JP2016159881A - 自動二輪車のフロントカウル構造 - Google Patents

自動二輪車のフロントカウル構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016159881A
JP2016159881A JP2015043555A JP2015043555A JP2016159881A JP 2016159881 A JP2016159881 A JP 2016159881A JP 2015043555 A JP2015043555 A JP 2015043555A JP 2015043555 A JP2015043555 A JP 2015043555A JP 2016159881 A JP2016159881 A JP 2016159881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
front cowl
cowl
headlight
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015043555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6200912B2 (ja
Inventor
歩 ▲辻▼
歩 ▲辻▼
Ayumu Tsuji
哲雄 八百川
Tetsuo Yaokawa
哲雄 八百川
明子 酒井
Akiko Sakai
明子 酒井
文明 東野
Fumiaki Tono
文明 東野
崇 荒井
Takashi Arai
崇 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015043555A priority Critical patent/JP6200912B2/ja
Priority to CN201610115047.1A priority patent/CN105936312B/zh
Publication of JP2016159881A publication Critical patent/JP2016159881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6200912B2 publication Critical patent/JP6200912B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/02Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for shielding only the rider's front
    • B62J17/04Windscreens

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

【課題】車両前部に設けられるフロントカウルに沿って流れる走行風の流れをスムースにするフロントカウル構造を提供する。
【解決手段】車両前部1aに設けられるヘッドライト12と、ヘッドライト12の外周を囲むように配置されるフロントカウル10と、フロントカウル10の上方側に配置されるシールド15と、を備える自動二輪車1のフロントカウル構造であって、フロントカウル10には、ヘッドライト12と前記シールド15との間に、車両内方に凹む谷部11が形成され、谷部11には、走行風をフロントカウル裏面側に流す開口13が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車に関し、特に、車両前部に設けられる自動二輪車のフロントカウル構造に関する。
従来の自動二輪車のフロントカウル構造においては、例えば、特許文献1に記載されているように、曲面を主体に構成され、その前面部には、走行風を取り込むために開口が設けられ、その開口から入った走行風を、吸気装置側へ流す構造がある。
特許第3379720号公報
一方、外表面が凹むような谷部を有したフロントカウルでは、谷部に空気溜まりが発生するなどしてカウル表面の走行風の流れが複雑化する。このために、単に開口を設けただけでは走行風を円滑に流して整流するなどの効果を発揮できないという問題があった。そこで、谷部を有して外表面が複雑に湾曲するフロントカウルにおいても、効果的に走行風を整流できる構造が望まれていた。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両前部に設けられるフロントカウルに沿って流れる走行風の流れを円滑にするフロントカウル構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
車両前部に設けられるヘッドライトと、
前記ヘッドライトの外周を囲むように配置されるフロントカウルと、
前記フロントカウルの上方側に配置されるシールドと、
を備える自動二輪車のフロントカウル構造であって、
前記フロントカウルには、前記ヘッドライトと前記シールドとの間に、車両内方に凹む谷部が形成され、
前記谷部には、走行風をフロントカウル裏面側に流す開口が形成されている
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記開口は、前記ヘッドライトの上部に沿うように形成されている
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の構成に加えて、
前記シールドには、走行風をシールド裏面側に通す導風口が設けられ、
前記シールドの裏側には、前記シールドと所定間隔をあけて略沿うアンダーカウルが設けられることにより、前記アンダーカウルと前記シールドとの間に前記導風口からの走行風を通す導風路が形成されている
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の構成に加えて、
前記フロントカウルの背面側には、前記開口に繋がる導風スペースが形成され、
前記導風スペースと前記導風路とが排風口により連通されている
ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に記載の構成に加えて、
前記フロントカウルは、前記ヘッドライトとの当接部にリブが設けられている
ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構成に加えて、
前記開口は、前後両端に向かって開口幅を漸次小さくするように形成されている
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、フロントカウルには、ヘッドライトとシールドとの間に、車両内方に凹んだ谷部が形成され、さらに、谷部には、走行風をフロントカウル裏面側に流す開口が形成されていることにより、走行風を谷部に集めながら、この谷部に走行風を開口に導くことができる。この結果、谷部に発生する空気溜まりを車両後方へ効果的に流すことができ、フロントカウルの背面部における走行風の流れを良くすることができる。
請求項2の発明によれば、開口が、ヘッドライトの上部に沿うように形成されることで、開口の内側における導風壁面として上部の壁面を利用することができる。したがって、開口は、開口のための特別な内部壁面を設けることなくヘッドライトの上部に沿ってレイアウトを自由にできる。
請求項3の発明によれば、シールドには走行風をシールド裏面に通す導風口が設けられ、シールドの裏側には、シールドと所定間隔をあけて略沿うアンダーカウルが設けられたことにより、アンダーカウルとシールドとの間に導風口からの走行風を通す導風路が形成されているので、走行風を積極的にシールド背面部へ流すことでシールド背面風を形成することができる。この結果、シールド前面部に沿って流れる走行風のシールド背面への巻き込みを抑えることができ、車両前部における走行風の流れを安定化できる。
請求項4の発明によれば、フロントカウルの背面側には、開口に繋がる導風スペースが設けられ、導風スペースの内側には、導風スペースと導風路を連通する排風口が設けられているので、開口から流入する走行風を、シールド背面側に積極的に流すことができる。この結果、シールド前面部に沿って流れる走行風のシールド背面への巻き込みを抑えることができる。
請求項5の発明によれば、フロントカウルは、ヘッドライトとの当接部にリブが設けられているので、フロントカウルの剛性を高めることができる。また、リブがヘッドライトに当接することで、フロントカウルの位置決めができ、ヘッドライトとの間隔を開けて導風スペースを確保し易くなる。
請求項6の発明によれば、開口は、前後両端部に向かって開口幅を漸次小さくするように形成されていることで、特に、前後両端部の周辺の強度低下を抑制できるので、開口を形成したことによるフロントカウルの剛性の低下を抑えることができる。
本発明に係る自動二輪車の右側面図である。 図1に示す自動二輪車の要部前面図である。 図2に示す自動二輪車のフロントカウルの表面側の斜視図である。 図3に示すフロントカウルを裏面側から見た斜視図である。 図2におけるA−A線に沿った部分の断面矢視図である。 図2に示すフロントカウルの下側に配置されるアンダーカウルの斜視図である。 図1に示す自動二輪車において、ヘッドライトを取り出した状態における斜視図である。 図1に示す自動二輪車の車両前部を示す斜視図であって、シールドを取り除いた状態の要部斜視図である。 図1に示す自動二輪車において、車両前部を運転手側から見た要部斜視図である。 図1に示す自動二輪車の車両前部の拡大右側面図である。
以下、本発明の実施形態の自動二輪車について、図1〜図10を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い記載するものとし、また、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。また、自動二輪車の各部品の向きについての記載においても同様に記載する。
図1に示すように、自動二輪車1における骨格部である車体フレーム3は、エンジン4の後方側に位置するピボットプレート3bと、ピボットプレート3bから車両前部1aのヘッドパイプ5に向かって斜め上方に延びるメインフレーム3aと、ピボットプレート3bから後方上方に向かって延びるサポートフレーム3cと、乗車シート25を支持するシートレール(不図示)等を有して構成されている。また、車両前部1aには、ヘッドパイプ5に繋がったフロントフォーク9aが設けられ、このフロントフォーク9aの下端部には、前輪8aが設けられ、上端部にはハンドル9が設けられている。
また、ピボットプレート3bには、スイングアーム6aの前部がピボット軸6pを支点にして上下揺動可能に設けられている。このスイングアーム6aには、後端支持軸6dに、後輪8bが回転可能に支持されている。また、スイングアーム6aと、車体フレーム3(乗車シート25の下端側の車体フレーム)の間には、リアクッション(不図示)が設けられている。また、後輪8bは、エンジン4側のドライブスプロケット(不図示)と後輪8b側に支持されたドリブンスプロケット(不図示)間に掛け回されたチェーン6cにより駆動される。
また、自動二輪車1は、図1に示すように、車両前部1aには、ヘッドライト12と、ヘッドライト12の外周を囲むように配置されるフロントカウル10と、フロントカウル10の上方側に配置されるシールド15と、アンダーカウル16(図6参照)などを備えるフロントカウル構造を有している。なお、シールド15の後方には、計器部7が配置されている。
また、本実施形態において、フロントカウル10の側面後方には、サイドカバー21がエンジン4の上部から燃料タンク26ならびに乗車シート25の下方側までを覆うように設けられ、サイドカバー21の後方には、乗車シート25の下方側を覆うリアカバー22が設けられている。また、サイドカバー21の下後方側には、エンジン4の下方部分を覆うボトムカバー23が設けられている。
本実施形態におけるフロントカウル構造は、図2に示すように、ヘッドライト12を囲むように、ヘッドライト12の上側を覆うフロントカウル10と、フロントカウル10の上側に配置されるシールド15と、ヘッドライト12の下側に延出されると共にフロントカウル10の内側に配置されるアンダーカウル16と、を備えている。
以下、図3および図4を参照してフロントカウル10について説明する。なお、図3および図4は、フロントカウル10を車体から取り外した状態を示す。
フロントカウル10は、図3に示すように、前方に突出する先端部10nを頂点として左右対称な左壁部10L、右壁部10Rを備える部材である。すなわち、先端部10nから左側に斜め後方に延出される左壁部10Lおよび右側に斜め後方に延出される右壁部10Rを備えた略V字状の構造である。また、左壁部10Lと右壁部10Rとに挟まれる中央の空間には、後述するシールド15が取り付けられる。さらに、左壁部10Lおよび右壁部10Rの両下側には、後方に深く切り込まれた切り欠き部10heが形成され、後述するヘッドライト12の灯光部12aが嵌まり込む構造となっている。
また、左壁部10Lおよび右壁部10Rは、先端部10nから左右の後端10Le,10Reに向かって幅W1を漸次大きくする形状であると共に、車体外側の外表面10sには、車両内側へ凹む谷部11が形成されている。
この谷部11およびその周辺の断面形状は、例えば、図5に示すように、表面輪郭が全体的に外側へ若干膨らむような(図5において右上方向に膨らむ)緩やかな湾曲形状を有している一方、車両内側(図5において左下方向)に向かって凹む谷部11が形成されている。そして、この谷部11は、左壁部10Lおよび右壁部10Rの長手方向に沿って形成されている(図3参照)。
また、谷部11には、後述する走行風をフロントカウル裏面側に流す開口13が形成されている。この開口13は、図2および図3に示すように、左壁部10Lおよび右壁部10Rの長手方向に沿って細長い形状となっている。より詳細には、開口13は、下側の下側縁13deが車両斜め前後方向に直線的に延びている一方、下側縁13deに対面する上側縁13ueが適宜傾斜する形状となっている。すなわち、上側縁13ueは、前後方向の中央部から前後両方の端縁13seに向かって開口幅W2を漸次小さくするように傾斜した構成となっている。
フロントカウル10の裏面側の構造について、図4を参照して説明する。
フロントカウル10の裏面側の構造は、図4に示すように、先端部10nの裏側の固定用ボス10bを含めて複数の固定用ボス10bが適宜突設されている。この固定用ボス10bは、車体フレーム3に設けられたブラケット(不図示)に固定する際に、固定用ネジがねじ込まれる。また、切り欠き部10heの縁部には、開口13に接近してリブ10vが設けられている。このリブ10vは、後述するヘッドライト12に当接する部分である。また、リブ構造は、リブ10v以外にも適宜形成されている。
シールド15について、図2および図3を参照して説明する。
シールド15は、図2および図3に示すように、フロントカウル10の左壁部10Lと右壁部10Rとの間に設けられて、側面視でハンドル9の上の高さまで延出された透明な防風部材である。このシールド15は、例えば、外周縁部15eをフロントカウル10の下側(図5参照)に位置するようにして、フロントカウル10に固定される。そして、シールド15がフロントカウル10に固定されることで、シールド15と後述するアンダーカウル16とが、所定の間隔W5(図5および図10参照)を有して配置される。また、シールド15には、前面寄りの中央に、正面から見て中央が下に屈曲した略V字形状の導風口15hが形成されている。
アンダーカウル16について、図6を参照して説明する。なお、図6は、フロントカウル10と同様に、車体から取り外した状態を示す。
アンダーカウル16は、図6に示すように、前方先端部16afから上方かつ後方に斜めに延出される略三角形状の板面部16aと、前方先端部16afから左右方向へ斜め後方に延出されるヘッドライト下対応部16wとを備えている。また、板面部16aには、前方先端部16afを含めて、例えば3つの固定用孔16bが設けられている。
また、固定用孔16bは、前掲のフロントカウル10の固定用ボス10bに対応する部分であり、固定用ネジが貫通してアンダーカウル16とフロントカウル10とを共締めするのに用いられる。また、ヘッドライト下対応部16wは、ヘッドライト12の灯光部12aの下側部分12adの形状に対応する形状となっている。また、板面部16aの左右の端縁部16aeは、後述するヘッドライト12の中段面12b(図5および図7参照)に接するように対応する。
ここで、アンダーカウル16とシールド15とが取り付けられると、前述したように間隔W5が形成され、板面部16aの後端16reは、計器部7の近くまで延出され(図9および図10参照)、走行時において導風口15hから走行風をシールド裏面側に沿って流すことのできる導風路AW(図9および図10参照)が形成される。
なお、シールド15とアンダーカウル16とにより形成される導風路AWには、導風口15hからの走行風が進入するが、シールド15が、前後方向および左右において外側に膨らむような湾曲面に構成されていることで、導風口15hは、車両側面視において、上縁先端15huが下縁先端15hdよりも上方に位置して(図10参照)、走行風が入り易くなっている。
ヘッドライト12について、図7を参照して説明する。図7は、ヘッドライト12を車体から取り外した状態を示す。
ヘッドライト12は、前端部12afの左右両側に延びる一対の灯光部12aを備えている。この灯光部12aは、左右方向かつ後方向に切れ上がる前方側から見て略V字形状の構造となっている。そして、ヘッドライト12は、この灯光部12aの上側に、左右斜め前方に突出する上部12uを備え、この上部12uに沿うように且つ上部12uよりも第1段差壁面12g分だけ車両後方へ後退した中段面12bを備え、さらに、中段面12bよりも更に第2段差壁面12k分だけ車両後方へ後退した後段面12cを備え、さらに、後段面12cの後方側には、車体に取り付けるための取付け部12dが設けられた3段の段差構造である。なお、第1段差壁面12gには、前後方向に延びるライト側リブ12vが適宜間隔で複数設けられている。
本実施形態におけるヘッドライト12、フロントカウル10およびアンダーカウル16の装着および装着状態について以下説明する。
車両本体への装着において、ヘッドライト12は、例えばヘッドパイプ5に車両前方に張出すように設けられたブラケット(不図示)に、取付け部12dを介して前端部12afを先端にして(灯光部12aを前面に向けて)固定される。
このヘッドライト12の前端部12afの窪み部分、すなわち、灯光部12aに挟まれる部分に、アンダーカウル16の前方先端部16afが対応して配置される。これにより、ヘッドライト下対応部16wが、灯光部12aの下側部分12adに対応し、さらに、中央の板面部16aの端縁部16aeがヘッドライト12の中段面12bに接するように配置される(図5参照)。
フロントカウル10は、例えばシールド15が取り付けられた状態で、アンダーカウル16の上に被せるように装着される。すなわち、フロントカウル10は、その先端部10nの固定用ボス10bを、アンダーカウル16の前方先端部16afの固定用孔16bに対応させるようにして固定される。
この結果、車両前部1aがカウル構造にて覆われた状態、すなわち、図2に示すように、車両中心線CLを挟んで左右一対の灯光部12aが、フロントカウル10およびアンダーカウル16から前面へ露出するように取付けられる。
なお、フロントカウル10の組み込みに際しては、フロントカウル10の内側に形成されたリブ10vが、ヘッドライト12の第1段差壁面12gに設けられたライト側リブ12vに対応すると共に中段面12bに当接する。この当接によって、フロントカウル10の位置決めがなされて、また、フロントカウル10とヘッドライト12およびアンダーカウル16との間隔W5が所定の距離に維持される(図5参照)。
本実施形態における開口13は、外観的には図2および図3に示すように、ヘッドライト12の上部12uに沿う配置となる。そして、開口13の内側の壁面構造においては、図8に示すように、ヘッドライト12の上部12uが開口13の内側における下側内壁面を構成し、フロントカウル10の内壁面との間で導風スペースSPが形成されている。すなわち、導風スペースSPは、先端部10nと左壁部10Lおよび右壁部10Rの後方側との間において、開口13に繋がる空間が確保されている。また、開口13の内側、すなわち、開口13よりも車両中心寄りのところに排風口19が形成されている。したがって、開口13から進入する走風が排風口19を介して導風スペースSPから導風路AWに流れるように構成されている。
このように構成されたフロントカウル構造における走行風について、図2、図8および図10を参照して説明する。
車両が走行によって、車両前方の走行風f0が発生する。この走行風f0は、車両前部を覆うカウル表面の先端部分から上下左右のあらゆる方向へ3次元的に流れる。そして、ヘッドライト12の上側においては、以下説明するような流れが発生する。
図10に示すように、先端部10nからカウル表面に沿って流れるカウル前面風f1は、一部が導風口15hからシールド15の裏面側に入り込む導風口進入風f2を生じる。この導風口進入風f2は、アンダーカウル16およびシールド15に沿って上方に流れる。また、谷部11に入り込んだカウル前面風f1は、図2および図8に示すように、開口13から開口進入風f3として導風スペースSP内に入り込む。開口進入風f3は、導風スペースSPからさらに排風口19を通って導風路AWに入る。
したがって、導風口進入風f2と開口進入風f3は、導風路AWにおいて合流し、シールド裏面風f4としてシールド15裏面に沿って上方後方へ流れ出る。すなわち、シールド裏面風f4は、3か所の開口から入った走行風の合流風として導風路AWを流れる。そして、シールド裏面風f4は、シールド15の後端縁15reから離れたところでカウル前面風f1と合流する。このとき、シールド裏面風f4は、その送風量を増大させることで、カウル前面風f1との合流に際して層流を形成し易くできる。
また、本実施形態においては、ヘッドライト12は、車両中心線CLを挟んで開口13が、左右対称に一対形成されていることで、送風量の左右バランスを良くして走行安定に寄与することができる。
上記したように、本実施形態においては、フロントカウル10には、ヘッドライト12とシールド15との間に、車両内方に凹んだ谷部11が形成され、さらに、谷部11には、走行風をフロントカウル裏面側に流す開口13が形成されていることにより、走行風を谷部11に集めながら、この谷部11にシールド裏面風f4を開口13に導くことができる。この結果、谷部11に発生する空気溜まりを車両後方へ効果的に流すことができ、フロントカウル10の背面部における走行風の流れを良くすることができる。
また、本実施形態においては、開口13が、ヘッドライト12の上部12uに沿うように形成されることで、開口13の内側における導風壁面として上部12uの壁面を利用することができる。したがって、開口13は、開口13のための特別な内部壁面を設けることなくヘッドライト12の上部12uに沿ってレイアウトを自由にできる。
また、本実施形態においては、シールド15には走行風をシールド裏面に通す導風口15hが設けられ、シールド15の裏側には、シールド15と所定間隔をあけて略沿うアンダーカウル16が設けられたことにより、アンダーカウル16とシールド15との間に導風口15hからの走行風を通す導風路AWが形成されているので、走行風を積極的にシールド背面部へ流すことでシールド裏面風f4を形成することができる。この結果、シールド前面部に沿って流れるカウル前面風f1のシールド背面への巻き込みを抑えることができ、車両前部1aにおける走行風の流れを安定化できる。
また、本実施形態においては、フロントカウル10の背面側には、開口13に繋がるヘッドライト12の上部12uとの間に導風スペースSPが設けられ、導風スペースSPの内側には、導風スペースSPと導風路AWを連通する排風口19が設けられているので、開口13から流入する走行風を、シールド15背面側に積極的に流すことができる。この結果、シールド前面部に沿って流れるカウル前面風f1のシールド背面への巻き込みを抑えることができる。
また、本実施形態においては、フロントカウル10は、ヘッドライト12との当接部にリブ10vが設けられているので、フロントカウル10の剛性を高めることができる。また、リブ10vがヘッドライト12に当接することで、フロントカウル10の位置決めができ、ヘッドライト12との間隔を開けて導風スペースSPを確保し易くなる。
また、本実施形態においては、開口13は、前後両端部13eに向かって開口幅を漸次小さくするように形成されていることで、特に、前後両端部13eの周辺の強度低下を抑制できるので、開口13を形成したことによるフロントカウル10の剛性の低下を抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、適宜変更できる。例えば、フロントカウル10の形状、谷部11の凹み形状、さらには開口13の形状や数、ヘッドライト12の形状、アンダーカウル16の形状、シールド15の形状、導風口15hの形状、排風口19の形状や大きさについても、上記実施形態に制限されず適宜変更することができる。
また、上記実施形態においては、自動二輪車について説明したが、本発明は、他のバギー等の鞍乗型車両でもよい。
1 自動二輪車
1a 車両前部
12 ヘッドライト
12a 灯光部
12af 前端部
12u 上部
10 フロントカウル
10v リブ
11 谷部
13 開口
15 シールド
15h 導風口
16 アンダーカウル
19 排風口
AW 導風路
SP 導風スペース

Claims (6)

  1. 車両前部(1a)に設けられるヘッドライト(12)と、
    前記ヘッドライト(12)の外周を囲むように配置されるフロントカウル(10)と、
    前記フロントカウル(10)の上方側に配置されるシールド(15)と、
    を備える自動二輪車(1)のフロントカウル構造であって、
    前記フロントカウル(109には、前記ヘッドライト(12)と前記シールド(15)との間に、車両内方に凹む谷部(11)が形成され、
    前記谷部(11)には、走行風をフロントカウル裏面側に流す開口(13)が形成されている
    ことを特徴とする自動二輪車(1)のフロントカウル構造。
  2. 前記開口(13)は、前記ヘッドライト(12)の上部(12u)に沿うように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車(1)のフロントカウル構造。
  3. 前記シールド(15)には、走行風をシールド裏面側に通す導風口(15h)が設けられ、
    前記シールド(15)の裏側には、前記シールド(15)と所定間隔をあけて略沿うアンダーカウル(16)が設けられることにより、前記アンダーカウル(16)と前記シールド(15)との間に前記導風口(15h)からの走行風を通す導風路(AW)が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車(1)のフロントカウル構造。
  4. 前記フロントカウル(10)の背面側には、前記開口(13)に繋がる導風スペース(SP)が形成され、
    前記導風スペース(SP)と前記導風路(AW)とが排風口(19)により連通されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車(1)のフロントカウル構造。
  5. 前記フロントカウル(10)は、前記ヘッドライト(12)との当接部にリブ(10v)が設けられている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の自動二輪車(1)のフロントカウル構造。
  6. 前記開口(13)は、前後両端に向かって開口幅を漸次小さくするように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動二輪車(1)のフロントカウル構造。
JP2015043555A 2015-03-05 2015-03-05 自動二輪車のフロントカウル構造 Active JP6200912B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015043555A JP6200912B2 (ja) 2015-03-05 2015-03-05 自動二輪車のフロントカウル構造
CN201610115047.1A CN105936312B (zh) 2015-03-05 2016-03-01 自动二轮车的前盖构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015043555A JP6200912B2 (ja) 2015-03-05 2015-03-05 自動二輪車のフロントカウル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016159881A true JP2016159881A (ja) 2016-09-05
JP6200912B2 JP6200912B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=56846190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015043555A Active JP6200912B2 (ja) 2015-03-05 2015-03-05 自動二輪車のフロントカウル構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6200912B2 (ja)
CN (1) CN105936312B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055382A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 本田技研工業株式会社 車両のフロントカウル構造

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108263526B (zh) * 2016-12-30 2020-03-13 雅马哈发动机株式会社 骑乘型车辆
CN112188979B (zh) * 2018-05-23 2022-06-14 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3379720B2 (ja) * 1993-09-22 2003-02-24 本田技研工業株式会社 自動2輪車用防風装置
US20050146152A1 (en) * 2004-01-05 2005-07-07 Keys Timothy J. Motorcycle protective cover
JP2009029213A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Honda Access Corp ウインドスクリーンの取付構造
JP2010173582A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Honda Motor Co Ltd 風防装置を備えた鞍乗型車両
JP2012096608A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両の前部構造
JP2014139028A (ja) * 2013-01-19 2014-07-31 Honda Motor Co Ltd ウインドスクリーンを備えた車両
JP2014198529A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 本田技研工業株式会社 フロントカバーの構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3379720B2 (ja) * 1993-09-22 2003-02-24 本田技研工業株式会社 自動2輪車用防風装置
US20050146152A1 (en) * 2004-01-05 2005-07-07 Keys Timothy J. Motorcycle protective cover
JP2009029213A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Honda Access Corp ウインドスクリーンの取付構造
JP2010173582A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Honda Motor Co Ltd 風防装置を備えた鞍乗型車両
JP2012096608A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両の前部構造
JP2014139028A (ja) * 2013-01-19 2014-07-31 Honda Motor Co Ltd ウインドスクリーンを備えた車両
JP2014198529A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 本田技研工業株式会社 フロントカバーの構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055382A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 本田技研工業株式会社 車両のフロントカウル構造
DE102019125195B4 (de) 2018-09-28 2024-04-18 Honda Motor Co., Ltd. Frontverkleidungsstruktur eines fahrzeugs

Also Published As

Publication number Publication date
CN105936312A (zh) 2016-09-14
JP6200912B2 (ja) 2017-09-20
CN105936312B (zh) 2020-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6184103B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5894898B2 (ja) 鞍乗型車両のフロントカウル構造
JP5395444B2 (ja) 自動2輪車の導風構造
US20110180345A1 (en) Cowling structure for saddle-ride type vehicle
JP4550735B2 (ja) 鞍乗り型車両の風防装置
US10668979B2 (en) Air intake structure for saddled vehicle
JP2010162990A5 (ja)
JP6001615B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2014069624A (ja) 自動二輪車における前部導風構造
JP2014210485A (ja) 自動二輪車
JP2013075585A (ja) タンクシュラウド構造
JP6200912B2 (ja) 自動二輪車のフロントカウル構造
EP3599148A1 (en) Straddled vehicle
JP5961086B2 (ja) 鞍乗り型車両の前部構造
EP3599149A1 (en) Straddled vehicle
EP2042414B1 (en) Motorcycle comprising an air intake port structure
JP2022104686A (ja) 鞍乗型車両
JP5628741B2 (ja) 鞍乗型車両
EP2543581A1 (en) Cowl structure of saddle-ride type vehicle
JP2009083579A (ja) 鞍乗り型車両の風防装置
JP2014069596A (ja) 二輪車のハンドルカバー装置
JP6312339B2 (ja) 車両のサイドカバー
JP4555740B2 (ja) 車両用エンジンの空気取入装置
JP6114064B2 (ja) 鞍乗型車両の前部構造
JP2012071778A (ja) 鞍乗り型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6200912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150