JP6482300B2 - 塗布容器 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布容器に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に示されるような、人体の頭皮や皮膚等の被塗布部に塗布する薬液等の内容物が収容された有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、該容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する挿通孔が形成された計量筒部材と、前記計量室に設けられるとともに、先端が前記挿通孔から前記計量室の外部に突出される弁部材と、を備えた塗布容器が知られている。
また前記弁部材は、前記挿通孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記挿通孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
そして、塗布容器の内容物を被塗布部に塗布するには、まず、弁部材が計量位置に位置した状態でこの塗布容器を倒立姿勢にして、計量室に内容物を流入させることで、計量室に所定量の内容物が計量される。この状態から弁部材の先端を被塗布部に押し付け、該弁部材が塗布位置に移動させられることで、この塗布容器は挿通孔(弁部材の内部)を通して内容物を塗布可能な状態となり、該弁部材の先端を被塗布部に押し付けるなどによって、所定量の内容物が塗布される。
特開2002−337910号公報
しかしながら、上記従来の塗布容器では、計量時に倒立姿勢にする必要があり、操作性に改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、操作性に優れた塗布容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
被塗布部に塗布する内容物が収容されるとともに、弾性変形自在に形成された胴部を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、該容器本体内に連通する内側連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記内側連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する外側連通孔が形成された計量筒部材と、一端開口部が前記中栓部材に連結され、かつ他端開口部が前記容器本体の底部に開口し、前記内側連通孔と前記容器本体内と連通するパイプと、前記外側連通孔を覆い、かつ弾性変形することで前記計量室内の内容物が通過可能な開口が形成される吐出膜部材と、を備え、前記頂部のうち、前記外側連通孔より容器軸方向に沿う前記容器本体の前記底部側に位置する部分には、前記容器本体内の加圧時に押し上げられて前記外側連通孔を閉塞する弁体が配設され、前記計量室内の内容物を被塗布部に塗布する際に、前記吐出膜部材を被塗布部に押し当てて弾性変形させることを特徴とする。
この構成によれば、容器本体を、口部が鉛直方向の上方に位置し、かつ底部が鉛直方向の下方に位置する正立姿勢とした状態で、容器本体の胴部を圧縮変形しその内部を加圧すると、容器本体内の内容物がパイプ内および内側連通孔を通して計量室内に流入する。この際、計量室内が内容物で満たされ、内容物が外側連通孔に到達しようとしたときに、弁体が内容物により押し上げられて外側連通孔が弁体により閉塞される。これにより、計量時に内容物が不意に吐出されるのを防止することができる。
そして、容器本体の胴部の圧縮変形を解除して復元変形させると、パイプ内の内容物が、計量室内の内容物の余剰分と共に、パイプの他端開口部を通して容器本体内に戻される。これにより、内容物の計量が完了する。
次に、容器本体を、口部が鉛直方向の下方に位置し、かつ底部が鉛直方向の上方に位置する倒立姿勢、または傾斜姿勢にすると、計量室内の計量された内容物が、外側連通孔に向けて流動する一方、パイプの他端開口部が、容器本体内において内容物中から露出する。
これにより、計量室内の計量された内容物のみを、外側連通孔から吐出することができる。
以上により、内容物の計量に際し、容器本体を前述の倒立姿勢、または傾斜姿勢にしなくても、正立姿勢にしたままにしておくことが可能となり、操作性を向上させることができる。したがって、操作性に優れた塗布容器を提供できる。
た、吐出膜部材を被塗布部に押し当てて弾性変形させると、内容物の通過可能な開口が形成されるので、その押し当て力を変化させることで、内容物の吐出量を調整することが可能となり、操作性を確実に向上させることができる。
また、吐出膜部材を被塗布部に押し当てて弾性変形させたときに、吐出膜部材と頂部との間の空間が加圧されるので、その内圧によって弁体を変位させることで、弁体と外側連通孔との距離を変動させることが可能になり、計量室内から外側連通孔を通して前記空間内に流入する内容物の量を調整することもできる。
また、上記の塗布容器において、前記計量筒部材の前記頂部には、前記容器軸方向に延びる弁筒体が配設され、前記弁体は、前記弁筒体内に前記容器軸方向に移動自在に配設され、前記外側連通孔は、前記弁筒体における前記容器軸方向に沿う前記容器本体の前記底部側と反対側の開口部となっていることが望ましい。
この構成によれば、弁体が、弁筒体内に容器軸方向に移動自在に配設されているので、簡易な構成で前述の作用効果を奏功させることができる。
本発明によれば、内容物の計量に際し、容器本体を倒立姿勢にすることなく、内容物の計量が可能となり、操作性を向上させることができる。したがって、操作性に優れた塗布容器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る塗布容器の縦断面図である。 図1の塗布容器を用いて内容物を塗布する手順を説明する図である。 図1の塗布容器を用いて内容物を塗布する手順を説明する図である。 図1の塗布容器を用いて内容物を塗布する手順を説明する図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る塗布容器1について説明する。
この塗布容器1には、例えば人体の頭皮や皮膚等の被塗布部Sに塗布される育毛剤や薬液等の内容物Lが収容される。
図1に示すように、塗布容器1は、被塗布部Sに塗布する内容物Lが収容されるとともに、弾性変形自在に形成された胴部2aを有する容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通する内側連通孔5が形成された中栓部材4と、中栓部材4との間に、内側連通孔5を通して容器本体2内に連通する計量室6を形成するとともに、頂部19に計量室6に連通する外側連通孔8が形成された計量筒部材7と、上端開口部9a(一端開口部)が中栓部材4に連結され、かつ下端開口部9b(他端開口部)が容器本体2の底部に開口するパイプ9と、外側連通孔8を覆う吐出膜部材10と、計量筒部材7の頂部19のうち、外側連通孔8より容器本体2の底部2b側に位置する部分に配設され、容器本体2内の加圧時に押し上げられて外側連通孔8を閉塞する弁体31と、計量筒部材7に装着されて吐出膜部材10を係止する押さえ部材11と、容器本体2の口部3に着脱自在に装着されて吐出膜部材10の先端を覆うオーバーキャップ12と、を備えている。
容器本体2の口部3及び計量筒部材7は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う容器本体2の底部側(図1における下側)を下側、容器軸O方向に沿う容器本体2の口部3側(図1における上側)を上側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は有底筒状をなしており、その口部3が該口部3以外の胴部2a、底部2b及び肩部2cよりも小径とされている。また、口部3の外周面には雄ねじ部が形成されている。口部3において、雄ねじ部より上方に位置する上端部は、雄ねじ部より小径に形成されている。
中栓部材4は、容器本体2の口部3内に配設される有頂筒状の受け筒13と、受け筒13を径方向外側から囲むとともに受け筒13に連結されて容器本体2の口部3内に嵌合するシール筒14と、受け筒13とシール筒14とを連結する環状のフランジ部15と、シール筒14の上端部から径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状の鍔部16と、鍔部16に立設された嵌合筒17と、を有している。これら受け筒13、シール筒14、フランジ部15、鍔部16及び嵌合筒17は、容器軸Oと同軸に配設されている。
受け筒13には、周方向に間隔をあけて内側連通孔5が複数形成されている。本実施形態では、内側連通孔5は、受け筒13における周壁の上端部及び天壁の外周縁部に一体に形成されている。
シール筒14の下端部は、フランジ部15を介して受け筒13の容器軸O方向における中間部に連結されている。シール筒14の上端部は、受け筒13の内側連通孔5の下端縁よりも下側に位置している。
鍔部16は、容器本体2の口部3の上端開口縁に、その上側から当接している。
嵌合筒17は、鍔部16の外周縁部から上側へ向けて突設されている。
パイプ9は、容器軸O方向に沿って延在し、上側から下側に向かうに従い段階的に縮径している。パイプ9は、上端開口部9aが中栓部材4の受け筒13のうち、フランジ部15よりも下方に位置する下端部に外嵌されている。パイプ9の下端開口部9bは、容器本体2の底部2bの上面より若干上方に位置し、パイプ9の下端開口部9bと容器本体2の底部2bとの間に隙間を形成している。
計量筒部材7は、容器本体2の口部3に装着される装着筒部18と、装着筒部18より上側に位置し、外側連通孔8が形成された頂部19と、装着筒部18と頂部19とを連結する連結筒部20と、を有している。
装着筒部18は有頂筒状をなしており、その周壁は、容器本体2の口部3の上端部、及び中栓部材4の嵌合筒17に外嵌している。
装着筒部18の天壁は、嵌合筒17の上端開口縁に全周にわたって、その上側から当接する環状に形成されている。また、装着筒部18の天壁の内周縁部には、中栓部材4の嵌合筒17内に液密に嵌合されるシール筒部21が垂下設されている。シール筒部21の内径は、中栓部材4のシール筒14の内径と略同一となっている。
連結筒部20は、装着筒部18の天壁の内周縁部から上側へ向けて突出する筒状の大径部22と、大径部22より上側に位置する筒状の小径部23と、大径部22の上端部と小径部23の下端部とを連結する筒状の連結部24と、を有している。
大径部22の内径は、シール筒部21の内径と同等となっている。大径部22の上端部は、内側連通孔5の上端部よりも下側に位置するとともに内側連通孔5の下端縁よりも上側に位置している。
連結部24は、大径部22の上端部から上側に向かうに従い漸次縮径するテーパ状に形成されている。連結部24の内周縁部の内径は、受け筒13の天壁の外径と同等となっている。連結部24の内周縁部は、受け筒13の天壁よりも上側に位置している。
連結部24の外周縁部には、外筒部25が上側に向かって突設されている。外筒部25の内径は、大径部22の内径よりも小さくなっている。外筒部25の外周面は、下部が大径部22の外周面と面一に形成されているとともに、上部が縮径されている。外筒部25の上部には、径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状の突起25aが形成されている。
小径部23は、連結部24の内周縁部から上側に向けて突設されている。小径部23の上端部は、外筒部25の上端部よりも下側に位置している。
頂部19には、容器軸O方向に延びるとともに内側に弁体31が容器軸O方向に移動自在に配設された弁筒体26と、弁筒体26から径方向の外側に向けて突設されたフランジ部30と、が備えられている。
弁筒体26は、連結筒部20の小径部23の内側に、容器軸Oと同軸に配置されている。弁筒体26は、容器軸O方向の両側に開口しており、弁筒体26の上端開口部が前述の外側連通孔8となっている。弁筒体26は、下側に位置する基筒部27と、上側に位置し、下方から上方に向かうに従い漸次縮径する縮径部28と、を備えている。基筒部27の内周面には、周方向に間隔をあけてリブ29が複数形成されている。リブ29は、容器軸O方向に沿って基筒部27の上端部から下端開口縁にわたって形成されている。リブ29の下端部は、上方から下方に向かうに従い漸次径方向内側に向けて延びている。基筒部27の下端部は、連結筒部20の小径部23の下端部よりも上側に位置している。縮径部28は、連結筒部20の小径部23の上端部よりも上側に位置している。弁筒体26の下端部は、環状のフランジ部30を介して連結筒部20の小径部23に連結されている。
弁体31は、例えばポリプロピレン等の樹脂材料等で形成されている。弁体31は、球状に形成され、その直径は、基筒部27の内径よりも僅かに小さい程度とされている。これにより弁体31は、弁筒体26の内部に配設された状態において、前述したリブ29の下端部により脱落が防止されている。また、弁体31は、弁筒体26の上端部に位置する際に縮径部28の内周面と当接することで、外側連通孔8を閉塞し、計量室6と外側連通孔8との連通を遮断する。
吐出膜部材10は、弾性変形自在に形成された有頂筒状をなしており、上面視円形状の天壁10aと、天壁10aの外周縁部から下方に向けて延びる周壁10bと、計量筒部材7の小径部23と外筒部25との間に差し込まれる装着筒部10cと、周壁10bの下端部と装着筒部10cの上端部とを連結する鍔部10dと、を備えている。これら天壁10a、周壁10b、装着筒部10c及び鍔部10dは、容器軸Oと同軸に配設されている。また、吐出膜部材10と計量筒部材7の頂部19との間に、中継空間Tが画成されている。
天壁10aは、弁筒体26の縮径部28の上端部(外側連通孔8)よりも上側に位置している。天壁10aは、その外周縁部から径方向内側へ向かうに従い漸次下側へ向けて延びており、全体として下側へ向けて窪まされた椀状をなしている。天壁10aには、平面視において十字状やX字状、一文字状、Y字状等をなすスリット32が形成されている。スリット32は、天壁10aを容器軸O方向に貫通して形成されている。スリット32は、吐出膜部材10が被塗布部Sに押し当てられ弾性変形した状態においては、内容物Lが通過可能に形成されている一方、吐出膜部材10が弾性変形する前の状態においては、内容物Lを通過させない、もしくは通過させにくくするようになっている。
周壁10bの上端部は、上側に向かうに従い漸次縮径するテーパ状に形成されている。周壁10bの内径は、計量筒部材7の弁筒体26の外径より大きくなっている。
鍔部10dの上面は、計量筒部材7の外筒部25の上端縁と面一とされている。鍔部10dの下面は、計量筒部材7の小径部23の上端縁に当接し、吐出膜部材10と計量筒部材7との連結部分の液密性を確保している。
押さえ部材11は、有頂筒状をなしており、環状の天壁11aと、天壁11aの外周縁から下方に向けて延びる周壁11bと、を有している。これら天壁11a及び周壁11bは、容器軸Oと同軸に配設されている。天壁11aは、計量筒部材7の外筒部25の上端縁、及び吐出膜部材10の鍔部10dの上面に、その上側から当接している。天壁11aの内周縁の内径は、吐出膜部材10の周壁10bの外径よりも大きくなっている。天壁11aの内側には、吐出膜部材10の周壁10bが挿通されている。また、天壁11aには、嵌合筒11cが上側に向かって突設されている。嵌合筒11cの上端部の容器軸O方向における位置は、弁筒体26の縮径部28の上端部(外側連通孔8)と略一致している。嵌合筒11cの内径は、天壁11aの内周縁の内径より若干大きくなっている。
押さえ部材11の周壁11bは、計量筒部材7の外筒部25の上部に外嵌されている。周壁11bの内周面には、径方向内側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状の突起11dが形成されている。突起11dは、計量筒部材7の外筒部25の突起25aの下端に係止されている。これにより押さえ部材11と計量筒部材7とがアンダーカット嵌合されるとともに、押さえ部材11の天壁11aにより吐出膜部材10が計量筒部材7から脱落することを規制している。
オーバーキャップ12は、有頂筒状をなしており、その周壁34の下部における内周面に、口部3の雄ねじ部に螺着する雌ねじ部が形成されている。本実施形態では、オーバーキャップ12は、周壁34を径方向の外側から囲繞する外郭筒33を備えている。また、オーバーキャップ12の天壁には、下方に向けて突出し、吐出膜部材10の周壁10bと、押さえ部材11の嵌合筒11cと、の間に差し込まれた中筒部35が形成されている。具体的に、中筒部35の下端部は、押さえ部材11の嵌合筒11c内に着脱自在に液密または気密に嵌合されている。また、オーバーキャップ12の天壁において中筒部35の内側に位置する部分には、下方に向けて突出し、吐出膜部材10の天壁10aを押下してスリット32を開口させる突出部36が形成されている。これにより、スリット32が固着して開口しなくなることを防止している。突出部36は、縦断面視において半円形状に形成されている。
以下、本発明の塗布容器1の作用について説明する。
塗布容器1を用いて、内容物Lを被塗布部Sに塗布するには、まず、容器本体2の口部3からオーバーキャップ12を取り外し、吐出膜部材10を容器外部に露出させる。
次に、内容物Lの計量を行う。内容物Lの計量は、まず容器本体2を、その口部3が上方に位置し、かつ底部2bが下方に位置する正立姿勢とする。この状態で、容器本体2の胴部2aを握る等して径方向内側に押し込み、容器本体2内の圧力を高める。これにより計量室6内の空気が弁筒体26内、外側連通孔8、及び吐出膜部材10のスリット32を通って外部へ押し出されるとともに、容器本体2内の内容物Lがパイプ9及び受け筒13を通って、内側連通孔5から計量室6内に流入し始める。この際、パイプ9及び受け筒13内を上方に向かって流れる内容物Lは、受け筒13の天壁に衝突することでその勢いが弱められる。これにより、例えば受け筒13の上方に位置する頂部19に内容物Lが勢いよく衝突して、外側連通孔8から内容物Lが不意に漏出すること等が抑えられる。
さらに容器本体2の胴部2aの加圧を続けると、図2に示すように、計量室6内の内容物Lの液面が上昇し、液面が弁筒体26に達した時点で、内容物Lが弁体31を上方に押し上げ始める。具体的に、内容物Lが弁筒体26内に流入することで、弁体31には浮力および押し上げ力が作用し、弁体31は弁筒体26内を上昇する。弁体31は、弁筒体26内を上昇して縮径部28の内周面に当接すると、外側連通孔8を閉塞する。これにより、外側連通孔8から内容物Lが流出することが規制されるとともに、計量室6内への容器本体2内からの内容物Lの流入が止められる。
続いて、容器本体2の胴部2aに対する押し込みを解除すると、弁体31が弁筒体26内で自重により落下し、かつ胴部2aには容器本体2内の体積を初期状態に戻そうとする復元力が作用する。すると、外側連通孔8の閉塞が解除された状態で容器本体2内に負圧が発生し、パイプ9を通って計量室6内へも負圧が作用する。これにより、外側連通孔8から空気が流入しながら、パイプ9内の内容物Lが、計量室6内の内容物Lのうち、内側連通孔5の下端縁より上方に位置する余剰分、及び中継空間T内の内容物Lとともにパイプ9の下端開口部9bを通して容器本体2内に戻される。これにより、図3に示すように、計量室6内のうち内側連通孔5の下端縁よりも下方に位置する環状空間に所定量の内容物Lが溜まり、内容物Lの計量が完了する。
次に、内容物Lの塗布を行う。内容物Lの塗布は、まず容器本体2を、その口部3が下方に位置し、かつ底部2bが上方に位置する倒立姿勢または傾斜姿勢とする。このとき、容器本体2内の内容物Lの液面が上方に移動し、パイプ9の下端開口部9bが内容物Lから露出する。
容器本体2を倒立または傾斜させると、計量室6内の内容物Lは、頂部19に向かって移動する。すると、内容物Lは、基筒部27の下端開口を通って弁筒体26内を満たすとともに、外側連通孔8を通って計量筒部材7と吐出膜部材10との間の中継空間Tを満たす。
続いて、図4に示すように、吐出膜部材10の天壁10aを被塗布部Sに押し当てる。すると、吐出膜部材10は弾性変形し、吐出膜部材10の天壁10aが撓むことでスリット32が開口する。これにより、計量筒部材7内に満たされた内容物Lは、スリット32の開口を通して被塗布部Sに吐出されることとなる。
この際、吐出膜部材10を被塗布部Sに押し当てる力を調整することで、形成されるスリット32の開口の大きさ、つまり内容物Lの吐出量を調整することが可能になり、操作性を確実に向上させることができる。
以上に詳述したように、本実施形態の塗布容器1は、内容物Lの計量に際し、容器本体2を倒立姿勢または傾斜姿勢にしなくても、正立姿勢にしたままにしておくことが可能となり、操作性を向上させることができる。
また、吐出膜部材10を被塗布部Sに押し当てて弾性変形させると、中継空間Tが加圧される。中継空間Tが加圧されると、その圧力によって弁筒体26内の弁体31も変位する。これにより、弁体31と外側連通孔8との距離を変動させることが可能になり、計量室6内から中継空間Tに流入する内容物Lの量を調整することができる。
また、弁体31が容器軸O方向に延びる弁筒体26内に容器軸O方向に移動自在に配設されているため、簡易な構成で上述の作用効果を奏功させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、塗布容器1は吐出膜部材10を備えていたが、これに限られるものではなく、外側連通孔8が露出する構成としてもよい。
また上記実施形態では、弁体31が、球状に形成されているものとしたが、これに限られるものではなく、容器軸O方向に延在し、外周面が弁筒体26の内周面上を容器軸O方向に摺動可能な円柱状であってもよい。さらに例えば、弁体は、容器軸O方向に延在する棒状の基部と、基部における容器軸O方向の両端部に基部より外径が大きい一対の摺動部と、を備え、摺動部が弁筒体26内を摺動可能ないわゆるダンベル状であってもよい。その他、弁体の少なくとも一部が、弁筒体26の内周面上をその全周にわたって摺動可能であれば種々の形状を採用することができる。
また弁体は、いわゆる1点弁や3点弁等であってもよい。
さらに、弁体31が内容物Lよりも比重が小さい材質により形成された場合、計量時に内容物Lの液面が弁筒体26内に達すると、弁体31が弁筒体26内を浮上して外側連通孔8を閉塞する。これにより、計量時に外側連通孔8から内容物Lが不意に漏出することが抑えられる。なお、弁体31の材質は、ポリプロピレン等の樹脂材料に限定されない。
また上記実施形態では、弁筒体26は容器軸Oと同軸に配置されているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば弁筒体が、容器軸Oに対して径方向にずらされていてもよい。また弁筒体26の軸線が、容器軸O方向に対して傾斜して延在していてもよい。
さらに上記実施形態では、外側連通孔8は容器軸Oと同軸に配置されているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば外側連通孔が、容器軸Oに対して径方向にずらされていてもよい。また外側連通孔の軸線が、容器軸O方向に対して傾斜して延在していてもよい。
また、前述の実施形態では、オーバーキャップ12が、容器本体2の口部3に対して螺着により着脱可能に装着されているとしたが、これに限定されるものではなく、例えばそれ以外のアンダーカット嵌合等により着脱可能に装着されていてもよい。
また、オーバーキャップ12が、容器本体2の口部3に装着される代わりに、計量筒部材7に対して着脱可能に装着されていてもよい。
また、オーバーキャップ12が設けられていなくてもよい。
また、前述の実施形態では、パイプ9が上側から下側に向かうに従い段階的に縮径しているものとしたが、これに限定されるものではなく、パイプは一様に延在するストレート形状であってもよい。
1…塗布容器 2…容器本体 2a…容器本体の胴部 2b…容器本体の底部 3…口部 4…中栓部材 5…内側連通孔 6…計量室 7…計量筒部材 8…外側連通孔 9…パイプ 9a…パイプの上端開口部(一端開口部) 9b…パイプの下端開口部(他端開口部) 10…吐出膜部材 19…頂部 26…弁筒体 31…弁体 L…内容物 O…容器軸 S…被塗布部

Claims (2)

  1. 被塗布部に塗布する内容物が収容されるとともに、弾性変形自在に形成された胴部を有する容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、該容器本体内に連通する内側連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記内側連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する外側連通孔が形成された計量筒部材と、
    一端開口部が前記中栓部材に連結され、かつ他端開口部が前記容器本体の底部に開口し、前記内側連通孔と前記容器本体内と連通するパイプと、
    前記外側連通孔を覆い、かつ弾性変形することで前記計量室内の内容物が通過可能な開口が形成される吐出膜部材と、を備え、
    前記頂部のうち、前記外側連通孔より容器軸方向に沿う前記容器本体の前記底部側に位置する部分には、前記容器本体内の加圧時に押し上げられて前記外側連通孔を閉塞する弁体が配設され
    前記計量室内の内容物を被塗布部に塗布する際に、前記吐出膜部材を被塗布部に押し当てて弾性変形させることを特徴とする塗布容器。
  2. 前記計量筒部材の前記頂部には、前記容器軸方向に延びる弁筒体が配設され、
    前記弁体は、前記弁筒体内に前記容器軸方向に移動自在に配設され、
    前記外側連通孔は、前記弁筒体における前記容器軸方向に沿う前記容器本体の前記底部側と反対側の開口部となっていることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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