JP2021121547A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】一定量の内容物を被塗布部に塗布する際の操作性を向上させる。【解決手段】塗布栓9は、計量位置と塗布位置との間を容器軸方向に移動自在に配設され、計量筒部材7、および塗布栓には、容器軸回りに沿う周方向に互いに係合する第1係合部14、および第2係合部15が各別に形成され、計量筒部材のうち、少なくとも第1係合部が位置する部分は、中栓部材4に対して容器軸O回りに回転可能に設けられ、中栓部材、および塗布栓には、中栓部材に対する塗布栓の容器軸回りの回転に伴い、塗布栓を、塗布位置から計量位置に移動させるとともに、計量位置に位置する塗布栓が、容器軸方向に押込まれたときに、塗布栓を塗布位置に移動させるカム機構21が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、塗布容器に関する。
一定量の内容物を被塗布部に塗布する塗布容器として、従来から、例えば下記特許文献1に示されるような構成が知られている。
特開2019−1471号公報
しかしながら、前記従来の塗布容器では、一定量の内容物を被塗布部に塗布する際の操作性を向上させることに改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、一定量の内容物を被塗布部に塗布する際の操作性を向上させることができる塗布容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量筒部材内に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量筒部材の外部に突出される塗布栓と、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記計量筒部材、および前記塗布栓には、容器軸回りに沿う周方向に互いに係合する第1係合部、および第2係合部が各別に形成され、前記計量筒部材のうち、少なくとも前記第1係合部が位置する部分は、前記中栓部材に対して容器軸回りに回転可能に設けられ、前記中栓部材、および前記塗布栓には、前記中栓部材に対する前記塗布栓の容器軸回りの回転に伴い、前記塗布栓を、前記塗布位置から前記計量位置に移動させるとともに、前記計量位置に位置する前記塗布栓が、容器軸方向に押込まれたときに、前記塗布栓を前記塗布位置に移動させるカム機構が設けられている。
この発明によれば、計量筒部材および塗布栓に、周方向に互いに係合する第1係合部および第2係合部が各別に形成されるとともに、計量筒部材のうち、少なくとも第1係合部が位置する部分が、中栓部材に対して容器軸回りに回転可能に設けられている。したがって、計量筒部材のうち、少なくとも第1係合部が位置する部分を、中栓部材に対して容器軸回りに回転すると、第1係合部および第2係合部が、周方向に互いに係合することで、塗布栓が供回りする。
この際、中栓部材および塗布栓に、カム機構が設けられているので、塗布栓が、塗布位置から計量位置に移動し、吐出孔と計量室との連通が遮断され、かつ計量室と連通孔とが連通する。この状態で、塗布容器を倒立姿勢にすると、容器本体内の内容物が、連通孔を通して計量室内に流入する。そして、中栓部材および塗布栓に、カム機構が設けられていることから、塗布栓の先端部を被塗布部に押し付けると、塗布栓が塗布位置に移動することで、計量室と連通孔との連通が遮断され、かつ吐出孔と計量室とが連通する。
以上より、塗布栓を計量位置に位置させた状態で塗布容器を倒立姿勢にして、容器本体内の内容物を計量室内に満たした後は、塗布容器を倒立姿勢にしたまま、塗布栓の先端部を被塗布部に押し付ければ、塗布栓が自ずと塗布位置に移動して、計量室と連通孔との連通が遮断され、かつ吐出孔と計量室とが連通することとなり、一定量の内容物を被塗布部に塗布する際の操作性を向上させることができる。
前記計量筒部材の頂部を覆い、前記口部、若しくは前記中栓部材に螺着されたキャップ体を備え、前記キャップ体、および前記計量筒部材には、周方向に互いに係合する第3係合部、および第4係合部が各別に形成され、前記キャップ体を、前記口部、若しくは前記中栓部材に対する周方向の緩み側に回転させたときに、前記第3係合部、および前記第4係合部が互いに係合することで、前記計量筒部材のうち、少なくとも前記第1係合部が位置する部分が、前記塗布栓とともに前記中栓部材に対して容器軸回りに回転し、前記塗布栓が、前記カム機構によって前記塗布位置から前記計量位置に移動させられてもよい。
この場合、キャップ体を、口部、若しくは中栓部材に対する周方向の緩み側に回転させたときに、第3係合部、および第4係合部が互いに係合することで、計量筒部材のうち、少なくとも第1係合部が位置する部分が、塗布栓とともに中栓部材に対して容器軸回りに回転し、塗布栓が、カム機構によって塗布位置から計量位置に移動させられる。したがって、キャップ体を、口部、若しくは中栓部材から離脱すれば、カム機構によって、塗布栓が自ずと塗布位置から計量位置に移動することとなり、一定量の内容物を被塗布部に塗布する際の操作性を確実に向上させることができる。
前記塗布位置に位置する前記塗布栓は、容器軸方向に弾性変位可能に支持されてもよい。
この場合、塗布位置に位置する塗布栓が、容器軸方向に弾性変位可能に支持されているので、塗布位置に位置する塗布栓の先端部を被塗布部に押し付けると、塗布栓が、容器軸方向に沿う容器本体の底部側に弾性変位することとなり、例えば、塗布栓の外周面と吐出孔の内周面との間の隙間を調整したり、被塗布部に対してソフトな感触を与えたりすること等ができる。
本発明によれば、一定量の内容物を被塗布部に塗布する際の操作性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る塗布容器の要部の縦断面図である。 図1の塗布容器において、塗布栓が計量位置に引き上げられた状態を示す図である。 図1に示す塗布容器のIII−III線矢視断面図である。 図1に示す塗布容器のカム機構の展開図である。 図1に示す塗布容器のV−V線矢視断面図である。 図1の塗布容器において、塗布位置に位置する塗布栓を、容器軸方向に沿う容器本体の底部側に弾性変位させた状態で、被塗布部に内容物を塗布している状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る塗布容器の要部の縦断面図である。 図7の塗布容器において、塗布栓が計量位置に引き上げられた状態を示す図である。 図7に示す塗布容器のIX−IX線矢視断面図である。 図7の塗布容器において、塗布栓を塗布位置に位置させた状態で、被塗布部に内容物を塗布している状態を示す図である。
以下、図1から図6を参照し、本発明の第1実施形態に係る塗布容器を説明する。この塗布容器1には、例えば人体の頭皮や皮膚等の被塗布部Sに塗布される育毛剤や薬液等の内容物が収容される。
図1に示すように、塗布容器1は、前記内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通する連通孔5が形成された中栓部材4と、中栓部材4との間に、連通孔5を通して容器本体2内に連通する計量室6を形成するとともに、頂部19に計量室6に連通する吐出孔8が形成された計量筒部材7と、計量筒部材7内に設けられるとともに、先端部26が吐出孔8から計量筒部材7の外部に突出される塗布栓9と、計量筒部材7の頂部19を覆い、口部3、若しくは中栓部材4に螺着されたキャップ体10と、を備えている。
ここで、容器本体2の口部3、および計量筒部材7それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う容器本体2の底部側(図1における下側)を下側、容器軸O方向に沿う容器本体2の口部3側(図1における上側)を上側という。容器軸O方向から見て、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2の口部3は、容器本体2のうち、口部3以外の胴部2b、底部および肩部2cよりも小径とされている。口部3の外周面には雄ねじ部が形成されている。この雄ねじ部は、例えば二条ねじであってもよい。口部3の上端部の外径は、口部3のうち、上端部より下方に位置する部分の外径より小さくなっており、口部3の上端部の外周面には、径方向の外側に突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。口部3の下端部には、径方向の外側に向けて突出した回り止めリブ3bが形成されている。
中栓部材4は、容器本体2の口部3内に嵌合されたシリンダ筒12と、シリンダ筒12内に配設され、塗布栓9の下部が上下動可能に挿入されたカム筒13と、弾性変形可能に形成され、シリンダ筒12とカム筒13とを連結する連結体39と、口部3に外嵌された外嵌筒17と、シリンダ筒12の上端開口縁から上方に向けて突出し、計量筒部材7が装着された嵌合筒11と、を備えている。
なお、本実施形態では、シリンダ筒12、カム筒13、連結体39、外嵌筒17および嵌合筒11が一体に形成されている。
シリンダ筒12の上端部内に、塗布栓9の後述する下部弁体16が、着脱可能に密に嵌合している。シリンダ筒12および外嵌筒17それぞれの上端部は、上下方向の同じ位置に位置している。外嵌筒17は、口部3のうち、雄ねじ部より上方に位置する部分に外嵌されている。外嵌筒17の内周面には、径方向の外側に向けて窪むとともに周方向に延びる環状または円弧状の溝が形成されている。この溝に、口部3の外周面に形成された突起が嵌合されている。シリンダ筒12および外嵌筒17それぞれの上端部同士は、フランジ部により連結されており、フランジ部の下面は、口部3の上端開口縁に当接している。
カム筒13の上端部は、シリンダ筒12の上端部より下方に位置している。シリンダ筒12およびカム筒13それぞれの下端部は、上下方向の同じ位置に位置している。シリンダ筒12の内周面と、カム筒13の外周面と、の間に径方向の隙間が設けられており、この隙間が、容器本体2内に連通する連通孔5となっている。
連結体39は、シリンダ筒12およびカム筒13それぞれの下端部同士を連結している。連結体39は、周方向に間隔をあけて複数(例えば3つ)設けられている。図示の例では、連結体39は周方向に延び、周方向の両端部が、シリンダ筒12およびカム筒13それぞれの下端部に各別に連結されている。
嵌合筒11の外周面に、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。
計量筒部材7は、中栓部材4の嵌合筒11に装着された装着筒部18と、装着筒部18より上側に位置して内側が吐出孔8とされた筒状の頂部19と、装着筒部18と頂部19との間に位置してこれら18、19を連結する連結筒部20と、を備えている。
図示の例では、計量筒部材7は下側から上側へ向かって、装着筒部18、連結筒部20、および頂部19の順に段階的に縮径している。装着筒部18、連結筒部20、および頂部19は、一体に形成されている。
装着筒部18は、環状の天壁と、周壁と、を有する有頂筒状に形成されている。
装着筒部18は、中栓部材4の嵌合筒11に、容器軸O回りに回転可能に外嵌されている。装着筒部18の周壁の内周面には、径方向の外側に向けて窪むとともに周方向に延びる環状または円弧状の溝が形成されている。この溝に、嵌合筒11の外周面に形成された突起が嵌合されている。
装着筒部18の天壁の下面は、嵌合筒11の上端開口縁に当接している。装着筒部18の天壁は、嵌合筒11から径方向の内側に突出している。
本実施形態では、計量筒部材7のうちの少なくとも装着筒部18の天壁と、中栓部材4の嵌合筒11と、により画成される空間が計量室6となっている。
連結筒部20は、環状の天壁と、周壁と、を有する有頂筒状に形成されている。連結筒部20の周壁は、装着筒部18の天壁の内周縁部から上側に向けて延びている。
頂部19は、円筒状に形成されるとともに、連結筒部20の天壁の内周縁部から上側に向けて突出している。なお、頂部19は例えば角筒状に形成してもよい。また、頂部19を設けずに、連結筒部20の環状の天壁の内側を吐出孔8としてもよい。つまり、計量筒部材7の頂部を、連結筒部20の天壁としてもよい。
塗布栓9は、吐出孔8と計量室6との連通を遮断し、かつ計量室6と連通孔5とを連通させる計量位置(例えば図2に示す状態)と、計量位置よりも下側(容器軸方向に沿う容器本体の底部側)に位置するとともに、計量室6と連通孔5との連通を遮断し、かつ吐出孔8と計量室6とを連通させる(ここでいう「連通させる」とは、「連通する、または連通可能な状態とする」の両方の意味を含む)塗布位置(例えば図1に示す状態)と、の間を容器軸O方向(上下方向)に移動自在に配設されている。
以下、特に断らない限り、図1に示されるように、塗布位置に位置しているときの塗布栓9について説明する。
塗布栓9は、下部がカム筒13内に上下動可能に挿入された栓本体24と、栓本体24における容器軸O方向の中間部を径方向の外側から囲う有底筒状の弁筒25と、を備えている。栓本体24、および弁筒25は、容器軸Oと同軸に配置されるとともに、一体に形成されている。
弁筒25の底壁は、カム筒13の上端開口縁に当接している。
弁筒25の上端部は、連結筒部20の周壁より下方に位置しており、図2に示されるように、塗布栓9が計量位置に位置したときに、連結筒部20の周壁の内周面に当接する。
弁筒25に、径方向の外側に向けて突出し、下方に向けて延びる下部弁体16が形成されている。下部弁体16は、周方向の全長にわたって連続して延びている。下部弁体16は、シリンダ筒12の上端部内に嵌合されており、連通孔5と計量室6との連通を遮断している。下部弁体16は、塗布栓9が計量位置に位置したときに、シリンダ筒12から上方に離れ、連通孔5と計量室6とが連通する。
栓本体24の下部が、カム筒13内に上下動可能に挿入されている。栓本体24の上端部に位置する、塗布栓9の先端部26は、吐出孔8から上方に突出している。
栓本体24のうち、先端部26と、先端部26より下方に位置する部分と、の接続部分に、上方を向く段部25aが形成されている。段部25aは、計量筒部材7の内面における吐出孔8の開口周縁部より下方に位置している。段部25aは、塗布栓9が計量位置に位置したときに、計量筒部材7の内面における吐出孔8の開口周縁部に当接することにより、吐出孔8と計量室6との連通を遮断する。
キャップ体10は、有頂筒状をなしており、その周壁の下部における内周面に、口部3の雄ねじ部に螺着する雌ねじ部が形成されている。雌ねじ部は、例えば二条ねじであってもよい。
なお、キャップ体10が、口部3に着脱可能に螺着されるのに代えて例えば、キャップ体10の平滑な内周面に、口部3の平滑な外周面を着脱可能に嵌合したり、あるいはキャップ体10が口部3に着脱可能にアンダーカット嵌合したりする等、適宜変更してもよい。また、キャップ体10を、口部3に装着するのに代えて例えば、中栓部材4に装着してもよい。
キャップ体10の天壁には、下方に向けて突出し、計量筒部材7の頂部19に着脱自在に外嵌された被覆筒28が形成されている。
キャップ体10の内周面には、周方向を向く壁面を備えた段部10aが形成されている。キャップ体10が容器本体2の口部3に装着された状態で、段部10aは、容器本体2の回り止めリブ3bに周方向に当接可能とされている。段部10aが回り止めリブ3bに周方向に当接することで、キャップ体10が口部3に過度に締め込まれることが規制される。
そして、本実施形態では、計量筒部材7、および塗布栓9に、周方向に互いに係合する第1係合部14、および第2係合部15が各別に形成されている。
第1係合部14は、計量筒部材7の内面に形成されている。第1係合部14は、連結筒部20の天壁から下方に向けて突出している。第1係合部14と、連結筒部20の周壁の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。図3に示されるように、第1係合部14は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。第1係合部14は、表裏面が径方向を向く板状に形成されている。第1係合部14の下端部は、塗布栓9の段部25aより下方に位置している。第1係合部14の下端部に、径方向の内側に向けて突出した第1突起14aが形成されている。第1突起14aの、第1係合部14の内面から径方向の内側に向けた突出量は、第1係合部14と、連結筒部20の周壁の内周面と、の間の径方向の隙間より小さくなっている。
第2係合部15は、塗布栓9の栓本体24の外周面に形成されている。第2係合部15は、栓本体24の外周面のうち、段部25aより下方に位置する部分に形成されている。第2係合部15は、径方向の外側に向けて突出し、容器軸O方向に延びる条状に形成されている。第2係合部15の径方向の外端縁、および第1係合部14の内面それぞれの径方向の位置は、互いに同等になっている。第2係合部15の上端部は、段部25aよりわずかに下方に位置している。第2係合部15の上端部、および第1係合部14の下端部それぞれの容器軸O方向の位置は、互いに同等になっている(重複している)。図3に示されるように、第2係合部15は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。周方向で互いに隣り合う第2係合部15同士の間に、1つの第1突起14aが位置している。周方向で互いに隣り合う第2係合部15の上端部同士の間に、1つの第1突起14aが位置している。
計量筒部材7のうち、少なくとも第1係合部14が位置する部分は、中栓部材4に対して容器軸O回りに回転可能に設けられている。本実施形態では、第1係合部14が設けられている連結筒部20の天壁を含む、計量筒部材7の全体が、中栓部材4に対して容器軸O回りに回転可能に設けられている。
中栓部材4、および塗布栓9には、カム機構21が設けられている。カム機構21は、中栓部材4に対する塗布栓9の容器軸O回りの回転に伴い、塗布栓9を、図1に示す塗布位置から図2に示す計量位置に移動させるとともに、計量位置に位置する塗布栓9が、容器軸O方向に押込まれたときに、塗布栓9を塗布位置に移動させる。
カム機構21は、図1および図4に示されるように、案内溝33および摺動突起34を備えている。
案内溝33および摺動突起34のうちのいずれか一方は、中栓部材4に設けられ、いずれか他方は、塗布栓9に設けられている。本実施形態では、案内溝33が塗布栓9に設けられ、摺動突起34が中栓部材4に設けられている。なお、案内溝33を中栓部材4に設け、摺動突起34を塗布栓9に設けてもよい。
案内溝33は、塗布栓9の栓本体24のうち、カム筒13に上下動可能に挿入されている下部の外周面に形成されている。案内溝33は、容器軸O方向に延び、栓本体24の下端開口縁に開口した縦溝33aと、縦溝33aの上端部から周方向の一方側に向かうに従い、下方に向けて延びる傾斜溝33bと、をそれぞれ複数ずつ備えるとともに、周方向に交互に設けられている。傾斜溝33bにおける周方向の一方側の端部は、縦溝33aのうち、上端部より下方に位置する部分に接続されている。縦溝33aおよび傾斜溝33bは、2つずつ設けられ、縦溝33aは、容器軸Oを径方向に挟む両側に各別に設けられている。
摺動突起34は、カム筒13の内周面から径方向の内側に向けて突出している。摺動突起34は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。摺動突起34は、2つ設けられ、容器軸Oを径方向に挟む位置に各別に設けられている。摺動突起34は、カム筒13の上端部に設けられている。摺動突起34は、径方向から見て円形状を呈する。
摺動突起34は、塗布栓9が塗布位置に位置するときに、縦溝33aの上端部に位置し、塗布栓9が計量位置に位置するときに、図4に二点鎖線で示されるように、縦溝33aの上端部より下方の、縦溝33aにおける傾斜溝33bとの接続部分に位置する。これにより、計量位置に位置する塗布栓9を、容器軸O方向に押込むと、摺動突起34が、縦溝33aの上端部に向けて相対移動することで、塗布栓9が塗布位置に移動する。この際、シリンダ筒12とカム筒13とを連結する連結体39が、弾性変形可能に形成されているので、塗布位置に位置する塗布栓9は、容器軸O方向に弾性変位可能に支持される。
キャップ体10、および計量筒部材7に、周方向に互いに係合する第3係合部31、および第4係合部32が各別に形成されている。これにより、キャップ体10を、口部3に対する周方向の緩み側に回転させたときに、第3係合部31、および第4係合部32が互いに係合することで、計量筒部材7のうち、少なくとも第1係合部14が位置する部分が、塗布栓9とともに中栓部材4に対して容器軸O回りに回転し、塗布栓9が、カム機構21によって塗布位置から計量位置に移動させられる。
すなわち、キャップ体10が口部3に対して緩む周方向の緩み側と、案内溝33において傾斜溝33bが縦溝33aの上端部から延びる周方向の向きと、が互いに逆向きになっている。
図1および図5に示されるように、第4係合部32は、計量筒部材7の外面に形成されている。第4係合部32は、装着筒部18の周壁から径方向の外側に向けて突出し、容器軸O方向に延びる条状に形成されている。第4係合部32は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
第3係合部31は、キャップ体10の内面に形成されている。第3係合部31は、キャップ体10の天壁から下方に向けて延びている。第3係合部31は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。周方向で互いに隣り合う第3係合部31同士の間に、1つの第4係合部32が位置している。
第3係合部31および第4係合部32は、第1係合部14および第2係合部15に対して、下方でかつ径方向の外側に位置している。第3係合部31および第4係合部32は、カム機構21に対して、上方でかつ径方向の外側に位置している。
以下、本実施形態の塗布容器1の作用について説明する。
塗布容器1の使用前では、図1に示されるように、塗布栓9が塗布位置に位置し、下部弁体16が、シリンダ筒12の上端部内に嵌合して、計量室6と連通孔5との連通が遮断されている。
容器本体2内の内容物を被塗布部Sに塗布するには、まず、キャップ体10を、口部3に対する周方向の緩み側に回転させて口部3から離脱させ、吐出孔8および塗布栓9の先端部26を容器外部に露出させる。
この際、口部3の雄ねじ部、およびキャップ体10の雌ねじ部は、二条ねじであるため、一条ねじである構成と比較して、ねじのリードが大きくなる。このため、キャップ体10の周方向の回転量に対する容器軸O方向の変位量を大きくすることができる。これにより、塗布栓9を速やかに上側に移動させることができるとともに、キャップ体10を容器本体2の口部3から速やかに離脱させることができる。
キャップ体10を、口部3に対する周方向の緩み側に回転させる過程において、キャップ体10の第3係合部31、および計量筒部材7の第4係合部32が、周方向で互いに係合し、計量筒部材7が、中栓部材4に対して周方向に回転すると、計量筒部材7の第1係合部14、および塗布栓9の第2係合部15が、周方向で互いに係合し、塗布栓9が供回りする。この際、図4に示されるように、中栓部材4の摺動突起34が、塗布栓9の案内溝33において、一方の縦溝33aの上端部から傾斜溝33bに進入し、他方の縦溝33aにおける傾斜溝33bとの接続部分に到達する。これにより、塗布栓9が、図2に示されるように、中栓部材4に対して上方に移動して計量位置に移動する。
この際、塗布栓9の下部弁体16が、シリンダ筒12から上方に離れて、計量室6と連通孔5とが連通し、塗布栓9の段部25aが、計量筒部材7の内面における吐出孔8の開口周縁部に当接して、吐出孔8と計量室6との連通を遮断し、弁筒25の上端部が、連結筒部20の周壁の内側に進入し、連結筒部20の周壁の内周面に当接する。
次に、塗布容器1を倒立姿勢にすると、容器本体2内の内容物が、連通孔5を通して計量室6内に流入する。
この際、図4に二点鎖線で示されるように、摺動突起34が、縦溝33aの上端部より下方の、縦溝33aにおける傾斜溝33bとの接続部分に位置しているので、塗布栓9の先端部26を被塗布部Sに押し付けると、摺動突起34が、縦溝33aの上端部に向けて相対移動することにより、塗布栓9が塗布位置に移動する。これにより、計量室6と連通孔5との連通が遮断されるとともに、吐出孔8と計量室6とが連通することで、計量室6内の一定量の内容物が、吐出孔8を通して被塗布部Sに塗布される。
そして、塗布栓9の先端部26の、被塗布部Sに対する押付力を調整すると、図6に示されるように、連結体39が弾性変形することで、塗布栓9およびカム筒13が一体に、容器軸O方向に弾性変位する。これにより、吐出孔8から吐出される内容物の勢い等を調整することができる。
そして使用後(塗布後)に、キャップ体10を、口部3に対する周方向の締め込み側に回転させて、口部3に装着する。
なお、キャップ体10および計量筒部材7が、中栓部材4に対して容器軸O回りに過度に大きく回転しようとしても、計量筒部材7の第1係合部14が弾性変形することで、キャップ体10に加えた力が、塗布栓9に伝わるのを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態による塗布容器1によれば、計量筒部材7および塗布栓9に、周方向に互いに係合する第1係合部14および第2係合部15が各別に形成されるとともに、計量筒部材7のうち、少なくとも第1係合部14が位置する部分が、中栓部材4に対して容器軸O回りに回転可能に設けられている。したがって、計量筒部材7のうち、少なくとも第1係合部14が位置する部分を、中栓部材4に対して容器軸O回りに回転すると、第1係合部14および第2係合部15が、周方向に互いに係合することで、塗布栓9が供回りする。
この際、中栓部材4および塗布栓9に、カム機構21が設けられているので、塗布栓9が、塗布位置から計量位置に移動し、吐出孔8と計量室6との連通が遮断され、かつ計量室6と連通孔5とが連通する。この状態で、塗布容器1を倒立姿勢にすると、容器本体2内の内容物が、連通孔5を通して計量室6内に流入する。そして、中栓部材4および塗布栓9に、カム機構21が設けられていることから、塗布栓9の先端部26を被塗布部Sに押し付けると、塗布栓9が塗布位置に移動することで、計量室6と連通孔5との連通が遮断され、かつ吐出孔8と計量室6とが連通する。
以上より、塗布栓9を計量位置に位置させた状態で塗布容器1を倒立姿勢にして、容器本体2内の内容物を計量室6内に満たした後は、塗布容器1を倒立姿勢にしたまま、塗布栓9の先端部26を被塗布部Sに押し付ければ、塗布栓9が自ずと塗布位置に移動して、計量室6と連通孔5との連通が遮断され、かつ吐出孔8と計量室6とが連通することとなり、一定量の内容物を被塗布部Sに塗布する際の操作性を向上させることができる。
キャップ体10を、口部3、若しくは中栓部材4に対する周方向の緩み側に回転させたときに、第3係合部31、および第4係合部32が互いに係合することで、計量筒部材7のうち、少なくとも第1係合部14が位置する部分が、塗布栓9とともに中栓部材4に対して容器軸O回りに回転し、塗布栓9が、カム機構21によって塗布位置から計量位置に移動させられる。したがって、キャップ体10を、口部3、若しくは中栓部材4から離脱すれば、カム機構21によって、塗布栓9が自ずと塗布位置から計量位置に移動することとなり、一定量の内容物を被塗布部Sに塗布する際の操作性を確実に向上させることができる。
塗布位置に位置する塗布栓9が、容器軸O方向に弾性変位可能に支持されているので、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26を被塗布部Sに押し付けると、塗布栓9が、容器軸O方向に沿う容器本体2の底部側に弾性変位することとなり、例えば、塗布栓9の外周面と吐出孔8の内周面との間の隙間を調整したり、被塗布部Sに対してソフトな感触を与えたりすること等ができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る塗布容器50を、図7から図10を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
中栓部材4は、容器本体2の口部3内に嵌合された有底筒状のシリンダ筒22と、カム筒13と、シリンダ筒22の上部を径方向の外側から囲繞するとともにシリンダ筒22に連結された外嵌合筒23と、を有している。
なお、本実施形態では、シリンダ筒22、カム筒13および外嵌合筒23が一体に形成されている。中栓部材4は、連結体39を有していない。
連通孔5は、シリンダ筒22に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。シリンダ筒22内は、連通孔5を通して容器本体2内に連通している。なお、連通孔5は1つでもよい。連通孔5は、シリンダ筒22における周壁および底壁にわたって一体に形成されている。ここで、カム筒13は、シリンダ筒22の底壁から上側に向けて突出している。カム筒13は、シリンダ筒22の底壁における連通孔5の開口周縁部に配置されている。連通孔5の内周面のうち、径方向の内側に位置して径方向の外側を向く面、およびカム筒13の外周面それぞれの径方向の位置は互いに同等になっている。連通孔5の内周面のうち、シリンダ筒22の周壁に位置して下方を向く面は、カム筒13の上端開口縁より下方に位置している。
シリンダ筒22の周壁の内周面のうち、連通孔5より上側に位置する部分に、塗布栓9の下部弁体16が着脱可能に密に嵌合している。
シリンダ筒22の上部は、容器本体2の口部3から上方に突出している。
外嵌合筒23は、シリンダ筒22の上部の外周面に連結されている。外嵌合筒23の下端縁が容器本体2の口部3の上端開口縁に当接している。外嵌合筒23の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。
計量筒部材7は、本体筒27、頂部材29、および被覆部材36を備えている。
本体筒27は、装着筒部18、接続筒部35、および連結筒部20を備えている。図示の例では、本体筒27は下側から上側へ向かって、装着筒部18、連結筒部20、および接続筒部35の順に段階的に縮径している。装着筒部18、接続筒部35、および連結筒部20は、一体に形成されている。
装着筒部18は、容器本体2の口部3に装着されている。装着筒部18の周壁は、容器本体2の口部3の上端部、および中栓部材4の外嵌合筒23に外嵌している。装着筒部18の周壁の内周面には、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が、容器軸O方向に間隔をあけて2つ形成されている。これら2つの突起のうち、下側に位置する突起は、口部3の外周面に形成された前記突起にアンダーカット嵌合し、上側に位置する突起は、外嵌合筒23の前記突起にアンダーカット嵌合している。
装着筒部18の天壁の下面は、中栓部材4における外嵌合筒23の上端開口縁に当接している。装着筒部18の天壁の内周面、およびシリンダ筒22の上部の外周面それぞれの径方向の位置は互いに同等になっている。装着筒部18の天壁には、下方に向けて突出するとともに、外嵌合筒23とシリンダ筒22の上部との間に挿入された筒体が形成されている。筒体は、装着筒部18の天壁の内周縁部から下方に向けて突出している。この筒体は、シリンダ筒22および外嵌合筒23のうちの少なくとも一方に当接し、計量室6における中栓部材4と計量筒部材7との連結部分のシール性を確保している。装着筒部18は、容器本体2の口部3に対して固定されている。
本実施形態では、連結筒部20の内側が計量室6となっている。
接続筒部35は、円筒状に形成されるとともに、連結筒部20の天壁の内周縁部から上側に向けて突出している。接続筒部35の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。
頂部材29は、環状の天壁と、周壁と、を有する有頂筒状に形成されている。頂部材29は、容器軸Oと同軸に配設されている。頂部材29の天壁の内側が吐出孔8となっている。頂部材29が、計量筒部材7の頂部を構成している。頂部材29は、接続筒部35に容器軸O回りに回転可能に外嵌されている。頂部材29の周壁の内周面には、径方向の外側に向けて窪むとともに周方向に延びる環状または円弧状の溝が形成されている。この溝に、接続筒部35の外周面に形成された突起が嵌合されている。
被覆部材36は、天壁と、周壁と、を有する有頂筒状に形成されている。被覆部材36は、容器軸Oと同軸に配設されている。被覆部材36は、頂部材29に外嵌されて固定されている。被覆部材36の天壁の下面は、頂部材29の天壁の上面から上方に離れている。被覆部材36の天壁に、複数の貫通孔36aが形成されている。被覆部材36は、例えばエラストマー等の軟材質により弾性変形可能に形成されている。なお、計量筒部材7は、被覆部材36を有しなくてもよい。
塗布栓9は、弁筒25に代えて、栓本体24に形成された上部弁体37および下部弁体16を備えている。
上部弁体37は、栓本体24における容器軸O方向の中間部から上方に向けて延びている。上部弁体37は、接続筒部35より下方に位置しており、図8に示されるように、塗布栓9が計量位置に位置したときに、接続筒部35の内周面に当接し、吐出孔8と計量室6との連通を遮断する。
下部弁体16は、上部弁体37より下方に位置し、栓本体24における容器軸O方向の中間部から下方に向けて延びている。
塗布栓9の先端部26の上端面、および頂部材29の天壁の上面それぞれの容器軸O方向の位置は互いに同等になっている。塗布栓9の先端部26の上端面は、塗布栓9が計量位置に位置したときに、頂部材29の天壁の上面より上方に位置し、被覆部材36の天壁の下面に当接、若しくは近接する。
キャップ体10は、被覆筒28を有していない。
第1係合部14は、計量筒部材7の頂部材29に形成されている。すなわち、計量筒部材7のうち、第1係合部14が位置する頂部材29に限って、中栓部材4に対して容器軸O回りに回転可能に設けられている。図9に示されるように、第1係合部14は、キャップ体10が口部3に対して緩む周方向の緩み側に向けて、吐出孔8の内周面から突出した弾性連結片38の先端部に形成されている。弾性連結片38は、接続筒部35の内周面と径方向で対向している。弾性連結片38と、接続筒部35の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。
第2係合部15は、塗布栓9の上部の外周面に形成されている。第2係合部15は、上方から見て、キャップ体10が口部3に対して緩む周方向の緩み側に向かうに従い、径方向の突出高さが低くなっている。
以上より、頂部材29を中栓部材4に対して前記緩み側に回転させると、第1係合部14および第2係合部15が互いに係合し、塗布栓9が供回りする一方、頂部材29を中栓部材4に対してこれとは逆向きに回転させると、弾性連結片38が弾性変形し、第1係合部14が第2係合部15を周方向に乗り越え、塗布栓9が供回りしないようになっている。
第3係合部31は、キャップ体10の天壁から下方に向けて延び、かつキャップ体10の周壁から径方向の内側に向けて突出している。
第4係合部32は、計量筒部材7の被覆部材36に形成されている。第4係合部32は、被覆部材36の周壁から径方向の外側に向けて突出し、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
第3係合部31および第4係合部32は、第1係合部14および第2係合部15に対して、上下方向の位置が同等で、かつ径方向の外側に位置している。
以下、本実施形態の塗布容器50の作用について、第1実施形態の塗布容器1と異なる点についてのみ説明する。
キャップ体10を、口部3に対する周方向の緩み側に回転させて口部3から離脱させると、計量筒部材7の被覆部材36が容器外部に露出する。
キャップ体10を、口部3に対する周方向の緩み側に回転させる過程において、キャップ体10の第3係合部31、および計量筒部材7の第4係合部32が、周方向で互いに係合し、計量筒部材7のうちの頂部材29が、中栓部材4に対して周方向に回転すると、計量筒部材7の第1係合部14、および塗布栓9の第2係合部15が、周方向で互いに係合し、塗布栓9が供回りする。この際、中栓部材4の摺動突起34が、塗布栓9の案内溝33を摺動することで、図8に示されるように、塗布栓9が、中栓部材4に対して上方に移動して計量位置に移動する。
この際、塗布栓9の下部弁体16が、シリンダ筒22から上方に離れて、計量室6と連通孔5とが連通し、塗布栓9の上部弁体37が、接続筒部35の内周面に当接し、吐出孔8と計量室6との連通を遮断する。また、塗布栓9の先端部26の上端面が、被覆部材36の天壁の下面に当接、若しくは近接する。
次に、塗布容器50を倒立姿勢にすると、容器本体2内の内容物が、連通孔5を通して計量室6内に流入する。また、被覆部材36の天壁を被塗布部Sに押し付けて、図10に示されるように、被覆部材36を容器軸O方向に圧縮変形させると、塗布栓9の先端部26の上端面が、被覆部材36の天壁により容器軸O方向に沿う容器本体2の底部側に向けて押し込まれ、摺動突起34が、縦溝33aのうち、傾斜溝33bとの接続部分から上端部に向けて相対移動することにより、塗布栓9が塗布位置に移動する。これにより、計量室6と連通孔5との連通が遮断されるとともに、吐出孔8と計量室6とが連通することで、計量室6内の一定量の内容物が、吐出孔8、被覆部材36内、および貫通孔36aを通して被塗布部Sに塗布される。
そして使用後(塗布後)に、キャップ体10を、口部3に対する周方向の締め込み側に回転させて、口部3に装着する。この際、キャップ体10の第3係合部31、および計量筒部材7の第4係合部32が周方向で互いに係合して、頂部材29が供回りしても、頂部材29の弾性連結片38が弾性変形し、第1係合部14が第2係合部15を周方向に乗り越えることで、頂部材29が塗布栓9に対して空回りする。
以上説明したように、本実施形態による塗布容器50によれば、第1実施形態の塗布容器1とほぼ同様に、一定量の内容物を被塗布部Sに塗布する際の操作性を向上させること等ができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
カム機構21は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、50 塗布容器
2 容器本体
3 口部
4 中栓部材
5 連通孔
6 計量室
7 計量筒部材
8 吐出孔
9 塗布栓
10 キャップ体
14 第1係合部
15 第2係合部
19 計量筒部材の頂部
21 カム機構
26 塗布栓の先端部
31 第3係合部
32 第4係合部
O 容器軸
S 被塗布部

Claims (3)

  1. 被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量筒部材内に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量筒部材の外部に突出される塗布栓と、を備え、
    前記塗布栓は、
    前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
    前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
    前記計量筒部材、および前記塗布栓には、容器軸回りに沿う周方向に互いに係合する第1係合部、および第2係合部が各別に形成され、
    前記計量筒部材のうち、少なくとも前記第1係合部が位置する部分は、前記中栓部材に対して容器軸回りに回転可能に設けられ、
    前記中栓部材、および前記塗布栓には、
    前記中栓部材に対する前記塗布栓の容器軸回りの回転に伴い、前記塗布栓を、前記塗布位置から前記計量位置に移動させるとともに、
    前記計量位置に位置する前記塗布栓が、容器軸方向に押込まれたときに、前記塗布栓を前記塗布位置に移動させるカム機構が設けられている、塗布容器。
  2. 前記計量筒部材の頂部を覆い、前記口部、若しくは前記中栓部材に螺着されたキャップ体を備え、
    前記キャップ体、および前記計量筒部材には、周方向に互いに係合する第3係合部、および第4係合部が各別に形成され、
    前記キャップ体を、前記口部、若しくは前記中栓部材に対する周方向の緩み側に回転させたときに、前記第3係合部、および前記第4係合部が互いに係合することで、前記計量筒部材のうち、少なくとも前記第1係合部が位置する部分が、前記塗布栓とともに前記中栓部材に対して容器軸回りに回転し、前記塗布栓が、前記カム機構によって前記塗布位置から前記計量位置に移動させられる、請求項1に記載の塗布容器。
  3. 前記塗布位置に位置する前記塗布栓は、容器軸方向に弾性変位可能に支持されている、請求項1または2に記載の塗布容器。
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