JP6088885B2 - 塗布容器 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1記載の液体計量器付き容器が知られている。この容器は、容器体と、容器体に装着された装着部材と、装着部材に着脱可能に装着された液体計量器と、を備えている。この容器では、液体計量器内に内容物を計量した後、液体計量器を装着部材から取り外して液体計量器内に計量された内容物を使用する。
実開平6−61749号公報
しかしながら、前記従来の容器を用いて、計量された内容物を被塗布部に少量ずつ分割して塗布する場合には、計量時には液体計量器を装着部材に装着させておく必要がある一方、塗布時には液体計量器を装着部材から離脱させる必要があり、操作性に改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、計量された内容物を簡便に塗布することができる塗布容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る塗布容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する計量室と、前記計量室から容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて開口する流通孔と、が設けられたキャップ体と、容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて付勢された状態で、前記流通孔から容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて出没自在に突出し、前記計量室と前記流通孔との連通を遮断する塗布栓と、前記容器本体内と前記計量室との連通および遮断を切り替える開閉弁と、を備え、前記キャップ体には、前記計量室の少なくとも一部を画成する弾性壁部が設けられ、前記塗布栓は、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて押し込まれることで、前記計量室と前記流通孔とを連通させ、前記弾性壁部を弾性変形させて前記計量室を縮小させた後、前記弾性壁部を復元変形させて前記計量室を拡大させているときに、前記容器本体内と前記計量室とが連通することを特徴とする。前記弾性壁部を弾性変形させて前記計量室を縮小させているときに、前記計量室と前記容器本体内とが連通してもよい。
この発明では、弾性壁部をキャップ体の内側に向けて弾性変形させて計量室を縮小させた後、弾性壁部を復元変形させて計量室を拡大させると、計量室内が負圧になろうとする。このとき、開閉弁により容器本体内と計量室とを連通させることで、容器本体内の内容物が計量室内に吸い込まれ、計量室内に内容物が計量される。
そしてこの塗布容器を、流通孔を下方に向けた塗布姿勢にするとともに、開閉弁により容器本体内と計量室との連通を遮断させた状態で、塗布栓を、被塗布部に押し当てて容器軸方向に沿う容器本体の内側に、塗布栓に作用する付勢力に抗して押し込む。すると、計量室と流通孔とが連通して、計量室内に計量された内容物が、流通孔を通して被塗布部に塗布される。
その後、塗布栓の被塗布部への押し込みを解除すると、塗布栓が、前述の付勢力により、容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて移動させられる。すると、計量室と流通孔との連通が塗布栓により遮断され、流通孔を通した被塗布部への内容物の塗布が停止される。
この塗布容器によれば、この塗布容器を塗布姿勢にした状態で、塗布栓を被塗布部に押し当てるという簡便な操作により、計量室内に計量された内容物を被塗布部に塗布することができる。このとき、容器本体の口部に装着されたキャップ体ではなく、容器本体の胴部を把持しながら内容物を塗布すること等も可能になり、例えば容器本体に多量の内容物が収容されている場合などであっても安定に操作することができる。
以上より、計量された内容物を簡便に塗布することができる。
また、塗布栓を被塗布部に押し当てた後、この押し込みを解除するタイミングを調節することで、内容物の一回あたりの塗布量を調整することができるので、計量室内に計量された内容物を、被塗布部に精度良く少量ずつ分割して塗布することができる。
また、前記開閉弁は、この塗布容器を、前記流通孔を下方に向けた塗布姿勢にした状態で、自重により移動することで前記容器本体内と前記計量室との連通を遮断してもよい。
この場合、開閉弁が、この塗布容器を塗布姿勢にした状態で、自重により移動することで容器本体内と計量室との連通を遮断するので、内容物を塗布するときに、容器本体内と計量室との連通を、簡素な構成で確実に遮断することが可能になり、計量室内に計量された内容物よりも多くの内容物が塗布されるのを確実に抑えることができる。
また、前記弾性壁部は、径方向の内側に向けて弾性変形可能に設けられ、前記計量室内には、径方向の内側に向けて弾性変形させられた前記弾性壁部が、容器軸に直交する横断面視において径方向の内側に向けて突をなした状態で当接することで、前記弾性壁部の更なる弾性変形を規制する規制部材が設けられていてもよい。
この場合、計量室内に規制部材が設けられているので、計量室内に内容物を計量するときに、弾性壁部を、規制部材により規制されるまで弾性変形させることで、弾性壁部の変形量を毎回、同等に維持することが可能になり、内容物を計量室内に高精度に計量することができる。
また規制部材が、径方向の内側に向けて弾性変形させられた弾性壁部の更なる弾性変形を、この弾性壁部が、前記横断面視において径方向の内側に向けて突をなした状態で規制するので、この弾性壁部が復元変形するときに、計量室内を大きく負圧にすることができる。これにより、容器本体内の内容物を計量室内に安定に吸い込ませることが可能になり、内容物を計量室内に一層高精度に計量することができる。
本発明に係る塗布容器によれば、計量された内容物を簡便に塗布することができる。
本発明の一実施形態に係る塗布容器の縦断面図である。 図1に示す塗布容器の要部の縦断面図である。 図1に示す塗布容器の要部の縦断面図である。 図2に示すA−A線切断部端面図である。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る塗布容器を説明する。
この塗布容器10は、例えば育毛剤などの液状の内容物Mを、一定量計量した後、図示しない被塗布部に少量ずつ分割して塗布する。この塗布容器10は、例えば一日の全体の使用量が定められた内容物Mを、場所やタイミングなどを異ならせて少量ずつ塗布するため等に用いられる。
図1に示すように、塗布容器10は、容器本体11と、キャップ体12と、塗布栓13と、開閉弁14と、オーバーキャップ15と、を備えている。
ここで容器本体11は、有底筒状に形成され、キャップ体12は、容器本体11の後述する口部11cに装着され、オーバーキャップ15は、有頂筒状に形成されるとともにキャップ体12を覆っている。そして容器本体11、キャップ体12およびオーバーキャップ15の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ってオーバーキャップ15側を上側といい、容器本体11側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体11は、底部11a、胴部11bおよび口部11cが下側から上側に向けてこの順に連設されてなる。容器本体11には、内容物Mが収容される。
図1および図2に示すように、キャップ体12は、容器本体11の口部11cに装着された底壁部材21と、底壁部材21との間に弁室S1を画成する弁室部材22と、底壁部材21に立設された側壁部材23と、側壁部材23を閉塞する頂壁部材24と、を備えている。
底壁部材21は、外筒部25と、内筒部26と、連結部27と、立ち上がり筒部28と、垂下筒部29と、を備えている。外筒部25、内筒部26、連結部27、立ち上がり筒部28および垂下筒部29は、容器軸Oと同軸に配置されている。
外筒部25は、口部11cの外周面に螺着され、外筒部25には、オーバーキャップ15の下端部が着脱可能に嵌合されている。内筒部26は、有底筒状に形成され、口部11c内に液密に嵌合されている。連結部27は、口部11cの開口端縁上に配置された環状に形成され、外筒部25および内筒部26の上端部同士をそれぞれの周方向の全周にわたって連結している。
立ち上がり筒部28および垂下筒部29は、内筒部26の底壁部26aに設けられている。立ち上がり筒部28は、底壁部26aに立設されている。垂下筒部29は、立ち上がり筒部28よりも小径に形成され、底壁部26aから下方に向けて延設されている。垂下筒部29には、チューブ体32が装着されている。チューブ体32の上端部は、垂下筒部29内に嵌合されている。チューブ体32の下端部は、容器本体11の底部11aに近接または当接している。
内筒部26の底壁部26aには、連通孔30と、突条部31と、が更に設けられている。連通孔30は、容器軸Oと同軸に配置され、垂下筒部29やチューブ体32よりも小径に形成されている。連通孔30は、底壁部26aを容器軸O方向に貫通し、立ち上がり筒部28内とチューブ体32内とを連通している。
突条部31は、底壁部26aのうち、立ち上がり筒部28よりも径方向の内側に位置する中央部の上面に配設されている。突条部31は、径方向に延在していて、突条部31における径方向の内側の端部は、底壁部26aにおける連通孔30の開口周縁部に位置している。突条部31における径方向の外側の端部は、立ち上がり筒部28の内周面に連結されている。突条部31は、周方向に間隔をあけて複数配置され、周方向に隣り合う突条部31同士の間には、径方向の内側および上側に向けて開口する連通凹部33が形成されている。
弁室部材22は、容器軸Oと同軸に配置された筒状に形成され、立ち上がり筒部28から上側(容器軸O方向に沿う容器本体11の外側)に向けて延在している。弁室部材22は、底壁部材21とは別体に形成され、立ち上がり筒部28に装着されている。弁室部材22は、基筒部34と、弁座筒部35と、を備えている。基筒部34および弁座筒部35は、容器軸Oと同軸に配置されている。
基筒部34は、上端部同士が互いに連結された二重筒状に形成され、立ち上がり筒部28は、基筒部34の内筒と外筒との間に嵌合されている。弁座筒部35は、基筒部34に立設されている。弁座筒部35は、テーパ状に形成され、下側から上側(容器軸O方向に沿う容器本体11の内側から外側)に向かうに従い漸次、小径になっている。この弁室部材22と、立ち上がり筒部28と、底壁部26aの前記中央部と、の間には、前記弁室S1が画成されている。
側壁部材23は、容器軸Oと同軸の円筒状に形成されている。側壁部材23は、底壁部材21と一体に形成され、前記連結部27に立設されている。
頂壁部材24は、側壁部材23と別体に形成され、側壁部材23の上端部に装着されている。頂壁部材24は有頂筒状に形成され、頂壁部材24の周壁部は二重筒状に形成されている。側壁部材23の上端部は、前記周壁部の内筒と外筒との間に嵌合されている。
頂壁部材24の頂壁部24aには、装着筒部36と、流通筒部37と、が設けられている。装着筒部36および流通筒部37は、容器軸Oと同軸に配置されている。装着筒部36は、頂壁部24aから下方に向けて延設されている。流通筒部37は、装着筒部36よりも小径に形成され、頂壁部24aに立設されている。流通筒部37の下端開口部は、下方に向けて開口している。
装着筒部36には、支持部材38が装着されている。支持部材38は、容器軸Oと同軸に配置された筒状の本体筒部39と、本体筒部39から径方向の内側に向けて突出された環状のフランジ部40と、を備えている。本体筒部39の上端部は、頂壁部材24の前記周壁部と装着筒部36との間に嵌合されている。フランジ部40の上面は、装着筒部36の下端部に当接している。
このキャップ体12には、容器本体11内に連通する計量室S2と、計量室S2から上側(容器軸O方向に沿う容器本体11の外側)に向けて開口する流通孔41と、が設けられている。計量室S2は、キャップ体12内に配設されていて、底壁部材21と、弁室部材22と、側壁部材23と、頂壁部材24と、の間に画成されている。計量室S2は、弁室S1、連通孔30およびチューブ体32内を通して容器本体11内に連通している。流通孔41は、流通筒部37の内部とされ、容器軸Oと同軸に配置されている。
塗布栓13は、上側(容器軸O方向に沿う容器本体11の外側)に向けて付勢された状態で、流通孔41から上側に向けて出没自在に突出し、計量室S2と流通孔41との連通を遮断する。
塗布栓13は、前記支持部材38により上方付勢状態で支持されている。塗布栓13は、前記フランジ部40の内周面に、弾性連結部42を介して連結されている。弾性連結部42は、塗布栓13を、支持部材38に対して上側に付勢する。塗布栓13、支持部材38および弾性連結部42は、一体に形成されている。
塗布栓13は、有頂筒状に形成されている。塗布栓13は、上側の基部13aと、下側の拡径部13bと、が、段部13cを介して連結された多段筒状に形成されている。流通孔41内のうち、この流通孔41の内周面と、基部13aの外周面と、の間には、計量室S2に連通可能な流通路41aが形成される。流通路41aは、上側(容器軸O方向に沿う容器本体11の外側)に向けて開口している。段部13cは、頂壁部24aの下面に当接することで、計量室S2と流通路41aとの連通を遮断する。
開閉弁14は、容器本体11内と計量室S2との連通および遮断を切り替える。この塗布容器10を、流通孔41を鉛直上方に向けた正立姿勢にした状態で、開閉弁14は、容器本体11内と計量室S2とを連通させる。この塗布容器10を正立姿勢にした状態で、開閉弁14は、前記突条部31の径方向の内側の端部上に位置していて、容器本体11内と計量室S2とを、チューブ体32内、連通孔30、連通凹部33および弁室S1を通して連通させる。
図3に示すように、この塗布容器10を、流通孔41を鉛直下方に向けた塗布姿勢にした状態では、開閉弁14は、自重により移動することで容器本体11内と計量室S2との連通を遮断する。開閉弁14は、この塗布容器10を塗布姿勢にした状態で、自重により弁室S1内を移動し、弁座筒部35の内周面上に着座することで、弁室S1と計量室S2との連通を遮断する。
ここで図2および図4に示すように、前記キャップ体12には、計量室S2の少なくとも一部を画成する弾性壁部43が設けられている。弾性壁部43は、径方向の内側に向けて弾性変形可能に設けられ、前記側壁部材23に配設されている。弾性壁部43は、周方向に間隔をあけて複数設けられていて、側壁部材23のうち、容器軸Oを間に挟んで対向する部分に一対設けられている。両弾性壁部43は、これらの両弾性壁部43が容器軸Oを挟む左右方向に対称となっている。両弾性壁部43の周方向に沿った各大きさは、側壁部材23のうち、両弾性壁部43の間に周方向に挟まれた部分それぞれの周方向に沿った各大きさよりも大きい。
両弾性壁部43は、例えば軟質ポリエチレン、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、エラストマー等の弾性変形可能な軟材質で形成されている。側壁部材23のうち、弾性壁部43以外の部分を構成するベース部44は、例えばポリプロピレン(PP)等、弾性壁部43よりも硬質な硬材質で形成され、底壁部材21と一体に形成されている。これらのベース部44および底壁部材21の連結体と、前記弾性壁部43と、は、例えばインサート成形や二色成形などにより一体成型される。
なおベース部44には、内部に弾性壁部43が配置される配置口44aが形成されている。配置口44aの内周縁部には、この配置口44aの全周にわたって延在する突起部が形成されている。
前記計量室S2内には、規制部材45が設けられている。規制部材45は、各弾性壁部43に対応して複数、つまり一対設けられている。両規制部材45は、左右方向に対称となっている。各規制部材45は、一対の柱状部45aを備えている。両柱状部45aは、容器軸O方向および左右方向の両方向に直交する前後方向に間隔をあけて配置され、前後方向に対称になっている。柱状部45aは、前記横断面視において、前後方向に長い矩形状に形成され、前後方向の外側から内側に向かうに従い漸次、左右方向の外側から内側に向けて延在している。
規制部材45は、径方向の内側に向けて弾性変形させられた弾性壁部43が、容器軸Oに直交する横断面視において径方向の内側に向けて突をなした状態で当接することで、弾性壁部43の更なる径方向の内側に向けた弾性変形を規制する。図示の例では、前記横断面視において径方向の内側に向けて突となる凸曲線状をなした状態の弾性壁部43の更なる弾性変形が、規制部材45により規制される。
図2に示すように、柱状部45aのうち、下端部は弁室部材22に、上端部は支持部材38にそれぞれ接続されている。柱状部45aの下端部は、弁室部材22に直結され、柱状部45aの上端部は、支持部材38に連結部材46を介して連結されている。連結部材46は、筒状部46aと、連結片部46bと、を備えている。筒状部46aは、本体筒部39内に嵌合され、筒状部46aの上端面は、フランジ部40の下面に当接している。柱状部45aの上端部は、筒状部46a内に位置していて、連結片部46bは、径方向に延在し、柱状部45aの上端部と筒状部46aの内周面とを連結している。
前記塗布容器10を使用するときには、オーバーキャップ15を外すとともに、この塗布容器10を正立姿勢にし、容器本体11内と計量室S2とを、チューブ体32内、連通孔30、連通凹部33および弁室S1を通して連通させる。そして、図2および図4それぞれに2点鎖線で示されるように、弾性壁部43をキャップ体12の内側に向けて弾性変形させ、例えば計量室S2内の空気を容器本体11内に圧送させる等しながら、計量室S2を縮小させる。このとき、キャップ体12を例えば指などで左右方向の両側から挟み込み、弾性壁部43を、この弾性壁部43が規制部材45に当接するまで径方向の内側に押し込んで弾性変形させる。
その後、弾性壁部43に対する押し込みを解除することで弾性壁部43を復元変形させ、計量室S2を拡大させると、計量室S2内が負圧になろうとする。このとき、前述のように容器本体11内と計量室S2とが連通していることで、容器本体11内の内容物Mが、チューブ体32内、連通孔30、連通凹部33および弁室S1を通して計量室S2内に吸い込まれ、計量室S2内に内容物Mが計量される。
そして図3に示すように、この塗布容器10を塗布姿勢にし、開閉弁14により容器本体11内と計量室S2との連通を遮断させた状態で、塗布栓13を、被塗布部に押し当てて容器軸O方向に沿う容器本体11の内側に、弾性連結部42から塗布栓13に作用する付勢力に抗して押し込む。すると、塗布栓13の前記段部13cが頂壁部24aから離反することで、計量室S2と、流通孔41のうちの流通路41aと、が連通して、計量室S2内に計量された内容物Mが、流通路41a(流通孔41)を通して被塗布部に塗布される。
その後、塗布栓13の被塗布部への押し込みを解除すると、塗布栓13が、弾性連結部42からの付勢力により、容器軸O方向に沿う容器本体11の外側に向けて移動させられる。すると、段部13cが再び頂壁部24aに当接することで、計量室S2と流通孔41との連通が塗布栓13により遮断され、流通孔41を通した被塗布部への内容物Mの塗布が停止される。
以上説明したように、本実施形態に係る塗布容器10によれば、この塗布容器10を塗布姿勢にした状態で、塗布栓13を被塗布部に押し当てるという簡便な操作により、計量室S2内に計量された内容物Mを被塗布部に塗布することができる。このとき、容器本体11の口部11cに装着されたキャップ体12ではなく、容器本体11の胴部11bを把持しながら内容物Mを塗布すること等も可能になり、例えば、容器本体11に多量の内容物Mが収容されている場合などであっても安定に操作することができる。
以上より、計量された内容物Mを簡便に塗布することができる。
また、塗布栓13を被塗布部に押し当てた後、この押し込みを解除するタイミングを調節することで、内容物Mの一回あたりの塗布量を調整することができるので、計量室S2内に計量された内容物Mを、被塗布部に精度良く少量ずつ分割して塗布することができる。
また開閉弁14が、この塗布容器10を塗布姿勢にした状態で、自重により移動することで容器本体11内と計量室S2との連通を遮断するので、内容物Mを塗布するときに、容器本体11内と計量室S2との連通を、簡素な構成で確実に遮断することが可能になり、計量室S2内に計量された内容物Mよりも多くの内容物Mが塗布されるのを確実に抑えることができる。
また本実施形態では、弾性壁部43が、周方向に間隔をあけて複数設けられているので、例えば弾性壁部43が、周方向の全周にわたって延在している場合に比べて、弾性壁部43の変形の態様を毎回、同等に保持し、弾性壁部43の変形量を安定させることが可能になり、内容物Mを計量室S2内に精度よく計量することができる。
さらに、計量室S2内に規制部材45が設けられているので、計量室S2内に内容物Mを計量するときに、弾性壁部43を、規制部材45により規制されるまで弾性変形させることで、弾性壁部43の変形量を毎回、同等に維持することが可能になり、内容物Mを計量室S2内に高精度に計量することができる。
また規制部材45が、径方向の内側に向けて弾性変形させられた弾性壁部43の更なる弾性変形を、この弾性壁部43が、前記横断面視において径方向の内側に向けて突をなした状態で規制するので、この弾性壁部43が復元変形するときに、計量室S2内を大きく負圧にすることができる。これにより、容器本体11内の内容物Mを計量室S2内に安定に吸い込ませることが可能になり、内容物Mを計量室S2内に一層高精度に計量することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、チューブ体32はなくてもよい。
また前記実施形態では、オーバーキャップ15は、キャップ体12に着脱可能に装着されているものとしたが、これに限られず、オーバーキャップを、流通孔を開閉可能な他の構成に適宜変更してもよい。例えばオーバーキャップを、キャップ体の頂壁部材にヒンジ部を介して連設し、オーバーキャップが、キャップ体のうち、流通筒部のみを開閉可能に覆っていてもよい。さらにオーバーキャップはなくてもよい。
また前記実施形態では、チューブ体32の下端部は、容器本体11の底部11aに近接または当接しているものとしたが、これに限られない。例えばチューブ体の下端部は、容器本体の胴部における容器軸方向の中央部に配置されていてもよい。
また規制部材45は、前記実施形態に示したものに限られず、径方向の内側に向けて弾性変形させられた弾性壁部が、前記横断面視において径方向の内側に向けて突をなした状態で当接することで、弾性壁部の更なる径方向の内側に向けた弾性変形を規制する他の構成に適宜変更してもよい。例えば、一対の柱状部に代えて、前記横断面視において径方向の内側に向けて凸となる凸曲線状に形成された壁状部を備えていてもよい。さらに例えば、前記壁状部が、前記横断面視において直線状に延在していてもよい。
また一対の規制部材45のうち、一方の規制部材45のみが設けられていてもよく、さらに規制部材45がなくてもよい。
また前記実施形態では、弾性壁部43が、周方向に間隔をあけて複数設けられているものとしたが、これに限られない。例えば弾性壁部が、周方向の全周にわたって連続して設けられていてもよい。この場合、塗布栓を被塗布部に押し当てたときに、弾性壁部を容器軸方向に弾性変形させることで、キャップ体を容器軸方向に圧縮変形させることが可能になり、内容物の塗布量を調整し易くするとともに、塗布栓から被塗布部に加えられる反力を低減させて被塗布部に対する当たりを弱め、使い心地性を向上させることができる。
さらに前記実施形態では、弾性壁部43が側壁部材23に設けられているものとしたが、これに限られない。例えば弾性壁部が、頂壁部材に設けられ、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて弾性変形可能に形成されていてもよい。
また前記実施形態では、頂壁部材24と側壁部材23とが別体に形成されているものとしたが、一体に形成されていてもよい。この場合、底壁部材のうち、外筒部および連結部と、内筒部、立ち上がり筒部および垂下筒部と、が別体に形成され、外筒部および連結部の連結体が、側壁部材と一体に形成される一方、内筒部、立ち上がり筒部および垂下筒部の連結体が、側壁部材と別体に形成されていてもよい。
また塗布栓13は、前記実施形態に示したものに限られず、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて押し込まれることで、計量室と流通孔とを連通させる他の構成に適宜変更してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 塗布容器
11 容器本体
11c 口部
12 キャップ体
13 塗布栓
14 開閉弁
41 流通孔
43 弾性壁部
45 規制部材
M 内容物
O 容器軸
S2 計量室

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する計量室と、前記計量室から容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて開口する流通孔と、が設けられたキャップ体と、
    容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて付勢された状態で、前記流通孔から容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて出没自在に突出し、前記計量室と前記流通孔との連通を遮断する塗布栓と、
    前記容器本体内と前記計量室との連通および遮断を切り替える開閉弁と、を備え、
    前記キャップ体には、前記計量室の少なくとも一部を画成する弾性壁部が設けられ、
    前記塗布栓は、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて押し込まれることで、前記計量室と前記流通孔とを連通させ
    前記弾性壁部を弾性変形させて前記計量室を縮小させた後、前記弾性壁部を復元変形させて前記計量室を拡大させているときに、前記容器本体内と前記計量室とが連通することを特徴とする塗布容器。
  2. 請求項1記載の塗布容器であって、
    前記開閉弁は、この塗布容器を、前記流通孔を下方に向けた塗布姿勢にした状態で、自重により移動することで前記容器本体内と前記計量室との連通を遮断することを特徴とする塗布容器。
  3. 請求項1または2に記載の塗布容器であって、
    前記弾性壁部は、径方向の内側に向けて弾性変形可能に設けられ、
    前記計量室内には、径方向の内側に向けて弾性変形させられた前記弾性壁部が、容器軸に直交する横断面視において径方向の内側に向けて突をなした状態で当接することで、前記弾性壁部の更なる弾性変形を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする塗布容器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の塗布容器であって、
    前記弾性壁部を弾性変形させて前記計量室を縮小させているときに、前記計量室と前記容器本体内とが連通することを特徴とする塗布容器。
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