JPH10213759A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH10213759A
JPH10213759A JP9015722A JP1572297A JPH10213759A JP H10213759 A JPH10213759 A JP H10213759A JP 9015722 A JP9015722 A JP 9015722A JP 1572297 A JP1572297 A JP 1572297A JP H10213759 A JPH10213759 A JP H10213759A
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optical
vibration
scanning device
rotation phase
base
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JP9015722A
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Yoshihiro Yamamoto
喜博 山本
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光偏向器の回転駆動部から発生する振動に起
因する光ビームの副走査方向の周期的位置ずれを抑制す
る。 【解決手段】 単一の光学ベース2に取り付けられた回
転駆動部を備え、該回転駆動部により回転駆動される複
数の光偏向器6、11と、光学ベース2に生じる振動を
検出する振動検出手段13と、該振動検出手段13の検
出出力に基づいて複数の光偏向器6、11のうち、少な
くとも一つの光偏向器11の回転位相を光学ベース2に
生じる振動を抑制するように制御する回転位相制御手段
14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置に係
り、特にディジタル複写機、レーザプリンター等の画像
出力装置の画像露光部に用いられる、光源からの光を偏
向走査して記録媒体上に導く光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル複写機、レーザプリン
ター等の画像露光部に用いられる光走査装置の構成を図
9に示す。同図において、CMYKの各画像を形成する
ための複数の光走査装置101、111、121、13
1では、光源として半導体レーザー素子103、11
3、123、133を用い、前記半導体レーザー素子1
03、113、123、133から射出された光ビーム
をコリメーターレンズ104、114、124、134
により平行光とし、シリンドリカルレンズ105、11
5、125、135により収束し、回転多面鏡で構成さ
れた光偏向器106、116、126、136により偏
向し、fθレンズで構成された走査レンズ107、11
7、127、137を通って、折り返しミラー108、
118、128、138により折り返し、記録媒体であ
る感光体ドラム109、119、129、139上にス
ポット状に照射するものである。この光ビームの照射位
置精度が悪く、副走査方向に照射光の位置変動がある
と、副走査方向に濃淡が帯状に発生するバンディングと
呼ばれる画質劣化が生じる。
【0003】また図9に示すような複数の光走査装置を
用いて1ページの画像を出力する機能を有する画像出力
装置では各光走査装置による光ビームの照射位置の相対
位置の変動も画質劣化の原因となる。この光ビームの照
射位置の相対位置の変動を防止するには光源、各レン
ズ、ミラー、光偏向器の機械的精度を高くすると共に、
光偏向器から発生する振動を抑制する必要がある。光偏
向器による振動が発生すると、これにより光ビームが揺
動し、結果として感光体ドラム上における光ビームの照
射位置が変動する。光偏向器の要部の構成を図10に示
す。図10において、光偏向器106は、通常、光源か
らの光ビームを反射して走査レンズに導く回転多面鏡1
06aと、電動機により構成される回転駆動部106b
とから構成されている。光偏向器駆動時において前記回
転駆動部106bからは必ず機械的振動が発生し、その
振動が光偏向器106を固定する光学ベースを加振し、
半導体レーザー素子、レンズ及びミラーに伝達すること
により感光体ドラム上に照射される光ビームの照射位置
が振動周波数に応じて周期的に変動する。
【0004】上述した光偏向器の回転駆動部の振動に起
因する光ビームの感光体ドラム上における照射位置の変
動を防止する方法としてこれまでに一般的に以下に示す
方法が採用されていた。第1の方法は、加振源である光
偏向器の回転多面鏡の回転不釣り合いを低減することに
より振動を低減するものである。また第2の方法は、光
学ベースの剛性を上げることにより、振動の伝達を防止
するものである。
【0005】一方、最近では光走査装置を用いた画像出
力装置の高速化、高画質化に対応でき、かつ小型化、低
コスト化するという要求が高まっている。この要求を満
たすためには、第1の方法では光偏向器の回転多面鏡の
回転不釣り合いを修正して低減するため回転不釣合い修
正用設備、回転修正作業工数による製造コストが必要に
なり、低コスト化が図れないという問題があった。
【0006】また光走査が高速になると共に、必然的に
光偏向器の回転駆動部の振動が増加するため、光走査の
高速化を要求される場合には第1の方法では光偏向器の
性能を十分に達成できない場合が生じる。更に第2の方
法では光学ベースの剛性を上げるために板厚の増加、リ
ブの追加等を行うが、コスト高となり、小型化の要求に
見合わなくなるという問題が生じる。
【0007】上述した問題を解決するために光走査装置
の光ビームの照射位置変動を補正するカラー画像作成装
置が特開平6−246975号公報に提案されている。
この発明は、基準周波数から遅延素子あるいは分周器を
通して各々、僅かに位相がずれた複数個の光偏向器の基
準信号と、フィードバック信号である光偏向器に取り付
けられたエンコーダの出力信号あるいは走査タイミング
検知信号とを比較し、光偏向器の回転位相を制御し、複
数個の光偏向器の相対的位相角を変えることにより、副
走査方向のレーザービームの照射位置変動を光偏向器各
々について相対的に補正するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た装置では、複数個の光偏向器を経た光ビームの照射位
置の相対位置を補正することは可能であるが、各々の光
偏向器の振動に起因する光ビームの照射位置の絶対位置
変動を補正する手段が無く、バンディングは残存するこ
とになる。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、光偏向器の回転駆動部から発生する振動に
起因する光ビームの副走査方向の周期的位置ずれを抑制
することにより、バンディングの発生を防止し、画像品
質の向上を図った光走査装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、光源からの光を偏向走査し
て記録媒体上に導く光走査装置において、単一の光学ベ
ースに取り付けられた回転駆動部を備え、該回転駆動部
により回転駆動される複数の光偏向器と、前記光学ベー
スに生じる振動を検出する振動検出手段と、該振動検出
手段の検出出力に基づいて前記複数の光偏向器のうち、
少なくとも一つの光偏向器の回転位相を前記光学ベース
に生じる振動を抑制するように制御する回転位相制御手
段とを有することを特徴とする。
【0011】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の光走査装置において、前記回転位相制御手段は、
前記少なくとも一つの光偏向器の回転位相を変化させ、
前記回転位相変化前後における前記振動検出手段の検出
出力を比較し、該比較結果に基づいて少なくとも一つの
光偏向器の回転位相を前記光学ベースに生じる振動を抑
制するように制御することを特徴とする。
【0012】上記構成の光走査装置では、光学ベースに
取り付けられた光偏向器の回転位相を制御する回転位相
検出手段は、光学ベースに生じる振動を検出する振動検
出手段の検出出力に基づいて前記複数の光偏向器のう
ち、少なくとも一つの光偏向器の回転位相を前記光学ベ
ースに生じる振動を抑制するように制御する。
【0013】請求項1乃至2に記載の発明によれば、光
偏向器の回転駆動部から発生する振動を相殺低減できる
ため、副走査方向の周期的走査位置ずれを抑制でき、そ
れ故、バンディングの発生を防止でき、画像品質の向上
を図った光走査装置を実現できる。
【0014】更に請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載の光走査装置において、前記複
数の光偏向器は、前記単一の光学ベースの表裏面に取り
付けられると共に、該単一の光学ベースの表裏面に取り
付けられる少なくとも一対の光偏向器の回転軸が略、同
一直線状になるように配設されることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、単一の光
学ベースの表裏面に取り付けられた一対の光偏向器の回
転駆動部から発生する振動によるの加振力の作用点を同
一位置にすることができるため、一対の光偏向器の回転
駆動部から発生する振動を有効に相殺することがができ
る。
【0016】また請求項4に記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の光走査装置において、前記振動
検出手段は、前記単一の光学ベース上の前記複数の光偏
向器から略、等距離の位置に固定されていることを特徴
とする。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、複数個の
光偏向器の回転駆動部から発生する振動を略、等しい条
件で検出することができる。
【0018】更に請求項5に記載の発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の光走査装置において、前記振動
検出手段は、前記単一の光学ベースに埋設されているこ
とを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、振動検出
手段の検出感度を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1には本発明の第1の実施の形
態に係る光走査装置の構成が示されている。同図におい
て、光走査装置1は、光源である複数の半導体レーザー
素子3、8と、コリメーターレンズ4、9と、シリンド
リカルレンズ5、10と、fθレンズで構成された走査
レンズ7、12と、単一の光学ベース2上に固定された
複数の光偏向器6、11とを有している。光偏向器6、
11は、それぞれ回転多面鏡6a,11aと、回転駆動
部としてのモータ6b,11bとから構成されている。
【0021】また光学ベース2上には振動検出手段とし
ての加速度ピックアップ13が取り付けられている。1
4は光偏向器の回転駆動部の回転位相を制御する回転位
相制御手段としての回転位相制御部であり、本発明の第
1の実施の形態では、光偏向器11のモータ11の回転
位相のみを制御するように構成されている。
【0022】上記構成において、複数の半導体レーザー
素子3、8より射出された光ビームは、それぞれコリメ
ーターレンズ4、9により平行光とされ、シリンドリカ
ルレンズ5、10により回転多面鏡6a,11aの反射
面上に収束される。回転多面鏡6a,11aに導かれた
光ビームは、回転多面鏡6a,11aにより偏向され、
走査レンズ7、12を通って記録媒体である感光体ドラ
ム15上にスポット状に照射され、走査される。光偏向
器6、11の回転多面鏡6a,11aは、それぞれモー
タ6b,11bにより回転駆動され、それらの重量不釣
合角度方向に振動し、その振動は回転駆動部であるモー
タ6b,11bの本体を介して光学ベース2に伝達され
る。光偏向器6、11より発生した振動は、加速度ピッ
クアップ13により検出され、その検出出力は、回転位
相制御部14に入力される。
【0023】回転位相制御部14は、加速度ピックアッ
プ13の検出出力に基づいて偏向器11bの回転位相を
光学ベース2に生じる振動のピーク値を抑制するように
制御する。
【0024】次に本発明の第1の実施の形態に係る光走
査装置における光偏向器の回転位相制御について説明す
る。
【0025】図1における回転位相制御部14及び光偏
向器の駆動部の構成を図2に示す。同図において、回転
位相制御部14は、基準信号発生器21と、比較回路2
3と、駆動制御回路25と、遅延回路26と、ピークホ
ールド回路27と、A/D変換回路28と、セレクト回
路29と、制御回路30と、メモリ31と、比較回路3
2とを有している。光偏向器6、11のモータ6b,1
1bには、モータの回転数に応じた周波数のパルス信号
を生成する周波数発生器33、34が設けられ、モータ
6bには更に比較回路22、及び駆動制御回路24が設
けられている。
【0026】基準信号発生器21は、光偏向器6、11
の回転数を設定するための所定の周波数の基準信号を生
成する。比較回路22は基準信号発生器21からの基準
信号の基準周波数と周波数発生器33の回転数検出信号
の周波数とを比較する。
【0027】また比較回路23は、遅延回路26により
遅延された基準信号と周波数発生器34から出力される
回転数検出信号とを比較する。遅延回路26は、制御回
路30の制御下に基準信号の位相を所定量だけシフトさ
せる。
【0028】駆動制御回路24はそれぞれ、比較回路2
2の比較結果に基づいて光偏向器6のモータ6bの回転
周波数が基準信号発生器21から出力される基準信号の
基準周波数と一致するように、即ち定常回転数になるよ
うにモータ6bを駆動制御し、駆動制御回路25は比較
回路23の比較結果に基づいて光偏向器11のモータ1
1bの回転周波数が遅延回路26から出力される基準信
号の周波数と一致するように駆動制御する。
【0029】加速度ピックアップ13は、光学ベース2
上に発生する振動の振動加速度を検出し、振動加速度に
応じた電圧信号を生成する。即ち、光偏向器6、11が
回転駆動されると、図7(1)、(2)に示すように光
偏向器6、11からは各々、回転周波数に応じた略、正
弦波状の振動Z1,Z2が発生し、これらの振動は回転
駆動部であるモータ6b,11bの本体を介して光学ベ
ース2に伝達される。光偏向器6、11より発生した振
動Z1,Z2は、加速度ピックアップ13により検出さ
れるが、加速度ピックアップ13により検出される振動
は振動Z1,Z2が合成された振動Sとなる(図7
(3))。ここにZ1=A1 sinωt,Z2=A2 s
in( ωt+Ψ) とすると、 S=Z1+Z2=A1 sinωt+A2 sin( ωt+
Ψ) となる。ここで振動Sのピーク値をzとする。加速度ピ
ックアップ13により光学ベース2上に発生する振動S
の振動加速度が検出され、この振動加速度に応じた電圧
信号が生成される。ピークホールド回路27は、加速度
ピックアップ13の出力信号のピーク値zを保持する。
セレクト回路29は、図3に示すように制御回路30か
ら出力される制御信号により切換制御され、A/D変換
回路28の出力をメモリ31又は比較回路32に選択的
に出力する回路であり、例えはアナログスイッチで構成
される。
【0030】制御回路30は、セレクト回路29の切換
制御及び遅延回路26の遅延量を制御する。次に図4を
参照して制御回路30による光偏向器の回転位相制御動
作について説明する。
【0031】上記構成において、制御回路30より出力
される制御信号によりセレクト回路29が接点a側に切
換えられると(ステップ41)、加速度ピックアップ1
3により出力された電圧信号のピーク値zがピークホー
ルド回路27により保持され、A/D変換回路28によ
りディジタルデータに変換され、セレクト回路29を介
してメモリ31のメモリエリアXに初期値として格納さ
れる。
【0032】次いで、制御回路30の指示に基づいて比
較回路23に入力される基準信号の位相が微小量Δθだ
け遅延回路26によりシフトされて光偏向器11のモー
タ11bの回転位相ΨがΨ+Δθに変更される(ステッ
プ42)。この結果、駆動制御回路25により光偏向器
11のモータ11bは変更された回転位相に一致するよ
うに制御され、光偏向器11のモータ11bの回転位相
は、光偏向器6のモータ6aの回転位相に対して(Ψ+
Δθ)だけ、ずれて回転し、光偏向器6、11の振動方
向が相対的に変化することになる。
【0033】次いでセレクト回路29は、制御回路30
から出力される制御信号により接点b側に切り換えられ
る(ステップ43)。この結果、加速度ピックアップ1
3により光学ベース2上に発生する振動Sの振動加速度
が検出され、その電圧信号のピーク値zは、ピークホー
ルド回路27により保持され、A/D変換回路28によ
りディジタルデータに変換され比較回路32に入力され
ると共に、比較回路32により既にメモリ31のメモリ
エリアXに格納されている振動Sのピーク値z(これを
説明の便宜上、Xと記す。)と大小比較される。ステッ
プ44では比較回路32の比較結果に基づいてXとzと
の大小を判断し、X>zであると判定された場合には、
セレクト回路29が接点a側に切り換えられる(ステッ
プ45)。この結果、メモリ31のメモリエリアXに既
に格納されている振動Sの最大値zのデータが今回、読
み込んだデータzにより更新され、ステップ42に処理
が戻る。すなわち、光偏向器11の回転位相を微小値Δ
θずつ増加させて振動Sのピーク値zの変化を判断し、
振動Sのピーク値zが減少すれば、回転位相増加後の振
動Sのピーク値zをメモリ31のメモリエリアXに格納
し、再度、光偏向器11の回転位相を増加させるように
制御する。こうしてステップ42→43→44→ 45
→42のループで処理を繰り返すことにより順次、光偏
向器11のモータ11bの回転位相を微小値Δθずつ増
加させるように変化させ、この回転位相変化前後の振動
Sのピーク値zの大小比較をすることにより振動Sが低
減するように制御する。
【0034】他方、ステップ44でX≦zであると判定
された場合には、回転位相の微小増加に応じてピーク値
が増加しているので、ステップ46で位相反転し、ステ
ップ42→43→44→ 45→42のループの処理と
同様に、ステップ47→48→49→50→47のルー
プの処理を繰り返すことにより、回転位相を微小値Δθ
ずつ減少するように変化させ、この回転位相変化前後の
振動Sのピーク値zの大小比較をすることにより振動S
が低減するように制御する。そして光偏向器11の回転
位相変化前後の振動Sが増加した時点でこの回転位相制
御を終了する(ステップ49)。この回転位相制御は、
光走査装置の起動時にのみ行うようにしてもよいし、光
走査装置の起動時のみでなく、光走査装置の起動後にお
いても所定時間ごとに行うようにしてもよい。
【0035】また図4の処理フローではステップ49で
光偏向器11の回転位相変化前後の振動Sが増加した時
点でこの回転位相制御を終了するようにしているが、さ
らにステップ41に戻って、回転位相制御を継続するよ
うにしてもよい。このように光偏向器11のモータ11
bの回転位相を制御することにより回転位相制御時の光
偏向器6、11の振動Z1,Z2の波形は、図8
(1)、(2)に示すように、回転位相制御前の波形
(図7(1)、(2))と振幅自体は変化していない
が、光偏向器6、11の回転駆動により光学ベース2に
生じる振動Z1,Z2は相殺されて、これらの合成振動
Sは図7(3)に示す初期状態の振動Sに比較して図8
(3)に示すように明らかに減少していることが判る。
【0036】次に図5及び図6に本発明の第2の実施の
形態に係る光走査装置の構成を示す。図5は光走査装置
の斜視図、図6は図5に示した光走査装置の断面図であ
る。これらの図において、光走査装置61は、光源であ
る複数の半導体レーザー素子63、66、69、72
と、コリメーターレンズ64、67、70、73と、シ
リンドリカルレンズ65、68、71、74と、走査レ
ンズ78、79、80、81と、単一の光学ベース62
上に固定された複数の光偏向器75、76とを有してい
る。
【0037】光偏向器75、76は、それぞれ回転多面
鏡75a,76aと、回転駆動部としてのモータ75
b,76bとから構成されている。
【0038】また光学ベース62上には振動検出手段と
しての加速度ピックアップ77が取り付けられている。
98は光偏向器の回転駆動部の回転位相を制御する回転
位相制御手段としての回転位相制御部であり、本実施の
形態では、光偏向器76の回転位相のみを制御するよう
に構成されている。
【0039】本実施の形態に係る光走査装置では単一の
光学ベース62の表裏面に光偏向器75、76がその回
転軸75c,76cが略、同一直線状になるように取り
付けられている。このように構成することにより偏向器
75、76のモータ75b,76bから発生する振動に
よる光学ベース62における加振力の作用点を同一位置
にできるため一対の光偏向器75、76の回転駆動部か
ら発生する振動を有効に相殺することがができる。第2
の実施の形態に係る光走査装置における光偏向器の回転
位相制御は、第1の実施の形態に係る光走査装置におけ
る光偏向器の回転位相制御と変わるところはないので、
重複する説明を省略する。
【0040】上述した光偏向器の回転位相制御は、本発
明の各実施の形態に係る光走査装置をディジタル複写
機、レーザープリンター等の画像出力装置に適用した場
合において、画像出力装置の電源投入時の画像非書き込
み時毎に行うことで画質に影響を与えずに、画質を向上
させることができる。
【0041】尚、光学ベースに生じる振動を検出する振
動検出手段として本発明の各実施の形態では加速度ピッ
クアップを用いたが、非接触振動検出器等の他の振動検
出手段を用いてもよい。
【0042】また加速度ピックアップ13の取付位置に
ついては、図11に示すように光学ベース2上の複数個
の光偏向器6、11から略、等距離Lに固定して取り付
けることにより、複数個の光偏向器によりそれぞれ、光
学ベース2に発生する振動を略、等しい条件で検出する
ことができる。更に図12に示すように加速度ピックア
ップ13を光学ベース2に埋設することにより、より振
動検出感度を高めるこができる。尚、図11、12では
第1実施の形態について示したが、第2の実施の形態に
ついても同様である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至2に記
載の発明によれば、光偏向器の回転駆動部から発生する
振動を相殺低減できるため、副走査方向の周期的走査位
置ずれを抑制でき、それ故、バンディングの発生を防止
でき、画像品質の向上を図った光走査装置を実現でき
る。
【0044】また請求項3に記載の発明によれば、単一
の光学ベースの表裏面に取り付けられた一対の光偏向器
の回転駆動部から発生する振動によるの加振力の作用点
を同一位置にすることができるため、一対の光偏向器の
回転駆動部から発生する振動を有効に相殺することがが
できる。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、複数個の
光偏向器の回転駆動部から発生する振動を略、等しい条
件で検出することができる。
【0046】請求項5に記載の発明によれば、振動検出
手段の検出感度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置の
構成を示す斜視図。
【図2】図1に示す光走査装置の回転位相制御部の構成
を示すブロック図。
【図3】図2におけるセレクト回路の具体的構成を示す
ブロック図。
【図4】図2に示した回転位相制御部の制御動作を示す
フローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光走査装置の
構成を示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光走査装置の
構成を示す断面図。
【図7】回転位相制御前の複数の光偏向器の振動及びそ
れらの合成振動を示す波形図。
【図8】回転位相制御時の複数の光偏向器の振動及びそ
れらの合成振動を示す波形図。
【図9】従来の光走査装置の構成を示す断面図。
【図10】光偏向器の要部の構成を示す図。
【図11】加速度ピックアップの光学ベースにおける取
付位置の一例を示す断面図。
【図12】加速度ピックアップの光学ベースにおける取
付位置の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1 光走査装置 2 光学ベース 3 半導体レーザー素子 4 コリメーターレンズ 5 シリンドリカルレンズ 6 光偏向器 7 走査レンズ 8 半導体レーザー素子 9 コリメーターレンズ 10 シリンドリカルレンズ 11 光偏向器 12 走査レンズ 13 加速度ピックアップ 14 回転位相制御部 15 感光体ドラム 21 基準信号発生器 22 比較回路 23 比較回路 24 駆動制御回路 25 駆動制御回路 26 遅延回路 27 ピークホールド回路 28 A/D変換回路 29 セレクト回路 30 制御回路 31 メモリ 32 比較回路 33 周波数発生器 34 周波数発生器 61 光走査装置 62 光学ベース 63 半導体レーザー素子 64 コリメーターレンズ 65 シリンドリカルレンズ 66 半導体レーザー素子 67 コリメーターレンズ 68 シリンドリカルレンズ 69 半導体レーザー素子 70 コリメーターレンズ 71 シリンドリカルレンズ 72 半導体レーザー素子 73 コリメーターレンズ 74 シリンドリカルレンズ 75 光偏向器 76 光偏向器 77 加速度ピックアップ 79 走査レンズ 80 走査レンズ 81 走査レンズ 98 回転位相制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を偏向走査して記録媒体上
    に導く光走査装置において、単一の光学ベースに取り付
    けられた回転駆動部を備え、該回転駆動部により回転駆
    動される複数の光偏向器と、前記光学ベースに生じる振
    動を検出する振動検出手段と、該振動検出手段の検出出
    力に基づいて前記複数の光偏向器のうち、少なくとも一
    つの光偏向器の回転位相を前記光学ベースに生じる振動
    を抑制するように制御する回転位相制御手段とを有する
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記回転位相制御手段は、前記少なくと
    も一つの光偏向器の回転位相を変化させ、前記回転位相
    変化前後における前記振動検出手段の検出出力を比較
    し、該比較結果に基づいて少なくとも一つの光偏向器の
    回転位相を前記光学ベースに生じる振動を抑制するよう
    に制御することを特徴とする請求項1に記載の光走査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の光偏向器は、前記単一の光学
    ベースの表裏面に取り付けられると共に、該単一の光学
    ベースの表裏面に取り付けられる少なくとも一対の光偏
    向器の回転軸が略、同一直線状になるように配設される
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の
    光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記振動検出手段は、前記単一の光学ベ
    ース上の前記複数の光偏向器から略、等距離の位置に固
    定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記振動検出手段は、前記単一の光学ベ
    ースに埋設されていることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の光走査装置。
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