JP5610277B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置および画像形成装置に関するものである。
従来、回転多面鏡の回転によって光を偏向走査して潜像担持体たる感光体上に静電潜像を形成する光走査装置を備えた画像形成装置が知られている。光走査装置は、一般に、上記回転多面鏡や光を感光体表面に結像するための結像レンズ等の光学系部品などを備えている。そして、回転多面鏡や光学系部品は、ハウジングに直接取り付けられている。
画像形成時、回転多面鏡は高速回転するため、回転多面鏡の軸受部が発熱する。この発熱によって、ハウジングの回転多面鏡の近傍が熱膨張により変形する。その結果、回転多面鏡の近傍に配置される光学系部品が取り付けられるハウジングの光学系部品取り付け部が変形し、光学系部品の姿勢が変化してしまう。このように、光学系部品の姿勢が変化すると、スポット径が大きくなり、高品位な画像が得られなくなるおそれがある。また、タンデム方式のカラー画像形成装置の場合は、各感光体表面への照射位置が副走査方向(感光体表面移動方向)にずれて、色ずれが生じてしまう。
特許文献1には、ハウジングの回転多面鏡との対向面に孔部を設けた光走査装置が記載されている。孔部を設けることで、ハウジングの回転多面鏡近傍が、孔部を塞ぐように熱膨張する。このように、孔部を設けることにより、ハウジングの熱膨張の逃げ場ができ、ハウジングの回転多面鏡近傍の熱膨張による歪み変形を抑制できる。その結果、ハウジングの光学系部品取り付け部の変形を抑制することができ、光学系部品の姿勢変化を抑制することができる。
しかしながら、孔部を設けることで、ハウジングの熱膨張による歪み変形は抑制できるものの、ハウジング自身が熱膨張することによる変形(以下、熱変形)は依然として生じた状態である。そのため、ハウジングの光学系部品取り付け部が熱変形し、孔部を設けただけでは、回転多面鏡近傍に配置される光学系部品の姿勢の変化を十分に抑制できなかった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、回転多面鏡近傍に配設される光学系部品の姿勢の変化を、ハウジングに直接光学系部品を取り付ける場合に比べて抑制することができる光走査装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、自らの回転により光源からの光を偏向走査する回転多面鏡と、該回転多面鏡の近傍に配置された光学系部品と、上記回転多面鏡と光学系部品とを収納するハウジングとを備えた光走査装置において、上記光学系部品を保持する保持部材を備え、上記回転多面鏡の回転中心から上記光学系部品までの距離をL1、上記回転多面鏡の回転中心から上記保持部材の上記ハウジングへの取り付け位置までの距離をL2としたとき、L1<L2を満たすように構成し、上記ハウジングの上記保持部材との取り付け部近傍、かつ、該取り付け部よりも上記回転多面鏡側に、上記ハウジングの回転多面鏡付近の熱膨張による変形に追随して上記取り付け部周辺が変形するのを抑制する孔部を設け、上記孔部からハウジング内部への塵の侵入を防止する柔軟な部材で構成された防塵部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の光走査装置において、上記回転多面鏡の回転中心をとおり、上記回転多面鏡の回転軸の軸方向に対して直交する方向に引いた対称線に関して対称配置した少なくとも一対の光学系部品を備え、上記回転多面鏡は、複数の光源からの光を偏向走査するものであって、かつ、複数の光源のうち少なくともひとつから出射された光は、上記回転多面鏡によって一方の光学系部品に入射し、別の光源から出射された光は、上記回転多面鏡によって他方の光学系部品に入射する対向走査方式であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の光走査装置において、上記保持部材は、上記ハウジングの保持部材取り付け部のみ、ハウジングと当接して取り付けられることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの光走査装置において、上記保持部材は、上記光源と、上記光学系部品として、光源からの回転多面鏡までの光路上に配置され、発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形する偏向前光学系部品および前記回転多面鏡により偏向走査された光を主走査線方向および副走査線方向に集光する走査レンズを一体的に保持したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの光走査装置において、上記ハウジングの上記回転多面鏡との対向部に、第1孔部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の光走査装置において、上記第1孔部からハウジング内部への塵の侵入を防止する防塵部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかの光走査装置において、上記保持部材の振動を抑制する制振部材を上記保持部材に取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの光走査装置において、上記回転多面鏡を、上記ハウジングに設けられたリブと透明部材と、上記ハウジングに蓋をする蓋部材とによって密閉したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、潜像担持体と、潜像担持体表面に潜像を書き込むための光書込手段とを備えた画像形成装置において、上記光書込手段として、請求項1乃至8いずれかの光走査装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、潜像を担持する複数の潜像担持体と、それら潜像担持体の表面にそれぞれ潜像を書き込むための光書込手段とを備えた画像形成装置において、上記光書込手段として、請求項2の光走査装置を用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、回転多面鏡の近傍に配置された光学系部品を保持する保持部材のハウジングとの取り付け位置を、上記光学系部品の配置位置よりも回転多面鏡から離間させたので、次の効果を得ることができる。すなわち、発熱源である回転多面鏡から離れるほど、ハウジングの温度上昇が少なくなり、熱膨張も少なくなる。よって、光学系部品配置位置よりも回転多面鏡から離間した位置にあるハウジングの保持部材取り付け箇所の熱膨張量は、光学系部品配置位置の熱膨張量よりも少ない。その結果、ハウジングの保持部材取り付け箇所の熱変形が、光学系部品配置位置の熱変形よりも小さくなる。よって、ハウジングの熱変形による保持部材の姿勢の変化を抑制することができ、保持部材に保持される光学系部品の姿勢変化を、上記光学系部品をハウジングに直接取り付けた場合に比べて、抑制することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用の作像ステーションを示す概略構成図。 同プリンタおける書込ユニットを、4つの感光体とともに示す概略構成図。 同書込ユニットの構成を示す概略平面図。 同書込ユニットにおける保持部材の構成を示す概略上面図。 同保持部材の貫通孔周辺の拡大断面図。 (a)は、光学系部品や光源の姿勢変化によるC色の走査位置ずれについて説明する図。(b)は、光学系部品や光源の姿勢変化によるM色の走査位置ずれについて説明する図。 (a)は、ハウジング熱変形前におけるポリゴンスキャナ近傍の拡大構成図。(b)は、ハウジング熱変形後におけるポリゴンスキャナ近傍の拡大構成図 (a)は、保持部材のハウジングへの取り付け位置が、光学系部品配置位置よりもポリゴンスキャナ側にあるときにおける光学系部品の姿勢変化について説明する図。(b)は、光学系部品配置位置が、保持部材のハウジングへの取り付け位置よりもポリゴンスキャナ側にあるときにおける光学系部品の姿勢変化について説明する図。 変形例の書込ユニットにおけるポリゴンスキャナ周辺の拡大構成図。 単色書込ユニットの概略構成図。 同単色書込ユニットの概略平面図。 同単色書込ユニットにおけるハウジング熱変形時の様子を説明する図。
以下、本発明を、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、筐体1と、この筐体1から引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。筐体1の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するための作像ステーション3Y,3C,3M,3Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図2は、イエロー(Y)用の作像ステーションを示す概略構成図である。なお、他の作像ステーションも同様の構成である。
図1及び図2に示すように、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体10Y,10C,10M,10Kを備えている。感光体10Y,10C,10M,10Kは、直径40[mm]のアルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、それぞれ、感光体10Y,10C,10M,10Kの周囲に、感光体を帯電する帯電装置11Y,11C,11M,11Kを備えている。また、感光体に形成された潜像を現像する現像手段としての現像装置12Y,12C,12M,12K、感光体上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kも感光体の周囲に備えている。
各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの下方には、感光体10Y,10C,10M,10Kに対し、書込光Lによる光走査を行う光走査装置としての書込ユニット4を備えている。また、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの上方には、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kによって形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト20を具備する中間転写ユニット5を備えている。また、中間転写ベルト20に転写されたトナー像を転写体としての記録紙Pに定着せしめる定着ユニット6を備えている。また、筐体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kが装填されている。このトナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、筐体1の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、筐体1から脱着可能になっている。
光走査装置としての書込ユニット4は、光源であるレーザーダイオードを有しており、このレーザーダイオードから、回転駆動される正多角柱構造の回転多面鏡たるポリゴンミラーに向けて光ビームとしての書込光Lを発射する。発射された書込光Lは、回転するポリゴンミラーの鏡面によって主走査方向に偏向せしめられながら反射する。そして、複数の反射ミラーによって折り返された後、帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様帯電せしめられた感光体10Y,10C,10M,10Kの周面を走査する。これにより、潜像担持体としての感光体10Y,10C,10M,10Kの周面に、それぞれY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、書込ユニット4の詳しい説明は後述する。
転写手段たる中間転写ユニット5の中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22及び従動ローラ23に掛け回されながら、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ユニット5は、感光体10Y,10C,10M,10Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト20に1次転写する1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kを備えている。また、中間転写ベルト20上に1次転写されたトナー像を記録紙Pに転写する2次転写ローラ25、記録紙P上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26も備えている。
次に、本プリンタにおいて、カラー画像を得る工程について説明する。
まず、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにおいて、感光体10Y,10C,10M,10Kが帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様に帯電される。その後、画像情報に基づいて生成された書込光Lによって走査露光されて、感光体10Y,10C,10M,10Kの表面に静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kの現像ローラ15Y,15C,15M,15K上に担持された各色のトナーによって現像されて、Y,C,M,Kトナー像となる。感光体10Y,10C,10M,10K上のY,C,M,Kトナー像は、各1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kの作用によって反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト20上に順次重ねて1次転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
1次転写終了後の感光体10Y,10C,10M,10Kは、クリーニング装置13Y,13C,13M,13Kのクリーニングブレード13aによってその表面がクリーニングされて、次の画像形成に備えられる。
トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
一方、上記給紙カセット2内の記録紙Pは、給紙カセット2の近傍に配設された給紙ローラ27によって、筐体1内に搬送され、レジストローラ対28によって所定のタイミングで2次転写部に搬送される。そして、2次転写部において、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは、定着ユニット6を通過することでトナー像が定着せしめられた後、排出ローラ29によって排紙トレイ8に排出される。感光体10と同様に、中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
次に、書込ユニット4の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係るプリンタおける書込ユニット4を、4つの感光体とともに示す概略構成図であり、図4は、書込ユニット4を上から見た図であり、図5は、保持部材70の概略構成図である。
書込ユニット4は、ポリゴンスキャナ50、各種の反射ミラー、各種のレンズ等の光学系部品を備えている。ポリゴンスキャナ50、各種の反射ミラーや各種のレンズ等の光学系部品は、ハウジング131に収納される。ハウジング131の上方の開口部を覆う筐体カバー107には、防塵ガラス45Y,45C,45M,45Kが設けられている。ポリゴンスキャナ50は、書込ユニット4の略中央に設けられ、図4に示すように、ハウジング131の防音ガラス42a、42bと防音壁54とで囲われた空間に配置されている。本実施形態においては、防音ガラス42a、42b、防音壁54とで、遮音壁が形成されている。また、図3に示すように、蓋部材としての筐体カバー107の中央部は、開口しており、開口部からポリゴンスキャナ50側に延びて、下端が、防音ガラス42a,42bの上面と防音壁54の上面と当接する内壁部106が形成されている。そして、この筐体カバー107の開口部を覆うようにして蓋部材たる偏向器カバー105が取り付けられている。これにより、ポリゴンスキャナ50は、ハウジング131の底面、防音ガラス42a、42b、防音壁54、内壁部106、偏向器カバー105とにより密閉される。
図4に示すように、ポリゴンスキャナ50は、正多角柱形状からなる2つの回転多面鏡たるポリゴンミラー41a、41bと、不図示のポリゴンモータと、ポリゴンモータの駆動を制御するための電子部品を搭載した回路基板150とで構成されている。これらポリゴンミラー41a,41bは、その6つの側面に反射鏡を有しており、互いに正多角柱の中心を重ねるようにして上下方向に接続されている(図3参照)。ポリゴンスキャナ50は、ハウジング131の防音ガラス42a、42bと防音壁54とで囲った箇所にネジによって締結されている。
ポリゴンスキャナ50の近傍に配置される走査レンズ43Y,M,C,K、光源たるレーザーダイオード46Y,M,C,Y、コリメートレンズ52Y,M,C,K、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,Kなどの光学系部品は、保持部材70に保持されている。K色のレーザーダイオード46Kは、M色のレーザーダイオード46Mの真上に配置され、Y色のレーザーダイオード46Yは、C色のレーザーダイオード46Cの真上に配置されている。また、K色の光学系部品(走査レンズ43K、コリメートレンズ52K、シリンドリカルレンズ53K)は、M色の光学系部品の真上に配置され、Y色の光学系部品(走査レンズ43Y、コリメートレンズ52Y、シリンドリカルレンズ53Y)は、C色の光学系部品の真上に配置されている。
図5に示すように、保持部材70の4角には、貫通孔70bが設けられており、図6に示すように、この貫通孔70bにネジ71を貫通させて、ハウジング131の保持部材取り付け部132のネジ穴にネジ71を螺合させることで、保持部材70をハウジング131に締結している。
図3、図4に示すように、ポリゴンスキャナ50の図中右側には、M用の光学系と、K用の光学系とが配設されている。ポリゴンスキャナ50の図中左側には、Y用の光学系と、C用の光学系とが配設されている。また、書込ユニット4は、図4に示すように、ポリゴンミラー41a,41bの回転中心をとおり、ポリゴンミラー41a,41bの回転軸の軸方向に対して直交する方向に引いた対称線に関して、光学系部品および光源たるレーザーダイオードが線対称となる位置に配置されて対をなした対向走査型の光走査装置である。具体的には、光学素子である走査レンズ43Y,M,C,K、光源であるレーザーダイオード46Y,M,C,K、コリメートレンズ52Y,M,C,K、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,Kがそれぞれ線対称となる位置に配置されている。
各レーザーダイオード46Y,C,M,Kから出射された書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、コリメートレンズ52Y,M,C,Kにより発散光束が平行光束に変換された後、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,Kを透過することで、副走査方向(感光体表面上における感光体表面移動方向に相当する方向)に集光せしめられる。次いで、不図示のポリゴンモータによって高速回転される正六面体構造のポリゴンミラー41a,41bにおける6つの側面にそれぞれ形成された鏡面のうち、何れかで反射しながら主走査方向(感光体表面上における軸線方向に相当する方向)に偏向せしめられる。そして、走査レンズ43Y,M,C,Kによって、ポリゴンミラー41a,41bによって一定の角速度で主走査方向に偏向せしめられる光の偏向方向の移動速度を等速に変換されるとともに、副走査方向に集光して、ポリゴンミラー41a,41bの鏡面の倒れである所謂面倒れが補正される。
走査レンズ43Y,M,C,Kを透過したY,C,M,K用の書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、Y,C,M,K用の反射光学系の各反射ミラーに向かう。例えば、走査レンズ43Yを透過したY用の書込光Lyは、第1反射ミラー44aY、第2反射ミラー44bYに反射するることで、Y用の感光体10Yの表面に導かれていく。C,M,K用のレーザー光Lc,Lm,Lkも同様にしてそれぞれ第1反射ミラー、第2反射ミラーに反射されることで、C,M,K用の感光体10C,M,Kの表面に導かれていく。なお、第2反射ミラー44bY,C,M,Kの鏡面で反射したY,C,M,K用の書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、筐体カバー107に設けられた防塵ガラス45Y,45C,45M,45Kを透過した後、感光体10Y,M,C,Kの表面に到達する。
ポリゴンミラー41a,41bの高速回転によって、ポリゴンミラー41a,41bの回転軸を軸受する不図示の軸受部が発熱する。この熱は、軸受部の直下のハウジング131の底面に伝播し、ハウジング131のポリゴンミラー周辺が加熱される。その結果、ハウジング131のポリゴンミラー周辺が熱膨張して変形してしまう。従来、ポリゴンミラー41a,41bの近傍に配置されるコリメートレンズ52Y,M,C,K、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,K、走査レンズ43Y,M,C,Kなどの光学系部品やレーザーダイオード46Y,M,C,Kなどを、直接ハウジング131に取り付けていた。この場合、ハウジング131の光学系部品が取り付けられる光学系部品取り付け部やレーザーダイオードが取り付けられる光源取り付け部がハウジング131の熱膨張により変形してしまう。その結果、光学系部品(コリメートレンズ52Y,M,C,K、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,K、走査レンズ43Y,M,C,K)やレーザーダイオード46Y,M,C,Kの姿勢が変化してしまう。光学系部品や光源の姿勢が変化してしまうと、感光体への走査位置にずれが生じてしまう。特に、本実施形態のような対向走査型の光走査装置の場合、以下に示す理由から、光学系部品や光源の姿勢が変化してしまうと、色ずれが著しく悪化してしまう。
図7(a)は、光学系部品や光源の姿勢変化によるC色の走査位置ずれについて説明する図であり、図7(b)は、光学系部品や光源の姿勢変化によるM色の走査位置ずれについて説明する図である。図7においては、光学系部品や光源の姿勢変化により、書込光が、下方へずれた場合を示している。
図7(a)に示すように、ポリゴンミラー41a,41bを挟んで一方側(図3に示す左側)に配置された感光体10Cへの走査位置は、ハウジング変形前(光学系部品や光源の姿勢変化前)の走査位置に対して、感光体移動方向下流側にずれる。一方、ポリゴンミラー41a,41bを挟んで他方側(図3に示す右側)に配置された感光体10Mへの走査位置は、ハウジング変形前(光学系部品の姿勢変化前)の走査位置に対して、感光体移動方向上流側にずれる。ポリゴンミラー41a,41bを挟んで一方側(図3に示す左側)に配置された感光体10Yは、C色同様、ハウジング変形前の走査位置に対して、感光体移動方向下流側にずれ、ポリゴンミラー41a,41bを挟んで他方側(図3に示す右側)に配置された感光体10Kは、M色同様、ハウジング変形前の走査位置に対して、感光体移動方向上流側にずれる。その結果、ハウジング変形後、ポリゴンミラー41a,41bを挟んで一方側に配置された感光体10C,10Yに形成されるC色、Y色画像に対して、ポリゴンミラー41a,41bを挟んで他方側に配置された感光体10M,10Kに形成されるM色、K色画像の位置が大きくずれてしまう。従って、対向走査型の光走査装置の場合、光学系部品や光源の姿勢が変化してしまうと、色ずれが著しく悪化してしまうのである。
一方、本実施形態においては、上述したように、ポリゴンミラー周辺に配置される光学系部品(コリメートレンズ52Y,M,C,K、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,K、走査レンズ43Y,M,C,K)および光源(レーザーダイオード46Y,M,C,K)を保持部材70に取り付けている。そして、図4、図5に示すように、保持部材70のハウジングへの取り付け位置は、各光学系部品や光源の配置位置よりも、ポリゴンミラー41a,41bから離間した箇所にある。その結果、図8に示すように、ハウジング131のポリゴンミラー41a,41bの周辺が熱変形したとしても、ハウジング131の保持部材取り付け部周辺は、ほとんど熱変形していない。よって、保持部材70が、姿勢が変化するのを抑制することができる。その結果、保持部材70に保持されている(コリメートレンズ52Y,M,C,K、シリンドリカルレンズ53Y,M,C,K、走査レンズ43Y,M,C,K)および光源(レーザーダイオード46Y,M,C,K)の姿勢の変化を抑制することができ、色ずれを抑制することができる。
また、図6に示したように、保持部材70は、ハウジング131の保持部材取り付け部132の箇所しかハウジング131と当接しておらず、その他の箇所は、図3に示すように、ハウジング131に対して所定の隙間を有している。これにより、ハウジング131から保持部材70への熱伝播を抑制することができ、保持部材70の温度上昇を抑制することができる。その結果、保持部材70自体の熱変形を抑制することができる。
また、保持部材70の光学系部品の配置位置からポリゴンミラー41a,41bの回転中心までの距離L1と、保持部材70のハウジング131への取り付け位置(貫通孔70bの位置)からポリゴンミラー41a,41bの回転中心までの距離L2との関係をL1<L2にする必要がある。
図9(a)に示すように、L1>L2であると、保持部材70の取り付け位置が、光学系部品(図では、走査レンズ43)の配置位置よりもポリゴンミラー41a,41bに近い。このため、保持部材70の姿勢が大きく変化して、保持部材70に保持されている光学系部品の姿勢も大きく変化してしまう。しかも、保持部材70の取り付け位置がポリゴンミラー41a,41bに近いため、保持部材70がハウジング131の熱変形の影響を大きく受けて、光学系部品43を直接ハウジング131に取り付けた場合に比べて、光学系部品43の姿勢の変化が大きくなってしまう。一方、図9(b)に示すように、保持部材70のハウジング131への取り付け位置を、光学系部品43の配置位置よりも離間させ、L1<L2の関係にすることで、光学系部品43を直接ハウジング131に取り付けた場合に比べて、ハウジング131の熱変形による光学系部品43の姿勢の変化を抑制することができる。
また、本実施形態においては、ポリゴンスキャナ50を防音ガラス42a、42bと防音壁54とで囲むことによって、ポリゴンミラー41a,41bの回転による気流を防音ガラス42a、42bと防音壁54とにより遮ることができる。これにより、ポリゴンスキャナ50により加熱された気流が、ポリゴンスキャナ周辺に配置された光学系部品(走査レンズ43Y,M,C,Kやシリンドリカルレンズ53Y,M,C,K)に当たるのを抑制することができる。その結果、走査レンズ43Y,M,C,Kやシリンドリカルレンズ53Y,M,C,Kが、加熱されるのを抑制することができ、それら自身の熱変形を抑制することができる。これにより、走査位置ずれやビームスポット径の変動などの不具合を抑制することができる。また、防音ガラス42a、42bと防音壁54とにより気流を遮ることにより、ポリゴンスキャナ周辺が高温となり、ハウジング131のポリゴンスキャナ周辺の熱変形が大きくなるおそれがあるが、本実施形態においては、ポリゴンスキャナ周辺の光学系部品を保持部材70で保持しているので、ハウジング131のポリゴンスキャナ周辺の熱変形が大きく変形しても、ポリゴンスキャナ周辺の光学系部品の姿勢が大きく変化することがないので、良好な画像を得ることができる。
また、保持部材70には、ポリゴンミラー41a,41bの近傍に配置される光学系部品(走査レンズ、コリメートレンズ、シリンドリカルレンズ)の他に、光源たるレーザーダイオードも取り付けられる。このように、レーザーダイオード、コリメートレンズ、シリンドリカルレンズ、走査レンズを保持部材に取り付けることによって、各位置関係を保つことができる。
次に、変形例について、説明する。
図10は、変形例の書込ユニット4’の要部拡大構成図である。
この変形例1の書込ユニット4’は、図10に示すように、ハウジング131のポリゴンスキャナ50との対向部に、第1孔部134を設け、保持部材取り付け部近傍で、保持部材取り付け部132よりもポリゴンスキャナ側に第2孔部135を設けている。また、保持部材70の端部に、保持部材70の振動を抑制するための制振部材73が設けられている。
ハウジング131に第1孔部134を設けることで、ハウジング131のポリゴンスキャナ周辺が熱膨張したとき、第1孔部134を塞ぐように熱膨張することができる。このように、第1孔部134を設けることにより、熱膨張の逃げ場ができ、ハウジング131熱膨張による歪み変形を抑制することができる。その結果、ハウジング131の変形を抑制することができ、ハウジング131の保持部材取り付け部周辺の変形を抑制することができる。これにより、保持部材70の姿勢変化をより一層抑制することができる。さらに、第1孔部134を設けることで、ポリゴンスキャナ50の回路基板150や不図示の軸受部が、直接外気に触れ冷却される。これにより、ハウジング131のポリゴンスキャナ周辺の温度上昇を抑えることができ、ハウジング131の熱変形を抑制することができる。
また、第2孔部135を設けることにより、ハウジング131の保持部材取り付け部132周辺が、ハウジング131のポリゴンミラー周辺の熱変形に追随して、変形してしまうのを抑制することができる。すなわち、例えば、ハウジング131のポリゴンミラー周辺が、熱変形により凸形状や凹形状となったとき、第2孔部135を設けることによって、ハウジング131のポリゴンミラー周辺の凸形状や凹形状に追随してハウジング131の保持部材取り付け部132周辺が、引っ張られて変形してしまうのを抑制することができるのである。これにより、ハウジング131の保持部材取り付け部132周辺の変形をさらに抑制することができ、保持部材70の姿勢が変化するのを抑制することができる。その結果、保持部材70に保持した光学系部品の姿勢変化を抑制することができる。
また、ハウジング131に第1、第2孔部134,135を設けることで、この第1、第2孔部134,135からハウジング内部へ塵などが侵入して、光学系部品などに付着するおそれがある。そのため、ハウジング内部へ塵などが侵入するのを防止するための防塵部材136,137をそれぞれ設けている。第1孔部134からの塵などの侵入を防止する第1防塵部材136は、第1孔部134の周囲に設けられ、下面がハウジング131と当接し、上面がポリゴンスキャナ50の回路基板150と当接している。これにより、第1孔部134は、ポリゴンスキャナ50の回路基板150と第1防塵部材136とにより塞がれ、第1孔部134からの塵などの侵入を防止することができる。第1防塵部材136は、ゴムやスポンジなどの弾性部材などにして、第1防塵部材136を圧縮した状態で、回路基板150をハウジング131に取り付ける。これにより、回路基板150の下面やハウジング131の面に第1防塵部材136を追随させることができ、第1防塵部材136を、回路基板150およびハウジング131と隙間なく当接させることができる。これにより、第1孔部134からの塵などの侵入を良好に抑制することができる。
また、第2孔部135からの塵などの侵入を防止する第2防塵部材137は、第2孔部135を塞ぐように設けられている。このように、第2防塵部材137で第2孔部135を塞ぐことにより、第2孔部135からの塵などの侵入を防止することができる。また、第2孔部135を塞ぐ第2防塵部材137は、スポンジなどの柔軟な部材で構成するのが好ましい。これは、剛性の高い部材で構成すると、ハウジング131の第2孔部135よりもポリゴンスキャナ側が熱変形により変形したときに、第2防塵部材137が変形することができない。その結果、第2防塵部材137が、ハウジング131の保持部材取り付け部132周辺を持ち上げたり、押し込んだりする。これにより、ハウジング131の保持部材取り付け部132周辺が変形するおそれがある。よって、第2防塵部材137を剛性の高い部材で構成すると、第2孔部135を設けた効果が薄れてしまう。一方、第2防塵部材137を柔軟な材料で構成することにより、ハウジング131の第2孔部135よりもポリゴンスキャナ側が熱変形したときに、第2防塵部材137が柔軟に変形し、第2防塵部材137が、第2孔部135を設けた効果を阻害することがない。
また、保持部材70は、ポリゴンスキャナ50から遠く離れた4点でハウジング131に取り付けられており、保持部材70のポリゴンスキャナ周辺は、何にも支持されていない。このため、保持部材70は、外部からのハウジング131に伝播した振動の影響により振動しやすい。保持部材70が振動すると、保持部材70に保持されている光学系部品が振動して、画像にバンディングなどが発生するなど画像品質が低下するおそれがある。そこで、この変形例1の書込ユニット4’においては、保持部材70に制振部材73を設けて、保持部材70の振動を抑制している。これにより、外部からハウジング131に伝播される振動により保持部材70が振動するのを抑制することができ、バンディングなどの異常画像が生じるのを抑制することができる。
上記においては、4つの感光体に対して光走査する対向走査型の書込ユニットに本発明を適用した形態について説明したが、一つの感光体に対して光走査する書込ユニットにも本発明を適用することができる。
図11は、一つの感光体に対して光走査する単色書込ユニット400の概略構成図であり、図12は、単色書込ユニット400の平面図である。この単色書込ユニット400においても、ポリゴンスキャナ周辺の光学系部品(走査レンズ43、コリメートレンズ52、シリンドリカルレンズ53)および光源46を保持する保持部材70を設け、保持部材70のハウジング131に対する取り付け位置を、これら光学系部品および光源の配置位置よりもポリゴンスキャナ50から離間させる。これにより、図13に示すように、ハウジング131のポリゴンスキャナ周辺がポリゴンスキャナ50の熱により熱変形しても、ハウジング131の熱変形の影響がないところで保持部材70を取り付けることにより、保持部材70に保持された光学系部品の姿勢の変化を抑制することができる。これにより、スポット径の変動などを抑制することができ、良好な画像を得ることができる。
以上、本実施形態の光走査装置たる書込ユニット4は、自らの回転により光源たるレーザーダイオード46からの光を偏向走査する回転多面鏡たるポリゴンミラー41と、ポリゴンミラーの近傍に配置された光学系部品(走査レンズ43、コリメートレンズ52、シリンドリカルレンズ53)と、ポリゴンミラー41と光学系部品とを収納するハウジング131とを備えている。そして、本実施形態の書込ユニット4は、上記光学系部品を保持する保持部材70を備え、上記ポリゴンミラー41の回転中心から上記光学系部品までの距離をL1、上記ポリゴンミラー41の回転中心から上記保持部材70の上記ハウジング131への取り付け位置までの距離をL2としたとき、L1<L2を満たすように構成した。このように、保持部材70のハウジング131との取り付け位置を、上記光学系部品の配置位置よりもポリゴンミラー41から離すことにより、ハウジング131の保持部材取り付け部132の熱変形が、光学系部品配置位置における熱変形よりも小さい。これにより、ハウジング131の熱変形により保持部材70の姿勢変化を抑制することができ、その結果、保持部材70に保持されている光学系部品の姿勢変化を、上記光学系部品を直接ハウジング131に取り付けた場合に比べて、抑制することができる。これにより、ビームスポット径の変動や、走査位置ずれを抑制することができ、高品位な画像を得ることができる。
また、保持部材70は、ハウジング131の保持部材取り付け部132の箇所しかハウジング131と当接させないので、ハウジングから保持部材への熱伝導を抑制することができ、保持部材自身の熱変形を抑制することができる。
また、保持部材70は、レーザーダイオード46と、レーザーダイオードからのポリゴンミラーまでの光路上に配置され、発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形する偏向前光学系部品(コリメートレンズ52、シリンドリカルレンズ53)と、ポリゴンミラーにより偏向走査された光を主走査線方向および副走査線方向に集光する走査レンズを一体的に保持しすることにより、レーザーダイオード、コリメートレンズ、シリンドリカルレンズ、走査レンズを保持部材に取り付けることによって、各位置関係を保つことができる。
また、ハウジング131の上記ポリゴンミラー41との対向部に、第1孔部134を設けることにより、第1孔部134を塞ぐように、ハウジング131が熱膨張し、第1孔部134が、ハウジング131の熱膨張の逃げ場となる。これにより、熱膨張によるハウジング131の歪み変形を抑制することができ、ハウジング131の保持部材取り付け部132の変形を抑制することができる。また、第1孔部134を設けることで、ポリゴンスキャナ50に直接外気を当てることができ、ポリゴンスキャナ50の温度上昇を抑制することができ、ハウジング131の熱変形を抑制することができる。これにより、ハウジング131の保持部材取り付け部132の変形を抑制することができる。
また、第1孔部134からハウジング内部への塵の侵入を防止する防塵部材たる第1防塵部材136を設けることで、光学系部品に塵やホコリが付着するのを抑制することができる。
また、上記ハウジング131の保持部材取り付け部132近傍に第2孔部135を設けたので、ハウジング131の上記保持部材との取り付け部132周辺が、ハウジング131のポリゴンスキャナ周辺の熱変形に追随して変形するのを抑制することができる。これにより、保持部材70の姿勢変化を抑制することができる。
また、第2孔部135からハウジング内部への塵の侵入を防止する防塵部材たる第2防塵部材137を設けたので、光学系部品に塵やホコリが付着するのを抑制することができる。
また、保持部材70の振動を抑制する制振部材73を上記保持部材70に取り付けたので、保持部材70の振動により保持部材70に保持されている光学系部品が振動して、バンディングなどの異常画像となるのを抑制することができる。
また、ポリゴンミラー41を、上記ハウジング131に設けられたリブたる遮音壁54と透明部材たる防音ガラス42a,42bと、上記ハウジング131に蓋をする蓋部材(筐体カバー107および偏向器カバー105)とによって密閉した。これにより、ポリゴンミラー41の回転によって、ポリゴンスキャナ50の発熱によって加熱された気流が、保持部材70や光学系部品に当たるのを防止することができる。これにより、保持部材70や光学系部品の温度上昇を抑制することができ、保持部材70や光学系部品の熱変形を抑制することができる。また、このように密閉することにより、密閉空間は、高温となり、ハウジング131のポリゴンスキャナ近傍が、大きく熱変形するが、本実施形態においては、ポリゴンスキャナ近傍の光学系部品を保持部材70に保持しているので、ハウジング131のポリゴンスキャナ近傍が、大きく熱変形しても、ポリゴンスキャナ近傍の光学系部品の姿勢が大きく変化してしまうことはない。
また、対向走査方式の光走査装置に本発明を適用することで、保持部材70の撓みなどの影響を少なくすることができる。これは、先の図12に示すように単色書込ユニット400は、各光学系部品の配置位置よりもポリゴンスキャナ50から離れた位置に保持部材70をハウジング131に取り付けようとすると、3点で取り付けることになる。そのため、保持部材70のポリゴンミラー41に近接する箇所が、光学系部品の重量で撓んでしまうおそれがある。一方、対向走査方式の光走査装置の場合、先の図4に示すように、保持部材70の4角をハウジング131に取り付けることができ、保持部材70に係る重量を均等に分散させることができる。これにより、保持部材70が、光学系部品の重みで撓むのを抑制することができる。
また、本実施形態の画像形成装置たるプリンタは、上述した書込ユニットを備えているので、高品位な画像を得ることができる。
特に、潜像を担持する潜像担持体たる感光体10を複数備え、対向走査方式の書込ユニット4を用いて、それら感光体10の表面にそれぞれ潜像を書き込む画像形成装置において、上述した書込ユニット4を用いることで、色ずれが抑制された高品位な画像を得ることができる。
4:書込ユニット
10:感光体
41a,41b:ポリゴンミラー
42a,42b:防音ガラス
43:走査レンズ
46:レーザーダイオード
50:ポリゴンスキャナ
52:コリメートレンズ
53:シリンドリカルレンズ
54:防音壁
70:保持部材
70b:貫通孔
73:制振部材
105:偏向器カバー
107:筐体カバー
131:ハウジング
132:保持部材取り付け部
134:第1孔部
135:第2孔部
136:第1防塵部材
137:第2防塵部材
150:回路基板
400:単色書込ユニット
特開2009−198888号公報

Claims (10)

  1. 自らの回転により光源からの光を偏向走査する回転多面鏡と、
    該回転多面鏡の近傍に配置された光学系部品と、
    上記回転多面鏡と光学系部品とを収納するハウジングとを備えた光走査装置において、
    上記光学系部品を保持する保持部材を備え、
    上記回転多面鏡の回転中心から上記光学系部品までの距離をL1、上記回転多面鏡の回転中心から上記保持部材の上記ハウジングへの取り付け位置までの距離をL2としたとき、L1<L2を満たすように構成し、
    上記ハウジングの上記保持部材との取り付け部近傍、かつ、該取り付け部よりも上記回転多面鏡側に、上記ハウジングの回転多面鏡付近の熱膨張による変形に追随して上記取り付け部周辺が変形するのを抑制する孔部を設け、
    上記孔部からハウジング内部への塵の侵入を防止する柔軟な部材で構成された防塵部材を設けたたことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1の光走査装置において、
    上記回転多面鏡の回転中心をとおり、上記回転多面鏡の回転軸の軸方向に対して直交する方向に引いた対称線に関して対称配置した少なくとも一対の光学系部品を備え、
    上記回転多面鏡は、複数の光源からの光を偏向走査するものであって、かつ、複数の光源のうち少なくともひとつから出射された光は、上記回転多面鏡によって一方の光学系部品に入射し、別の光源から出射された光は、上記回転多面鏡によって他方の光学系部品に入射する対向走査方式であることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2の光走査装置において、
    上記保持部材は、上記ハウジングの保持部材取り付け部のみ、ハウジングと当接して取り付けられることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの光走査装置において、
    上記保持部材は、上記光源と、上記光学系部品として、光源からの回転多面鏡までの光路上に配置され、発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形する偏向前光学系部品および前記回転多面鏡により偏向走査された光を主走査線方向および副走査線方向に集光する走査レンズを一体的に保持したことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの光走査装置において、
    上記ハウジングの上記回転多面鏡との対向部に、第1孔部を設けたことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項5の光走査装置において、
    上記第1孔部からハウジング内部への塵の侵入を防止する防塵部材を設けたことを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1乃至いずれかの光走査装置において、
    上記保持部材の振動を抑制する制振部材を上記保持部材に取り付けたことを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1乃至いずれかの光走査装置において、
    上記回転多面鏡を、上記ハウジングに設けられたリブと透明部材と、上記ハウジングに蓋をする蓋部材とによって密閉したことを特徴とする光走査装置。
  9. 潜像担持体と、
    潜像担持体表面に潜像を書き込むための光書込手段とを備えた画像形成装置において、
    上記光書込手段として、請求項1乃至いずれかの光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  10. 潜像を担持する複数の潜像担持体と、
    それら潜像担持体の表面にそれぞれ潜像を書き込むための光書込手段とを備えた画像形成装置において、
    上記光書込手段として、請求項2の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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