JP2014046961A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物が収容される弾性変形可能な容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通可能な連通孔4が形成された中栓5と、中栓5に下方に向けて延設され、内部が連通孔4内に連通し、かつ下端開口が内容物中に浸漬される吸い上げ筒部材7と、容器本体2の口部3に装着されて中栓5を上方から覆い、かつ中栓5との間に計量空間Kを画成する計量筒部材8と、計量筒部材8の上端開口を閉塞し、かつ弾性変形することで計量空間K内の内容物が通過可能な開口が形成される吐出膜部材9と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
例えば、下記特許文献1には、計量筒部材の頂壁に注出口が形成されており、計量筒部材を中栓に対して上下動させることで、注出口を通した計量空間と外部との連通または遮断が切り替えられるようになっている。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される弾性変形可能な容器本体と、該容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通可能な連通孔が形成された中栓と、該中栓に前記容器本体の底部側の下方に向けて延設され、内部が前記連通孔内に連通し、かつ下端開口が内容物中に浸漬される吸い上げ筒部材と、前記中栓を該中栓の上方から覆い、かつ当該中栓との間に計量空間を画成する計量筒部材と、該計量筒部材の上端開口を閉塞し、かつ弾性変形することで前記計量空間内の内容物が通過可能な開口が形成される吐出膜部材と、を備えることを特徴としている。
そして、計量後に、吐出膜部材を例えば頭皮等の被供給箇所に押し当て弾性変形させることで、この吐出膜部材に計量筒部材内の内容物が通過可能な開口が形成され、この開口を通して内容物が被供給箇所に吐出されることとなる。
この際、吐出膜部材を被供給箇所に押し当てる力を調整することで、形成される開口の大きさ、つまり内容物の供給量を調整することが可能になる。そのため、開口の大きさに応じた量の内容物を計量空間内から少量ずつ吐出することができ、優れた操作性を具備させることができる。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される弾性変形可能な有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通可能な連通孔4が形成された有頂筒状の中栓5と、中栓5に容器本体2の底部6側に向けて延設された吸い上げ筒部材7と、容器本体2の口部3に装着されて中栓5との間に計量空間Kを画成する計量筒部材8と、計量筒部材8を閉塞し、かつ弾性変形することで計量空間K内の内容物が通過可能な開口が形成される有頂筒状の吐出膜部材9と、有頂筒状のオーバーキャップ10と、を備えている。
口部3は、下部に位置する厚肉部3aと、厚肉部3aの上端部に連設されるとともに厚肉部3aに対して外径が縮小する薄肉部3bと、を有している。厚肉部3aの外周面には雄ねじ部13が形成されている。
頂壁部21は、外径が薄肉部3bの外径と同等とされ、その外周縁には上方に向けて案内筒24が立設されている。この案内筒24は、連通筒23の周囲を取り囲むとともに、容器軸O方向に沿う長さが連通筒23よりも短くなっている。
連通筒23は、有頂筒状をなし、その上端部には径方向に向けて開口する上述した連通孔4が周方向に間隔をあけて形成されている。連通孔4は、容器軸O方向に長くなっており、図示の例では90度間隔で4つ形成されている。
第1環板部34は、大径部31の上端縁から径方向の内側に向けて突設され、その下面が上述した案内筒24の上端縁上に支持されている。すなわち、中栓5の案内筒24は、容器軸O方向で口部3の上端縁と第1環板部34との間に挟持されている。
胴部42は、上方に位置するものほど径の小さい多段筒状に形成され、下段部43、及び上段部44が一体に連設されている。
上段部44は、上部が上方に向かうに従い縮径され、かつ上方に向かうに従い薄肉に形成されている。
また、頂部41の上面のうち、外周部における周方向の一部分には上方に向けて突出する上面突起部(突起部)46が形成されている。
外装体64は、キャップ肩部62の外周縁から下方に向けて延設されており、その下端縁が容器本体2の肩部11に近接している。
天壁部67の中央部には、下方に向けて膨出した当接部68が形成されている。当接部68は、下方に向けて突出するドーム状または半球面状に形成され、吐出膜部材9の頂部41のうちスリット45が形成された領域に当接している。
まず、図3に示すように、容器本体2の口部3とオーバーキャップ10との螺着を解除し、オーバーキャップ10を取り外す。その後、容器本体2の胴部12を径方向の内側に向けて押圧し、容器本体2をスクイズ変形(弾性変形)させる(図3中矢印参照)。これにより、容器本体2が減容変形する。
その後、計量空間K内に所望の量の内容物Lが貯留されたら、容器本体2の押圧を解除して、容器本体2を復元させる。このとき、計量空間K内において、仮に連通孔4の下端開口縁(吸い上げ筒部材7の上端開口縁)よりも上方まで内容物Lが流入すると、連通孔4の下端開口縁よりも上方に位置する過剰な内容物は、容器本体2の弾性変形を停止、若しくは解除することにより、連通孔4を通して容器本体2内に戻される。したがって、容器軸O方向において、計量空間K内での内容物の液面高さが、連通孔4の下端開口縁と同等の高さになるように常に一定量を計量することが可能となる。
この際、吐出膜部材9を被供給箇所Tに押し当てる力を調整することで、形成される開口の大きさ、つまり内容物Lの供給量を調整することが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。なお、吐出膜部材9を被供給箇所Tから離間させると、頂部41が復元変形することで、スリット45の内面同士が密接して、吐出膜部材9が閉塞される。これにより、内容物Lの吐出が停止される。
前記供給量の調整は、吐出膜部材9の弾性変形量を調整することで可能となり、例えば、囲繞壁部56の突出高さを調整することで前記弾性変形量を規制し、計量された内容物を一定量ずつ小分けにして吐出することが可能となる。
そして、計量後に、吐出膜部材9を弾性変形させることで、計量空間K内の内容物が通過可能な開口が形成され、この開口を通して内容物が被供給箇所Tに吐出されることになる。これにより、開口の大きさに応じた量の内容物を計量空間K内から少量ずつ吐出することができるので、優れた操作性を具備させることができる。
また、容器本体2は、有底筒状に限らず、チューブ状等であっても構わない。
さらに、上述した実施形態では、頂部41を下方に向けて突の曲面状に形成した場合について説明したが、これに限られない。例えば、上方に向けて突の曲面状に形成したり、曲面状以外に形成したりしても構わない。
また、上述した実施形態では、計量筒部材8が容器本体2に装着された構成について説明したが、例えば中栓5に装着された構成にしても構わない。
2…容器本体
3…口部
4…連通孔
5…中栓
6…底部
7…吸い上げ筒部材
8…計量筒部材
9…吐出膜部材
46…上面突起部(突起部)
K…計量空間
L…内容物
O…容器軸
Claims (2)
- 内容物が収容される弾性変形可能な容器本体と、
該容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通可能な連通孔が形成された中栓と、
該中栓に前記容器本体の底部側の下方に向けて延設され、内部が前記連通孔内に連通し、かつ下端開口が内容物中に浸漬される吸い上げ筒部材と、
前記中栓を該中栓の上方から覆い、かつ当該中栓との間に計量空間を画成する計量筒部材と、
該計量筒部材の上端開口を閉塞し、かつ弾性変形することで前記計量空間内の内容物が通過可能な開口が形成される吐出膜部材と、を備えることを特徴とする吐出容器。 - 前記吐出膜部材は、下方に向けて窪む曲面形状に形成されるとともに、前記吐出膜部材における外周部の一部には、上方に向けて突出する突起部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
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