JP6483454B2 - 塗布容器 - Google Patents
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Description
本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、前記計量室内に連通する装着孔が頂部に形成された計量筒部材と、先端部が前記装着孔を通して前記計量筒部材の外部に突出するとともに、前記計量室内に連通する吐出孔を有する塗布栓と、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、かつ前記計量室内と前記連通孔とを連通させる計量位置と、容器軸方向において前記計量位置よりも前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室内と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室内とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記塗布栓の先端部には、前記塗布栓を形成する材質よりも軟らかい軟材質で形成されるとともに、内側が前記吐出孔に連通するノズル筒が設けられ、前記容器本体に対して容器軸方向に移動することで、前記口部に着脱可能に構成されたオーバーキャップを備え、前記オーバーキャップは、前記口部への装着状態において、前記塗布栓の周囲を取り囲み前記塗布栓に係合する囲繞筒を備えていることを特徴とする。
その後、塗布栓を塗布位置に移動させることで、計量室内の内容物を吐出孔及びノズル筒内を通して被塗布部に吐出することができる。そして、ノズル筒の先端部を被塗布部に当接させた状態で、被塗布部に対して塗布容器を移動させる等することで、被塗布部上に内容物を塗布することができる。
また、軟材質により形成されたノズル筒の先端部を被塗布部に押し付けるので、塗布時において、被塗布部に及ぼされる衝撃や外力等がノズル筒のクッション作用により緩和されることになる。そのため、柔らかな塗布感触を得ることができるとともに、不快さや心地悪さを低減し、快適で心地よい塗布を行うことができる。
この場合には、ノズル筒が先端部に向かうに従い漸次拡径されているため、一度の押付操作で被塗布部の広範囲に亘って内容物を塗布することができ、優れた操作性を具備させることができる。また、ノズル筒の押付時において、衝撃や外力等が被塗布部に局所的に作用するのを抑制できるとともに、ノズル筒を安定して弾性変形させることが可能となる。そのため、より心地よい塗布を行うことができる。
この場合には、ノズル筒内に邪魔板が配設されているため、計量室からノズル筒の先端開口部に向けて内容物が流通する過程において、邪魔板によって内容物の流通が妨げられることで、ノズル筒の先端開口部から吐出される内容物の勢いが低減される。これにより、内容物がノズル筒の先端開口部から予期せず大量に吐出されるのを抑制できる。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通する連通孔5が形成された筒状の中栓部材4と、中栓部材4との間に、連通孔5を通して容器本体2内に連通する計量室6を形成するとともに、計量室6内に連通する装着孔8が頂部に形成された計量筒部材7と、計量筒部材7の装着孔8内に挿通されるとともに、計量室6内に連通する吐出孔10が形成された筒状の塗布栓9と、容器本体2の口部3に着脱自在に装着されて塗布栓9を覆う有頂筒状のオーバーキャップ11と、を備えている。
受け座12は、容器軸O方向に沿って延びる筒状とされ、その外径が口部3の上半部の外径とほぼ同等とされている。また、受け座12には、径方向の外側に向けて突出する突起部16が周方向に沿って延設されている。
外筒21は、容器軸O方向の長さがシール筒13よりも短くなっており、その上端部がシール筒13の上端部に接続されている。外筒21の上半部は、下方に向かうに従い漸次縮径するテーパ状とされている。
連結板23は、容器軸O方向から見た平面視で環状を呈し、外筒21の下端部から径方向の内側に向けて突設されている。
内筒22は、連結板23の内周縁から上方に向けて突設されるとともに、その上端縁が上述した受け座12よりも上方に位置している。
第2環板部35は、中径部32の上端縁から径方向の内側に向けて突設されている。
そして、本実施形態では、中栓部材4の受け部材14と、計量筒部材7における中径部32と、で画成された空間が、円柱状の計量室6を構成している。この場合、計量室6は、連通孔5を通して容器本体2内に連通可能とされる一方、塗布栓9の吐出孔10に連通可能とされる。
栓本体部51は、容器軸Oと同軸上に配置された有頂筒状を呈し、その筒部53が中栓部材4の上述した内筒22に摺動可能に外嵌されている。筒部53の下端部には、塗布栓9の移動に伴い中栓部材4の受け部材14に接離可能とされた下シール部54が形成されている。下シール部54は、板厚が筒部53の中間部分よりも薄い筒状とされ、弾性変形可能とされている。図示の例において、下シール部54は、下方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びるテーパ状を呈している。下シール部54は、図1に示す塗布位置において下端縁が受け部材14における外筒21の内周面に当接し、連通孔5を上方から閉塞することで、連通孔5を通した計量室6内と容器本体2内との連通を遮断する。なお、塗布位置において、栓本体部51の頂壁部56は、受け部材14の内筒22の上端縁に上方から当接し、塗布栓9の下方移動が規制されている。
また、上筒部62の外周面のうち、第1係止突起66よりも上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する第2係止突起67が周方向に沿って延設されている。第2係止突起67は、下方に向かうに従い外径が漸次拡大しており、その最大外径が第1係止突起66の最大外径よりも小径とされている。
周壁部81の下部内周面には、雌ねじ部81aが形成されており、口部3の雄ねじ部3aに螺着されている。なお、オーバーキャップ11は、アンダーカット嵌合により口部3に装着され、容器軸O方向に沿うスライド操作によって容器本体2と着脱される構成であっても構わない。
まず、図1に示す初期状態の塗布容器1において、容器本体2の口部3とオーバーキャップ11との螺着を解除し、オーバーキャップ11を取り外す。具体的には、図4に示すように、オーバーキャップ11と容器本体2とを螺着が解除される方向に相対回転させると、この相対回転に伴いオーバーキャップ11が容器本体2に対して上方移動する。このとき、オーバーキャップ11は、係止凹部84及び第1係止突起66を介して塗布栓9に係止されているため、オーバーキャップ11の上方移動に伴い、塗布栓9が引き上げられる。すなわち、本実施形態では、塗布栓9を計量位置に移動させながら、オーバーキャップ11の取り外し動作を行うことができる。
また、軟材質により形成された塗布筒73を被塗布部Sに押し付けるので、塗布時において、被塗布部Sに及ぼされる衝撃や外力等が塗布筒73のクッション作用により緩和されることになる。そのため、柔らかな塗布感触を得ることができるとともに、不快さや心地悪さを低減し、快適で心地よい塗布を行うことができる。
例えば、上述した実施形態では、ノズル筒71として外側吐出口75を有するテーパ状の塗布筒73を適用した場合について説明したが、これに限らず、弾性変形によって計量室6を加圧できるような構成であれば構わない。この場合、ノズル筒として、例えばスリット弁等を用いても構わない。具体的に、図7、図8に示すノズル筒101は、外嵌筒72と、外嵌筒72の上端開口縁を上方から覆うドーム部102と、を有している。ドーム部102は、上方に向けて突の半球状を呈し、その頂部にはスリット状の外側吐出口103が形成されている。図示の例において、外側吐出口103は、X字(十字)状をなし、ドーム部102が弾性変形したときに拡開され、計量室6内と外部とを連通させる。
また、容器本体2は、有底筒状に限らず、チューブ状等であっても構わない。
2…容器本体
3…口部
4…中栓部材
5…連通孔
6…計量室
7…計量筒部材
8…装着孔
9…塗布栓
10…吐出孔
71,101…ノズル筒
Claims (3)
- 被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、前記計量室内に連通する装着孔が頂部に形成された計量筒部材と、
先端部が前記装着孔を通して前記計量筒部材の外部に突出するとともに、前記計量室内に連通する吐出孔を有する塗布栓と、を備え、
前記塗布栓は、
前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、かつ前記計量室内と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
容器軸方向において前記計量位置よりも前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室内と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室内とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
前記塗布栓の先端部には、前記塗布栓を形成する材質よりも軟らかい軟材質で形成されるとともに、内側が前記吐出孔に連通するノズル筒が設けられ、
前記容器本体に対して容器軸方向に移動することで、前記口部に着脱可能に構成されたオーバーキャップを備え、
前記オーバーキャップは、前記口部への装着状態において、前記塗布栓の周囲を取り囲み前記塗布栓に係合する囲繞筒を備えていることを特徴とする塗布容器。 - 前記ノズル筒は、先端部に向かうに従い漸次拡径されていることを特徴とする請求項1記載の塗布容器。
- 前記ノズル筒内には、容器軸方向から見た平面視で、容器軸に直交する径方向に向けて延びる邪魔板が配設されていることを特徴とする請求項2記載の塗布容器。
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