JP2002162592A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
光走査装置および画像形成装置Info
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Abstract
膨張率の偏りを抑制することができるようにする。 【解決手段】 複数の光源ユニットで出射した光を所定
の経路に導く光学系Qを、一方側が開口された上側開口
部24を有するハウジング20内に配置した光走査装置
12で、ハウジング20を形成する材料の熱伝導率より
熱伝導率の高い材料によって形成したカバー28によっ
て光学系Qを覆うようにして上側開口部24を閉塞す
る。これによって、ハウジング20内で局所的に温度変
化が生じた場合にも、その温度変化をカバー28を介し
て光学系Q全体に伝達することが可能になる。
Description
画像形成装置に関する。
から出射された光により対象物を光走査するようにした
光走査装置がある。光源としては、例えば、レーザー光
を出射するレーザー光源が広く普及している。
ザー光源から出射されたレーザー光を補正/偏向する各
種レンズ、レーザー光源から出射されたレーザー光を反
射させて所定の経路に導く各種ミラー等によって構成さ
れる光学系を、ハウジング内に備えている。各種レンズ
としては、例えば、レーザー光源から発光されたレーザ
ー光をコリメートするコリメートレンズ、レーザー光の
焦点形状を補正するシリンドリカルレンズ、レーザー光
のfθ特性を補正するfθレンズ等が挙げられる。各種
ミラーとしては、例えば、ポリゴンモータによって回転
駆動されるポリゴンミラー、レーザー光の経路を折り返
す折り返しミラー等が挙げられる。これらの各種部品を
収納するハウジングは、一方側に開口部を有する箱型形
状を有しており、その開口部は蓋部材によって閉塞され
ている。ハウジングおよび蓋部材は、装置の低コスト化
を図るため、樹脂を材料として形成されているものが広
く普及している。
ル複写機や、レーザープリンタ等の画像形成装置に適用
され、感光体の表面を露光走査して静電潜像を形成する
ために使用される。
ー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置では、各
色の画像を形成する感光体毎に光走査装置を設ける必要
がある。しかし、ポリゴンミラーやポリゴンモータ等は
比較的高価な部品であるため、感光体毎に光走査装置を
設けることにより装置の大型化やコストアップが懸念さ
れる。
モータ等によって構成される偏向器を複数の光源ユニッ
トで共有して、複数の光源ユニットから出射された光を
単一の偏向器で同時に偏向走査することにより、装置の
小型化および低コスト化を図ることを可能とした光走査
装置がある。
一の偏向器で同時に偏向走査するようにした光走査装置
では、一対のfθレンズを偏向器を介して対称的に配置
し、光源ユニットから出射されたレーザー光を偏向器を
介して対称的な方向に振り分けるようにしたものがあ
る。
樹脂材料は金属材料等と比較して熱伝導度が低いため、
上述したように、ハウジングおよび蓋部材が樹脂を材料
として形成されている光走査装置では、レーザー光源か
ら発生した熱やポリゴンモータの回転駆動により発生し
た熱が周囲へ伝達されにくく、発熱源付近に停滞しやす
い。このため、ハウジング内の場所毎に温度が異なると
いう状況が発生する。例えば、一対のfθレンズを偏向
器を介して対称的に配置した光走査装置では、本来同一
の機能を果たすべき一対のfθレンズが、ハウジング内
の場所毎に温度が異なることにより、部品毎に熱膨張に
よる変化率に差が生じてしまうという不都合がある。こ
のような光走査装置を複数の画像を重ね合わせるカラー
プリンタに適用した場合、色毎に倍率の異なる画像が形
成されることとなり、色ずれが生じる。
ング内で広く場所を占有するような部品では、ハウジン
グ内の場所毎に温度が異なることにより、単一の部品で
あるにも関わらず部位毎に熱膨張による変化率に偏りが
生じる。このような光走査装置を適用した画像形成装置
では、主走査方向の1ライン分のデータ中に倍率の異な
る箇所が生じることとなり、形成された画像の品質の低
下を招く。
ジング内の各部における温度を検出するサーミスタと、
サーミスタが検出した温度に応じて駆動するヒーターと
を設けることにより、偏差および倍率を良好に維持する
ようにした光走査装置があるが、サーミスタやヒーター
を設けることにより、装置のコストアップや消費電力の
増加という不都合を招くものである。
る光学系の熱膨張率の偏りを抑制することができる光走
査装置および画像形成装置を得ることを目的とする。
る個々の補正レンズでの熱膨張率の偏りおよび補正レン
ズ毎の熱膨張率の偏りを抑制することができる光走査装
置および画像形成装置を得ることを目的とする。
走査装置は、一方側に開口部を有する箱型のハウジング
と、前記ハウジングに取り付けられて光源を有する光源
ユニットと、前記ハウジング内に配置されて前記光源か
ら出射された光を所定の経路に導く光学系と、前記光学
系の一部を構成して前記光学系により導かれる前記光を
偏向するとともに走査領域を走査する偏向器と、前記光
学系の一部を構成して前記偏向器により偏向走査される
前記光の経路上に配置されて前記偏向器により偏向走査
された前記光を補正する補正レンズと、前記ハウジング
を形成する材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する
材料により形成されて前記光学系を覆うとともに前記ハ
ウジングの前記開口部を閉塞するカバーと、を備える。
熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料により形成さ
れたカバーによってハウジング内に配置された光学系が
覆われているため、ハウジング内で局所的に温度変化が
生じた場合にも、その温度変化をカバーを介して光学系
全体に伝達することが可能になる。
側に開口部を有する箱型のハウジングと、前記ハウジン
グに取り付けられて光源を有する複数の光源ユニット
と、前記ハウジング内に設けられて各前記光源ユニット
から出射された各光を所定の経路に導く光学系と、前記
光学系の一部を構成して前記光学系により導かれる各前
記光を偏向するとともに対称的な2つの走査領域を走査
する偏向器と、前記光学系の一部を構成して前記偏向器
により偏向走査される各前記光の経路上に前記偏向器を
介して対称的に配置されて前記偏向器により偏向走査さ
れた各前記光を補正する補正レンズと、前記ハウジング
に形成されて前記光学系により所定の経路に導かれた各
前記光を前記ハウジング外へ出射する出射孔と、少なく
とも前記偏向器と前記補正レンズとを覆い前記ハウジン
グの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料により形
成されたカバーを有して前記ハウジングの前記開口部を
閉塞する蓋部材と、を備える。
熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料により形成さ
れたカバーによって偏向器および補正レンズが覆われて
いるため、ハウジング内で局所的温度変化が生じた場合
にも、偏向器により偏向走査される各光の経路上に偏向
器を介して対称的に配置されている補正レンズに対し
て、その温度変化をカバーを介して均一に伝達すること
が可能になる。
記載の光走査装置において、前記偏向器は前記光を偏向
走査する複数の偏向面を有するポリゴンミラーと前記ポ
リゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとによって
構成されており、前記補正レンズは前記偏向器により偏
向走査された前記光のfθ特性を補正するfθレンズで
ある。
偏向器および補正レンズを有する光走査装置で、請求項
1または2記載の発明の作用を得ることが可能になる。
走査装置において、前記ハウジングは、前記開口部を有
する第1のハウジングと、前記光の経路上に形成された
貫通孔を介して前記第1のハウジングに連通されて前記
出射孔を有する第2のハウジングとを有し、前記光源ユ
ニット、前記ポリゴンミラーおよび前記fθレンズは前
記第1のハウジングに配置され、前記ポリゴンモータは
前記第2のハウジングに配置されている。
ンモータとfθレンズとを異なるハウジングに配置する
ことにより、実用上ポリゴンモータの発熱によるfθレ
ンズの熱膨張をより効果的に抑制することが可能にな
る。
または4記載の光走査装置において、前記カバーは、金
属材料によって形成されている。
3または4記載の発明の作用を得ることが可能になる。
面に被走査面を有する像坦持体と、前記像坦持体の前記
被走査面に光ビームを照射して潜像を書き込む請求項1
ないし5いずれか一記載の光走査装置と、前記光走査装
置が前記像坦持体に書き込んだ前記潜像を顕像化する現
像装置と、前記現像装置が顕像化した前記顕像を記録材
に転写する転写装置と、を備える。
記載の発明の作用を有する画像形成装置を提供すること
が可能になる。
1ないし図3を参照して説明する。本実施の形態は、画
像形成装置としてタンデム方式のカラープリンタへの適
用例を示す。
ナルコンピュータ等のホスト機に接続して使用され、ホ
スト機から伝送された印刷データに応じて画像形成動作
を実行する。
リンタを示す縦断側面図である。カラープリンタ1のプ
リンタハウジング2には、シート状の記録材を積層保持
する給紙トレイ3が取り付けられている。プリンタハウ
ジング2の上面には、印刷後の記録材が排出される排紙
スタッカ部4が設けられている。特に図示しないが、プ
リンタハウジング2には、オペレーターによる操作を受
け付ける操作部や、各種情報を表示する表示部が設けら
れている。
記録材を積層保持する複数の給紙カセット5が設けられ
ている。また、プリンタハウジング2内には、給紙カセ
ット5または給紙トレイ3から、プリンタエンジン6、
定着部7等を経由して排紙スタッカ部4へ至る記録材案
内路8が形成されている。記録材案内路8の各所には、
複数対の搬送ローラ9が設けられている。搬送ローラ9
は、図示しない搬送モータによって回転駆動され、記録
材案内路8中で記録材を所定方向へ搬送する。
ンタエンジン6側には、給紙機構10が設けられてい
る。給紙機構10は、図示しない制御系によっていずれ
か一方が駆動制御されて、給紙カセット5または給紙ト
レイ3に積層された記録材を記録材案内路8へ給送す
る。
ロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)に対
応するトナー像が形成される像坦持体としての複数の感
光体11(11Y,11M,11C,11K)を備えてい
る。感光体11の表面は、画像形成に際して光走査装置
12によって露光走査される被走査面とされている。
ラ13に巻回されて一方向に回転自在な転写ベルト14
が当接されている。転写ベルト14は、回転ローラ13
によって回転されることにより記録材を搬送する機能
と、搬送する記録材を感光体11へ押し付ける機能を果
たす。
11の表面を一様に帯電させる帯電装置15、対応する
感光体11を露光走査して各感光体11表面に所定の静
電潜像を形成する光走査装置12、各静電潜像毎にトナ
ーを付着させることで所定色のトナー像を形成する現像
装置16、転写ベルト14を介して転写バイアスを印加
することによって感光体11表面のトナー像を記録材に
転写させる転写装置17、感光体11表面の電荷を一掃
し感光体11表面に残存するトナーを除去するクリーナ
ー18等が設けられている。
て構成されており、定着部7を通過する記録材に対して
加圧および加熱することにより記録材にトナー像を定着
させる。
はその縦断側面図である。光走査装置12のハウジング
としての本体ハウジング20は、上下方向に一体的に重
ね合わされた第1のハウジングとしての上側ハウジング
21と第2のハウジングとしての下側ハウジング22と
を備え、樹脂材料を用いた射出成形法によって形成され
ている。
る光源ユニット34の位置決めをするための位置決め孔
23(23Y,23M,23C,23K)が形成されてい
る。位置決め孔23Y,23M,23C,23Kは、上
下方向にそれぞれ互い違いに形成されている。位置決め
孔23Y,23Cは、位置決め孔23M,23Kよりも
高い位置(図3中上側)に形成されている。
向けて開口する開口部としての上側開口部24が形成さ
れている。この上側開口部24は、蓋部材としての上側
閉塞部材25によって閉塞されている。上側閉塞部材2
5は、中央にカバー開口部26が形成されたカバー保持
部材27と、カバー保持部材27のカバー開口部26を
閉塞するカバー28とを備えている。カバー28は、後
述する一対のfθレンズ29間の間隔および幅方向の寸
法よりも長い寸法を有する単一の板金部材によって形成
されており、一対のfθレンズ29および一対のfθレ
ンズ29の間に配置された部材の上方を覆っている。ま
た、カバー28のカバー保持部材27と当接する縁部に
は、本体ハウジング20内の遮光性を確保するための弾
性部材(図示せず)が取り付けられている。
ング20を形成する樹脂材料の熱伝導率よりも熱伝導率
の高い金属材料によって形成されている。
20を形成する樹脂材料の熱伝導率よりも熱伝導率の高
い金属材料によってカバー28を形成したが、カバー2
8を形成する材料はこれに限るものではなく、例えば、
本体ハウジング20を形成する樹脂材料の熱伝導率より
も高い良好な熱伝導率を有する材料であれば樹脂材料に
よってカバー28を形成してもよい。
向けて開口する下側開口部30が形成されている。上側
ハウジング21と下側ハウジング22とは、上下方向に
貫通する貫通孔31によって連通されている。下側ハウ
ジング22の上側開口部24分は、各感光体11に向け
て照射されるレーザー光が通過する出射孔32を備える
下側閉塞部材33によって閉塞されている。
孔23(23Y,23M,23C,23K)には、Y,
M,C,Kの各色の画像に対応したレーザー光を出射す
る光源ユニット34(34Y,34M,34C,34K)
がそれぞれ挿入された状態で取り付けられている。
説明を省略するが、光源ユニット34Y,34M,34
Cは、レーザー光を出射する光源としてのレーザー光源
と、レーザー光源から出射されたレーザー光をコリメー
トするコリメートレンズと、コリメートレンズでコリメ
ートされたレーザー光を整形するアパーチャ部材とを、
ホルダによってユニット化して保持することにより構成
されている。光源ユニット34Y,34M,34Cのホ
ルダには、対応する位置決め孔23Y,23M,23C
の径より略同一径の内円筒と、内円筒の外周側に設けら
れて位置決め孔23Y,23M,23Cの径よりも大き
い径を有する外円筒によって形成される段差部分によっ
て位置決め部が形成されている。これにより、光源ユニ
ット34の上側ハウジング21への取り付けに際して
は、対応する位置決め孔23Y,23M,23Cに光源
ユニット34Y,34M,34Cをそれぞれ挿入するだ
けで、各光源ユニット34Y,34M,34Cの位置決
めを行うことができる。
Y,34M,34Cと異なり、光源としての2つのレー
ザー光源を備えるマルチビーム方式の光源ユニット34
である。光源ユニット34Kは、2つのレーザー光源か
ら出射されたレーザー光を、それぞれコリメートする2
つのコリメートレンズを備えており、本体ハウジング2
0に対して回動自在に保持されている。光源ユニット3
4Kは、光源ユニット34Kの下方に設けられたピッチ
調整用モータMの動作によって適宜回動される。
決め孔23Kに対向する位置には、上側ハウジング21
の底面から突出するアパーチャ部材35が、ハウジング
に一体に形成されている。本実施の形態のアパーチャ部
材35は、各光源に対応する位置に、アパーチャ部材3
5を貫通する2つのアパーチャ(図示せず)が形成された
板状部材である。光源ユニット34Kから出射されたレ
ーザー光は、アパーチャ部材35のアパーチャを通過す
ることにより、形状が整形される。
本体ハウジング20に一体に形成されているため、アパ
ーチャを通過したレーザー光の感光体11の被走査面に
対する入射角の変動を抑制し、光学系Qによって導かれ
るレーザー光の光軸の本来経由すべき光軸からの副走査
方向におけるずれ量を低減することができる。これによ
り、ビームピッチ偏差の増大を抑制して、感光体11K
に結像される画像の走査線位置の副走査方向のずれを抑
制することができる。
ニット34からコリメートされて出射されたレーザー光
を偏向するとともに、自身を介して対称的な2つの走査
領域を走査するポリゴンミラー36が設けられている。
ポリゴンミラー36は、後述するポリゴンモータ37に
よって等速回転され、これにより光源ユニット34から
出射されたレーザー光を偏向走査する。ここに、ポリゴ
ンミラー36およびポリゴンモータ37によって偏向器
Pが構成されている。偏向器Pで偏向されたレーザー光
は、2色ずつ(YとM、KとC)に振り分けられて、ポリ
ゴンミラー36を介して対称的な2つの走査領域(図2
中左右方向)を走査する。
されている光源ユニット34から出射されるレーザー光
の光路上に位置するように、上下方向に配置された2つ
のポリゴンミラー36を備えている。これによって、異
なる位置から出射された2色のレーザー光を、単一のポ
リゴンモータ37の駆動によって、それぞれ偏向走査す
ることが可能になる。
の間には、ポリゴンミラー36によるレーザー光の面倒
れを補正するシリンドリカルレンズ38が、それぞれの
光源ユニット34に対応させて配置されている。
低い位置に取り付けられている光源ユニット34M,3
4Kとポリゴンミラー36との間には、所定の光源ユニ
ット34Mまたは34Kの光路を折り返す光路案内用ミ
ラー39がそれぞれ配置されている。この光路案内用ミ
ラー39により、光路を長くすることなく、互いに異な
る位置から出射されたレーザー光を、同一のポリゴンモ
ータ37によって回転駆動されるポリゴンミラー36に
よって偏向走査することができる。
たレーザー光は、光路案内用ミラー39の上方を通過し
て、上側のポリゴンミラー36によって偏向走査され
る。
リゴンミラー36で偏向されて対称的な2つの走査領域
を走査する各レーザー光の経路上に、各レーザー光のf
θ補正を行う補正レンズとしての一対のfθレンズ29
が、主走査方向(図2中上下方向)を長手方向として、ポ
リゴンミラー36を介して対称的に配置されている。本
実施の形態のfθレンズ29は、上下方向に2つのfθ
レンズ29が重ね合わされて形成されている。これによ
り、上下方向に重ね合わされたそれぞれのポリゴンミラ
ー36から偏向走査された2色のレーザー光のfθ特性
を、それぞれ良好に補正することができる。
するが、一対のfθレンズ29の間には、一方のfθレ
ンズ29で反射されたレーザー光(フレア光)が、本来他
方のfθレンズ29を通過するレーザー光に影響を与え
ることを防止するために、一対のfθレンズ29間での
反射光を遮る遮光部材40が設けられている。
ンズ29を通過したレーザー光を、貫通孔31を介し
て、下側ハウジング22内に導く折り返しミラー41が
設けられている。
ンミラー36を回転駆動するポリゴンモータ37が設け
られている。
しミラー41により上側ハウジング21から導かれたレ
ーザー光を、それぞれ対応する出射孔32へ向けて案内
する複数の折り返しミラー42や結像レンズ43等が設
けられている。ここに、コリメートレンズ、ポリゴンミ
ラー36、シリンドリカルレンズ38、光路案内用ミラ
ー39、fθレンズ29、折り返しミラー41,42、
結像レンズ43によって光学系Qが構成されている。
光は、それぞれ対応する感光体11の表面を露光走査す
る。出射孔32には、本体ハウジング20内の防塵のた
めの防塵ガラス44が設けられている。
タ1は、カラープリンタ1内の各部を駆動制御する制御
系を有している。制御系は、例えば上述したピッチ調整
用モータM等を駆動する。また、制御系は、図示しない
ホスト機との間でデータの通信を行う通信機能を有して
いる。この通信機能によって、ホスト機から伝送された
印刷データを受信する。カラープリンタ1は、ホスト機
から印刷データが伝送された場合に、画像形成動作を行
う。
ては、各光源ユニット34から出射したレーザー光を、
ポリゴンモータ37によって回転駆動されるポリゴンミ
ラー36によって偏向走査する。
ータ自身あるいは回転部分と本体ハウジング20との摩
擦等によって、本体ハウジング20内、特に上側ハウジ
ング21内で熱が発生する。
り発生する熱は、ポリゴンミラー36の回転によって生
じる気流により若干は拡散されるが、ハウジング内に配
置されている折り返しミラーやfθレンズ29および遮
光部材40等によって気流の経路が限定されるため、発
熱源付近に停滞し、または、一部分だけを流動してい
た。このため、ハウジング内の温度は、ポリゴンモータ
37等の発熱源に近いほど高く、場所毎に偏りがあっ
た。
ンミラー36の回転により発生する気流より受ける冷却
に関しての影響は、一対のfθレンズ29の間に遮光部
材40が配置されていることによって、ポリゴンミラー
36の回転方向において遮光部材40より下流側、か
つ、遮光部材40から離間するほど強くなる。このた
め、主走査方向における一端部側と他端部側とでは、f
θレンズ29に接触する空気の温度に差が生じ、結果と
して単一のfθレンズ29における熱膨張の変化率が部
位毎に異なってしまい、形成された画像の主走査方向の
各場所毎に倍率が異なったものとなる不都合が発生す
る。
ズ29のうち、定着部7に近い方のfθレンズ29に接
触する空気の温度の方が他方のfθレンズ29に接触す
る空気の温度よりも高くなる。このため、本来同一の機
能を果たすべき一対のfθレンズ29が、上側ハウジン
グ21内の場所毎に温度が異なることにより、部品毎に
熱膨張による変化率に差が生じて色毎に倍率の異なる画
像が形成されることとなり、色ずれが生じるという不都
合が発生する。
されたカバー28によって、ポリゴンミラー36および
fθレンズ29が覆われているため、カバー28に対向
する一部材の発熱によりカバー28の一部が加熱された
場合にも、その熱が迅速にカバー28全体に伝達され、
カバー28全体が均一な温度になる。このため、上側ハ
ウジング21内でのカバー28に対向する部分の温度が
均一になり、個々のfθレンズ29全体および一対のf
θレンズ29のそれぞれが均一に熱膨張する。これによ
って、樹脂材料により形成された本体ハウジング20を
有する光走査装置でも、簡易な構成で、主走査方向の倍
率を均等に変化させ、また、各fθレンズ29の倍率を
均等に変化させて、色ずれの発生を抑制することができ
る。
は、カバー保持部材27とカバー28とによって上側開
口部24を閉塞するようにしたが、これに限るものでは
なく、例えば単一の部材によって形成される金属製の板
状部材によって上側開口部24を閉塞することで、この
板状部材をカバーとしてもよい。
は、複数の光源ユニット34から出射されたレーザー光
を偏向器Pによって偏向して対称的な2つの走査領域を
する光走査装置12への適用例を示したが、これに限る
ものではなく、単一の光源ユニットから出射されたレー
ザー光を偏向器によって一方向に偏向し単一の走査領域
を走査する光走査装置へ適用してもよい。
ば、ハウジングを形成する材料の熱伝導率よりも高い熱
伝導率を有する材料により形成したカバーによってハウ
ジング内に配置した光学系を覆うことにより、ハウジン
グ内で局所的に温度変化が生じた場合にも、その温度変
化をカバーを介して光学系全体に伝達することが可能に
なるので、安価に製造することができる樹脂製のハウジ
ング内での温度変化による光学系の熱膨張率の偏りを抑
制することができる。これによって、補正レンズで補正
された光の主走査方向の部位毎の倍率のばらつきを抑制
することができる。
ば、ハウジングを形成する材料の熱伝導率よりも高い熱
伝導率を有する材料により形成されたカバーによって偏
向器および補正レンズが覆われているため、ハウジング
内で局所的温度変化が生じた場合にも、偏向器により偏
向走査される各光の経路上に偏向器を介して対称的に配
置されている補正レンズに対して、その温度変化をカバ
ーを介して均一に伝達することが可能になるので、安価
に製造することができる樹脂製のハウジング内での温度
変化による個々の補正レンズでの熱膨張率の偏りおよび
補正レンズ毎の熱膨張率の偏りを抑制することができ
る。これによって、個々の補正レンズで補正された各光
の主走査方向の部位毎の倍率のばらつきや、補正レンズ
毎の倍率のばらつきを抑制することができる。
用的に使用される偏向器および補正レンズを有する光走
査装置で、請求項1または2記載の発明の効果を得るこ
とができる。
載の光走査装置において、駆動する際に発熱するポリゴ
ンモータとfθレンズとを異なるハウジングに配置する
ことにより、実用上ポリゴンモータの発熱によるfθレ
ンズの熱膨張をより効果的に抑制することが可能になる
ので、個々のfθレンズでの熱膨張率の偏りを実用上効
果的に抑制することができる。加えて、複数のfθレン
ズを有する光走査装置では、fθレンズ毎の熱膨張率の
偏りを実用上効果的に抑制することができる。
属材料によって形成することにより、実用上容易に請求
項1、2、3または4記載の発明の効果を得ることがで
きる。
ば、請求項1ないし5いずれか一記載の発明の効果を有
する画像形成装置を提供することが可能になり、画像品
質の向上を図ることができる。
縦断側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 一方側に開口部を有する箱型のハウジン
グと、 前記ハウジングに取り付けられて光源を有する光源ユニ
ットと、 前記ハウジング内に配置されて前記光源から出射された
光を所定の経路に導く光学系と、 前記光学系の一部を構成して前記光学系により導かれる
前記光を偏向するとともに走査領域を走査する偏向器
と、 前記光学系の一部を構成して前記偏向器により偏向走査
される前記光の経路上に配置されて前記偏向器により偏
向走査された前記光を補正する補正レンズと、 前記ハウジングを形成する材料の熱伝導率よりも高い熱
伝導率を有する材料により形成されて前記光学系を覆う
とともに前記ハウジングの前記開口部を閉塞するカバー
と、を備える光走査装置。 - 【請求項2】 一方側に開口部を有する箱型のハウジン
グと、 前記ハウジングに取り付けられて光源を有する複数の光
源ユニットと、 前記ハウジング内に設けられて各前記光源ユニットから
出射された各光を所定の経路に導く光学系と、 前記光学系の一部を構成して前記光学系により導かれる
各前記光を偏向するとともに対称的な2つの走査領域を
走査する偏向器と、 前記光学系の一部を構成して前記偏向器により偏向走査
される各前記光の経路上に前記偏向器を介して対称的に
配置されて前記偏向器により偏向走査された各前記光を
補正する補正レンズと、 前記ハウジングに形成されて前記光学系により所定の経
路に導かれた各前記光を前記ハウジング外へ出射する出
射孔と、 少なくとも前記偏向器と前記補正レンズとを覆い前記ハ
ウジングの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料に
より形成されたカバーを有して前記ハウジングの前記開
口部を閉塞する蓋部材と、を備える光走査装置。 - 【請求項3】 前記偏向器は前記光を偏向走査する複数
の偏向面を有するポリゴンミラーと前記ポリゴンミラー
を回転駆動するポリゴンモータとによって構成されてお
り、前記補正レンズは前記偏向器により偏向走査された
前記光のfθ特性を補正するfθレンズである請求項1
または2記載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記ハウジングは、前記開口部を有する
第1のハウジングと、前記光の経路上に形成された貫通
孔を介して前記第1のハウジングに連通されて前記出射
孔を有する第2のハウジングとを有し、 前記光源ユニット、前記ポリゴンミラーおよび前記fθ
レンズは前記第1のハウジングに配置され、前記ポリゴ
ンモータは前記第2のハウジングに配置されている請求
項3記載の光走査装置。 - 【請求項5】 前記カバーは、金属材料によって形成さ
れている請求項1、2、3または4記載の光走査装置。 - 【請求項6】 表面に被走査面を有する像坦持体と、 前記像坦持体の前記被走査面に光ビームを照射して潜像
を書き込む請求項1ないし5いずれか一記載の光走査装
置と、 前記光走査装置が前記像坦持体に書き込んだ前記潜像を
顕像化する現像装置と、 前記現像装置が顕像化した前記顕像を記録材に転写する
転写装置と、を備える画像形成装置。
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