャナモータ103aについては例えば次のような制御が行われる。スキャナモータ103bとスキャナモータ103aは、図2(a)に示すように、それぞれの回転多面鏡102a、102bの反射面が略同一の方向すなわち、位相が揃うように例えばPLL制御(Phase Locked Loop)される。PLL制御で各々の回転多面鏡102a、102bの位相を同期させることで、転写ベルト94上の各色のトナー像の色重ねの精度を向上させる。
<スキャナモータ>
次に、スキャナモータ103a、103bについて詳細に説明する。図2(c)は実施例1におけるスキャナモータ103a、103bを示す模式的斜視図である。なお、スキャナモータ103a、103bは同様の構成であるため、総称してスキャナモータ103とし、符号の末尾a、bを省略することもある。スキャナモータ103は、回転多面鏡102、ロータ201、回転軸202、板バネ203、回路基板204から構成されている。回転多面鏡102は、光束Lを反射して第1走査レンズ105へと導く。ロータ201は、回転多面鏡102を搭載し、回転多面鏡102と一体となって回転する。板バネ203は、回転多面鏡102をロータ201へ押圧固定する。ロータ201、回転多面鏡102、板バネ203、回転軸202は回転部に含まれる。しかし、回転多面鏡102のロータ201への組み付けを考慮すると、回転軸202の外径と回転多面鏡102の内径との半径方向においてある程度の隙間が必要である。また、板バネ203に関しても、回転軸202と半径方向においてある程度の隙間が必要である。この隙間以外にも、回転軸202の同軸度や回転多面鏡102自身の反射面の偏心や重量分布の不均一等によって、回転部の重量不釣合いが発生する。
そのため、従来からスキャナモータ103の回転部の重量不釣合いを改善させるため、バランス修正を行っている。バランス修正は、バランス修正用パテ(例えば紫外線硬化樹脂など)をロータ201へ塗布することにより行っている。バランス修正用パテを塗布するロータ201の塗布面は、例えばロータ上部201A(Upper)とロータ下部201B(Lower)の2か所である。バランス修正用パテをスラスト方向(回転軸202方向)の2か所に塗布することにより、ロータ201が回転したときに回転軸202が振れ回るリサジュー運動を極力低減することができる。なお、ロータ201のスラスト方向の2ヶ所にバランス修正用パテを塗布して行うバランス修正を、以下、2面バランス修正という。
2面バランス修正を行った後の重量不釣合い量と方向は、次のように表すことができる。すなわち、スキャナモータ103を上方から見てUpper側の重量不釣合い量(ベクトル)とLower側の重量不釣合い量(ベクトル)とを合成したベクトル(Static)で表すことができる。一般に、このような偏向手段を複数備えた光学走査装置や、複数の光学走査装置を備えたカラー画像形成装置においては、偏向手段のバランス(動的不釣合い)は可能な限り小さくなるように修正する必要がある。また、偏向手段の回転速度が高速となる光学走査装置においても同様である。しかしながら、2面バランス修正であっても、バランス修正用パテの重量、塗布精度、バランス修正半径等を考慮すると、歩留まりの確保から静的(Static)バランスを完全に0にすることは困難である。そのため、回転多面鏡102の回転速度が高速であればあるほど、スキャナモータ103に起因して発生する振動量は増加し、光学箱101や光学部品の振動を招き、画像品質の低下及び動作音を引き起こす。
<筐体の振動と照射位置ずれ>
次に、複数のスキャナモータ103a、103bを具備する光学箱101の振動について説明する。図3は、スキャナモータ103a、103bから発生する振動が光学箱101等を伝播する状態を示した模式図である。図3の横軸はいずれも時間の推移を表しており、縦軸は振動による変位量(以下、振動変位量という)を表している。図3(A)、(B)において、(a)はスキャナモータ103aにより発生する振動変位量を示し、(b)はスキャナモータ103bにより発生する振動変位量を示し、(c)は(a)(b)を合成した振動変位量を示す。
スキャナモータ103a、103bから発生する振動の状態が図3(A)の(a)、(b)のように振動変位量の位相が同期している場合、それらを合成した振動状態は(c)のようになる。すなわち、図3(A)の場合には、光学箱101等の振動変位量はスキャナモータ1台で生じる振動変位量よりも増加する。そこで、図3(A)(c)のような合成された振動変位量を低減させるには、図3(A)(a)に示す振動の位相と図3(A)(b)に示す振動の位相とをずらすのが良い。
図3(B)は、スキャナモータ103a、103bから発生する振動の位相をずらした状態の模式図である。図3(B)の(a)の振動に対して、(b)の振動の位相はずれているため、(a)と(b)の振動を合成した振動状態は(c)のようになる。スキャナモータ103aの振動の位相とスキャナモータ103bの振動の位相とをずらすことによる、振動量を打ち消しあう効果が発生し、スキャナモータ1台で生じる振動変位量よりもスキャナモータ2台で生じる振動変位量を小さくすることができる。
また、スキャナモータ103a、103bの振動は、光学箱101に伝播する場合だけではなく、光学箱101の振動量に対して、光学部品である第1走査レンズ105、第2走査レンズ106や折返しミラー107の振動が大きくなる場合もある。スキャナモータ103a、103bの振動によって光学箱101や光学箱101内部に収納された各種の光学部材が振動し、感光ドラム90上における副走査方向(感光ドラム90の回転方向)の光束Lの照射位置ずれの原因となる。
また、感光ドラム90上における副走査方向の光束Lの照射位置ずれの原因は、上述の振動に加え、光学的な照射位置ずれも含まれる。図4は、感光ドラム90の副走査方向の光束Lの照射位置ずれを示す模式図である。具体的には、図4に示すように、回転多面鏡102の各反射面119A(実線)、119B(破線)の直角度が反射面毎にわずかに差を持つ。実線で示す光束Laは回転多面鏡102の反射面119Aで反射された光束を示し、破線で示す光束Lbは同じく破線で示す反射面119Bで反射された光束を示す。反射面119Bと反射面119Aとは相対的にわずかな角度αの差を有する。このわずかな角度αの差が、光学素子(不図示)や折返しミラー(不図示)を介して、感光ドラム90上では副走査方向に距離dの照射位置ずれとなる。以下、副走査方向の距離dを照射位置ずれdという。また、レンズ単品の形状精度や位置精度等も、感光ドラム90上の照射位置ずれdの原因となる。
<振動の位相の制御方法>
次に、スキャナモータ103に起因する振動の位相の補正方法について具体的に説明する。図5は実施例1の光学走査装置S1の駆動制御に関するブロック図である。なお、図5では、光学走査装置S1内の構成は簡略化している。制御部118は光学走査装置S1を制御する。記憶部であるメモリ117は、制御部118が光学走査装置S1を制御する際に必要となる情報等を記憶している。制御部118は、メモリ117に記憶された情報を読み出し、BD116y、116cから入力されたBD信号に基づいて、スキャナモータ103a、103b(回転多面鏡102a、102b)を制御する。制御部118は、スキャナモータ103a、103bの回転速度の制御や回転多面鏡102a、102bの回転位相の制御を行う。制御部118は、BD116y、116cから入力されたBD信号に基づき、スキャナモータ103a、103bが画像形成速度に応じた回転数(又は回転速度)となるようにスキャナモータ103a、103bの回転数(又は回転速度)を制御する。これにより制御部118は、スキャナモータ103a、103bの回転数(又は回転速度)を目標回転数(又は目標回転速度)となるように制御する。
画像形成装置D1においてエンジンコントローラ100が印刷信号を受信すると、エンジンコントローラ100は制御部118により光学走査装置S1の制御を開始する。具体的には、スキャナモータ103a、103bは略同時に回転を開始し、制御部118による位相制御が行われ、回転多面鏡102aと回転多面鏡102bとは略同位相で回転する。通常、停止状態のスキャナモータ103a、103bの回転多面鏡102a、102bの位相はランダムである。そして、駆動時に最短で回転多面鏡102a、102bの位相が合うように制御していたため、従来では、印刷のたびに同期する回転多面鏡102aの面と回転多面鏡102bの面もランダムであった。実施例1における回転多面鏡102a、102bは例えば4面を有するため、一方の回転多面鏡の1つの面(所定の面)に対する他方の回転多面鏡の面の組み合わせは4通りある。すなわち4つの反射面をそれぞれ有する2つの回転多面鏡については、4通りの位相関係が存在し、光学箱101や光学部品の振動変位量もランダムに変化する。
ここで、4通りの組み合わせ(位相関係)の中で、上述した振動変位量が最も小さい組み合わせになるように決定するための手段を説明する。光学走査装置S1の製造過程において、出荷前の最終検査時等にそれぞれの回転多面鏡102a、102bにおいて、制御の基準となる反射面(以下、基準反射面という)の特定が行われる。回転多面鏡102a、102bの反射面の特定には公知の方法が用いられる。例えば、回転多面鏡102の内角に角度差をつけてBD116による光束Lの受光周期であるBD信号の周期の特徴から基準反射面を特定する方法などがある。以下、符号の末尾a、bを省略することもある。
(回転多面鏡の反射面の特定方法)
回転多面鏡102の反射面の特定方法について具体的に説明する。図6(a)に回転多面鏡102の形状を示す。回転多面鏡102は、反射面1、反射面2、反射面3、反射面4の4つの反射面を有する。反射面1と反射面2とがなす角度を第4内角θ12とする。反射面2と反射面3とがなす角度を第1内角θ23とする。反射面3と反射面4とがなす角度を第2内角θ34とする。反射面4と反射面1とがなす角度を第3内角θ41とする。図6(a)において、第1内角θ23の設計値は90−2a°である。第1内角θ23の対角である第3内角θ41の設計値は90+2a°である。第2内角θ34及び第2内角θ34の対角である第4内角θ12の設計値は90°である。
このような回転多面鏡102の形状の場合のBD信号の周期の関係を図6(b)に示す。図6(b)のグラフは、回転多面鏡102が回転しているときに回転多面鏡102の反射面1、反射面2、反射面3、反射面4の切り替わりに要する時間(BD信号周期)を表している。T12は反射面1によるBD信号の出力から反射面2によるBD信号の出力までに要する時間を表す。T23は反射面2によるBD信号の出力から反射面3によるBD信号の出力までに要する時間を表す。T34は反射面3によるBD信号の出力から反射面4によるBD信号の出力までに要する時間を表す。T41は反射面4によるBD信号の出力から反射面1によるBD信号の出力までに要する時間を表す。各反射面におけるBD信号周期は、角度±2aに相当する時間幅を有することになる。なお、BD信号周期の平均値は90°に相当する。このように、回転多面鏡102の反射面間の内角θに差をもたせることによって、特徴的なBD信号周期を意図的に作り出し、回転多面鏡102の基準反射面を特定しやすくすることができる。この方法によって特定された回転多面鏡102a、102bの基準反射面の情報はメモリ117に記憶される。
(位相の組み合わせ)
次に回転多面鏡102aの位相と回転多面鏡102bの位相の組み合わせの決定について説明する。回転多面鏡102aの1つの反射面に対して、回転多面鏡102bの位相を1面ずつずらして感光ドラム90に相当する位置に配置されたセンサによって副走査方向の照射位置ずれdが測定される。回転多面鏡102bの反射面は4つあるため合計4回の測定が行われ、4通りの組み合わせに対する4つの照射位置ずれdが測定される。そして、4通りの組み合わせの中で最も副走査方向の光束Lの照射位置ずれdが小さくなる反射面の組み合わせが選択される。
図7は、横軸に特定のステーションにおける回転多面鏡102aと回転多面鏡102bの反射面の組み合わせを示し、縦軸に副走査方向における照射位置ずれ量[μm]を示したグラフである。上述した公知の方法で基準反射面として特定した面を第1面として、そこから時計回り方向に回転多面鏡102を回転させたときに光源に向く面を順に第2面、第3面、第4面と定義する。このとき、図7のグラフ横軸は、回転多面鏡102aの第1面に対して回転多面鏡102bが同期する面の組み合わせを示している。例えば、回転多面鏡102aの第1面と回転多面鏡102bの第2面が同じ位相で制御されているときの状態を、図7のグラフでは「1−2」と示している。縦軸は、感光ドラム90に相当する位置に配置されたセンサ上の副走査方向の照射位置ずれdの量を示している。図7に示す例では、回転多面鏡102aの第1面と回転多面鏡102bの第4面とが同じ位相で制御されている組み合わせが、4通りの組み合わせの中で最も副走査方向の照射位置ずれdを小さくすることができる。なお、照射位置ずれdには、スキャナモータ103a、103bによる振動の影響に加え、図4で説明した反射面間の直角度の差も含まれる。回転多面鏡102a、102bの反射面の組み合わせ情報は、基準反射面の情報と共にメモリ117等に記憶される。記憶部はメモリ117に限らず、バーコードなどに情報を書込み、光学箱101に貼り付ける等、他の手段であっても良い。
画像形成装置D1に光学走査装置S1が組み込まれる際に、制御部118は、メモリ117から基準反射面の情報と回転多面鏡102a、102bの反射面の組み合わせ情報とを読み込む。制御部118は、読み込んだ情報とBD116y、116cからのBD信号を受信したタイミングとに基づいて回転多面鏡102a、102bの位相制御を行う。これにより、回転多面鏡102a、102bが画像形成速度に応じた目標回転数となったとき、反射面の位相も、照射位置ずれdが最も小さくなる組み合わせとなるように制御される。なお、制御部118は、基準信号の生成部(不図示)によって生成された基準信号を用い、スキャナモータ103を加速又は減速させる制御を行う位相制御(例えば公知の位相制御)を行う。制御部118は位相制御によって回転多面鏡102aの反射面と回転多面鏡102bの反射面の組み合わせが、メモリ117から読み出した組み合わせ(例えば図7の「1−4」の組み合わせ)となるように制御する。通常は、上述した通り、回転多面鏡102aの位相と回転多面鏡102bの位相はランダムに組み合わされている。しかし、実施例1の構成を用いれば、印刷駆動時には必ず回転多面鏡102aと回転多面鏡102bは、毎回決まった位相、しかも照射位置ずれdが4つの組み合わせ中最も小さくなるように制御される。
このように、スキャナモータの重量不釣合いに起因する光学走査装置の筐体や光学部品等の振動を低減し、レーザ光束の副走査方向の周期的な位置ずれを抑制することで安定した画像を形成することが可能となる。また、同じくスキャナモータの重量不釣合いに起因する振動音を低減し、高品質な画像形成装置を提供することができる。
以上、実施例1によれば、光学走査装置に起因するバンディングやモアレ、動作音の発生を精度よく低減し、高画質化と小型化、低コスト化を実現することができる。
次に、実施例2の画像形成装置D1について説明する。なお、実施例1と同様に構成したものは同一の符号又は符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図8は光学走査装置S1の駆動制御に関するブロック図である。実施例2における特徴的な構成について説明する。実施例2では画像形成装置D1内に音を測定する測定手段であるマイクロフォン301を設ける。マイクロフォン301は例えばMEMSマイクロフォンなど小型なものが良く、設置箇所は画像形成装置D1の筐体内であり、光学走査装置S1の振動音に反応する箇所であれば良い。マイクロフォン301で測定した音の情報は、制御部118に出力される。
次に、実施例2の制御について説明する。エンジンコントローラ100が印刷信号を受信したことに応じて制御部118によってスキャナモータ103a、103bの制御が開始される。スキャナモータ103a、103bは略同時に回転を始め、例えばPLL制御によって回転多面鏡102のランダムな所定の反射面で位相同期がなされる。回転多面鏡102aの所定の反射面と回転多面鏡102bの所定の反射面とが同期したタイミングで、制御部118はマイクロフォン301によって稼働音を測定し例えばメモリ117に記録する。制御部118は、記録が完了したら位相制御を行うことにより回転多面鏡102aの反射面は所定の反射面を維持したまま、回転多面鏡102bの位相を90°ずらして、位相同期する反射面の組み合わせを変える。回転多面鏡102aの所定の反射面と、回転多面鏡102bの所定の反射面に隣り合う次の反射面とが同期したタイミングで、制御部118は、再度マイクロフォン301により稼働音を測定しメモリ117に記録する。
制御部118は、この動作(以下、学習動作という)を、回転多面鏡102bのすべての反射面、言い換えればすべての組み合わせ(4通り)に対してマイクロフォン301による稼働音の測定及び記録が終了するまで繰り返す。制御部118は、メモリ117に記録した4通りの組み合わせに対する4つの稼働音の測定結果を取得する。制御部118は取得した4つの測定結果の中で最も稼働音が小さくなる組み合わせを選択する。制御部118は、選択した最も稼働音が小さくなる組み合わせとなるように回転多面鏡102aの位相と回転多面鏡102bの位相を制御して印刷動作を実行する。
ここで、稼働音は光学走査装置S1の振動により発生するものであり、稼働音が最も小さくなる組み合わせは振動変位量が最も小さいことを意味し、副走査方向の照射位置ずれdも同時に最も小さくなる組み合わせとなる。これにより、画像形成装置D1は常に最も稼働音が小さく、かつ副走査方向の照射位置ずれdも最も小さい状態で動作することができる。
また、学習動作は、毎回の印刷信号時に実施しても良いが、これに限定されない。例えば、制御部118は、画像形成装置D1の電源を入れたとき(オンされたとき)に一度学習動作を行い、上述した公知の方法で特定している回転多面鏡102の基準反射面と関連づけてメモリ117にこの情報を記憶しておく。そして、制御部118は、次に画像形成装置D1の電源を切るまでは常に2つの回転多面鏡102a、102bが、メモリ117に記憶した組み合わせで位相同期して駆動するように制御しても良い。また、画像形成装置D1の出荷前の検査時に学習動作によって最適な組み合わせの情報をメモリ117に記憶させても良い。最適な組み合わせをメモリ117に一度記憶させておき、制御部118が定期的に学習動作を実施することで、継時的な重量不釣合いの変化にも対応することができる。
また、稼働音の測定では、マイクロフォン301で測定した情報をフィルタリングするバンドパスフィルタなどを設けることで他の駆動部による稼働音と紛れることなく光学走査装置S1の稼働音を特定することができる。また、更に精度を高めるためにはCPU(不図示)によって、マイクロフォン301により測定した稼働音を周波数解析することで、スキャナモータ103の稼働音をより確実に検出することも可能である。更に、学習動作を定期的に実施する場合には、他の駆動部が停止した状態でスキャナモータ103だけを駆動させて測定しても良い。
このような構成によれば、スキャナモータの重量不釣合いに起因する光学走査装置の筐体や光学部品等の振動を低減し、レーザ光束の副走査方向の周期的な位置ずれを抑制することで安定した画像を形成することが可能となる。また、同じくスキャナモータの重量不釣合いに起因する振動音を低減し、高品質な画像形成装置を提供することができる。なお、実施例1、2の回転多面鏡102は4つの反射面を有しているが、これに限定されない。例えば、回転多面鏡が5つ等他の数の反射面を有する場合は、組み合わせの数が増え、次の反射面に回転させるときの角度が異なるが、複数の組み合わせの中で照射位置ずれdが小さくなる(又は稼働音が小さくなる)組み合わせを選択すればよい。
以上、実施例2によれば、光学走査装置に起因するバンディングやモアレ、動作音の発生を精度よく低減し、高画質化と小型化、低コスト化を実現することができる。
101 光学箱
102 回転多面鏡
103 スキャナモータ
105 第1走査レンズ
106 第2走査レンズ
107 折返しミラー
111 半導体レーザ
116 BD
117 メモリ
118 制御部

Claims (7)

  1. 複数の光源と、
    前記光源から出射された光ビームを反射する面を複数有し、回転することで前記面によって光ビームを偏向する複数の回転多面鏡と、
    前記複数の回転多面鏡をそれぞれ回転させる複数の駆動手段と、
    前記複数の光源から出射された光ビームを前記複数の回転多面鏡にそれぞれ導く複数の第1の光学部材と、
    前記複数の回転多面鏡により偏向されたそれぞれの光ビームを対応するそれぞれの被走査体に導く複数の第2の光学部材と、
    前記複数の光源、前記複数の回転多面鏡、前記複数の駆動手段、前記複数の第1の光学部材、前記複数の第2の光学部材が収納される筐体と、
    前記複数の回転多面鏡によりそれぞれ偏向された光ビームを受光したことに応じてそれぞれ信号を出力する複数の出力手段と、
    前記信号に基づいて前記複数の駆動手段を制御する制御手段と、
    を備える光学走査装置であって、
    第1の回転多面鏡の所定の面と第2の回転多面鏡の複数の面とをそれぞれ同期させて、前記被走査体上に照射される光ビームの走査方向に直交する方向におけるずれ量を測定し、測定したずれ量の中で最もずれ量が小さくなる前記第1の回転多面鏡の所定の面と前記第2の回転多面鏡の面の組み合わせの情報を記憶した記憶部を備え、
    前記制御手段は、画像形成を行う際に、前記第1の回転多面鏡の面と前記第2の回転多面鏡の面が前記記憶部に記憶された前記組み合わせとなるように前記複数の駆動手段を制御することを特徴とする光学走査装置。
  2. 前記第1の回転多面鏡及び前記第2の回転多面鏡は、4つの面を有し、
    前記制御手段は、前記第1の回転多面鏡の前記所定の面に対して、前記第2の回転多面鏡を1面ずつずらしながら回転させて前記ずれ量を測定し、4通りの組み合わせに対して4つの測定結果を取得することを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記第1の回転多面鏡及び前記第2の回転多面鏡は、前記4つの面のうち隣り合う2つの面によって規定される内角の角度が異なるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光学走査装置。
  4. 複数の光源と、
    前記光源から出射された光ビームを反射する面を複数有し、回転することで前記面によって光ビームを偏向する複数の回転多面鏡と、
    前記複数の回転多面鏡をそれぞれ回転させる複数の駆動手段と、
    前記複数の光源から出射された光ビームを前記複数の回転多面鏡にそれぞれ導く複数の第1の光学部材と、
    前記複数の回転多面鏡により偏向されたそれぞれの光ビームを対応するそれぞれの被走査体に導く複数の第2の光学部材と、
    前記複数の光源、前記複数の回転多面鏡、前記複数の駆動手段、前記複数の第1の光学部材、前記複数の第2の光学部材が収納される筐体と、
    前記複数の回転多面鏡によりそれぞれ偏向された光ビームを受光したことに応じてそれぞれ信号を出力する複数の出力手段と、
    前記信号に基づいて前記複数の駆動手段を制御する制御手段と、
    を備える光学走査装置であって、
    前記制御手段は、第1の回転多面鏡の所定の面と第2の回転多面鏡の複数の面とをそれぞれ同期させて、前記光学走査装置内で発生する音を測定する測定手段により音を測定し、測定した音の中で最も音が小さくなる前記第1の回転多面鏡の所定の面と前記第2の回転多面鏡の面の組み合わせを選択し、画像形成を行う際に、前記第1の回転多面鏡の面と前記第2の回転多面鏡の面が選択した前記組み合わせとなるように前記複数の駆動手段を制御することを特徴とする光学走査装置。
  5. 前記第1の回転多面鏡及び前記第2の回転多面鏡は、4つの面を有し、
    前記制御手段は、前記第1の回転多面鏡の前記所定の面に対して、前記第2の回転多面鏡を90°ずつずらしながら前記測定手段により音を測定し、4通りの組み合わせに対して4つの測定結果を取得することを特徴とする請求項4に記載の光学走査装置。
  6. 前記制御手段は、電源がオンされると前記測定手段により音を測定し前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項5に記載の光学走査装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学走査装置と、
    前記被走査体である感光体と、
    前記光学走査装置によって前記感光体上に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を転写材に転写するための転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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