JP2005132455A - 定量注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出液量を微妙に調整する機能、連続的にタッピング状に押し付けしながら所望の量の液を一定の部位に吐出する機能を提供。
【解決手段】壜体1の口部2の開口部を覆うと共に、内容液通過のための通孔が形成された中栓体21と、中央部に注出口を形成した頂壁を有し、中栓体を密に覆って口部2に外嵌し、内部に定量液室Mが配設される有頂筒状のキャップ本体11と、中央部に挿通口を形成すると共に吐出孔を貫通形成した頂板43を有し、キャップ本体11の上端部に密に嵌合し、前記頂壁との間に間隙通路Pを形成した状態でこの頂壁を覆う軟質材料製の有頂短筒状吐出弁体41と、頂部に、吐出弁体41の頂板43を頂壁上面に密接させて間隙通路Pを閉状態とする栓片53を垂下設したオーバーキャップ51と、中栓体21の中央部に、スプリングSにより上方付勢され、先端部を栓片53に当接した状態で昇降可能に起立配設される軸体31とで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、壜体の口部に取り付けて使用され、薬用育毛剤等の薬液や化粧品等の液を収容し、一回の使用量を計量して取り出すことができる定量注出キャップに関する。
例えば特許文献1は、薬用育毛剤等の薬液を収容し、一回の使用量を計量して一定化することのできる定量注出容器に関し、壜体の口部に頂部に開口部を形成したキャップ状の計量筒部材を組付け、この計量筒部材内を定量液室として、弁部材により定量液室の開閉を達成すると共に、頭部等の被塗布面に弁部材を押し付けることにより弁部材が内側に移動して、この弁部材に形成された注出口のシールが解消され定量液室内の内容液が吐出されるという定量注出容器についての記載がある。
特開2002−337910号公報
しかしながら、近年に至っては高価な薬用育毛剤等が広く使用されるようになってきており、このような高価な薬液の使用にあたっては、部位よって吐出量を微妙に調整して無駄なく使用できる機能、また、特に頭髪に係る薬液においては塗布部位によって被塗布面を連続的にタッピング状に(叩くようにして)押し付けして刺激を付与しながら所望の量の薬液を一定の部位に吐出する機能等の高度な吐出機能が要求されるようになってきている。
そこで、本発明は上記要請に鑑みて創出されたもので、吐出液量を微妙に調整することができる機能、また連続的にタッピング状に押し付けしながら所望の量の液を一定の部位に吐出する機能を備えた吐出機構を有する定量注出キャップの創出を課題として、もって壜体と組み合わせて高機能の注出容器を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決する本発明の手段の内、請求項1記載の発明の手段は、
壜体の口部の開口部を覆うと共に、内容液通過のための通孔が形成された中栓体を有すること、
中央部に注出口を形成した頂壁を有し、中栓体を密に覆って口部に外嵌し、内部に定量液室が配設される有頂筒状のキャップ本体を有すること、
中央部に挿通口を形成すると共に吐出孔を貫通形成した頂板を有し、キャップ本体の上端部に密に嵌合し、前記頂壁との間に間隙通路を形成した状態でこの頂壁)を覆う軟質材料製の有頂短筒状吐出弁体を有すること、
頂部に、吐出弁体の頂板を頂壁上面に密接させて間隙通路を閉状態とする栓片を垂下設したオーバーキャップを有すること、
中栓体の中央部に、スプリングにより上方付勢され、先端部を栓片に当接した状態で昇降可能に起立配設される軸体を有すること、
オーバーキャップを取り外ずした状態で、頂板が弾性的に復元し、頂壁との密接状態が解消して間隙通路を開状態とすると共に、軸体が上昇して、先端部が前記注出口と挿通口に挿通すると共に中栓体の通孔を閉状態とし、倒立状態において、定量液室内の内容液の、注出口周縁部から間隙通路および吐出孔への進入を可能に構成すること、
にある。
請求項1記載の上記構成によれば、本発明の定量注出キャップを壜体の口部に組み付け、オーバーキャプを装着した状態で、オーバーキャップの栓片が軟質材料製の吐出弁体の頂板をキャップ本体の頂壁に密接させて間隙通路を閉状態とする。
この状態で倒立姿勢にすると、壜体内の内容液が中栓体の通孔を通じて、キャップ本体内に流入し、そこで再び正立姿勢に戻すことによりこのキャップ本体内に配設される定量液室に一定量の内容液が収納される。
次に、オーバーキャップを取り外すと、栓片が外れて吐出弁体の頂板がその弾性復元力により上方に持ち上がり、頂板と頂壁との密接状態が解消され、この頂板と頂壁の間に間隙通路が形成される。また同時に、スプリングにより上方付勢の状態でその先端部を栓片の下端面に当接していた軸体が上方に移動して先端部が頂壁の注出口および頂板の挿通口に挿通した状態となる。またさらに同時にこの軸体の上方への移動により中栓体の通孔を閉状態とする。
そして、再度倒立状態とすると、定量液室内の内容液が注出口の周縁部、間隙通路を経て吐出弁体の頂板に形成された吐出孔に進入可能となる。そしてこの状態で吐出弁体を頭部等の被塗布面に接触させて、さらに被塗布面に押し付けると、吐出弁体の頂板が下方に押し付け状に変形し、間隙通路内にある内容液が加圧状態となって、吐出孔から内容液を吐出する。すなわち、被塗布面への押し付け力を手で調整することにより内容液の吐出速度、また1回の押し付けによる吐出量を微妙に調整することが可能となる。(なおここで上、下の位置関係は注出容器の正立状態を基準にして記載する。以下の記載においても同様である。)
また、この押し付け状態を解除すると、頂板は弾性復元力により元の位置に戻り、再び間隙通路に内容液が進入し、何回も続けて押し付けを繰り返すことができ、押し付け回数により一定箇所に所望の量の内容液を吐出することも可能となる。また薬液育毛剤等を使用する場合等には、タッピング状に押し付け操作をすばやく繰り返すことにより頭部にタッピングによる刺激を与えながら一定量の薬液を吐出させることができる。
なお、注出口周縁部および間隙流路の流路幅、吐出孔の大きさを比較的大きくしておけば、吐出弁体を頭部等の被塗布面に接触させるだけで、吐出孔から毛細管内の液が流出するように内容液を緩やかに流出させることも可能である。
また、頂板に突起物等の付設がなく、頂板と共に軸体を上下動することが可能な場合には、頂板と共に軸体が上方付勢するスプリングの反発力に抗して下降し、また反発力により元の状態に戻るので、このスプリングの弾性変形を利用して押し付け力をより容易に調整することができ、内容液の吐出量をより微妙に調整することが可能となる。
またスプリングの弾性変形を利用して、心地の良い押し付け力をよりすばやく繰り返して頭部に付加することができ、頭皮等のマッサージ効果をより向上させることが可能となる。
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、吐出弁体の頂板の吐出孔の開口縁から、内部にこの吐出孔から先端開口部に至る吐出通路を形成した尖塔突片を突設したこと、にある。
請求項2記載の上記構成により、突設した尖塔突片により、たとえば頭部に吐出する場合には、地肌に、より直接的に育毛剤等を吐出できると共に、尖った先端で地肌に刺激を与えながら吐出することが可能となる。
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、キャップ本体の頂壁の上面に液溜りを凹状に形成したこと、にある。
請求項3記載の上記構成により、液溜りの大きさにより頂壁と頂板の間に保持できる内容液の量を調整することができ、1回の押し付け操作による吐出量を調整できる。
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、
中栓体を、底壁から周壁下部にかけての部分に通孔を形成した中筒片を有し、この中筒片の外周面の通孔形成部より上位の高さ位置に外鍔状に周設したフランジ片を設け、フランジ片を介して壜体の口部に密に嵌合してこの口部を覆う形状とすること、
キャップ本体を、壜体の口部に外嵌する組付き筒の上端から、中央部に注出口を形成した頂壁を有する有頂筒状の外装筒を立設した形状とすること、
中筒片の上部周壁と外装筒の間にフランジ片を底部とした有底筒状の定量液室を形成すること、
にある。
請求項4記載の上記構成は、定量液室の形成する具体的な構成であり、軸体の弁片の作用と協働させて単純な構成で定量液室を形成できるものである。
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、中栓体の中央部から支持軸体を起立設し、この支持軸体に上方付勢された状態で昇降可能に下端部を外嵌させて有頂筒状の軸体を起立配設し、この軸体に中栓体の通孔を開閉するための弁片を付設すること、にある。
上記請求項5記載の構成は、軸体の起立配設方法および中栓体の通孔を開閉する手段の具体的な構成であり、単純な構成で軸体の起立姿勢を保持しながら、オーバーキャップの栓片との協働により通孔を容易に開閉することが可能となる。
請求項6記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、キャップ本体を透明、若しくは半透明性の合成樹脂製としたこと、にある。
請求項6記載の上記構成により、定量液室内の内容液の量を外から確認しながら使用することができ、使用者に安心感を与えることができる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、被塗布面への押し付け力を調整することにより1回の押し付けによる吐出量を微妙に調整できる。また、押し付け状態を解除すると、頂板は弾性復元力により元の位置に戻るので、何回も続けて押し付けを繰り返すことができ、押し付け回数により一定箇所に所望の量の内容液を吐出することも可能となる。
また、特に育毛剤等を使用する場合には、タッピング状に押し付け操作をすばやく繰り返すことにより、頭部にタッピングによる刺激を与えながら一定量の薬液を吐出させることができる。
また、頂板と共に軸体を上下動することが可能な場合には、スプリングの弾性変形を利用して押し付け力をより容易に調整することができ、内容液の吐出量をより微妙に調整することができると共に、心地の良い押し付け力をよりすばやく繰り返して頭部に付加することができ、頭皮等のマッサージ効果をより向上させることが可能となる。
請求項2記載の発明にあっては、特には育毛等の使用に有効であり、尖塔突片により、地肌により直接的に育毛剤等を吐出できると共に、尖った先端で地肌に刺激を与えながら同時に内容液を吐出することが可能となる。
請求項3記載の発明にあっては、キャップ本体の頂壁の上面に液溜りを凹状に形成することにより、液溜りの大きさにより頂壁と頂板の間に保持できる内容液の量を調整することができ、1回の押し付けによる吐出量を調整できる。
請求項4記載の発明にあっては、定量液室の形成する具体的な構成であり、軸体の弁片の作用と協働させて単純な構成で定量液室を形成できる。
請求項5記載の発明にあっては、軸体の起立配設方法および中栓体の通孔を開閉する手段の具体的な構成であり、単純な構成で軸体の起立姿勢を保持しながら、オーバーキャップの栓片との協働により通孔を容易に開閉することができる。
請求項6記載の発明にあっては、キャップ本体を透明、若しくは半透明性の樹脂で成形することにより、定量液室での内容液の量を外から確認することことができ、使用者に安心感を与えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図4は本発明の定量注出キャップの第1実施例を示すものであり、定量注出キャップを壜体1の口部2に嵌合組み付きさせて示したものである。(以下この壜体と定量注出キャップの組み合わせ物を注出容器と記す。)
本発明に係る定量注出キャップは、壜体1の口部2に密に嵌着する中栓体21と、中栓体21を覆って口部2に外嵌する有頂筒状のキャップ本体11と、キャップ本体11の上端部に密に嵌着する吐出弁体41と、中栓体21に昇降可能に配設される軸体31と、そしてオーバーキャップ51の主として5つの部材から構成される。
中栓体21は中央部から支持軸体23を起立設した底壁を有する有底円筒状の中筒片22を有し、この中筒片22の周壁から底壁にかけての部分に複数の通孔24が形成されており、注出容器を倒立状態にするとこの通孔24を通って、壜体1内に収納される内容液Lの一部が中栓体21の上方に移動する。
またこの中筒片22の外周面の前記通孔24の形成部より上位の高さ位置、本実施例では略中央高さ位置には、外鍔状に周設したフランジ片25が付設されており、中栓体21は、このフランジ片25の外周縁に付設した嵌合部26を壜体1の口部2上端面と後述するキャップ本体11の嵌入短筒片18により挟持された状態で、口部2の開口部を覆う。
また、支持軸体23は有頂筒状であり、段部23aを介して頂部から縮径した先端軸23bが起立設している。
キャップ本体11は透明性の合成樹脂製であり、壜体1の口部2の係止周条3に係止して口部2に外嵌組み付きする組付き筒12の上端から、肩部17を介して有頂筒状の外装筒13を立設した形状であり、外装筒13の頂壁14の中央部には注出口15が形成され、またこの頂壁14の上面には凹状に複数の液溜り16が形成されている。また上端部には後述するヒンジキャップ52が組み付き固定される。嵌合周条19が周設されている。
また肩部17からは嵌入短筒片18が垂下設されており、この嵌入短筒片18が中栓体21の嵌合部26に嵌入してキャップ本体11と中栓体21が密に組み付き、中栓体21の中筒片22の周壁上部と外装筒13の間にフランジ片25を底部とした有底筒状の定量液室Mを形成する。なお、本実施例では定量液室Mの内容液Lの量を外部から確認できるようにキャップ本体11に透明性の合成樹脂を使用しているが、透明性樹脂を使用するか不透明性の樹脂を使用するかは、外観等も考慮して目的に応じて選択できるものである。
軟質材料製の吐出弁体41は有頂短筒状であり、嵌着筒42を外装筒13の上端部に密に外嵌して組み付きする。頂板43の中央部にはキャップ本体11の注出口15と同軸心状に略同径の挿通口44が形成されており、また複数の吐出孔45が貫通形成している。そして頂板43はキャップ本体11の頂壁14との間に内容液の通路となる間隙通路Pを形成した状態でこの頂壁14を覆う(図2参照)。
なお、吐出弁体41に使用する軟質材料としては、たとえば各種ゴム材料、ポリオレフィン系、ポリエステル系エラストマー等の軟質材料等を使用することができる。
本実施例ではオーバーキャップ51としてヒンジ部55を有するヒンジキャップ52を使用しており、頂部である蓋体56の中央部には押圧段部54を周設した円筒状の栓片53が垂下設されている。この栓片53は、蓋をした状態で挿通口44と注出口15に挿通し、押圧段部54が軟質材料製の頂板43を頂壁15に押し付けて密接状態として、間隙通路Pを閉状態とし、頂板43の挿通口44を液密状態とすると共に、後述する軸体31の先端部32の上端面に当接する。
軸体31は有頂円筒状であり、その頂部には当接段部33を形成して、円柱状の先端部32が起立設されている。この当接段部33から先端部32にかけての部分には内容液Lの通路となる縦溝35が複数形成されている。また、この軸体31の外周面にはテーパー外鍔周片状の弁片34が周設されている。
この軸体31は、スプリングSにより上方に付勢された状態で昇降可能に、その下端部を中栓体21の支持軸体23に外嵌させて起立配設されるが、スプリングSはその下端部を支持軸体23の先端軸23bに外嵌すると共に、支持軸体23の段部23aと軸体31の頂部にその上下両端面を当接させて、その姿勢と軸体31への付勢状態を保持している。
上記詳述した構成の主として5つの部材から構成される本実施例の定量注出キャップを壜体1に取り付けた注出容器の使用の一形態を説明する。
まずヒンジキャップ52の蓋体56で蓋をした状態では、ヒンジキャップ52の栓片53の下端面が軸体31の先端部32の上端面に当接すると共に、軸体31の弁片34の周先端は通孔24の形成部に位置して、中筒片22に内接している。この状態で注出容器を倒立させて、壜体1胴部4内の内容液Lを通孔24を通してキャップ本体11内に流入させ、再び正立状態とすると図1に示されるように定量液室Mに内容液Lが充満した状態となる。
次に、蓋体56を外すと(図2参照)、栓片53が注出口15と挿通口44から抜け出すに連れて吐出弁体41の頂板43が上方に弾性的に復元して頂壁14との密接状態が解消して間隙通路Pが開状態となる。また同時に軸体31がスプリングSの反発力により上昇して、先端部33が注出口15と挿通口44に挿通する。この際、軸筒本体31の上昇限界は当接段部33の頂壁14への当接によって決められるが、本実施例では先端部33の上端面を吐出弁体41の頂板43の上面と一致させている。なお、この先端部33の位置は使用目的によってはたとえば頂壁14から突出させることもできる。
また、軸体31の上昇により中筒片22に内接する弁片34の周先端が中筒片22の通孔24を形成した部分より上位に位置して、通孔24を閉状態として、倒立状態における壜体1からキャップ本体11内への内容液Lの流入を止める。
次に、再度倒立状態とすると、定量液室内Mの内容液Lが注出口15の周縁部および縦溝35、間隙通路Pを経て、吐出弁体41の頂板43に形成された吐出孔45に進入し、さらに吐出弁体41と頭部等の被塗布面Hとの接触により、吐出孔45から毛細管内の液が流出するように内容液Lが緩やかに流出する。この内容液Lの流出速度は主として液の粘度、定量液量、注出口15周縁部、縦溝35および間隙流路の流路幅、吐出孔45の大きさにより決められる。
そして上記被塗布面Hへの接触状態から、手で注出容器を被塗布面Hに押し付けると、軸体31がスプリングSの反発力に抗して下降すると共に、頂板43が頂壁14に押し付けられ、間隙通路Pおよび液溜り16内にある内容液Lを加圧状態として、吐出孔45からの吐出速度を速めることが可能となる。すなわち、被塗布面Hへの押し付け力を手で調整することにより内容液Lの吐出速度、また1回の押し付けによる吐出量を微妙に調整して無駄なく使用することが可能となる。(図4参照)
この押し付け状態を解除すると、軸体31がスプリングSにより、また頂板43は弾性的な回復力により、元の位置に戻り、再び間隙通路Pに内容液Lが吸引される様に進入する。このようにして何回も続けて押し付け操作を繰り返すことができ、押し付け回数により被塗布面Hの一定箇所に所望の量の内容液を吐出することも可能となる。
さらには、上記のように押し付け操作を繰り返しできるので、タッピング状に(叩くようにして)スプリングSの弾性変形を利用して心地の良い押し付け力をすばやく繰り返して頭部に付加することができ、頭皮等にマッサージ効果を付与することができる。
なお、たとえば吐出孔45の口径等の設定により、単に注出容器を倒立姿勢とした状態では内容液Lがほとんど流出しないようにすることもでき、倒立状態のまま被塗布面Hから離して吐出部位を変更しても、内容液Lの無駄な流出をなくすことができ、複数部位への塗布操作が容易であり、また経済的でもある。
図5〜図7は本発明の注出キャップの第2実施例を示すものであり、定量注出キャップを壜体1の口部2に嵌合組み付きさせた状態を示す。第1実施例の定量注出キャップ同様、中栓体21と、キャップ本体11と、吐出弁体41と、軸体31と、そしてオーバーキャップ51の主として5つの部材から構成される。オーバーキャップ51はヒンジタイプではなく、取り外して使用するタイプのものである。
この第2実施例の特徴は吐出弁体41の形状にあり、頂板43の左右2箇所に吐出孔45の開口縁から、内部に吐出孔45から先端開口部に至る吐出通路47を形成した尖塔突片46を突設した形状としている。
この尖塔突片46により、たとえば育毛剤等を使用する際には、毛髪に邪魔されることなく尖った先端で地肌に、刺激を付えながら、直接的に内容液を吐出できる。
本第2実施例では尖塔突片46が頂板43から突出した形状であるので、押し付け操作による軸体31の上下動はないが、頂板14の弾性力によりこの頂板14を上下動させることができ、第1実施例同様、吐出量の調整ができる。また目的に拠っては軸体31の先端部32の先端を尖塔状にして尖塔突片46と同様に突出させて、スプリングSの弾性変形を押し付け操作に利用することも可能である。
本発明の定量注出キャップは、被塗布面への押し付ける力により内容液の吐出量を微妙に調整しながら被塗布面の一定箇所に所望の量を無駄なく吐出せしめることができ、さらには押し付け操作を連続的に繰り返しできるのでマッサージ効果も発揮せしめることができ、特には高価な薬用育毛剤等の用途における使用の展開が期待される。
本発明の定量注出キャップの第1実施例を壜体に組み付けた状態を示す半縦断側面図である。 図1においてオーバーキャップを取り外した状態を示す半縦断側面図である。 図1の定量注出キャップの使用状態を示す半縦断側面図である。 図3において、被塗布面に押し付けた状態を示す半縦断側面図である。 本発明の定量注出キャップの第2実施例を壜体に組み付けた状態を示す半縦断側面図である。 図5においてオーバーキャップを取り外した状態を示す半縦断側面図である。 図5の定量注出キャップの使用状態を示す半縦断側面図である。
符号の説明
1 ;壜体
2 ;口部
3 ;係止周条
4 ;胴部
11;キャップ本体
12;組付き筒
13;外装筒
14;頂壁
15;注出口
16;液溜り
17;肩部
18;嵌入短筒片
19;嵌合周条
21;中栓体
22;中筒片
23;支持軸体
23a;段部
23b;先端軸
24;通孔
25;フランジ片
26;嵌合部
31;軸体
32;先端部
33;当接段部
34;弁片
35;縦溝
41;吐出弁体
42;嵌着筒
43;頂板
44;挿通口
45;吐出孔
46;尖塔突片
47;吐出通路
51;オーバーキャップ
52;ヒンジキャップ
53;栓片
54;押圧段部
55;ヒンジ部
56;蓋体
S ;スプリング
P ;間隙通路
L ;内容液
M ;定量液室
H ;被塗布面

Claims (6)

  1. 壜体(1)の口部(2)の開口部を覆うと共に、内容液(L)通過のための通孔(24)が形成された中栓体(21)と、中央部に注出口(15)を形成した頂壁(14)を有し、前記中栓体(21)を密に覆って前記口部(2)に外嵌し、内部に定量液室(M)が配設される有頂筒状のキャップ本体(11)と、中央部に挿通口(44)を形成すると共に吐出孔(45)を貫通形成した頂板(43)を有し、前記キャップ本体(11)の上端部に密に嵌合し、前記頂壁(14)との間に間隙通路(P)を形成した状態で該頂壁(14)を覆う軟質材料製の有頂短筒状吐出弁体(41)と、頂部に、前記吐出弁体(41)の頂板(43)を前記頂壁(14)上面に密接させて間隙通路(P)を閉状態とする栓片(53)を垂下設したオーバーキャップ(51)と、中栓体(21)の中央部に、スプリング(S)により上方付勢され、先端部(32)を前記栓片(53)に当接した状態で昇降可能に起立配設される軸体(31)とを有し、前記オーバーキャップ(51)を取り外ずした状態で、前記頂板(43)が弾性的に復元し、頂壁(14)との密接状態が解消して間隙通路(P)を開状態とすると共に、前記軸体(31)が上昇して、該先端部(32)が前記注出口(15)と挿通口(44)に挿通すると共に前記中栓体(21)の通孔(24)を閉状態とし、倒立状態において、前記定量液室(M)内の内容液(L)の、前記注出口(15)周縁部から間隙通路(P)および吐出孔(45)への進入を可能に構成した定量注出キャップ。
  2. 吐出弁体(41)の頂板(43)の吐出孔(45)の開口縁から、内部に該吐出孔(45)から先端開口部に至る吐出通路(47)を形成した尖塔突片(46)を突設したことを特徴とする請求項1記載の定量注出キャップ。
  3. キャップ本体(11)の頂壁(14)の上面に液溜り(16)を凹状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の定量注出キャップ。
  4. 中栓体(21)を、底壁から周壁下部にかけての部分に通孔(24)を形成した中筒片(22)を有し、該中筒片(22)の外周面の前記通孔(24)形成部より上位の高さ位置に外鍔状に周設したフランジ片(25)を設け、該フランジ片(25)を介して壜体(1)の口部(2)に密に嵌合して該口部(2)を覆う形状とし、キャップ本体(11)を、壜体(1)の口部(2)に外嵌する組付き筒(12)の上端から、中央部に注出口(15)を形成した頂壁(14)を有する有頂筒状の外装筒(13)を立設した形状とし、前記中筒片(22)の上部周壁と前記外装筒(13)の間にフランジ片(25)を底部とした有底筒状の定量液室(M)を形成する構成とした請求項1、2または3記載の定量注出キャップ。
  5. 中栓体(21)の中央部から支持軸体(23)を起立設し、該支持軸体(23)に上方付勢された状態で昇降可能に下端部を外嵌させて有頂筒状の軸体(31)を起立配設し、該軸体(31)に中栓体(21)の通孔(24)を開閉するための弁片(34)を付設したことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の定量注出キャップ。
  6. キャップ本体(11)を透明、若しくは半透明性の合成樹脂製としたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の定量注出キャップ。
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