JP2015217953A - キャップ - Google Patents

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孝陽 崎村
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Abstract

【課題】使用時には内容物をスムーズに外部に吐出することができ、使用後には、使用者が手で操作することなく容器内を迅速に密封状態に復帰させるキャップを提供する。【解決手段】キャップ本体4は、容器口部3と連通する各吐出孔28周辺に設けた弁座部25を備えた主キャップ体10と、各吐出孔28を開閉するために上下方向に移動可能に案内支持され、各流通孔36を有する弁体11と、弁体11を弁座部25側に付勢する複数の弾性片41を下端面から一体的に突設して、弁体11の各流通孔36からの内容物を外部に吐出させる吐出通路46を有する円筒状案内部42を備えたノズル体12とを備え、弁体11の各流通孔36とノズル体12の吐出通路46とは、上面視で重なるように配置される。これにより、特に、粘性を有する流動性内容物の場合、弁体11の各流通孔36からの内容物をスムーズにノズル体12の吐出通路46に導くことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂により成形されるキャップであって、特に、醤油等の液状内容物や粘性を有する流動性内容物が充填される容器の容器口部に装着されるキャップに関するものである。
上述した内容物の使用後、キャップの締着が弱いと、容器内の密封状態を維持できず容器内に空気または菌類等が入り、内容物の酸化またはカビ等の繁殖をきたし劣化を早めるなどの問題があった。これを解決するために、容器口部に装着されるキャップには、容器の胴部を圧搾して容器に内圧を加え、適量の内容物を使用した直後、使用者が手でキャップを操作することなく容器内(容器の口部)を密封するものが要求されている。
上述した要求に対処すべく従来技術として特許文献1には、圧迫変形に対し復元力を有するチューブ容器の容器本体と、該容器本体の口頸部内に下部に設けた弁座と、該弁座に開閉自在に装備した弁盤と、弁盤の弁座に向けて下端から弾性ある複数のひげを垂設して口頸部内に嵌着した注出栓とからなるバックレス容器が開示されている。
実開昭56−88645号公報
上述したように、特許文献1の発明では、弁盤に設けた複数の湾曲状切欠と、注出栓の頂部に設けた開口部とが径方向で互いに相違した位置に形成されているために、特に、内容物が粘性を有する流動性内容物の場合、内容物がスムーズに注出栓から外部に吐出されない可能性があり、しかも、弁盤が口頸部内で径方向に移動する虞もあり、採用することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、使用時には内容物をスムーズに外部に吐出することができ、使用後には、使用者が手で操作することなく容器内を迅速に密封状態に復帰させることが可能なキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、容器口部に嵌合されるキャップ本体を備えた、合成樹脂製のキャップであって、該キャップ本体は、容器口部と連通する吐出孔を有し該吐出孔周辺に弁座部を備えた、前記容器口部に嵌合される主キャップ体と、前記吐出孔を開閉するために上下方向に移動可能に案内支持され、該吐出孔からの内容物が流通する流通孔を有する弁体と、該弁体を前記弁座部側に付勢する複数の弾性片を下端面から一体的に突設して、前記弁体の流通孔からの内容物を外部に吐出させる吐出通路を有する筒状案内部を備えたノズル体と、を備え、前記弁体の流通孔と前記ノズル体の吐出通路とは、上面視で重なるように配置されることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、内容物の使用時には、容器の胴部を圧搾して容器に内圧を加えると、容器の内圧が吐出孔を通じて弁体に作用することで、ノズル体の各弾性片が屈曲して、弁体が弁座部から離脱するように上方に移動し吐出孔が開放され、内容物が吐出孔から弁体の流通孔及びノズル体の吐出通路を経由して外部に吐出される。一方、容器への内圧が解除されると、ノズル体の各弾性片の付勢力(復元力)により弁体が弁座部に着座するために、吐出孔が閉塞されて、迅速に容器内を密封状態に復帰させることができ、空気の容器内への流入を抑制することができる。また、弁体の流通孔とノズル体の吐出通路とは、上面視で重なるように配置されるので、粘性を有する流動性内容物の場合でも、弁体の流通孔からの内容物をスムーズにノズル体の吐出通路に導くことができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1の発明において、前記弁座部に凹部が設けられ、前記弁体には、前記弁座部の凹部に挿入される突設部が設けられることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、弁体の突設部が弁座部の凹部に挿入されて組み付けられると、弁体の径方向への移動が規制されるので、容器を傾けても、吐出孔が開放されることはない。しかも、弁体を組み付ける際の弁体の位置決めが容易となり、組付作業が簡単なものになる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2の発明において、前記ノズル体に、前記弁体の上方への過度な移動を規制するストッパ部を備えることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、ノズル体の各弾性片に過度な押圧力が付与されるのを抑制することができ、ひいては各弾性片の損傷を防止することができる。
本発明のキャップによれば、特に、弁体の流通孔とノズル体の吐出通路とが上面視で重なるように配置されるので、粘性を有する流動性内容物の場合でも、内容物の使用時には、弁体の流通孔からの内容物をスムーズにノズル体の吐出通路に導くことができる。一方、内容物の使用後は、使用者が手で操作することなく迅速に容器内を密封状態に復帰させることができる。
また、本発明のキャップでは、弁体の径方向への移動が規制されるので、弁体により吐出孔を確実に閉鎖することができる。また、組付時、弁体を弁座部上に容易に位置決めできるので、弁体の組付作業が容易となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るキャップを示す断面図である。 図2の(a)は、図1の本キャップの構成で、蓋体及び主キャップ体の平面図であり、(b)は、(a)の断面図である。 図3(a)は、図1の本キャップの構成である弁体の上面図であり、(b)は、(a)のA−A線に沿う断面図である。 図4(a)は、図1の本キャップの構成であるノズル体の上面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図であり、(c)は下面図である。 図5は、内容物を使用する際の本キャップの作用を段階的に示した図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るキャップ1は、合成樹脂製で形成されており、図1に示すように、容器2の容器口部3に嵌合され、内容物の吐出孔28を有するキャップ本体4と、該キャップ本体4を構成する主キャップ体10にヒンジ6を介して連結される蓋体5とから構成される。後で詳述するが、本キャップ1は、蓋体5が連結される主キャップ体10、弁体11及びノズル体12の三つの構成部材を組み立てて構成される。
なお、蓋体5をヒンジ6によりキャップ本体4に一体的に連結せずに、別体として構成してもよい。さらに、後述する弁体11により容器2内の密封状態が維持されているので、蓋体5を構成部材として必ずしも備える必要はない。
図1に示すように、容器2は、例えばチューブ容器など変形し易い容器であり、その内部には液状内容物や粘性を有する流動性内容物が充填される。この内容物は、例えば、醤油、オリーブオイル、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、とんかつ用ソース、ペースト状マスタード等が挙げられる。容器2は、その胴部2aを圧搾するなどして内圧を加えることで内容物を外部に吐出させるタイプのものである。容器口部3は、円筒状に形成される。該容器口部3の下部外壁面には雄ねじ部7が形成される。容器口部3の上部には、周壁部全体が内方に突出する嵌合壁部8が形成される。
キャップ本体4は、容器口部3と連通する複数の吐出孔28を有し各吐出孔28周辺に弁座部25を備えた、容器口部3に嵌合される主キャップ体10と、各吐出孔28を開閉するために上下方向に移動可能に案内支持され、各吐出孔28からの内容物が流通する流通孔36を有する弁体11と、該弁体11を弁座部25側に付勢する複数の弾性片41を円筒状支持部40の下端面から一体的に突設して、弁体11の流通孔36からの内容物を外部に吐出させる吐出通路46を有する円筒状案内部42を備えたノズル体12とを備えて構成される。
図1及び図2に示すように、主キャップ体10は、容器口部3に螺合される円筒状外側壁部15と、該円筒状外側壁部15の内側に同心状に配置される円筒状内側壁部16と、円筒状外側壁部15の上端と円筒状内側壁部16の外壁面とを接続する環状水平壁部17とから構成される。
円筒状外側壁部15の内壁面には、軸方向全域に、容器口部3に設けた雄ねじ部7に螺合する雌ねじ部18が形成される。円筒状内側壁部16は環状水平壁部17と交差するように上下方向に延びている。円筒状内側壁部16の、環状水平壁部17から下方の部位には、その開口径が小径となる小径内側壁部19が上下方向所定範囲で形成される。円筒状内側壁部16の内壁面と小径内側壁部19の内壁面との間の環状段差部20が、後述するノズル体12の円筒状支持部40を支持する部位となる。円筒状内側壁部16と円筒状外側壁部15との間に環状空間21が形成される。円筒状内側壁部16の上部内壁面には、周方向に沿って環状に延びる環状嵌合凹部22が形成される。
円筒状内側壁部16の下部内壁面には、その周方向全域から一体的に径方向中心に向かって壁状の弁座部25が延びている。弁座部25は平面視円形状に形成される。弁座部25と小径内側壁部19を含む円筒状内側壁部16の内壁面とにより上方を開放した空間26が形成される。弁座部25の径方向中心部には、壁部全体が下方に向かって凹設される凹部27が形成される。該凹部27は平面視円形状に形成される。該凹部27は下方に向かうにしたがって僅かに小径に形成される(先細りのテーパ状に形成される)。凹部27の下端は円筒状内側壁部16の下端よりも下方に位置する。該凹部27の周りに吐出孔28が周方向に間隔を置いて複数形成される。各吐出孔28は円形状に形成される。本実施の形態では、吐出孔28は8箇所形成される。各吐出孔28は容器口部3内と連通される。なお、本実施形態では、各吐出孔28を円形状に形成したが、楕円形状等他の形状を採用してもよく、その数量についても限定されることはない。また、複数の吐出孔28に代わって環状に延びる所定幅のスリット孔を採用してもよい。
環状水平壁部17には、円筒状内側壁部16の外側に同心状に円筒状嵌合壁部29が上方に向かって延びている。該円筒状嵌合壁部29の上部外壁面には、周方向に沿って環状に延びる突条係止部30が形成される。該円筒状嵌合壁部29の外壁面に蓋体5が嵌合される。環状水平壁部17から上方に位置する円筒状内側壁部16の高さは、円筒状嵌合壁部29の高さよりもやや高く形成される。また、環状水平壁部17の下面には、円筒状外側壁部15と同心状に環状シール部31が垂設される。該環状シール部31の下端が容器口部3の上端面に密着される。
図1及び図3に示すように、弁体11は、主キャップ体10の弁座部25に設けた各吐出孔28を上方から覆うように円板状に形成される。弁体11の外径は、主キャップ体10の小径内側壁部19の内径よりも小径に形成される。弁体11の径方向中央部には下方に突設する突設部35が形成される。該突設部35は断面円形状の棒状に形成され、その外径が下方に向かうにしたがって僅かに小径となる(先細りのテーパ状に形成される)。突設部35の下端(先端)は半球状に形成される。突設部35の外壁面には周方向に間隔を置いて複数のエア抜溝35aが設けられる。各エア抜溝35aは軸方向に沿って延びる。なお、本実施形態では、突設部35に複数のエア抜溝35aを設けたが、弁座部25の径方向中心に設けた凹部27の底部にエア抜孔を設けてもよい。突設部35の長さは、主キャップ体10の弁座部25に設けた凹部27の深さと略同一である。該突設部35の周辺に複数の流通孔36が形成される。各エア抜溝35aは各流通孔36に対応した位置に形成される。本実施形態では、流通孔36は周方向に90°ピッチで4箇所形成される。各流通孔36は扇状に形成される。各流通孔36は主キャップ体10の各吐出孔28と連通して、各吐出孔28からの内容物が流通する。弁体11の上面で各流通孔36の周りの部位が、後述するノズル体12の各弾性片41の下端が当接する当接部37となる。なお、本実施の形態では、各流通孔36を扇状に形成したが、円形状等他の形状を採用してもよく、その数量についても限定されることはない。また、複数の流通孔36に代わって環状に延びる所定幅のスリット孔を採用してもよい。
図1及び図4に示すように、ノズル体12は、主キャップ体10の円筒状内側壁部16に嵌合される円筒状支持部40と、該円筒状支持部40の下端面に周方向に間隔を置いて複数設けられる弾性片41と、円筒状支持部40の内側に同心状に上方に向かって延びる、内部に吐出通路46を有する円筒状案内部42と、円筒状支持部40の上端と円筒状案内部42の下端とを一体的に接続する環状水平壁部43とから構成される。
円筒状支持部40は、主キャップ体10の円筒状内側壁部16の内径に略一致する。円筒状支持部40は、主キャップ体10の円筒状内側壁部16の内壁面と小径内側壁部19の内壁面との間の環状段差部20上に載置される。円筒状支持部40は、主キャップ体10の、環状水平壁部17から上方の円筒状内側壁部16の高さと略同じ高さを有している。円筒状支持部40の外壁面には、周方向に延びる環状突条部45が形成される。円筒状支持部40の内径と、主キャップ体10の小径内側壁部19の内径とは略同一である。円筒状支持部40の内径は、弁体11の外径よりも大きく設定される。
円筒状支持部40の下端面の内縁には、周方向に向かって等間隔で複数の弾性片41が一体的に突設される。各弾性片41は所定幅を有する薄板状に形成される。各弾性片41は径方向中心に向かって斜め下方に延びている。本実施形態では弾性片41は周方向に90°ピッチで4箇所形成される。該円筒状案内部42は、内部に弁体11の各流通孔36と連通する吐出通路46を有している。該円筒状案内部42は、その基端部側に設けられ、基端に向かって拡径する拡径円筒部42aと、その先端部側に設けられる同一径円筒部42bとが一体的に接続されて構成される。この拡径円筒部42aの下端に環状水平壁部43が一体的に接続される。環状水平壁部43には、円筒状案内部42の拡径円筒部42aの周りに複数のストッパ部47が垂設される。各ストッパ部47は円柱状に形成される。本実施形態では、ストッパ部47は周方向に90°ピッチで4箇所形成される。各ストッパ部47は、各弾性片41の位置と45°相違した位置にそれぞれ形成される。各ストッパ部47は、弁体11が配置される円形領域内に形成される。各ストッパ部47の高さは円筒状支持部40の高さと同一である。
図1及び図2に示すように、蓋体5は、主キャップ体10の円筒状外側壁部15にヒンジ6を介して一体的に接続されている。該蓋体5は、ヒンジ6を介して主キャップ体10の円筒状外側壁部15の外壁面に接続される円筒状の胴部50と、該胴部50の上端の周方向全域に一体的に接続される天面部51とから構成される。天面部51の径方向中央部には、キャップ本体4を構成するノズル体12の円筒状案内部42の上端内に緊密に嵌合する円筒状密着部52が形成される。胴部50の下部内壁面には、周方向に環状に延びる突条係止部53が形成される。
次に、本キャップ1を組み立て、容器口部3に装着する方法を説明する。
まず、主キャップ体10の弁座部25の上面に、弁体11を上方から組み込む。詳しくは、弁体11の突設部35を弁座部25の凹部27に挿入して、弁体11により各吐出孔28を上方から塞ぐように弁体11を弁座部25の上面に配置する。すなわち、弁体11を、上方から弁座部25と小径内側壁部19を含む円筒状内側壁部16の内壁面とで囲まれた上方を開放した空間26内に組み込むようにする。その結果、弁体11は前記空間26内を上下方向に移動自在に支持され、弁体11の各流通孔36の周りの範囲に各吐出孔28が配置されて、各吐出孔28が閉鎖される。なお、弁体11の突設部35を弁座部25の凹部27に挿入する際、突設部35の外壁面に複数のエア抜溝35aを形成しているので、突設部35を抵抗なくスムーズに凹部27内に挿入することができる。
次に、ノズル体12を、その円筒状支持部40の外壁面が主キャップ体10の円筒状内側壁部16の内壁面に沿うように、弁体11を上方から押し込むようにして組み込み、ノズル体12の円筒状支持部40を主キャップ体10の環状段差部20に載置しつつ、ノズル体12の円筒状支持部40の外壁面に設けた環状突条部45を、主キャップ体10の円筒状内側壁部16の内壁面に設けた環状嵌合凹部22に嵌合して組み付ける。この結果、ノズル体12の各弾性片41が屈曲しつつ、その下端が弁体11の当接部37に当接して、各弾性片41の下向きの付勢力(復元力)により弁体11が弁座部25に隙間なく密着して押圧するようになり、各吐出孔28が弁体11により完全に閉鎖される。この時、弁体11の各流通孔36とノズル体12の吐出通路46とが、上面視で重なるように配置される。これにより、キャップ本体4の組み立てが完了する。
次に、キャップ本体4に蓋体5を被冠する際には、ヒンジ6を折り曲げて蓋体5をキャップ本体4の上方から覆うように被せる。すると、蓋体5の胴部50に設けた突条係止部53が、キャップ本体4の円筒状嵌合壁部29に設けた突条係止部30を乗り越えるように係合すると共に、蓋体5の天面部51に設けた円筒状密着部52がキャップ本体4を構成するノズル体12の円筒状案内部42の同一径円筒部42bの上端内部に緊密に嵌合される。
次に、キャップ本体4を容器口部3に装着する際には、容器口部3の周壁部を、キャップ本体4(主キャップ体10)の円筒状内側壁部16と円筒状外側壁部15との間の環状空間21内に挿入して、容器口部3の外壁面に設けた雄ねじ部7と、キャップ本体4の円筒状外側壁部15の内壁面に設けた雌ねじ部18とを螺合する。すると、主キャップ体10の円筒状内側壁部16の外壁面が容器口部3の嵌合壁部8により圧着され、しかも、主キャップ体10の環状水平壁部17の下面から垂設された環状シール部31の下端が、容器口部3の上端面に密着される。このようにして、本キャップ1の容器口部3への装着が完了する。なお、本実施形態では、キャップ1を容器口部3へ螺合により装着する方法を説明したが、他の装着方法例えば打栓方式により装着してもよい。
次に、本発明の実施の形態に係るキャップ1の作用を説明する。
内容物を使用する際には、まず、図5(a)に示すように、蓋体5を開いて、キャップ本体4のノズル体12の円筒状案内部42を外部に露出させる。
次に、使用者が容器2の胴部2aを圧搾して容器2に内圧を加える。すると、図5(b)に示すように、容器2の内圧が主キャップ体10の各吐出孔28を介して弁体11に作用することで、ノズル体12の各弾性片41が屈曲するように弾性変形すると共に、弁体11が上昇して弁座部25から離脱する。この結果、各吐出孔28が開放されて、加圧された内容物が容器口部3内から各吐出孔28、弁体11の各流通孔36及びノズル体12の円筒状案内部42の吐出通路46を経て外部に吐出される。
この時、弁体11の各流通孔36とノズル体12の吐出通路46とが、上面視で重なるように配置されているために、弁体11の各流通孔36からの内容物が、スムーズにノズル体12の吐出通路46に導かれて外部に吐出されるようになる。また、容器の内圧により、弁体11は、ノズル体12の各弾性片41が軸方向に対して90°内側に折曲した段階で、ノズル体12の各ストッパ部47に干渉してそれ以上上方に移動することができない。これにより、弁体11の上方への過度な移動を規制することができ、ノズル体12の各弾性片41の損傷を防止することができる。また、主キャップ体10の弁座部25と、ノズル体12の各ストッパ部47の下端との間の上下方向に沿う距離は、弁体11の突設部35の長さ寸法より短く設定されているために、弁体11がノズル体12の各ストッパ部47に干渉した時点では、弁体11の突設部35は、弁座部25の凹部27から完全に抜脱されることなく、突設部35の先端が凹部27内に位置した状態となる。要するに、弁体11が上下方向に移動可能な範囲では、弁体11の突設部35が弁座部25の凹部27内に位置するために、その径方向の移動が規制されることになる。
その後、内容物を使用した後容器2の胴部2aへの圧搾を止めると、容器2への内圧が解除され、図5(c)に示すように、ノズル体12の各弾性片41が復元して、弁体11が弁座部25の上面に着座するために、弁体11により各吐出孔28が閉塞される。この時、弁体11は、ノズル体12の各弾性片41自体の付勢力(復元力)により弁座部25を押圧するように付勢される。この結果、使用直後、使用者が手でキャップ1を操作することなく、迅速に容器2内を密封状態に復帰させることができ、空気の容器2内への流入を抑制することができる。
次に、図1に示すように、ヒンジ6を折り曲げて蓋体5を、キャップ本体4の上方から覆うように被せれば、蓋体5の胴部50に設けた突条係止部53が、キャップ本体4の円筒状嵌合壁部29に設けた突条係止部30を乗り越えるように係合すると共に、蓋体5の天面部51に設けた円筒状密着部52が、キャップ本体4を構成するノズル体12の円筒状案内部42の同一径円筒部42bの上端内部に緊密に嵌合される。この結果、キャップ本体4のノズル体12内の吐出通路46への異物の混入を抑制すると共に、容器2内を二重で密封することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、特に、キャップ本体4は、容器口部3と連通する複数の吐出孔28を有し各吐出孔28周辺に弁座部25を備えた、容器口部3に嵌合される主キャップ体10と、各吐出孔28を開閉するために上下方向に移動可能に案内支持され、各吐出孔28からの内容物が流通する各流通孔36を有する弁体11と、該弁体11を弁座部25側に付勢する複数の弾性片41を円筒状支持部40の下端面から一体的に突設して、弁体11の各流通孔36からの内容物を外部に吐出させる吐出通路46を有する円筒状案内部42を備えたノズル体12とから構成される。これにより、内容物の使用時には、容器2の胴部2aを圧搾して容器2に内圧を加えれば、容器2の内圧により、ノズル体12の各弾性片41が弾性変形して、弁体11が弁座部25から離脱するように上方に移動することで、各吐出孔28が開放されて、加圧された内容物が容器口部3から各吐出孔28、弁体11の各流通孔36及びノズル体12の吐出通路46を経由して外部に吐出される。一方、容器2への内圧が解除されると、ノズル体12の各弾性片41の付勢力(復元力)により弁体11が弁座部25に着座して各吐出孔28が閉塞されるために、使用者が手で操作することなく、容器2内を迅速に密封状態に復帰させることができ、空気の容器2内への流入を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、弁体11の各流通孔36とノズル体12の吐出通路46とが上面視で重なるように配置されるので、粘性を有する流動性内容物の場合でも、弁体11の各流通孔36からの内容物をスムーズにノズル体12の吐出通路46に導くことができる。さらに、本キャップ1では、弁体11は、その突設部35が弁座部25の径方向中央部に設けられた凹部27内に挿入されることで、上下方向に移動自在に、且つ径方向に移動不能に支持されているので、容器2が傾いたりしても、弁体11により各吐出孔28を確実に閉鎖することができる。さらにまた、この構成を採用することで、弁体11を組み付ける際の弁体11の位置決めが容易となり、組付作業が簡単なものになる。
さらに、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、ノズル体12に、弁体11の上方への過度な移動を規制するストッパ部47を備えているので、ノズル体12の各弾性片41に過度な押圧力が付与されるのを抑制することができ、ひいては各弾性片41の損傷を防止することができる。
さらにまた、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、キャップ本体4に被冠される蓋体5を備え、該蓋体5には、キャップ本体4に備えたノズル体12の上端内部に緊密に嵌合する円筒状密着部52が形成されるので、内容物の使用後、キャップ本体4に蓋体5を被せることで、キャップ本体4のノズル体12内の吐出通路46への異物の混入を防ぐと共に、容器2内を二重で閉塞するために、容器2内の密封状態を確実にすることができる。
さらにまた、本発明の実施の形態に係るキャップ1は、キャップ本体4を組み立てる際、主キャップ体10の弁座部25上の空間26に上方から弁体11を配置して、その後、該弁体11上に上方からノズル体12を組み込んで構成する。これにより、キャップ本体4の組立時、構成部材を上下に反転させる等の作業が必要ないので、組立工程の作業性を向上させることができる。
1 キャップ,2 容器,3 容器口部,4 キャップ本体,10 主キャップ体,11 弁体,12 ノズル体,25 弁座部,27 凹部,28 吐出孔,35 突設部,36 流通孔,41 弾性片,42 円筒状案内部,46 吐出通路,47 ストッパ部

Claims (3)

  1. 容器口部に嵌合されるキャップ本体を備えた、合成樹脂製のキャップであって、
    該キャップ本体は、
    容器口部と連通する吐出孔を有し該吐出孔周辺に弁座部を備えた、前記容器口部に嵌合される主キャップ体と、
    前記吐出孔を開閉するために上下方向に移動可能に案内支持され、該吐出孔からの内容物が流通する流通孔を有する弁体と、
    該弁体を前記弁座部側に付勢する複数の弾性片を下端面から一体的に突設して、前記弁体の流通孔からの内容物を外部に吐出させる吐出通路を有する筒状案内部を備えたノズル体と、を備え、
    前記弁体の流通孔と前記ノズル体の吐出通路とは、上面視で重なるように配置されることを特徴とするキャップ。
  2. 前記弁座部に凹部が設けられ、前記弁体には、前記弁座部の凹部に挿入される突設部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記ノズル体に、前記弁体の上方への過度な移動を規制するストッパ部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
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