JP7197173B2 - 用時溶解システム - Google Patents

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Description

本発明は、用時に所定の物質を溶解液で溶解するための用時溶解システムに関する。
薬剤は、溶液状態では加水分解のため不安定になる場合が多く認められている。そのため薬剤の保管状況が整っておらず気温の高い地域では、薬剤を固体状態で保管することが薬剤の安定性にとって望ましいことである。さらに、固体状態(或いは水分の入っていない流動状態)の薬剤を、PTP等で包装したカプセル内に閉じ込めれば安定性をより高めることができると考えられる。従って、カプセルに保管された固体状態の薬剤を溶解するためのシステムを開発することが求められている。
薬剤を噴出するシステムに関しては、特許文献1に記載された定量シリンジ型噴出器が知られている。しかし、この薬剤噴出器は、定量シリンジ内に予め溶解状態の点鼻薬を充填しておき、プランジャの押し込みにより、点鼻薬を小分けして噴霧することを可能とする技術にのみ関している。従って、特許文献1にはカプセルに保管された固体状態の薬剤を溶解するためのシステムは開示されていない。
特開2013-230208号公報
本願発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、用時にカプセル内に保管した所定の物質を溶解液で溶解することを可能とする用時溶解システム、並びに、所定の物質が溶解されてできた溶液を噴出するための噴出器と組み合わされた用時溶解システムを提供することをその目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の用時溶解システムは、中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダーと、中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダーと、を備え、前記カプセルホルダーは、一方の端部に形成された第1の開口部と、前記カプセルホルダーの内部空間を仕切るように配置された第1の針部であって、該第1の針部は、該第1の針部を貫通する針孔部を有し、該第1の針部の針先端は、前記第1の開口部に向いている、前記第1の針部と、を備え、前記第1の針部の針先端と前記第1の開口部との間の前記カプセルホルダーの内部空間は、所定の物質を包むカプセルを収容可能なカプセル収容室を形成し、前記溶解液ホルダーは、一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部と、前記閉塞端部の反対側の端部に形成された第2の開口部と、前記溶解液ホルダーの内部空間で摺動可能な第2の針部であって、該第2の針部の針先端は、前記第2の開口部に向いている、前記第2の針部と、を備え、該第2の針部の底面と前記閉塞端部との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室を形成し、前記第2の針部は、前記溶解液が前記溶解液室から出るための溶解液通路を備え、前記カプセルホルダーと前記溶解液ホルダーとは、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端とが対向した状態で互いに対して摺動可能に嵌合されており、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端との間に前記カプセルを配置することが可能である。
本発明によれば、前記カプセルは、初期状態で、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端により接触された状態で前記カプセル収容室に配置され、前記初期状態で、前記溶解液室は密封されており、前記初期状態から、前記溶解液ホルダーを前記カプセルホルダーに対して押し込んだとき、互いにより接近した前記第1の針部及び前記第2の針部が前記カプセルの外皮を突き破って該カプセルを開封し、前記所定の物質を前記カプセル収容室内で解放し、さらに前記溶解液室の密封が解除され、これによって前記溶解液が前記溶解液室から前記溶解液通路を通って前記カプセル収容室へと押し出され、該溶解液により、解放された前記所定の物質が溶解されて溶液が生成される。
溶解液室の密封及び密封解除の構成として、好ましくは、前記溶解液ホルダーの内壁には、前記第2の針部を摺動可能に保持するため内周囲に亘って延在する、少なくとも1つの環状リッジが形成されている。また、前記第2の針部の側壁には、外周囲に亘って延在するシール部が設けられ、該シール部は、前記初期状態において、前記閉塞端部に近い上側から前記環状リッジと係合することにより前記溶解液室を密封している。さらに、前記第2の針部には、前記シール部よりも前記針先端に近い位置から該針先端に向かって溶解液を流すための少なくとも1つの液流通用通路が形成されている。上記のような構成において、前記第2の針部が前記カプセルを穿刺する際に該第2の針部が抵抗を受け、押し込まれて移動する前記溶解液ホルダーに対して相対的に前記閉塞端部に近い上側に移動し、これによって前記溶解液室の密封が解除され、溶解液が前記液流通用通路を通って前記カプセル収容室へと流れる。
カプセルホルダーと溶解液ホルダーとの嵌合態様として、例えば、前記カプセルホルダーは、前記第2の開口部から前記溶解液ホルダー内へと挿入されている。このとき、好ましくは前記カプセルホルダーには、前記第1の開口部の付近の外周囲に亘ってシール部が設けられている。さらに好ましくは、前記溶解液ホルダーの内壁に段差が形成されており、前記カプセルホルダーを前記溶解液ホルダー内に挿入するとき、前記シール部が前記段差と係合することにより前記カプセルホルダー及び前記溶解液ホルダーが一旦係止されて前記初期状態となり、該初期状態から所定以上の力で前記溶解液ホルダーを前記カプセルホルダーに対して押し込むことによって前記シール部が前記段差を乗り越え、より接近した前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端によって前記カプセルが開封される。また、前記カプセルホルダーは、前記溶解液ホルダーの前記第2の開口部から挿入可能な径を有する小径部と、前記第2の開口部よりも大きい径を有する大径部と、を備え、前記第2の開口部の周囲の前記溶解液ホルダーの縁部が前記大径部と係合することによって、前記溶解液ホルダーの前記カプセルホルダーへのさらなる押し込みが係止されてもよい。
好ましくは、前記カプセル収容室を画定する前記カプセルホルダーの内壁には、前記カプセルを保持するため、該内壁から径方向内側に突出すると共に軸方向に沿って延びる複数のリッジが形成されている。また、前記カプセルホルダーの前記第1の開口部が形成された前記カプセルホルダーの端部とは反対側の端部の外周囲には、指掛用フランジが設けられている。
本発明の用時溶解システムは、上記各態様に係る用時溶解システムに噴射器が組み合わされてもよい。当該用時溶解システムでは、前記カプセルホルダーの前記第1の開口部が形成された前記カプセルホルダーの端部とは反対側の端部には、前記カプセル収容室内の溶液を前記針孔部を通して吸引する噴出器が係合されている。また、前記カプセルホルダーの前記反対側の端部には、第3の開口部が形成されており、前記第3の開口部から前記第1の針部の底面までの前記カプセルホルダーの内部空間は、前記噴出器の少なくとも一部が脱着可能に係合される噴出器室を形成している。
前記噴出器は、前記噴出器室内に脱着可能に係合される先端部であって、該先端部は、前記噴出器室内に係合されたとき前記針孔部と整合する先端孔を有する、前記先端部と、
前記先端部から後方に延在するスパウトであって、該スパウトの内部空間は、前記先端孔と連通している、前記スパウトと、前記スパウトの内部空間内を軸方向に摺動可能に構成されたピストンと、前記ピストンから軸方向に延在するプランジャ部と、を備え、前記プランジャ部を、前記スパウトから離れるように引くことによって前記ピストンが前記先端部から離れるように移動し、これによって前記先端孔を通って前記溶解液が前記スパウトの内部空間に流入し、前記プランジャ部を、前記スパウトに近づけるように押すことによって前記ピストンが前記先端部に接近するように移動し、これによって前記スパウト内の溶液が前記先端孔を通って噴出する。
本発明の好ましい態様の噴射器は、2回押し出し機構を備えている。2回押し出し機構を備えた噴射器の前記プランジャ部は、前記ピストンから軸方向に下方に延在するピストンロッドと、前記ピストンロッドと並んで前記ピストンから下方に延在するレバーと、前記ピストンロッド及び前記レバーの下方に配置された下端プレートと、前記下端プレートから上方に前記レバーと係合可能に延在するボスと、前記下端プレートと前記ピストンロッドの下端との間に設けられたバネであって、該バネは、縮むときに拡径する、前記バネと、を備え、前記レバーは、前記ピストンロッドと並んだ位置から径方向に変位するように撓むことが可能であり、前記レバーは、前記レバーの下端に設けられ、拡径した前記バネと係合可能なレバー下部と、前記レバー下部よりも上方に形成され、径方向外側の前記ボスの側に突出するレバー返しと、前記レバー下部と前記レバー返しとの間に形成された第1の凹部と、前記レバー返しの上方に隣接して形成された第2の凹部と、前記第2の凹部の上方に形成された平坦部と、前記平坦部よりも上方の前記レバーの所定の位置で径方向外側に突出するストッパーと、を備える。
本発明の2回押し出し機構を備えた噴射器によれば、前記下端プレートが押されずに前記バネが付勢されていない初期状態では、前記ボスは前記第1の凹部内に収まっており、前記下端プレートが押されたとき、前記バネが縮んで前記レバー下部と係合し、前記下端プレートが押されている間に、前記ボスは前記下端プレートと共に上方に移動し、これによって前記ボスが前記レバー返しを乗り越え、前記ボスが前記レバー返しを乗り越えた後も前記下端プレートが押されるとき、前記バネはさらに縮んだ状態となり、この状態において前記バネと前記レバー下部との係合により前記レバー及び前記ストッパーは前記ボスに対抗して前記初期状態よりも径方向外側に位置すると共に前記ボスが前記レバーの前記平坦部に係合し、前記バネが前記さらに縮んだ状態で前記下端プレートが押されるとき、前記ピストンロッド及び前記ピストンが、径方向外側に移動した前記ストッパーが前記スパウトと係合するまで上方に移動し、これによって前記スパウトの内部空間に充填されていた溶液のうち第1の所定量の溶液が前記先端部から噴出され、前記下端プレートが押されなくなることによって、前記バネが前記レバー下部を押す力が減少するため前記ボスが前記レバーをより径方向内側へと押しながら戻り、前記さらに縮んだ状態のバネは、前記ボスが前記第2の凹部に入り込みかつ前記レバー返しで係止されるまで伸び、前記ボスが前記レバー及び前記ストッパーをより径方向内側に移動させたことによって前記ストッパーが解除され、前記ストッパーが解除された後、前記下端プレートが再度押されると、前記ピストンロッド及び前記ピストンが上方に移動し、前記スパウト内に残っていた第2の所定量の溶液が前記先端部から噴出される。
例えば、前記バネは、縮んだとき軸方向に対する角度が増大して径方向の長さを増大させる傾斜部を有していてもよい。また、前記ボスは、円柱状の先端部と、該円柱状の先端部を支持するため前記下端プレートから該先端部まで延在するロッドと、を備えていてもよい。さらに、少なくとも前記スパウト及び前記ピストンロッドの一部を覆うハウジングを備えていてもよい。好ましくは、前記ピストンロッドは、該ピストンロッドの外側表面から径方向外側に突出する第1の係止突起を備え、前記ハウジングは、該ハウジングの内壁から径方向内側に突出する第2の係止突起を備え、前記第1の係止突起及び前記第2の係止突起が係合することによって前記ピストンの下死点が画定される。操作性を良くするため、前記ハウジングは、径方向外側に突出する指掛用フランジを備えていてもよい。
前記所定の物質は、カプセル内に密封し溶解液で溶解することで一定の目的を達成可能な溶液を生成できる任意の物質とすることができる。好ましくは、所定の物質は、固体粉末状の薬剤である。
図1は、本発明の一実施形態に係る、噴出器と組み合わせられた用時溶解システムの長さ方向の断面図(一部除く)である。 図2は、図1の用時溶解システムで溶液を生成し該溶液を噴出器に移した状態の用時溶解システムの長さ方向の断面図(一部を除く)である。 図3は、本実施形態に係る用時溶解システムの一構成要件であるカプセルホルダーの図であって、(a)は、平面図、(b)は一部断面図として示した正面図、(c)は第1の針部の斜視図である。 図4は、本実施形態に係る用時溶解システムの一構成要件である溶解液ホルダーのハウジングを一部断面図として示した正面図である。 図5は、図4の溶解液ホルダーのハウジングに装着される第2の針部の図であって、(a)は、一部断面図として示した正面図、(b)は底面図、(c)は斜視図である。 図6は、図4のハウジングに図5の第2の針部を装着することによって完成した溶解液ホルダーの一部断面図として示した正面図である。 図7は、図6の溶解液ホルダーに充填された溶解液の流出ルートを示す断面図である。 図8は、カプセルを入れたカプセルホルダーと溶解液ホルダーとを連結させることによって、カプセルを装填した本実施形態に係る用時溶解システムを準備することを示した図である。 図9は、図8のカプセルを装填した用時溶解システムの係止機構を示す断面図である。 図10は、本実施形態に係る用時溶解システムにおいて、噴出器からカプセルホルダー及び溶解液ホルダーの組み合わせを取り除いた状態を示す、当該噴出器の長さ方向の断面図である。 図11は、図10の噴出器のプランジャ部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は上端面図、左側面図、下端面図、(c)は底面図を示す。 図12は、図11のプランジャ部の一部を示す図であって、(a)は、図11(b)のA-A線の断面図、(b)は、図11(b)のB-B線の断面図、(c)は、図11(b)のCで示した部分の拡大詳細図、(d)は、図11(b)のDで示した部分の拡大詳細図である。 図13は、図11の噴出器を初期状態から2回押し出しするときの該噴出器の動作をステップ(1)~(5)の順に示した図であり、このうち(1)~(3)は1回目の押し出し動作に関し、(4)は1回目の押し出しで係止した後に指を離したときの動作、並びに、(5)は2回目の押し出し動作に関する。 図14は、図11の噴出器の別の使用例を示す図である。 図14の噴出器の別の使用例において、バイアルの準備段階を説明するための図である。 図16は、図4の溶解液ホルダーのハウジングに装着される、別の例に関する第2の針部の図であって、(a)は、一部断面図として示した正面図、(b)は斜視図である。
(用時溶解システム)
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る用時溶解システムを説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る、用時にカプセル内に保管した所定の物質を溶解液で溶解することを可能とする用時溶解システム1が示されている。用時溶解システム1には該用時溶解システム1によって生成された溶液を噴出するための噴出器2が組み合わされており、用時溶解システム5(すなわち用時溶解噴出システム)が構成されている。
用時溶解システム1は、中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダー3と、中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダー4と、を備えている。カプセルホルダー3は、薬剤粉末等の所定の物質をPTP等で包んでいるカプセル6を収容し、溶解液ホルダー4は、カプセル6内の薬剤粉末を溶解可能な溶解液7を収容している。図2は、用時溶解システム1でカプセル6を開封し、カプセル内に包まれていた物質を溶解液で溶解させて溶液を生成した状態を示しているが、詳細は後述する。
カプセルホルダー3は、図3(a)、(b)に示されるように、一方の端部に形成された開口部10(第1の開口部)と、カプセルホルダー3の内部空間を仕切るように配置された第1の針部11とを備えている。開口部10付近のカプセルホルダー外周囲に亘ってシール部19が設けられている。シール部19は、後述する溶解液ホルダー4との嵌合時の密封のため設けられたものである。
第1の針部11は、該第1の針部を貫通する針孔部17を有し、該第1の針部11の針先端12は、開口部10に向いている。図3(c)には、第1の針部11の一例が示されている。図3(c)の例では、第1の針部11は、円錐の形状からその針先端12の側部が部分的に切削された形状を有しており、針先端12の切削された箇所には、針孔部17の針側の孔として貫通孔18が形成されている。例えば図3(a)、(c)の例では、貫通孔18は、120度毎に3か所形成されている。また、第1の針部11は、カプセルホルダー3と一体に成形されてもよい。
第1の針部11の針先端12と開口部10との間のカプセルホルダー3の内部空間は、カプセル6を収容可能なカプセル収容室13を形成している。カプセル6をカプセル収容室13内でしっかりと保持するため、カプセル収容室13を画定するカプセルホルダー3の内壁には、該内壁から径方向内側に突出すると共に軸方向に沿って延びるリッジ20が形成されている。リッジ20は、図3(a)に示されるように、120度毎、3か所に設けられていてもよい。
カプセルホルダー3の開口10とは反対側の端部には開口部16(第3の開口部)が形成されており、開口部16付近のカプセルホルダー外壁にはフランジ16aが形成されている。また、カプセルホルダー3は、直径の小さい筒状の部分である小径部3aと、直径のより大きい筒状の部分である大径部3bとに区分される。第1の針部11と開口16との間の内部空間は、噴出器2の先端部が挿入される噴出器室(14,15)を形成している。大径部3b側の噴出器室15には、噴出器2の先端部を保持するためのリッジ21が形成されている。
溶解液ホルダー4は、図6に示されるように、一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部22と、該閉塞端部22の反対側の端部に形成された開口部23(第2の開口部)と、溶解液ホルダー4の内部空間で摺動可能な第2の針部25とを備えている。第2の針部25の針先端27は、開口部23に向いている。また、第2の針部25を溶解液ホルダー4の内部空間で摺動可能に保持するため、図4に示されるように、溶解液ホルダー4の内壁には、第2の針部25の側壁と接触するように内周囲に亘って延在する環状リッジ24が形成されている。本実施形態では、第2の針部25の安定した保持を確実にするため、2本の環状リッジ24が形成されているが、本発明はこれに限定されない。
第2の針部25は、図5(a)、(c)に示されるように、ベース26と該ベース26から延在する針先端27と、ベース26の外周囲に亘って延在するシール部29とを備えている。また、図5(b)、(c)に示されるように、ベース26の側壁には、シール部29の下方で軸方向に延在する液流通用溝28が形成されている。液流通用溝28は、複数形成されていてもよい。
また、開口部23は、カプセルホルダー3の小径部3aを挿入可能にサイズが定められており、カプセルホルダー3のシール部19が溶解液ホルダー4の内壁と接触することにより、密封性を維持しながら、カプセルホルダー3と溶解液ホルダー4とを互いに対して摺動することが可能になっている。
再び図6を参照すると、第2の針部25の底面と閉塞端部22との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室30を形成している。なお、溶解液室30には、溶解液7の他に、空気31が入り込むこともある。この状態では、シール部29(図5(a)、(c))は、溶解液ホルダー4の内壁には接触しておらず、閉塞端部22に近い上側の環状リッジ24(図4)と係合することによって、溶解液室30を密封している。
図7に示されるように、シール部29が上側の環状リッジ24から離れると、第2の針部25は、該第2の針部25の側壁と溶解液室30の内壁との間に、溶解液が溶解液室30からC方向に沿って第2の針部の先端側へと出るための溶解液通路を形成する。すなわち、溶解液は、溶解液室30から、第2の針部の側壁上部と溶解液室30の内壁との間に形成された小さい隙間を通り、シール部29を越え、第2の針部と接触するリッジ24によっては完全に閉塞されない液流通用溝28を通って、針先端側へと流れることが可能である。勿論、第2の針部25それ自身を貫通する貫通孔(図示せず)を溶解液通路として形成することも可能である。
以上説明したカプセルホルダー3及び溶解液ホルダー4から用時溶解システム1を組み立てる際には、図8に示されるように、カプセル6をカプセルホルダー3のカプセル収容室に入れ、カプセルホルダー3の開口部10側の端部を、溶解液室30に溶解液7を入れた溶解液ホルダー4の開口部23から挿入する。このとき、カプセル6は、対向した第2の針部25の針先端27と第1の針部11の針先端12との間に配置される。図8の組み立てた用時溶解システムは図1の用時溶解システムに対応しており、カプセル6は、第2の針部25の針先端27と第1の針部11の針先端12とに接触した状態に配置されている。
図1及び図8に示される上記状態を維持するため、図9に示されるように、カプセルホルダー3の開口部10付近の外壁には前述したシール部19が形成され、溶解液ホルダーの内壁には段差33が形成されている。カプセルホルダー3を溶解液ホルダー4内に挿入するとき、シール部19が段差33と係合することによりカプセルホルダー3及び溶解液ホルダー4が一旦係止される。当該係止位置において、図1及び図8に示されるように、第1の針部11の針先12及び第2の針部25の針先端27がカプセル6と接触する位置(初期状態)となる。この初期状態から所定以上の力を加えることによってシール部19が段差33を乗り越え、カプセルホルダー3及び溶解液ホルダー4がさらに接近することになる。
次に、本実施形態に係る用時溶解システム1の作用を説明する。
図2に示されるように、図1に示す初期状態から、溶解液ホルダー4を矢印A方向に所定以上の力で押す。この操作は、例えばフランジ16aに人差し指及び中指を掛け、溶解液ホルダー4の閉塞端部を親指で押すことによって実現することができる。
上記のような押し下げにより、溶解液ホルダー4とカプセルホルダー3とはより接近し、第1の針部11の針先12及び第2の針部25の針先端27がカプセル6と接触する位置からさらに互いに接近するため、カプセル6の外皮を突き破り、カプセル6を開封する。開封されたカプセル6からは内部の薬剤粉末がカプセル収容室13内に解放される。
一方、第2の針部25がカプセル6を穿刺する際に該第2の針部25が抵抗を受け、押し込まれて移動する溶解液ホルダー4に対して相対的に閉塞端部22に近い上側に移動する。これによって図7に示されるように溶解液室30の密封が解除され、溶解液が液流通用溝28を通ってカプセル収容室13へと流れる。カプセル収容室13に流れ込んだ溶解液は、解放された薬剤粉末を溶解し、溶液9が生成される。図2に示されるように、溶解液ホルダー4のカプセルホルダー3への押し込みは、第2の開口部の周囲の溶解液ホルダー4の縁部がカプセルホルダー3の大径部3bと係合することによって、係止される。この係止時点では、所定容積を維持したカプセル収容室13内に溶液が入った状態となっている。従って、本実施形態によって、用時にカプセル6内に保管した薬剤粉末を溶解液で溶解することを可能とする用時溶解システムが実現された。
図2では、噴出器2のピストン38をB方向に引くことによって、カプセル収容室13内の溶液を噴出器2のスパウト36内に吸引した状態が示されている。本実施形態に係る噴出器について以下に説明する。
(噴出器)
図10には、用時溶解システム1から取り外された噴出器2が示されている。
同図に示されるように、噴出器2は、噴出器2の用時溶解システム1への取り付け時には噴出器室(図3(b)の14)内に脱着可能に係合される先端部35と、先端部35から後方に延在するスパウト36と、スパウト36の内部空間内を軸方向に摺動可能に構成されたピストン38と、先端部35、スパウト36及びピストン38を覆うハウジング37と、ピストンから軸方向に延在するプランジャ部32(図11)と、を備えている。プランジャ部32は、プランジャ部を操作するためのプランジャ操作部50を備えている。
先端部35は、噴出器室14内に係合されたときその針孔部17(図3(b))と整合する先端孔34を有する。先端孔34は、導管61を介してスパウト36の内部空間と連通している。また、噴出器2の用時溶解システム1への取り付け時には、ハウジング37の上部も噴出器室(図3(b)の15)内に脱着可能に係合されている。また、ハウジング37は、径方向外側に突出する指掛用フランジ42を備える。
噴出器2を用時溶解システム1に取り付けている時には、プランジャ部32を、スパウト36から離れるように引くことによってピストン38が先端部35から離れるように移動し、これによって先端孔34及び導管61を通ってカプセル収容室13内の溶液がスパウト36の内部空間に流入する。
一方、噴出器2を用時溶解システム1から取り外している時には、プランジャ部32を、スパウト36に近づけるように押すことによってピストン38が先端部35に接近するように移動し、これによってスパウト36内の溶液が導管61及び先端孔34を通って外部へと噴出する。なお、先端部35を、溶液を噴霧するためのノズル部として構成することもできる。
本実施形態に係る噴出器2は、吸引した溶液をそれぞれ第1の所定量及び第2の所定量毎、切り替え操作無しで2回噴出することが可能な2回押し出し機構を備えている。
以下、2回押し出し機構を備える噴出器2のプランジャ部32に関する構成を図10、11及び12を用いて詳しく説明する。
図10に示されるように、プランジャ部32は、ピストン38から軸方向に下方に延在するピストンロッド39と、ピストンロッド39と並んでピストン38から下方に延在するレバー45と、ピストンロッド39及びレバー45の下方に配置された下端プレート51と、スパウトリング43と、該スパウトリング43内に配置された2回押し出し機構の主要部と、を備えている。また、ピストンロッド39は、該ピストンロッド39の外側表面から径方向外側に突出する第1の係止突起41を備え、ハウジング37は、該ハウジング37の内壁から径方向内側に突出する第2の係止突起40を備え、第1の係止突起41及び第2の係止突起40が係合することによってピストン38の下死点が画定され、ピストン38の抜け止めを図ることができる。なお、ピストン38の先端部にはスパウト内部を密封状態で摺動するためのシール部48(図11(c)、図12(d))が形成されている。
図11及び図12(特に図11(b)及び図12(c))に示されるように、スパウトリング43内に配置されたプランジャ操作部50は、下端プレート51から上方にレバー45と係合可能に延在するボス54と、下端プレート51とピストンロッド39の下端との間に設けられ、縮むときに拡径するバネ52と、を備えている。また、2回押し出し機構の構成要件の一つであるレバー45は、ピストンロッド39と並んだ位置から径方向に変位するように撓むことが可能であり、レバー45は、該レバーの下端に設けられ、拡径したバネの傾斜部52aと係合可能なレバー下部55と、レバー下部55よりも上方に形成され、径方向外側のボス54の側に突出するレバー返し56と、レバー下部55とレバー返し56との間に形成された第1の凹部57と、レバー返し56の上方に隣接して形成された第2の凹部58と、第2の凹部58の上方に形成された平坦部59と、平坦部59よりも上方のレバー45の所定の位置で径方向外側に突出するストッパー47と、を備えている。バネ52は、縮んだとき軸方向に対する角度が増大して径方向の長さを増大させるバネの傾斜部52a(図12(c))を有し、ボス54は、円柱状の先端部(54)と、該円柱状の先端部を支持するため下端プレート51から該先端部まで延在するロッド53と、を備えている。
次に、本実施形態に係る噴出器2の2回押し出し機構の作用について図13を用いて説明する。
噴出器2は、例えばフランジ42(図10)に人指し指及び中指を掛け、下端プレート51を親指で押すことによって、スパウト36内の溶液を押し出すことができる。
図13に示されるように、下端プレート51が押されずにバネ52が付勢されていない初期状態では、ボス54は第1の凹部57内に収まっている。この初期状態では、ストッパー47は、スパウトの下端縁と係合可能な径方向位置よりも径方向内側に位置している。
次に下端プレート51が押されたとき(ステップ(1))、バネ52が縮んで径方向外側に拡径するため、そのバネの傾斜部52aがレバー下部55と係合する(ステップ(1))。下端プレート51が押されている間に、ボス54は下端プレート51と共に上方に移動し、これによってボス54は、ロッド53が径方向外側に反り返りながらレバー返し56を乗り越えようとする。
ボス54がレバー返し56を乗り越えた後も下端プレート51が押されるとき(ステップ(2))、バネ52はさらに縮んだ状態(例えば最縮状態)となり、この状態においてバネの傾斜部52aとレバー下部55との係合によりレバー45及びストッパー47はボス54が径方向内側へと戻ろうとする力に抗して初期状態よりも径方向外側に位置すると共に、ボス54がレバー45の平坦部59に係合する。このときストッパー47は、スパウト36の下端縁と係合可能な径方向位置にまで移動している。
バネ52が上記さらに縮んだ状態(例えば最縮状態)で下端プレート51が押されるとき(ステップ(3))、この押した力は、もはやバネ52により吸収できなくなるため、ピストンロッド39及びピストン38を上方向に移動させるために使用される。すなわち、ピストンロッド39及びピストン38が、径方向外側に移動したストッパー47がスパウト36と係合するまで上方に移動し、これによってスパウト36の内部空間に充填されていた溶液のうち第1の所定量の溶液が導管61を通って先端孔34から噴出される。
第1回目の噴出が終了した後、一旦、指を下端プレート51から離す(ステップ(4))。下端プレート51が押されなくなることによって、バネの傾斜部52aがレバー下部55を押す力が減少するためボス54がレバー45をより径方向内側へと押しながら戻り、さらに縮んだ状態のバネ52は、ボス54が第2の凹部58に入り込みかつレバー返し56で係止されるまで伸びることになる。このとき、ボス54がレバー45及びストッパー47をより径方向内側に移動させているためストッパー47が解除される。
ストッパー47が解除された後、下端プレート51が再度押されるとき(ステップ(5))、ピストンロッド39及びピストン38が上方に移動し、スパウト36内に残っていた第2の所定量の溶液が先端孔34から噴出される。
以上説明した噴出器2を用いた用時溶解システムを用いれば、例えばワクチンなどで使用時に粉末剤と溶解液とを混合し、溶液を噴出器2のスパウト側に移動させ、鼻の2穴の鼻腔内にそれぞれ噴霧させて投与することができる。第1の所定量と第2の所定量とは等しくてもよいが、任意好適に異なる比率に変更可能である。
さらに本実施形態に係る噴出器2は、バネの傾斜部52aによりレバー45を押し広げるので、従来技術の2回押し出し機構と比べて、確実にストッパー47の係止機能を働かせることが可能となる。また、ボス54によりレバー45を内側に引き込むことにより確実にストッパー45を解除することが可能となる。
(噴出器の他の使用例)
以上説明した噴出器2は、用時溶解システム1以外の用途にも使用することが可能である。
図14には、バイアル内の薬液を吸い取って投与するための噴出器2の使用例が示されている。また、図15には、バイアル内で薬液を準備するときの工程が示されている。
先ず、図15に示されるように、バイアル80には、粉末薬剤77が入れられており、キャップ82で封止されることにより、湿気が入り込まない状態で保管されている。薬液を作る際には、溶解液を入れた注射器90の針91をキャップ82に刺して溶解液をバイアル80内に注入する。注入された溶解液は粉末薬剤77を溶解し、薬液(溶液)81が生成される。噴出器を使用する際には、バイアル80と噴出器との接続アダプター70をバイアル80に装填する。
図14に示されるように、接続アダプター70は、バイアル側保持部71aと、噴出器側保持部71bとを備えている。バイアル側保持部71aには、穿刺可能なキャップ82で封止された、薬液81入りのバイアル80を、キャップ側から挿入するための凹部が形成されており、該凹部の中央部からは斜頭切形の針部72が延在している。針部72には、接続アダプター70に亘って貫通する貫通孔73が形成されている。また、噴出器側保持部71bには、上記説明した噴出器2の先端部35を挿入するための凹部が形成されている。薬液81入りのバイアル80が接続アダプター70のバイアル側保持部71aに嵌合されたとき、キャップ82は針部72によって開封される。この状態で、噴出器2が接続アダプター70の噴出器側保持部71bに嵌合されたとき、接続アダプター70の針部72の貫通孔73と噴出器2の先端孔34とは整合する。これによって、薬液81は、針部72の貫通孔73を通って噴出器2の先端孔34に至ることが可能となる。
図14に示された状態で、ピストンロッド39を下方に引くことによって、ピストン38がスパウト36(図2、図13参照)内で下方に移動し、バイアル80内の薬液81は、針部72の貫通孔73及び噴出器2の先端孔34を通ってスパウト36内に吸引される。薬液吸引後に噴出器2を接続アダプター70から取り出せば、上記説明した通り、薬液81を2回に分けて噴出することができる。
本実施形態に係る噴出器2は、図14の例の他にも考えられる。例えば粘度のある薬液が入ったガラス瓶に接続して内容液を吸い上げて取り出し、2回に分けて噴出するようにしてもよい。また、検体を吸い取り反応液A・Bに分注する等の試薬用途にも使用することができる。
以上が本発明の実施形態であるが、本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明が意図した範囲内において任意好適に変更可能である。
例えば、上記例において、溶解液ホルダーの第2の針部25の側壁には、溶解液を溶解液室から出すため液流通用溝28が形成されている(図5(a)~(c))。本発明では、この例のみに限定されず、第2の針部25のシール部29よりも針先端27に近い位置から該針先端27に向かって溶解液を流すための液流通用通路が形成されていればよい。このような液流通用通路として、例えば、図16(a)、(b)に示されるように、液流通用溝28のように側壁の溝ではなく、第2の針部の内部を貫通する液流通用の貫通孔28aとして形成してもよい。液流通用の貫通孔28aは、シール部29の下方の位置からベース26の側壁を径方向に貫通し、ベース内部で軸方向への貫通孔となって、針先端27の針頂点に近接する位置まで貫通する。
1 用時溶解システム
2 噴出器
3 カプセルホルダー
3a 小径部
3b 大径部
4 溶解液ホルダー
5 用時溶解噴出システム
6 カプセル
7 溶解液
9 溶液
10 開口部(第1の開口部)
11 第1の針部
12 針先端
13 カプセル収容室
14、15 噴出器室
16 開口部(第3の開口部)
16a フランジ
17 針孔部
18 貫通孔
19 シール部
20 リッジ
21 リッジ
22 閉塞端部
23 開口部(第2の開口部)
24 環状リッジ
25 第2の針部
26 ベース
27 針先端
28 液流通用溝(液流通用通路)
28a 液流通用の貫通孔(液流通用通路)
29 シール部
30 溶解液室
31 空気
32 プランジャ部
33 段差
34 先端孔
35 先端部
36 スパウト
37 ハウジング
38 ピストン
39 ピストンロッド
40 第2の係止突起
41 第1の係止突起
42 指掛用フランジ
43 スパウトリング
45 レバー
47 ストッパー
48 シール部
50 プランジャ操作部
51 下端プレート
52 バネ
52a バネの傾斜部
53 ロッド
54 ボス
55 レバー下部
56 レバー返し
57 第1の凹部
58 第2の凹部
59 平坦部
60 溶液
61 導管
70 接続アダプター
71a バイアル側保持部
71b 噴出器側保持部
72 針部
73 貫通孔
77 薬剤粉末
80 バイアル
81 薬液
82 キャップ
90 注射器
91 針

Claims (19)

  1. 用時溶解システムであって、
    中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダーと、
    中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダーと、
    を備え、
    前記カプセルホルダーは、
    一方の端部に形成された第1の開口部と、
    前記カプセルホルダーの内部空間を仕切るように配置された第1の針部であって、該第1の針部は、該第1の針部を貫通する針孔部を有し、該第1の針部の針先端は、前記第1の開口部に向いている、前記第1の針部と、を備え、
    前記第1の針部の針先端と前記第1の開口部との間の前記カプセルホルダーの内部空間は、所定の物質を包むカプセルを収容可能なカプセル収容室を形成し、
    前記溶解液ホルダーは、
    一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部と、
    前記閉塞端部の反対側の端部に形成された第2の開口部と、
    前記溶解液ホルダーの内部空間で摺動可能な第2の針部であって、該第2の針部の針先端は、前記第2の開口部に向いている、前記第2の針部と、
    を備え、該第2の針部の底面と前記閉塞端部との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室を形成し、
    前記第2の針部は、前記溶解液が前記溶解液室から出るための溶解液通路を備え、
    前記カプセルホルダーと前記溶解液ホルダーとは、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端とが対向した状態で互いに対して摺動可能に嵌合されており、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端との間に前記カプセルを配置することが可能であり、
    前記カプセルは、初期状態で、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端により接触された状態で前記カプセル収容室に配置され、前記初期状態で、前記溶解液室は密封されており、
    前記初期状態から、前記溶解液ホルダーを前記カプセルホルダーに対して押し込んだとき、互いにより接近した前記第1の針部及び前記第2の針部が前記カプセルの外皮を突き破って該カプセルを開封し、前記所定の物質を前記カプセル収容室内で解放し、さらに前記溶解液室の密封が解除され、これによって前記溶解液が前記溶解液室から前記溶解液通路を通って前記カプセル収容室へと押し出され、該溶解液により、解放された前記所定の物質が溶解されて溶液が生成され、
    前記溶解液ホルダーの内壁には、前記第2の針部を摺動可能に保持するため内周囲に亘って延在する、少なくとも1つの環状リッジが形成され、
    前記第2の針部の側壁には、外周囲に亘って延在するシール部が設けられ、該シール部は、前記初期状態において、前記閉塞端部に近い上側から前記環状リッジと係合することにより前記溶解液室を密封し、
    前記第2の針部には、前記シール部よりも前記針先端に近い位置から該針先端に向かって溶解液を流すための少なくとも1つの液流通用通路が形成されている、用時溶解システム。
  2. 前記第2の針部が前記カプセルを穿刺する際に該第2の針部が抵抗を受け、押し込まれて移動する前記溶解液ホルダーに対して相対的に前記閉塞端部に近い上側に移動し、これによって前記溶解液室の密封が解除され、溶解液が前記液流通用通路を通って前記カプセル収容室へと流れる、請求項に記載の用時溶解システム。
  3. 前記カプセルホルダーは、前記第2の開口部から前記溶解液ホルダー内へと挿入されている、請求項1又は2に記載の用時溶解システム。
  4. 用時溶解システムであって、
    中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダーと、
    中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダーと、
    を備え、
    前記カプセルホルダーは、
    一方の端部に形成された第1の開口部と、
    前記カプセルホルダーの内部空間を仕切るように配置された第1の針部であって、該第1の針部は、該第1の針部を貫通する針孔部を有し、該第1の針部の針先端は、前記第1の開口部に向いている、前記第1の針部と、を備え、
    前記第1の針部の針先端と前記第1の開口部との間の前記カプセルホルダーの内部空間は、所定の物質を包むカプセルを収容可能なカプセル収容室を形成し、
    前記溶解液ホルダーは、
    一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部と、
    前記閉塞端部の反対側の端部に形成された第2の開口部と、
    前記溶解液ホルダーの内部空間で摺動可能な第2の針部であって、該第2の針部の針先端は、前記第2の開口部に向いている、前記第2の針部と、
    を備え、該第2の針部の底面と前記閉塞端部との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室を形成し、
    前記第2の針部は、前記溶解液が前記溶解液室から出るための溶解液通路を備え、
    前記カプセルホルダーと前記溶解液ホルダーとは、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端とが対向した状態で互いに対して摺動可能に嵌合されており、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端との間に前記カプセルを配置することが可能であり、
    前記カプセルは、初期状態で、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端により接触された状態で前記カプセル収容室に配置され、前記初期状態で、前記溶解液室は密封されており、
    前記初期状態から、前記溶解液ホルダーを前記カプセルホルダーに対して押し込んだとき、互いにより接近した前記第1の針部及び前記第2の針部が前記カプセルの外皮を突き破って該カプセルを開封し、前記所定の物質を前記カプセル収容室内で解放し、さらに前記溶解液室の密封が解除され、これによって前記溶解液が前記溶解液室から前記溶解液通路を通って前記カプセル収容室へと押し出され、該溶解液により、解放された前記所定の物質が溶解されて溶液が生成され、
    前記カプセルホルダーは、前記第2の開口部から前記溶解液ホルダー内へと挿入され、
    前記カプセルホルダーには、前記第1の開口部の付近の外周囲に亘ってシール部が設けられている、用時溶解システム。
  5. 前記溶解液ホルダーの内壁に段差が形成されており、
    前記カプセルホルダーを前記溶解液ホルダー内に挿入するとき、前記シール部が前記段差と係合することにより前記カプセルホルダー及び前記溶解液ホルダーが一旦係止されて前記初期状態となり、該初期状態から所定以上の力で前記溶解液ホルダーを前記カプセルホルダーに対して押し込むことによって前記シール部が前記段差を乗り越え、より接近した前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端によって前記カプセルが開封される、請求項に記載の用時溶解システム。
  6. 用時溶解システムであって、
    中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダーと、
    中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダーと、
    を備え、
    前記カプセルホルダーは、
    一方の端部に形成された第1の開口部と、
    前記カプセルホルダーの内部空間を仕切るように配置された第1の針部であって、該第1の針部は、該第1の針部を貫通する針孔部を有し、該第1の針部の針先端は、前記第1の開口部に向いている、前記第1の針部と、を備え、
    前記第1の針部の針先端と前記第1の開口部との間の前記カプセルホルダーの内部空間は、所定の物質を包むカプセルを収容可能なカプセル収容室を形成し、
    前記溶解液ホルダーは、
    一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部と、
    前記閉塞端部の反対側の端部に形成された第2の開口部と、
    前記溶解液ホルダーの内部空間で摺動可能な第2の針部であって、該第2の針部の針先端は、前記第2の開口部に向いている、前記第2の針部と、
    を備え、該第2の針部の底面と前記閉塞端部との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室を形成し、
    前記第2の針部は、前記溶解液が前記溶解液室から出るための溶解液通路を備え、
    前記カプセルホルダーと前記溶解液ホルダーとは、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端とが対向した状態で互いに対して摺動可能に嵌合されており、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端との間に前記カプセルを配置することが可能であり、
    前記カプセルは、初期状態で、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端により接触された状態で前記カプセル収容室に配置され、前記初期状態で、前記溶解液室は密封されており、
    前記初期状態から、前記溶解液ホルダーを前記カプセルホルダーに対して押し込んだとき、互いにより接近した前記第1の針部及び前記第2の針部が前記カプセルの外皮を突き破って該カプセルを開封し、前記所定の物質を前記カプセル収容室内で解放し、さらに前記溶解液室の密封が解除され、これによって前記溶解液が前記溶解液室から前記溶解液通路を通って前記カプセル収容室へと押し出され、該溶解液により、解放された前記所定の物質が溶解されて溶液が生成され、
    前記カプセルホルダーは、前記第2の開口部から前記溶解液ホルダー内へと挿入され、
    前記カプセルホルダーは、前記溶解液ホルダーの前記第2の開口部から挿入可能な径を有する小径部と、前記第2の開口部よりも大きい径を有する大径部と、を備え、前記第2の開口部の周囲の前記溶解液ホルダーの縁部が前記大径部と係合することによって、前記溶解液ホルダーの前記カプセルホルダーへのさらなる押し込みが係止される、用時溶解システム。
  7. 前記カプセル収容室を画定する前記カプセルホルダーの内壁には、前記カプセルを保持するため、該内壁から径方向内側に突出すると共に軸方向に沿って延びる複数のリッジが形成されている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の用時溶解システム。
  8. 用時溶解システムであって、
    中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダーと、
    中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダーと、
    を備え、
    前記カプセルホルダーは、
    一方の端部に形成された第1の開口部と、
    前記カプセルホルダーの内部空間を仕切るように配置された第1の針部であって、該第1の針部は、該第1の針部を貫通する針孔部を有し、該第1の針部の針先端は、前記第1の開口部に向いている、前記第1の針部と、を備え、
    前記第1の針部の針先端と前記第1の開口部との間の前記カプセルホルダーの内部空間は、所定の物質を包むカプセルを収容可能なカプセル収容室を形成し、
    前記溶解液ホルダーは、
    一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部と、
    前記閉塞端部の反対側の端部に形成された第2の開口部と、
    前記溶解液ホルダーの内部空間で摺動可能な第2の針部であって、該第2の針部の針先端は、前記第2の開口部に向いている、前記第2の針部と、
    を備え、該第2の針部の底面と前記閉塞端部との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室を形成し、
    前記第2の針部は、前記溶解液が前記溶解液室から出るための溶解液通路を備え、
    前記カプセルホルダーと前記溶解液ホルダーとは、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端とが対向した状態で互いに対して摺動可能に嵌合されており、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端との間に前記カプセルを配置することが可能であり、
    前記カプセルホルダーの前記第1の開口部が形成された前記カプセルホルダーの端部とは反対側の端部の外周囲には、指掛用フランジが設けられている、用時溶解システム。
  9. 用時溶解システムであって、
    中空の内部空間を有して筒状に形成されたカプセルホルダーと、
    中空の内部空間を有して筒状に形成された溶解液ホルダーと、
    を備え、
    前記カプセルホルダーは、
    一方の端部に形成された第1の開口部と、
    前記カプセルホルダーの内部空間を仕切るように配置された第1の針部であって、該第1の針部は、該第1の針部を貫通する針孔部を有し、該第1の針部の針先端は、前記第1の開口部に向いている、前記第1の針部と、を備え、
    前記第1の針部の針先端と前記第1の開口部との間の前記カプセルホルダーの内部空間は、所定の物質を包むカプセルを収容可能なカプセル収容室を形成し、
    前記溶解液ホルダーは、
    一方の端部において内部空間を閉塞する閉塞端部と、
    前記閉塞端部の反対側の端部に形成された第2の開口部と、
    前記溶解液ホルダーの内部空間で摺動可能な第2の針部であって、該第2の針部の針先端は、前記第2の開口部に向いている、前記第2の針部と、
    を備え、該第2の針部の底面と前記閉塞端部との間の内部空間は、溶解液を入れるための溶解液室を形成し、
    前記第2の針部は、前記溶解液が前記溶解液室から出るための溶解液通路を備え、
    前記カプセルホルダーと前記溶解液ホルダーとは、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端とが対向した状態で互いに対して摺動可能に嵌合されており、前記第1の針部の針先端及び前記第2の針部の針先端との間に前記カプセルを配置することが可能であり、
    前記カプセルホルダーの前記第1の開口部が形成された前記カプセルホルダーの端部とは反対側の端部には、前記カプセル収容室内の溶液を前記針孔部を通して吸引する噴出器が係合されている、用時溶解システム。
  10. 前記カプセルホルダーの前記反対側の端部には、第3の開口部が形成されており、
    前記第3の開口部から前記第1の針部の底面までの前記カプセルホルダーの内部空間は、前記噴出器の少なくとも一部が脱着可能に係合される噴出器室を形成している、請求項に記載の用時溶解システム。
  11. 前記噴出器は、
    前記噴出器室内に脱着可能に係合される先端部であって、該先端部は、前記噴出器室内に係合されたとき前記針孔部と整合する先端孔を有する、前記先端部と、
    前記先端部から後方に延在するスパウトであって、該スパウトの内部空間は、前記先端孔と連通している、前記スパウトと、
    前記スパウトの内部空間内を軸方向に摺動可能に構成されたピストンと、
    前記ピストンから軸方向に延在するプランジャ部と、
    を備え、
    前記プランジャ部を、前記スパウトから離れるように引くことによって前記ピストンが前記先端部から離れるように移動し、これによって前記先端孔を通って前記溶解液が前記スパウトの内部空間に流入し、
    前記プランジャ部を、前記スパウトに近づけるように押すことによって前記ピストンが前記先端部に接近するように移動し、これによって前記スパウト内の溶液が前記先端孔を通って噴出する、請求項10に記載の用時溶解システム。
  12. 前記プランジャ部は、
    前記ピストンから軸方向に下方に延在するピストンロッドと、
    前記ピストンロッドと並んで前記ピストンから下方に延在するレバーと、
    前記ピストンロッド及び前記レバーの下方に配置された下端プレートと、
    前記下端プレートから上方に前記レバーと係合可能に延在するボスと、
    前記下端プレートと前記ピストンロッドの下端との間に設けられたバネであって、該バネは、縮むときに拡径する、前記バネと、
    を備え、
    前記レバーは、前記ピストンロッドと並んだ位置から径方向に変位するように撓むことが可能であり、
    前記レバーは、
    前記レバーの下端に設けられ、拡径した前記バネと係合可能なレバー下部と、
    前記レバー下部よりも上方に形成され、径方向外側の前記ボスの側に突出するレバー返しと、
    前記レバー下部と前記レバー返しとの間に形成された第1の凹部と、
    前記レバー返しの上方に隣接して形成された第2の凹部と、
    前記第2の凹部の上方に形成された平坦部と、
    前記平坦部よりも上方の前記レバーの所定の位置で径方向外側に突出するストッパーと、
    を備える、請求項11に記載の用時溶解システム。
  13. 前記下端プレートが押されずに前記バネが付勢されていない初期状態では、前記ボスは前記第1の凹部内に収まっており、
    前記下端プレートが押されたとき、前記バネが縮んで前記レバー下部と係合し、
    前記下端プレートが押されている間に、前記ボスは前記下端プレートと共に上方に移動し、これによって前記ボスが前記レバー返しを乗り越え、
    前記ボスが前記レバー返しを乗り越えた後も前記下端プレートが押されるとき、前記バネはさらに縮んだ状態となり、この状態において前記バネと前記レバー下部との係合により前記レバー及び前記ストッパーは前記ボスに対抗して前記初期状態よりも径方向外側に位置すると共に前記ボスが前記レバーの前記平坦部に係合し、
    前記バネが前記さらに縮んだ状態で前記下端プレートが押されるとき、前記ピストンロッド及び前記ピストンが、径方向外側に移動した前記ストッパーが前記スパウトと係合するまで上方に移動し、これによって前記スパウトの内部空間に充填されていた溶液のうち第1の所定量の溶液が前記先端部から噴出され、
    前記下端プレートが押されなくなることによって、前記バネが前記レバー下部を押す力が減少するため前記ボスが前記レバーをより径方向内側へと押しながら戻り、前記さらに縮んだ状態のバネは、前記ボスが前記第2の凹部に入り込みかつ前記レバー返しで係止されるまで伸び、前記ボスが前記レバー及び前記ストッパーをより径方向内側に移動させたことによって前記ストッパーが解除され、
    前記ストッパーが解除された後、前記下端プレートが再度押されると、前記ピストンロッド及び前記ピストンが上方に移動し、前記スパウト内に残っていた第2の所定量の溶液が前記先端部から噴出される、請求項12に記載の用時溶解システム。
  14. 前記バネは、縮んだとき軸方向に対する角度が増大して径方向の長さを増大させる傾斜部を有する、請求項12又は13に記載の用時溶解システム。
  15. 前記ボスは、円柱状の先端部と、該円柱状の先端部を支持するため前記下端プレートから該先端部まで延在するロッドと、を備えている、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の用時溶解システム。
  16. 少なくとも前記スパウト及び前記ピストンロッドの一部を覆うハウジングを備える、請求項12乃至15のいずれか1項に記載の用時溶解システム。
  17. 前記ピストンロッドは、該ピストンロッドの外側表面から径方向外側に突出する第1の係止突起を備え、
    前記ハウジングは、該ハウジングの内壁から径方向内側に突出する第2の係止突起を備え、
    前記第1の係止突起及び前記第2の係止突起が係合することによって前記ピストンの下死点が画定される、請求項16に記載の用時溶解システム。
  18. 前記ハウジングは、径方向外側に突出する指掛用フランジを備える、請求項16又は17に記載の用時溶解システム。
  19. 前記所定の物質は、固体粉末状の薬剤である、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の用時溶解システム。
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