JP7126376B2 - 内容物を計量して塗布する塗布容器 - Google Patents
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Description
この種の塗布容器として、例えば下記特許文献1に示されるように、計量筒部材が、容器本体の口部にアンダーカット嵌合された装着筒部を備え、キャップ体が、容器本体の口部のうち、装着筒部より下方に位置する部分に、着脱可能に装着された構成が知られている。
本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量室に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、前記計量筒部材の頂部を覆うキャップ体と、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側である下方に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記計量筒部材は、前記容器本体の口部に、容器軸回りの回転移動が規制された状態でアンダーカット嵌合された装着筒部を備え、前記キャップ体は、前記計量筒部材に着脱可能に装着され、前記装着筒部の内周面に、容器軸方向に間隔をあけて2つの突起が形成され、これら2つの突起のうち、下側に位置する突起は、前記口部にアンダーカット嵌合し、上側に位置する突起は、前記中栓部材にアンダーカット嵌合し、前記装着筒部の内周面のうち、2つの前記突起同士の間に位置する部分に、前記口部の外周面に形成された第1規制リブに周方向に当接することで、前記口部に対する前記装着筒部の容器軸回りの回転移動を規制する第2規制リブが形成されている。
また、計量筒部材の装着筒部が、容器本体の口部に、容器軸回りの回転移動が規制された状態でアンダーカット嵌合されているので、キャップ体を計量筒部材に着脱する際に、計量筒部材が口部に対して周方向および容器軸方向に移動するのを規制することが可能になり、キャップ体を計量筒部材に容易に着脱することができる。
また、装着筒部が、容器本体の口部にアンダーカット嵌合されていることから、計量筒部材を口部に容易に装着することができる。
中栓部材4のシリンダ筒12、支持体11、主嵌合筒13および外嵌合筒17は一体に形成されている。
案内軸11aは、シリンダ筒12における径方向の内側に配置され、案内軸11aの上端部は、シリンダ筒12および主嵌合筒13よりも上側に突出している。
なお、規制部11bとして、例えば、容器軸O方向に延びる縦長のリブ状体が周方向に間隔をあけて複数配置されてなる構成を採用してもよい。また、規制部11bは、案内軸11aおよびシリンダ筒12と別体に形成されてもよい。
シリンダ筒12の周壁の内周面のうち、連通孔5より上側に位置する部分に、塗布栓9の下端部が上下摺動可能に嵌合している。
外嵌合筒17は、主嵌合筒13の上部の外周面に連結され、その下端縁が容器本体2の口部3の上端開口縁に当接している。外嵌合筒17の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起17aが形成されている。
図示の例では、計量筒部材7は下側から上側へ向かって、装着筒部18、連結筒部20、および頂部19の順に段階的に縮径している。
装着筒部18の周壁の外周面に、キャップ体10の内周面に形成された雌ねじ部が螺合する雄ねじ部が形成されている。すなわち、装着筒部18に、キャップ体10が着脱可能に螺着されている。なお、これらの雄ねじ部および雌ねじ部は、一条ねじであってもよいし、多条ねじであってもよい。
以上より、計量筒部材7は、容器本体2の口部3に、容器軸O回りの回転移動が規制された状態で、アンダーカット嵌合されている。
頂部19は、円筒状に形成されるとともに、連結筒部20の天壁の内周縁部から上側に向けて突出している。頂部19の内周面と、連結筒部20の天壁の下面と、の接続部分は、径方向の内側に向けて突の曲面状に形成されている。なお、頂部19は例えば角筒状に形成してもよい。また、頂部19を設けずに、連結筒部20の環状の天壁の内周縁を吐出孔8としてもよい。つまり、計量筒部材7の頂部を、連結筒部20の天壁としてもよい。
図示の例では、塗布栓9が塗布位置に位置した状態で、塗布栓9の外周面と吐出孔8の内周面との間の隙間を通して、計量室6の内容物が吐出可能とされている。
このようなシール筒24は、塗布位置に位置するときに、シリンダ筒12内に嵌合し計量室6と連通孔5との連通を遮断する一方、計量位置に位置するときに、シリンダ筒12内から上方に離脱し計量室6と連通孔5とを連通させる。
先端部26の上端部における内周面には、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の被係合部26aが形成されている。
キャップ体10の天壁には、下方に向けて突出するとともに、下端部が、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26内に着脱自在に嵌合された引き上げ筒31が形成されている。引き上げ筒31の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の引き上げ突起31aが形成されている。引き上げ突起31aは、塗布栓9の先端部26の被係合部26aにアンダーカット嵌合されており、キャップ体10の、口部3および計量筒部材7に対する上昇移動に伴い、塗布栓9が引き上げられて塗布位置から計量位置に移動する。
しかしながら、前述したように、塗布栓9の第1係合突部24aが、計量筒部材7の第2係合突部8aに、第1係合突部24aの下側から係合しているので、塗布栓9の計量位置から下方に向けた移動を規制することができる。
キャップ体10は、計量筒部材7の頂部19にその上方から当接する当接部27を備える。当接部27は、キャップ体10の天壁から下方に向けて突出している。当接部27は、キャップ体10の天壁において、外嵌筒28の内側に位置する部分に配置されている。当接部27は、周方向に間隔をあけて複数配置され、外嵌筒28の内周面と一体に形成されている。当接部27の下端縁は、外嵌筒28の下端開口縁より上方に位置している。当接部27の下端縁が、計量筒部材7の頂部19の上端開口縁に当接している。なお、当接部27は環状に形成されてもよい。
なお、これに代えて、計量塗布具の計量筒部材7にキャップ体10が装着されてなる組立体を、内容物の充填された容器本体2の口部3に装着してもよい。
容器本体2内の内容物を被塗布部に塗布するには、まず、キャップ体10および計量筒部材7を容器軸O回りに相対回転させ、キャップ体10を上側へ移動させて計量筒部材7の装着筒部18から離脱させ、吐出孔8および塗布栓9の先端部26を容器外部に露出させる。
次いで、計量位置に位置する塗布栓9の先端部26を、被塗布部に押し付けると、塗布栓9は、塗布位置に向けて移動する。この過程において、塗布栓9の外周面と吐出孔8の内周面との間の隙間を容器外部に開口させるとともに、外挿筒25を中栓部材4の規制部11bに突き当て、また、シール筒24の下端部をシリンダ筒12の周壁の内側に嵌合させる。
これにより、計量室6と連通孔5との連通が遮断されるとともに、吐出孔8と計量室6とが連通し、吐出孔8の内周面と塗布栓9の先端部26の外周面との間の隙間を通して、計量室6の内容物を被塗布部に塗布することができる。
また、装着筒部18が、容器本体2の口部3にアンダーカット嵌合されていることから、計量筒部材7を口部3に容易に装着することができる。
図4、図5に示すように、本実施形態の塗布容器22では、中栓部材35および計量筒部材34が第1実施形態と異なっている。
なお、シリンダ筒12の上端開口縁、および容器本体2の口部3の上端開口縁それぞれの容器軸O方向に沿う位置を互いに同等にしてもよい。
さらに、本実施形態では、塗布栓9が塗布位置に位置した状態で、内容物が充填されている計量室6の底面となるシリンダ筒12の上端開口縁が、容器本体2の口部3の上端開口縁より上方に位置しているので、計量筒部材37のうち、少なくとも計量室6を画成する壁部が、計量室6を容器外部から視認可能に形成されていることと相俟って、計量室6の内容物を外部から容易に視認することができる。これにより、例えば、内容物が正確に計量されたかどうか、あるいは計量室6の内容物が全て被塗布部に塗布されたかどうかなどを確認することができる。
図6、図7に示すように、本実施形態の塗布容器33では、中栓部材36および計量筒部材37が第2実施形態と異なっている。
また、前記実施形態では、キャップ体10が、装着筒部18、39、42に装着された構成を示したが、頂部19、若しくは連結筒部20、40に装着されてもよい。
また、前記実施形態では、キャップ体10が、計量筒部材7、34、37に螺着された構成を示したが、キャップ体10が、計量筒部材7、34、37に例えばアンダーカット嵌合などにより装着された構成を採用してもよい。
2 容器本体
2a 底部
3 口部
4、35、36 中栓部材
5 連通孔
6 計量室
7、34、37 計量筒部材
8 吐出孔
9 塗布栓
10 キャップ体
12 シリンダ筒
18、39、42 装着筒部
19 頂部
26 先端部
O 容器軸
Claims (3)
- 被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
前記計量室に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、
前記計量筒部材の頂部を覆うキャップ体と、を備え、
前記塗布栓は、
前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側である下方に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
前記計量筒部材は、前記容器本体の口部に、容器軸回りの回転移動が規制された状態でアンダーカット嵌合された装着筒部を備え、
前記キャップ体は、前記計量筒部材に着脱可能に装着され、
前記装着筒部の内周面に、容器軸方向に間隔をあけて2つの突起が形成され、
これら2つの突起のうち、下側に位置する突起は、前記口部にアンダーカット嵌合し、上側に位置する突起は、前記中栓部材にアンダーカット嵌合し、
前記装着筒部の内周面のうち、2つの前記突起同士の間に位置する部分に、前記口部の外周面に形成された第1規制リブに周方向に当接することで、前記口部に対する前記装着筒部の容器軸回りの回転移動を規制する第2規制リブが形成されている、塗布容器。 - 前記キャップ体は、前記装着筒部に着脱可能に螺着されている請求項1に記載の塗布容器。
- 前記計量筒部材のうち、少なくとも前記計量室を画成する壁部は、前記計量室を容器外部から視認可能に形成され、
前記中栓部材は、前記連通孔が形成されるとともに、内側が前記計量室に連通する有底筒状のシリンダ筒を備え、
前記塗布栓は、前記塗布位置に位置するときに、前記シリンダ筒内に嵌合し前記計量室と前記連通孔との連通を遮断する一方、前記計量位置に位置するときに、前記シリンダ筒内から上方に離脱し前記計量室と前記連通孔とを連通させ、
前記シリンダ筒の上端開口縁は、前記容器本体の口部の上端開口縁が位置する、容器軸方向に沿う位置に対して同等、若しくは上方に位置している請求項1または2に記載の塗布容器。
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---|---|---|---|---|
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JP2014046961A (ja) | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吐出容器 |
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