JP6169515B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容液の充填空間を有する減容変形可能な内層体と、内層体をその内側に収める外層体とを備え、内容液の注出に伴って内層体のみが減容する二重容器に関するものである。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンス或いは液体石鹸、また食品調味料や薬品などを収用する容器としては、このような液体を収容するとともに減容変形可能に設けられる内層体と、この内層体を内側に収める外層体とを備える二重容器(デラミ容器、積層剥離容器とも言う)が知られている。この種の二重容器は、容器の口部に装着する注出キャップの内部に、通常では内層体の充填空間を閉鎖する一方、外層体を押圧して内層体の充填空間が加圧された際には内容液の流出を許容する逆止弁を設けていて、これにより充填空間への外気の侵入を防止している。
ところでこのような二重容器では、外層体を押圧して注出キャップの注出筒から内容液を注出した後、外層体への押圧を停止すると逆止弁が直ちに閉鎖状態に戻るため、注出筒内には内容液が残留し、容器の姿勢によっては注出筒から内容液が溢れる(液だれ)ことがある。また、保管時に注出筒を覆い隠すための蓋体には、注出筒に入り込んでその内周壁に当接することで注出筒内に外気が入り込まないようにするシール部が設けられているため、蓋体を閉める際にも液だれが生じることがある。
このような液だれを防止する二重容器としては、例えば特許文献1のようなサックバック機能(バックサクション機能ともいう)を有するものが知られている。特許文献1の容器では、内層体の上部に設けられる隔壁に、両端が開口する筒状壁を設けて貫通経路を形成し、この貫通経路内に、容器の姿勢変更に応じて筒状壁に沿って移動する球状弁体(移動弁)を設けている。このような二重容器によれば、内容液を注出した後、傾倒姿勢の容器を起立姿勢に戻すことによって移動弁は内層体側へ移動し、これによって注出筒内に残留した内容液を貫通経路に向けて引き戻すことができるため、液だれを防止することができる。
特開2013−151316号公報
一方、このようなサックバック機能を持たせるためには移動弁が必要になるため、部品点数が増えることによってコストアップにつながっていた。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、サックバック機能を備えつつコストをできるだけ抑えることができる、新たな二重容器を提案するところにある。
本発明は、内容液の充填空間を有する減容変形可能な内層体と、上部開口を備える口部を有し該内層体をその内側に収める外層体と、該充填空間に通じる注出開口を備える天壁を有し該上部開口を覆う中栓と、該天壁に着座して該注出開口を閉鎖する一方、該外層体への押圧に伴う該充填空間への加圧にて該天壁から離反して該注出開口を開放する逆止弁と、内容液を外界に注出する注出筒を有し該逆止弁に被さって該口部に装着されるとともにその内側に該注出開口と該注出筒とを連通させる連通空間を有する注出キャップと、を備える二重容器において、
前記中栓は、前記充填空間に向けて延在し前記連通空間と該充填空間とに通じる貫通路を形成する筒状壁を有し、
前記逆止弁は、形成時には該逆止弁に切り離し可能に一体連結するとともに、切り離し後は該貫通路に配置されて該筒状壁に沿って移動可能な移動弁を有する二重容器である。
前記逆止弁は、前記中栓及び前記注出キャップの少なくとも一方に保持される固定壁と、前記注出開口に覆い被さるとともに前記筒状壁に対応する部位に貫通孔を有し、該固定壁に弾性アームを介して保持される弁体と、該貫通孔に配置される前記移動弁を該弁体に連結する弱化部とを有することが好ましい。
前記移動弁は、前記筒状壁に沿って延在する筒状周壁と、該筒状周壁の内部通路を閉鎖する閉鎖壁とを有することが好ましい。
前記筒状周壁は、該筒状周壁を径方向内側に凹ませて前記貫通孔との相互間に隙間を形成する凹所を有することが好ましい。
上述した二重容器においては、
前記移動弁を切り離し可能に一体連結した前記逆止弁を前記中栓上に載置し、
次いで、前記中栓に対して前記注出キャップを接近させて該注出キャップの一部で該移動弁を押圧し、該移動弁を該逆止弁から切り離すとともに前記貫通路に移動させることで該移動弁を該貫通路に配置することが好ましい。
中栓の天壁に着座、離反することで、この天壁に設けた注出開口を閉鎖、開放する逆止弁に対し、中栓の筒状壁に沿って移動する移動弁を切り離し可能に一体連結したことで、形成時の部品点数を削減することができる。これにより、各部品を形成する金型等の数を減らすことができ、また逆止弁及び移動弁を一度に形成することができるので、コストを抑えることができる。
逆止弁に、中栓及び注出キャップの少なくとも一方に保持される固定壁と、注出開口に覆い被さるとともに筒状壁に対応する部位に貫通孔を有し、固定壁に弾性アームを介して保持される弁体と、この貫通孔に配置される移動弁を弁体に連結する弱化部とを設ける場合には、逆止弁の構成が簡単になるので、これを形成する金型の構造も簡素化されてコストをより抑えることができる。
移動弁は、例えば中実状のものを用いることができるが、筒状壁に沿って延在する筒状周壁と、筒状周壁の内部通路を閉鎖する閉鎖壁とを有するものとする場合は、移動弁の形成に要する材料を削減することができるので、コストを一層削減することができる。
筒状周壁に、この筒状周壁を径方向内側に凹ませて逆止弁の貫通孔との相互間に隙間を形成する凹所を設ける場合は、逆止弁が中栓の天壁から離反した際に注出開口から流出する内容液を、この隙間を通してスムーズに流出させることができる。
このような二重容器を組み立てるにあたり、移動弁を切り離し可能に一体連結した逆止弁を中栓上に載置し、次いで、前記中栓に対して前記注出キャップを接近させて該注出キャップの一部で該移動弁を押圧し、該移動弁を該逆止弁から切り離すとともに前記貫通路に移動させることで該移動弁を該貫通路に配置する場合は、移動弁を予め逆止弁から切り離す作業が不要になるので、組み立て作業が簡単になるとともに、組み立てに要する工数を減らすことができるため、コストをより一層削減することができる。
本発明に従う二重容器の一実施形態を示す、側面視での断面図である。 図1に示す逆止弁の形成時の状態を示す、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−Aに沿う断面図及び移動弁の斜視図である。 図1に示す中栓、逆止弁、及び注出キャップの組み立て作業を説明する、(a)は中栓上に逆止弁を載置した状態であり、(b)は(a)の中栓に対して注出キャップを接近させて移動弁を逆止弁から切り離した状態を示す図である。 図1に示す二重容器から内容液を注出させる状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書において、「上」とは、二重容器を水平面上に載置した際に外層体に対して注出キャップが位置する側であり、「下」とは、その反対側である。
図1において、符号1は、本発明に従う二重容器の一実施形態を示す。二重容器1は、内容液を収容する内層体10と、内層体10を内側に収める外層体20とを備えている。また外層体20の上方には、中栓30、逆止弁40、移動弁50、注出キャップ60、及び蓋体70が設けられている。
内層体10は、その内側に内容液を収容する充填空間Sを備えている。内層体10は薄肉の合成樹脂製であって、減容変形自在となっている。
外層体20は、図示を省略する底部につながる胴部21を有し、胴部21に、下部が上部よりも大径となる段付き円筒状の口部22を一体連結したものである。口部22には上方へ向けて開口する上部開口22aが設けられていて、口部22の外周面には、雄ねじ部22bが設けられている。また口部22には、内層体10と外層体20との相互間に空気を導入させるための貫通開口23が設けられていて、更に、貫通開口23が位置する口部22の外周面には、雄ねじ部22bを上下方向に切り欠く溝部24が設けられている。
本実施形態において内層体10と外層体20は、相互に相溶性が低い合成樹脂を剥離可能に積層させたものであり、これらの合成樹脂素材を積層して形成したパリソンを、ブロー成形することによって得られたものである。ブロー成形の他にも、試験管状に形成したプリフォームを2軸延伸ブロー成形することや、外層体及び内層体を個別に形成し、その後、内層体を外層体内に装着するようにしたものを用いてもよい。また、図示は省略するが、内層体10と外層体20との間に、縦方向に延在して内層体10と外層体20とを部分的に接合する、1本或いは複数本の接着帯を設けてもよい。
中栓30は、外層体20の上部開口22aを覆う天壁31を有している。天壁31の中央部には、充填空間Sに向けて延在する筒状壁32が設けられている。本実施形態の筒状壁32は、その内周面の横断面形状が円になる円筒状であるが、内周面の横断面形状が四角形や六角形等の多角形になる角筒状のものであってもよい。また、筒状壁32の下方には、下方に向かうにつれて内径を狭める縮径部32aが設けられていて、更に縮径部32aの下方には、側方に向けて開口する開口部32bが設けられている。これにより、筒状壁32の内部には、上下を貫通させた貫通路Tが形成されている。
また、天壁31には、筒状壁32の径方向外側において、天壁31を貫通して充填空間Sに通じる注出開口33が設けられている。注出開口33の径方向外側には、上向き開放の環状凹部34が設けられている。環状凹部34の径方向外側には、上方へ向けて立ち上がる環状壁35が設けられていて、環状壁35の上端部には、切り欠き35aが設けられている。天壁31の外縁部には、上下方向に延びる溝部36が設けられている。また、天壁31の下面には、内層体10を挟み込んで外層体20と当接する環状のシール壁37を設けている。
逆止弁40は、中栓30の環状凹部34に嵌合保持される固定壁41を備えている。本実施形態の固定壁41は、図2に示すように円筒状をなすものであるが、角筒状をなすものを用いてもよい。固定壁41の径方向内側には、図示の例では円弧状になる弾性アーム42が3つ設けられていて、それぞれの弾性アーム42の一端を固定壁41に一体連結している。また、弾性アーム42の径方向内側には、円板状になる弁体43が設けられていて、各弾性アーム42の他端に一体連結している。本実施形態の逆止弁40は、所謂3点弁の形態をなしているが、1点弁等、従前の他の形態の逆止弁を用いることができる。また、固定壁41は、角筒状でもよく、これに合わせて弾性アーム42を直線状に、また弁体43を角板状にしてもよい。なお、弁体43は、図1に示すように逆止弁40が中栓30に取り付けられた際、天壁31に着座して注出開口33を閉鎖するように設けられている。また、弁体43の筒状壁32に対応する部位(本実施形態では弁体43の中央部)には、貫通孔44が設けられている。
移動弁50は、図1に示すように貫通路T内に配置されていて、筒状壁32に沿って移動可能に設けられている。本実施形態の移動弁50は、筒状周壁51と、筒状周壁51の内部通路51aを閉鎖する閉鎖壁52とを備えるものである。より詳細に説明すると、筒状周壁51は、筒状壁32に対応する形状をなすものであり、本実施形態では筒状壁32の内径よりも僅かに小径になる円筒状をなすものである。また閉鎖壁52は、本実施形態では筒状壁32の上端部に設けられている。更に、筒状周壁51には、筒状周壁51を径方向内側に凹ませた凹所53が設けられている。図2(b)の斜視図に示すように本実施形態の凹所53は、筒状周壁51の上部において、筒状周壁51の中心軸を挟むように対向させて、筒状周壁51を平面状に凹ませるようにして形成している。また、筒状周壁51の下端部には、縮径部32aに対応する傾斜面となるテーパ部54が設けられていて、図1に示すように移動弁50が下方に移動した際は、テーパ部54が縮径部32aに着座して、貫通路Tを閉鎖するようにしている。
また移動弁50は、形成時において逆止弁40に切り離し可能に一体連結するものである。本実施形態の移動弁50は、図2に示すように弁体43の貫通孔44に配置されていて、筒状周壁51の下端部外周面と貫通孔44の内周面との間に設けられる弱化部45によって、弁体43に一体連結されている。本実施形態の弱化部45は、弁体43と移動弁50との間を周方向に間隔をあけて繋ぐ複数の連結片(弁体43よりも厚みを薄くしている)であるが、連結片の厚みと同等、或いはそれよりも更に厚みを薄くした環状薄肉部によって、これらの間を全周に亘って繋ぐようにしてもよい。
注出キャップ60は、図1に示すように、口部22を取り囲むとともに口部22の下部外周面と気密に当接する外周壁61を備えていて、外周壁61の内周面には、雄ねじ部22bに対応する雌ねじ部61aと、注出キャップ60を外層体20に装着する前の状態において中栓30を抜け出し不能に保持する突起61bとが設けられている。外周壁61の上部には、外周壁61との間で中栓30及び逆止弁40を覆い隠す頂壁62が設けられていて、頂壁62には、上方へ向けて起立するとともにその上端部を径方向外側に向けて湾曲させてリップを形成した注出筒63が設けられている。また、頂壁62の下面には、同心二重配置となる一対の環状壁によって形成される下向き開放の環状凹部64が設けられていて、この環状凹部64によって固定壁41を嵌合保持している。更に、環状凹部64の径方向外側には、頂壁62を貫通する外気導入孔65を設けている。これにより、注出キャップ60の内側には、固定壁41の径方向内側に位置するとともに、弁体43が天壁31から離反した際に注出開口33と注出筒63とを連通させる連通空間Rと、固定壁41の径方向外側に位置するとともに、外層体20の貫通開口23から溝部24、溝部36を経て切り欠き35aに繋がる経路と外気導入孔65とを連通させる環状空間Kとが形成される。
蓋体70は、ヒンジ71を介して注出キャップ60の外周壁61に連結していて、ヒンジ71で折り曲げることで、注出筒63及び外気導入孔65を覆い隠すことができる。より詳細には、蓋体70は、平板状の上壁72と、上壁72の縁部に連結するとともに外周壁61に連なる形状となる蓋体周壁73とを備えていて、上壁72には、蓋体70を閉めた際に注出筒63の内側に入り込んで注出筒63をシールする棒状のシール部74を備えている。なお、蓋体70は、ヒンジ71を設けずに注出キャップ60とは別体のものとし、ねじやアンダーカットで注出キャップ60に装着するように構成してもよい。
上記のように構成される二重容器1を組み立てるにあたっては、逆止弁40から移動弁50を切り離しておき、切り離した移動弁50を、中栓30の貫通路T内に配置してもよいが、図3(a)に示すように、逆止弁40と移動弁50とを一体連結したまま、中栓30の環状凹部34に逆止弁40の固定壁41を嵌合保持させ、次いで中栓30に対して注出キャップ60を接近させる(打栓する)ことが好ましい。これにより、注出キャップ60の頂壁62で移動弁50が下方に向けて押圧されるため、図2に示す弱化部45が破断し、移動弁50を、図3(b)に示すように貫通路T内に配置することができる。すなわち、逆止弁40から移動弁50を切り離す作業、及び切り離した移動弁50を中栓30の貫通路T内に配置する作業が不要になるので、組み立て作業が簡単になるとともに、組み立てに要する工数が減ってコストをより一層削減することができる。逆止弁40等を注出キャップ60に組み付けた後は、充填空間Sに内容液を充填した状態で、外層体20の口部22に注出キャップ60を装着することで組み立て作業が完了する。
そして、二重容器1から内容液を注出するにあたっては、図4に示すように蓋体70を開き、二重容器1を、起立姿勢から傾倒或いは倒立姿勢に姿勢変更する。そして、外層体20の胴部21を押圧すると、内層体10は、外層体20から直接、或いは内層体10と外層体20との間の空気を介して押圧されて充填空間Sが加圧される。これにより、加圧された内容液が注出開口33から弁体43を押し上げて、弁体43が天壁31から離反する。そして注出開口33を通して流出する内容液は、貫通孔44や、固定壁41と弁体43との間に設けられた弾性アーム42の隙間を通して連通空間Rに流れ込み、注出筒63から注出される。またこの状態において、筒状壁32内の移動弁50は、自重や開口部32bから貫通路T内に流入する内容液によって貫通孔44から突出し、図4に示すように連通空間R内に進入する。なお、本実施形態では頂壁62が、移動弁50のストッパーとして機能する。また、貫通孔44と移動弁50との間には、凹所53によって隙間が形成されているので、この隙間を通して内容液をスムーズに注出させることができる。
所要量の内容液を注出した後は、外層体20の胴部21への押圧を解除する。これによって充填空間S内の圧力が下がり、弁体43が注出開口33を閉鎖するので、充填空間S内への外気の入り込みが防止できる。また外層体20は、それ自身の復元力によって元の形状に戻ろうとするため、内層体10と外層体20との相互間は負圧状態となり、これによって外気が、外気導入孔65から環状空間K、切り欠き35a、溝部36、溝部24を経て、貫通開口23に導入されるので、内層体10を減容変形させたまま外層体20が復元する。
弁体43が注出開口33を閉鎖すると、注出筒63及び連通空間R内には内容液が残留したままになっているものの、二重容器1を元の起立姿勢に戻すと、連通空間R内に進入していた移動弁50は、それ自身の自重や充填空間S内の圧力低下によって下方に移動する。これにより、連通空間Rの容積は、移動弁50が進入していた場合と比較して増えることになるので、注出筒63内の内容液は連通空間R内に引き戻されて(サックバック機能)、液だれを有効に防止することができる。なお、下方に移動した移動弁50は、テーパ部54が筒状壁32の縮径部32aに着座するので、充填空間S内を閉鎖した状態に保つことができる。
本発明に従う二重容器は、本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば移動弁は、内部通路を有する筒状周壁と閉鎖壁とで構成したが、内部通路をなくした中実となる柱状のものでもよく、また球状のものでもよい。また、移動弁の閉鎖壁は、筒状壁の下端部に設けても、上下方向の中間部に設けてもよいが、本実施形態のように筒状壁の上端部に設ける場合は、連通空間内に進入した移動弁が元の位置に戻る際の連通空間の容積変化が大きくなるので、サックバックできる内容液の量をより増すことができるため特に好ましい。
本発明によれば、サックバック機能を備えつつコストを抑えることができる、新規の二重容器を提供することが可能となる。
1 二重容器
10 内層体
20 外層体
21 胴部
22 口部
22a 上部開口
22b 雄ねじ部
23 貫通開口
24 溝部
30 中栓
31 天壁
32 筒状壁
32a 縮径部
32b 開口部
33 注出開口
34 環状凹部
35 環状壁
35a 切り欠き
36 溝部
37 シール壁
40 逆止弁
41 固定壁
42 弾性アーム
43 弁体
44 貫通孔
45 弱化部
50 移動弁
51 筒状周壁
51a 内部通路
52 閉鎖壁
53 凹所
54 テーパ部
60 注出キャップ
61 外周壁
61a 雌ねじ部
61b 突起
62 頂壁
63 注出筒
64 環状凹部
65 外気導入孔
70 蓋体
71 ヒンジ
72 上壁
73 蓋体周壁
74 シール部
K 環状空間
R 連通空間
S 充填空間
T 貫通路

Claims (5)

  1. 内容液の充填空間を有する減容変形可能な内層体と、上部開口を備える口部を有し該内層体をその内側に収める外層体と、該充填空間に通じる注出開口を備える天壁を有し該上部開口を覆う中栓と、該天壁に着座して該注出開口を閉鎖する一方、該外層体への押圧に伴う該充填空間への加圧にて該天壁から離反して該注出開口を開放する逆止弁と、内容液を外界に注出する注出筒を有し該逆止弁に被さって該口部に装着されるとともにその内側に該注出開口と該注出筒とを連通させる連通空間を有する注出キャップと、を備える二重容器において、
    前記中栓は、前記充填空間に向けて延在し前記連通空間と該充填空間とに通じる貫通路を形成する筒状壁を有し、
    前記逆止弁は、形成時には該逆止弁に切り離し可能に一体連結するとともに、切り離し後は該貫通路に配置されて該筒状壁に沿って移動可能な移動弁を有する二重容器。
  2. 前記逆止弁は、前記中栓及び前記注出キャップの少なくとも一方に保持される固定壁と、前記注出開口に覆い被さるとともに前記筒状壁に対応する部位に貫通孔を有し、該固定壁に弾性アームを介して保持される弁体と、該貫通孔に配置される前記移動弁を該弁体に連結する弱化部とを有する請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記移動弁は、前記筒状壁に沿って延在する筒状周壁と、該筒状周壁の内部通路を閉鎖する閉鎖壁とを有する請求項2に記載の二重容器。
  4. 前記筒状周壁は、該筒状周壁を径方向内側に凹ませて前記貫通孔との相互間に隙間を形成する凹所を有する請求項3に記載の二重容器。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の二重容器において、
    前記移動弁を切り離し可能に一体連結した前記逆止弁を前記中栓上に載置し、
    次いで、前記中栓に対して前記注出キャップを接近させて該注出キャップの一部で該移動弁を押圧し、該移動弁を該逆止弁から切り離すとともに前記貫通路に移動させることで該移動弁を該貫通路に配置する方法。
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