JP2016068853A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】導風の流量を確保しつつフロントカウルの小型化が達成できる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
【解決手段】縦長スクリーン23の高さ方向中央より下に車両前後に貫通する開口27を有している。第1走行風55は、スクリーン23の開口27を通過する。この第1走行風55は、直後にガイド部材46で向きが変えられ、スクリーン23の背面に沿って上昇する。これで、スクリーン23背面の負圧が補正される。
【効果】開口をフロントカウルではなく、スクリーンに設けたので、フロントカウルは幅を広くする必要が無くなり、小型化が可能となる。スクリーンは縦長スクリーンとしたので、開口を縦長にすることができ、開口面積を確保することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、フロント構造に改良を加えた鞍乗り型車両に関する。
鞍乗り型車両には、車体をカウルで覆っているものがある。カウルで走行風の流れを円滑化することで走行性を高めることができる。車体の前部を覆うカウルはフロントカウルと呼ばれる。このフロントカウルの形状や構造は各種のものが提案されてきた(例えば、特許文献1(図1、図15)参照。)。
特許文献1の図1に示される車両(10)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)は、フロントカウル(21)を備えており、このフロントカウル(21)は中央上部に導風口(32a)を有する。
特許文献1の図15に示されるように、導風口(32a)から流入した風(Fw)は、スクリーン(31)の背面に沿って矢印(Rw)のように流れる。矢印(Rw)の流れで、スクリーン(31)背面の負圧を補正することできる。
負圧補正作用を強化する必要があれば、導風口(32a)の開口面積を大きくし、導風の流量を増加することが、有効である。
特許文献1の図1から明らかなように、導風口(32a)を大きくすると、フロントカウル(21)の幅を増加して、剛性を維持する必要がある。すると、フロントカウル(21)が大型化し、重量が増加する。
しかし、車両の小型、軽量化が求められる中、フロントカウルの大型化や重量増加は好ましくない。
そこで、導風の流量を確保しつつフロントカウルの小型化が達成できる鞍乗り型車両が求められる。
特許第4153174号公報
本発明は、導風の流量を確保しつつフロントカウルの小型化が達成できる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ヘッドパイプを有する車体フレームと、前記ヘッドパイプの下方に配置される前輪懸架装置と、前記ヘッドパイプの上方に配置され前記前輪懸架装置を操舵するハンドルと、前記車体フレームに支持され前記前輪懸架装置の上部及び前記ハンドルを車両前方から覆うフロントカウルと、前記車体フレームにスクリーンステイを介して支持され前記フロントカウルの上方に配置されるスクリーンとを備えている鞍乗り型車両において、
前記スクリーンは、車幅方向の寸法より縦寸法が大きな縦長スクリーンであり、縦長スクリーンの高さ方向中央より下に車両前後に貫通する開口を有し、この開口の後方に前記開口から流入した第1走行風を前記スクリーンの背面に沿って流すガイド部材を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、スクリーンステイに、ガイド部材を挟むと共に第1走行風が車幅方向に拡散することを抑制する左右のサイドガイド面が備えられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、スクリーンは、車両側面視で、下部よりも上部が車両後方に位置するように斜めに取付けられ、水平線に対する取付角度が45°〜80°の範囲に設定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、スクリーンは、高さ方向中央より下部が車幅方向内側に凹むように、開口の左右側方に、左右の切欠き部を有し、フロントカウルに、車両後方へ延びると共に切欠き部と所定の間隔を保つ内壁ガイド面が設けられ、切欠き部と内壁ガイド面との間で、第2走行風を導入するようにしたことを特徴とする。
請求項5に係る発明では、切欠き部は、上部に車幅方向外側に向かって上昇するように傾く傾斜辺を有し、フロントカウルは、傾斜辺の後方位置に、傾斜辺に略平行な稜線に沿って車両後方へ折り曲げられ傾斜片を有し、傾斜辺に沿って流れる第3走行風が傾斜片により車幅中央に向かうようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、開口をフロントカウルではなく、スクリーンに設けたので、フロントカウルは幅を広くする必要が無くなり、小型化が可能となる。スクリーンは縦長スクリーンとしたので、開口を縦長にすることができ、開口面積を確保することができる。第1走行風はガイド部材でスクリーンの背面に沿って流れるようにする。これで、スクリーン背面の負圧発生が抑制される。
よって、本発明により、導風(第1走行風)の流量を確保しつつフロントカウルの小型化が達成できる鞍乗り型車両が提供される。
請求項2に係る発明では、第1走行風は、開口の後方に配置された左右のガイド面で案内され、車幅方向へ拡散することが抑制される。よって、第1走行風を無駄なく、スクリーンの背面に沿わせることができる。左右のガイド面を設けたことにより、有効な導風が増加するため、開口面積を減少することも可能となる。
請求項3に係る発明では、スクリーンは、車両側面視で、下部よりも上部が車両後方に位置するように斜めに取付けられ、水平線に対する取付角度が45°〜80°の範囲に設定されている。スクリーンが立った状態で取付けられるため、小さなスクリーンであっても所定の風防作用を発揮することができる。スクリーンが小さければ、スクリーンの軽量化が図れる。
請求項4に係る発明では、スクリーンは、開口の左右側方に左右の切欠き部を有し、フロントカウルに、車両後方へ延びると共に切欠き部と所定の間隔を保つ内壁ガイド面が設けられ、切欠き部と内壁ガイド面との間で、第2走行風を導入する。第2走行風は、車両前後に延びる内壁ガイド面で案内されるため、車幅方向に曲がることなく、車両後方へ向かう。結果、第2走行風がスクリーンの背面に巻き込まれる心配はない。
請求項5に係る発明では、切欠き部は、上部に車幅方向外側に向かって上昇するように傾く傾斜辺を有し、フロントカウルは、傾斜辺の後方位置に、傾斜辺に略平行な稜線に沿って車両後方へ折り曲げられ傾斜片を有する。傾斜辺に沿って流れる第3走行風が傾斜片により車幅中央に向かう。第1走行風の一部が車幅方向に逃げようとしても、第3走行風でそれを抑制する。
第1走行風と第3走行風が合わさって、スクリーン背面の負圧補正を強化する。
鞍乗り型車両の左側面図である。 鞍乗り型車両の正面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 走行風の流れを説明する斜視図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、鞍乗り型車両10は、車体フレーム11の前部に転舵可能に取付けられた前輪懸架装置12と、この前輪懸架装置12の下部に回転自在に取付けられた前輪13と、前輪懸架装置12の上部に取付けられた操向用のハンドル14と、このハンドル14の下方に配置され車体フレーム11で支えられる燃料タンク15、この燃料タンク15の後方に配置されるシート16と、燃料タンク15の下方に配置され車体フレーム11で支えられるエンジン17と、車体フレーム11から後方へ延びるスイングアーム18と、このスイングアーム18に回転自在に取付けられた後輪19と、燃料タンク15の前方に前輪懸架装置12を囲うように配置されたフロントカウル22と、このフロントカウル22の上部に取付けられたスクリーン23と、フロントカウル22の前部の取付けられたヘッドライト24とを備え、シート16に跨って上体を起こして乗る形態の車両である。
スクリーン23は、車両側面視で、下部よりも上部が車両後方に位置するように斜めに取付けられ、水平線に対する取付角度θが45°〜80°の範囲に設定されている。
θが45°以上にすることで、スクリーン23の前後長を短くして軽量化しつつ防風性能を良好にすることができる。また、θが80°以下とすることでスクリーン23が走行風をせき止め過ぎることを抑制する。よって、θは45°〜80°とし、更に好ましくは60°程度に設定する。
スクリーン23が立った状態で取付けられるため、小さなスクリーンであっても所定の風防作用を発揮することができる。スクリーンが小さければ、スクリーンの軽量化が図れる。
図2に示すように、フロントカウル22の上部にスクリーン23が配置されている。このスクリーン23は、スクリーンステイ26で支持される。スクリーン23は、車幅方向の寸法Wより縦寸法Hが大きな縦長スクリーンであり、縦長スクリーンの高さ方向中央より下に車両前後(図面表裏方向)に貫通する開口27を有している。さらに、スクリーン23は、高さ方向中央より下部が車幅方向内側に凹むように、開口27の左右側方に、左右の切欠き部28L、28R(Lは左、Rは右を示す添え字。以下同じ)を有している。
フロントカウル22は、車幅方向中央にヘッドライト24を備え、このヘッドライト24の左右側方に、前方に開いた開口からなる導入口29L、29Rを有し、上部に左右の方向指示灯31L、31R及び方向指示灯31L、31Rを支持する支柱部31L1、31R1を備えている。
この方向指示灯31L、31R、又は支柱部31L1、31R1は、車両正面視で、奥のナックルガード32L、32Rと重なっている。
導入口29L、29Rは、図1に示すように、ハンドル14より下に設けられ、且つ、図2に示すように、前輪懸架装置12の車幅方向外側に配置される。
図3に示すように、フロントカウル22は、フロント部材37の前方にミドル部材34を合わせて構成され、ミドル部材34に形成された導入口29L、29Rの後方に連続して延出する導風通路部49、49がフロント部材37に形成される。
車体フレーム11の前部に設けられるヘッドパイプ33からスクリーンステイ26が車両前方へ延びている。また、ヘッドパイプ33に前輪懸架装置12が転舵可能に取付けられている。ミドル部材34の内側にインナーカウル35が配置され、このインナーカウル35が、ヘッドパイプ33及び前輪懸架装置12を囲いつつ前輪懸架装置12の転舵を許容する転舵空間36を形成する。
ヘッドライト24は、LED光源を備え、フロント部材37に形成されたヘッドライト用開口を備えるヘッドライトカウル部37aから前方に露出する。フロント部材37のヘッドライトカウル部37aの外周に沿ってミドル部材34に開口34aが形成されている。
また、フロント部材37には、スクリーン23の背面に配置されるガイド部材(図4、符号46)を一体形成により備える。
フロント部材37の車幅方向外側位置にて、ミドル部材34に車両後方へ窪む凹部38、38を設け、凹部38、38に導入口29L、29Rが設けられている。なお、凹部38はフロントライトカウル部37aとミドル部材34の凹部の車幅方向外側とに接する接線39よりも車両後方へ窪んでいる。
旋回時には、ヘッドライト24に沿って流れる走行風は、接線39に沿って、矢印(1)、(1)のように円滑に流れる。一方、直進時には、車両前方からの走行風は、矢印(2)、(2)のように直接的に導入口29L、29Rへ流入する。
凹部38、38を設けたことで、旋回時に走行風が矢印(1)、(1)のように流れるため、旋回時に車両を倒し込んでいる時、倒し込み角度が変わっても、フロントカウル前面を流れる走行風による抵抗をほぼ一定にすることができる。結果、走行性能を良好に維持できる。
本実施例では、導入口29L、29Rに、内側へ且つ上へ傾斜するガイド壁41、41が繋がっている。走行風はガイド壁41、41により、車体中心へ且つ上方へ流すことができる。このようなガイド壁41、41はインナーカウル35に一体形成される。
ガイド壁41の内端41aは、導入口29Lの車幅方向内側の縁29aと同じか又は車体中心側へ延びている。結果、図2にて、導入口29L、29Rからガイド壁41、41が見えることとなる。すなわち、導入口29L、29Rを通して、内部(内部には配線や吸気ダクト44などが存在する。)が見えることはないため、外観性が高まる。
図3にて、ヘッドパイプ33の車両後方に、エアクリーナケース40が配置され、このエアクリーナケース40内にエンジンの吸気口42、43が配置される。インナーカウル35とフロントカウル22のミドル部材34との間に吸気ダクト44L、44Rが配置されており、走行風の一部が、フロントカウル22の下方から吸気ダクト44L、44Rを介してエアクリーナケース40内に導かれ、矢印(3)、(3)のように吸気口42、43に導かれる。
また、矢印(2)、(2)の走行風は、転舵空間36に至る。この転舵空間36は、少なくとも上面が開放されており、走行風(矢印(2)、(2))は、フロントカウル22の後方で且つ乗員の前方を上方(図面おもて側)へ流れる。より詳しくは、走行風(矢印(2))は、フロントカウル22の後方で且つ燃料タンク15の前方、すなわち、ハンドル14の前方を上方へ流れる。
フロントカウルの背後及びスクリーンの背後に発生する負圧により、フロントカウル及びスクリーンの車幅方向外側を流れる走行風が車幅方向内側に導かれることを、転舵空間のフロントフォークの外側に流れる導風で抑制することができる。
なお、吸気ダクト44L、44Rを省いて、インナーカウル35とミドル部材34との間に、エンジン用吸気を導入する吸気通路を設ける又は形成することは差し支えない。また、ヘッドライト24の後部に外気温センサ54を支持させ、導風通路部を流れる走行風の温度を測定する。これにより、常時新気が導入されるため、外気温の測温精度を高くすることができる。
図4に示すように、スクリーン23に開口27が設けられており、この開口27の車両後方位置に車両後方へ斜め上に立ち上がるガイド部材46が設けられている。この例では、開口27の車両後方にメータケース45が配置され、このメータケース45の前縁にガイド部材46の上端が載る、又は接続される。
また、スクリーン23を支えるスクリーンステイ26には、L字断面の部材を採用し、一方の面をスクリーン23と平行とし、他方の面を車両前後方向に延びるようにした。詳しくは、他方の面はサイドガイド面47L、47Rであり、ガイド部材46を挟むように配置される。
また、スクリーン23の切欠き部28L、28Rとミドル部材34との間に所定の間隔S、Sが保たれ、さらには、ミドル部材34に車両後方へ延びる内壁ガイド面48L、48Rが設けられている。
図5に示すように、スクリーン23の切欠き部28Lは、上部に車幅方向外側に向かって上昇するように傾く傾斜辺51を有する。また、ミドル部材34は、傾斜辺51の後方位置に、傾斜辺51に略平行な稜線52に沿って車両後方へ折り曲げられ傾斜片53を有している。切欠き部28Rについても同様である。
図6に示すように、開口27の背後にガイド部材46が設けられており、開口27から導入される走行風55がスクリーン23の背面に沿って上方へ流れる。開口27の上縁27aを通る水平線よりもガイド部材46の上端46aが上方に伸ばされており、車両正面視で開口27がガイド部材46にラップしている。すなわち、ガイド部材46と開口27とが前後方向で重なる。特に、開口27の高さ方向において、全体がガイド部材46に重なっている。
図7に示すように、傾斜片53で走行風57が曲げられ、スクリーン23の背面に沿って且つ車幅中心に向かって上昇する。
走行風55等の形態を図5に基づいて、詳しく説明する。
図5に示す第1走行風55は、スクリーン23の開口27を通過する。この第1走行風55は、直後にガイド部材46で向きが変えられ、スクリーン23の背面に沿って上昇する。これで、スクリーン23背面の負圧を補正する。
このときに、図4に示す左右のサイドガイド面47L、47Rが有効となる。すなわち、第1走行風はガイド部材46に当たった後、車幅方向への拡散をサイドガイド面47L、47Rで抑制する。
図5にて、第2走行風56が切欠き部28Lと内壁ガイド面(図4、符号48L)との間に導入される。図4に示すように、内壁ガイド面48L、48Rが車両後方へ延びているため、図5にて、第2走行風56はスクリーン23の背後に回り込むことなく、車両後方へ流出する。
図5にて、第3走行風57は、傾斜片53で走行風が曲げられ、スクリーン23の背面に沿って且つ車幅中心に向かって上昇する。図4に示すサイドガイド面47L、47Rで幅が制限された第1走行風55は、スクリーンステイ(図2、符号26)より上方では、車幅方向へ広がろうとするが、図5にて、車幅中央に向かう第3走行風57で、広がりが制限される。よって、第1走行風55は広がりが制限されつつ、スクリーン23の背面を上昇し、特に、スクリーン23の上辺付近に発生する負圧を補正する。
図2において、ナックルガード32L、32Rは、グリップを握る手をカバーするように、正面面積が大きなものとなる。
図5に示すように、第4走行風58は、先ず方向指示灯31L又は支柱部31L1に到達し、そこで、分散され、上方向に進路が変わる。結果、ナックルガード32Lでの風圧が緩和される。
尚、本発明は、実施の形態では二輪車に適用したが、三輪又は四輪を備える鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、スクリーン及びフロントカウルを備える二輪車に好適である。
10…鞍乗り型車両、11…車体フレーム、12…前輪懸架装置、14…ハンドル、22…フロントカウル、23…スクリーン、26…スクリーンステイ、27…開口、28L、28R…切欠き部、33…ヘッドパイプ、46…ガイド部材、47L、47R…サイドガイド面、48L、48R…内壁ガイド面、51…傾斜辺、52…稜線、53…傾斜片、55…第1走行風、56…第2走行風、57…第3走行風、W…スクリーンの幅寸法、H…スクリーンの縦寸法、S…間隙、θ…取付角度。

Claims (5)

  1. ヘッドパイプ(33)を有する車体フレーム(11)と、前記ヘッドパイプ(33)の下方に配置される前輪懸架装置(12)と、前記ヘッドパイプ(33)の上方に配置され前記前輪懸架装置(12)を操舵するハンドル(14)と、前記車体フレーム(11)に支持され前記前輪懸架装置(12)の上部及び前記ハンドル(14)を車両前方から覆うフロントカウル(22)と、前記車体フレーム(11)にスクリーンステイ(26)を介して支持され前記フロントカウル(22)の上方に配置されるスクリーン(23)とを備えている鞍乗り型車両において、
    前記スクリーン(23)は、車幅方向の寸法より縦寸法が大きな縦長スクリーンであり、縦長スクリーンの高さ方向中央より下に車両前後に貫通する開口(27)を有し、この開口(27)の後方に前記開口(27)から流入した第1走行風(55)を前記スクリーン(23)の背面に沿って流すガイド部材(46)を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記スクリーンステイ(26)には、前記ガイド部材(46)を挟むと共に前記第1走行風(55)が車幅方向に拡散することを抑制する左右のサイドガイド面(47L、47R)が備えられていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記スクリーン(23)は、車両側面視で、下部よりも上部が車両後方に位置するように斜めに取付けられ、水平線に対する取付角度(θ)が45°〜80°の範囲に設定されていることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記スクリーン(23)は、高さ方向中央より下部が車幅方向内側に凹むように、前記開口(27)の左右側方に、左右の切欠き部(28L、28R)を有し、
    前記フロントカウル(22)に、車両後方へ延びると共に前記切欠き部(28L、28R)と所定の間隔(S、S)を保つ内壁ガイド面(48L、48R)が設けられ、
    前記切欠き部(28L、28R)と前記内壁ガイド面(48L、48R)との間で、第2走行風(56)を導入するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記切欠き部(28L、28R)は、上部に車幅方向外側に向かって上昇するように傾く傾斜辺(51)を有し、
    前記フロントカウル(22)は、前記傾斜辺(51)の後方位置に、前記傾斜辺(51)に略平行な稜線(52)に沿って車両後方へ折り曲げられ傾斜片(53)を有し、
    前記傾斜辺(51)に沿って流れる第3走行風(57)が前記傾斜片(53)により車幅中央に向かうようにしたことを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
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