JP2014046950A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体11と、口部11aに装着され、容器軸O方向に沿う容器本体11の内側に向けて開口する内開口27が配設された中栓12と、内開口27を閉塞し、前記内側に向けて弾性変形可能または弾性変位可能な栓体13と、中栓12との間に計量室29を画成し、容器軸O方向に沿う容器本体11の外側に向けて開口する外開口35が配設された外部材14と、外開口35を閉塞し、かつ弾性変形することで吐出口が形成される吐出膜部材15と、吐出膜部材15を開閉可能に覆うキャップ16と、を備え、キャップ16には、吐出膜部材15に容器軸O方向に挿通され、栓体13を、前記内側に向けて押圧して弾性変形または弾性変位させる押圧体36が突設され、押圧体36が栓体13を押圧して弾性変形または弾性変位させた状態で、容器本体11内と計量室29とが連通する。
【選択図】図1
Description
この吐出容器は、容器本体と、中栓と、計量筒部材と、軸部と、弁部材と、キャップと、を備えている。中栓は、容器本体の口部を閉塞している。計量筒部材は、有頂筒状に形成され、中栓および口部に装着されている。軸部は、中栓に形成された透孔に挿通されるように、中栓と一体に形成されている。弁部材は、計量筒部材に形成された挿通孔に挿通されている。弁部材は、軸部によって案内されるように構成されている。キャップは、口部に着脱自在に装着されている。キャップには、弁部材に形成された係合部に係止される被係合部が形成されている。
この吐出容器では、キャップを口部から離脱させるときに、係合部が被係合部に係止することで、弁部材が、前記軸部によって案内されながらキャップとともに前記軸方向に沿う容器本体の外側に変位する。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて開口する内開口が配設された中栓と、前記内開口を閉塞し、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて弾性変形可能または弾性変位可能な栓体と、前記中栓および前記栓体を覆うとともに前記中栓との間に計量室を画成し、容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて開口する外開口が配設された外部材と、前記外開口を閉塞し、かつ弾性変形することで、前記計量室内の内容物が通過可能な吐出口が形成される吐出膜部材と、前記吐出膜部材を開閉可能に覆うキャップと、を備え、前記キャップには、前記吐出膜部材に容器軸方向に挿通され、前記栓体を、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて押圧して弾性変形または弾性変位させる押圧体が突設され、前記栓体および前記押圧体は、前記押圧体が前記栓体を押圧して弾性変形または弾性変位させた状態で、前記容器本体内と前記計量室とを連通するように構成されていることを特徴とする。
その後、キャップを操作して吐出膜部材を外部に開放し、押圧体を吐出膜部材から引き抜いて押圧体による栓体の押圧を解除すると、栓体が復元変形または復元変位することで、容器本体内と計量室との連通が遮断される。これにより、計量室内で内容物が計量される。
そして、吐出膜部材を例えば頭皮など、内容物の被供給箇所に押し当てて弾性変形させると、吐出膜部材に吐出口が形成され、この吐出口を通して計量室内の内容物が被供給箇所に吐出されて供給される。
また吐出膜部材を、内容物の被供給箇所に押し当てて弾性変形させ、計量室内の内容物を、吐出口を通して被供給箇所に吐出するので、吐出膜部材を被供給箇所に押し当てる力を調整して吐出口の大きさを調節することで、1回の吐出あたりに被供給箇所に供給される内容物の供給量を調整することが可能になり、操作性をより向上させることができる。
また、吐出膜部材に前記吐出スリットが設けられているので、例えば押圧体を、この押圧体により吐出膜部材を吐出スリットが拡開するように弾性変形させながら、この吐出膜部材に挿通すること等ができる。これにより、キャップを一層スムーズに操作することが可能になり、操作性をより一層向上させることができる。
このように、この吐出容器によれば、中栓に前記貯留凹部が配設されているので、吐出容器を反転姿勢にした後、正立姿勢にした状態でキャップを操作しても、内容物を確実に計量することができる。したがって、容器本体内の内容物を計量するときに、吐出容器を正立姿勢にした状態でもキャップを操作することが可能になり、操作性を一層向上させることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出容器を説明する。
図1に示すように、吐出容器10は、容器本体11と、中栓12と、栓体13と、外部材14と、吐出膜部材15と、キャップ16と、を備えている。吐出容器10は、容器本体11内に収容された内容物Aを計量して吐出する。内容物Aとしては、例えば液体などが挙げられる。
第1固定リング19は、垂下筒部25内に嵌合されている。第1固定リング19には、容器軸Oと同軸に配置された環状の第1突条部19aが形成されている。第1突条部19aは、第1固定リング19から上方に向けて突設されている。
栓体基部13aは、内筒部22内に挿通されている。なお図示の例では、栓体基部13aの外周面と内筒部22の内周面との間には第1環状隙間が設けられているが、この第1環状隙間はなくてもよい。
外部材本体30は、容器軸Oと同軸に配置されている。外部材本体30は、大径部32、中径部33および小径部34が、下方から上方に向けてこの順に連設された3段筒状に形成されている。大径部32は、立ち上がり筒部23に外嵌されている。中径部33は立ち上がり筒部23よりも小径である。大径部32と中径部33とを連結する連結段部は、立ち上がり筒部23の開口端縁の上方に位置しており、この連結段部には、立ち上がり筒部23内に液密に嵌合するシール筒部が、下方に向けて延設されている。
前記外部材14には、容器軸O方向に沿う容器本体11の外側に向けて開口し、計量室29内に連通する外開口35が配設されている。外開口35は、第2固定リング31内とされ、容器軸Oと同軸に配置されている。
第2固定フランジ部15bは、小径部34と第2固定リング31との間に容器軸O方向に挟み込まれている。第2固定フランジ部15bには、前記第2突条部が嵌合する環状の凹溝部が形成されている。
キャップ16には、吐出膜部材15に容器軸O方向に挿通され、栓体13を、下方に向けて押圧して弾性変形させる押圧体36が突設されている。押圧体36は、キャップ16と一体に形成されている。押圧体36は、キャップ16の頂壁部から下方に向けて延設されており、容器軸O上に配置されている。
また本実施形態では、吐出膜部材15を、容器軸O方向に沿う容器本体11の内側に、被供給箇所と外部材14とが当接するまで弾性変形させることで、吐出操作ごとに吐出膜部材15の弾性変形量がばらつくのを抑えることもできる。これにより、1回の吐出あたりの内容物Aの供給量を同等に調整することも可能になり、安定した吐出操作を行うことができる。なお、このときの内容物Aの吐出量は、例えば、吐出膜部材15の外部材14に対する突出量を適宜設定すること等により、変更することができる。
なお本実施形態では、押圧体36は前記平面視において十字状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えば押圧体は、板状部が周方向に互いに同等の間隔をあけて3つ配置されてなる構成であってもよく、5つ以上配置されてなる構成であってもよい。
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出容器を、図9および図10を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
また、押圧体36に前記第1連通路53が設けられているので、容器本体11内と計量室29とを押圧体36内を通して確実に連通し、内容物Aの流通面積を確保することができる。これにより、例えば計量室29内が内容物で満たされた反転姿勢の吐出容器50を正立姿勢にするときに、計量室29内の過剰な内容物Aを速やかに容器本体11内に流入させること等が可能になり、内容物Aを円滑に計量して操作性をさらに向上させることができる。
また前記連通孔51はなくてもよい。この場合、押圧体が栓体を押圧して弾性変形させた状態で、容器本体内と計量室とが、第2連通路のみを通して連通されてもよい。
例えば、シール部37および貯留凹部28はなくてもよい。貯留凹部28がない場合、吐出容器を反転姿勢として計量室内に内容物が流入された後、吐出容器を正立姿勢にせず反転姿勢としたまま、キャップを口部から離脱させてもよい。
さらにキャップは、容器本体の口部、中栓または外部材にヒンジ部を介して連結されていてもよい。つまりキャップを、吐出膜部材を開閉可能に覆う他の構成に適宜変更してもよく、さらにキャップとあわせて、例えば押圧体の形状、大きさ、材質なども適宜変更してもよい。
さらに前記実施形態では、第2固定リング31が外部材本体30内に嵌合されているものとしたが、これに限られず、例えば第2固定リング31と外部材本体とが一体に形成されていてもよい。
さらに前記実施形態では、吐出膜部材15は、有頂筒状の吐出膜基部15aを備えているものとしたが、これに限られない。例えば、吐出膜基部が有頂筒状でなく平板状に形成されていてもよい。
さらにまた、挿通スリット13sおよび吐出スリット15sの平面視形状は前記実施形態に示したものに限られず、適宜変更してもよい。
11 容器本体
11a 口部
12 中栓
13 栓体
13s 挿通スリット
14 外部材
15 吐出膜部材
15s 吐出スリット
16 キャップ
27 内開口
28 貯留凹部
29 計量室
35 外開口
36 押圧体
37 シール部
O 容器軸
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて開口する内開口が配設された中栓と、
前記内開口を閉塞し、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて弾性変形可能または弾性変位可能な栓体と、
前記中栓および前記栓体を覆うとともに前記中栓との間に計量室を画成し、容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて開口する外開口が配設された外部材と、
前記外開口を閉塞し、かつ弾性変形することで、前記計量室内の内容物が通過可能な吐出口が形成される吐出膜部材と、
前記吐出膜部材を開閉可能に覆うキャップと、を備え、
前記キャップには、前記吐出膜部材に容器軸方向に挿通され、前記栓体を、容器軸方向に沿う容器本体の内側に向けて押圧して弾性変形または弾性変位させる押圧体が突設され、
前記栓体および前記押圧体は、前記押圧体が前記栓体を押圧して弾性変形または弾性変位させた状態で、前記容器本体内と前記計量室とを連通するように構成されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1記載の吐出容器であって、
前記吐出膜部材には、この吐出膜部材が弾性変形させられたときに拡開させられることで前記吐出口を形成する吐出スリットが設けられていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1または2に記載の吐出容器であって、
前記栓体は、挿通スリットが設けられた弾性変形可能な膜状に形成され、
前記押圧体は、前記栓体を押圧して前記挿通スリットが拡開するように弾性変形させながら、この栓体に容器軸方向に挿通されることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記中栓には、容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて開口して前記計量室の一部を構成する貯留凹部が配設されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記キャップには、前記押圧体を径方向の外側から囲繞し、前記外部材に周方向の全周にわたって液密に当接するシール部が設けられていることを特徴とする吐出容器。
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