JP6859173B2 - 定量吐出容器 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、容器本体の開口部にバネ弁が装着され、前記開口部を覆う塗布部に加わる圧力に応じて、前記バネ弁の開弁量が制御されるようにした吐出容器が開示されている。
しかしながら、前記したバネ弁による液量の吐出制御は必ずしも安定せず、時には想定以上の過剰な塗布液の吐出を招くなど、使い勝手が悪いという課題がある。
図15に示す計量注出容器60は、塗布液を収容する容器部61と、前記容器部61に収容された塗布液を注出する注出ユニット62と、注出ユニット62を覆うように前記容器部61に装着可能なキャップ63とを備える。
また、図15に示すように、キャップ63の内側には、可動栓65のリップ65dに係合するリブ63aが設けられている。
さらに突出した弁部64dを被供給部(被塗布面)に当てて押し込むと、図17(b)に示すように可動栓65に対し弁部64dが押し込まれ、弁部64dの溝部64d1を介して可動栓65内の塗布液が注出されるようになっている。
また、塗布液を注出する際にも、弁部64dを被供給部(被塗布面)に当てて押し込む際、弁部64dを付勢するバネを圧縮して押し込むために比較的強い荷重が必要であり、被供給部が頭皮などの場合に、使用者が痛みを感じるという課題があった。
さらに、塗布時の吐出量の制御を、荷重の安定しない樹脂バネ部64cに支持された弁部64dで行っているため、吐出量がばらつき、液だれする場合があった。
また、前記塗布部は、軟質部材により形成されるとともに、吐出孔を有し、先端部が押圧されることにより変形し、充填された塗布液を前記吐出孔から吐出することが望ましい。尚、前記軟質部材は、シリコーン樹脂であることが望ましい。
また、前記シリンダ及び前記計量室を前方へ付勢する弾性部材を備え、前記キャップが外されることにより、前記ピストンは、前記弾性部材により前記シリンダ及び前記計量室とともに前方へ移動して前記ピストン押さえ部から所定距離離れることが望ましい。
また、塗布部は容易に変形するため、塗布部内面の圧縮変形した分が吐出され、吐出量がばらつくことがなく、液だれを防止することができる。
図示する定量吐出容器1は、塗布液を収容する液体容器2と、その先端側に設けられた吐出ユニット3と、吐出ユニット3を覆うとともに前記液体容器2に対し着脱自在に装着可能なキャップ4とを備える。本発明において、キャップ4の係合方式は特に限定されるものではないが、本実施の形態においては螺合式としている。即ち、図示するように液体容器2の先端側周面には、ねじ溝2aが形成され、対するキャップ4の内周面には、前記ねじ溝2aに係合する突条部4aが形成されている。
図3(a)は栓部材5を先端側からみた斜視図であり、図3(b)は栓部材5を後端側からみた斜視図である。栓部材5は、図1、図3(a)、図3(b)に示すように、外周面が液体容器2の開口部2b内周面に密着し嵌合する外筒部5aと、外筒部5aの内側に設けられ、コイルスプリング20のガイド軸となる内筒部5bと、前記外筒部5a及び内筒部5bの基端とされる底壁部5cとを有する。また、栓部材5は、前記底壁部5cの中心に容器先端側に延びて立設された押し棒5d(ピストン押さえ部材)を有する。
尚、底壁部5cには、液体容器2の液体室R1からの液体を前記内筒部側に流入させるための複数の貫通孔5c1が形成されている。
図5に示すように外軸部7の外周面には、キャップ4を被せた際にキャップ4との当接部となるリブ7aが形成されている。
また、図1に示すようにシリンダ8の外周面と、内軸部6及び外軸部7の内周面との間に計量室R3が形成されている。
図7(a)、図7(b)に示すように、リング部材9の下部周面には、液体容器2の上端部と嵌合する嵌合孔9aが形成されている。このリング部材9を液体容器2に対し固定することにより、キャップ4を外した際に、リング部材9によって外軸部7の外周面が支持されるようになっている。
また、前記したように、シリンダ8の側壁には上下に対となった貫通孔8a、8bが形成されており、ピストン11の円筒部11aがその開閉弁として機能するように構成されている。
図1の状態のように後方の貫通孔8aが開いている場合には、前記拡径部6aによって形成された計量室R3に前記液体室R2から塗布液が供給可能な状態となされている。
ここで、容器先端を下方に向けると、液体容器2の液体室R1から吐出ユニット3の液体室R2へ塗布液が供給され、さらに貫通孔8aを介して計量室R3へ塗布液が供給される。これにより所定容量の計量室R3は塗布液で充填される。
そしてピストン11の円筒部11aによって、シリンダ11の貫通孔8a、8bが一時的に塞がれ(図12の状態:計量完了)、続けて押し込んで初回ノックが完了すると、図13に示すようにピストン11の後退によってシリンダ11の貫通孔8bが開く(即ち、一対の貫通孔8a、8bの開閉が切り替えられる)。
これにより、計量室R3内の塗布液は、液体室R4へと流れる。即ち、液体室R4には、計量された塗付液が供給される。
図14の状態から、塗布液が充填された軟質塗布部材13(ノズル部材12)を被供給部に押し付けると、軟質塗布部材13が容易に変形することにより液体室R4の容積が縮小し、それにより塗布液が吐出孔13aから外に吐出される。
軟質塗布部材13内(液体室R4内)の塗布液は計量されたものであり、液だれすることもなく安定して吐出される。
ここで、ピストン11を移動させるために、塗布液の被供給部に軟質塗布部材13の先端を押し付けるが、被供給部には、シリコーン樹脂等からなる軟質塗布部材13の変形に必要な荷重のみ加わる。そのため、使用者に痛みを与えることなく、軟質塗布部材13への充填を行うことができる。また、その後の使用の際にも、使用者は軟質塗布部材13を押さえ付けることにより、痛みを感じることなく、軟質塗布部材13内の定量の塗布液を吐出して使用することができる。
また、軟質塗布部材13は容易に変形するため、ピストン11の移動が不安定になることがなく、安定した計量を行うことができるため、吐出量がばらつくことがなく、液だれを防止することができる。
2 液体容器
3 吐出ユニット
4 キャップ
5 栓部材
5d 押し棒(ピストン押さえ部材)
8 シリンダ
8a 貫通孔
8b 貫通孔
11 ピストン
13 塗布部
R3 計量室
Claims (5)
- 塗布液を収容する液体容器と、その先端側に設けられた吐出ユニットと、前記吐出ユニットを覆うとともに前記液体容器に対し着脱自在に装着可能なキャップと、前記液体容器内の塗布液から計量した塗布液を収容する計量室と、前記計量室内の塗布液を充填可能な塗布部とを備える定量吐出容器であって、
前記吐出ユニットは、
前記計量室に連通するとともに塗布部先端からの軸方向の距離が異なるように配置された少なくとも二つの貫通孔を有する筒状のシリンダと、
前記シリンダ内を軸方向に沿って移動可能なピストンと、を有し、
前記ピストンにより前記貫通孔の少なくとも一つが閉じられ、前記塗布部の被供給部への押さえ付けに伴う前記ピストンの軸方向に沿った後方への移動により、前記貫通孔の開閉が切り替えられ、前記計量室における塗布液の計量と、前記計量室から前記塗布部内への塗布液の充填がなされることを特徴とする定量吐出容器。 - 前記塗布部は、軟質部材により形成されるとともに、吐出孔を有し、先端部が押圧されることにより変形し、充填された塗布液を前記吐出孔から吐出することを特徴とする請求項1に記載された定量吐出容器。
- 前記軟質部材は、シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載された定量吐出容器。
- 前記ピストンの後方に、該ピストンの後方への移動を制限するピストン押さえ部を備え、
前記キャップが閉じられることにより、
前記シリンダ及び前記計量室は後方に移動する一方、前記ピストンは前記ピストン押さえ部によって前記シリンダに対し相対的に前方へ移動し、前記シリンダに対する計量前の位置にリセットされ、
前記貫通孔のうちの一つの貫通孔を介して前記液体容器側から前記計量室内への塗布液の充填が可能となることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された定量吐出容器。 - 前記シリンダ及び前記計量室を前方へ付勢する弾性部材を備え、
前記キャップが外されることにより、
前記ピストンは、前記弾性部材により前記シリンダ及び前記計量室とともに前方へ移動して前記ピストン押さえ部から所定距離離れることを特徴とする請求項4に記載された定量吐出容器。
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