JP2011015954A - 投薬容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体構造や、全体の組立工程を簡単化することができる投薬容器を提供する。
【解決手段】蛇腹式のエアポンプ11と、エアポンプ11の口部11aにセットする中栓12と、中栓12を覆うようにして口部11aに装着し、先端にノズル孔13aを開口するノズル13とを備え、ノズル13は、先細の中空体に形成して粉末製剤を収納し、エアポンプ11を圧縮すると、エアポンプ11のエア圧により中栓12が移動し口部11aを開口させ、エアポンプ11からのエアともにノズル13内の粉末製剤がノズル孔13aから外部に噴出するようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、鼻腔内や口腔内などに粉末製剤(粉末状の薬剤をいう、以下同じ)を投薬するための投薬容器に関する。
鼻腔内などに粉末製剤を投薬するための使い捨ての投薬容器が知られている(特許文献1)。
投薬容器は、ノズル孔を有するハウジングと、ハウジングの下部に組み合わせる蛇腹式のエアポンプと、エアポンプに組み込むステムと、ステムにスライド可能に装着するシースとを組み合わせ、ステムの中間の収納室には、所定量の粉末製剤が収納されている。そこで、エアポンプの底部を押し上げてエアポンプを圧縮すると、ステムが上昇してノズル孔の中間のシール膜を突き破るとともに、ステムとシースとの相対位置関係が変わることにより、エアポンプの内部と粉末製剤の収納室とがエア通路を介して連通し、エアポンプからのエアによりノズル孔から粉末製剤を噴出させて投薬することができる。なお、ステム、シースの双方には、エアポンプの圧縮時に互いに連通するエア通路が形成されている。
特表2004−510559号公報
かかる従来技術によるときは、投薬容器は、全体構造が複雑である上、粉末製剤の収納室がエアポンプ内のステムに形成され、ノズル孔のシール膜によってシールするため、全体の組立工程が煩雑になりがちであるという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、エアポンプ、中栓、ノズルを組み合わせることによって、全体構造や、全体の組立工程を可及的に簡単化することができる投薬容器を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、蛇腹式のエアポンプと、エアポンプの口部にセットする中栓と、中栓を覆うようにして口部に装着し、先端にノズル孔を開口するノズルとを備えてなり、ノズルは、先細の中空体に形成して粉末製剤を収納し、エアポンプを圧縮すると、エアポンプのエア圧により中栓が移動して口部を開口させ、エアポンプからのエアとともにノズル内の粉末製剤がノズル孔から外部に噴出することをその要旨とする。
なお、ノズルは、ノズル孔を閉じるキャップと組み合わせ、エアポンプ、中栓、キャップとともに使い捨てとすることができる。
また、中栓は、口部に圧入する栓体部と、上向きドーム状の頭部と、栓体部、頭部の間に形成するリング部とを一体成形し、リング部の外周には、複数の切欠面を形成してもよい。
さらに、ノズルは、使い捨てのカートリッジとして形成することができる。
なお、中栓は、口部から抜け止めされ、エアポンプには、中栓を口部に再セットするキャップを付設してもよい。
かかる発明の構成によるときは、蛇腹式のエアポンプは、口部に中栓がセットされ、中栓を覆うようにして口部に装着する先細の中空体のノズルには、粉末製剤が収納されている。そこで、エアポンプを圧縮すると、エア圧によって中栓が軸方向に移動して口部を開口させ、エアポンプからのエアとともにノズル内の粉末製剤がノズル孔から噴出して投薬することができる。
なお、ノズルは、エアポンプ、中栓、ノズル孔を閉じるキャップとともに使い捨てとすることにより、全体を単一回の使用ごとに廃棄することができ、不測の汚損を生じるおそれがない。ただし、このときの全体の組立手順は、たとえば中栓をエアポンプの口部にセットしてノズルを口部に装着し、ノズル孔から所定量の粉末製剤を収納した上、キャップを装着してノズル孔を閉じればよい。
中栓は、中間のリング部の上下にそれぞれ頭部、栓体部を一体成形することにより、リング部を介して口部に対する栓体部の圧入深さを規定することができ、エアポンプから噴出するエアを上向きドーム状の頭部の表面に沿って流出させることにより、ノズル内の粉末製剤の全量を殆ど瞬時にノズル孔から噴出させることができる。
中栓は、リング部の外周に複数の切欠面を形成すると、エア圧によってエアポンプの口部から外れてリング部の外周が先細のノズルの内周に係合しても、ノズルの内面と切欠面との間の隙間を介してエアポンプからのエアが流出し、エアポンプからのエアの全量を粉末製剤の噴出に有効に利用することができる。また、中栓は、頭部を上向きドーム状に形成するとともに、中間のリング部の切欠面の位置を頭部の最下部の表面にほぼ合致させることにより、エアが流出する際にうずが発生することを防止し、ノズル内に残る粉末製剤の量を最少に抑えることができる。
ノズルを使い捨てのカートリッジとして形成すれば、エアポンプ、中栓を繰り返し使用することができ、省資源に貢献することができる。すなわち、ノズルの底部から所定量の粉末製剤を収納し、底部をシールして使い捨てのカートリッジとして完成させ、中栓を口部に再セット済みのエアポンプと組み合わせて使用すればよい。また、中栓を口部から抜け止めし、中栓の再セット用のキャップをエアポンプに付設することにより、再セットに伴う中栓の汚損を防止するとともに、一層の利便性を実現することができる。
全体分解斜視図 全体構成縦断面図 中栓の構成説明図(1) キャップの構成説明図(1) 動作説明図(1) 中栓の変形例を示す動作説明図 キャップの変形例を示す図4(A)相当図 他の実施の形態を示す全体分解斜視説明図 キャップの構成説明図(2) 中栓の構成説明図(2) ストッパの構成説明図 カートリッジの構成説明図 動作説明図(2) 動作説明図(3) 動作説明図(4)
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
投薬容器は、蛇腹式のエアポンプ11、中栓12、ノズル13、キャップ14を組み合わせてなる(図1、図2)。
エアポンプ11は、上向きの口部11aを有し、口部11aの周囲には、雄ねじ11bが形成されている。また、エアポンプ11の下端は、硬質の底面11cを介して閉じられており、エアポンプ11は、底面11cを押し上げて軸方向に圧縮することができる。なお、エアポンプ11は、図1のフリー状態から圧縮させると、弾性により自動的に復元するものとする。
中栓12は、中間のリング部12aの上下にそれぞれ頭部12b、栓体部12cを一体成形して構成されている(図1、図3)。ただし、図3(A)〜(C)は、それぞれ中栓12の正面図、上面図、下面図であり、図2の中栓12は、図3(B)のX−X線矢視相当断面図である。
リング部12aの外周には、平坦な複数の切欠面12a1 、12a1 …が等間隔に形成されている。また、頭部12bは、上向きドーム状に形成されている。リング部12aの各切欠面12a1 は、頭部12bの下端の最大径位置の表面に接するようにして中栓12の軸方向に形成されており、栓体部12cは、エアポンプ11の口部11aに適合し、口部11aに圧入可能である(図2、図3)。ただし、栓体部12cには、下向きのスカート部12d、下端の段部12eが形成されている。また、中栓12の内部には、下端から頭部12bの内部にまで上向きドーム状の空洞部12fが形成されている。そこで、中栓12は、栓体部12cをエアポンプ11の口部11aに圧入することにより口部11aに挿着することができ、リング部12aは、口部11aに対する中栓12の圧入深さを規定することができる。
ノズル13は、先端にノズル孔13aを開口する先細の中空体である(図1、図2)。ノズル13の下端には、大径のスカート部13bが形成されており、スカート部13bの内周には、エアポンプ11側の雄ねじ11bに適合する雌ねじ13cが形成されている。また、スカート部13bの上方には、キャップ14用の係合リブ13dが形成されている。ノズル13は、雄ねじ11b、雌ねじ13cを介し、中栓12を覆うようしてエアポンプ11の口部11aに装着することができる。
ノズル13は、スカート部13bの上端部相当の内面において、エアポンプ11の口部11aの上端面に当接して密栓する下向きの段部が形成されている。また、ノズル13は、雄ねじ11b、雌ねじ13cによるねじ式に代えて、互いに弾発的に係合する係合リブをエアポンプ11の口部11a側、ノズル13のスカート部13b側に形成し、アンダカット形の嵌合方式により口部11aに装着してもよい。
キャップ14は、天板14aの下面にやや先細の筒部14bを垂設してハット状に形成されている(図1、図4)。ただし、図4(A)、(B)は、それぞれキャップ14の中央縦断面図、下面図である。
筒部14bの下端部内面には、係合突部14c、14c…が同一高さに形成され、筒部14bの上半部内面には、縦方向のガイドリブ14d、14d…が形成されている。天板14aの外周は、筒部14bの上端に外フランジ状に突出しており、天板14aの下面中央部には、ノズル13のノズル孔13aに適合する栓部14eが下向きに突設されている。そこで、キャップ14は、係合突部14c、14c…をノズル13側の係合リブ13dに係合させることにより(図2)、ノズル13に被せるようにしてノズル13に装着するとともに、栓部14eを介してノズル孔13aを閉じることができる。なお、このとき、ガイドリブ14d、14d…は、ノズル13の外面に当接して栓部14eをノズル孔13aに正しく位置決めする。
かかる投薬容器は、中栓12の上方のノズル13内の空間Sに図示しない所定量の粉末製剤を収納し、キャップ14を介してノズル孔13aを閉じて保持し、全体を使い捨てにすることができる。
粉末製剤を投薬するときは、キャップ14をノズル13から外してノズル孔13aを開口させ、ノズル13の先端部をたとえば鼻孔内に挿入し、エアポンプ11を圧縮させる(図5の二点鎖線、実線)。なお、エアポンプ11は、たとえば口部11aの両側に人差指と中指とを掛け、親指により底面11cを押し上げることにより、図5の矢印K1 、K1 、K2 方向に力を加えて圧縮させる。
このようにしてエアポンプ11を圧縮させると、エアポンプ11内のエア圧が高くなり、口部11aに挿着されている中栓12が口部11aから上方に抜けてノズル13内に移動して突出する(図5の二点鎖線、実線)。そこで、エアポンプ11からのエアは、中栓12に沿って流出し、中栓12の上方の粉末製剤は、エアとともにノズル孔13aから殆ど瞬時に外部に噴出して鼻孔内に投薬することができる(図5の矢印K3 方向)。
以上の説明において、中栓12は、エアポンプ11の口部11aに圧入する栓体部12cの下部に下向きの延長部12gを形成することができる(図6(A))。なお、中栓12の空洞部12fは、延長部12gの下端に開口している。延長部12gは、エアポンプ11を圧縮させると(図6(B))、エアポンプ11の底面11cの内面側に当接し、底面11cを介して中栓12を押し上げて口部11aから中栓12を機械的に確実に抜け出させ、ノズル13内の粉末製剤をノズル孔13aから噴出させることができる。ただし、中栓12は、空洞部12fを省略して中実に形成してもよい。
また、キャップ14は、天板14aの下面中央部の栓部14eを下向きに延長するようにして、先細丸棒状の押し棒14fを垂設することができる(図7)。押し棒14fは、図2の組立状態において、中栓12の頂部に到達する長さに設定され、正規の使用時以外のタイミングで中栓12がエアポンプ11の口部11aから不用意に抜け出してしまうことを防止する。なお、図7において、天板14aの上面中央の穴14gは、栓部14eの柔軟性の向上用である。
さらに、キャップ14は、ノズル13に対して一挙動で着脱できる限り、係合突部14c、14c…、係合リブ13dを図示以外の任意の係合形態に変形することができ、キャップ14の外形も、任意に変形可能である。ただし、キャップ14は、ノズル13の有害な汚損を防止し得るように、ノズル13の少なくとも外面上部を覆う形態に形成するものとする。
他の実施の形態
投薬容器は、エアポンプ11と、キャップ15と、中栓16とを主要部材として構成し、使い捨てのカートリッジ20として形成するノズル21と組み合わせることができる(図8)。
エアポンプ11は、前実施の形態の蛇腹式のエアポンプ11と実質的に同一である。エアポンプ11は、上向きの口部11aの周囲に雄ねじ11bを形成し、底面11cを介して下端が閉じられている。
キャップ15は、可撓性の帯状の連結部15cを介し、本体15aと、装着部15bとを連結して構成されている(図8、図9)。ただし、図9(A)〜(C)は、それぞれ装着部15b上に本体15aを下向きに一体に嵌合した状態を示すキャップ15の上面図、正面図、中央縦断面図である。
本体15aは、円形ドーム状に形成されている。本体15aの下端外面には、連結部15cの一端が径方向に連結されており、連結部15cの反対側には、水平板状の指掛け部15dが突設されている。また、本体15aの内面頂部には、小径のスカート部15eが垂設されており、内面下端部には、下向きの段部を介して内向きの係合突部15f、15f…が断続的に形成されている。
装着部15bは、下部開放の円筒状に形成されており、連結部15cの他端が下端外面に径方向に連結されている。装着部15bの内面には、エアポンプ11の雄ねじ11bに適合する雌ねじ15hが形成されている。また、装着部15bの上端部外周には、上向きの段部を介して外向きの係合突条15kが形成され、係合突条15kには、本体15aの係合突部15f、15f…が弾発的に係脱可能である。装着部15bの上端面中央には、軸孔15n付きの短い上向きの軸15mが突設されている。軸15mの上端部は、先細のテーパ状に形成され、装着部15bの天面には、軸孔15nの周囲に短いスカート部15rが垂設されている。また、装着部15bの外面には、上下方向の係合リブ15pが連結部15cの連結方向に形成されている。
キャップ15は、装着部15b上に本体15aを被せるようにして、着脱自在に嵌合させることができ(図9)、本体15aの指掛け部15dを押し上げるようにして、両者を一挙動で分離させることができる(図8)。
中栓16は、上向きドーム状の頭部16aに対し、下向きのステム16bを形成している(図8、図10)。ただし、図10(A)、(B)は、それぞれ中栓16の半断面正面図、下面図である。頭部16aの内部は、下部の平行部16c、上部のテーパ部16dからなる空間に形成され、ステム16bの上端部は、頭部16a内に高く進入している。また、ステム16bの上部約2/3の範囲には、羽根状のリブ16e、16e…が十字形に形成され、ステム16bの下端部には、全周の膨出部16fが形成されている。
中栓16のステム16bの下端部には、抜け止め用の円筒状のストッパ16gが装着されている(図8、図11)。ただし、図11(A)、(B)は、それぞれストッパ16gの正面図、中央縦断面図である。ストッパ16gは、下から上にかけてやや先細の外径に仕上げられており、上下両端面には、それぞれ浅いU溝16hが径方向に形成されている。また、ストッパ16gの軸孔は、上下両端部がそれぞれ外向きに開くテーパ状になっており、中央部に膨出部16jが形成されている。ストッパ16gの軸孔は、中栓16のステム16bに適合し、両者の膨出部16f、16jは、互いに係合可能である。
カートリッジ20は、先細の中空体のノズル21の底部に底蓋22を着脱自在に組み合わせて構成されている(図8、図12)。ただし、図12(A)、(B)は、それぞれカートリッジ20の全体斜視図、中央縦断面図である。
ノズル21の上端には、薄肉部21cを介して摘み部21bが突設されている。摘み部21bの外面には、滑り止め用の縦溝21b1 、21b1 …が形成されており、摘み部21bの下端内部には、ノズル21のノズル孔21aを閉じる蓋部21dが形成されている。また、ノズル21の下部には、外フランジ21eが形成され、外フランジ21eの下部は、段付きのスカート部21fとなっている。スカート部21fの下端には、キャップ15の装着部15bの係合リブ15pに適合する下端開放の切欠き21gが形成されている。
底蓋22は、ノズル21の下部の内面形状に適合する段付きの蓋付き円筒状に形成されている。底蓋22の上端は、天板22aを介して閉じられており、底蓋22の下端には、外フランジ22bが形成されている。底蓋22は、ノズル21の底部に嵌め込むことにより、天板22aを介してノズル21の下部を密栓することができる。また、底蓋22は、手指により外フランジ21e、22bの間を拡げるように力を加えると、ノズル21から一挙動で取り外すことができる。
カートリッジ20は、ノズル21内に所定量の粉末製剤を収納し、底蓋22を装着して完成させる。また、使用時には、ノズル21から底蓋22を除去するとともに、キャップ15の装着部15bに嵌合した後、摘み部21bをねじ切ってノズル孔21aを開口させる(図8の上段右図)。ただし、摘み部21bは、ねじ切るに代えて、折り取って除去してもよい。
エアポンプ11、キャップ15、中栓16は、カートリッジ20と組み合わせるに先き立って、あらかじめ一体に組み立てておく(図8、図13)。ただし、図13は、それぞれ半断面正面図、同図(A)の要部拡大図である。
中栓16は、キャップ15の装着部15bの軸孔15nにステム16bを上から下に挿通させた上、ステム16bの下端部にストッパ16gを装着して抜け止めされている。一方、キャップ15は、雌ねじ15h、雄ねじ11bを介してエアポンプ11の口部11aに装着部15bを装着し、本体15aを装着部15bに嵌合させて中栓16の頭部16aを覆うことができる。このとき、装着部15bの短いスカート部15rは、口部11aに圧入され、本体15aのスカート部15eは、中栓16の頭部16aを下向きに押して装着部15bの軸15mを相対的に頭部16a内に押し込み、軸15mを中栓16の平行部16cに圧入するとともに、軸15mの上端部のテーパ部分を中栓16のテーパ部16dに圧接させて中栓16を正しくセットする。ただし、軸15mの中間部外周には、シール用の突条15m1 が形成されている。
かかる投薬容器の使用手順は、図14による。すなわち、まず、カートリッジ20を倒立させて底蓋22を取り外し、ノズル21の底部を開口させる(同図(A))。なお、ノズル21内には、あらかじめ所定量の粉末製剤Yが収納されている。
つづいて、キャップ15の本体15aを装着部15bから分離させて中栓16を露出させ、ノズル21のスカート部21fに下向きの装着部15bを嵌合させることにより(同図(B))、装着部15bを介してノズル21をエアポンプ11の口部11aに装着する。ただし、このとき、装着部15bの外面の係合リブ15pをスカート部21fの切欠き21gに嵌め込むことにより、ノズル21を回り止めする。
次に、全体を正立状態とし(同図(C))、ノズル21の先端の摘み部21bを除去することにより、ノズル21のノズル孔21aを開口させる。なお、このとき、ノズル21内の粉末製剤Yは、中栓16の頭部16aの周囲の装着部15b上に落下している。
そこで、ノズル21の先端をたとえば鼻孔内に挿入してエアポンプ11を圧縮させると(同図(D))、エアポンプ11のエア圧が高くなり、中栓16が装着部15bの軸15mから抜けて上向きに移動し、エアポンプ11の口部11aがノズル21内に連通して開口される。そこで、エアポンプ11からのエアとともに粉末製剤Yがノズル孔21aから一挙に外部に噴出し、鼻孔内に投薬することができる。
投薬後のノズル21は、装着部15bから取り外して廃棄する。その後、装着部15bに対して本体15aを嵌合すると、本体15aは、スカート部15eを介して中栓16を押し下げて自動的に再セットし、次回の使用に備えることができる(図13(B))。なお、図14(A)〜(D)の一連の操作は、手指だけでスムーズに実行可能である。
図14(D)の粉末製剤Yの噴射時において、エアポンプ11を圧縮させると(図15の二点鎖線、実線)、中栓16は、エアポンプ11のエア圧により、エアポンプ11の圧縮前のセット位置(同図の二点鎖線)から、上方の作動位置(同図の実線)に一気に移動してエアポンプ11の口部11aを開口させる。ただし、セット位置から作動位置に至る中栓16の移動ストロークは、セット位置のストッパ16gの上端から、キャップ15の装着部15bの天面までの間隙g相当に規制されている(図13(B))。なお、中栓16は、セット位置において、軸15mが突条15m1 を介して中栓16の平行部16cに圧入され、軸15mの上端部のテーパ部分がテーパ部16dに圧接することにより、エアポンプ11の口部11aを気密に閉じている。また、中栓16は、ストッパ16gを介して装着部15bの軸孔15nから抜け止めされ、結果的に口部11aから抜け止めされている。
一方、エアポンプ11を圧縮すると、エアポンプ11内のエア圧は、中栓16のステム16bの周囲の羽根状のリブ16e、16e…の間の隙間を介して中栓16の頭部16a内に伝達され、中栓16を上方に押し上げて作動位置に移動させる(図15の実線)。そこで、装着部15bの軸15mは、中栓16の頭部16aの下側に抜け、エアポンプ11の口部11aは、ノズル21の内部に連通するので、ノズル21内の粉末製剤Yをノズル孔21aから一挙に噴出させることができる。なお、中栓16が作動位置に移動しても、エアポンプ11からのエアは、ストッパ16gの上端のU溝16h、ステム16bのリブ16e、16e…の間の隙間、軸15mと中栓16の頭部16aとの間の隙間を介してノズル21のノズル孔21aに向かって流出し(図15の矢印方向)、ノズル21の粉末製剤Yの全量を効率よくノズル孔21aから外部に噴出させることができる。
以上の説明において、ノズル21の先端の摘み部21bは、たとえばノズル孔21aを塞ぐ剥離可能なアルミニウムシートのシール材に代えてもよい。ノズル21の底部の底蓋22についても同様である。
この発明は、たとえば鼻腔内や口腔内などに所定量の粉末製剤を投薬する用途に適用することができ、粉末製剤の種類を問わない。
Y…粉末製剤
11…エアポンプ
11a…口部
12…中栓
12a…リング部
12a1 …切欠面
12b…頭部
12c…栓体部
13…ノズル
13a…ノズル孔
14、15…キャップ
16…中栓
20…カートリッジ
21…ノズル
21a…ノズル孔
21b…摘み部
22…底蓋

Claims (5)

  1. 蛇腹式のエアポンプと、該エアポンプの口部にセットする中栓と、該中栓を覆うようにして前記口部に装着し、先端にノズル孔を開口するノズルとを備えてなり、前記ノズルは、先細の中空体に形成して粉末製剤を収納し、前記エアポンプを圧縮すると、前記エアポンプのエア圧により前記中栓が移動して前記口部を開口させ、前記エアポンプからのエアとともに前記ノズル内の粉末製剤が前記ノズル孔から外部に噴出することを特徴とする投薬容器。
  2. 前記ノズルは、前記ノズル孔を閉じるキャップと組み合わせ、前記エアポンプ、中栓、キャップとともに使い捨てとすることを特徴とする請求項1記載の投薬容器。
  3. 前記中栓は、前記口部に圧入する栓体部と、上向きドーム状の頭部と、前記栓体部、頭部の間に形成するリング部とを一体成形し、該リング部の外周には、複数の切欠面を形成することを特徴とする請求項2記載の投薬容器。
  4. 前記ノズルは、使い捨てのカートリッジとして形成することを特徴とする請求項1記載の投薬容器。
  5. 前記中栓は、前記口部から抜け止めされ、前記エアポンプには、前記中栓を前記口部に再セットするキャップを付設することを特徴とする請求項4記載の投薬容器。
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