JP2016216050A - キャップ - Google Patents

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孝陽 崎村
Takaaki Sakimura
孝陽 崎村
佐々木 昌
Akira Sasaki
昌 佐々木
水落 正志
Masashi Mizuochi
正志 水落
佐々木 元
Hajime Sasaki
元 佐々木
悟 市川
Satoru Ichikawa
悟 市川
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Abstract

【課題】内容物の使用時、容器を傾倒させることにより、内容物をスムーズに外部に吐出することが可能なキャップを提供する。
【解決手段】キャップ1は、容器3の容器口部11に嵌合されるキャップ本体5と、キャップ本体5を構成する主キャップ体7にヒンジ13を介して連結される蓋体9とから構成される。キャップ本体5は、容器口部11に打栓される円筒状の主キャップ体7と、主キャップ体7から一体的に径方向中心に向かって斜め上方に延びる環状壁部21と、環状壁部21の先端部から径方向外側に向かって斜めに上方に延びる環状の弁座23と、容器3の容器口部11と連通する吐出孔25と、吐出孔25を開放又は閉鎖する逆止弁15と、吐出孔25と連通し、吐出孔25から内容物を通す吐出通路29を有する中栓17とから構成される。これにより、内容物の使用時、容器3を傾倒させることにより、内容物をスムーズに外部に注出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャップ、特に、醤油等の液状内容物または粘性を有する流動性内容物が充填される容器の容器口部に装着され、弁部の自重により開放又は閉鎖するキャップに関するものである。
上述した内容物の使用後、キャップの締着が弱いと、容器内の密封状態を維持できず容器内に空気または菌類等が入り、内容物の酸化またはカビ等の繁殖をきたし劣化を早めるなどの問題があった。これを解決するために、例えば、容器口部に装着されるキャップには、容器の胴部を圧搾して容器に内圧を加え、適量の内容物を使用した直後、使用者が手でキャップを操作することなく容器内(容器の口部)を密封するものが提案され、又は、キャップに自重で移動する弁部を設け、容器の姿勢変更に応じて、容器内を開封又は密封するものが提案されている。
例えば、特許文献1には、キャップ本体に、吐出孔を開放又は閉鎖する逆止弁を設け、容器に内圧を加えることで、逆止弁の各弾性部片が屈曲して、弁部材が弁座から離座し、吐出孔を開放し、内容物を注出することができ、その後、容器への内圧を解除すると、各弾性部片の復元力により、弁部材が弁座の方向に付勢されて、弁部材が弁座に着座して、吐出孔を閉鎖し、内容物の注出を止めることができるキャップが記載されている。
また、引用文献2には、容器本体の姿勢状態に応じて、空洞部内を遊動する球状弁を設けた容器が記載されている。この球状弁は、容器を傾斜させることにより弁座から離座し、流出口を開放して、液状内容物を吐出し、その後、容器本体を直立状態にすることにより、球状弁が転動して弁座に着座し、流出口を閉鎖する構成になっている。
特開2013−241197号公報 実開昭61−62851号公報
しかしながら、特許文献1では、弁体を弾性片で、吐出孔の周辺の弁座に押圧する構成となっており、容器を押圧し、内圧をかけることで、弁体を開き、内圧を除くことで、弁体を閉弁する動作を迅速に行うことが極めて有効なキャップであるが、引用文献1には、容器を押圧しないで、容器内の内容物を吐出させることについての開示はない。
また、引用文献2では、粘土が高い液状内容物又は液状内容物の残存量が少ない場合、容器本体を倒立姿勢にすることで、液状内容物を流出口に集めて、流出口を介して空洞部に溜めている。しかし、平坦な底板の中心部に流出口を設けているので、容器本体が傾倒しているときには、液状内容物が流出口に集まらず、スムーズに外部に吐出されない虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、内容物の使用時に容器を傾倒することにより、内容物をスムーズに外部に注出することができ、容器を直立状態にすることにより、容器内を密封することが可能なキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、容器口部に嵌合されるキャップ本体を備えた、合成樹脂製のキャップであって、
前記キャップ本体は、
前記容器口部の内壁面に嵌合される円筒状主嵌合壁部と、
前記円筒状主嵌合壁部の下部の内壁面から一体的に径方向中心に向かって斜め上方に延び、截頭円錐状の下壁面を有する環状壁部と、
前記環状壁部の先端から径方向外側に向かって斜めに上方に延びる環状の弁座と、
前記容器口部と連通する吐出孔と、
前記環状壁部の上方に配置され、倒立截頭円錐状の外周面及び下面に凹部を形成した略分銅状の弁部を有する逆止弁と、を備え、
前記弁部は、自重により前記弁座に離座又は着座して、前記吐出孔を開放又は閉鎖し、
更に、前記弁部の下面は、前記環状壁部の下壁面と連続することを特徴とするものである。
本項に係るキャップは、内容物の使用時には、容器を直立状態から傾倒又は倒立状態にすれば、逆止弁の弁部の自重によって弁座から離座すると共に、内容物が環状壁部の截頭円錐状の下壁面に沿って吐出孔に集まるため、適量の内容物が吐出孔からスムーズに外部に注出される。一方、容器を直立状態に戻すことで、弁部の自重によって弁座に向かって移動して着座するために、環状壁部の吐出孔が閉塞されて、迅速に容器内を密封状態に維持でき、空気の容器内への流入を抑制することができる。特に、請求項1の発明では、キャップ本体の環状壁部が円筒状主嵌合壁部の内壁面から一体的に径方向中心に向かって斜め上方に延び、截頭円錐状の下壁面を有しているので、使用時、内容物を環状壁部の截頭円錐状の下壁面に沿って吐出孔方向に容易に流動させることが可能になる。
また、弁部の下面に凹部を形成することにより、環状壁部の截頭円錐状の下壁面に沿って流れる内容物が凹部に溜り、内容物の自重によって逆止弁を弁座から離座させるのを手助けすることが可能となる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記逆止弁は、
前記円筒状主嵌合壁部の内壁部に当接する筒状支持部と、
前記筒状支持部の内壁面から一体的に径方向に延びる接続片と、
前記接続片の先端に一体的に設けられた前記弁部と、
前記接続片の間に設けられ、前記吐出孔からの内容物が流通する流通孔と、を備え、
前記接続片により、前記弁部が前記弁座に案内されることを特徴とするものである。
本項に係るキャップは、筒状支持部により逆止弁全体を環状壁部上に支持させることができ、各接続片により、弁部を移動を制限し、弁部を適切な位置で支持することでき、逆止弁全体をコンパクトに構成することができる。
本発明のキャップによれば、内容物の使用時に容器を傾倒することにより、内容物をスムーズに外部に注出することができ、容器を直立状態にすることにより、容器内を密封することができる。
本発明の一実施形態に係るキャップの断面図である。 図1に示すキャップの構成である蓋体及び主キャップ体を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)は下面図である。 図1に示すキャップの構成である逆止弁を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は下面図である。 図1に示すキャップの構成である中栓を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図、(c)は下面図である。 図1に示す容器口部の断面図である。 図1のキャップの作用を段階的に示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係るキャップ1の構成を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るキャップ1は、合成樹脂で形成され、図1に示すように、容器3の容器口部11に嵌合されるキャップ本体5と、キャップ本体5を構成する主キャップ体7にヒンジ13を介して連結される蓋体9とから構成される。
図1に示すように、キャップ本体5は、図2に示す、主キャップ体7と、図3に示す逆止弁15と、図4に示す中栓17との三つの構成部材を組み立てて構成される。具体的には、キャップ本体5は、容器口部11に打栓される円筒状の主キャップ体7と、後述する主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の内壁面から一体的に径方向中心に向かって斜め上方に延びる環状壁部21と、この環状壁部21の先端部から径方向外側に向かって斜めに上方に延びる環状の弁座23と、容器3の容器口部11と連通する吐出孔25と、環状壁部21の上方に配置され、弁座23に対し接触又は離間して、吐出孔25を開放又は閉鎖する逆止弁15と、この逆止弁15の上方に配置され、吐出孔25と連通し、吐出孔25から内容物を通す吐出通路29を有する中栓17とから構成される。蓋体9を含む主キャップ体7は、合成樹脂、望ましくは、ポリプロピレンにて成形される。また、中栓17は、ポリプロピレン又はポリエチレンにて成形される。更に、逆止弁15は、ポリエチレンエラストマーにて成形される。
図1及び図2に示すように、主キャップ体7は、胴部31と、この胴部31の内側に同心状に配置される円筒状主嵌合壁部19と、胴部31の上端と円筒状主嵌合壁部19の上端とを接続する環状水平壁部33とから構成される。胴部31の下部内壁面には、突条係止部35が形成される。円筒状主嵌合壁部19と胴部31との間には、容器口部11が嵌合される環状空間37が形成される。環状水平壁部33の上面でその外周部に、上方に突起する環状突起部39が形成される。円筒状主嵌合壁部19の上部内壁面には、周方向に沿って環状に延びる環状嵌合凹部41が形成される。
円筒状主嵌合壁部19の下部内壁面に形成された環状壁部21が一体的に設けられている。この環状壁部21は、截頭円錐状を呈している。環状壁部21と円筒状主嵌合壁部19の内壁面とにより上方を開放した空間43が形成される。環状壁部21の先端部に形成された弁座23には、倒立截頭円錐状面24(上方に拡径した環状テーパ面)に形成される。環状壁部21の径方向中心部に形成された略円形状の吐出孔25は、容器口部11内と連通される。
環状水平壁部33の上面に形成した環状突起部39の一部であって、ヒンジ13に対向する位置に、径方向外側に突出する突条係止部45が形成される(図2(b)参照)。この突条係止部45は、閉止時、ヒンジ13に接続された蓋体9、具体的には、後述する蓋体9の胴部77の突条係止部85に係止する。環状水平壁部33の下面で、胴部31と円筒状主嵌合壁部19の間の環状空間37内に同心状に円筒状副嵌合壁部47が垂設される。円筒状副嵌合壁部47と胴部31との間には、環状空間49が形成される。この環状空間49には、周方向に沿って間隔を置いて複数の補強リブ51(図3(c)参照)が形成される。本実施形態では、複数の補強リブ51は、8箇所形成される。複数の補強リブ51が形成されることにより、円筒状副嵌合壁部47の剛性を保持することができる。なお、円筒状副嵌合壁部47と胴部31との間に環状空間49を設けている理由は、その環状空間49を設けず、円筒状副嵌合壁部47を胴部31の内壁面から一体的に設けると、肉厚になりひけ等の問題が発生するためである。
図1及び図3に示すように、逆止弁15は、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の内壁面に当接する円筒状支持部53と、この円筒状支持部53の内壁面から一体的に径方向中心に向かって延びる帯状の複数の接続片55と、各接続片55の先端部に一体的に接続され、吐出孔25を開放又は閉鎖する弁部27と、各接続片55の間に設けられ、吐出孔25からの内容物が流通する複数の流通孔57(図3(a)及び(c)参照)とから構成される。
各接続片55は、弁部27の保持、及び、弁部27を環状の弁座23に案内するものであり、円筒状支持部53の上部内壁面から径方向中心に向かって延びている。具体的には、各接続片55は、弾性ではあるが、一方向に付勢するようなばね性はないが、弁部27が環状の弁座23(倒立円錐状面24)に着座時、径方向中心に向かって延び、斜め下方にやや湾曲した形状で設けられ(図3(b)参照)、弁部27が環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)から離座時、略直線に延びる状態で設けられており(図6(d)参照)、形状を変化できるように柔軟性を備えている。本実施形態では、接続片55は、周方向に90°ピッチで4箇所形成される(図3(a)及び(c)参照)。また、各接続片55の先端部は、弁部27の外周部の上縁に一体的に接続される。各接続片55間に設けられた流通孔57は、90°ピッチで4箇所形成される(図3(a)及び(c)参照)。
弁部27は、略分銅状を呈し、平面視形状が円形状で、上面は、凸状の湾曲面で構成される。また、詳細に見ると、弁部27の外周部は、環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)に着座するように、倒立截頭円錐状の外周面59で形成され、更に、弁部27の上面中央には、凸部61が突設され、下面には、凹部63が形成される。この凹部63は、平面視略円形状の溝を形成し、上部(弁部27の下面)が湾曲し、内周面が上部から底部に向けて拡径するようにテーパ状で形成される。弁部27の下面で、凹部63の径方向外方に環状下壁面28が形成される。この環状下壁面28は、キャップ本体5の環状壁部21の截頭円錐状の下面に連続するように設けられる。なお、環状下壁面28を設けず、凹部63の底部と環状壁面21の下面とを連続させてもよい。
図1及び図4に示すように、中栓17は、逆止弁15の上方に配置される。この中栓17は、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19に嵌合される円筒状支持部65と、この円筒状支持部65の内側に同心状に配置され、内部に吐出通路29を有する円筒状案内部67と、円筒状支持部65の上端と円筒状案内部67の下端とを一体的に接続する環状水平壁部69とから構成される。円筒状支持部65は、逆止弁15の円筒状支持部53の上方に配置される。円筒状支持部65の外壁面には、周方向に延びる環状突条部75が形成される。環状水平壁部69には、円筒状支持部65の外周面から径方向に突設される環状鍔部71が形成される。環状水平壁部69の下壁面と円筒状支持部65の内壁面との間には、周方向に沿って間隔を置いて複数の補強リブ73が形成される。本実施形態では、複数の補強リブ73は、16箇所形成される。中栓17の円筒状支持部65の周壁部の厚みと、逆止弁15の円筒状支持部53の周壁部の厚みとは略同一である。
図1及び図2に示すように、蓋体9は、主キャップ体7の胴部31にヒンジ13を介して一体的に接続されている。この蓋体9は、ヒンジ13を介して主キャップ7の胴部31の外壁面に接続される円筒状の胴部77と、この胴部77の上端の周方向全域に一体的に接続される天面部79とから構成される。この天面部79の下面の中央部には、キャップ本体5を構成する中栓17の円筒状案内部67の上端内部に緊密に嵌合する円筒状密着部81が垂設される。また、天面部79の下面には、天面部79の円筒状密着部81と胴部77との間に、円筒状飛散抑制部83が垂設される。胴部77の下部内壁面であって、ヒンジ13に対向する側には、周方向に環状に延びる突条係止部85が形成される。胴部77の上部外壁面で、ヒンジ13側と反対側には、使用者が指を掛ける指掛部87が周方向に沿う所定範囲で外方に向かって突設される。
次に、容器3の構成を図1及び図5に基づいて詳細に説明する。
容器3は、例えば、チューブ容器など変形し易い容器であり、その内部には液状内容物や粘性を有する流動性内容物が充填される。この内容物は、例えば、醤油、オリーブオイル、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、とんかつ用ソース、ペースト状マスタード等が挙げられる。容器3の容器口部11は、円筒状に形成される。なお、容器3は、外容器と内容器とからなる二重容器(剥離容器と言われるものも含む)を含む。内容器は、その内部に内容物が充填されると共に内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性を有するものである。内容器の減容形状を保持するために外容器と内容器との間には外気が吸入されるように構成される。
図1及び図5に示すように、容器3は、胴部89と、キャップ1が打栓により嵌合され、胴部89から連続して形成される容器口部11とから構成される。容器口部11は、全体として円筒状に形成される。この容器口部11は、その胴部89から略同じ厚みで連続して形成される。容器口部11は、外径が相違する複数の段部が軸方向に沿って連続して構成される。具体的には、容器口部11は、上端に配置され軸方向に延びる大径部91と、この大径部91から下方に配置され、その外径が大径部91より小径で軸方向に延びる小径部93と、この小径部93から下方に配置され、その外径が大径部91より大径で軸方向に延びる最大径部95とを備えている。上端に位置する大径部91と小径部93とは、大径部91から連続して下方に向かって次第に縮径する弾性変形可能な縮径部97により接続される。小径部93と最大径部95とは、小径部93から連続して下方に向かって次第に拡径する弾性変形可能な拡径部99により接続される。最大径部95の下方には、連続して、最大径部95より小径で、大径部91より大径の、軸方向に延びる支持部101が形成される。支持部101と胴部89との間には、小径部93と略同径の凹状部103が形成される。なお、容器口部11にキャップ1を打栓する際、凹状部103の外周部位が、打栓機(図示略)にて把持される。
次に、キャップ1を組み立て、容器口部11に装着する方法を説明する。
まず、主キャップ体7の環状壁部21の上面に、逆止弁15を上方から組み込む。具体的には、逆止弁15の円筒状支持部53の外壁面が主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の内壁面に沿うようにして、逆止弁15を環状壁部21の上面に配置する。すなわち、逆止弁15を、上方から環状壁部21と円筒状主嵌合壁部19の内壁面とで囲まれた上方を開放した空間43内に組み込むようにする。
次に、中栓17を、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19内に配置する。すなわち、中栓17の円筒状支持部65の外壁面は、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の内壁面に沿うように配置して、逆止弁15を押し込むようにして組み込み、中栓17の円筒状支持部65の外壁面に設けた環状突条部75を主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の内壁面に設けた環状嵌合凹部41に嵌合させると共に、中栓17の環状鍔部71を環状水平壁部33の上面に当接させて組み付ける。このとき、逆止弁15の弁部27の外周部59(倒立截頭円錐状面)は、弁部27の自重により、環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)に密着する。弁部27の環状下壁面28とキャップ本体5の環状壁部21の截頭円錐状の下面とが連続する。また、逆止弁15の弁部27(吐出孔25)の直上に、中栓17の円筒状案内部67が位置する。更に、中栓17の環状鍔部71の外周面から径方向に間隔を置いて主キャップ体7の環状水平壁部33に設けた環状突起部39が位置するようになる。これにより、キャップ本体5の組み立てが完了する。
次に、キャップ1に蓋体9を被冠する際には、ヒンジ13を折り曲げて蓋体9をキャップ1の上方から覆うように被せる。すると、蓋体9の胴部77に設けた突条係止部85が、主キャップ体7の環状水平壁部33に設けた突条係止部45を乗り越えるように係合すると共に、蓋体9の天面部79に設けた円筒状密着部81がキャップ1の中栓17を構成する円筒状案内部67の上端内部に緊密に嵌合される。
次に、キャップ1を容器口部11に打栓により装着する際には、容器口部11を、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19と胴部31との間の環状空間37内に挿入する。すると、主キャップ体7の環状水平壁部33から環状空間37内に垂設させた円筒状副嵌合壁部47の内壁面と容器口部11の大径部91の外壁面とが密着する(図1の密着部102参照)と共に、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の外壁面と容器口部11の小径部93の内壁面とが密着する(図1の密着部104(シール部)参照)。更に、容器口部11の最大径部95が、主キャップ体7の胴部31の下部内壁面に設けた突条係止部35を乗り越えるように上下方向に沿って互い違いに位置して、最大径部95と突条係止部35とが係合すると共に、容器口部11の最大径部95が主キャップ体7の胴部31の内壁面に密着する(図1の密着部106参照)。この結果、容器口部11の縮径部97及び拡径部99が下方から押し上げられることでそれぞれ弾性変形して、縮径部97及び拡径部99の復元力により、容器口部11の小径部93の内壁面から主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の外壁面に向かう押圧力が高められる。
また、打栓時、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の外壁面と容器口部11の小径部93の内壁面との密着部104は、環状壁部21の基端部よりも上方に位置するようになる。しかも、主キャップ体7の環状壁部21は径方向中心に向かって斜め上方に延びているので、容器口部11を主キャップ体7の環状空間37内に挿入する際、環状壁部21が水平方向に延びている形態に比べて円筒状主嵌合壁部19の内側への弾性変形を許容できるために、容器口部11を環状空間37内に抵抗なくスムーズに挿入することができる。更に、挿入後は、環状壁部21により円筒状主嵌合壁部19の外側への復元力を増加させることができ、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の外壁面と容器口部11の小径部93の内壁面との間のシール性をさらに向上させることができる。このようにして、キャップ1は、容器口部11への打栓による装着が完了する。
次に、本発明の実施の形態に係るキャップ1の作用を図6に基づいて詳細に説明する。
容器3内の内容物を使用する際には、まず、蓋体9を開いて、キャップ本体5の中栓17を外部に露出させる(図6(a)参照)。このとき、容器3の姿勢が直立状態であるため、逆止弁15の弁体27は、環状の弁座23(倒立円錐状面24)に着座し、容器3内は密封されている。
次に、中栓17の吐出通路29が下方を向くように容器3を傾倒させる。すると、逆止弁15の弁部27は、自身の自重により、環状の弁座23(倒立円錐状面24)に沿って吐出通路29側に移動する(図6(b)参照)。このとき、弁部27の外周面59の一部は、環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)の上部側(環状弁座23の先端側)に着座され、環状の弁座23に着座した外周面59の反対側の面は、環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)から離座する。この結果、外周面59と環状の弁座23との間に間隙105が形成される。これにより、環状壁部21の吐出孔25の一部が開放され、吐出孔25と中栓17の吐出通路29とが連通される。なお、内容物は、容器3の傾倒に伴い、環状壁部21の下面から弁部27の環状下壁面28を経由して弁部27の凹部63内に溜まり、この凹部63内に溜まった内容物は、自身の自重により、弁部27の移動を手助けする。
その後、さらに容器3を傾倒させることで、弁部27の外周面59と環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)との間の隙間105から内容物が中栓17側に流れる(図6(c)参照)。具体的には、内容物は、容器3内から吐出孔25を通って、弁部27の外周面59と環状の弁座23との隙間105、逆止弁15の各流通孔57及び中栓17の吐出通路29を経て外部に吐出される。
その後、容器3を倒立状態にすることで、逆止弁15の弁部27は、環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)から完全に離座され、吐出孔25が完全に開放される(図6(d)参照)。このとき、弁部27は、中栓17の吐出通路29を塞がないように、逆止弁15の各接続片55によって、所定の位置で弁体27が保持される。すなわち、弁部27の下部が環状の弁座23の先端部を越えない位置で保持される。また、内容物は、環状壁部21の截頭円錐状の下壁面に沿って吐出孔25の方向に集まる。
次に、内容物の吐出を止める場合、容器3を倒立状態から傾倒状態にすることで、逆止弁15の弁部27は、自重により、吐出孔25側に向かって移動し、弁部27の外周面59の一部が環状の弁座23の倒立截頭円錐状面24に案内され、着座に向かう(図6(e)参照)。そして、容器3を直立状態にすることで、弁部27の外周面59が環状の弁座23に完全に着座して、吐出孔25を閉鎖する(図6(f)参照)。このとき、弁部27の自重によって、弁部27の外周面59と環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)とが密接して、容器3が密封状態となる。
次に、ヒンジ13を折り曲げて蓋体9を、キャップ本体5の上方から覆うように被せれば、蓋体9の胴部77に設けた突条係止部85が、主キャップ体7の環状水平壁部33に設けた突条係止部45を乗り越えるように係合すると共に、蓋体9の天面部79に設けた円筒状密着部81が、中栓17の円筒状案内部67の上端内部に緊密に嵌合される。
そして、蓋体9をキャップ本体5に被冠することで、キャップ本体5内(中栓17と、逆止弁15及び環状壁部21との間)への異物の混入を抑制すると共に、容器3内を二重で密封することができる。これにより、キャップ本体5内は、蓋体9により密封されているので、環状壁部21上の空間43に内容物が若干残存したとしても、その内容物の酸化を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るキャップ1によると、主キャップ体7の円筒状主嵌合壁部19の内壁面から一体的に径方向中心に向かって斜め上方に延びる環状壁部21を設けることにより、使用時、内容物を環状壁部21の截頭円錐状の下壁面に沿って吐出孔25の方向に容易に流動させることが可能になり、使用時における内容物の吐出をスムーズなものにすることができる。
また、本発明の一実施形態に係るキャップ1によると、逆止弁15の弁体27は、容器3の姿勢に応じて、弁体27の自重により環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)に着座又は離座し、吐出孔25を開封または閉鎖することができるので、使用者が手で操作することなく、容器3内の内容物を外部に吐出することができ又は容器3内を密封することできる。弁部27の外周部59は、弁体27の自重によって、環状の弁座23(倒立截頭円錐状面24)に密着するため、空気の容器3内への流入を抑制することができる。
なお、一実施形態のキャップ1では、逆止弁15の弁部27は、略分銅状であるが、例えば、柱状、ドーム状、断面扇状等の形状にしてもよい。また、弁体27の下面が環状壁部21の截頭円錐状の下壁面に連なるように、弁体27の外周面59から径方向中心に向かって斜め上方に延びる截頭円錐状の下面を形成してよい。
また、一実施形態のキャップ1では、蓋体9をヒンジ13によりキャップ本体5に連結されているが、別体として構成してもよい。
1…キャップ、3…容器、5…キャップ本体、11…容器口部、15…逆止弁、19…円筒状主嵌合壁部、21…環状壁部、23…弁座、25…吐出孔、27…弁部、59…外周面(倒立截頭円錐状面)、63…凹部

Claims (2)

  1. 容器口部に嵌合されるキャップ本体を備えた、合成樹脂製のキャップであって、
    前記キャップ本体は、
    前記容器口部の内壁面に嵌合される円筒状主嵌合壁部と、
    前記円筒状主嵌合壁部の下部の内壁面から一体的に径方向中心に向かって斜め上方に延び、截頭円錐状の下壁面を有する環状壁部と、
    前記環状壁部の先端から径方向外側に向かって斜めに上方に延びる環状の弁座と、
    前記容器口部と連通する吐出孔と、
    前記環状壁部の上方に配置され、倒立截頭円錐状の外周面及び下面に凹部を形成した略分銅状の弁部を有する逆止弁と、を備え、
    前記弁部は、自重により前記弁座に離座又は着座して、前記吐出孔を開放又は閉鎖し、
    更に、前記弁部の下面は、前記環状壁部の下壁面と連続することを特徴とするキャップ。
  2. 前記逆止弁は、
    前記円筒状主嵌合壁部の内壁部に当接する筒状支持部と、
    前記筒状支持部の内壁面から一体的に径方向に延びる接続片と、
    前記接続片の先端に一体的に設けられた前記弁部と、
    前記接続片の間に設けられ、前記吐出孔からの内容物が流通する流通孔と、を備え、
    前記接続片により、前記弁部が前記弁座に案内されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
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JP2019182531A (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 日本クロージャー株式会社 容器蓋

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