JP6764808B2 - 内容物を計量して塗布する塗布容器 - Google Patents
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Description
その後、前記倒立姿勢等のままで、塗布栓の容器軸方向の外端部を、被塗布部に押し付ける等することにより、塗布栓を塗布位置に移動させることで、容器本体内から計量室への内容物の流出が規制された状態で、計量室と流通路とが連通し、計量室の内容物を、流通路および吐出孔を通して被塗布部に吐出することができる。
この場合には、塗布栓に前記弁体が配設されるとともに、前記流通孔が形成されているので、計量位置および塗布位置それぞれにおける、容器本体内と計量室との連通およびその遮断、並びに計量室と流通路との連通およびその遮断を、簡易な構成で確実に切替えることができる。
図1に示すように、塗布容器10は、内容物が収容される容器本体11と、容器本体11の口部11aに装着された中栓部材12と、中栓部材12との間に、計量室29を形成する計量筒部材13と、外端部に吐出孔35が形成された塗布栓14と、容器本体11の口部11aに着脱自在に装着されたオーバーキャップ16と、を備えている。
以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器軸方向のうち、容器本体11側を下側、吐出孔35側を上側という。また、容器軸方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
支持筒22、内フランジ部23、シール筒24、および受部材25は容器軸Oと同軸に配置されている。
シール筒24は、内フランジ部23における径方向の外端部から、下方に向けて延びている。シール筒24は、下端部を除く全域にわたって、口部11a内に密に嵌合されている。
ガイド部26は、塗布栓14の容器軸方向の移動を案内する。ガイド部26は、受部材25の底壁の内周縁部から上方に向けて突出する有頂筒状に形成されている。ガイド部26は、容器軸Oと同軸に配置されている。ガイド部26の頂壁は、支持筒22の上端縁よりも上方に位置している。なお、ガイド部26は有頂筒状の他、柱状等、適宜設計変更が可能である。
連通孔21は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。各連通孔21は、容器軸方向に沿う縦断面視でL字状を呈している。なお、連通孔21は、受部材25の底壁およびガイド部26の周壁のうち、いずれか一方に形成されてもよい。
計量筒部材13は多段筒状に形成されている。計量筒部材13は、容器本体11の口部11a、および中栓部材12に装着された装着筒部32と、装着筒部32の上端部から容器軸方向に延び、外径および内径が装着筒部32よりも縮径されるとともに、内側が計量室29とされた計量筒本体33と、計量筒本体33の上端部から上方に向けて突出するガイド筒部34と、を備えている。
装着筒部32、計量筒本体33、およびガイド筒部34は、容器軸Oと同軸に配置されている。装着筒部32、計量筒本体33、およびガイド筒部34は、一体に形成されている。
計量筒本体33のうち、環状連結壁32Aから下方に延びる下端部は、装着筒部32の上端部と径方向に対向している。装着筒部32の上端部と、計量筒本体33の下端部と、の間の径方向の隙間に、中栓部材12の支持筒22が嵌合されている。計量筒本体33の下端部は、中栓部材12の内フランジ部23における径方向の外端部上に配置されている。
計量筒本体33の上側部分は、下側部分から上方に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びている。計量筒本体33の上側部分は、上方に向けて膨出する突曲面状に形成されている。
ガイド筒部34における上端部の内周面には、径方向の外側に向けて窪み、かつ上方に向けて開口する嵌合凹部34aが全周にわたって連続して形成されている。ガイド筒部34における下端部の内周面には、径方向の外側に向けて窪み、かつ下方に向けて開口する係合凹部34bが全周にわたって連続して形成されている。
塗布栓14は、ガイド筒部34内に挿入された本体筒部41と、本体筒部41の下端部から下方に向けて突出し、外径および内径が、本体筒部41よりも拡径された弁筒部42と、を備えている。本体筒部41および弁筒部42は、容器軸方向に延び、容器軸Oと同軸に配置されている。本体筒部41および弁筒部42は、一体に形成されている。
本体筒部41の上端部43には、吐出孔35が形成された閉塞板41aが配設されている。閉塞板41aは表裏面が容器軸方向を向いている。吐出孔35は、閉塞板41aに周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、吐出孔35は、径方向に間隔をあけて複数形成されてもよいし、周方向および径方向の双方向に間隔をあけて複数形成されてもよい。
本体筒部41の周壁のうち、弁筒部42の上端と容器軸方向に連なる下端部に、この周壁を径方向に貫通し、流通路28と連通する流通孔41cが形成されている。
弁体42aの下端縁は、中栓部材12における受部材25の周壁内に、容器軸方向に摺動可能に嵌合され、連通孔21を上方から覆っている。これにより、弁体42aは、計量室29と連通孔21との連通を遮断している。
周壁部62の下部における内周面には、雌ねじ部が形成されており、オーバーキャップ16は、口部11aの雄ねじ部に螺着されている。なおオーバーキャップ16は、例えば、アンダーカット嵌合により口部11aに装着される等して、容器本体11に対して容器軸O回りに回転させることなく着脱される構成であってもよい。
係合筒64の下端部には、塗布栓14の上述した外周凹部41bに、離脱可能に係合された係合部64aが形成されている。これにより、オーバーキャップ16は、容器本体11の口部11aからの離脱に伴って塗布栓14を上昇させる。
係合筒64の下端部は、下方に向かうに従い漸次、外径が縮径する先細り形状をなし、ガイド筒部34における上述の嵌合凹部34a内に挿入されている。なお、係合筒64の下端部における外周面と、嵌合凹部34aの内周面と、を液密に当接させてもよい。これにより、塗布栓14の吐出孔35と外部とのシール性を確実なものとすることができる。
第2開口部41dは、塗布栓14における本体筒部41の周壁を貫通している。第2開口部41dは、本体筒部41の周壁のうち、ガイド筒部34の第1開口部34eと径方向に隣接する部分に形成されている。図示の例では、塗布栓14が計量位置P1に位置するとき、および塗布栓14が塗布位置P2に位置するときの双方で、常にガイド筒部34の第1開口部34eと、本体筒部41の第2開口部41dと、が連通している。また、第2開口部41dは、第1開口部34eよりも大きい。
ガイド筒部34の外周面における第1開口部34eの開口周縁部には、図2に示されるような容器軸Oに直交する横断面視において、ガイド筒部34の外周面に対して、その接線方向の両外側に向けて各別に突出する接続板34fが形成されている。
接続板34f、第1嵌合筒部34c、および第2嵌合筒部34dは、一体に形成されている。
第1嵌合筒部34cと第2嵌合筒部34dとの間には、リング状の固定具17が挿し込まれている。固定具17は、第1嵌合筒部34cの開口端縁との間で、操作ボタン15の固定フランジ部15bを挟んでいる。これにより、操作ボタン15はガイド筒部34に固定されている。
初期状態の塗布容器10において、容器本体11の口部11aとオーバーキャップ16との螺着を解除し、オーバーキャップ16を取り外す。
これにより、オーバーキャップ16と塗布栓14との係合が解除され、オーバーキャップ16のみが上方移動することで、オーバーキャップ16と容器本体11との螺着が解除され、オーバーキャップ16が取り外される。
この際、前述のように、計量室29と流通路28との連通が遮断されているため、流通路28を通した吐出孔35から外部への内容物の流出が規制されている。これにより、計量室29に所定量の内容物が計量される。なお、倒立姿勢では、塗布容器10の上下が反転するため、容器軸方向に沿う塗布栓14側が下側、容器本体11側が上側となる。
また、上記実施形態においては、操作ボタン15が、固定具17によりガイド筒部34に固定されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、操作ボタン15が直接、ガイド筒部34に固定されてもよい。
また、上記実施形態においては、操作ボタン15が有頂筒状に形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、操作ボタン15は膜状に形成されてもよい。
また、容器本体11は、自立可能な底部を有する形状に限らず適宜変更可能であり、容器本体11の横断面形状等も種々のものを採用することができる。
11 容器本体
11a 口部
12 中栓部材
13 計量筒部材
14 塗布栓
15 操作ボタン
21 連通孔
28 流通路
29 計量室
33 計量筒本体
34 ガイド筒部
34e 第1開口部
35 吐出孔
41c 流通孔
41d 第2開口部
42a 弁体
O 容器軸
P1 計量位置
P2 塗布位置
S 被塗布部
Claims (2)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成する計量筒本体、および内側が前記計量室に連通するとともに、前記計量筒本体から容器軸方向の外側に向けて延びるガイド筒部を有する計量筒部材と、
前記ガイド筒部内に、容器軸方向に移動自在に挿入され、容器軸方向の外端部に吐出孔が形成されるとともに、内側に前記吐出孔に連通する流通路が形成された筒状の塗布栓と、を備え、
前記塗布栓は、
前記連通孔を通して前記容器本体内と前記計量室とを連通させ、かつ前記計量室と前記流通路との連通を遮断する計量位置と、
容器軸方向において前記計量位置よりも前記中栓部材側に位置するとともに、前記連通孔を通した前記容器本体内と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記流通路とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
前記塗布栓の周壁には、この塗布栓が前記塗布位置に位置するときに、前記ガイド筒部の周壁を貫通する第1開口部と連通する第2開口部が形成され、
前記ガイド筒部には、前記第1開口部を覆うとともに、弾性変形可能な操作ボタンが配設されていることを特徴とする塗布容器。 - 前記塗布栓には、
前記連通孔を通した前記容器本体内と前記計量室との連通およびその遮断を切替える弁体が配設されるとともに、この塗布栓の周壁を貫通し、前記流通路と連通する流通孔が形成され、
前記流通孔は、前記塗布栓が前記計量位置に位置するときに、前記ガイド筒部の内周面により閉塞され、かつ前記塗布栓が前記塗布位置に位置するときに、前記計量室に開口することを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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