JP2017154769A - 計量塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を吐出するときに吐出量を調整することができ、塗布位置と計量位置との識別が容易に行える計量塗布容器を提供する。
【解決手段】計量塗布容器1は、容器本体2と、容器本体の口部2aに装着され、容器本体内に連通する連通孔4bが形成された中栓部材4と、連通孔を通して容器本体内に連通する第1計量室6aを、中栓部材との間に形成するとともに、頂部に貫通孔7bが形成された計量筒部材7と、貫通孔を閉塞する弾性変形可能な塗布部材3と、を備える。塗布部材には第1計量室内6aの内容物を吐出するスリット3dが形成され、計量筒部材は、計量位置と塗布位置との間を容器軸O方向に移動自在に配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、計量塗布容器に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に示されるような計量塗布容器が知られている。この計量塗布容器は、人体の頭皮や皮膚等の被塗布部に塗布する薬液等の内容物が収容された有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を、中栓部材との間に形成するとともに、上端部に計量室に連通する挿通孔が形成された計量筒部材と、計量室に設けられるとともに、上端が挿通孔から計量室の外部に突出される弁部材と、を備えている。
また弁部材は、計量室と連通孔との連通を遮断し、かつ計量室と挿通孔とを連通させる塗布位置と、塗布位置よりも上方に配置されて、計量室と挿通孔との連通を遮断し、かつ計量室と連通孔とを連通させる計量位置と、の間を上下動自在に設けられている。
この計量塗布容器の内容物を計量して被塗布部に塗布する手順は、以下の通りである。
まず、弁部材を計量位置に配置した状態において、正立姿勢の計量塗布容器を倒立姿勢にして、容器本体から計量室に内容物を流入させる。計量室には、所定量の内容物が収容される。弁部材の上端(先端)を被塗布部に押し付けると、弁部材が塗布位置に移動させられ、連通孔を通した計量室と容器本体との連通が遮断されて、計量が完了する。また、計量塗布容器は挿通孔(弁部材の内部)を通して内容物を塗布可能な状態となる。
この状態から、弁部材の先端を被塗布部に接近させたり接触させたりして、内容物を塗布する。計量室の内容物が挿通孔を通して外部にすべて吐出されることで、計量した内容物の被塗布部への塗布が終了する。
特開2002−337910号公報
しかしながら、上記従来の計量塗布容器では、下記の課題があった。
すなわち、弁部材が塗布位置に配置された状態においては、弁部材の内部を通して容器外部に開口する吐出孔が、開いたままの状態(全開状態)となる。このため、計量室内に計量された内容物を吐出するときに、吐出量を調整することができなかった。
また、計量時において弁部材の位置が、塗布位置および計量位置のいずれにあるのかを、操作者が容易に識別できるようにすることに改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、内容物を吐出するときに吐出量を調整することができ、塗布位置と計量位置との識別が容易に行える計量塗布容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の計量塗布容器は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する第1計量室を、前記中栓部材との間に形成するとともに、頂部に前記第1計量室に連通する貫通孔が形成された計量筒部材と、前記計量筒部材に装着されるとともに、前記貫通孔を閉塞する弾性変形可能な塗布部材と、を備え、前記塗布部材には、この塗布部材の弾性変形に伴う拡開時に前記貫通孔を開放するスリットが形成され、前記計量筒部材は、前記第1計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に配置されて、前記第1計量室と前記連通孔との連通を遮断する塗布位置と、の間を前記容器軸方向に移動自在に配設されていることを特徴とする。
本発明の計量塗布容器によれば、第1計量室に連通する貫通孔を弾性変形可能な塗布部材が閉塞し、この塗布部材には拡開時に貫通孔を開放するスリットが形成されているため、計量筒部材を塗布位置に位置させた状態で、被塗布部に対する塗布部材の押し付け力を変動させることで、塗布部材の弾性変形量を変化させてスリットが拡開する大きさおよびスリットからの内容物の吐出量を調整することが可能である。
また、この計量塗布容器においては、計量筒部材および塗布部材が一体となって塗布位置および計量位置の間を容器軸方向に移動するため、従来のように計量室内に配設された弁部材のみを上下動させる計量塗布容器に比べて、塗布位置と計量位置との識別が容易に行える。
さらに、この計量塗布容器においては、塗布部材が被塗布部に押し付けられている場合に、弾性変形可能な塗布部材に形成されたスリットが拡開して内容物が吐出されるため、塗布部材が被塗布部から離間している間に内容物が意図せず吐出されてしまうのを抑止することができる。
さらに、塗布部材は弾性変形可能であるため、例えば人体の頭皮や皮膚などの被塗布部に塗布部材を押し付ける際に、押し付けに伴って被塗布部に及ぼされる衝撃や外力等が緩和されて、柔らかな塗布感触を得ることができる。これにより、塗布による不快さや心地悪さを感じることが抑えられて、快適で心地よい塗布を行うことができる。
ここで、前記塗布部材は有頂筒状に形成され、その頂壁に前記スリットが形成されるとともに、前記計量筒部材との間に前記貫通孔を通して前記第1計量室に連通する第2計量室が形成されていてもよい。
この場合、弾性変形可能な塗布部材が有頂筒状に形成され、その頂壁にスリットが形成されているため、塗布部材が被塗布部に押し付けられている場合に、筒状の壁を含めて塗布部材が全体として弾性変形可能となり、スリットが拡開する大きさおよびスリットからの内容物の吐出量を調整しやすくすることができる。
また、例えば人体の頭皮や皮膚などの被塗布部に塗布部材を押し付ける際に、筒状の壁を含む塗布部材全体が弾性変形するため、より一層快適で心地よい塗布を行うことができる。
また、前記塗布部材の外周縁部を前記計量筒部材に対して係止する係止部材と、前記塗布部材を開閉する蓋体と、を備え、前記蓋体は、前記係止部材に当接して前記塗布部材を囲繞するシール筒を備えていてもよい。
この場合、蓋体のシール筒が、弾性変形可能な塗布部材ではなく、塗布部材を計量筒部材に係止する係止部材に当接するので、スリットの外部に対する密閉性を確実に確保することができる。
本発明によれば、内容物を吐出するときに吐出量を調整することができ、塗布位置と計量位置との識別が容易に行える計量塗布容器を提供することができる。
計量塗布容器の縦断面図である。 蓋体を取り外した後の計量塗布容器の縦断面図である。 図2の計量塗布容器の上面図である。 計量塗布容器を倒立姿勢にして、塗布部材を被塗布部に押し付けて内容物を塗布する作用を説明する縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る計量塗布容器1について、図面を参照して説明する。
この計量塗布容器1には、例えば人体の頭皮や皮膚等の被塗布部S(図4参照)に塗布される育毛剤や薬液等の、液状の内容物が収容される。
図1に示すように、計量塗布容器1は、有底筒状に形成され、内部に内容物が収容される容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着され、容器本体2内に連通する連通孔4bが形成された中栓部材4と、連通孔4bを通して容器本体2内に連通する第1計量室6aを、中栓部材4との間に形成するとともに、頂部7aに第1計量室6aに連通する貫通孔7bが形成された計量筒部材7と、貫通孔7bを閉塞する弾性変形可能な塗布部材3と、塗布部材3と計量筒部材7とを係止する有頂円筒状に形成された係止部材5と、有頂筒状に形成された蓋体10と、を備えている。
図1において、中栓部材4、計量筒部材7、塗布部材3および蓋体10は有頂筒状に形成され、それぞれの中心軸線が容器本体2の中心軸と同軸に配置されている。以下、容器本体2の中心軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。また上下方向のうち、容器本体2の底部から口部2a側へ向かう方向を上方といい、容器本体2の口部2aから底部側へ向かう方向を下方という。また、上下方向から見た平面視で、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2の口部2aの下方には口部2aよりも外径および内径が大きい中筒部2bが形成され、中筒部2bの下方には中筒部2bよりも外径および内径が大きい胴部2dが形成されている。口部2aおよび中筒部2bの外周面には、雄ねじ部が形成されている。
中栓部材4は、2段の円筒状に形成されており、上面視において円形状に形成された頂壁部4aと、頂壁部4aの外周縁から下方に向かって延びる小筒部4cと、小筒部4cの下端開口縁から径方向の外側に向かって環状に延びる段部4dと、段部4dの外周縁から下方に向かって延びる大筒部4eと、を備える。
連通孔4bは頂壁部4aの径方向における中央部に形成され、頂壁部4aを上下方向に貫通している。大筒部4eは、容器本体2の口部2aに対して、該口部2aの径方向外側に装着される。大筒部4eの内周面には雌ねじ部が形成されており、該雌ねじ部は、口部2aの雄ねじ部に螺着する。これにより、中栓部材4の容器本体2に対する上下動が規制される。
段部4dの上面には上方に向けて突出する囲繞筒部4fが形成されており、囲繞筒部4fは小筒部4cを径方向の外側から囲繞している。段部4dの下面には下方に向けて突出する嵌合筒部4gが形成されており、嵌合筒部4gの外径は小筒部4cの外径よりも大きく囲繞筒部4fの外径よりも小さい。嵌合筒部4gは容器本体2の口部2aの内側に嵌合している。
囲繞筒部4fの外周面のうち上部には、径方向の外側に向けて突出する第1係止突起が形成され、第1係止突起の下方には径方向の外側に向けて突出する第2係止突起が形成されている。なお、第1係止突起が囲繞筒部4fの外周面から突出する量は、第2係止突起が囲繞筒部4fの外周面から突出する量よりも大きい。
計量筒部材7は、上面視において円形状に形成された頂部7aと、頂部7aの外周縁から下方に向かって延びる内筒部7dと、頂部7aの下面のうち径方向の中央部から下方に向けて突出する栓体部7cと、頂部7aの上面から上方に向けて突出する突出筒部7fと、内筒部7dにおける外周面のうち上下方向の中間部から径方向の外側に向けて突出して下方に延びる有頂筒状の外筒部7eと、を備える。
頂部7aの外周縁には、径方向の外側に向けて突出する環状の被係合部7gが形成されている。外筒部7eの上端部には、径方向の外側に向けて突出する鍔部7hが形成されている。外筒部7eの内周面のうち下端部には、径方向の内側に向けて突出する被係止突起7iが形成されている。
計量筒部材7の栓体部7cは円柱状に形成されており、中栓部材4の連通孔4bに着脱自在に嵌合されることで、この連通孔4bを閉塞する。
被係止突起7iの内径は中栓部材4の第1係止突起および第2係止突起の外径よりも小さい。
内筒部7dおよび外筒部7eは中栓部材4の囲繞筒部4fを径方向における両側から挟んでおり、この挟んだ状態のまま上下方向にスライド可能である。これにより、計量筒部材7は容器本体2および中栓部材4に対して上下動自在となっており、図1に示すように栓体部7cが連通孔4bに挿入されて第1計量室6aと連通孔4bとの連通を遮断する塗布位置と、図2に示すように栓体部7cが連通孔4bから離間して第1計量室6aと連通孔4bとを連通させる計量位置と、の間を移動する。計量筒部材7がとりうる位置のうち、塗布位置は計量位置よりも下側に位置する。計量筒部材7が計量位置に位置するとき、被係止突起7iは上下方向において中栓部材4の第1係止突起と第2係止突起との間に位置する。
塗布部材3は、計量筒部材7の上方に配設されている。
塗布部材3は、例えばニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、エラストマー等の軟材質で形成されており、外力に応じて弾性変形可能である。塗布部材3は上面視において円形状に形成された頂壁3aと、頂壁3aの外周縁から下方に向かって延びる筒体部3bと、筒体部3bの下端開口縁から径方向の外側に向けて突出する環状の外縁部3eと、を備える。外縁部3eは、塗布部材3における外周縁部に位置している。
計量筒部材7の頂部7aおよび突出筒部7fと、塗布部材3の頂壁3aおよび筒体部3bと、により、第2計量室6bが形成されている。
外縁部3eの上面のうち、外縁部3eの外周縁部には、上方に向けて突出する環状の被係止部3fが形成されている。
図3に示すように、塗布部材3の頂壁3aには、その径方向の中央部に配置された内突起3cと、外周縁部に配置された外突起3gと、頂壁3aの一部を上下方向にわたって貫通するスリット3dと、が形成されている。
スリット3dは、径方向において内突起3cと外突起3gとの間に配設されている。外突起3gの周方向における長さは、内突起3cの直径よりも大きい。外突起3gの径方向における幅は、内突起3cの直径よりも小さい。また、図1に示すように、内突起3cにおける上端部の位置は、上下方向において外突起3gの上端部の位置よりも上方に位置している。
本実施形態におけるスリット3dは、平面視において内突起3cを径方向の外側から囲う1対の円弧状に形成されている。なお、スリット3dはこの形状に限られず、平面視において径方向の中央部に十字状や一文字状に形成されていてもよい。また、スリット3dの個数および配置される位置を適宜変更してもよい。
係止部材5の係止頂壁5aは上面視において円形状に形成されており、図1に示すように、径方向における中央部には係止頂壁5aを上下方向に貫通する貫通孔5bが形成されている。係止頂壁5aの下面のうち貫通孔5bの開口周縁部には、下方に向けて突出する環状の係止突起5dが形成されている。係止頂壁5aの外周縁部には下方に向けて突出する係止筒部5cが形成されている。係止筒部5cの内周面のうち下端部には、径方向の内側に向けて突出する環状の係合部5eが形成されている。係合部5eの内径は計量筒部材7の被係合部7gにおける外径よりも小さい。
貫通孔5bの内側には塗布部材3が挿通されている。係止突起5dと、係止頂壁5aと、係止筒部5cと、は塗布部材3の外縁部3eおよび被係止部3fを上方から覆うように、塗布部材3に密接している。また、係止筒部5cの下端縁は計量筒部材7の外筒部7eにおける上面に当接するとともに、係止部材5の係合部5eと計量筒部材7の被係合部7gとが互いに係合している。このように、係止部材5は塗布部材3の外縁部3eを計量筒部材7に対して係止しているため、塗布部材3と、係止部材5と、計量筒部材7と、は一体として上下方向に移動する。
蓋体10は、容器本体2の口部2aと、中栓部材4と、計量筒部材7と、塗布部材3と、を覆うように、容器本体2の上方に着脱可能に配設され、塗布部材3の容器体外部への露出を開閉する。
蓋体10は、上面視において円形状であって径方向における中央部が上方に凸の曲面状に形成された頂壁部10aと、頂壁部10aの外周縁から下方に向けて延びる上筒部10bと、上筒部10bの下端部から下方に向けて延びる、上筒部10bよりも外径の大きい中筒部10cと、中筒部10cの下端部から下方に向けて延びる、中筒部10cよりも外径の大きい下筒部10dと、下筒部10dの内側に形成され、その内周面に中筒部2bの雄ねじ部と螺着する雌ねじ部が形成された螺着筒部10fと、頂壁部10aの下面から下方に向けて突出するシール筒10eと、上筒部10bの内周面のうち、上下方向における中間部から内側に向けて突出する引き上げ突起10gと、を備える。
シール筒10eは塗布部材3を囲繞し、シール筒10eの下端縁は、係止部材5の係止頂壁5aにおける上面に当接している。これにより、頂壁部10aおよびシール筒10eは塗布部材3のスリット3dを上方から閉塞している。
引き上げ突起10gの内径は計量筒部材7の鍔部7hにおける外径よりも小さく、蓋体10が容器本体2に装着された状態において、引き上げ突起10gは鍔部7hよりも下方に位置している。
以上説明した本実施形態の計量塗布容器1の内容物を計量し塗布するには、まず、容器本体2に対して蓋体10を容器軸O回りに回転させる。すると、蓋体10の雌ねじ部と中筒部2bの雄ねじ部とが螺合して、蓋体10が容器本体2に対して上方に移動する。この際、蓋体10の引き上げ突起10gが計量筒部材7の鍔部7hに下方から当接して押し上げ、計量筒部材7および塗布部材3を上方に移動させる。さらに蓋体10を上方に移動させると、計量筒部材7の被係止突起7iが中栓部材4の第2係止突起を上方に向けて乗り越え、第2係止突起と第1係止突起との間に到達する。これにより、計量筒部材7が計量位置に到達するとともに、被係止突起7iが第1係止突起に係止されて、計量筒部材7の計量位置を超えた上方への移動が規制される。なお、第1係止突起が囲繞筒部4fの外周面から突出する量は、第2係止突起が囲繞筒部4fの外周面から突出する量よりも大きいため、計量筒部材7を計量位置で保持しつつ、計量筒部材7が計量位置を超えて上方に移動するのを確実に規制することができる。
この状態でさらに蓋体10を上方に移動させると、引き上げ突起10gが鍔部7hを上方に乗り越えて、蓋体10と計量筒部材7との係止が解除され、蓋体10は取り外される。これは、被係止突起7iが第1係止突起を上方に向けて乗り越えるのに必要な力(係止力)に対して、引き上げ突起10gが鍔部7hを上方に向けて乗り越えるのに必要な力(係止力)が小さく設定されているためである。このようにして、蓋体10を計量筒部材7から取り外す際、計量筒部材7が塗布位置から計量位置に移動した状態で容器外部に露出される。
次に、正立姿勢の計量塗布容器1を倒立姿勢にして、容器本体2内から中栓部材4の連通孔4bを通して、第1計量室6aおよび第2計量室6bに内容物を流入させる。第1計量室6aおよび第2計量室6bには、所定量の内容物が収容される。そして、図4に示されるように、塗布部材3を被塗布部Sに押し付ける等により、塗布部材3および計量筒部材7を中栓部材4に向けて押し込んで、計量筒部材7を計量位置から塗布位置に移動させる。計量筒部材7が塗布位置に配置されると、中栓部材4の連通孔4bを通した第1計量室6aと容器本体2との連通が、計量筒部材7の栓体部7cにより遮断されて、計量が完了する。
塗布部材3が被塗布部Sに押し付けられると、押し付け力に応じて塗布部材3の頂壁3a、内突起3c、および筒体部3bが全体として弾性変形する。詳しくは、内突起3cが被塗布部に当接して容器本体2における底部側に押し込まれると、これに伴って筒体部3bが内側に倒れ込むように弾性変形し、この塗布部材3全体の弾性変形によってスリット3dが拡開してスリット3dから第1計量室6a内の内容物が吐出される。そして、被塗布部Sへの押し付け力が大きいほど、塗布部材3の弾性変形量が大きくなるため、スリット3dが拡開する大きさも大きくなる。従って、塗布部材3の被塗布部Sへの押し付け力を変化させることにより、スリット3dが拡開する大きさを変化させて、スリット3dからの内容物の吐出量を容易に調整することができる。
また、塗布部材3を被塗布部Sから離間させると、塗布部材3が復元変位することによりスリット3dが閉塞されて、内容物の吐出が停止する。
以上説明したように、本実施形態に係る計量塗布容器1によれば、第1計量室6aに連通する貫通孔7bを弾性変形可能な塗布部材3が閉塞し、この塗布部材3には拡開時に貫通孔7bを開放吐出するスリット3dが形成されているため、計量筒部材7を塗布位置に位置させた状態で、被塗布部Sに対する塗布部材3の押し付け力を変動させることで、塗布部材3の弾性変形量を変化させてスリット3dが拡開する大きさおよびスリット3dからの内容物の吐出量を調整することが可能である。
また、この計量塗布容器1においては、計量筒部材7および塗布部材3が一体となって塗布位置および計量位置の間を上下方向に移動するため、従来のように計量室内に配設された弁部材のみを上下動させる計量塗布容器に比べて、塗布位置と計量位置との識別が容易に行える。
さらに、この計量塗布容器1においては、塗布部材3が被塗布部Sに押し付けられている場合に、弾性変形可能な塗布部材3に形成されたスリット3dが拡開して内容物が吐出されるため、塗布部材3が被塗布部Sから離間している間に内容物が意図せず吐出されてしまうのを抑止することができる。
さらに、塗布部材3は弾性変形可能であるため、例えば人体の頭皮や皮膚などの被塗布部に塗布部材3を押し付ける際に、押し付けにともなって被塗布部Sに及ぼされる衝撃や外力等が緩和されて、柔らかな塗布感触を得ることができる。これにより、塗布による不快さや心地悪さを感じることが抑えられて、快適で心地よい塗布を行うことができる。
また、弾性変形可能な塗布部材3が有頂筒状に形成され、その頂壁3aにスリット3dが形成されているため、塗布部材3が被塗布部Sに押し付けられている場合に、筒体部3bを含めて塗布部材3が全体として弾性変形可能となり、スリット3dが拡開する大きさおよびスリット3dからの内容物の吐出量を調整しやすくすることができる。
また、例えば人体の頭皮や皮膚などの被塗布部Sに塗布部材3を押し付ける際に、筒体部3bを含む塗布部材3全体が弾性変形するため、より一層快適で心地よい塗布を行うことができる。
また、蓋体10のシール筒10eが、弾性変形可能な塗布部材3ではなく、塗布部材3を計量筒部材7に係止する係止部材5に当接するので、スリット3dの外部に対する密閉性を確実に確保することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、塗布部材3は有頂筒状に形成されているが、これに限られず、例えば弾性を有する膜状に形成されていてもよい。
また、前記実施形態の計量塗布容器1は、塗布部材3の外縁部3eを計量筒部材7に対して係止する係止部材5を備えているが、これに限られず、塗布部材3の外縁部3e以外の箇所を係止する係止部材5を採用してもよい。あるいは、係止部材5を備えずに、例えば塗布部材3と計量筒部材7とが嵌合して一体として上下動する構成を採用してもよい。
また、前記実施形態の計量塗布容器1は、係止部材5に当接して塗布部材3のスリット3dを閉塞する蓋体10を備えているが、これに限られず、蓋体10は係止部材5に当接していなくてもよい。あるいは、蓋体10を備えずに、例えば計量筒部材7又は塗布部材3を手で掴んで計量筒部材7を塗布位置から計量位置へと移動させる構成を採用してもよい。
また、蓋体10を容器本体2から取り外す際に、不意に中栓部材4が容器本体2に対して回転してしまうのを防止するため、容器本体2の口部2aに形成された雄ねじ部または容器本体2の中筒部2bに形成された雄ねじ部のいずれか一方を逆ねじに形成し、これに対応する中栓部材4の雌ねじ部または蓋体10の雌ねじ部のいずれか一方を逆ねじに形成してもよい。あるいは、容器本体2と中栓部材4との間に、これらの相対的な回転を規制するまわり止め機構を設けてもよく、中栓部材4と容器本体2とを、螺着ではなくアンダーカット嵌合などにより固定してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…計量塗布容器、2…容器本体、2a…口部、3…塗布部材、3a…頂壁、3d…スリット、4…中栓部材、4b…連通孔、5…係止部材、6a…第1計量室、6b…第2計量室、7…計量筒部材、7c…栓体部、10…蓋体、10e…シール筒

Claims (3)

  1. 内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する第1計量室を、前記中栓部材との間に形成するとともに、頂部に前記第1計量室に連通する貫通孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量筒部材に装着されるとともに、前記貫通孔を閉塞する弾性変形可能な塗布部材と、を備え、
    前記塗布部材には、この塗布部材の弾性変形に伴う拡開時に前記貫通孔を開放するスリットが形成され、
    前記計量筒部材は、
    前記第1計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
    前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に配置されて、前記第1計量室と前記連通孔との連通を遮断する塗布位置と、の間を前記容器軸方向に移動自在に配設されていることを特徴とする計量塗布容器。
  2. 前記塗布部材は有頂筒状に形成され、その頂壁に前記スリットが形成されるとともに、前記計量筒部材との間に前記貫通孔を通して前記第1計量室に連通する第2計量室が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の計量塗布容器。
  3. 前記塗布部材の外周縁部を前記計量筒部材に対して係止する係止部材と、
    前記塗布部材を開閉する蓋体と、を備え、
    前記蓋体は、前記係止部材に当接して前記塗布部材を囲繞するシール筒を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の計量塗布容器。
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