JP2009029213A - ウインドスクリーンの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインドスクリーンの側部からの風を整流することができ、運転者への防風効果を一層高めることができるウインドスクリーンの取付構造を提供する。
【解決手段】ウインドスクリーンの取付構造10では、ウインドスクリーン36の両側部に対応してカウリング30の外面に固定され、カウリング30とウインドスクリーン36とを所定距離離間させた状態で連結する取付部材38L、38Rが備えられる。ウインドスクリーン36及びカウリング30の前端部間であって、取付部材38L、38Rの側部である位置には、空気を取り入れ可能な隙間78が設けられ、取付部材38L、38Rには、前方部に開口する空気導入口70と、内部での空気の流れを許容する通路76と、通路76に連通して側部に開口し且つ空気導入口70から該通路76へと流れた空気を該取付部材38L、38Rの外部側方へと流出させる空気排出口74とが設けられる。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動二輪車等の車両のフロント部分を覆うカウリングへのウインドスクリーンの取付構造に関する。
自動二輪車や自動三輪車等の車両のフロント部分を覆うカウリングには、運転者への防風効果等を考慮して、各種形状のウインドスクリーンが取り付けられることがある。
このようなウインドスクリーンに関し、特許文献1には、ハンドルカバーの上面を該ハンドルカバーの前中央部からスピードメータの前方部まで後上り傾斜面とし、該傾斜面の上方を小型のウインドスクリーン(風防)で覆うと共に、該ウインドスクリーンに空気導入口を設ける技術的思想が提案されている。これにより、空気を運転者の腹部の広い範囲に分散して当てることが可能となり、運転者が感じる局部的な風圧感を緩和させ、ライディング環境を向上させることを可能としている。
特開平10−138976号公報
ところで、車両の走行状況や気象条件等によっては、ウインドスクリーンの側部からも風の巻き込みを生じることがある。従って、このようなウインドスクリーンの側部からの風の巻き込みを制御することにより、運転者への防風効果を一層高め、ライディング環境の一層の快適化が求められている。
本発明は上記従来の技術に関連してなされたものであり、自動二輪車等の車両のフロント部分を覆うカウリングにウインドスクリーンを取り付ける場合に、当該ウインドスクリーンの側部からの風を整流することができ、運転者への防風効果を一層高めることができるウインドスクリーンの取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係るウインドスクリーンの取付構造は、車両のフロント部分を覆うカウリングへのウインドスクリーンの取付構造であって、前記ウインドスクリーンは、該ウインドスクリーンの両側部に対応して前記カウリングの外面に固定され、該カウリングと前記ウインドスクリーンとの間を所定距離離間させた状態で連結する取付部材により前記カウリングに固定され、前記取付部材により前記カウリングに固定された前記ウインドスクリーン及び前記カウリングの前端部間であり、且つ、前記取付部材の側部となる位置には、空気を取り入れ可能な隙間が設けられ、前記取付部材には、前方部に開口する空気導入口と、内部での空気の流れを許容する通路と、前記通路に連通して側部に開口し且つ前記空気導入口から該通路へと流れた空気を該取付部材の外部側方へと流出させる空気排出部とが設けられることにより、前記隙間及び前記空気導入口から空気を同時に取り入れ可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、前記隙間に加えて、さらに、当該隙間と同時に空気を取り入れ可能な空気導入口をウインドスクリーンの取付部材に設けたことにより、前記隙間から取り込まれた空気はウインドスクリーンの内側面に沿って運転車の頭部上方から後方へと好適に整流することができる一方、取付部材の空気導入口から取り込まれた空気は、運転者を避けるようにして車両の外部側方へと整流することができる。これにより、ウインドスクリーンの側部から空気が巻き込まれ、運転者の腹部周辺へと風当たりを生じることを有効に低減することができ、運転者への防風効果を一層高めることができることから、車両のライディング環境を向上させることができる。
また、前記取付部材の車体幅方向に沿う断面がコ字状とされ、該コ字状の断面の開口が前記カウリングの外面に対向して配置されることにより、前記通路が形成される一方、前記通路が、前記取付部材の内部で前記幅方向に沿って延在するリブにより遮断されると共に、前記空気排出部が、前記リブと前記空気導入口の間で前記通路に連通するように形成されることにより、前記空気導入口から前記通路へと流れた空気を前記取付部材の外部側方へと流出させるように構成されていると、特に、大型のウインドスクリーンを取り付ける場合に、当該ウインドスクリーンの大きさに対応して取付部材の縦方向長さが大きくなってしまった場合であっても、前記リブを設けたことにより、取付部材の中央部等の所望の位置に空気排出部を設けることができる。このため、簡単な構成で確実に車体外部側方へと空気を排出して、車体側方からの風の巻き込みを低減することが可能となる。
本発明によれば、ウインドスクリーンとカウリングとの間に設けた隙間に加えて、さらに、当該隙間と同時に空気を取り入れ可能な空気導入口をウインドスクリーンの取付部材に設けている。このため、前記隙間から取り込まれた空気をウインドスクリーンの内側面に沿って運転車の頭部上方から後方へと好適に整流することができる一方、取付部材の空気導入口から取り込まれた空気を運転者を避けるようにして車両の外部側方へと整流することができる。従って、ウインドスクリーンの側部から空気が巻き込まれ、運転者の腹部周辺へと風当たりを生じることを有効に低減することができ、運転者への防風効果を一層高めて車両のライディング環境を向上させることができる。
以下、本発明に係るウインドスクリーンの取付構造について、この取付構造が組み込まれる自動二輪車との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るウインドスクリーンの取付構造10(以下、取付構造10ともいう)を適用した自動二輪車12の車体前方部を拡大した一部省略概略斜視図である。本実施形態では、いわゆるオンロード型の鞍乗型車両である自動二輪車12を例示して本発明に係るウインドスクリーンの取付構造を説明する。なお、自動二輪車12において、車体の左右に1つずつ対称的に設けられる機構や構成要素については、左のものの参照符号に「L」を付し、右のものの参照符号に「R」を付すものとする。また、理解を容易にするために、各図面において、シートに着座した運転者から見た方向に従って、車体の左側を示す矢印に「L」、車体の右側を示す矢印に「R」を付すと共に、車体の前方側を示す矢印に「Fr」、車体の後方側を示す矢印に「Rr」を付して説明する。
図1に示すように、自動二輪車12には、車体を構成する車体フレームであるメインフレーム13(図7参照)の前方に軸支されたヘッドパイプ14を介して一対のフロントフォーク16L、16Rが支承され、該フロントフォーク16L、16Rの下端側で操舵輪である前輪18が支承されている。すなわち、前輪18は、ハンドル20によってフロントフォーク16L、16Rを介して操舵可能であり、該ハンドル20には、左右一対のサイドミラー22L、22Rと、左右のグリップを握る運転者の手を風雨等から保護するハンドカバー24L、24Rとが取り付けられている。ハンドル20の前方には、スピードメータ等を設けたメータ部25が設けられている。メータ部25の前方にはヘッドライト26が設けられ、下方にはウインカ28L、28Rが設けられている。
また、自動二輪車12では、ヘッドライト26の周囲が前記車体フレームを構成するメインフレーム13から前方に延びたサブフレーム29(図7参照)に固定されたカウリング30により覆われており、さらに、該カウリング30の下方から燃料タンク32の側方にかけても同様にカウリング34により覆われている。このように自動二輪車12のフロント部分は、カウリング30やカウリング34によって覆われており、空気抵抗の低減や外観の向上が図られている。なお、自動二輪車12では、燃料タンク32の下方から後方にかけて、図示しないエンジンやシート、後輪等が設けられていることは言うまでもない。
このような自動二輪車12では、本実施形態に係るウインドスクリーンの取付構造10を組み込むことにより、やや大型のウインドスクリーン36が一対の取付部材(縦長ステー)38L、38Rを介してカウリング30に取り付けられており、これにより、運転者に対する防風効果を高めている。
そこで、次に、本実施形態に係るウインドスクリーンの取付構造10について、主に図2〜図8を参照して説明する。図2は、図1に示す自動二輪車12のカウリング30に取付部材38L、38Rを取り付ける様子を説明するための一部省略分解斜視図であり、図3は、カウリング30に取付部材38L、38Rを取り付けた後、ウインドスクリーン36を取り付ける様子を説明するための一部省略分解斜視図である。
図2に示すように、自動二輪車12のフロント部分を覆うカウリング30の上部両脇には、上方に向かって縮幅した正面視で略三角形状の細長い凸部40aを有する一対のカウリングステー40L、40Rが配置されている。カウリングステー40L、40Rは、通常、自動二輪車12に前記ウインドスクリーン36より小型のウインドスクリーン42を取り付ける際に用いられるものである(図9参照)。
前記取付部材38L、38Rは、例えば、樹脂のインジェクションにより成形されるものであり、図2に示すように、カウリングステー40L、40Rに対して取り付けられる。すなわち、取付部材38L、38Rは、その前端部(下端部)及び中央部に設けられた2つの取付孔44a、44bにより、カウリングステー40L、40Rに設けられた取付ナット46a、46bに対してボルト48で固定される。カウリングステー40L、40R側の取付ナット46a、46bは、小型のウインドスクリーン42を取り付ける際に用いられるものであり(図9参照)、本実施形態に係る取付構造10では、カウリングステー40L、40Rに元々設けられている取付ナット46a、46bを取付部材38L、38Rの取り付け用として兼用し、新たな加工工程や部品追加を大幅に低減することができる。
図1及び図3に示すように、取付部材38L、38Rは、大型のウインドスクリーン36の両側部に対応してカウリング30の外面に固定される。当該取付部材38L、38Rは、図2及び図3から諒解されるように、カウリングステー40L、40R上部の縦長状の凸部40aよりも車幅方向に広く、車体前後方向(上下方向、縦方向)に長く形成され、図8に示す正面視(車両前面視)でカウリングステー40L、40Rの略前面を覆うように構成されている。
このような取付部材38L、38Rには、取付孔44a、44bよりそれぞれ上方にずれた2つのスクリーン取付孔50a、50bが設けられている(図2及び図3参照)。一方、ウインドスクリーン36には、スクリーン取付孔50a、50bに対応する取付孔52a、52bが両側部にそれぞれ設けられている。従って、ウインドスクリーン36は、取付孔52a、52bにより、取付部材38L、38Rのスクリーン取付孔50a、50bに設けられるナット54a、54bに対して、ワッシャ56を挟んだボルト58によって固定され、これにより、カウリング30(カウリングステー40L、40R)に対して取り付けられる。
次に、本実施形態に係る取付構造10を構成する取付部材38L、38Rについて、主に図4A〜図4Cを参照してさらに詳細に説明する。なお、以下では取付部材38Rについて説明するが、他方の取付部材38Lは、当該取付部材38Rに対して左右対称に形成される以外は略同様であるため、その説明を省略する。図4Aは、取付部材38Rの正面図であり、図4Bは、図4Aに示す取付部材38Rの側面図であり、図4Cは、図4Aに示す取付部材38Rの背面図である。
図4A〜図4Cに示すように、取付部材38R(38L)は、車幅方向で外側の屈曲した外側面60と、車幅方向で内側の内側面62と、これらの端部を繋ぐ湾曲面64a及び64bと、ウインドスクリーン36に当接する側の外表面66とから構成されている。これにより、取付部材38R(38L)の幅方向(車幅方向)に沿う断面形状は、外側面60、内側面62及び外表面66によってコ字状に形成されている(図6参照)。すなわち、取付部材38R(38L)は、カウリング30に設けられたカウリングステー40R(40L)の外面に対向する側(外表面66と反対側)が開口した箱状に構成されている。
この場合、当該取付部材38Rをカウリングステー40Rに固定するための取付孔44a、44bは、外表面66から内側に凹んだ座繰り形状とされている。取付孔44a、44bの内側(底面側)の端面68a、68bは、前記内側面62の端面をその延在方向に沿って流線形に削った湾曲端面62aと共に、カウリング30の外面の曲面形状に対応した形状とされ、これにより、取付部材38R(38L)を、カウリングステー40R(40L)の外面形状に対応させて固定することができ、自動二輪車12の外観を損ねることがない。なお、図6及び図8から諒解されるように、取付部材38R(38L)は、カウリングステー40R(40L)に固定された状態で、当該カウリングステー40R(40L)の上部(凸部40a近傍)と略全周にわたって隙間が設けられるように構成されている。
このような取付部材38R(38L)において、湾曲面64aに近接する外側面60の前端側(図4A〜図4Cでは下端側)には、カウリングステー40R(40L)に固定された状態で車体前方斜め下方外側を指向して開口する空気導入口70が切欠形成されている。また、取付部材38R(38L)の内側空間において、中央側の取付孔44bの両側には、当該取付部材38R(38L)の内側空間を幅方向(車幅方向)に仕切るリブ72が突設されている。該リブ72は、取付孔44bを挟んで外側面60の内面側から、内側面62の内面側まで延在している。さらに、外側面60の略中央部において、空気導入口70とリブ72との間であって、実質的にリブ72の直下となる位置には、車幅方向外側を指向して開口する空気排出口(空気排出部)74が切欠形成されている。
従って、取付部材38R(38L)の内側空間は、外側面60と内側面62とカウリング30外面との間で、空気導入口70から流入する空気(外気)の流れを許容する通路76として形成されると共に、該通路76はリブ72により当該取付部材38Rの略中央部で遮断され、前記空気排出口74へと連通している。これにより、空気導入口70から流入した空気は、通路76を通り、リブ72の遮蔽作用下に、空気排出口74から車幅方向外側へと流出される(図4A〜図4C中の矢印Ws参照)。
なお、図7及び図8から諒解されるように、空気排出口74は、取付部材38R(38L)がカウリングステー40R(40L)に取り付けられた状態で、ハンドル20のグリップ(ハンドカバー24L、24R)近くの高さ位置に開口するように設定されている。また、空気排出口74としては、前記外側面60を一端側から単に切欠したもの(図4A〜図4C参照)以外にも、例えば、前記外側面60をスリット状に複数切欠いたもの等、空気導入口70から流入する空気を流出可能なものであればよい。
一方、取付部材38L、38Rによって固定される大型のウインドスクリーン36は、略鞍型の曲面形状であり(図3参照)、その上端(後端)はサイドミラー22L、22Rより上方であり、且つ、シートに着座した運転者の水平目線近傍の高さとされている(図7及び図8参照)。
このようなウインドスクリーン36では、取付部材38L、38Rを介してカウリング30(カウリングステー40L、40R)に取り付けられると、その前端部(下端部)と、カウリングステー40L及び40R間に位置するカウリング30外面との間に、空気(外気)を取り入れるのに十分な隙間78が形成される(図1、図5及び図6参照)。
すなわち、隙間78は、ウインドスクリーン36の前端部(下端部)とカウリング30の前端部(ヘッドライト26上部)との間に、取付部材38L、38Rの厚みに相当する高さで形成されており、その幅方向はカウリングステー40L、40R間及び取付部材38L、38Rの内側面62間により設定されている。従って、取付部材38L、38Rの厚みは、隙間78から十分に空気を取り入れ可能な厚みとされ、同様に、取付部材38L、38R間の間隔は、隙間78から十分に空気を取り入れ可能な幅とされる。換言すれば、取付部材38L、38Rは、カウリング30とウインドスクリーン36とを所定距離離間させた状態で連結し、これにより、隙間78を形成することができる。
このような隙間78は、車体前方中央部からの空気を取り込む空気導入口であって、当該隙間78から運転者側に流れる空気量は、取付部材38L、38Rの通路76を通って流れる空気量に比べて十分に大きく設定されており、すなわち、当該隙間78の開口面積は、2つの取付部材38L、38Rの空気導入口70の開口面積よりも十分に大きく構成されている(図6参照)。
従って、以上のように構成される本実施形態に係るウインドスクリーンの取付構造10によれば、ウインドスクリーン36を取付部材38L、38Rを介してカウリングステー40L、40Rに取り付けることで、ウインドスクリーン36及びカウリング30の前端部間に、空気を十分に取り入れ可能な隙間78を形成することができる。さらに、当該取付部材38L、38Rには、車体前方側方からの空気を取り込み車体外部側方へと流す空気導入口70及び空気排出口74を連通する通路76に近接して、当該通路76を途中で遮蔽するリブ72を設けているため、隙間78と空気導入口70とから空気(外気)を同時に取り入れることができる。
このため、図7及び図8に示すように、隙間78から取り込まれた空気Wcは、大型のウインドスクリーン36の内側面に沿って運転車の頭部上方から後方へと好適に整流することができる一方、左右の取付部材38L、38Rの空気導入口70からそれぞれ取り込まれた空気Wsは、運転者を避けるようにして車両の外部側方へと整流することができる。これにより、上記従来技術のように、ウインドスクリーン36の側部から空気Wが巻き込まれ(図7中の点線矢印参照)、運転者の腹部周辺へと風当たりを生じることを有効に低減することができる。
すなわち、本実施形態に係る取付構造10によれば、隙間78に加えて取付部材38L、38Rにも空気導入口70、通路76及び空気排出口74を設けたことにより、ウインドスクリーン36の側部から回りこむ空気を抑制して、運転者への防風効果を一層高めることができ、ライディング環境を一層快適化することができる。
また、本実施形態に係る取付構造10では、取付部材38L、38Rの内側にリブ72を設け、空気導入口70から取り込み通路76を通った空気を空気排出口74から車体外部側方へと有効に流出させることができる。従って、特に、ウインドスクリーン36のような大型のものを取り付ける場合に、当該ウインドスクリーン36の大きさに対応して取付部材38L、38Rの縦方向長さが大きくなってしまった場合であっても、前記リブ72を設けたことにより、取付部材38L、38Rの中央部等の所望の位置に空気排出口74を設けることができる。このため、簡単な構成で確実に車体外部側方へと空気を排出して、車体側方からの風の巻き込みを低減することができる。勿論、取付部材38L、38Rを介して取り付けるウインドスクリーンの形状によっては、取付部材38L、38Rの縦方向長さを短く抑えることができるため、リブ72を省略することも可能である。
なお、上記の取付構造10を構成する取付部材38L、38Rでは、空気導入口70から導入した空気を当該取付部材38L、38Rの外側面60に設けた空気排出口74から車体外部側方へと流出させるものとしたが、これに限らず、例えば、図10A〜図10Cに示されるように、取付部材38L、38Rに代えて、空気排出口74を外側面60に特別に形成していない取付部材80L、80Rを用いたウインドスクリーンの取付構造10aとすることも可能である。
図10Aは、取付部材80Lの正面図であり、図10Bは、図10Aに示す取付部材80Lの側面図であり、図10Cは、図10Aに示す取付部材80Lの背面図である。また、図11は、ウインドスクリーンの取付構造10aを適用した自動二輪車12の車体前方部をウインドスクリーン36の背面(内側)から見た一部省略概略斜視図であり、図12は、図11に示す自動二輪車12の車体前方部をシートに着座した運転者側から見た一部省略概略斜視図である。なお、他方の取付部材80Rは、取付部材80Lに対して左右対称に形成される以外は略同様であるため、その説明を省略する。
図11及び図12に示すように、ウインドスクリーンの取付構造10aにおいて、取付部材80L(80R)は、その上部(湾曲面64b側)が、カウリングステー40L(40R)に対して車幅方向外側にオフセットした状態で固定されている。これにより、取付部材80Lの内側空間は、外側面60と内側面62とカウリング30外面との間で、空気導入口70から流入する空気(外気)の流れを許容する通路82として形成されると共に(図10A〜図10C中の矢印Ws参照)、該通路82は、取付部材80Lの外側面60がカウリング30外面からずれることで形成された隙間84によって外部に開口している(図11及び図12参照)。すなわち、このウインドスクリーンの取付構造10aでは、取付部材80L(80R)に設けられる空気排出部として、外側面60、内側面62及び外表面66によって断面コ字状に形成された取付部材80L(80R)のカウリング30外面に対向する開口の一部が、カウリング30の外面から外れて配置されたことで形成される隙間84を利用している。
この場合、カウリング30(カウリングステー40L、40R)は、その外方向形状が後方に後退するように曲げられているため、このカウリング30の形状を利用して前記の空気排出部を形成することができ、さらに、カウリング30に沿って後方外方に空気を自動的に導くことが可能となっている。このため、図7及び図8に示す取付構造10の場合と同様に、左右の取付部材80L、80Rの空気導入口70からそれぞれ取り込まれた空気Wsを空気排気部である隙間84を介して、運転者を避けるように車両の外部側方へと整流することができ、運転者への防風効果を高め、ライディング環境を一層快適化することができる。また、取付部材80L、80Rには、特別に空気排気部を切欠形成する必要がないため、コスト低減と外観の向上を図ることが可能となる。
なお、ウインドスクリーンの取付構造10aでは、図12に示すように、シートに着座した運転者からは、カウリング30が邪魔することにより、空気排出部である前記隙間84がほとんど見えない状態とされており、これにより、当該隙間84から流出する空気も運転者に対して直接流れてくることがなく、車体外部側方へと良好に排気させることができる。この場合、図12から諒解されるように、カウリング30と取付部材80L(80R)の内側面62との間にはほとんど隙間がないように設定されることにより、通路82を流通する空気を一層確実に隙間84から車両外方へと導くことが可能となっている。
以上、上記実施形態及びその変形例により本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、上記実施形態では、いわゆるオンロード型の自動二輪車を例示して本発明を説明したが、本発明は、他の種別の自動二輪車(スクータタイプやオフロードタイプ等)にも適用可能であることは勿論である。
また、取付部材38L、38R、80L、80Rの形状は、固定されるカウリングステー40L、40Rやカウリング30の形状に対応して適宜変更可能であることは言うまでもない。さらに、取付部材38L、38R、80L、80Rは、例えば、左右を一体に構成した一部品として構成することも可能である。
本発明の一実施形態に係るウインドスクリーンの取付構造を適用した自動二輪車の車体前方部を拡大した一部省略概略斜視図である。 図1に示す自動二輪車のカウリングに取付部材を取り付ける様子を説明するための一部省略分解斜視図である。 カウリングに取付部材を取り付けた後、ウインドスクリーンを取り付ける様子を説明するための一部省略分解斜視図である。 図4Aは、取付部材の正面図であり、図4Bは、図4Aに示す取付部材の側面図であり、図4Cは、図4Aに示す取付部材の背面図である。 図1に示す自動二輪車を斜め下方から見上げた概略正面図である。 図5中のVI−VI線に沿う一部省略概略断面図である。 図1に示す自動二輪車の一部省略概略側面図である。 図1に示す自動二輪車の一部省略概略正面図である。 図1に示す自動二輪車に小型のウインドスクリーンを取り付けた状態を示す一部省略概略斜視図である。 図10Aは、本実施形態の変形例に係るウインドスクリーンの取付構造を構成する取付部材の正面図であり、図10Bは、図10Aに示す取付部材の側面図であり、図10Cは、図10Aに示す取付部材の背面図である。 本実施形態の変形例に係るウインドスクリーンの取付構造を適用した自動二輪車の車体前方部をウインドスクリーンの背面から見た一部省略概略斜視図である。 図11に示す自動二輪車の車体前方部をシートに着座した運転者側から見た一部省略概略斜視図である。
符号の説明
10、10a…ウインドスクリーンの取付構造
12…自動二輪車 16L、16R…フロントフォーク
20…ハンドル 30、34…カウリング
36、42…ウインドスクリーン
38L、38R、80L、80R…取付部材
40L、40R…カウリングステー
60…外側面 62…内側面
70…空気導入口 72…リブ
74…空気排出口 76、82…通路
78、84…隙間

Claims (3)

  1. 車両のフロント部分を覆うカウリングへのウインドスクリーンの取付構造であって、
    前記ウインドスクリーンは、該ウインドスクリーンの両側部に対応して前記カウリングの外面に固定され、該カウリングと前記ウインドスクリーンとの間を所定距離離間させた状態で連結する取付部材により前記カウリングに固定され、
    前記取付部材により前記カウリングに固定された前記ウインドスクリーン及び前記カウリングの前端部間であり、且つ、前記取付部材の側部となる位置には、空気を取り入れ可能な隙間が設けられ、
    前記取付部材には、前方部に開口する空気導入口と、内部での空気の流れを許容する通路と、前記通路に連通して側部に開口し且つ前記空気導入口から該通路へと流れた空気を該取付部材の外部側方へと流出させる空気排出部とが設けられることにより、
    前記隙間及び前記空気導入口から空気を同時に取り入れ可能であることを特徴とするウインドスクリーンの取付構造。
  2. 請求項1記載のウインドスクリーンの取付構造において、
    前記取付部材の車体幅方向に沿う断面がコ字状とされ、該コ字状の断面の開口が前記カウリングの外面に対向して配置されることにより、前記通路が形成される一方、
    前記通路が、前記取付部材の内部で前記幅方向に沿って延在するリブにより遮断されると共に、前記空気排出部が、前記リブと前記空気導入口の間で前記通路に連通するように形成されることにより、
    前記空気導入口から前記通路へと流れた空気を前記取付部材の外部側方へと流出させることを特徴とするウインドスクリーンの取付構造。
  3. 請求項2記載のウインドスクリーンの取付構造において、
    前記空気排出部は、前記取付部材の車体幅方向の外側面が切欠されて形成されているか、又は、前記取付部材における前記コ字状の断面の前記開口の一部を前記カウリングの外面から外して配置したことで形成されていることを特徴とするウインドスクリーンの取付構造。
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