JP6942027B2 - 塗布容器 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来、内容物を計量して塗布する塗布容器として、例えば下記特許文献1に示されるように、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、中栓部材との間に、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、計量室内に設けられ、先端が吐出孔から計量室の外部に突出される塗布栓と、を備えた塗布容器が知られている。
塗布栓は、吐出孔と計量室との連通を遮断し、且つ計量室と連通孔とを連通させる計量位置と、計量位置よりも容器本体の底部側に位置すると共に、計量室と連通孔との連通を遮断し、且つ吐出孔と計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
中栓部材には、塗布位置において、塗布栓を容器軸方向に沿う容器本体の底部側に向けて弾性変位可能に支持する弾性体が一体形成されている。
上記塗布容器において内容物を被塗布部に塗布する場合には、塗布栓が計量位置に位置した状態で塗布容器の姿勢を変化させて計量室内に内容物を流入させる。続いて、塗布栓の先端を被塗布部に対して押付け、塗布栓を塗布位置に移動させる。これにより、塗布栓の先端を被塗布部に対して押付けながら、計量した内容物を被塗布部に対して塗布することが可能となる。また、塗布位置において塗布栓が弾性体によって支持されているので、例えば柔らかな塗布感触を得ることができ、快適で心地よい塗布が可能となる。
特開2016−193739号公報
しかしながら、上記従来の塗布容器では、弾性体が中栓部材に一体に形成されているので、弾性体を設計するにあたって、中栓部材を含めた設計になってしまい、弾性体を単体で設計することができない。そのため、弾性体を設計するにあたって、例えばその材質や形状等に制約が生じ易く、所望の弾性力を得難い等といった不都合があり、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、弾性体の設計自由度を向上することができると共に、弾性体を利用して塗布栓を所望の弾性力で弾性支持することができる塗布容器を提供することである。
(1)本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通じて前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量室内に容器軸方向に移動可能に配設されると共に、その先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、前記中栓部材と前記塗布栓との間に前記容器軸方向に弾性変形可能に配設され、前記塗布栓を前記連通孔側から弾性支持する弾性体と、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を許容する計量位置から前記連通孔側に向けて移動可能とされると共に、前記連通孔側に向けた移動によって前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容し、前記弾性体は、前記塗布栓及び前記中栓部材とは別体に形成されると共に、前記塗布栓が前記計量位置から前記連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形し、前記弾性体は、前記塗布栓が前記計量位置に位置しているときに、前記塗布栓と前記中栓部材との間に挟まれた状態で配設されている
本発明に係る塗布容器によれば、内容物を塗布するにあたって、塗布栓が計量位置に位置している状態で塗布栓の先端部が下向きとなるように容器本体の姿勢を変化させることで、容器本体内の内容物を、連通孔を通じて計量室内に流入させることができ、計量室内で内容物を計量することができる。続いて、この状態から塗布栓の先端部を被塗布部に押付けることで、塗布栓を計量筒部材に対して連通孔側に向けて移動させることができる。連通孔側に向けた塗布栓の移動によって、連通孔を通じた容器本体内と計量室内との連通を遮断することができると共に、例えば該遮断と同時、或いはそれ以降に吐出孔と計量室内との連通を許容することができる。そのため、連通孔を通じた容器本体内から計量室内への内容物の流入を規制しながら、計量室内で計量された内容物を吐出孔側に供給することができる。従って、吐出孔から吐出した内容物を、例えば、塗布栓の先端部を利用して被塗布部に塗布することができる。
特に、内容物を塗布するときに、弾性体によって連通孔側から弾性支持された塗布栓を被塗布部に押付けることができる。弾性体は、塗布栓が計量位置から連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形するので、例えば塗布栓が計量位置から移動した直後から弾性変形する、或いは塗布栓が計量位置から連通孔側に向かう移動途中で弾性変形する。従って、弾性体の弾性変形を利用して塗布栓を容器軸方向に弾性変位させながら、内容物を塗布することができる。
しかも、弾性体は塗布栓及び中栓部材とは別体に形成されているので、従来とは異なり、単独での設計が可能であり、その材質や形状等を自由に選択することができる。そのため、設計自由度が向上しており、所望の弾性力を有する弾性体とすることができる。従って、弾性体を利用して、所望の弾性力で塗布栓を弾性支持することができ、弾性力を有効に活用しながら内容物を塗布することができる。
例えば、弾性力の低い弾性体とすることで柔らかな塗布感触を実現することができ、快適で心地よい、ソフトタッチの塗布を可能とすることができる。また、弾性力の大きい弾性体とすることで適度な刺激を与えながら、マッサージするような快適な塗布を可能とすることができる。このように、弾性体の弾性力を任意に調整することが可能であるので、内容物を単純に塗布するだけでなく、用途等に応じた多様な塗布が可能となり、使い易い塗布容器とすることができる。
さらに、塗布栓が計量位置に位置しているときに、塗布栓を弾性体で弾性支持することができるので、塗布栓を計量位置に安定的に位置決めすることができる。従って、例えば容器本体の姿勢を変化させることで、容器本体内から計量室内への内容物の流入を安定して行うことができる。
また、内容物を塗布する際、例えば計量室内の内容物を吐出し終わった後、被塗布部に対する塗布栓の押付けを弱めることで、弾性体の弾性復元力によって塗布栓を計量位置に速やかに復帰させることができ、連通孔を通じて容器本体内の内容物を計量室内に再度流入させることができる。従って、被塗布部に対する塗布栓の押付けを再度行うことで、内容物の塗布を速やかに行うことができ、内容物の塗布を繰り返し効率良く行うことができる。
本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通じて前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量室内に容器軸方向に移動可能に配設されると共に、その先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、前記中栓部材と前記塗布栓との間に前記容器軸方向に弾性変形可能に配設され、前記塗布栓を前記連通孔側から弾性支持する弾性体と、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を許容する計量位置から前記連通孔側に向けて移動可能とされると共に、前記連通孔側に向けた移動によって前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容し、前記弾性体は、前記塗布栓及び前記中栓部材とは別体に形成されると共に、前記塗布栓が前記計量位置から前記連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形し、前記弾性体は、前記中栓部材及び前記塗布栓のうちのいずれか一方に対して固定された固定端部を備え、前記塗布栓が前記計量位置に位置しているときに、他方に対して非接触状態で配設されている。
この場合には、塗布栓が計量位置に位置しているときに、弾性体が前記他方に対して非接触とされているので、塗布栓は弾性体によって弾性支持されることなく計量位置に位置している。そして、塗布栓が計量位置から連通孔側に向けて移動して、計量位置から離間した後、連通孔側へ向けたさらなる移動の途中で弾性体が弾性変形する。これにより、塗布栓は弾性体によって弾性支持された状態となる。従って、塗布栓が計量位置から離間した後、連通孔側に向けてさらに移動する移動途中で、例えばソフトタッチの塗布やマッサージをするように快適な刺激を与えながらの塗布を行うことができる。
特に、弾性体は、中栓部材及び塗布栓のうちのいずれか一方に対して固定されるものの、他方に対しては塗布栓が計量位置に位置しているときに非接触とされているので、内容物の塗布の最中に、例えば被塗布部に対する塗布栓の押付けを弱めたとしても、弾性体の弾性復元力によって塗布栓が計量位置まで戻ってしまい難い。従って、意図しないタイミングで塗布栓が計量位置まで戻り、計量室内に容器本体内から新たな内容物が流入してしまうことを抑制することができる。そのため、例えば被塗布部に対する塗布栓の押付けを繰り返し行いながら、計量した内容物を複数回に分けて塗布するといった多様な使い方を行うことが可能である。
)前記塗布栓は、前記計量位置と、前記計量位置よりも前記連通孔側に位置すると共に、前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断する第1押込み位置と、前記第1押込み位置よりも前記連通孔側に位置すると共に、前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容する第2押込み位置と、の間を前記容器軸方向に移動可能とされても良い。
この場合には、内容物を塗布する際に、塗布栓を計量位置から第1押込み位置に移動させた後に第2押込み位置に移動させるので、吐出孔と計量室内とを連通させる前に、計量室内を密閉させることができる。そのため、塗布栓が計量位置から第2押込み位置に移動する過程で、例えば瞬間的に計量室内が吐出孔及び容器本体内の両方に連通してしまうといったことを確実に防止できる。従って、計量位置において計量室内に流入した内容物を、第1押込み位置で計量室内に確実にストックすることができ、その後に塗布栓が第2押込み位置に位置することで、ストックした計量室内の内容物を吐出孔から吐出することができる。従って、被塗布部に対して計量室内で計量した内容物をより確実に塗布することができ、使用性(塗布性)の優れた塗布容器とすることができる。
)前記計量室内には、前記塗布栓に対して一定の抵抗力を付与して、前記第1押込み位置を越えて前記第2押込み位置側から前記計量位置側に前記塗布栓が移動することを抑制する抵抗付与部が設けられても良い。
この場合には、例えば内容物の塗布の最中に、被塗布部に対する塗布栓の押付けを弱めたとしても、弾性体の弾性復元力によって塗布栓が第1押込み位置を越えて第2押込み位置側から計量位置側に移動してしまうことを、抵抗付与部から付与された抵抗力を利用して抑制することができる。従って、意図しないタイミングで塗布栓が計量位置まで戻り、計量室内に容器本体内から新たな内容物が流入してしまうことを、効果的に抑制することができる。そのため、例えば被塗布部に対する塗布栓の押付けを、第1押込み位置と第2押込み位置との間で塗布栓を移動させながら繰り返し行うことで、計量した内容物を複数回に分けて少量ずつ(小分けに)塗布できるといった多様な使い方を行うことが可能である。
なお、塗布栓が計量位置に位置しているときに、塗布栓と中栓部材との間に弾性体が挟まれた状態で配設されていたとしても、塗布栓が第1押込み位置を越えて第2押込み位置側から計量位置側に移動してしまうことを抑制することができる。
)前記塗布栓に形成された被係合部に対して前記容器軸方向に離脱可能に係合する係合部を有し、前記計量筒部材又は前記容器本体の口部に離脱可能に装着されるオーバーキャップを備え、前記係合部は、前記オーバーキャップの離脱時に、前記計量位置に前記塗布栓を移動させた後に前記被係合部から離脱しても良い。
この場合には、オーバーキャップの取外し操作に伴って、係合部が被係合部を介して塗布栓を計量位置に移動させた後に被係合部から離脱するので、オーバーキャップの取外しを行った段階で、塗布栓を計量位置に位置させることができる。従って、内容物の塗布を行うための前準備を速やかに行うことができ、使い易さを向上することができる。
)前記塗布栓に形成された被係合部に対して前記容器軸方向に離脱可能に係合する係合部を有し、前記計量筒部材又は前記容器本体の口部に離脱可能に装着されるオーバーキャップを備え、前記被係合部に対する前記係合部の係合力は、前記抵抗付与部の抵抗力よりも大きく、前記係合部は、前記オーバーキャップの離脱時に、前記計量位置に前記塗布栓を移動させた後に前記被係合部から離脱しても良い。
この場合には、オーバーキャップの取外し操作に伴って、係合部が被係合部を介して塗布栓を計量位置に移動させた後に被係合部から離脱するので、オーバーキャップの取外しを行った段階で、塗布栓を計量位置に位置させることができる。従って、内容物の塗布を行うための前準備を速やかに行うことができ、使い易さを向上することができる。
さらに、被係合部に対する係合部の係合力の方が抵抗付与部の抵抗力よりも大きいので、抵抗付与部を具備していたとしても、オーバーキャップの取外しに伴って、塗布栓を確実に計量位置に位置させることができる。
本発明に係る塗布容器によれば、弾性体の設計自由度を向上することができると共に、弾性体を利用して塗布栓を所望の弾性力で弾性支持することができるので、用途等に応じて例えばソフトタッチの塗布や、マッサージをするように快適な刺激を与えながらの塗布を行うことができる。
本発明に係る塗布容器の第1実施形態を示す半縦断面図である。 図1に示す塗布容器の塗布栓周辺を拡大した縦断面図である。 図2に示す状態からオーバーキャップを取り外し、塗布栓を計量位置に移動させた状態を示す縦断面図である。 図3に示す状態から塗布栓を押し下げて、塗布栓を第2押込み位置に移動させた状態を示す縦断面図である。 図3に示す状態から吐出孔が下向きとなるように塗布容器の姿勢を変化させた状態を示す縦断面図である。 図5に示す状態から、塗布栓を被塗布部に対して押し付けて、塗布栓を計量位置から第1押込み位置に移動させた状態を示す縦断面図である。 図6に示す状態から、塗布栓を被塗布部に対してさらに押し付けて、塗布栓を第1押込み位置から第2押込み位置に移動させた状態を示す縦断面図である。 本発明に係る塗布容器の第2実施形態を示す縦断面図である。 図8に示す状態からオーバーキャップを取り外し、塗布栓を計量位置に移動させた状態を示す縦断面図である。 図9に示す状態から吐出孔が下向きとなるように塗布容器の姿勢を変化させた状態を示す縦断面図である。 図10に示す状態から、塗布栓を被塗布部に対して押し付けて、塗布栓を計量位置から第1押込み位置に移動させた状態を示す縦断面図である。 図11に示す状態から、塗布栓を被塗布部に対してさらに押し付けて、塗布栓を第1押込み位置から第2押込み位置に移動させた状態を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る塗布容器の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、被塗布部S(図5〜図7参照)に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通する連通孔4が形成された中栓部材5と、中栓部材5との間に連通孔4を通じて容器本体2内に連通する計量室6を形成すると共に、計量室6内に連通する吐出孔7が形成された計量筒部材8と、計量室6内に配設された筒状の塗布栓9と、中栓部材5と塗布栓9との間に配設されたコイルばね(弾性体)10と、容器本体2の口部3に離脱可能に装着され、吐出孔7及び塗布栓9を覆う有頂筒状のオーバーキャップ11と、を備えている。
図1において、容器本体2、計量筒部材8、塗布栓9及びオーバーキャップ11は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿うオーバーキャップ11側を上方、その反対側(容器本体2側)を下方という。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
なお、内容物としては特に限定されるものではないが、例えば人体の頭皮、皮膚等に塗布する育毛剤、薬剤、化粧料等の液体が挙げられる。また、内容物は、人体用に限定されるものではなく、人体以外に塗布する液体でも構わない。さらに、内容物としては、液体に限定されるものではなく、例えば粒状、パウダー等の粉状の内容物でも構わない。
図1及び図2に示すように、容器本体2の口部3は下方から上方に向かって外径が段階的に縮径した二段筒状に形成されている。
具体的には、容器本体2の口部3は、容器本体2のうち口部3以外の部位(肩部20、胴部21及び底部22)よりも外径が小さく形成された第1口部23と、第1口部23よりも上方に配置され、第1口部23よりも外径がさらに小さく形成された第2口部24と、を備えている。なお、第1口部23の内径と第2口部24の内径とは、略同径とされている。
第1口部23の外周面には第1ねじ部25(例えば雄ねじ部)が形成され、第2口部24の外周面には径方向外側に向けて突出すると共に周方向に沿って延びる第1係止突起26が形成されている。第1係止突起26は、第2口部24の全周に亘って環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
第1口部23と肩部20との連結部分には、径方向外側へ向けて突出すると共に上下方向に沿って延びる第1回り止めリブ27が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
中栓部材5は、容器本体2の第2口部24の上端開口縁上に配置された環状のフランジ部30と、フランジ部30から下方に向けて延びると共に、容器本体2の口部3の内側(第1口部23の内側及び第2口部24の内側)に密に嵌合された第1シール筒部31と、フランジ部30から上方に向けて延びた嵌合筒部32と、嵌合筒部32の内側に、嵌合筒部32との間に間隔をあけて配設された有底筒状の受け筒部33と、嵌合筒部32の上端部と受け筒部33における周壁部36の上端部とを径方向に接続する環状の接続壁部34と、を備えている。
なお、中栓部材5は、例えばフランジ部30、第1シール筒部31、嵌合筒部32、受け筒部33及び接続壁部34が一体成形された合成樹脂製とされ、容器軸Oと同軸に配設されている。
中栓部材5は、フランジ部30が第2口部24の上端開口縁上に配置されていることで、その一部(下部側)が容器本体2の口部3の内側に配設された状態で口部3に装着されている。なお、第1シール筒部31の外周面と口部3の内周面との間には高いシール性が確保されている。
嵌合筒部32は、その外径が第1シール筒部31の外径よりも小さくなるように形成されている。ただし、嵌合筒部32の外径は、第1シール筒部31の外径と同径であっても構わないし、第1シール筒部31の外径よりも大きくても構わない。
接続壁部34における内周縁部側の上面には、下方に向けて凹んだ環状の窪み部35が形成されている。窪み部35は、径方向内側に向けて開口するように形成され、径方向内側に向いた環状壁35aを有している。
受け筒部33は、上端部が接続壁部34の内周縁部に接続された周壁部36と、周壁部36の下端開口部を閉塞する底壁部37と、を備え、上方に開口した状態で容器軸Oと同軸に配設されている。この受け筒部33に連通孔4が形成されている。連通孔4は、底壁部37と周壁部36とに亘って形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、受け筒部33の内側は、連通孔4を通じて容器本体2内に連通している。
ただし、連通孔4の形成箇所は、上述した場合に限定されるものではなく、例えば底壁部37に該底壁部37を上下方向に貫通するように形成されていても構わないし、周壁部36に該周壁部36を径方向に貫通するように形成されていても構わない。
受け筒部33の底壁部37には、塗布栓9を上下方向に移動可能にガイドするガイド軸38が形成されている。ガイド軸38は、底壁部37における中央部分から上方に向けて延びるように形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。図示の例では、ガイド軸38は、径方向よりも上下方向に長い側面視長方形状の2枚のガイドリブ38aが互いに直交するように配置された平面視十字状に形成されている。
ただし、ガイド軸38の形状は、この場合に限定されるものではなく、塗布栓9を上下方向に移動可能にガイドできれば、その形状は自由に設計して構わない。例えば、複数のガイドリブ38aが平面視で放射状に配置されるようにガイド軸38を形成しても構わないし、中実の円柱状にガイド軸38を形成しても構わない。
ガイド軸38は、中栓部材5の接続壁部34よりも上方に突出するように形成されている。ガイドリブ38aの外縁部と受け筒部33の周壁部36との間には、塗布栓9が上方から進入可能な環状の隙間が形成されている。ガイドリブ38aの上端部側の外縁部には、径方向外側に向けて突出する第1係合突起39が形成されている。
計量筒部材8は、容器本体2の第2口部24に装着される装着筒部40と、装着筒部40の上方に配設されると共に装着筒部40よりも径が小さく形成された第1中間筒部41と、第1中間筒部41の上方に配設されると共に第1中間筒部41よりも径が小さく形成された第2中間筒部42と、第2中間筒部42の上方に配設されると共に第2中間筒部42よりも径が小さく形成された吐出筒部43と、装着筒部40の上端部と第1中間筒部41の下端部とを連結する環状の第1連結壁部44と、第1中間筒部41の上端部と第2中間筒部42の下端部とを連結する環状の第2連結壁部45と、第2中間筒部42の上端部と吐出筒部43の下端部とを連結する環状の第3連結壁部46と、を備え、下方から上方に向かって段階的に縮径した多段筒状に形成されている。
なお、計量筒部材8は、例えば装着筒部40、第1中間筒部41、第2中間筒部42、吐出筒部43、第1連結壁部44、第2連結壁部45及び第3連結壁部46が一体成形された合成樹脂製とされ、容器軸Oと同軸に配設されている。
装着筒部40は、容器本体2の第2口部24を径方向外側から囲むように形成されていると共に、第2口部24よりも上方に延びるように形成されている。なお、装着筒部40の上端部は、中栓部材5における接続壁部34と同等の高さに位置している。第1連結壁部44は、装着筒部40の上端部から径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に延びるように傾斜しており、第1中間筒部41の下端部に接続されている。
装着筒部40の下端部には、径方向内側に向けて突出すると共に、周方向に沿って延び、且つ第2口部24に形成された第1係止突起26に対して下方から係止された第2係止突起47が形成されている。第2係止突起47は、装着筒部40の全周に亘って環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
第2係止突起47が第1係止突起26に対して下方から係止されていることで、計量筒部材8は第2口部24に対して上方への抜け止めがされた状態で装着されている。
ただし、第2口部24に対する計量筒部材8の装着方法は、上述した場合に限定されるものではなく、例えば第2口部24に対して装着筒部40を螺着させても構わない。
第1中間筒部41は、中栓部材5よりも上方に配置され、その下端部には上述のように第1連結壁部44が接続されている。第1中間筒部41の上端部は、ガイド軸38よりも上方に位置している。第2連結壁部45は、第1中間筒部41の上端部から径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に延びるように傾斜しており、第2中間筒部42の下端部に接続されている。
第1中間筒部41の下端部には、下方に向けて延びると共に、中栓部材5の嵌合筒部32に密に外嵌(径方向外側から密に嵌合)された第2シール筒部48が形成されている。第2シール筒部48は、装着筒部40との間に隙間をあけた状態で装着筒部40よりも径方向の内側に配設され、その下端部はフランジ部30に対して上方から接触している。これにより、計量筒部材8は、中栓部材5に対して上下方向に位置決めされていると共に、中栓部材5に対して組み合わされた状態で容器本体2の第2口部24に装着されている。
なお、第2シール筒部48の内周面と嵌合筒部32の外周面との間には高いシール性が確保されている。
第3連結壁部46は、第2中間筒部42の上端部から径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に延びるように傾斜しており、吐出筒部43の下端部に接続されている。
吐出筒部43は、その全長に亘って内径が変化しないストレート状に形成されている。吐出筒部43の内径は、ガイド軸38の外径よりも大きく形成され、且つ受け筒部33における周壁部36の内径と略同径となるように形成されている。なお、吐出筒部43の内側が内容物を外部に吐出する吐出孔7とされている。
上述のように構成された計量筒部材8の内部空間のうち、中栓部材5の接続壁部34、第1中間筒部41、第2中間筒部42、第2連結壁部45、第3連結壁部46及び塗布栓9によって画成される空間が計量室6とされている。
塗布栓9は、その上端部(先端部)50aが吐出孔7から計量室6の外部に突出した状態で、計量室6内に上下方向に沿って移動可能に配設されている。
具体的には、塗布栓9は、吐出孔7と計量室6内との連通を遮断し、且つ連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を許容する図3に示す計量位置P1から、下方(連通孔4側)に向けて移動可能とされている。このとき塗布栓9は、計量位置P1からの下方に向けた移動によって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断し、且つ該遮断以降の下方に向けたさらなる移動によって吐出孔7と計量室6内との連通を許容する。
より詳細に説明すると、塗布栓9は、図3に示す計量位置P1と、図2に示す第1押込み位置P2と、図4に示す第2押込み位置P3と、の間を上下方向に移動可能とされている。
第1押込み位置P2とは、図2に示すように計量位置P1よりも連通孔4側に塗布栓9が移動した位置であって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断し、且つ吐出孔7と計量室6内との連通を遮断している状態における塗布栓9の位置である。なお、本実施形態では、オーバーキャップ11が容器本体2の口部3に装着されているときに、塗布栓9は第1押込み位置P2に位置している。ただし、オーバーキャップ11の装着時、塗布栓9は第1押込み位置P2に位置している必要はない。
第2押込み位置P3とは、図4に示すように第1押込み位置P2よりもさらに連通孔4側に塗布栓9が移動した位置であって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断し、且つ吐出孔7と計量室6内との連通を許容している状態における塗布栓9の位置である。
以下、塗布栓9の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、塗布栓9は、吐出筒部43の内側に上下方向に相対移動可能に配設された塗布筒部50と、塗布筒部50の下端部から下方に向けて延びると共に、その外径が塗布筒部50の外径よりも大きく形成された保持筒部51と、保持筒部51の下端部から下方に向けて延びると共に、その外径が中栓部材5における受け筒部33の周壁部36の内径よりも小さく形成された垂下筒部52と、垂下筒部52の下端部からさらに下方に向けて突出すると共に、受け筒部33の周壁部36の内周面に対して離脱可能に密に嵌合する環状のリップ部53と、を備え、容器軸Oと同軸に配設されている。
塗布筒部50は、吐出筒部43の内周面に対して上下方向に移動可能に密に嵌合されている。これにより、塗布筒部50の外周面と吐出筒部43の内周面との間には、高いシール性が確保されている。
塗布筒部50の内部には、塗布筒部50の内側を上下に仕切る隔壁部54が形成されている。これにより、塗布筒部50の内部空間のうち隔壁部54よりも上方に位置する第1空間部55は上方に向けて開放され、隔壁部54よりも下方に位置する第2空間部56は下方に向けて開放されている。
なお、隔壁部54は、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置している状態において、吐出筒部43よりも下方に位置し、且つガイド軸38よりも上方に位置する部分に形成されている。
塗布筒部50のうち、隔壁部54よりも上方に位置する部分には、該塗布筒部50を径方向に貫通する貫通孔57が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
貫通孔57は、図3に示すように塗布栓9が計量位置P1に位置したときに少なくとも一部が吐出筒部43よりも上方(又は、貫通孔57の全体が吐出筒部43の内側)に位置し、図2に示すように塗布栓9が第1押込み位置P2に位置したときに吐出筒部43の内側に位置し、図4に示すように塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに少なくとも一部が吐出筒部43よりも下方に位置するように形成されている。
これにより、図2及び図3に示すように塗布栓9が計量位置P1及び第1押込み位置P2に位置したときに、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通を遮断することができると共に、図4に示すように塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通を許容することが可能とされている。
先に述べたように、計量筒部材8における吐出筒部43の内側が吐出孔7とされていると共に、吐出筒部43の内側に塗布筒部50が上下方向に移動可能に密に嵌合されている。そのため、本実施形態では、塗布筒部50における第1空間部55が、吐出筒部43の内側空間に相当し、吐出孔7の役割を果たしている。
従って、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通の遮断は、貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通の遮断に相当する。また、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通の許容は、貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通の許容に相当する。
つまり本実施形態では、塗布栓9が計量位置P1及び第1押込み位置P2に位置したときに、吐出孔7と計量室6内との連通を遮断することができると共に、塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに吐出孔7と計量室6内との連通を許容することが可能とされている。
図2に示すように、塗布筒部50の上端部50aには、径方向外側に向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる第2係合突起(被係合部)60が形成されている。第2係合突起60は、塗布筒部50の全周に亘って環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
塗布筒部50の上端部50aは、塗布栓9が計量位置P1、第1押込み位置P2、及び第2押込み位置P3のいずれの位置にある場合であっても、吐出筒部43よりも上方に突出している。図示の例では、塗布筒部50の上端面(先端面)は平坦に形成されているが、例えば上方に向けて膨らんだ凸曲面状や半球状に形成しても構わない。
塗布筒部50のうち隔壁部54よりも下方に位置する下端部側の内径、保持筒部51の内径及び垂下筒部52の内径は、略同径に形成されていると共に、ガイド軸38の外径よりも僅かに大きく形成されている。そして、塗布筒部50の下端部の内側、保持筒部51の内側及び垂下筒部52の内側に、ガイド軸38が下方から挿入された状態で配設されている。これにより、塗布栓9はガイド軸38によってガイドされながら、上下方向にがたつき少なく移動可能とされている。
なお、ガイド軸38に形成された第1係合突起39は、塗布栓9の上下方向の移動に伴って、塗布筒部50における下端部側の内周面上、保持筒部51の内周面上及び垂下筒部52の内周面上を相対的に摺動するように構成しても良い。及び/又は、後述する第3係合突起63は、塗布栓9の上下方向の移動に伴って、ガイド軸38におけるガイドリブ38aの外縁部上を相対的に摺動するように構成しても良い。これらのことによっても、塗布栓9を上下方向にがたつき少なく移動可能とすることができる。
塗布筒部50と保持筒部51との接続部分には、径方向外側に向けて突出する規制突起61が形成されている。規制突起61は、塗布筒部50の全周に亘って延びる環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。規制突起61は、塗布栓9が図3に示す計量位置P1に位置したときに計量筒部材8における第3連結壁部46に対して下方から接触する。なお、規制突起61を環状に形成した場合には、第3連結壁部46に対して下方から密に接触させることで、計量室6内と吐出孔7との間をシールするシール部として機能させても良い。
塗布栓9は、規制突起61が第3連結壁部46に対して下方から接触することで、計量筒部材8に対してそれ以上、上方移動することが規制され、計量位置P1に位置決めされる。従って、計量位置P1は塗布栓9の最上昇位置に相当する。
なお、隔壁部54の下面には、下方に向けて突出するストッパ凸部62が形成されている。ストッパ凸部62は、塗布栓9が図4に示す第2押込み位置P3に位置したときにガイド軸38に対して上方から接触する。塗布栓9は、ストッパ凸部62がガイド軸38に対して上方から接触することで、計量筒部材8に対してそれ以上、下方移動することが規制され、第2押込み位置P3に位置決めされる。従って、第2押込み位置P3は塗布栓9の最下降位置に相当する。
リップ部53は、図2及び図4に示すように塗布栓9が第1押込み位置P2及び第2押込み位置P3に位置したときに、受け筒部33における周壁部36の内周面に対して上下方向に移動可能に密に嵌合し、図3に示すように塗布栓9が計量位置P1に位置したときに、受け筒部33における周壁部36から上方に離脱する。そして、リップ部53が受け筒部33における周壁部36の内周面に対して密に嵌合することで、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通が遮断される。
これにより、図3に示すように塗布栓9が計量位置P1に位置したときに、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を許容することができると共に、図2及び図4に示すように塗布栓9が第1押込み位置P2及び第2押込み位置P3に位置したときに、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断することが可能となる。
図2に示すように、コイルばね10は、塗布栓9の規制突起61と中栓部材5の接続壁部34との間に上下方向に弾性変形可能に配設され、塗布栓9を下方から(連通孔4側)から弾性支持している。コイルばね10は、塗布栓9及び中栓部材5とは別体に形成されていると共に、塗布栓9が計量位置P1から下方に向けて移動する過程で弾性変形する。
本実施形態では、コイルばね10は、図3に示すように塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに、塗布栓9の規制突起61と中栓部材5の接続壁部34との間に挟まれた状態で配設されている。従って、コイルばね10は、計量位置P1から塗布栓9が下方移動を開始した直後から弾性変形可能とされている。
図2に示すように、コイルばね10の上端部10aは、規制突起61に対して下方から接触した状態で塗布栓9の保持筒部51に対して嵌合され、下端部10bは、接続壁部34の窪み部35に対して上方から接触した状態で環状壁35aの内側に嵌合されている。従って、コイルばね10は、塗布栓9が計量位置P1、第1押込み位置P2及び第2押込み位置P3のいずれに位置していたとしても、塗布栓9を下方から弾性支持する。
なお、コイルばね10は、塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに、上下方向に圧縮された状態で配設されていても構わないし、圧縮されていない自然長(自由長)の状態で配設されていても構わない。
図3に示すように、塗布筒部50と保持筒部51との接続部分には、径方向内側に向けて突出すると共に周方向に延びるように形成され、且つ塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているときに、ガイド軸38に形成された第1係合突起39に対して下方から離脱可能に係合する第3係合突起63が形成されている。
図示の例では、第3係合突起63は、塗布筒部50及び保持筒部51の全周に亘って環状に延びるように形成されている。ただし、第3係合突起63は環状に限定されるものではなく、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
第3係合突起63は、第1係合突起39に対して下方から係合することで、塗布栓9に対して一定の抵抗力を付与しており、第1押込み位置P2を越えて、第2押込み位置P3側から計量位置P1側に塗布栓9が移動することを抑制している。そして、塗布栓9に対して上記抵抗力を超える応力が作用したときに、第3係合突起63が第1係合突起39を下方から上方に乗り越えながら塗布栓9が計量位置P1側に移動することが可能とされている。
なお、塗布栓9が計量位置P1から第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側に移動する場合も同様であり、塗布栓9に対して上記抵抗力を超える応力が作用したときに、第3係合突起63が第1係合突起39を上方から下方に乗り越えながら塗布栓9が第2押込み位置P3に移動することが可能とされている。
上述した第1係合突起39及び第3係合突起63は、計量室6内に設けられ、塗布栓9に対して一定の抵抗力を付与して、第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に塗布栓9が移動することを抑制する抵抗付与部65を構成する。
オーバーキャップ11は、図2に示すように、容器本体2の口部3を径方向外側から囲む第1キャップ筒70と、第1キャップ筒70との間に隙間をあけた状態で第1キャップ筒70を径方向外側からさらに囲む第2キャップ筒71と、第1キャップ筒70及び第2キャップ筒71の上端開口部を塞ぐキャップ天壁72と、を備えた有頂筒状に形成されている。
第1キャップ筒70の内周面には、容器本体2の第1口部23に形成された第1ねじ部25に螺合する第2ねじ部73(例えば雌ねじ部)が形成されている。オーバーキャップ11は、第1口部23に対する第1キャップ筒70の螺着によって、容器本体2の口部3に離脱可能に装着されている。
ただし、オーバーキャップ11の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば第1口部23に対して第1キャップ筒70をアンダーカット嵌合させることによって装着しても構わない。
第1キャップ筒70の下端部には、径方向内側に向けて突出すると共に、オーバーキャップ11が容器本体2の口部3に装着されるときに、容器本体2の第1回り止めリブ27に対して周方向の一方側(オーバーキャップ11の締め付け方向側)から接触可能とされた第2回り止めリブ74が形成されている。オーバーキャップ11は、第2回り止めリブ74が第1回り止めリブ27に対して周方向の一方側から接触することで、口部3に対する過度の締め込みが抑制される。
なお、第1口部23と肩部20との連結部分において、第2回り止めリブ74よりも周方向の他方側(オーバーキャップ11の緩み方向側)に位置する部分に、第2回り止めリブ74が周方向に乗り越え可能に接触する突起部を径方向外側に向けて突設させても構わない。この場合には、突起部によって、第2回り止めリブ74が周方向の他方側に移動することを抑制できるので、口部3に装着されたオーバーキャップ11の緩み止めを行うことができる。
第2キャップ筒71は、その外径が容器本体2の胴部21の外径と略同径となるように形成され、その下端部は容器本体2の肩部20に対して上方から近接又は当接している。
キャップ天壁72は、塗布栓9の上端部50aの上方に配置されている。キャップ天壁72における中央部分には、下方に向けて延びると共に、塗布栓9の上端部50a、すなわち塗布筒部50の上端部50aを径方向外側から囲む引上げ筒部75が形成されている。
引上げ筒部75は、容器軸Oと同軸に配設され、その下端部は吐出筒部43の上端開口端に対して上方から近接又は当接している。なお、引上げ筒部75の下端部を吐出筒部43の上端開口端に対して上方から当接させる場合には、吐出孔7をシールすることも可能である。
引上げ筒部75の内周面の下部には、径方向内側に向けて突出すると共に周方向に延び、且つ塗布筒部50の上端部50aに形成された第2係合突起60に対して下方から離脱可能に係合可能とされた第4係合突起(係合部)76が形成されている。
なお、第4係合突起76は、引上げ筒部75の全周に亘って環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されても構わない。
第4係合突起76は、容器本体2の口部3に対してオーバーキャップ11を離脱させることに伴って、第2係合突起60に対して下方から係合して塗布栓9を上方に引き上げ、該塗布栓9を第1押込み位置P2から計量位置P1に移動させる。なお、塗布栓9は、図3に示すように計量位置P1に位置したときに規制突起61が中栓部材5の第3連結壁部46に下方から接触することで、それ以上の上方移動が規制される。そのため、第4係合突起76は、塗布栓9が計量位置P1に移動した後、第1係合突起39を乗り越えながら該第1係合突起39から離脱する。
なお、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合力は、抵抗付与部65の抵抗力、すなわち第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力よりも大きくなるように設計されている。これにより、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合によって塗布栓9を引き上げるときに、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合状態を維持しながら、第1係合突起39を下方から上方に乗り越えるように第3係合突起63を移動させることが可能とされている。
従って、容器本体2の口部3からのオーバーキャップ11の離脱に伴って、図3に示すように、引上げ筒部75を利用して塗布栓9を計量位置P1にセットすることが可能とされている。
なお、抵抗付与部65の抵抗力、すなわち第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力は、コイルばね10の付勢力(弾性復元力)よりも大きく、且つ上述のように第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合力よりも小さい。
抵抗付与部65の抵抗力(第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力)がコイルばね10の付勢力よりも大きいので、例えば図4に示すように塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに、コイルばね10の付勢力によって塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて計量位置P1側に移動することを抑制できる。
なお、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合力と、コイルばね10の付勢力と、を合計した応力が、抵抗付与部65の抵抗力(第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力)よりも大きくなるように構成しても構わない。この場合であっても、容器本体2の口部3からのオーバーキャップ11の離脱に伴って、図3に示すように、引上げ筒部75を利用して塗布栓9を計量位置P1にセットすることが可能である。
図2に示すように、引上げ筒部75の下端部には、下方に向けてさらに延びると共に、中栓部材5の吐出筒部43の上端部に離脱可能に外嵌(径方向外側から嵌合)する第3シール筒部77が形成されている。
第3シール筒部77は、容器軸Oと同軸に配設され、吐出筒部43の上端部に密に外嵌されている。これにより、吐出筒部43の外周面と第3シール筒部77の内周面との間には、高いシール性が確保されている。
(塗布容器の使用)
次に、上述のように構成した塗布容器1を利用して、被塗布部Sに内容物を塗布する場合について説明する。
使用前の状態では、図2に示すように、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置した状態で容器本体2の口部3にオーバーキャップ11が装着されている。塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているので、リップ部53が受け筒部33の周壁部36の内周面に密に嵌合している。そのため、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通が遮断されている。
この状態において、オーバーキャップ11を容器軸O回りに回転させて容器本体2の口部3から取り外すと、オーバーキャップ11の取外し操作に伴って引上げ筒部75が上方移動するので、第4係合突起76が第2係合突起60に対して下方から係合して塗布栓9を上方に引き上げることができる。このとき、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合力の方が、第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力よりも大きいので、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合状態を維持しながら、第1係合突起39を下方から上方に乗り越えるように第3係合突起63を移動させることができる。
従って、容器本体2の口部3からオーバーキャップ11を取り外すことで、図3に示すように、塗布栓9を第1押込み位置P2から計量位置P1に移動させることができる。このとき、塗布栓9の規制突起61が中栓部材5の第3連結壁部46に下方から接触する。これにより、塗布栓9は、それ以上の上方移動が規制された状態でコイルばね10によって下方から弾性支持される。従って、塗布栓9を計量位置P1に位置決めすることができる。
また、塗布栓9を計量位置P1に位置させることで、リップ部53を受け筒部33の周壁部36から上方に離脱させることができるので、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通を遮断した状態を維持しながら、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を許容することができる。
続いて、図5に示すように、塗布栓9の上端部50aが下向きとなるように塗布容器1の姿勢を変化させる。図示の例では、塗布栓9の上端部50aが真上を向いた正立姿勢から、塗布栓9の上端部50aが真下を向いた倒立姿勢になるように、容器本体2の姿勢を変化させている。これにより、容器本体2内の内容物を、連通孔4を通じて計量室6内に流入させることができる。
続いて、図6に示すように、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sに対して接触させた状態で、容器本体2を被塗布部S側に押付ける。これにより、コイルばね10を弾性変形させながら塗布栓9を計量筒部材8に対して連通孔4側、すなわち容器本体2の内側に向けて移動させることができる。
塗布栓9が連通孔4側に向けて移動すると、図6に示すように塗布栓9の第3係合突起63がガイド軸38の第1係合突起39を吐出孔7側から連通孔4側に乗り越えるように移動すると共に、貫通孔57が吐出筒部43の内側に位置して閉塞された状態となる。さらに、リップ部53が受け筒部33の周壁部36内に進入し、周壁部36の内周面に対して密に嵌合する。
これにより、塗布栓9を計量位置P1から第1押込み位置P2に移動させることができ、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断することができると共に、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を遮断することができる。従って、計量室6内を密閉させることができ、計量室6内で内容物の計量を確実に行うことができる。
さらに、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを進めることで、図7に示すように、塗布栓9のストッパ凸部62をガイド軸38に対して接触させることができ、塗布栓9を第1押込み位置P2から第2押込み位置P3に移動させることができる。これにより、貫通孔57の少なくとも一部を吐出筒部43よりも連通孔4側に移動させることができるので、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断した状態で、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を許容することができる。
従って、計量室6内で計量された内容物を貫通孔57及び第1空間部55内に供給することができ、塗布栓9の上端部50aを利用して内容物を被塗布部Sに塗布することができる。
特に、内容物を塗布するときに、コイルばね10によって連通孔4側から弾性支持された塗布栓9を被塗布部Sに押付けているので、コイルばね10の弾性変形を利用して塗布栓9を上下方向に弾性変位させながら塗布を行うことができる。
このとき、コイルばね10は塗布栓9及び中栓部材5とは別体に形成されているので、従来とは異なり、単独での設計が可能であり、例えばその材質等を自由に選択することができる。そのため、設計自由度が向上しており、所望の弾性力を有するコイルばね10とすることができる。従って、コイルばね10を利用して、所望の弾性力で塗布栓9を弾性支持することができ、弾性力を有効に活用しながら内容物を塗布することができる。
例えば、弾性力(反発力)の低いコイルばね10とすることで、柔らかな塗布感触を実現することができ、快適で心地よい、ソフトタッチの塗布を可能とすることができる。また、弾性力の大きいコイルばね10とすることで、適度な刺激を与えながら、マッサージするような快適な塗布を可能とすることができる。
このように、コイルばね10の弾性力を任意に調整することが可能であるので、内容物を単純に塗布するだけでなく、用途等に応じた多様な塗布が可能となる。
上述したように、本実施形態の塗布容器1によれば、コイルばね10の設計自由度を向上することができると共に、コイルばね10を利用して塗布栓9を所望の弾性力で弾性支持することができるので、用途等に応じて例えばソフトタッチの塗布や、マッサージをするように快適な刺激を与えながらの塗布を行うことができる。従って、使い易い塗布容器1とすることができる。
また、内容物を塗布する際に、塗布栓9を計量位置P1から図6に示す第1押込み位置P2に移動させた後に第2押込み位置P3に移動させるので、第1空間部55内と計量室6内とを連通させる前に、先に述べたように計量室6内を密閉させることができる。そのため、塗布栓9が計量位置P1から第2押込み位置P3に移動する過程で、例えば瞬間的に計量室6内が第1空間部55内及び容器本体2内の両方に連通してしまうといったことを確実に防止することができる。
従って、計量位置P1において計量室6内に流入した内容物を、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置することで計量室6内に一時的に確実にストックすることができ、その後に塗布栓9が第2押込み位置P3に位置することで、ストックした計量室6内の内容物を貫通孔57及び第1空間部55内を通じて外部に吐出することができる。その結果、被塗布部Sに対して計量室6内で計量した内容物を確実に塗布することができ、使用性(塗布性)の優れた塗布容器1とすることができる。
また、内容物の塗布の最中に、例えば被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを弱めたとしても、コイルばね10の弾性復元力によって塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に移動してしまうことを、抵抗付与部65から付与された抵抗力を利用して抑制することができる。
すなわち、内容物の塗布の最中に被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを弱めることで、塗布栓9がコイルばね10の弾性復元力によって吐出孔7側に移動しようとしても、図6に示すように、第3係合突起63が第1係合突起39に連通孔4側から係合する。従って、塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて計量位置P1側(吐出孔7側)に移動することを抑制することができ、第1押込み位置P2に位置決めさせることができる。
従って、塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに、塗布栓9と中栓部材5との間にコイルばね10が挟まれた状態で配設されていたとしても、意図しないタイミングで塗布栓9が計量位置P1まで戻り、計量室6内に容器本体2内から新たな内容物が流入してしまうことを効果的に抑制することができる。そのため、例えば被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを、第1押込み位置P2と第2押込み位置P3との間で塗布栓9を移動させながら繰り返し行うことで、計量した内容物を複数回に分けて少量ずつ(小分けに)塗布できるといった多様な使い方を行うことが可能である。
また、図5に示すように、塗布栓9が計量位置P1に位置している段階から、塗布栓9はコイルばね10によって弾性支持されているので、塗布栓9を計量位置P1に安定的に位置決めすることができる。従って、図3に示すように、オーバーキャップ11を取り外すことで塗布栓9を計量位置P1に移動させてから、図5に示すように容器本体2の姿勢を変化させるまでの間に、塗布栓9が意図せずに計量位置P1から動いてしまうことを抑制できる。そのため、容器本体2内から計量室6内への内容物の流入を安定して行うことができる。
また、容器本体2の口部3からオーバーキャップ11を取り外した段階で、塗布栓9を計量位置P1に移動させることができるので、内容物の塗布を行うための前準備を速やかに行うことができ、使い易さを向上することができる。
さらに、図5に示すように、塗布栓9が計量位置P1に位置している場合には、第3係合突起63は第1係合突起39よりも吐出孔7側に位置しているので、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを行って塗布栓9を連通孔4側に移動させる初期段階では、コイルばね10を弾性変形させるだけで済む。そのため、塗布栓9の押付けを開始する押付け初期段階において、第3係合突起63が第1係合突起39を乗り越えるときに生じる乗り越え抵抗が生じないので、抵抗少なくスムーズに塗布栓9を連通孔4側に移動させることができ、押付けの初期動作を滑らかに行うことができる。従って、被塗布部Sに対して塗布栓9を強く押付ける必要性がない。
なお、押付け初期段階が終了し、塗布栓9が連通孔4側に向けて移動しはじると、第3係合突起63は第1押込み位置P2の直前で第1係合突起39を吐出孔7側から連通孔4側に乗り越える。しかしながら、この段階では押付け初期段階とは異なり、塗布栓9が移動中であるので、第3係合突起63は速度を有した状態で第1係合突起39を瞬間的に乗り越える。従って、乗り越え抵抗を抑制することができ、被塗布部Sに対して例えば衝撃等の瞬間的な応力が作用することを効果的に抑制することができる。
なお、内容物の塗布が終了した後の保管等を行う場合について簡単に説明する。
この場合には、例えば図6或いは図7に示す状態から、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sから離間させた後、塗布栓9の上端部50aが真上を向いた正立姿勢となるように塗布容器1の姿勢を変化させる。このとき、第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合によって、塗布栓9は第1押込み位置P2に位置した状態となっている。
続いて、容器本体2の口部3にオーバーキャップ11を捩じ込みながら装着する。このとき、オーバーキャップ11の装着に伴って、例えばキャップ天壁72等を利用して塗布栓9を確実に初期位置(本実施形態では、第1押込み位置P2)に位置させ、リップ部53を受け筒部33の周壁部36の内周面に密に嵌合させることができる。これにより、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断した状態で塗布容器1の保管等を行える。
なお、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sから離間させ、塗布栓9の上端部50aが真上を向いた正立姿勢となるように塗布容器1の姿勢を変化させてから、オーバーキャップ11を装着するまでの間に、塗布栓9が仮に計量位置P1に移動してしまった場合であっても、オーバーキャップ11を装着することで、塗布栓9を確実に初期位置に位置させることができる。
なお、オーバーキャップ11の装着時、第4係合突起76は第2係合突起60を上方から下方に向けて抵抗少なく乗り越え可能とされている。従って、第4係合突起76と第2係合突起60との乗り越え抵抗力及びキャップ天壁72と塗布栓9における上端部50aの上端面との当接力を利用して、塗布栓9を初期位置に位置させることができる。なお、塗布栓9を引き上げる場合には、先に説明しているように、第4係合突起76は第2係合突起60に対して下方から係合する。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る塗布容器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、塗布栓9が計量位置P1から連通孔4側に向けて移動した直後からコイルばね10が弾性変形するように構成したが、第2実施形態では、塗布栓9が第1押込み位置P2から連通孔4側に移動するときにコイルばね10が弾性変形するように構成されている。
図8及び図9に示すように、本実施形態の塗布容器80は、コイルばね10が塗布栓9に対して固定されると共に、中栓部材5に対して離脱可能に嵌合されている。
中栓部材5の接続壁部34の上面には、上方に向けて突出すると共に、窪み部35の周縁部に沿って周方向に延びる保持壁81が形成されている。保持壁81は、環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
コイルばね10の上端部(固定端部)10aは、規制突起61に対して下方から接触した状態で塗布栓9の保持筒部51に対して固く嵌合されることで固定されている。これに対して、コイルばね10の下端部10bは、図9に示すように、塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに、接続壁部34の窪み部35に対して非接触状態とされ、図8に示すように、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置したときに、接続壁部34の窪み部35に対して上方から接触した状態で環状壁35aの内側及び保持壁81の内側に嵌合される。よって、コイルばね10は、塗布栓9が図8に示す第1押込み位置P2から図9に示すように計量位置P1に向けて移動するときに、環状壁35a及び保持壁81から下端部10bが上方に離脱した後、塗布栓9と共に計量位置P1側に移動する。
これにより、コイルばね10は第1押込み位置P2から第2押込み位置P3に向けた塗布栓9の移動に伴って弾性変形するが、塗布栓9が第1押込み位置P2と計量位置P1との間を移動する場合には弾性変形することなく、塗布栓9と共に移動する。
なお、本実施形態の場合であっても、コイルばね10は塗布栓9の規制突起61と中栓部材5の接続壁部34との間に上下方向に弾性変形可能に配設され、塗布栓9が第1押込み位置P2及び第2押込み位置P3に位置しているときに該塗布栓9を下方から弾性支持している。また、コイルばね10は、塗布栓9及び中栓部材5とは別体に形成されていると共に、塗布栓9が計量位置P1から下方に向けて移動する過程、すなわち第1押込み位置P2から第2押込み位置P3に移動するときに弾性変形する。
さらに、コイルばね10の下端部10bは、環状壁35aの内側及び保持壁81の内側に嵌合することで、塗布栓9に対して一定の抵抗力を付与しており、第1押込み位置P2を越えて、第2押込み位置P3側から計量位置P1側に塗布栓9が移動することを抑制している。そして、塗布栓9に対して上記抵抗力を超える応力が作用したときに、図9に示すように、コイルばね10の下端部10bが環状壁35a及び保持壁81から離脱し、塗布栓9が計量位置P1側に移動することが可能とされている。
従って、本実施形態では、コイルばね10(下端部10b)、環状壁35a及び保持壁81は、計量室6内に設けられ、塗布栓9に対して一定の抵抗力を付与して、第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に塗布栓9が移動することを抑制する抵抗付与部82を構成する。
なお、本実施形態では、塗布栓9の第2係合突起60に対するオーバーキャップ11の第4係合突起76の係合力は、抵抗付与部82の抵抗力、すなわち環状壁35a及び保持壁81に対するコイルばね10の下端部10bの嵌合力よりも大きくなるように設計されている。これにより、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合によって塗布栓9を引き上げるときに、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合状態を維持しながら、コイルばね10の下端部10bを環状壁35a及び保持壁81から上方に離脱させることが可能とされている。
従って、容器本体2の口部3からのオーバーキャップ11の離脱に伴って、図9に示すように、引上げ筒部75を利用して塗布栓9を計量位置P1にセットすることが可能とされている。
(塗布容器の使用)
本実施形態の塗布容器80を利用して、被塗布部Sに内容物を塗布する場合について説明する。
図8に示す使用前の状態からオーバーキャップ11を容器軸O回りに回転させて容器本体2の口部3から取り外すと、オーバーキャップ11の取外し操作に伴って、引上げ筒部75が上方移動するので、第4係合突起76が第2係合突起60に対して下方から係合して塗布栓9を上方に引き上げる。このとき、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合力の方が、環状壁35a及び保持壁81に対するコイルばね10の下端部10bの嵌合力よりも大きいので、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合状態を維持しながら、コイルばね10の下端部10bを環状壁35a及び保持壁81から上方に離脱させることができる。
従って、容器本体2の口部3からオーバーキャップ11を取り外すことで、図9に示すように、塗布栓9を第1押込み位置P2から計量位置P1に移動させることができる。塗布栓9が計量位置P1に位置することで、リップ部53を受け筒部33の周壁部36から上方に離脱させることができるので、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を遮断した状態を維持しながら、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を許容することができる。
続いて、図10に示すように、塗布栓9の上端部50aが下向きとなるように塗布容器80の姿勢を変化させる。これにより、容器本体2内の内容物を、連通孔4を通じて計量室6内に流入させることができる。
続いて、図11に示すように、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sに対して接触させた状態で、容器本体2を被塗布部S側に押付ける。これにより、塗布栓9を計量筒部材8に対して連通孔4側、すなわち容器本体2の内側に向けて移動させることができる。
塗布栓9が連通孔4側に向けて移動すると、図11に示すようにコイルばね10の下端部10bが窪み部35に吐出孔7側から接触した状態で環状壁35a及び保持壁81の内側に嵌合する。また、貫通孔57が吐出筒部43の内側に位置して閉塞された状態になると共に、リップ部53が受け筒部33の周壁部36内に進入し、周壁部36の内周面に対して密に嵌合する。
これにより、塗布栓9を計量位置P1から第1押込み位置P2に移動させることができ、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断することができると共に、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を遮断することができる。従って、計量室6内を密閉させることができ、計量室6内で内容物の計量を確実に行うことができる。
さらに、被塗布部Sに対する塗布栓9の上端部50aの押し付けを進めることで、図12に示すように、コイルばね10を弾性変形させながら塗布栓9を連通孔4側に移動させることができ、塗布栓9のストッパ凸部62をガイド軸38に対して接触させることで、塗布栓9を第1押込み位置P2から第2押込み位置P3に移動させることができる。これにより、貫通孔57の少なくとも一部を吐出筒部43よりも連通孔4側に移動させることができるので、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断した状態で、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を許容することができる。
従って、計量室6内で計量された内容物を貫通孔57及び第1空間部55内に供給することができ、塗布栓9の上端部50aを利用して内容物を被塗布部Sに塗布することができる。
本実施形態の塗布容器80であっても、図11に示すように、塗布栓9が計量位置P1から第1押込み位置P2に移動したときに、塗布栓9をコイルばね10によって連通孔4側から弾性支持することができる。従って、塗布栓9を第1押込み位置P2から第2押込み位置P3に移動させて、内容物を塗布する際に、コイルばね10の弾性変形を利用して塗布栓9を上下方向に弾性変位させながら塗布を行うことができる。
従って、第1実施形態と同様に、例えば弾性力(反発力)の低いコイルばね10とすることで、柔らかな塗布感触を実現することができ、快適で心地よい、ソフトタッチの塗布を可能とすることができる。また、弾性力の大きいコイルばね10とすることで、適度な刺激を与えながら、マッサージするような快適な塗布を可能とすることができる。
また、本実施形態の場合であっても、抵抗付与部82から付与された抵抗力によって、塗布栓9は第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に移動し難い。すなわち、図11に示すように、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているときに、コイルばね10の下端部10bが環状壁35a及び保持壁81の内側に嵌合しているので、塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて計量位置P1側に移動し難い。
従って、第1実施形態と同様に、意図しないタイミングで塗布栓9が計量位置P1まで戻り、計量室6内に容器本体2内から新たな内容物が流入してしまうことを効果的に抑制することができる。そのため、例えば被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを、第1押込み位置P2と第2押込み位置P3との間で塗布栓9を移動させながら繰り返し行うことで、計量した内容物を複数回に分けて少量ずつ(小分けに)塗布できるといった多様な使い方を行うことが可能である。
なお、コイルばね10は、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているときに、上下方向に圧縮された状態で配設されていても構わないし、圧縮されていない自然長(自由長)の状態で配設されていても構わない。ただし、コイルばね10の付勢力(弾性復元力)を確実に発揮させるためには、自然長よりは公差等を考慮して若干の圧縮状態となる設計とすることが好ましい。
さらに、本実施形態の場合には、図10に示すように塗布栓9が計量位置P1に位置している場合には、コイルばね10の下端部10bが環状壁35a及び保持壁81から離脱して、中栓部材5に対して非接触状態となっているので、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを行って塗布栓9を連通孔4側に移動させる初期段階では、コイルばね10を弾性変形させる必要がない。従って、塗布栓9の押付けを開始する押付け初期段階において、第1実施形態よりもさらに抵抗少なくスムーズに塗布栓9を連通孔4側に移動させることができる。そのため、押付けの初期動作をさらに滑らかに行うことができる。
また、塗布栓9が計量位置P1と第1押込み位置P2との間で移動する場合には、コイルばね10が弾性変形しないので、塗布栓9を計量位置P1と第1押込み位置P2との間でより安定して移動させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態では、塗布筒部50の内部、すなわち貫通孔57及び第1空間部55内を通じて内容物を吐出させたが、この場合に限定されるものではなく、例えば塗布筒部50の外周面と吐出筒部43の内周面との間を通じて、内容物を吐出孔7から吐出させても構わない。この場合には、例えば塗布栓9が計量位置P1に位置したときに、規制突起61が第3連結壁部46に対して下方から密に接触するように構成し、塗布筒部50の外周面と吐出筒部43の内周面との間の隙間をシールすれば良い。また、貫通孔57及び第1空間部55を省略することができる。
また、上記各実施形態では、塗布栓9を計量位置P1から連通孔4側に向けて移動させるときに、吐出孔7と計量室6内とを連通させる第2押込み位置P3に達する前に、計量室6内を密閉させる第1押込み位置P2に塗布栓9を位置させたが、この場合に限定されるものではない。
例えば、塗布栓9を計量位置P1から連通孔4側に向けて移動させたときに、リップ部53が受け筒部33の周壁部36の内側に密に嵌合したタイミングで、貫通孔57の少なくとも一部が吐出筒部43よりも連通孔4側に移動して、貫通孔57を通じて第1空間部55内と計量室6内とが連通(すなわち貫通孔57を通じて吐出孔7と計量室6内とが連通)するように構成しても構わない。つまり、計量位置P1から連通孔4側に向けた塗布栓9の移動によって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通が遮断されたときに、すなわち遮断時に、吐出孔7と計量室6内との連通が許容されるように構成しても構わない。
また、上記各実施形態では、塗布栓9を径方向外側から囲むように、コイルばね10を規制突起61と中栓部材5の接続壁部34との間に配置したが、この場合に限定されるものではく、例えば塗布栓9の内側にコイルばね10を配置しても構わない。
この場合には、例えば塗布栓9における第2空間部56内であって、塗布栓9の隔壁部54と中栓部材5におけるガイド軸38との間にコイルばね10を配置しても構わない。
また、上記第1実施形態において、ガイド軸38に形成した第1係合突起39、及び塗布栓9に形成した第3係合突起63を省略しても構わない。
この場合には、内容物を塗布する際、例えば計量室6内の内容物を吐出し終わった後、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを弱めることで、コイルばね10の弾性復元力によって塗布栓9を計量位置P1に速やかに復帰させることができるので、連通孔4を通じて容器本体2内の内容物を計量室6内に再度流入させることができる。従って、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを再度行うことで、内容物の塗布を速やかに行うことができ、内容物の塗布を繰り返し効率良く行うことができる。
また、上記第2実施形態では、コイルばね10の上端部10aを塗布栓9における保持筒部51に固定させ、且つ塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに下端部10bを中栓部材5に対して非接触状態とさせると共に、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているときに、下端部10bを環状壁35a及び保持壁81に対して離脱可能に嵌合させたが、この場合とは逆に構成しても構わない。つまり、コイルばね10の下端部10bを環状壁35a及び保持壁81に対して強固に嵌合させる等して固定させ、且つ塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに上端部10aを塗布栓9に対して非接触状態とさせると共に、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているときに、上端部10aを保持筒部51に対して離脱可能に嵌合させても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏効することができる。
また、上記第2実施形態において、第1実施形態と同様に、ガイド軸38に第1係合突起39を形成し、且つ塗布栓9に第3係合突起63を形成しても構わない。この場合には、第1係合突起39及び第3係合突起63で抵抗付与部を構成し、第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力を利用して、塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に移動することを抑制することも可能である。従って、この場合には、コイルばね10の下端部10bを環状壁35a及び保持壁81に対して離脱可能に嵌合させる必要がない。従って、例えば保持壁81を省略しても良く、塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに下端部10bを中栓部材5に対して非接触状態とさせ、且つ塗布栓9が第1押込み位置P2に位置しているときに下端部10bを中栓部材5に対して単に接触させるだけの構成にすることもできる。
さらには、環状壁35a及び保持壁81に対するコイルばね10の嵌合力と、第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力とを両方併用して、塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に移動することを抑制することも可能である。この場合には、環状壁35a、保持壁81、コイルばね10、第1係合突起39及び第3係合突起63を抵抗付与部として機能させることができる。
なお、上述のように第2実施形態において、コイルばね10の上端部10aを保持筒部51に離脱可能に嵌合させ、且つ下端部10bを環状壁35a及び保持壁81に対して固定させた場合には、保持筒部51に対するコイルばね10の嵌合力と、第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力とを両方併用して、塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側から計量位置P1側に移動することを抑制することが可能である。この場合には、保持筒部51、コイルばね10、第1係合突起39及び第3係合突起63を抵抗付与部として機能させることができる。
また、上記各実施形態において、容器本体2の口部3に対してオーバーキャップ11を離脱可能に装着したが、この場合に限定されるものではなく、例えば計量筒部材8に対してオーバーキャップ11を離脱可能に装着しても構わない。
O…容器軸
S…被塗布部
P1…計量位置
P2…第1押込み位置
P3…第2押込み位置
1、80…塗布容器
2…容器本体
3…容器本体の口部
4…連通孔
5…中栓部材
6…計量室
7…吐出孔
8…計量筒部材
9…塗布栓
10…コイルばね(弾性体)
10a…コイルばねの上端部(弾性体の固定端部)
11…オーバーキャップ
50a…塗布栓の上端部(先端部)
60…第2係合突起(被係合部)
65、82…抵抗付与部
76…第4係合突起(係合部)

Claims (6)

  1. 被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通じて前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量室内に容器軸方向に移動可能に配設されると共に、その先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、
    前記中栓部材と前記塗布栓との間に前記容器軸方向に弾性変形可能に配設され、前記塗布栓を前記連通孔側から弾性支持する弾性体と、を備え、
    前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を許容する計量位置から前記連通孔側に向けて移動可能とされると共に、前記連通孔側に向けた移動によって前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容し、
    前記弾性体は、前記塗布栓及び前記中栓部材とは別体に形成されると共に、前記塗布栓が前記計量位置から前記連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形し、
    前記弾性体は、前記塗布栓が前記計量位置に位置しているときに、前記塗布栓と前記中栓部材との間に挟まれた状態で配設されている、塗布容器。
  2. 被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通じて前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量室内に容器軸方向に移動可能に配設されると共に、その先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、
    前記中栓部材と前記塗布栓との間に前記容器軸方向に弾性変形可能に配設され、前記塗布栓を前記連通孔側から弾性支持する弾性体と、を備え、
    前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を許容する計量位置から前記連通孔側に向けて移動可能とされると共に、前記連通孔側に向けた移動によって前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容し、
    前記弾性体は、前記塗布栓及び前記中栓部材とは別体に形成されると共に、前記塗布栓が前記計量位置から前記連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形し、
    前記弾性体は、前記中栓部材及び前記塗布栓のうちのいずれか一方に対して固定された固定端部を備え、前記塗布栓が前記計量位置に位置しているときに、他方に対して非接触状態で配設されている、塗布容器。
  3. 請求項1又は2に記載の塗布容器において、
    前記塗布栓は、
    前記計量位置と、
    前記計量位置よりも前記連通孔側に位置すると共に、前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断する第1押込み位置と、
    前記第1押込み位置よりも前記連通孔側に位置すると共に、前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容する第2押込み位置と、の間を前記容器軸方向に移動可能とされている、塗布容器。
  4. 請求項に記載の塗布容器において、
    前記計量室内には、前記塗布栓に対して一定の抵抗力を付与して、前記第1押込み位置を越えて前記第2押込み位置側から前記計量位置側に前記塗布栓が移動することを抑制する抵抗付与部が設けられている、塗布容器。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の塗布容器において、
    前記塗布栓に形成された被係合部に対して前記容器軸方向に離脱可能に係合する係合部を有し、前記計量筒部材又は前記容器本体の口部に離脱可能に装着されるオーバーキャップを備え、
    前記係合部は、前記オーバーキャップの離脱時に、前記計量位置に前記塗布栓を移動させた後に前記被係合部から離脱する、塗布容器。
  6. 請求項に記載の塗布容器において、
    前記塗布栓に形成された被係合部に対して前記容器軸方向に離脱可能に係合する係合部を有し、前記計量筒部材又は前記容器本体の口部に離脱可能に装着されるオーバーキャップを備え、
    前記被係合部に対する前記係合部の係合力は、前記抵抗付与部の抵抗力よりも大きく、
    前記係合部は、前記オーバーキャップの離脱時に、前記計量位置に前記塗布栓を移動させた後に前記被係合部から離脱する、塗布容器。
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