JP6667369B2 - 内容物を計量して塗布する塗布容器 - Google Patents

内容物を計量して塗布する塗布容器 Download PDF

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Description

本発明は、内容物を計量して塗布する塗布容器に関する。
従来から、人体の頭皮等の被塗布部に対して薬液等の内容物を塗布する塗布容器が知られている。この種の塗布容器は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、中栓部材との間に、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を形成する計量筒部材と、計量筒部材から外部に突出するとともに、計量室内に連通する吐出孔を有する弁部材と、を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、上述した弁部材は、弁部材の吐出孔を通した外部と計量室内との連通を遮断し、かつ計量室内と容器本体内とを連通させる計量位置と、容器軸方向における計量位置よりも中栓部材側に位置するとともに、計量室内と容器本体内との連通を遮断し、かつ計量室内と外部とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
上述した塗布容器において、内容物を被塗布部に塗布するには、まず弁部材を計量位置に移動させた状態で塗布容器を倒立姿勢にし、容器本体内の内容物を計量室内に流入させる。これにより、計量室に所定量の内容物が計量される。この状態で、弁部材の先端部を被塗布部に押し付ける。すると、弁部材が塗布位置に移動することで、計量室内の内容物が弁部材の吐出孔を通して吐出される。これにより、被塗布部に内容物が塗布される。
特許第3759428号公報
しかしながら、上述した従来の塗布容器では、塗布位置において、弁部材の吐出孔を通して吐出される内容物の吐出量を制御することが難しく、吐出精度を高めることに改善の余地があった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吐出精度の向上を図ることができる塗布容器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量室内に設けられ、先端部が前記吐出孔から外部に突出可能な塗布栓と、前記計量筒部材を径方向の外側から覆う保護筒部材と、を備え、前記塗布栓は、前記計量室内と外部との連通を遮断し、かつ前記計量室内と前記容器本体内とを連通させる計量位置と、容器軸方向において前記計量位置よりも前記中栓部材側に位置するとともに、前記計量室内と前記容器本体内との連通を遮断し、かつ前記計量室内と外部とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記計量筒部材は、前記保護筒部材から容器軸方向に沿う反中栓部材側に突出するとともに内部に前記吐出孔が設けられた吐出筒を備え、かつ容器軸方向に沿う前記中栓部材側に向けて弾性変形可能に形成され、前記計量筒部材は、前記吐出筒が立設されるとともに容器軸方向に弾性変形可能な変形壁部を備え、前記保護筒部材は、前記変形壁部を覆っていることを特徴とする。
このような特徴により、塗布栓が計量位置にある状態で、塗布容器を塗布栓が下向きの例えば倒立姿勢等にすると、容器本体内の内容物が、連通孔を通して計量室内に流入する一方、この内容物の外部への流出は防止されている。そのため、計量室内に所定量の内容物が計量される。
その後、前記倒立姿勢等のままで塗布栓を塗布位置に移動させることで、計量室内の内容物を吐出孔を通して被塗布部に吐出することができる。
ここで、塗布栓が塗布位置にある状態において、計量筒部材の吐出筒を被塗布部に押し当てると、その押付力に応じて計量筒部材が容器軸方向に弾性変形し、吐出筒が容器軸方向に沿う中栓部材側に向けて弾性的に変位する。すると、計量室内が加圧されることで、計量室内から吐出孔に向けて流通する内容物の流量が増大する。これにより、吐出孔から吐出される内容物の流量を増大させることができる。このように、吐出筒の押付力、つまり吐出筒の変位量を調整することで、吐出孔から吐出される内容物の流量を制御することができる。その結果、吐出精度の向上を図ることができる。
また、吐出筒を被塗布部に押し付けるときに計量筒部材を容器軸方向に弾性変形させるので、塗布時において、被塗布部に及ぼされる衝撃や外力等が計量筒部材のクッション作用により緩和されることになる。そのため、柔らかな塗布感触を得ることができるとともに、不快さや心地悪さを低減し、快適で心地よい塗布を行うことができる。
また保護筒部材が、計量筒部材を径方向の外側から覆うので、計量筒部材が意図しない外力を受けて弾性変形するのを抑制することができる。これにより、内容物の意図しない漏出を抑えることができる。
さらに保護筒部材が、計量筒部材を径方向の外側から覆うので、計量筒部材が外部に露出するのを抑制することができる。したがって、計量筒部材の経時劣化を抑えることが可能になり、計量筒部材を長期間にわたって安定して弾性変形させることができる。これにより、吐出精度を長期間にわたって向上させることができる。
この場合、計量筒部材が、変形壁部を備えているので、吐出筒が被塗布部に押し当てられたときに、被塗布部からの反力を吐出筒を介して変形壁部に確実に伝達させることできる。これにより、変形壁部を安定して変形させることが可能になり、吐出精度の更なる向上を図ることができる。
また保護筒部材が、変形壁部を覆っているので、計量筒部材において弾性変形する部分を保護筒部材によって確実に保護することができる。これにより、内容物が意図せず漏出することを確実に抑えるとともに、吐出精度を長期間にわたって確実に向上させることができる。
前記計量筒部材および前記保護筒部材には、容器軸方向に互いに係止し合うことで、前記計量筒部材の容器軸方向に沿う反中栓部材側に向けた変形量を制限する制限部が設けられていてもよい。
この場合、制限部が、計量筒部材の容器軸方向に沿う反中栓部材側に向けた変形量を制限する。したがって、例えば、弾性変形されていた計量筒部材が復元変形するとき等に、計量筒部材の過度の変形を抑えることが可能になり、計量筒部材の劣化を効果的に抑えることができる。
本発明によれば、吐出精度の向上を図ることができる。
実施形態に係る塗布容器(オーバーキャップが装着状態で、かつ塗布栓が塗布位置)を示す部分断面図である。 図1に示す塗布容器を構成する吐出筒の平面図である。 実施形態に係る塗布容器(塗布栓が計量位置で、かつ塗布容器が正立姿勢)の動作説明図である。 実施形態に係る塗布容器(塗布栓が塗布位置で、かつ塗布容器が倒立姿勢、さらに計量筒部材が弾性変形状態)の動作説明図である。 実施形態に係る塗布容器(塗布栓が塗布位置で、かつ塗布容器が倒立姿勢)の動作説明図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、塗布容器10は、容器本体11と、中栓部材12と、計量筒部材13と、塗布栓14と、保護筒部材15と、オーバーキャップ16と、を備えている。容器本体11および中栓部材12は有底筒状に形成され、オーバーキャップ16は有頂筒状に形成されている。塗布栓14は筒状に形成されている。
ここで容器本体11、中栓部材12、計量筒部材13、塗布栓14、保護筒部材15およびオーバーキャップ16は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器本体11側を単に下側、オーバーキャップ16側を単に上側という。容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体11内には、人体の頭皮等の被塗布部S(図4および図5参照)に塗布される育毛剤や薬液等の内容物が収容されている。容器本体11の口部11aは、口部11a以外の部位(胴部や底部、肩部)よりも小径とされるとともに、上部の外径が下部の外径に比べて小さくなっている。口部11aのうち、下部の外周面には雄ねじ部が形成され、上部の外周面には径方向の外側に向けて突出する突起部が周方向に沿って延設されている。
中栓部材12は、容器本体11の口部11aに装着され、口部11aを閉塞する。中栓部材12は、容器本体11内に連通する連通孔21を有する。
中栓部材12は、口部11aの開口縁上に配設された支持筒22と、支持筒22の下端部から径方向の内側に向けて突設された内フランジ部23と、内フランジ部23に連結されるとともに口部11a内に嵌合されるシール筒24と、シール筒24に対して径方向の内側に連なる受け部材25と、受け部材25から上方に立設されたガイド部26と、を有している。
支持筒22は、容器軸O方向に沿って延在している。支持筒22の外周面には、径方向の外側に向けて突出する突起部が周方向に沿って延設されている。
シール筒24は、内フランジ部23における径方向の内側端部から容器軸O方向に延在している。シール筒24のうち、内フランジ部23よりも下方に位置する部分は、口部11a内に密に嵌合されている。
受け部材25は、有底筒状を呈している。受け部材25は、口部11a内に配置されている。受け部材25の上端部は、口部11a内においてシール筒24の下端部に径方向の内側から連なっている。受け部材25には、前記連通孔21が形成されている。
連通孔21は、受け部材25を貫通している。連通孔21は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。各連通孔21は、容器軸O方向に沿う縦断面視でL字状を呈している。各連通孔21は、受け部材25のうち底壁及び周壁に至る部分に跨って形成されている。なお、連通孔21は、受け部材25の底壁及び周壁のうち、少なくとも一方に形成されていても構わない。
ガイド部26は、塗布栓14の容器軸O方向の移動を案内する。ガイド部26は、受け部材25の底壁から上方に向けて延びる柱状に形成されている。ガイド部26の上端縁は、シール筒24の上端縁よりも上方に位置している。なお、ガイド部26は柱状の他、中空筒状等、適宜設計変更が可能である。
ガイド部26の下端部には、容器軸O方向に延びる支持リブ27が径方向の外側に向けて突設されている。支持リブ27は、周方向に間隔をあけて複数配設されている。各支持リブ27の下端面は、受け部材25の底壁に上方から連なっている。支持リブ27の上端面は、受け部材25の上端面よりも下方に位置している。なお、支持リブ27に代えて、筒状のストッパ部材をガイド部26に外嵌しても構わない。また、塗布栓14を弾性支持する弾性部材をガイド部26に外嵌しても構わない。
計量筒部材13は、中栓部材12との間に、連通孔21を通して容器本体11内に連通する計量室29を形成する。計量筒部材13は、容器本体11の口部11aおよび中栓部材12に装着されている。計量筒部材13には、計量室29内に連通する吐出孔35が形成されている。計量筒部材13は、下方(容器軸O方向に沿う中栓部材12側)に向けて弾性変形可能に形成されている。
計量筒部材13は、容器軸Oと同軸に配置された多段筒状に形成されている。計量筒部材13は、被着筒部32と、変形壁部36と、吐出筒37と、を備えている。被着筒部32、変形壁部36および吐出筒37は、同一材料で一体に形成されている。
被着筒部32は、中栓部材12に装着されている。被着筒部32は、2段の筒状に形成されている。被着筒部32は、下筒部33と、上筒部34と、を備えている。下筒部33は、支持筒22とシール筒24との間に嵌合されている。上筒部34は、シール筒24上に配置されている。
変形壁部36は、容器軸O方向に弾性変形可能である。変形壁部36は、容器軸O方向を向く環状に形成されている。変形壁部36は、被着筒部32に連設されている。変形壁部36は、被着筒部32の上端部から径方向の内側に向けて延びている。変形壁部36は、被着筒部32および吐出筒37よりも薄肉に形成されている。変形壁部36は、上側に向けて膨出している。変形壁部36は、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、上側に向けて延びている。変形壁部36は、上方に向けて突となるように湾曲されている。
吐出筒37は、変形壁部36に立設され、内部に前述の吐出孔35が設けられている。吐出筒37は、変形壁部36の内周縁部から上方に向けて突出している。吐出筒37の下端部には、径方向の外側に向けて突出する鍔部37aが設けられている。本実施形態では、鍔部37aが、変形壁部36の内周縁部に連結されている。
図2に示すように、吐出筒37には、径方向の内側に突出する突条部38が、周方向に間隔をあけて複数配置されている。突条部38は、吐出筒37(吐出孔35)の内周面に、容器軸O方向の全長にわたって設けられている。
図1に示すように、塗布栓14は、計量室29内に設けられている。塗布栓14の先端部は、吐出孔35から外部(上方)に突出可能とされている。塗布栓14は、容器軸O方向に沿って移動自在に設けられ、吐出孔35内に挿通されている。
塗布栓14は、本体筒部41と、弁筒部42と、を備えている。本体筒部41および弁筒部42は、容器軸O方向に延び、容器軸Oと同軸に配置されている。
本体筒部41内には、本体筒部41を閉塞する閉塞部43が配置されている。閉塞部43は、容器軸O方向を向く板状に形成されている。本体筒部41は、閉塞部43よりも上側に位置する塗布部44と、閉塞部43よりも下側に位置するガイド筒部45と、に区画される。
塗布部44は、閉塞部43を底部として上方に向けて開口する有底筒状に形成されている。塗布部44は、吐出孔35内(吐出筒37内)に位置している。塗布部44の上端部は、被塗布部Sに接触可能に構成されている。塗布部44には、径方向の内側に突出する第1係止部44aが形成されている。塗布部44内は、塗布部44の上端面に対して下方に窪む凹部46になっている。
閉塞部43(凹部46の内面)には、上方に向けて突出する突出部47が形成されている。突出部47は、容器軸O方向に延びる円柱状に形成されている。突出部47の上端面は、塗布部44の上端面よりも下方に位置している。
なお、突出部47は、円柱状に限らず、角柱状であっても構わない。突出部47は、柱状に限らず、筒状であっても構わない。また、突出部47の上端面は、塗布部44の上端面と同等の位置に配置されていても、塗布部44の上端面よりも上方に突出していても構わない。さらに、突出部47は、閉塞部43から複数本立設されていても構わない。突出部47は、なくてもよい。
ガイド筒部45は、ガイド部26に外挿されている。ガイド筒部45は、ガイド部26に径方向の内側から支持されている。ガイド筒部45の下端面は、支持リブ27に上方から当接している。
本体筒部41の外周面には、段部48が形成されている。本体筒部41において段部48よりも上方に位置する部分の外径は、段部48より下方に位置する部分の外径よりも大きい。段部48は環状に形成されている。段部48は、閉塞部43よりも下方に位置している。
弁筒部42は、本体筒部41を径方向の外側から囲繞する。弁筒部42の上端部は、段部48に径方向の外側から連結されている。弁筒部42の下端部は、本体筒部41の下端部よりも上方に位置している。
弁筒部42の下端部には、塗布栓14の移動に伴い受け部材25の内周面上を摺動可能なシール部49が形成されている。シール部49は、受け部材25の内周面に密に嵌合し、計量室29内と連通孔21との連通を遮断している。シール部49は、弁筒部42における他の部分に比べて薄肉の筒状に形成されている。シール部49は、下方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びるテーパ状を呈している。
弁筒部42の上端部には、規制部50が設けられている。規制部50は、塗布栓14の上方への移動を規制する。規制部50は、吐出筒37の下端部に下方から対向している。塗布栓14が上方に移動したときに、規制部50が吐出筒37の下端部に下方から当接することで、塗布栓14の更なる移動が規制される。
保護筒部材15は、計量筒部材13を径方向の外側から覆う。保護筒部材15は、変形壁部36を径方向の外側および上方から覆っている。保護筒部材15は、容器軸O方向に延びる多段筒状に形成されている。保護筒部材15は、下方から上方に向かうに従い漸次、段状に縮径している。保護筒部材15は、容器軸Oと同軸に配置されている。保護筒部材15は、大径部51と、下段部52と、中径部53と、上段部54と、小径部55と、を備えている。
大径部51は、口部11aおよび支持筒22に径方向の外側から装着されている。大径部51には、径方向の内側に向けて突出する突起部が周方向に沿って延設されている。突起部は、容器軸O方向に間隔をあけて2つ配置されていて、これら2つの突起部のうち、一方の突起部は口部11aの突起部に下方から係止され、他方の突起部は支持筒22の突起部に下方から係止されている。これにより、保護筒部材15が口部11aおよび中栓部材12にそれぞれアンダーカット嵌合されている。
下段部52は、大径部51の上端部から径方向の内側に向けて延びている。下段部52は、下筒部33の上端部に上方から突き当たる。
中径部53は、下段部52の内周縁部から上方に向けて延びている。中径部53は、上筒部34および変形壁部36を径方向の外側から覆っている。
上段部54は、中径部53の上端部から径方向の内側に向けて延びている。上段部54は、変形壁部36を上方から覆っている。上段部54は、吐出筒37の鍔部37aに上方から突き当たる。上段部54および鍔部37aは、制限部17を構成する。制限部17は、容器軸O方向に互いに係止し合うことで、計量筒部材13の上側(容器軸O方向に沿う反中栓部材側)に向けた変形量を制限する。
小径部55は、上段部54の内周縁部から上方に向けて延びている。小径部55は、吐出筒37を径方向の外側から覆っている。小径部55内には、吐出筒37が容器軸O方向に移動自在に挿通されている。吐出筒37は、小径部55から上方に向けて突出している。
オーバーキャップ16は、容器本体11の口部11aに着脱自在に装着されて計量筒部材13、保護筒部材15および塗布栓14を覆う。オーバーキャップ16は、容器本体11の口部11aからの離脱に伴って塗布栓14を上昇させる。オーバーキャップ16は、容器本体11の口部11a、計量筒部材13、保護筒部材15および塗布栓14を径方向の外側から取り囲む周壁部61と、周壁部61の上端開口部を閉塞する天壁部62と、を有している。
周壁部61の下部内周面には、雌ねじ部が形成されており、オーバーキャップ16は、口部11aの雄ねじ部に螺着されている。なおオーバーキャップ16は、例えば、アンダーカット嵌合により口部11aに装着される等して、容器本体11に対して容器軸O回りに回転させることなく着脱される構成であってもよい。
天壁部62には、下方に向けて延びる係止筒63および囲繞筒64が配設されている。係止筒63および囲繞筒64は、容器軸Oと同軸に配置されている。係止筒63の下端部は、塗布部44内に嵌合されている。係止筒63の下端部には、塗布部44の前述した第1係止部44aに、係脱可能に係止される第2係止部63aが形成されている。係止筒63内には、突出部47が挿通されている。囲繞筒64は、保護筒部材15の小径部55に径方向の外側から離脱自在に嵌合されている。
次に、上述した塗布容器10の作用について説明する。なお以下の説明では、図1に示すような、オーバーキャップ16が容器本体11の口部11aに装着された状態を初期状態とする。初期状態の塗布容器10では、塗布栓14が、計量室29内と容器本体11内との連通孔21を通した連通を遮断し、かつ吐出孔35を通して計量室29内と外部とを連通させる塗布位置P2に位置している。塗布位置P2において、塗布栓14の先端面は、計量筒部材13の先端面よりも下方に位置し、かつ保護筒部材15の先端面よりも上方に位置している。なお塗布位置P2において、塗布栓14の先端面が、保護筒部材15の先端面と容器軸O方向に同等に位置していてもよい。
初期状態の塗布容器10において、容器本体11の口部11aとオーバーキャップ16との螺着を解除し、オーバーキャップ16を取り外す。オーバーキャップ16と容器本体11とを螺着が解除される方向に相対回転させると、この相対回転に伴いオーバーキャップ16が容器本体11に対して上方移動する。このときオーバーキャップ16が、係止筒63、第2係止部63aおよび第1係止部44aを介して塗布栓14に係止されているため、オーバーキャップ16の上方移動に伴い、ガイド筒部45がガイド部26によって案内されながら、塗布栓14が引き上げられる。
塗布栓14は、図3に示すように、規制部50が吐出筒37の下端部(計量筒部材13)に当接して更なる上方移動が規制されるまで、オーバーキャップ16とともに引き上げられる。なおこのとき、規制部50から吐出筒37に伝達された上方に向かう力は、鍔部37aを介して保護筒部材15に伝達され、計量筒部材13の上方への変形が制限部17により規制される。この状態で、オーバーキャップ16と容器本体11とを螺着が解除される方向にさらに相対回転させると、塗布栓14に対してオーバーキャップ16が上方移動することで、第1係止部44aと第2係止部63aとが互いに乗り越える。これにより、オーバーキャップ16と塗布栓14との係止が解除され、オーバーキャップ16のみが上方移動することで、オーバーキャップ16と容器本体11の螺着が解除され、オーバーキャップ16が取り外される。
なお本実施形態では、初期状態で上段部54および鍔部37aが容器軸O方向に互いに係止し合っていて、計量筒部材13の上側への変形が既に規制されているが、これに限られない。例えば、初期状態で上段部54と鍔部37aとが互いに離間していて、塗布栓14の引き上げに伴って計量筒部材13が上側に向けて一定量変形した後、上段部54と鍔部37aとが互いに係止し合うことで初めて、計量筒部材13の上側への変形が規制されてもよい。
オーバーキャップ16が取り外された状態では、塗布栓14のシール部49は、中栓部材12の受け部材25から離脱されていて、中栓部材12の連通孔21と計量室29内とは、シール部49の下端部と受け部材25の上端部との間を通して連通されている。一方、塗布栓14の規制部50が、吐出筒37に密に当接しており、計量室29と吐出孔35との連通が遮断されている。このように塗布栓14は、オーバーキャップ16を取り外した直後には、吐出孔35を通した計量室29内と外部との連通を遮断し、かつ計量室29内と容器本体11内とを連通孔21を通して連通させる計量位置P1に位置する。
次に、容器本体11内の内容物を計量室29内に流入させる。塗布栓14が計量位置P1にある状態で、塗布容器10を塗布栓14が下向きとなる倒立姿勢とする。すると、容器本体11内の内容物が、連通孔21を通して計量室29内に流入する。一方、計量位置P1においては、吐出孔35と計量室29内との連通が遮断されているため、吐出孔35を通した外部への内容物の流出が防止されている。これにより、計量室29内に所定量の内容物が計量される。なお、倒立姿勢では、塗布容器10の上下が反転するため、容器軸O方向に沿う塗布栓14側が下側、容器本体11側が上側となる。
続いて、図4に示すように、塗布容器10を倒立姿勢に維持した状態で、塗布栓14を被塗布部Sに押し付けると、ガイド筒部45がガイド部26によって案内されながら、塗布栓14が上方に向けて移動する。すると、塗布栓14のシール部49が受け部材25内に嵌合される塗布位置P2まで塗布栓14が移動する。塗布栓14の移動は、塗布栓14の本体筒部41が支持リブ27に突き当たることで規制される。このとき、計量室29内の内容物が吐出孔35内に流入し、吐出孔35の内周面と本体筒部41の外周面との間を通して被塗布部S上(外部)に吐出される。
塗布栓14が計量位置P1から塗布位置P2に移動するまでの過程で、塗布栓14の先端面の容器軸O方向の位置が、吐出筒37(計量筒部材13)の先端面の容器軸O方向の位置と同等となると、吐出筒37が被塗布部Sに押し当てられる。すると、その押付力に応じて計量筒部材13が容器軸O方向に弾性変形する。このとき、変形壁部36が容器軸O方向に弾性変形し、吐出筒37が塗布栓14によって案内されながら容器軸O方向に弾性的に変位し、吐出筒37が規制部50から離間した状態が維持されて計量室29が加圧される。これにより、塗布栓14が塗布位置P2に位置した状態で計量室29が加圧されることで、計量室29内から吐出孔35に向けて流通する内容物の流量が増大する。また図5に示すように、計量筒部材13の被塗布部Sへの押し付けを弱めたり解除したりすると、計量筒部材13は容器軸O方向に復元変形して計量室29が減圧され、内容物の流量が減少する。これにより、被塗布部Sに吐出される内容物の吐出量を調整することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る塗布容器10によれば、計量筒部材13が、容器軸O方向に弾性変形可能に形成されているので、吐出筒37の押付力、つまり吐出筒37の変位量を調整することで、吐出孔35から吐出される内容物の流量を制御することができる。その結果、吐出精度の向上を図ることができる。
なお本実施形態では、計量筒部材13が弾性変形していない状態や復元変形している状態では、計量室29の内圧が低く、内容物の予期せぬ流出が阻害されている一方、計量筒部材13が弾性変形すると、計量室29の内圧が高まり内容物が吐出し易くなる。したがって、計量筒部材13の弾性変形および復元変形を繰り返すことで、内容物を複数回に分けて小出しにすることができる。
また、吐出筒37を被塗布部Sに押し付けるときに計量筒部材13を容器軸O方向に弾性変形させるので、塗布時において、被塗布部Sに及ぼされる衝撃や外力等が計量筒部材13のクッション作用により緩和されることになる。そのため、柔らかな塗布感触を得ることができるとともに、不快さや心地悪さを低減し、快適で心地よい塗布を行うことができる。
また計量筒部材13が、変形壁部36を備えているので、吐出筒37が被塗布部Sに押し当てられたときに、被塗布部Sからの反力を吐出筒37を介して変形壁部36に確実に伝達させることできる。これにより、変形壁部36を安定して変形させることが可能になり、吐出精度の更なる向上を図ることができる。
また保護筒部材15が、計量筒部材13を径方向の外側から覆うので、計量筒部材13が意図しない外力を受けて弾性変形するのを抑制することができる。これにより、内容物の意図しない漏出を抑えることができる。
さらに保護筒部材15が、計量筒部材13を径方向の外側から覆うので、計量筒部材13が外部に露出するのを抑制することができる。したがって、計量筒部材13の経時劣化を抑えることが可能になり、計量筒部材13を長期間にわたって安定して弾性変形させることができる。これにより、吐出精度を長期間にわたって向上させることができる。
また保護筒部材15が、変形壁部36を覆っているので、計量筒部材13において弾性変形する部分を保護筒部材15によって確実に保護することができる。これにより、内容物が意図せず漏出することを確実に抑えるとともに、吐出精度を長期間にわたって確実に向上させることができる。
また制限部17が、計量筒部材13の上方に向けた変形量を制限する。したがって、例えば、弾性変形されていた計量筒部材13が復元変形するとき等に、計量筒部材13の過度の変形を抑えることが可能になり、計量筒部材13の劣化を効果的に抑え易くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、計量筒部材13が弾性変形するときに、吐出筒37が規制部50から離間した状態が維持されるが、本発明はこれに限られない。例えば、計量筒部材13が弾性変形するときに、吐出筒37の押付力に応じて、吐出筒37と規制部50とが当接したり離間したりする構成を採用してもよい。この場合、吐出筒37と規制部50とが当接するときに、計量室29内を密閉することができる。
また、計量筒部材13を、容器軸O方向の下方に向けて弾性変形可能に形成された他の形態に適宜変更してもよい。
また、容器本体11は、自立可能な底部を有する形状に限らず適宜変更可能であり、容器の横断面形状等も種々のものを採用することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 塗布容器
11 容器本体
11a 口部
12 中栓部材
13 計量筒部材
14 塗布栓
15 保護筒部材
17 制限部
21 連通孔
29 計量室
35 吐出孔
36 変形壁部
37 吐出筒
O 容器軸
P1 計量位置
P2 塗布位置
S 被塗布部

Claims (2)

  1. 被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔を有する中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量室内に設けられ、先端部が前記吐出孔から外部に突出可能な塗布栓と、
    前記計量筒部材を径方向の外側から覆う保護筒部材と、を備え、
    前記塗布栓は、
    前記計量室内と外部との連通を遮断し、かつ前記計量室内と前記容器本体内とを連通させる計量位置と、
    容器軸方向において前記計量位置よりも前記中栓部材側に位置するとともに、前記計量室内と前記容器本体内との連通を遮断し、かつ前記計量室内と外部とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
    前記計量筒部材は、前記保護筒部材から容器軸方向に沿う反中栓部材側に突出するとともに内部に前記吐出孔が設けられた吐出筒を備え、かつ容器軸方向に沿う前記中栓部材側に向けて弾性変形可能に形成され
    前記計量筒部材は、前記吐出筒が立設されるとともに容器軸方向に弾性変形可能な変形壁部を備え、
    前記保護筒部材は、前記変形壁部を覆っていることを特徴とする塗布容器。
  2. 前記計量筒部材および前記保護筒部材には、容器軸方向に互いに係止し合うことで、前記計量筒部材の容器軸方向に沿う反中栓部材側に向けた変形量を制限する制限部が設けられていること特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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