JP6956653B2 - 塗布容器 - Google Patents
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Description
吐出孔が形成された計量筒部材と、塗布栓と、を備える。中栓部材には、容器本体内に連通する連通孔が形成されている。計量筒部材は、中栓部材との間に、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を形成している。吐出孔は、計量筒部材の頂部に形成され、計量室に連通する。塗布栓は計量室に設けられており、塗布栓の先端部は、吐出孔から計量室の外部へと突出している。塗布栓は、計量位置と、計量位置よりも下方の塗布位置との間を、容器軸方向に移動自在に配設されている。
上記構成によれば、塗布栓を計量位置に位置させて塗布容器を倒立姿勢にすると、容器本体内の内容物が連通孔を通して計量室内に流入するため、内容物を計量することができる。その後、塗布栓を被塗布部に押し付けることで、塗布栓と吐出孔の内周面との間の隙間を通して、内容物を吐出させることができる。
また、連通孔に連なるスリットがガイド筒に形成されていることで、容器本体内から計量室へと向かう内容物の流路が大きくなり、内容物をスムーズに流動させることができる。
以下、第1実施形態の塗布容器について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、塗布容器1Aは、有底筒状の容器本体10と、容器本体10の口部11に装着された中栓部材20と、吐出孔30aが形成された計量筒部材30と、塗布栓40と、キャップ体50と、を備える。
容器本体10の口部11および計量筒部材30は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向(容器軸方向)を上下方向という。
また、上下方向において、容器本体10の底部側を下方、口部11側を上方という。また、上下方向から見た平面視で、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体10の口部11は、容器本体10の胴部12よりも小径とされている。口部11の外周面には、雄ねじ部が形成されている。この雄ねじ部は、例えば二条ねじであってもよい。口部11の上端部の外径は、口部11のうち、上端部より下方に位置する部分の外径より小さくなっており、口部11の上端部の外周面には、径方向の外側に突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。口部11の下端部には、径方向の外側に向けて突出する回り止めリブ11aが形成されている。
中栓部材20は、有底筒状のシリンダ筒21と、シリンダ筒21の底壁から上方に向けて突出した支持体22およびガイド筒25と、シリンダ筒21の周壁から上方に向けて突出した主嵌合筒23と、主嵌合筒23の上部を径方向の外側から囲繞する外嵌合筒24と、を有している。
なお、本実施形態では、シリンダ筒21、支持体22、主嵌合筒23、外嵌合筒24およびガイド筒25が一体に形成されている。
案内軸22aは、シリンダ筒21における径方向の内側に配置され、案内軸22aの上端部は、シリンダ筒21および主嵌合筒23よりも上方に延びている。
なお、規制部22bとして、例えば、案内軸22aの外周面に全周にわたって連続して延びる筒状体を採用してもよい。また、規制部22bは、案内軸22aおよびシリンダ筒21と別体に形成されてもよい。
シリンダ筒21の周壁の内周面のうち、連通孔21aより上方に位置する部分に、塗布栓40の下端部が上下摺動可能に嵌合している。
外嵌合筒24は、主嵌合筒23の上部の外周面に連結され、その下端縁が容器本体10の口部11の上端開口縁に当接している。外嵌合筒24の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。
計量筒部材30は、容器本体10の口部11に装着された装着筒部31と、装着筒部31より上方に位置して内側が吐出孔30aとされた筒状の頂部35と、装着筒部31と頂部35との間に位置し、装着筒部31および頂部35を互いに連結する連結筒部34と、を有する。
図示の例では、計量筒部材30は下方から上方へ向かって、装着筒部31、連結筒部34、および頂部35の順に段階的に縮径している。
塗布栓40は、計量位置(図2)と、計量位置よりも下方である塗布位置(図1、3)と、の間を上下方向に移動自在に配設されている。塗布栓40は、計量位置にある場合、吐出孔30aと計量室Rとの連通を遮断し、かつ計量室Rと連通孔21aとを連通させる。塗布栓40は、塗布位置にある場合、計量室Rと連通孔21aとの連通を遮断し、かつ吐出孔30aと計量室Rとを連通させる。
図示の例では、塗布栓40が塗布位置にある場合、塗布栓40の外周面と頂部35の内周面(吐出孔30a)との間の隙間を通して、計量室Rの内容物が吐出可能となるように構成されている。
シール筒41のうち、ストッパー段部41bよりも下方に位置する部分は、ストッパー段部41bよりも上方に位置する部分よりも、内径および外径が大きい外筒部41dとなっている。本実施形態では、外筒部41dの下端部が、シリンダ筒21内に離脱可能に嵌合することで、計量室Rと連通孔21aとの連通を遮断する。
外挿筒42は、シール筒41の径方向内側に位置している。外挿筒42の下端開口縁は、シール筒41の下端開口縁よりも下方に位置している。
先端部43の上端部における内周面には、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の被係合部43aが形成されている。
キャップ体50は、有頂筒状に形成されている。キャップ体50は、容器本体10の口部11に着脱自在に装着され、吐出孔30aおよび塗布栓40の先端部43を覆う。キャップ体50の周壁の下部における内周面には、口部11の雄ねじ部に螺着する雌ねじ部が形成されている。雌ねじ部は、例えば二条ねじであってもよい。
引き上げ筒51は、塗布位置に位置する塗布栓40の先端部43内に着脱自在に嵌合される。外嵌筒52は、計量筒部材30の頂部35に着脱自在に外嵌される。当接部53は、頂部35にその上方から当接する。
容器本体10内の内容物を被塗布部Sに塗布するには、まず、キャップ体50を上方へ移動させて容器本体10の口部11から離脱させる。ここで、キャップ体50が離脱される際には、引き上げ筒51の引き上げ突起51aと、塗布栓40の被係合部43aと、が互いに上下方向に係合することで、キャップ体50により塗布栓40が引き上げられる。これにより、塗布栓40が塗布位置から計量位置に移動し、計量室Rと連通孔21aとが連通する。
これにより、計量室Rと連通孔21aとの連通が遮断されるとともに、吐出孔30aと計量室Rとが連通し、吐出孔30aの内周面と塗布栓40の先端部43の外周面との間の隙間を通して、内容物を被塗布部Sに塗布することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4、図5に示すように、本実施形態の塗布容器1Bでは、中栓部材20の形状が第1実施形態と異なっている。
また、第1実施形態の塗布容器1Aにおいて、中栓部材20に案内軸22aが形成されていなくてもよい。また、第1実施形態の塗布容器1Aにおいて、案内軸22aと外挿筒42との位置関係が逆であってもよい。つまり、塗布栓40のシール筒41における天壁に、下方に向けて延びる案内軸が設けられ、中栓部材20に、前記案内軸に外挿された外挿筒が設けられていてもよい。
あるいは、第2実施形態の塗布容器1Bにおいて、スリット25aが、ガイド筒25の上下方向における全長にわたって延びていてもよい。
Claims (1)
- 被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
前記計量室に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、を備え、
前記塗布栓は、
前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
前記中栓部材は、有底筒状のシリンダ筒と、前記シリンダ筒の底壁に立設された案内軸と、前記案内軸の径方向外側に位置して前記底壁に立設されたガイド筒と、を有し、
前記塗布栓は、前記シリンダ筒内に離脱可能に嵌合し、かつ前記計量室と前記連通孔との連通を遮断するシール筒と、前記シール筒の径方向内側に位置して前記案内軸に外挿された外挿筒と、を有し、
前記ガイド筒は、前記外挿筒の外周面または前記シール筒の内周面に当接若しくは近接している、塗布容器。
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