JP2020033071A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャイルドレジスタンス機能を有する吐出容器を提供する。【解決手段】本発明の吐出容器の一つの態様は、容器体(11)と、キャップ体(12)と、を備え、吐出器(30)は、ステム(34)が下方に移動されることにより内容物を吐出し、キャップ体の外周面に形成された貫通部(41a)には、容器体に形成された被係合部(33d)に下方から係合する係合部(42b)を備える規制部(42)が配置され、規制部は、ヒンジ部(42d)を介してキャップ体に連結され、回動軸(AX)回りに回動可能とされており、吐出容器(10)は、規制部のうち係合部と回動軸を挟んで容器軸方向の反対側に位置する部分を押圧して規制部を回動軸回りに回動させることで、キャップ体の取り外しが規制される規制状態から、係合部と被係合部との係合が外れキャップ体の取り外しが可能となる規制解除状態にできることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、吐出容器に関する。
ステムが下方に移動されることにより、吐出孔から内容物を吐出可能な吐出器が知られている。例えば、特許文献1には、点鼻薬を噴出させる点鼻薬注出ノズルを備える吐出器が記載されている。
特開2008−132406号公報
上記のような吐出器を備える吐出容器においては、子供が誤ってステムを下方に移動させて内容物が吐出されてしまう虞があった。そのため、上記のような吐出器を備える吐出容器には、子供が誤って内容物を吐出させてしまうことを抑制するチャイルドレジスタンス機能(CR機能)を有することが求められていた。
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、チャイルドレジスタンス機能を有する吐出容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の吐出容器の一つの態様は、内容物が収容される有底筒状の容器本体、および前記内容物が吐出される吐出孔が設けられ、前記容器本体の口部に装着された吐出器を備える容器体と、前記容器体に着脱自在に装着され、前記吐出器を覆う有頂筒状のキャップ体と、を備え、前記吐出器は、上方付勢状態で下方移動可能なステムを有し、かつ、前記ステムが下方に移動されることにより、前記吐出孔から前記内容物を吐出し、前記キャップ体の外周面には、前記キャップ体の壁部を貫通する貫通部が形成され、前記貫通部には、前記容器体に形成された被係合部に、前記キャップ体の内部において前記被係合部の下方から係合する係合部を備える規制部が配置され、前記規制部は、ヒンジ部を介して前記キャップ体に連結され、かつ、前記ヒンジ部によって前記容器本体の容器軸方向と交差する回動軸回りに回動可能とされており、前記規制部のうち前記係合部と前記回動軸を挟んで前記容器軸方向の反対側に位置する部分を押圧して前記規制部を前記回動軸回りに回動させることで、前記係合部が前記被係合部と係合して前記キャップ体の取り外しが規制される規制状態から、前記係合部と前記被係合部との係合が外れ前記キャップ体の取り外しが可能となる規制解除状態にできることを特徴とする。
本発明の吐出容器の一つの態様によれば、規制部を回動させて係合部と被係合部との係合を外さない限り、規制部における係合部が被係合部に下方から係合してキャップ体が容器体から外れることを規制できる。そのため、子供がキャップ体を誤って容器体から外してしまうことを抑制できる。これにより、子供が誤ってステムを押し下げて吐出容器から内容物を吐出させてしまうことを抑制できる。したがって、本発明の吐出容器の一つの態様によれば、チャイルドレジスタンス機能を有する吐出容器が得られる。また、本発明の吐出容器の一つの態様によれば、大人等の適正な使用者が吐出容器を携帯・運搬等する際に、キャップ体が意図せずに外れることも抑制できる。これにより、吐出容器を携帯・運搬等する際に、不意にステムが下方に押し下げられて内容物が吐出されることも抑制できる。
前記ヒンジ部は、前記貫通部の内縁部に一体成形され、前記規制部は、前記ヒンジ部と一体成形されている構成としてもよい。
この構成によれば、ヒンジ部および規制部をキャップ体と別部材としてキャップ体に連結する場合に比べて、キャップ体の製造コストを低減できる。これにより、吐出容器の製造コストを低減できる。また、キャップ体からヒンジ部および規制部が脱落することも抑制できる。
前記吐出器は、前記容器本体の口部に装着された装着筒部を備え、前記装着筒部は、径方向外側に突出する前記被係合部を備えている構成としてもよい。
この構成によれば、規制状態においてキャップ体が上方に引張されて、係合部から被係合部に上方向きの力が加えられた場合であっても、装着筒部および容器本体によって、被係合部に加えられる上方向きの力を安定して受けることできる。これにより、規制状態において係合部と被係合部との係合が外れることを抑制できる。したがって、チャイルドレジスタンス機能をより向上でき、子供がキャップ体を誤って取り外すことをより抑制できる。
前記吐出器は、前記ステムに固定され前記吐出孔を有するノズル部を備え、前記ノズル部は、前記容器本体における容器軸の径方向外側に突出する操作部を備え、前記操作部は、前記被係合部である構成としてもよい。
この構成によれば、操作部を被係合部として利用して吐出容器を規制状態にできるため、別途、被係合部を設ける必要がない。したがって、吐出容器の構造を簡単化でき、吐出容器を製造するコストを低減できる。
前記貫通孔および前記規制部は、前記容器本体の容器軸を径方向に挟んで一対設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、吐出容器を規制解除状態としてキャップ体を取り外すためには、一対の規制部を回動させる必要がある。これにより、チャイルドレジスタンス機能をより向上でき、子供がキャップ体を誤って取り外すことをより抑制できる。また、大人等の適正な使用者が吐出容器を携帯・運搬等する際に、キャップ体が意図せずに外れることをより抑制できる。
本発明の一つの態様によれば、チャイルドレジスタンス機能を有する吐出容器が提供される。
図1は、第1実施形態の吐出容器を示す部分断面図であり、図2におけるI−I断面図である。 図2は、第1実施形態の吐出容器を示す側面図である。 図3は、第1実施形態の吐出容器の一部を示す断面図である。 図4は、第1実施形態の吐出容器の一部を示す断面図である。 図5は、第2実施形態の吐出容器を示す部分断面図である。 図6は、第3実施形態の吐出容器を示す部分断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る吐出容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態の吐出容器10は、容器体11と、容器体11に着脱自在に装着されたキャップ体12と、を備えている。容器体11は、内容物が収容される有底筒状の容器本体20と、内容物が吐出される吐出孔36aが設けられ、容器本体20の口部24に装着された吐出器30と、を備えている。容器本体20に収容される内容物は、特に限定されないが、例えば医薬品、化粧品、香料等の液体である。医薬品としては、例えば、点鼻薬等が挙げられる。
ここで本実施形態では、容器本体20、吐出器30、およびキャップ体12の各中心軸は、共通の軸線上に配置されている。以下、この共通の軸線を容器本体20の容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器軸方向を上下方向という。また、上下方向に沿う容器本体20の底部22側(−Z側)を下方といい、口部24側(+Z側)を上方という。上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図1および図2に示すように、本実施形態において容器本体20は、口部24を除いて、上下方向と直交する一方向(X軸方向)の寸法が、上下方向と直交する他の一方向(Y軸方向)の寸法よりも大きい略楕円筒状である。以下の説明においては、上下方向と直交する一方向(X軸方向)を長手方向といい、上下方向と直交する他の一方向(Y軸方向)を短手方向という。長手方向は、図1における左右方向であり、短手方向は、図2における左右方向である。
容器本体20は、底部22、胴部21、肩部23、および口部24が、下方から上方に向けてこの順に連設されている。本実施形態において容器本体20は、合成樹脂材料を材質とし、例えばブロー成形などにより一体に形成されている。なお、容器本体20の材質は、特に限定されない。胴部21の外周面のうち長手方向(X軸方向)の両側部分は、例えば、長手方向と直交する平坦部21bとなっている。胴部21の上端部は、内径および外径が小さくなる縮径部21aとなっている。口部24は、円筒状である。口部24の外周面には、雄ネジ部が形成されている。
吐出器30は、図1に示すように、シリンダ31と、ピストン32と、装着筒部33と、ステム34と、ノズル部35と、付勢部材38と、吸引筒37と、を備えている。
シリンダ31は、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向に延びる円筒状である。シリンダ31は、上下方向の両側に開口している。シリンダ31は、容器本体20の内部に挿入されている。シリンダ31の上端部には、径方向に拡がるシリンダフランジ部31aが設けられている。シリンダフランジ部31aは、容器本体20の口部24の上端部に、例えばシール部材等を介して接触している。
ピストン32は、シリンダ31の内部に上下方向に摺動自在に配置されている。ピストン32は、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向に延びる円柱状である。ピストン32の上側部分は、シリンダ31よりも上方に突出している。
装着筒部33は、容器本体20の口部24に装着されている。装着筒部33は、シリンダ31の上端部に連結されている。装着筒部33は、円環板部33aと、装着筒部本体33bと、ガイド筒部33cと、被係合部33dと、リブ部33eと、を備えている。
円環板部33aは、容器軸Oと同軸に配置された円環板状である。円環板部33aは、シリンダフランジ部31aの上面と接触している。円環板部33aの径方向内縁部は、シリンダフランジ部31aの径方向内縁部よりも径方向外側に位置している。円環板部33aの径方向外縁部は、シリンダフランジ部31aの径方向外縁部よりも径方向外側に位置している。
装着筒部本体33bは、円環板部33aの径方向外縁部から下方に延びている。装着筒部本体33bは、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。装着筒部本体33bは、下方に開口している。装着筒部33の上端部における内部には、シリンダフランジ部31aが嵌合されている。装着筒部本体33bの内周面には、雌ネジ部が形成されている。装着筒部本体33bの雌ネジ部は、容器本体20の口部24に形成された雄ネジ部と螺合されている。これにより、装着筒部33は、口部24に装着され、吐出器30は、容器本体20に固定されている。
容器本体20と装着筒部33との装着部分には、ラチェット機構13が設けられている。より詳細には、ラチェット機構13は、容器本体20における口部24の外周面と装着筒部本体33bの内周面との間に設けられている。ラチェット機構13は、口部24の雄ネジ部と装着筒部本体33bの雌ネジ部との噛み合いによる装着筒部本体33bと口部24との相対回転を、装着筒部本体33bと口部24とを螺合により固定する向きのみに許容する機構である。すなわち、ラチェット機構13は、装着筒部本体33bと口部24とが、装着筒部33が容器本体20から外れる向きに回転することを規制している。
ガイド筒部33cは、円環板部33aの径方向内縁部から上方に突出している。ガイド筒部33cは、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。ガイド筒部33cは、上方に開口している。ガイド筒部33cの上端部における内周面には、径方向内側に突出する係合突起が形成されている。
被係合部33dは、装着筒部本体33bの上端部における外周面から径方向外側に突出している。本実施形態において被係合部33dは、容器軸Oを径方向に挟んで一対設けられている。本実施形態において一対の被係合部33dは、装着筒部本体33bから長手方向(X軸方向)の両側に突出している。
リブ部33eは、装着筒部本体33bの外周面から径方向外側に突出している。本実施形態においてリブ部33eは、容器軸Oを径方向に挟んで一対に設けられている。本実施形態において一対のリブ部33eは、装着筒部本体33bから長手方向(X軸方向)の両側に突出している。リブ部33eの上端部は、被係合部33dの下面に繋がっている。これにより、リブ部33eは、装着筒部本体33bと被係合部33dとを繋いでいる。リブ部33eの径方向外側の端部は、被係合部33dの径方向外側の端部よりも径方向内側に位置している。
ステム34は、上方付勢状態で下方移動可能である。本実施形態においてステム34は、付勢部材38によって上方付勢状態とされている。ステム34は、第1ステム部材34aと、第2ステム部材34bと、を備えている。
第1ステム部材34aは、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向に延びる円筒状である。第1ステム部材34aは、ピストン32の上側部分の径方向外側に位置している。第1ステム部材34aは、ピストン32に外嵌されて連結されている。
第2ステム部材34bは、第1ステム部材34aの上方に位置する天板部34cと、天板部34cの径方向外縁部から下方に突出する摺動筒部34dと、天板部34cから上方に突出する嵌合筒部34eと、を備えている。
天板部34cは、容器軸Oと同軸に配置された円環板状である。天板部34cの径方向内側は、ピストン32の上端部によって開放可能に閉塞されている。
摺動筒部34dは、下方に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。摺動筒部34dは、第1ステム部材34aの上側部分の径方向外側に位置している。摺動筒部34dの内周面には、第1ステム部材34aが上下方向に摺動自在に接触している。摺動筒部34dは、ガイド筒部33cの径方向内側に嵌合されている。摺動筒部34dは、ガイド筒部33cに対して、上下方向に摺動可能である。摺動筒部34dの下端部の外周面には、径方向外側に突出する係合突起が形成されている。摺動筒部34dの係合突起は、ガイド筒部33cの係合突起に対して下方から係合している。これにより、付勢部材38によって上方付勢状態であっても、ステム34およびノズル部35が装着筒部33から上方に抜けることが規制されている。
嵌合筒部34eは、摺動筒部34dよりも径方向内側で、かつ、天板部34cの内縁よりも径方向外側に位置している。嵌合筒部34eは、上方に開口している。
なお、本明細書において「ステム」とは、上方付勢状態で下方移動可能であり、かつ、下方に移動されることにより、吐出孔から内容物を吐出させることが可能な構造を有する部分である。
ノズル部35は、ステム34の上方に固定されている。ノズル部35は、ノズル部本体35aと、連結部35bと、外筒部35cと、操作部35dと、ノズルチップ36と、を備えている。
ノズル部本体35aは、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向に延びる円筒状である。ノズル部本体35aは、上下方向の両側に開口している。ノズル部本体35aの下側部分は、ステム34の嵌合筒部34eに外嵌されている。ノズル部本体35aの下端部は、天板部34cの上面に接触している。ノズル部本体35aの内部は、天板部34cの径方向内側を介して、ステム34の内部およびシリンダ31の内部と連通可能である。
連結部35bは、ノズル部本体35aにおける下側部分の外周面から径方向外側に突出している。連結部35bは、容器軸Oと同軸に配置された円環板状である。連結部35bの径方向外縁部は、ガイド筒部33cよりも径方向外側に位置している。
外筒部35cは、連結部35bの径方向外縁部から下方に延びている。外筒部35cは、下方に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。外筒部35cの下端部は、ガイド筒部33cの径方向外側に位置している。
操作部35dは、外筒部35cの下端部から径方向外側に突出している。操作部35dは、容器軸Oと同軸に配置された円環板状である。操作部35dは、装着筒部33の円環板部33aおよび被係合部33dの上方を覆っている。操作部35dの径方向外縁部は、被係合部33dの径方向外側の端部と径方向においてほぼ同じ位置に配置されている。
ノズルチップ36は、容器軸Oと同軸に配置された有蓋円筒状の部材である。ノズルチップ36は、ノズル部本体35aの上端部の内部に嵌合されて固定されている。ノズルチップ36の蓋部における中央部には、ノズルチップ36の蓋部を上下方向に貫通する吐出孔36aが形成されている。
付勢部材38は、上下方向に延びるコイルスプリングである。付勢部材38は、シリンダ31の内部に収容されている。付勢部材38は、上端部がピストン32の下端部に接触しており、ピストン32を介して第1ステム部材34aに上方向きの弾性力を加えている。これにより、付勢部材38によって、ステム34が上方に付勢された状態となる。
吸引筒37は、上端部がシリンダ31の下端部内に嵌入されている。吸引筒37は、シリンダ31から下方に突出している。吸引筒37は、両端が開口している。吸引筒37の下端部は、内容物に浸漬されている。
吐出器30は、ステム34が下方に移動されることにより、吐出孔36aから内容物を吐出する。本実施形態において吐出器30は、例えば、蓄圧式の吐出器である。より具体的には、ノズル部35を介してステム34が下方に移動されると、吐出器30内の圧力の変動により、ピストン32が天板部34cの径方向内側を開放する。これにより、吸引筒37、シリンダ31、およびステム34を通って内容物がノズル部本体35aまで流入し、ノズルチップ36の吐出孔36aから吐出される。本実施形態において使用者は、例えば、操作部35dに上方から手指を掛けてノズル部35を下方に移動させることにより、ステム34を下方に移動させ、吐出容器10から内容物を吐出させる。
キャップ体12は、吐出器30を覆う有頂筒状の部材である。キャップ体12は、容器体11に装着された状態において、吐出器30の径方向外側および吐出器30の上方を覆っている。本実施形態においてキャップ体12は、下端部が容器本体20における胴部21の上端部である縮径部21aに外嵌されている。キャップ体12と胴部21とは、アンダーカット嵌合によって固定されている。キャップ体12と胴部21とを固定するアンダーカット嵌合は、キャップ体12に上方向きの力をある程度加えることで外すことが可能となっている。これにより、キャップ体12は、容器本体20に対して着脱自在となっている。
なお、以下においては、特に断りのない限り、キャップ体12が容器本体20に装着された状態であるものとして、各部の相対位置関係の説明を行う。
本実施形態においてキャップ体12は、図1および図2に示すように、下方に開口し、長手方向(X軸方向)の寸法が、短手方向(Y軸方向)の寸法よりも大きい略楕円筒状である。キャップ体12の外周面のうち長手方向(X軸方向)の両側部分は、例えば、長手方向と直交する平坦部12aとなっている。図2に示すように、キャップ体12の外周面における平坦部12aと胴部21の外周面における平坦部21bとは、上下方向に接続されて、吐出容器10の上下方向の略全体に亘って延びる平坦部を構成している。キャップ体12の下端部は、図3に示すように、縮径部21aによって設けられた段差部に上方から接触している。キャップ体12の内部には、吐出器30および容器本体20の口部24が収容されている。本実施形態においてキャップ体12は、例えば、樹脂製である。なお、キャップ体12の材質は、特に限定されない。
キャップ体12は、上下方向の両側に開口する第1キャップ体40と、有頂筒状の第2キャップ体50と、を備えている。第1キャップ体40は、キャップ体12の下側部分である。第2キャップ体50は、キャップ体12の上側部分である。第1キャップ体40と第2キャップ体50とは、互いに別部材である。第2キャップ体50は、第1キャップ体40の上方にアンダーカット嵌合により連結されている。第1キャップ体40と第2キャップ体50とは、互いに脱離が規制された状態で連結固定されている。
キャップ体12の外周面には、図2および図3に示すように、貫通孔(貫通部)41aが形成されている。本実施形態において貫通孔41aは、第1キャップ体40に設けられている。貫通孔41aは、容器軸Oを径方向に挟んで一対設けられている。一対の貫通孔41aは、キャップ体12の外周面のうち長手方向(X軸方向)の両側部分である平坦部12aに設けられており、キャップ体12(第1キャップ体40)の壁部を長手方向に貫通している。
貫通孔41aは、図2に示すように、第1孔部41bと、第2孔部41cと、を有している。第1孔部41bは、上下方向に長い略長方形状の部分である。第2孔部41cは、第1孔部41bの下端部に繋がり、短手方向(Y軸方向)に長い略長方形状の部分である。第2孔部41cの上下方向の寸法は、第1孔部41bの上下方向の寸法よりも小さい。第2孔部41cの短手方向の寸法は、第1孔部41bの短手方向の寸法よりも大きい。第2孔部41cは、第1孔部41bよりも短手方向の両側に突出している。これにより、第1孔部41bと第2孔部41cとの間には、短手方向の両側において一対の段差部41dが設けられている。
貫通孔41aには、規制部42が配置されている。本実施形態では、貫通孔41aが一対に設けられているため、図3に示すように、規制部42も容器軸Oを径方向に挟んで一対設けられている。本実施形態において一対の規制部42は、容器軸Oを長手方向(X軸方向)に挟んで配置されている。一対の規制部42は、容器軸Oを挟んで長手方向に対称な形状である。
規制部42は、キャップ体12が容器体11から取り外されることを規制可能な部分である。規制部42は、図2に示すように、貫通孔41aの内縁部に設けられたヒンジ部42dを介してキャップ体12(第1キャップ体40)に連結されている。規制部42は、ヒンジ部42dによって上下方向(容器軸方向)と交差する回動軸AX回りに回動可能とされている。本実施形態において回動軸AXは、上下方向と直交しており、短手方向(Y軸方向)に延びている。
ヒンジ部42dは、貫通孔41aの内縁部のうち第1孔部41bと第2孔部41cとの間に設けられた一対の段差部41dのそれぞれに設けられている。本実施形態においてヒンジ部42dは、規制部42が図1から図3に示す状態から回動軸AX回りに回動された場合に弾性変形する弾性ヒンジ部である。本実施形態においてヒンジ部42dは、貫通孔41aの内縁部に一体成形されている。本実施形態において規制部42は、ヒンジ部42dと一体成形されている。すなわち、本実施形態においてヒンジ部42dおよび規制部42は、第1キャップ体40と一体成形されている。第1キャップ体40とヒンジ部42dと規制部42とは、例えば、金型を用いた射出成形によって一体成形されている。
使用者は、規制部42を回動させることで、吐出容器10を、キャップ体12の取り外しが規制される規制状態から、キャップ体12の取り外しが可能となる規制解除状態にできる。図1から図3では、吐出容器10が規制状態である場合を示している。図4では、吐出容器10が規制解除状態である場合を示している。以下においては、特に断りのない限り、吐出容器10が規制状態であるものとして、各部の相対位置関係の説明を行う。
規制部42は、図2および図3に示すように、基部42aと、係合部42bと、凸部42cと、を備えている。
基部42aは、貫通孔41a内に配置されている。長手方向(X軸方向)から見て、基部42aの形状は、貫通孔41aの形状と略相似形状である。基部42aは、板面が長手方向を向く板状である。基部42aの厚さは、第1キャップ体40の壁部の厚さとほぼ同じである。基部42aは、貫通孔41aよりも小さく、基部42aの外縁部は、貫通孔41aの内縁部と隙間を介して対向している。基部42aは、第1部分42eと、第2部分42fと、を備えている。
第1部分42eは、図2に示すように、上下方向に長い略長方形板状である。第1部分42eは、第1孔部41bに配置されている。
第2部分42fは、第1部分42eの下端部に繋がっており、短手方向(Y軸方向)に長い略長方形板状である。第2部分42fは、第2孔部41cに配置されている。第2部分42fは、第1部分42eよりも短手方向の両側に突出している。第2部分42fのうち第1部分42eよりも短手方向両側に突出した部分の上端部は、それぞれヒンジ部42dを介して貫通孔41aの内縁部と連結されている。第1部分42eと第2部分42fとは、概略として、回動軸AXを上下方向に挟んで配置されている。
係合部42bは、図3に示すように、基部42aから径方向内側に突出している。より詳細には、係合部42bは、基部42aのうち第1部分42eから径方向内側に突出している。これにより、係合部42bは、基部42aにおける第2部分42fと回動軸AXを挟んで上下方向の反対側に位置する。係合部42bの径方向内側には、リブ部33eが対向して配置されている。係合部42bの径方向の寸法は、上方から下方に向かうに従って小さくなっている。係合部42bの下端部は、上下方向においてヒンジ部42dとほぼ同じ位置に配置されている。係合部42bの上端部における径方向内側の端部は、装着筒部33における被係合部33dの下方に対向して配置され、被係合部33dに下方から係合されている。これにより、係合部42bは、容器体11に形成された被係合部33dに、キャップ体12の内部において被係合部33dの下方から係合する。
凸部42cは、基部42aから径方向外側に突出している。より詳細には、凸部42cは、基部42aのうち第2部分42fの下端部から径方向外側に突出している。すなわち、凸部42cは、係合部42bと回動軸AXを挟んで上下方向の反対側に位置する第2部分42fに設けられている。凸部42cは、キャップ体12の外周面よりも径方向外側に突出している。凸部42cの短手方向(Y軸方向)と直交する断面形状は、径方向外側に凸となる半円形状である。凸部42cは、図2に示すように、第2部分42fの短手方向一方側の端部から短手方向他方側の端部まで短手方向に延びている。
次に、上述した吐出容器10の使用方法について説明する。
吐出容器10を使用する使用者は、まず、キャップ体12を容器体11から取り外す必要がある。ここで、規制部42に外力が加えられていない状態においては、吐出容器10は、係合部42bが被係合部33dと係合してキャップ体12の取り外しが規制される規制状態となっている。使用者は、図4に示すように、規制部42における基部42aの第2部分42fを手指等によって径方向内側に押し込むことで、規制部42を回動軸AX回りに回動させる。すなわち、使用者は、規制部42のうち係合部42bと回動軸AXを挟んで上下方向の反対側に位置する部分を押圧して規制部42を回動軸AX回りに回動させる。これにより、基部42aの第1部分42eおよび係合部42bが径方向外側に移動する。第2部分42fを凸部42cが貫通孔41a内に埋没される程度まで押し込むと、係合部42bの径方向位置が被係合部33dよりも径方向外側となり、係合部42bと被係合部33dとの係合が外れる。したがって、吐出容器10が、キャップ体12の取り外しが可能である規制解除状態となる。
ここで、本実施形態では、規制部42が一対設けられるため、吐出容器10を規制解除状態とするためには、使用者は、一対の規制部42を共に操作して、被係合部33dと各規制部42における係合部42bとの係合を外す必要がある。使用者は、例えば、手指を用いてキャップ体12を長手方向(X軸方向)に摘まむようにすることで、一対の規制部42を同時に回動させることができ、吐出容器10を規制解除状態にできる。
使用者は、吐出容器10を規制解除状態に維持した状態で、キャップ体12を容器体11に対して上方に引張することで、キャップ体12と容器体11とのアンダーカット嵌合を外すことができ、キャップ体12を容器体11から取り外すことができる。キャップ体12を容器体11から取り外した状態において、操作部35dを介してノズル部35を下方に移動させることで、使用者は、吐出容器10から内容物を吐出させることができる。
本実施形態によれば、上述したように、規制部42のうち係合部42bと回動軸AXを挟んで上下方向の反対側に位置する第2部分42fを押圧して規制部42を回動軸AX回りに回動させることで、吐出容器10を、係合部42bが被係合部33dと係合してキャップ体12の取り外しが規制される規制状態から、係合部42bと被係合部33dとの係合が外れキャップ体12の取り外しが可能となる規制解除状態にできる。すなわち、規制部42を回動させて係合部42bと被係合部33dとの係合を外さない限り、規制部42における係合部42bが被係合部33dに下方から係合してキャップ体12が容器体11から外れることを規制できる。そのため、子供がキャップ体12を誤って容器体11から外してしまうことを抑制できる。これにより、子供が誤ってノズル部35およびステム34を押し下げて吐出容器10から内容物を吐出させてしまうことを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、チャイルドレジスタンス機能を有する吐出容器10が得られる。また、本実施形態によれば、大人等の適正な使用者が吐出容器10を携帯・運搬等する際に、キャップ体12が意図せずに外れることも抑制できる。これにより、吐出容器10を携帯・運搬等する際に、不意にステム34が下方に押し下げられて内容物が吐出されることも抑制できる。
また、本実施形態によれば、ヒンジ部42dは、貫通孔41aの内縁部に一体成形されており、規制部42は、ヒンジ部42dと一体成形されている。そのため、ヒンジ部42dおよび規制部42を第1キャップ体40と別部材として第1キャップ体40に連結する場合に比べて、キャップ体12の製造コストを低減できる。これにより、吐出容器10の製造コストを低減できる。また、キャップ体12(第1キャップ体40)からヒンジ部42dおよび規制部42が脱落することも抑制できる。
また、本実施形態によれば、係合部42bは、規制状態において、容器本体20の口部24に装着された装着筒部33に設けられた被係合部33dに下方から係合している。そのため、規制状態においてキャップ体12が上方に引張されて、係合部42bから被係合部33dに上方向きの力が加えられた場合であっても、装着筒部33および容器本体20によって、被係合部33dに加えられる上方向きの力を安定して受けることできる。これにより、規制状態において係合部42bと被係合部33dとの係合が外れることを抑制できる。したがって、チャイルドレジスタンス機能をより向上でき、子供がキャップ体12を誤って取り外すことをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、装着筒部33には、装着筒部本体33bと被係合部33dとを繋ぐリブ部33eが設けられている。そのため、被係合部33dの強度を向上させることができる。これにより、被係合部33dが破損することを抑制でき、規制状態において係合部42bと被係合部33dとの係合が外れることをより抑制できる。チャイルドレジスタンス機能をより向上でき、子供がキャップ体12を誤って取り外すことをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、係合部42bの径方向内側には、リブ部33eが対向して配置されている。そのため、使用者が規制部42における第1部分42eを誤って押圧した場合であっても、係合部42bがリブ部33eと接触して、係合部42bおよび第1部分42eが径方向内側に押し込まれることを規制できる。これにより、規制部42が誤った向きに回動されることを抑制でき、規制部42が破損することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、貫通孔41aおよび規制部42は、容器軸Oを径方向に挟んで一対設けられている。そのため、吐出容器10を規制解除状態としてキャップ体12を取り外すためには、一対の規制部42を回動させる必要がある。これにより、チャイルドレジスタンス機能をより向上でき、子供がキャップ体12を誤って取り外すことをより抑制できる。また、大人等の適正な使用者が吐出容器10を携帯・運搬等する際に、キャップ体12が意図せずに外れることをより抑制できる。
また、一対の貫通孔41aおよび一対の規制部42は、キャップ体12の外周面のうち、吐出容器10の外径が比較的大きくなる長手方向(X軸方向)の両側部分にそれぞれ設けられている。そのため、比較的手が小さい子供では、片手の手指を一対の規制部42に対して同時に届かせることが難しく、一対の規制部42を同時に押圧することは困難である。そのため、チャイルドレジスタンス機能をより向上でき、子供がキャップ体12を誤って取り外すことをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、容器本体20と装着筒部33との装着部分には、ラチェット機構13が設けられている。そのため、ラチェット機構13によって装着筒部33が容器本体20に対して外れる向きに回転することを規制できる。これにより、吐出器30が容器本体20から外れることを抑制できる。したがって、子供が誤って吐出器30を容器本体20から取り外すことを抑制でき、容器本体20の口部24から内容物が漏れることを抑制できる。そのため、チャイルドレジスタンス機能をより向上できる。
また、上述したようなチャイルドレジスタンス機能を有している場合であっても、大人等の適正な使用者にとっては、キャップ体12を容器体11から取り外しやすいことが好ましい。
これに対して、本実施形態によれば、係合部42bと回動軸AXを挟んで上下方向の反対側に位置する第2部分42fに凸部42cが設けられている。凸部42cは、規制状態においてキャップ体12の外周面よりも径方向外側に突出している。そのため、吐出容器10を規制状態から規制解除状態へと移行させる際に、凸部42cを目印とすることで、使用者は、規制部42のどの部分を押圧すればよいかということを認識しやすい。また、凸部42cに手指等を引っ掛けることができるため、手指等によって第2部分42fを押圧しやすい。したがって、大人等の適正な使用者であれば、吐出容器10を規制解除状態にしやすく、キャップ体12を比較的容易に取り外すことができる。
また、本実施形態のように一対の規制部42が設けられている場合であっても、大人等の適正な使用者であれば、吐出容器10を手指で摘まむようにすることで、一対の規制部42を比較的容易に同時に回動させることができる。これにより、大人等の適正な使用者は、比較的容易に吐出容器10を規制解除状態とすることができ、キャップ体12を取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、貫通孔41aおよび規制部42は、上下方向の両側に開口する第1キャップ体40に設けられている。そのため、有頂筒状の部分に貫通孔41aおよび規制部42が設けられるような場合に比べて、第1キャップ体40とヒンジ部42dと規制部42とを、金型を用いた射出成形によって一体成形しやすい。また、第2キャップ体50については、貫通孔41aおよび規制部42を設けることなく作ることができる。そのため、金型を用いた射出成形等によって第2キャップ体50を作る際に、第2キャップ体50の成形自由度を向上できる。結果として、キャップ体12全体の形状の自由度を向上させることができる。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、キャップ体112が単一の部材である点が異なる。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。
本実施形態の吐出容器110は、図5に示すように、容器体11と、キャップ体112と、を備えている。なお、図5では、吐出容器110が規制状態である場合を示している。
本実施形態においてキャップ体112は、単一の部材である。キャップ体112は、例えば、樹脂製であり、金型を用いた射出成形で一体成形されている。キャップ体112は、大径部140と、小径部150と、を備えている。
大径部140は、キャップ体112の下側部分である。
小径部150は、キャップ体112の上側部分である。小径部150の外径は、大径部140の外径よりも小さい。小径部150の内径は、大径部140の内径よりも小さい。小径部150は、操作部35dの上方に位置している。小径部150には、貫通孔41aおよび規制部42が設けられている。本実施形態においてキャップ体112とヒンジ部42dと規制部42とは、一体成形されている。
吐出容器110のその他の構成は、第1実施形態の吐出容器10のその他の構成と同様である。
本実施形態によれば、キャップ体112が単一の部材であるため、吐出容器110の部品点数を少なくできる。これにより、吐出容器110の組み立て工数および製造コストを低減できる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第2実施形態に対して、係合部242bが係合する部分が異なる。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。
本実施形態の吐出容器210は、図6に示すように、容器体211と、キャップ体212と、を備えている。なお、図6では、吐出容器210が規制状態である場合を示している。
本実施形態において容器体211は、容器本体20と、吐出器230と、を備えている。
吐出器230の装着筒部233は、第1実施形態および第2実施形態の装着筒部33に対して、被係合部33dおよびリブ部33eが設けられていない点が異なる。装着筒部233のその他の構成は、第1実施形態および第2実施形態の装着筒部33のその他の構成と同様である。
キャップ体212は、大径部240と、小径部150と、を備えている。
大径部240には、貫通孔(貫通部)241aおよび規制部242が設けられている。
貫通孔241aおよび規制部242は、第2実施形態よりも上方に設けられている。本実施形態において規制部242の係合部242bは、上端部における径方向内側の端部が操作部35dの下方に対向して配置され、操作部35dに下方から係合している。すなわち、本実施形態においては、操作部35dが被係合部である。
吐出容器210のその他の構成は、第2実施形態の吐出容器110のその他の構成と同様である。
本実施形態によれば、係合部242bは、規制状態において操作部35dに下方から係合している。これにより、係合部242bが操作部35dに引っ掛かり、キャップ体212が容器体211から取り外されることを規制できる。また、操作部35dを被係合部として利用して吐出容器210を規制状態にできるため、別途、被係合部を設ける必要がない。したがって、吐出容器210の構造を簡単化でき、吐出容器210を製造するコストを低減できる。
なお、上述した各実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
被係合部は、容器体に形成されるならば、容器体のいずれの箇所に形成されていてもよい。被係合部は、容器本体に形成されていてもよい。この場合、規制部は、容器本体に係合する。上述した第1実施形態において、係合部42bが操作部35dに係合してもよい。この場合、被係合部33dおよびリブ部33eは設けられなくてもよい。
規制部および貫通部(貫通孔)は、1つずつのみ設けられてもよいし、3つ以上ずつ設けられてもよい。3つ以上の規制部および貫通部(貫通孔)が周方向に沿って等間隔に配置されてもよい。貫通部は、キャップ体の壁部を貫通していればよく、例えば、キャップ体の下端部が上方に向けて凹形状に切り欠かれた切り欠き部であってもよい。規制部およびヒンジ部は、キャップ体と別部材として作られてもよい。ヒンジ部は、規制部を回動軸AX回りに回動可能であれば、特に限定されない。ヒンジ部は、例えば、2枚の板部材同士をピンで回転可能に連結した平蝶番等の蝶番であってもよい。ヒンジ部は、キャップ体の外周面に設けられてもよい。回動軸AXは、容器軸方向(上下方向)と交差するならば、容器軸方向と直交していなくてもよい。
凸部は、設けられなくてもよい。上述した第1実施形態および第2実施形態においてリブ部は、設けられなくてもよい。
容器本体およびキャップ体は、上述した各実施形態において略楕円筒状としたがこれに限られない。容器本体およびキャップ体は、円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。
吐出器は、ステムを下方に移動させることによって内容物が吐出孔から吐出される構成であるならば、特に限定されない。吐出器は、蓄圧式以外の方式の吐出器であってもよい。ステムは、上方付勢状態で下方移動可能であり、かつ、下方に移動されることにより、吐出孔から内容物を吐出させることが可能であるならば、どのような構造であってもよい。
なお、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,110,210…吐出容器、11,211…容器体、12,112,212…キャップ体、20…容器本体、24…口部、30,230…吐出器、33,233…装着筒部、33d…被係合部、34…ステム、35…ノズル部、35d…操作部(被係合部)、36a…吐出孔、41a,241a…貫通孔(貫通部)、42,242…規制部、42b,242b…係合部、42d…ヒンジ部、AX…回動軸、O…容器軸

Claims (5)

  1. 内容物が収容される有底筒状の容器本体、および前記内容物が吐出される吐出孔が設けられ、前記容器本体の口部に装着された吐出器を備える容器体と、
    前記容器体に着脱自在に装着され、前記吐出器を覆う有頂筒状のキャップ体と、
    を備え、
    前記吐出器は、上方付勢状態で下方移動可能なステムを有し、かつ、前記ステムが下方に移動されることにより、前記吐出孔から前記内容物を吐出し、
    前記キャップ体の外周面には、前記キャップ体の壁部を貫通する貫通部が形成され、
    前記貫通部には、前記容器体に形成された被係合部に、前記キャップ体の内部において前記被係合部の下方から係合する係合部を備える規制部が配置され、
    前記規制部は、ヒンジ部を介して前記キャップ体に連結され、かつ、前記ヒンジ部によって前記容器本体の容器軸方向と交差する回動軸回りに回動可能とされており、
    前記規制部のうち前記係合部と前記回動軸を挟んで前記容器軸方向の反対側に位置する部分を押圧して前記規制部を前記回動軸回りに回動させることで、前記係合部が前記被係合部と係合して前記キャップ体の取り外しが規制される規制状態から、前記係合部と前記被係合部との係合が外れ前記キャップ体の取り外しが可能となる規制解除状態にできることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記ヒンジ部は、前記貫通部の内縁部に一体成形され、
    前記規制部は、前記ヒンジ部と一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記吐出器は、前記容器本体の口部に装着された装着筒部を備え、
    前記装着筒部は、径方向外側に突出する前記被係合部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記吐出器は、前記ステムに固定され前記吐出孔を有するノズル部を備え、
    前記ノズル部は、前記容器本体における容器軸の径方向外側に突出する操作部を備え、
    前記操作部は、前記被係合部であることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  5. 前記貫通部および前記規制部は、前記容器本体の容器軸を径方向に挟んで一対設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の吐出容器。
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