JP6564722B2 - 内容物を計量して塗布する塗布容器 - Google Patents

内容物を計量して塗布する塗布容器 Download PDF

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Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような塗布容器が知られている。
この塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、中栓部材との間に、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、頂部に計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、計量室に設けられ、先端が吐出孔から計量室の外部に突出される塗布栓と、を備えている。
塗布栓は、吐出孔と計量室との連通を遮断し、且つ計量室と連通孔とを連通させる計量位置と、計量位置よりも容器軸方向に沿う容器本体の底部側に位置すると共に、計量室と連通孔との連通を遮断し、且つ吐出孔と計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
上記塗布容器において内容物を被塗布部に塗布する場合には、塗布栓を計量位置に位置させた状態で計量室内に内容物を流入させる。次いで、塗布栓の先端を被塗布部に対して例えば押し付け、塗布栓を塗布位置に移動させる。これにより、塗布栓の先端を被塗布部に対して押し付けながら、内容物を被塗布部に対して塗布することが可能となる。
特開2002−337910号公報
しかしながら、上記従来の塗布容器では、頭皮や皮膚等の被塗布部に対して内容物を塗布する際に、塗布栓の先端だけでなく、計量筒部材の頂部自体が被塗布部に接触し易いので、被塗布部に対する頂部の押し付けによって、不快感をもたらす場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、快適で心地よい塗布を行うことができる塗布容器を提供することである。
(1)本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量室に設けられる塗布栓と、前記計量筒部材の頂部に配設され、前記計量筒部材を形成する材質よりも軟らかい軟材質で形成された軟質部材と、前記計量筒部材、又は前記容器本体の口部に離脱自在に装着されるオーバーキャップと、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、且つ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置すると共に、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記塗布栓及び前記オーバーキャップにはそれぞれ、互いが容器軸方向に係合することで、前記オーバーキャップの離脱時に、前記塗布栓を前記計量位置に移動させる係合部が形成され、前記オーバーキャップには、前記計量筒部材に接触することで、前記吐出孔をシールするシール筒部が形成されている。
本発明に係る塗布容器によれば、計量筒部材の頂部に、計量筒部材よりも軟らかい軟質部材が配置されているので、塗布栓を被塗布部に対して押し付けながら内容物を被塗布部に塗布する際に、軟質部材を被塗布部に対して接触させることができる。従って、内容物の塗布時に、被塗布部に対してやわらかな塗布感触を付与することができ、快適で心地よい塗布を行うことができる。
また、未使用時や保管時等においては、オーバーキャップのシール筒部が、軟材質で形成された軟質部材との接触を回避した位置で吐出孔をシールしている。つまり、シール筒部は、計量筒部材に接触することで吐出孔をシールしている。このように、シール筒部は軟質部材を回避した部分で吐出孔をシールするので、吐出孔のシール性を確実に確保することができ、内容物の漏出を効果的に防止することができる。
(2)前記軟質部材は、前記計量筒部材の頂部よりも外方に突出する突起部を備えてもよい。
この場合には、突起部が計量筒部材の頂部よりも外方に突出して、頂部よりも被塗布部側に位置しているので、内容物の塗布時に、突起部を被塗布部に対して例えば押し付けることができる。従って、被塗布部に対して刺激を与えながら内容物を塗布することができ、さらに心地よい塗布を行える。
(3)前記突起部は、容器軸回りに間隔をあけて複数形成されてもよい。
この場合には、内容物の塗布時に、1つ或いは複数の突起部を被塗布部に対して点接触させた状態で押し付けることができるので、被塗布部に対して局所的な刺激を与えながら内容物を塗布することができる。
本発明に係る塗布容器によれば、快適で心地よい塗布を行うことができる。
本発明に係る塗布容器の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す塗布容器において、オーバーキャップを容器本体から取り外した状態を示す縦断面図である。 図2に示す容器本体を上方から見た平面図である。 図2に示す容器本体から計量塗布具を取り外した状態を示す縦断面図である。 図2に示す状態から容器本体を倒立姿勢にして、計量室で内容物を計量している状態を示す縦断面図である。 図5に示す状態から塗布栓を被塗布部に押し付けることで、塗布栓を計量位置から塗布位置に移行させ、内容物を被塗布部に塗布している状態を示す縦断面図である。 本発明に係る塗布容器の第2実施形態を示す縦断面図である。 図7に示す塗布容器において、オーバーキャップを容器本体から取り外した状態を示す縦断面図である。 図8に示す状態から容器本体を倒立姿勢にして、計量室で内容物を計量している状態を示す縦断面図である。 図9に示す状態から塗布栓を被塗布部に押し付けることで、塗布栓を計量位置から塗布位置に移行させ、内容物を被塗布部に塗布している状態を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る塗布容器の第1実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態の塗布容器には、例えば人体や皮膚等の被塗布部に塗布される育毛剤や薬液等の内容液が収容される。
図1及び図2に示すように、本実施形態の塗布容器1は、被塗布部S(図6参照)に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部10に装着され、容器本体2内に連通する連通孔3が形成された中栓部材4と、中栓部材4との間に、連通孔3を通して容器本体2内に連通する計量室Rを形成すると共に、頂壁部(頂部)33に計量室Rに連通する吐出孔5が形成された計量筒部材6と、計量室Rに設けられた塗布栓7と、容器本体2の口部10に離脱自在に装着され、吐出孔5及び塗布栓7の先端を覆うオーバーキャップ8と、を備えている。
図1において、容器本体2の口部10、中栓部材4、計量筒部材6、塗布栓7、及びオーバーキャップ8は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。
以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う容器本体2の口部10側を上方、その反対側(容器本体2の図示しない底部側)を下方という。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2の口部10は、下方から上方に向かって段階的に縮径した二段筒状に形成されている。
具体的には、容器本体2の口部10は、容器本体2のうち口部10以外の部位(肩部11、胴部12及び底部)よりも径が小さく形成された第1口部13と、第1口部13よりも上方に配置され、第1口部13よりも径がさらに小さく形成された第2口部14と、を備えている。
第1口部13の外周面には第1ねじ部15が形成され、第2口部14の外周面には第2ねじ部16が形成されている。第1口部13と肩部11との連結部分には、径方向の外側へ向けて突出すると共に、容器軸O方向に沿って延びる回り止めリブ17が形成されている。
中栓部材4は、容器本体2の口部10内に配設された有底筒状の受け筒20と、受け筒20の底壁20aから上方に向かって突設された支持体21と、受け筒20を径方向の外側から囲繞すると共に容器本体2の第2口部14の内側に密に嵌合するシール筒22と、受け筒20の周壁20bの上端部とシール筒22の下端部とを連結する環状のフランジ部23と、シール筒22の上端部に立設された内嵌合筒24と、シール筒22の上端部から径方向の外側へ向けて突出すると共に周方向に沿って延びる環状の鍔部25と、鍔部25の外周縁部に立設された外嵌合筒26と、を備えている。
図示の例では、受け筒20、支持体21、シール筒22、フランジ部23、内嵌合筒24、鍔部25及び外嵌合筒26が一体に形成されることで中栓部材4が構成されている。
支持体21は、受け筒20の底壁20aの中央部から上方に向けて突設され、容器軸Oと同軸に配置された軸部21aと、軸部21aの下端部から径方向の外側へ向けて突出すると共に容器軸O方向に沿って延びる支持リブ21bと、を備えている。
軸部21aは、例えば円柱状に形成され、受け筒20よりも上方に突出するように延びている。なお、軸部21aの上端部はシール筒22の上端部よりも下方に位置している。
支持リブ21bは、軸部21aの外周面に周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、支持リブ21bは、受け筒20の底壁20a及び軸部21aの外周面に亘って一体に形成されている。
受け筒20には、周方向に間隔をあけて複数の連通孔3が形成されている。これにより、受け筒20の内側は連通孔3を通じて容器本体2内に連通している。
図示の例では、連通孔3は受け筒20の周壁20bと底壁20aとに亘って一体に形成されている。また、連通孔3を画成する内周縁(内壁面)のうち、受け筒20の底壁20aに位置し、且つ径方向の外側を向く端縁は、支持リブ21bの外端縁と径方向に同等の位置に配置されている。さらに、連通孔3を画成する内周縁のうち、受け筒20の周壁20bに位置し、且つ下方を向く端縁は、支持リブ21bの上端縁と容器軸O方向に同等の位置に配置されている。
ただし、連通孔3の形状は上述した場合に限定されるものではない。
受け筒20の周壁20bのうち連通孔3よりも上方に位置する部分には、塗布栓7の後述するリップ部75が摺動可能に嵌合している。鍔部25は、容器本体2の第2口部14の上端開口縁に上方から接触している。外嵌合筒26の外周面には、径方向の外側へ向けて突出すると共に周方向に沿って延びる環状または円弧状の第1突起27が形成されている。
計量筒部材6は、容器本体2の第2口部14に装着される装着筒部30と、装着筒部30の上方に配置されると共に装着筒部30よりも径が小さく形成され、中栓部材4の外嵌合筒26を径方向の外側から囲む囲繞筒部31と、装着筒部30の上端部と囲繞筒部31の下端部とを連結する環状の連結壁部32と、囲繞筒部31の上端部に連結され、吐出孔5が形成された環状の頂壁部(頂部)33と、を備えている。
装着筒部30の内周面には、第2口部14に形成された第2ねじ部16に螺合する第3ねじ部34が形成されている。これにより、計量筒部材6は第2口部14に対して装着されている。
ただし、第2口部14に対する計量筒部材6の装着方法は、螺着に限定されるものではない。例えば第2口部14と装着筒部30とをアンダーカット嵌合させることで、第2口部14に対して計量筒部材6を装着させても構わない。
囲繞筒部31の内周面には、径方向の内側に向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の第2突起35が形成され、外嵌合筒26の第1突起27に対して下方から係止されている。これにより、囲繞筒部31は、中栓部材4の外嵌合筒26に対してアンダーカット嵌合されている。
頂壁部33は、囲繞筒部31の上端部から径方向の内側に向かうにしたがって、段階的に上方に向けて突出した多段状に形成されている。
具体的には、頂壁部33は、囲繞筒部31の上端部から径方向の内側に向かって延びた環状の第1壁部36と、第1壁部36の内周縁部から上方に向かって延びた第1筒部37と、第1筒部37の上端部から径方向の内側に向かって延びた環状の第2壁部38と、第2壁部38の内周縁部から上方に向かって延びた第2筒部39と、を備えている。そして、第2筒部39の内側が吐出孔5とされている。
第1壁部36は、囲繞筒部31の上端開口縁、及び内嵌合筒24の上端開口縁に対して上方から接触している。第1壁部36には、中栓部材4の外嵌合筒26と内嵌合筒24との間に挿入される垂下筒部40が下方に向けて突設されている。
垂下筒部40は、内嵌合筒24及び外嵌合筒26のうちの少なくともいずれか一方に対して密に嵌合している。これにより、計量室R内のシール性を確実にしている。
第1壁部36の外周縁部には、径方向の外側に向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の第3突起41が形成されている。さらに、第1壁部36には、上方に向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の抜け止め突起42が形成されている。図示の例では、抜け止め突起42は、第1壁部36において垂下筒部40よりも径方向の外側に位置する部分に形成されている。
本実施形態では、計量筒部材6の第1壁部36と、中栓部材4の内嵌合筒24、シール筒22、フランジ部23及び受け筒20と、塗布栓7と、によって主に画成される空間が計量室Rとされている。
上述のように構成された計量筒部材6の頂壁部33には、図1及び図3に示すように、計量筒部材6を形成する材質よりも軟らかい軟材質で形成された軟質リング(軟質部材)50が容器軸Oと同軸に配設されている。
なお、軟質リング50の材質としては、例えばニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、エラストマー等が挙げられる。ただし、軟質リング50の材質はこれらのゴムに限定されるものではない。
軟質リング50は、頂壁部33のうち、第1壁部36、第1筒部37及び第2壁部38に対して外側(上方及び径方向の外側)から被さるように重ねられた環状のリング本体51と、リング本体51から上方に向けて突出した突起部52と、を備えている。
リング本体51は、第1壁部36に対して上方から接触する第1リング部53と、第1リング部53の内周縁部から上方に向かって突出し、第1筒部37の外周面に対して径方向の外側から接触する第2リング部54と、第2リング部54の上端部から径方向の内側に向かって突出し、第2壁部38に対して上方から接触する第3リング部55と、を備えている。
このようにリング本体51は、頂壁部33の形状に対応して、径方向の外側から径方向の内側に向かうにしたがって段階的に上方に向けて突出した多段状に形成されている。
なお、図示の例では、第3リング部55の上面は、計量筒部材6における第2筒部39の上端開口縁に対して面一とされている。ただし、第3リング部55の上面を、第2筒部39の上端開口縁よりも上方に位置させ、被塗布部Sに対して接触(当接)させる塗布面として利用しても構わない。
突起部52は、第3リング部55から上方に向けて突設され、計量筒部材6における第2筒部39の上端開口縁よりも上方に突出(外方に突出)すると共に、さらに後述する塗布位置P2における塗布栓7の上端面(先端面)よりも上方に突出するように形成されている。また、突起部52は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
上述のように、軟質リング50は、複数の突起部52が計量筒部材6の頂壁部33、及び塗布位置P2における塗布栓7の上端面よりも上方に突出するように配設されている。
また、軟質リング50は、押さえ部材60によって計量筒部材6の頂壁部33に対して押し付けられた状態で固定されている。
押さえ部材60は、第1リング部53及び計量筒部材6の囲繞筒部31を径方向の外側から囲む押さえ筒部61と、押さえ筒部61の上端部から径方向の内側に向けて突出し、第1リング部53の上面に配置された押さえリング62と、を備えている。
押さえ筒部61の下端部には、径方向の内側に向かって突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の第4突起63が形成されている。この第4突起63は、計量筒部材6の第3突起41に対して下方から係止されている。
これにより、押さえ部材60は、軟質リング50の第1リング部53を計量筒部材6の第1壁部36との間に挟んだ状態で、計量筒部材6に対してアンダーカット嵌合されている。つまり、押さえ部材60は、軟質リング50を計量筒部材6の頂壁部33に対して押し付けた状態で固定している。
特に、押さえ部材60によって押さえ付けられる第1リング部53には、第1壁部36に形成された抜け止め突起42が入り込む抜け止め凹部64が形成されている。これにより、押さえ部材60と計量筒部材6の頂壁部33との間から、軟質リング50が抜けることを効果的に防止している。
塗布栓7は、図1及び図2に示すように、容器軸O方向に沿って移動自在に計量室R内に配設されている。
具体的には、塗布栓7は、吐出孔5と計量室Rとの連通を遮断し、且つ計量室Rと連通孔3とを連通させる計量位置P1(図2参照)と、計量位置P1よりも下方(容器軸O方向に沿う容器本体2の底部側)に位置すると共に、計量室Rと連通孔3との連通を遮断し、且つ吐出孔5と計量室Rとを連通させる塗布位置P2(図1参照)と、の間を容器軸O方向に移動自在に配設されている。
塗布栓7は、有頂筒状の栓本体70と、栓本体70から上方に向けて突設された塗布軸71と、を備えている。
栓本体70は、中栓部材4の軸部21aに対して外挿されたガイド筒72と、ガイド筒72を径方向の外側から囲むシール筒73と、シール筒73の上方開口部を塞ぐ天壁部74と、を備えている。
ガイド筒72は、天壁部74から下方に向けて延び、軸部21aに対して上方から容器軸O方向に移動自在に外挿されている。言い換えると、ガイド筒72の内側には、軸部21aが容器軸O方向に移動自在に挿入されている。そのため、ガイド筒72は軸部21aによって案内(ガイド)されながら、計量位置P1と塗布位置P2との間を容器軸O方向に移動する。従って、塗布栓7は、がたつき少なく計量位置P1と塗布位置P2との間を容器軸O方向にスムーズに移動する。
なお、ガイド筒72は軸部21aの外周面に摺接しても構わないし、ガイド筒72の内周面と軸部21aの外周面との間に隙間が形成されていても構わない。
ガイド筒72は、図1に示すように、塗布位置P2において、下端開口縁が支持リブ21bの上端縁に対して上方から接触している。これにより、塗布栓7は塗布位置P2において支持リブ21bによって下方から支持されている。
天壁部74は、中栓部材4の軸部21aよりも上方に配置され、図2に示すように、塗布栓7が計量位置P1に位置した状態では、第1筒部37の内側に配置された状態で第2壁部38に対して下方から接触する。このように天壁部74が第2壁部38に対して下方から接触することで、塗布栓7を上方に移動させる向きの外力が塗布栓7に作用したとしても、計量位置P1に位置した塗布栓7がそれ以上に上方に向けて移動することが規制されている。
シール筒73の下端部には、下方に向けてさらに突出すると共に、受け筒20における周壁20bの上端部の内側に対して密に嵌合するリップ部75が形成されている。リップ部75は、受け筒20の周壁20bの内周面に対して容器軸O方向に摺動自在に嵌合する。そして、図2に示すように塗布栓7が計量位置P1に位置した状態では、リップ部75は受け筒20の周壁20bから上方に離脱する。
このように、シール筒73は、図1に示すように塗布栓7が塗布位置P2に位置する場合には、リップ部75が受け筒20の周壁20bに対して嵌合することで計量室Rと連通孔3との連通を遮断し、図2に示すように塗布栓7が計量位置P1に位置する場合には、リップ部75が受け筒20の周壁20bから上方に離脱することで計量室Rと連通孔3とを連通させる。
シール筒73の上端部は、図2に示すように塗布栓7が計量位置P1に位置した状態において、例えば計量筒部材6の第1筒部37の内側に対して密に嵌合する。
これにより、シール筒73は、図2に示すように塗布栓7が計量位置P1に位置する場合には、シール筒73の上端部が第1筒部37に対して嵌合することで計量室Rと吐出孔5との連通を遮断し、図1に示すように塗布栓7が塗布位置P2に位置する場合には、シール筒73の上端部が第1筒部37から下方に離脱することで計量室Rと吐出孔5とを連通させる。
なお、シール筒73の上端部は、必ずしも第1筒部37の内側に対して密に嵌合する場合に限定されるものではない。例えば、塗布栓7が計量位置P1に位置した際に、シール筒73の上端部が第1筒部37の内周面との間に隙間をあけた状態で、第1筒部37の内側に配置されてもよい。この場合であっても、天壁部74が第2壁部38に対して下方から接触するので、計量室Rと吐出孔5との連通を遮断することが可能となる。
但し、シール筒73の上端部は、第1筒部37の内側に容器軸O方向に摺動自在に嵌合することが好ましい。
塗布軸71は、天壁部74の中央部分から上方に向けて突設され、容器軸Oと同軸に配設されている。
図示の例では、塗布軸71は、外径が吐出孔5の直径(第2筒部39の内径)よりも小さい円柱状に形成されていると共に、塗布栓7が塗布位置P2に位置したときに、上端部が吐出孔5から計量室Rの外部に向けて(上方に向けて)僅かに突出するように形成されている。塗布軸71と吐出孔5との間には、環状の隙間が確保されている。
なお、塗布軸71は、塗布栓7が計量位置P1に位置したときに、上端部が吐出孔5よりも上方に突出するように形成されていればよく、塗布位置P2においては、上端部が吐出孔5から上方に突出せずに、吐出孔5内に位置していても構わない。
塗布軸71の上端部側には、径方向の外側へ向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の第5突起(係合部)76が形成されている。
なお、図示の例では、塗布軸71の上端面(先端面)は平坦に形成されているが、例えば上方に向けて膨らんだ凸曲面状や半球状に形成しても構わない。
オーバーキャップ8は、図1及び図2に示すように、容器本体2の口部10を径方向の外側から囲繞するキャップ筒80と、キャップ筒80の上端開口部を塞ぐキャップ天壁81と、を備えた有頂筒状に形成されている。
キャップ筒80は、容器本体2の第1口部13を径方向の外側から囲む第1キャップ筒82と、第1キャップ筒82の上方に配置され、容器本体2の第2口部14を径方向の外側から囲む第2キャップ筒83と、を備えている。
第1キャップ筒82は、第1口部13との間に間隔をあけた状態で第1口部13を囲んでいる。第1キャップ筒82の内側には、第1口部13に形成された第1ねじ部15に螺合する第4ねじ部85が形成された装着筒84が配置されている。
オーバーキャップ8は、第1口部13に対する装着筒84の螺着によって、容器本体2の口部10に離脱自在に装着されている。ただし、オーバーキャップ8の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば第1口部13に対して装着筒84をアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
装着筒84は、第1キャップ筒82の上端部と第2キャップ筒83の下端部とを径方向に接続する環状のフランジ部86から下方に向けて延びるように形成されている。
装着筒84の下端部における内周面には、周方向を向く壁面を有する段部87が形成されている。段部87は、オーバーキャップ8が容器本体2の口部10に装着される際、容器本体2の回り止めリブ17に対して周方向から当接可能とされている。
オーバーキャップ8は、段部87が回り止めリブ17に周方向から当接することで、口部10に対して過度に締め込まれることが抑制される。
第2キャップ筒83は、装着筒84よりも径が小さく、且つ計量筒部材6の装着筒30よりも径が大きく形成されている。これにより、第2キャップ筒83は、計量筒部材6との間に隙間をあけた状態で第2口部14を径方向の外側から囲んでいる。
キャップ天壁81は、軟質リング50よりも上方に配置されている。キャップ天壁81には、計量筒部材6の頂壁部33に接触することで吐出孔5をシールするシール筒部88が形成されている。
具体的にはシール筒部88は、キャップ天壁81の中央部分から下方に向けて突設され、計量筒部材6の頂壁部33に形成された吐出孔5内に上方から挿入されることで、頂壁部33に対して接触していると共に吐出孔5の内側に密に嵌合している。これにより、シール筒部88は吐出孔5をシールしている。
シール筒部88の内周面には、径方向の内側へ向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の第6突起(係合部)89が形成されている。この第6突起89は、塗布栓7の第5突起76に対してアンダーカット嵌合されている。
これにより、シール筒部88と塗布栓7とを、第5突起76及び第6突起89を利用して容器軸O方向に互いに係合させることができ、容器本体2の口部10に対してオーバーキャップ8を離脱させることに伴って、塗布栓7を上方に引き上げて、塗布栓7を塗布位置P2から計量位置P1に移動させる。
(塗布容器の組み立て)
上述のように構成された塗布具を組み立てる場合について、簡単に説明する。
この場合には、図4に示すように、容器本体2内に内容物を充填した後、中栓部材4、計量筒部材6、塗布栓7、及び軟質リング50を一体に組み合わせた計量塗布具90を、容器本体2に対して組み合わせる。
具体的には、中栓部材4を容器本体2の口部10内に挿入させながら、計量筒部材6の装着筒30を第2口部14に対して螺着させる。これにより、中栓部材4のシール筒22が容器本体2の第2口部14の内側に密に嵌合すると共に、中栓部材4の鍔部25が容器本体2の第2口部14の上端開口縁に対して上方から当接する。そのため、容器本体2の第2口部14は、中栓部材4によって適切にシールされる。
次いで、計量塗布具90の装着後、容器本体2の第1口部13に対してオーバーキャップ8の装着筒84を螺着させることで、容器本体2に対してオーバーキャップ8を装着する。これにより、オーバーキャップ8のシール筒部88を吐出孔5内に上方から挿入でき、吐出孔5の内側に密に嵌合させることができる。
その結果、図1に示すように、シール筒部88によって吐出孔5がシールされた塗布容器1を得ることができる。
(塗布容器の使用)
次に、上述のように構成した塗布容器1を利用して、被塗布部Sに内容物を塗布する場合について説明する。
はじめに、使用前の状態では、上述したようにオーバーキャップ8のシール筒部88によって吐出孔5はシールされている。また、塗布栓7のリップ部75が受け筒20の周壁20bの内側に嵌合しており、計量室Rと連通孔3との連通が遮断されている。
この状態において、オーバーキャップ8を容器軸O回りに回転させて容器本体2の口部10から取り外す。すると、シール筒部88の第6突起89が塗布栓7の第5突起76に対して容器軸O方向に嵌合されているので、容器本体2の口部10に対するオーバーキャップ8の上方移動に伴って、シール筒部88を利用して塗布栓7を上方に引き上げることができる。そのため、リップ部75を受け筒20の周壁20bの内側から上方に離脱させることができ、塗布栓7を計量位置P1に向けて移動させることができる。
この際、ガイド筒72が軸部21aによって案内(ガイド)されるので、塗布栓7は計量位置P1に向けてスムーズに移動する。
そして、図2に示すように、塗布栓7が計量位置P1に移動すると、塗布栓7の天壁部74が計量筒部材6の第2壁部38に対して下方から接触するので、塗布栓7が計量位置P1を越えて上昇することが規制される。そのため、容器本体2の口部10に対するオーバーキャップ8のさらなる上方移動によって、シール筒部88の第6突起89が塗布栓7の第5突起76を乗り越えて上方に離脱する。
これにより、オーバーキャップ8を容器本体2の口部10から取り外すことができ、吐出孔5を開放することができる。
塗布栓7を計量位置P1に位置させた後、図5に示すように、塗布容器1を吐出孔5が上方を向いた正立姿勢から、吐出孔5が下方を向いた倒立姿勢に容器本体2の姿勢を変化させる。これにより、連通孔3を通じて計量室R内に内容物を流入させることができ、計量室R内で所定量の内容物を計量することができる。
次いで、図6に示すように、計量位置P1に位置する塗布栓7の塗布軸71を被塗布部Sに対して押し付けると、塗布栓7は計量位置P1から塗布位置P2に向けて移動する。
この過程において、塗布栓7のシール筒73が計量筒部材6の第1筒部37の内側から離脱すると共に、塗布栓7のリップ部75が受け筒20の周壁20bの内側に密に嵌合する。
なお、塗布栓7が塗布位置P2に移動する場合も、ガイド筒72が軸部21aによって案内(ガイド)されるので、塗布栓7は計量位置P1から塗布位置P2に向けてスムーズに移動する。また、塗布栓7が塗布位置P2に位置した際、ガイド筒72は支持リブ21bに対して接触する。
このように、塗布栓7が計量位置P1から塗布位置P2に移動することで、計量室Rと連通孔3との連通が遮断されると共に、吐出孔5と計量室Rとが連通する。なお、吐出孔5と計量室Rとが連通するタイミングは、計量室Rと連通孔3との連通が遮断されるタイミングと同じであっても良いし、計量室Rと連通孔3との連通が遮断された後であっても良い。
塗布栓7が塗布位置P2に移動して、吐出孔5と計量室Rとが連通することで、塗布軸71と吐出孔5との間の隙間を通じて、計量した内容物を被塗布部Sに対して塗布することができる。
なお、内容物の塗布に際して、被塗布部Sに対する塗布軸71の接近、離間を繰り返すなどしてもよい。
特に、本実施形態では、軟質リング50が計量筒部材6の頂壁部33に配設されているうえ、軟質リング50の突起部52が計量筒部材6における頂壁部33、及び塗布栓7の先端(塗布軸71の先端)よりも被塗布部S側に突出している。
従って、図6に示すように、被塗布部Sに対して塗布を行う際に、計量筒部材6の第2筒部39が被塗布部Sに接触してしまうことを抑制できるうえ、軟材質で形成された突起部52を被塗布部Sに対して接触させることができる。
従って、被塗布部Sに対する内容物の塗布時に、被塗布部Sに対してやわらかな塗布感触を付与することができ、快適で心地よい塗布を行うことができる。
より詳しくは、押し付けによって及ぼされる被塗布部Sへの衝撃や押圧力等を、軟材質で形成された軟質リング50の柔軟性を利用して緩和できるので、やわらかな塗布感触を被塗布部Sに対して与えることができる。
しかも、複数の突起部52を被塗布部Sに対して押し付けることができるので、被塗布部Sに対して刺激を与えながら内容物を塗布することができる。より詳しくは、1つ或いは複数の突起部52を被塗布部Sに対して点接触させた状態で押し付けることができるので、被塗布部Sに対して局所的な刺激を与えながら内容物を塗布することができる。
これらのことにより、心地よい塗布を効果的に行うことができる。
なお、軟材質で形成された軟質リング50は全体が弾性変形(圧縮変形)可能である。そのため、軟質リング50の突起部52が塗布栓7の先端よりも被塗布部S側に突出している場合であっても、複数の突起部52を被塗布部Sに対して押し付けた際に、軟質リング50の全体を弾性変形させることができる。そのため、突起部52に影響されることなく、塗布栓7を塗布位置Pまで適切に押し込むことができ、内容物の塗布を確実に行うことができる。
従って、軟質リング50の突起部52が、塗布位置P2における塗布栓7の先端よりも被塗布部S側に突出している場合であっても、内容物の塗布を安定且つ確実に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の塗布容器1によれば、複数の突起部52を有する軟質リング50を備えているので、快適で心地よい塗布を行うことができる。
さらに、未使用時や保管時等においては、図1に示すように、オーバーキャップ8のシール筒部88が軟材質で形成された軟質リング50との接触を回避した位置で吐出孔5をシールしている。すなわち、シール筒部88は、計量筒部材6の第2筒部39に形成された吐出孔5の内側に密に嵌合することで、吐出孔5をシールする。
従って、吐出孔5のシール性を確実に確保することができ、内容物の漏出を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る塗布容器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本実施形態の塗布容器100は、塗布栓7が円筒状に形成された塗布軸101を備えている。
塗布軸101は、外径が吐出孔5の直径(計量筒部材6における第2筒部39の内径)と同径に形成され、吐出孔5内に下方から容器軸O方向に移動自在に挿入されている。なお、図7及び図8では、図面を見易くするために塗布軸101と吐出孔5との間に隙間をあけて図示している。
塗布軸101の上端部側の内周面には、径方向の内側に向けて突出すると共に、周方向に延びる環状または円弧状の第7突起(係合部)102が形成されている。
塗布軸101の下端部には、該塗布軸101を径方向に貫通する貫通孔103が形成されている。これにより、塗布軸101の内側は貫通孔103を通じて計量室R内に連通している。
なお、塗布軸101のうち貫通孔103が形成された部分(下端部)の外径は、他の部分の外径よりも径が大きく形成され、塗布栓7が計量位置P1に位置した際に、計量筒部材6の第2壁部38に対して下方から接触する。これにより、本実施形態の場合も、塗布栓7を上方に移動させる向きの外力が塗布栓7に作用したとしても、計量位置P1に位置した塗布栓7がそれ以上に上方に向けて移動することが規制されている。
また、本実施形態では、塗布栓7が計量位置P1に位置した際、シール筒73の上端部が計量筒部材6における第1筒部37の内側に例えば密に嵌合する。これにより、塗布栓7が計量位置P1に位置した際に、塗布軸101の内側と計量室Rとの連通を遮断することが可能となる。
オーバーキャップ8のキャップ天壁81には、塗布栓7を上方に引き上げる引き上げ筒部110と、吐出孔5をシールするシール筒部111と、が設けられている。
引き上げ筒部110は、キャップ天壁81の中央部分から下方に向けて突設され、塗布軸101の内側に上方から挿入されている。引き上げ筒部110の外周面には、径方向の外側へ向けて突出すると共に、周方向に沿って延びる環状または円弧状の第8突起(係合部)112が形成されている。この第8突起112は、塗布栓7の第7突起102に対してアンダーカット嵌合されている。
これにより、引き上げ筒部110と塗布栓7とを、第7突起102及び第8突起112を利用して容器軸O方向に互いに係合させることができ、図8に示すように、容器本体2の口部10に対してオーバーキャップ8を離脱させることに伴って塗布栓7を上方に引き上げて、塗布栓7を塗布位置P2から計量位置P1に移動させることができる。
シール筒部111は、図7に示すように、引き上げ筒部110を径方向の外側から囲むように、キャップ天壁81から下方に向けて突設され、計量筒部材6における第2筒部39の上端開口縁に対して上方から密に接触(当接)している。これにより、シール筒部111は吐出孔5をシールしている。
(塗布容器の使用)
このように構成された本実施形態の塗布容器100であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
すなわち、図8に示すように、オーバーキャップ8を容器軸O回りに回転させて容器本体2の口部10から取り外すことで、引き上げ筒部110が塗布栓7を引き上げて計量位置P1に移動させることができる。
これにより、図9に示すように、塗布容器100を正立姿勢から倒立姿勢にすることで、連通孔3を通じて計量室R内に内容物を流入させることができ、計量室R内で所定量の内容物を計量することができる。
次いで、図10に示すように、計量位置P1に位置する塗布栓7の塗布軸101を、被塗布部Sに対して押し付けることで、塗布栓7を計量位置P1から塗布位置P2に移動させることができるので、計量室Rと連通孔3との連通が遮断され、且つ塗布軸101の内側と計量室Rとが連通する。従って、塗布軸101の内側を通じて、計量した内容物を被塗布部Sに対して塗布することができる。
さらに、図7に示すように、未使用時や保管時等においては、オーバーキャップ8のシール筒部111が計量筒部材6における第2筒部39の上端開口縁に対して上方から密に接触することで吐出孔5をシールする。従って、本実施形態の場合であっても、シール筒部111が軟質リング50との接触を回避した位置で吐出孔5をシールするので、吐出孔5のシール性を確実に確保することができ、内容物の漏出を防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、突起部52を有する軟質リング50を例に挙げて説明したが、突起部52は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
また、突起部52を設ける場合には、上記実施形態では突起部52を周方向に間隔をあけて均等に複数形成したが、周方向に不均等に配置してもよい。また、周方向に配置して複数の突起部52を、さらに径方向に多重に配置させてもよい。さらには、突起部52を周方向に延びる円弧状や環状に形成しても構わない。
また、上記実施形態では、頂壁部33のうち、第1壁部36、第1筒部37及び第2壁部38に対して外側(上方及び径方向の外側)から被さるように軟質リング50を配設したが、さらに、第2筒部39の上端開口縁を被覆するように軟質リング50を配設させても構わない。
この場合には、計量筒部材6の全体を軟質リング50で覆うことができるので、内容物を塗布する際に、被塗布部Sに対して軟質リング50だけを接触させることができる。従って、より快適で心地よい塗布を行い易い。
また、この場合において、先に述べたように、軟質リング50の全体が弾性変形(圧縮変形)可能であるので、塗布栓7が塗布位置P2に位置している際に、塗布栓7の先端(塗布軸71、101の上端)が軟質リング50よりも下方(容器内側)に位置していても構わない。
このように構成したとしても、軟質リング50を被塗布部Sに対して押し付けた際に、軟質リング50の全体を弾性変形させることで、塗布栓7を塗布位置Pまで適切に押し込むことができ、内容物の塗布を確実に行うことができる。
従って、軟質リング50の少なくとも一部が、塗布位置P2における塗布栓7の先端よりも外方(上方)に配置されるように、軟質リング50を計量筒部材6の頂壁部33に設ける構成を採用しても良い。
また、上記実施形態において、計量筒部材6と中栓部材4との間におけるシール性が確保できる場合には、内嵌合筒24を設けなくてもよい。さらに、容器本体2の口部10に対して、オーバーキャップ8を離脱自在に装着したが、この場合に限定されるものではなく、計量筒部材6に対してオーバーキャップ8を離脱自在に装着しても構わない。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
O…容器軸
R…計量室
P1…計量位置
P2…塗布位置
1、100…塗布容器
2…容器本体
3…連通孔
4…中栓部材
5…吐出孔
6…計量筒部材
7…塗布栓
8…オーバーキャップ
10…容器本体の口部
33…計量筒部材の頂壁部(頂部)
50…軟質リング(軟質部材)
52…軟質リングの突起部
76…第5突起(係合部)
88、111…シール筒部
89…第6突起(係合部)
102…第7突起(係合部)
112…第8突起(係合部)

Claims (3)

  1. 被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量室に設けられる塗布栓と、
    前記計量筒部材の頂部に配設され、前記計量筒部材を形成する材質よりも軟らかい軟材質で形成された軟質部材と、
    前記計量筒部材、又は前記容器本体の口部に離脱自在に装着されるオーバーキャップと、を備え、
    前記塗布栓は、
    前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、且つ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
    前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置すると共に、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
    前記塗布栓及び前記オーバーキャップにはそれぞれ、互いが容器軸方向に係合することで、前記オーバーキャップの離脱時に、前記塗布栓を前記計量位置に移動させる係合部が形成され、
    前記オーバーキャップには、前記計量筒部材に接触することで、前記吐出孔をシールするシール筒部が形成されている、塗布容器。
  2. 請求項1に記載の塗布容器において、
    前記軟質部材は、前記計量筒部材の頂部よりも外方に突出する突起部を備えている、塗布容器。
  3. 請求項2に記載の塗布容器において、
    前記突起部は、容器軸回りに間隔をあけて複数形成されている、塗布容器。
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