JP6764808B2 - 内容物を計量して塗布する塗布容器 - Google Patents

内容物を計量して塗布する塗布容器 Download PDF

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Description

本発明は、内容物を計量して塗布する塗布容器に関する。
従来から、例えば人体の頭皮等の被塗布部に対して薬液等の内容物を塗布する塗布容器が知られている。この種の塗布容器は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、中栓部材との間に、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を形成する計量筒部材と、計量筒部材から外部に突出するとともに、計量室に連通する吐出孔を有する弁部材と、を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、上述した弁部材は、連通孔を通して容器本体内と計量室とを連通させ、かつ吐出孔を通した計量室と外部との連通を遮断する計量位置と、容器軸方向における計量位置よりも中栓部材側に位置するとともに、連通孔を通した容器本体内と計量室との連通を遮断し、かつ吐出孔を通して計量室と外部とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
上述した塗布容器において、内容物を被塗布部に塗布するには、まず弁部材を計量位置に位置させた状態で塗布容器を倒立姿勢にし、容器本体内の内容物を計量室に流入させる。これにより、計量室に所定量の内容物が計量される。この状態で、弁部材の先端部を被塗布部に押し付ける。すると、弁部材が塗布位置に移動することで、計量室の内容物が弁部材の吐出孔を通して吐出される。これにより、被塗布部に内容物が塗布される。
特許第3759428号公報
しかしながら、前記従来の塗布容器では、計量室に計量した内容物を被塗布部に塗布する際に、弁部材の先端部を、被塗布部に複数回にわたって押し付けることで少量ずつ吐出孔から吐出するため、計量した内容物の全てを被塗布部に塗布するのに時間を要する場合があった。また、被塗布部における特定の箇所に大量の内容物を塗布する場合には、弁部材の先端部をその箇所に何度も押し付ける必要がある等、被塗布部における位置ごとで吐出量を調整することが困難であるという問題があった。
そこで本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、吐出量を調整することができる塗布容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る塗布容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成する計量筒本体、および内側が前記計量室に連通するとともに、前記計量筒本体から容器軸方向の外側に向けて延びるガイド筒部を有する計量筒部材と、前記ガイド筒部内に、容器軸方向に移動自在に挿入され、容器軸方向の外端部に吐出孔が形成されるとともに、内側に前記吐出孔に連通する流通路が形成された筒状の塗布栓と、を備え、前記塗布栓は、前記連通孔を通して前記容器本体内と前記計量室とを連通させ、かつ前記計量室と前記流通路との連通を遮断する計量位置と、容器軸方向において前記計量位置よりも前記中栓部材側に位置するとともに、前記連通孔を通した前記容器本体内と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記流通路とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記塗布栓の周壁には、この塗布栓が前記塗布位置に位置するときに、前記ガイド筒部の周壁を貫通する第1開口部と連通する第2開口部が形成され、前記ガイド筒部には、前記第1開口部を覆うとともに、弾性変形可能な操作ボタンが配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、塗布栓が計量位置にある状態で、塗布容器を、例えば塗布栓が下方を向く倒立姿勢等にすると、容器本体内の内容物が、連通孔を通して計量室に流入するとともに、この内容物の計量室から流通路への流出は規制される。このため、計量室に所定量の内容物を計量することができる。
その後、前記倒立姿勢等のままで、塗布栓の容器軸方向の外端部を、被塗布部に押し付ける等することにより、塗布栓を塗布位置に移動させることで、容器本体内から計量室への内容物の流出が規制された状態で、計量室と流通路とが連通し、計量室の内容物を、流通路および吐出孔を通して被塗布部に吐出することができる。
そして、塗布位置に位置する塗布栓の第2開口部を通して、流通路と連通する第1開口部を覆う操作ボタンが、ガイド筒部に配設されているので、内容物を塗布している状態で、操作ボタンを押圧等して弾性変形させると、流通路内が加圧され、大量の内容物を、塗布栓の吐出孔から被塗布部に吐出することができる。これにより、計量した内容物を短時間で塗布したり、被塗布部における特定の箇所に大量の内容物を塗布したりすること等ができる。
また、前記塗布栓には、前記連通孔を通した前記容器本体内と前記計量室との連通およびその遮断を切替える弁体が配設されるとともに、この塗布栓の周壁を貫通し、前記流通路と連通する流通孔が形成され、前記流通孔は、前記塗布栓が前記計量位置に位置するときに、前記ガイド筒部の内周面により閉塞され、かつ前記塗布栓が前記塗布位置に位置するときに、前記計量室に開口してもよい。
この場合には、塗布栓に前記弁体が配設されるとともに、前記流通孔が形成されているので、計量位置および塗布位置それぞれにおける、容器本体内と計量室との連通およびその遮断、並びに計量室と流通路との連通およびその遮断を、簡易な構成で確実に切替えることができる。
本発明によれば、吐出量を調整することができる。
本発明の一実施形態に係る塗布容器の縦断面図である。 図1に示す計量筒部材および塗布栓のA−A線矢視断面図である。 図1に示す塗布容器からオーバーキャップを取り外した状態を示す図である。 図1に示す塗布容器における塗布栓を、被塗布部に押し当てた状態を示す図である。 図1に示す塗布容器を用いて、内容物を塗布している状態を示す図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、塗布容器10は、内容物が収容される容器本体11と、容器本体11の口部11aに装着された中栓部材12と、中栓部材12との間に、計量室29を形成する計量筒部材13と、外端部に吐出孔35が形成された塗布栓14と、容器本体11の口部11aに着脱自在に装着されたオーバーキャップ16と、を備えている。
容器本体11は有底筒状に形成されている。中栓部材12、およびオーバーキャップ16は、有頂筒状に形成されている。塗布栓14は筒状に形成されている。ここで容器本体11、中栓部材12、計量筒部材13、塗布栓14、およびオーバーキャップ16は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。
以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器軸方向のうち、容器本体11側を下側、吐出孔35側を上側という。また、容器軸方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体11内には、人体の頭皮等の被塗布部S(図4および図5参照)に塗布される育毛剤や薬液等の内容物が収容されている。容器本体11の口部11aは、肩部11bを介して胴部に接続され、容器本体11の胴部、および底部よりも小径とされるとともに、上部の外径が、下部の外径に比べて小さくなっている。口部11aの下部の外周面には雄ねじ部が形成され、上部の外周面には、径方向の外側に向けて突出する突起部が、全周にわたって連続して形成されている。
中栓部材12は口部11aの上端開口部を閉塞している。中栓部材12は、口部11aの上端開口縁上に配設された支持筒22と、支持筒22の下端部から径方向の内側に向けて突出する内フランジ部23と、内フランジ部23から下方に向けて突出するとともに、口部11a内に嵌合されたシール筒24と、内フランジ部23の径方向の内端部から下方に向けて突出する受部材25と、受部材25の下端部から上方に向けて突出するガイド部26と、を有している。
支持筒22、内フランジ部23、シール筒24、および受部材25は容器軸Oと同軸に配置されている。
支持筒22は、容器軸方向に沿って延びている。支持筒22の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに、全周にわたって連続して延びる突起部が形成されている。
シール筒24は、内フランジ部23における径方向の外端部から、下方に向けて延びている。シール筒24は、下端部を除く全域にわたって、口部11a内に密に嵌合されている。
受部材25は、環状の底壁を有する有底筒状に形成されている。受部材25は、口部11a内に配置されている。受部材25の周壁の上端部が、内フランジ部23の径方向の内端部に連結されている。
ガイド部26は、塗布栓14の容器軸方向の移動を案内する。ガイド部26は、受部材25の底壁の内周縁部から上方に向けて突出する有頂筒状に形成されている。ガイド部26は、容器軸Oと同軸に配置されている。ガイド部26の頂壁は、支持筒22の上端縁よりも上方に位置している。なお、ガイド部26は有頂筒状の他、柱状等、適宜設計変更が可能である。
連通孔21は、受部材25およびガイド部26を一体に貫通している。連通孔21は、受部材25の底壁、およびガイド部26の周壁の下端部に一体に形成されている。連通孔21は、容器本体11内と計量室29とを連通している。
連通孔21は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。各連通孔21は、容器軸方向に沿う縦断面視でL字状を呈している。なお、連通孔21は、受部材25の底壁およびガイド部26の周壁のうち、いずれか一方に形成されてもよい。
計量筒部材13は、容器本体11の口部11aおよび中栓部材12に装着されている。
計量筒部材13は多段筒状に形成されている。計量筒部材13は、容器本体11の口部11a、および中栓部材12に装着された装着筒部32と、装着筒部32の上端部から容器軸方向に延び、外径および内径が装着筒部32よりも縮径されるとともに、内側が計量室29とされた計量筒本体33と、計量筒本体33の上端部から上方に向けて突出するガイド筒部34と、を備えている。
装着筒部32、計量筒本体33、およびガイド筒部34は、容器軸Oと同軸に配置されている。装着筒部32、計量筒本体33、およびガイド筒部34は、一体に形成されている。
装着筒部32の上端部には、径方向に延びるとともに、計量筒本体33と接続される環状連結壁32Aが形成されている。環状連結壁32Aは、計量筒本体33の容器軸方向における中間部分の外周面に接続されている。
計量筒本体33のうち、環状連結壁32Aから下方に延びる下端部は、装着筒部32の上端部と径方向に対向している。装着筒部32の上端部と、計量筒本体33の下端部と、の間の径方向の隙間に、中栓部材12の支持筒22が嵌合されている。計量筒本体33の下端部は、中栓部材12の内フランジ部23における径方向の外端部上に配置されている。
計量筒本体33の上側部分は、下側部分から上方に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びている。計量筒本体33の上側部分は、上方に向けて膨出する突曲面状に形成されている。
ガイド筒部34の容器軸方向の大きさは、装着筒部32および計量筒本体33それぞれの容器軸方向の大きさの和よりも大きくなっている。
ガイド筒部34における上端部の内周面には、径方向の外側に向けて窪み、かつ上方に向けて開口する嵌合凹部34aが全周にわたって連続して形成されている。ガイド筒部34における下端部の内周面には、径方向の外側に向けて窪み、かつ下方に向けて開口する係合凹部34bが全周にわたって連続して形成されている。
塗布栓14のうちの少なくとも後述する弁筒部42は、計量室29に設けられている。塗布栓14の上端部43には、吐出孔35が形成されている。塗布栓14には、連通孔21を通した容器本体11内と計量室29との連通およびその遮断を切替える弁体42aが配設されている。
塗布栓14は、ガイド筒部34内に挿入された本体筒部41と、本体筒部41の下端部から下方に向けて突出し、外径および内径が、本体筒部41よりも拡径された弁筒部42と、を備えている。本体筒部41および弁筒部42は、容器軸方向に延び、容器軸Oと同軸に配置されている。本体筒部41および弁筒部42は、一体に形成されている。
本体筒部41の容器軸方向の大きさは、弁筒部42よりも大きくなっている。本体筒部41の容器軸方向の大きさは、計量筒部材13におけるガイド筒部34よりも大きくなっている。本体筒部41の内側に、吐出孔35に連通する流通路28が形成されている。
本体筒部41の上端部43には、吐出孔35が形成された閉塞板41aが配設されている。閉塞板41aは表裏面が容器軸方向を向いている。吐出孔35は、閉塞板41aに周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、吐出孔35は、径方向に間隔をあけて複数形成されてもよいし、周方向および径方向の双方向に間隔をあけて複数形成されてもよい。
本体筒部41の上端部43の外周面には、径方向の内側に向けて窪む外周凹部41bが形成されている。外周凹部41bは全周にわたって連続して延びている。外周凹部41bは、上端部43の外周面のうち、上端より下方に位置する部分に配置されている。本体筒部41の上端は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。
本体筒部41の周壁のうち、弁筒部42の上端と容器軸方向に連なる下端部に、この周壁を径方向に貫通し、流通路28と連通する流通孔41cが形成されている。
流通孔41cは周方向に間隔をあけて複数形成されている。流通孔41cは、塗布栓14が、図3に示されるような後述する計量位置P1に位置するときに、ガイド筒部34の内周面により閉塞され、かつ塗布栓14が、図1に示されるような後述する塗布位置P2に位置するときに、計量室29に開口し、計量室29と流通路28とを連通する。
弁筒部42は、中栓部材12のガイド部26に、ガイド部26に対して上方に向けて相対移動可能に外嵌されている。弁筒部42の内周面は、ガイド部26の外周面に、容器軸方向に摺動自在に液密に当接している。なお、このような態様に限られず、塗布栓14に、本体筒部41の内側と、弁筒部42の内側と、の連通を遮断する仕切り壁を配設し、弁筒部42の内周面と、ガイド部26の外周面と、の間に径方向の隙間を設けてもよい。
弁筒部42の下端縁に、下方に向けて突出した、上述の弁体42aが形成されている。弁体42aは弁筒部42の下端縁から下方に向かうに従い漸次、拡径するテーパ筒状に形成されている。弁体42aは、弁筒部42における他の部分に比べて薄肉に形成されている。
弁体42aの下端縁は、中栓部材12における受部材25の周壁内に、容器軸方向に摺動可能に嵌合され、連通孔21を上方から覆っている。これにより、弁体42aは、計量室29と連通孔21との連通を遮断している。
オーバーキャップ16は、容器本体11の口部11a、肩部11b、計量筒部材13、および塗布栓14を一体に覆っている。オーバーキャップ16は、有頂筒状のカバーキャップ60と、カバーキャップ60よりも縮径され、内側に雌ねじ部が形成された有頂筒状のねじキャップ61と、を備えている。ねじキャップ61は、カバーキャップ60内に嵌合されている。
ねじキャップ61は、容器本体11の口部11a、計量筒部材13、および塗布栓14を径方向の外側から取り囲む周壁部62と、周壁部62の上端開口部を閉塞する天壁部63と、を有している。
周壁部62の下部における内周面には、雌ねじ部が形成されており、オーバーキャップ16は、口部11aの雄ねじ部に螺着されている。なおオーバーキャップ16は、例えば、アンダーカット嵌合により口部11aに装着される等して、容器本体11に対して容器軸O回りに回転させることなく着脱される構成であってもよい。
天壁部63には、下方に向けて延びる係合筒64が配設されている。係合筒64は、容器軸Oと同軸に配置されている。係合筒64の下端部内には、本体筒部41の上端部43が離脱可能に嵌合されている。
係合筒64の下端部には、塗布栓14の上述した外周凹部41bに、離脱可能に係合された係合部64aが形成されている。これにより、オーバーキャップ16は、容器本体11の口部11aからの離脱に伴って塗布栓14を上昇させる。
係合筒64の下端部は、下方に向かうに従い漸次、外径が縮径する先細り形状をなし、ガイド筒部34における上述の嵌合凹部34a内に挿入されている。なお、係合筒64の下端部における外周面と、嵌合凹部34aの内周面と、を液密に当接させてもよい。これにより、塗布栓14の吐出孔35と外部とのシール性を確実なものとすることができる。
そして本実施形態では、塗布栓14は、図3に示されるような、連通孔21を通して容器本体11内と計量室29とを連通させ、かつ流通孔41cを通した計量室29と流通路28との連通を遮断する計量位置P1と、図1に示されるような、計量位置P1よりも下方(容器軸方向における中栓部材12側)に位置するとともに、連通孔21を通した容器本体11内と計量室29との連通を遮断し、かつ流通孔41cを通して計量室29と流通路28とを連通させる塗布位置P2と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
図3に示すように、塗布栓14が計量位置P1に位置している際には、塗布栓14の弁体42aが、中栓部材12の受部材25から上方に向けて離間することで、容器本体11内と計量室29とが連通される。また、塗布栓14が計量位置P1に位置している際には、弁筒部42の上端縁が、ガイド筒部34の係合凹部34bの内面に突き当たり、流通孔41cがガイド筒部34の内周面により閉塞されることで、計量室29と流通路28との連通が遮断される。また、塗布栓14が計量位置P1に位置している際も、弁筒部42の内周面が、ガイド部26の外周面に外嵌されている。
また本実施形態では、図1および図2に示すように、塗布栓14の周壁には、塗布栓14が塗布位置P2に位置するときに、ガイド筒部34の周壁を貫通する第1開口部34eと連通する第2開口部41dが形成されている。第1開口部34eは、ガイド筒部34の容器軸方向の中央部に形成され、周方向よりも容器軸方向に長い長孔状をなしている。
第2開口部41dは、塗布栓14における本体筒部41の周壁を貫通している。第2開口部41dは、本体筒部41の周壁のうち、ガイド筒部34の第1開口部34eと径方向に隣接する部分に形成されている。図示の例では、塗布栓14が計量位置P1に位置するとき、および塗布栓14が塗布位置P2に位置するときの双方で、常にガイド筒部34の第1開口部34eと、本体筒部41の第2開口部41dと、が連通している。また、第2開口部41dは、第1開口部34eよりも大きい。
また、本実施形態では、ガイド筒部34には、第1開口部34eを覆うとともに、弾性変形可能な操作ボタン15が配設されている。操作ボタン15は、ガイド筒部34の外周面における、第1開口部34eの開口周縁部に配設され、第1開口部34eを径方向の外側から覆っている。
操作ボタン15は、弾性変形可能な材料で形成された有頂筒状をなし、頂部が径方向の外側に向けて膨出するドーム状に形成されている。操作ボタン15は、径方向の内側に向けて開口している。これにより、操作ボタン15の内側が、ガイド筒部34の第1開口部34e、および本体筒部41の第2開口部41dを通して、流通路28に連通している。
ガイド筒部34の外周面における第1開口部34eの開口周縁部には、図2に示されるような容器軸Oに直交する横断面視において、ガイド筒部34の外周面に対して、その接線方向の両外側に向けて各別に突出する接続板34fが形成されている。
接続板34fは、表裏面が径方向を向く板状に形成されている。接続板34fの表裏面のうち、ガイド筒部34と反対側を向く表面には、第1開口部34eの開口周縁部を囲繞する第1嵌合筒部34cと、第1嵌合筒部34cよりも大径とされ、第1嵌合筒部34cと同軸上に配置された第2嵌合筒部34dと、が形成されている。
接続板34f、第1嵌合筒部34c、および第2嵌合筒部34dは、一体に形成されている。
操作ボタン15の周壁15aは、第1嵌合筒部34c内に嵌合されている。操作ボタン15の周壁15aには、第1嵌合筒部34cの開口端縁に配置された固定フランジ部15bが形成されている。
第1嵌合筒部34cと第2嵌合筒部34dとの間には、リング状の固定具17が挿し込まれている。固定具17は、第1嵌合筒部34cの開口端縁との間で、操作ボタン15の固定フランジ部15bを挟んでいる。これにより、操作ボタン15はガイド筒部34に固定されている。
次に、上述した塗布容器10の作用について説明する。なお以下の説明では、図1に示すような、オーバーキャップ16が容器本体11の口部11aに装着された状態を初期状態とする。初期状態の塗布容器10では、塗布栓14が、塗布位置P2に位置している。
初期状態の塗布容器10において、容器本体11の口部11aとオーバーキャップ16との螺着を解除し、オーバーキャップ16を取り外す。
オーバーキャップ16と容器本体11とを螺着が解除される方向に相対回転させると、この相対回転に伴いオーバーキャップ16が容器本体11に対して上方移動する。このときオーバーキャップ16が、係合筒64を介して塗布栓14の本体筒部41に係合しているため、オーバーキャップ16の上方移動に伴い、本体筒部41がガイド筒部34によって、弁筒部42がガイド部26によって、容器軸方向にそれぞれ案内されながら、塗布栓14が引き上げられる。
図3に示すように、弁筒部42の上端縁が、ガイド筒部34の係合凹部34bの内面に当接するまで、塗布栓14は、オーバーキャップ16とともに引き上げられる。この状態で、オーバーキャップ16を容器本体11に対してさらに上昇させると、塗布栓14に対してオーバーキャップ16が上方移動することで、係合筒64の係合部64aが、本体筒部41の外周凹部41bの上端を乗り越える。
これにより、オーバーキャップ16と塗布栓14との係合が解除され、オーバーキャップ16のみが上方移動することで、オーバーキャップ16と容器本体11との螺着が解除され、オーバーキャップ16が取り外される。
オーバーキャップ16が取り外された状態では、塗布栓14の弁体42aは、中栓部材12の受部材25から上方に離間していて、中栓部材12の連通孔21を通して計量室29と容器本体11内とが連通されている。一方、塗布栓14の流通孔41cは、ガイド筒部34の内周面により閉塞されており、計量室29と流通路28との連通が遮断されている。すなわち、塗布栓14は計量位置P1に位置している。
そして、図4に示すように、塗布容器10を塗布栓14が下向きとなる倒立姿勢とすると、容器本体11内の内容物が、連通孔21を通して計量室29に流入する。
この際、前述のように、計量室29と流通路28との連通が遮断されているため、流通路28を通した吐出孔35から外部への内容物の流出が規制されている。これにより、計量室29に所定量の内容物が計量される。なお、倒立姿勢では、塗布容器10の上下が反転するため、容器軸方向に沿う塗布栓14側が下側、容器本体11側が上側となる。
続いて、図5に示すように、塗布容器10を倒立姿勢に維持した状態で、塗布栓14を被塗布部Sに押し付けると、本体筒部41がガイド筒部34によって、弁筒部42がガイド部26によって、それぞれ容器軸方向に案内されながら、塗布栓14が上方に向けて移動する。すると、弁体42aが、受部材25内に嵌合される塗布位置P2まで、塗布栓14が移動する。塗布栓14の移動は、塗布栓14の本体筒部41がガイド部26の頂壁に突き当たることで規制される。このとき、流通孔41cが開放されることにより、計量室29の内容物が流通路28に流入し、吐出孔35を通して被塗布部S上(外部)に吐出される。
そしてこのように、吐出孔35から内容物を被塗布部S上に塗布している状態において、内容物を大量に塗布する場合には、操作ボタン15を径方向の内側に向けて押圧し、弾性変形させる。これにより、流通路28が加圧され、大量の内容物が、流通路28から吐出孔35を通して被塗布部S上に吐出される。
以上説明したように、本実施形態に係る塗布容器10によれば、塗布位置P2に位置する塗布栓14の第2開口部41dを通して、流通路28と連通する第1開口部34eを覆う操作ボタン15が、ガイド筒部34に配設されているので、内容物を塗布している状態で、操作ボタン15を押圧等して弾性変形させると、流通路28内が加圧され、大量の内容物を、塗布栓14の吐出孔35から被塗布部Sに吐出することができる。これにより、計量した内容物を短時間で塗布したり、被塗布部Sにおける特定の箇所に大量の内容物を塗布したりすること等ができる。
また、塗布栓14に弁体42aが配設されるとともに、流通孔41cが形成されているので、計量位置P1および塗布位置P2それぞれにおける、容器本体11内と計量室29との連通およびその遮断、並びに計量室29と流通路28との連通およびその遮断を、簡易な構成で確実に切替えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、第2開口部41dが、第1開口部34eよりも大きい構成を示したが、このような態様に限られない。第2開口部41dが、第1開口部34eよりも小さくてもよいし、第2開口部41dおよび第1開口部34eが、互いに同等の大きさであってもよい。
また、上記実施形態においては、操作ボタン15が、固定具17によりガイド筒部34に固定されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、操作ボタン15が直接、ガイド筒部34に固定されてもよい。
また、上記実施形態においては、操作ボタン15が有頂筒状に形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、操作ボタン15は膜状に形成されてもよい。
また、上記実施形態においては、連通孔21および流通孔41cが、それぞれ複数形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。連通孔21および流通孔41cは、それぞれ1つずつ形成されてもよい。
また、容器本体11は、自立可能な底部を有する形状に限らず適宜変更可能であり、容器本体11の横断面形状等も種々のものを採用することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 塗布容器
11 容器本体
11a 口部
12 中栓部材
13 計量筒部材
14 塗布栓
15 操作ボタン
21 連通孔
28 流通路
29 計量室
33 計量筒本体
34 ガイド筒部
34e 第1開口部
35 吐出孔
41c 流通孔
41d 第2開口部
42a 弁体
O 容器軸
P1 計量位置
P2 塗布位置
S 被塗布部

Claims (2)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成する計量筒本体、および内側が前記計量室に連通するとともに、前記計量筒本体から容器軸方向の外側に向けて延びるガイド筒部を有する計量筒部材と、
    前記ガイド筒部内に、容器軸方向に移動自在に挿入され、容器軸方向の外端部に吐出孔が形成されるとともに、内側に前記吐出孔に連通する流通路が形成された筒状の塗布栓と、を備え、
    前記塗布栓は、
    前記連通孔を通して前記容器本体内と前記計量室とを連通させ、かつ前記計量室と前記流通路との連通を遮断する計量位置と、
    容器軸方向において前記計量位置よりも前記中栓部材側に位置するとともに、前記連通孔を通した前記容器本体内と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記流通路とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
    前記塗布栓の周壁には、この塗布栓が前記塗布位置に位置するときに、前記ガイド筒部の周壁を貫通する第1開口部と連通する第2開口部が形成され、
    前記ガイド筒部には、前記第1開口部を覆うとともに、弾性変形可能な操作ボタンが配設されていることを特徴とする塗布容器。
  2. 前記塗布栓には、
    前記連通孔を通した前記容器本体内と前記計量室との連通およびその遮断を切替える弁体が配設されるとともに、この塗布栓の周壁を貫通し、前記流通路と連通する流通孔が形成され、
    前記流通孔は、前記塗布栓が前記計量位置に位置するときに、前記ガイド筒部の内周面により閉塞され、かつ前記塗布栓が前記塗布位置に位置するときに、前記計量室に開口することを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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