JP2011093354A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロントカウル71の下部に、ヘッドライト75の後部から車体フレーム11へ延出されハーネス78をガイドするハーネスガイド81が一体的に形成され、このハーネスガイド81は、ヘッドパイプ21の下方まで延出されるとともに操舵機構の下部 に差し込まれ操舵機構41に固定される差込部94が左右に1つずつ形成されている。操舵機構41の下部に、ハーネスガイド81の差込部94が差し込まれる差込受部96L、96Rが形成されている。また、ハーネスガイド81は、ステアリングステム44を覆うように配置されている。
【選択図】図3
Description
ハーネスガイドを別途別部品の形態で設けると部品点数が増加するが、本発明では、ハーネスガイドをフロントカウルに一体形成した。すなわち、ハーネスガイドを別部品の形態にする必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。加えて、フロントカウルを操作機構に組付けるときに、差込部が操舵機構に組付けられるので、組立に係る生産性を高めることができる。
したがって、本発明によれば、部品点数を低減して、組立に係る生産性を高めることができる。
図1に示されているように、鞍乗型車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11の前端にフロントフォーク13が操舵可能に支持され、このフロントフォーク13の下端部に前輪14が配置され、車体フレーム11の中央部に駆動源としてのエンジン15が配置され、車体フレーム11の後部下部に車両後方へ延設されるスイングアーム16が支持され、このスイングアーム16の後端部に後輪17が配置され、これらの前輪14及び後輪17の間にタンデムシートとしての乗員シート18が配置され、この乗員シート18に乗員が跨って乗車する車両である。
ダウンフレーム23は、断面円形の菅部材であるが、矩形や中実部材などでも良い。
前輪14の上方に、泥よけのためのフロントフェンダ68が配置されている。
図2に示されているように、ヘッドパイプ21の前方に、フロントカウル71が配置されている。フロントカウル71は、カウル本体72と、このカウル本体72の後方に連続して配置されるカウルベース73とからなる。
カウル本体72は、ヘッドライト75とウインカ76とを支持し車両の前部を覆う部材である。
ヘッドパイプ21に、ステアリングハンドル42やボトムブリッジ45を含む操舵機構41が取付けられており、この操舵機構41にヘッドライト75が固定されている。
フロントカウル71に、ヘッドライト75等から延びるハーネス78をガイドするハーネスガイド81が一体的に設けられ、このハーネスガイド81は、車両を側方から見たときに、下面112が車両後方に向け斜め下方に延設されている。
燃料タンク35の下方で、且つ、第1サイドカバー85の後方に、車両の中央側方を覆う第2サイドカバー86が設けられている。
図3に示されているように、フロントカウル71の下部に、ヘッドライト75の後部から車体フレーム11へ延出されるハーネスガイド81が一体的に形成されている。詳細には、フロントカウル71の構成要素としてのカウルベース73の下部91から車両後方へハーネス78をガイドするハーネスガイド81がステアリングステム44を覆うようにヘッドパイプ21の下方まで延出されている。ハーネスガイドの後端92に、ハーネス78が通る開口部93が形成され、この開口部93の車幅方向両側に、差込部94L、94Rが1つずつ形成されている。
ハーネス78が通過する開口部93に、ハーネスガイドの差込部94L、94Rが設けられていないので、ハーネス78の取り回しに差込部94が影響を及ぼす心配はない。
左右のダウンフレーム23、23の間に、クロスメンバ98が掛け渡されている。ダウンフレーム23にホーン99が設けられている
図4に示されているように、車両を前方から見たとき、操舵機構41に、ヘッドライト75が設けられ、このヘッドライト75の周囲を囲うようにカウル本体72が設けられ、このカウル本体72の上方に連続するようにアッパカウル101が設けられ、カウル本体72の後方でヘッドライト75の下方に位置しハーネスガイド81を有するカウルベース73が設けられている。
カウルベース73の下部で車両中心位置にハーネスガイド81が備えられ、このハーネスガイド81に左右に設けた差込部94L、94Rがボトムブリッジ45に付設した差込受部96L、96Rに差し込まれている。
ボトムブリッジの前側面103の左右に、カウルベース73の下部が取付けられる締結ボス部104L、104Rが設けられている。また、トップブリッジ43に、フランジ部105が形成され、このフランジ部105の左右に、カウルベース73の上部が取付けられる締結部106L、106Rが設けられている。
まとめると、操舵機構41に、カウルベース73が取付けられ、このカウルベース73に前方からヘッドライト75が備えられているカウル本体72が連結される。
ヘッドパイプ21より車両後方で且つ下方にエンジン15が配置され、このエンジン15は、車両を前から見たときに、カウルベース73の下端部に一体的に設けられているハーネスガイド81の下端111よりも下方に露出して配置されている。
ハーネスガイド81は、車幅方向の断面が上方に開放するコ字状に形成されており、ハーネスガイドの下面112は、車幅方向の断面が直線状に形成されている。
図3に戻って、フロントカウル71の下部に、ハーネスガイド81が一体的に形成されているので、部品点数が増加する心配はない。加えて、ハーネスガイド81は、操舵機構41の下部に差し込まれ固定される差込部94L、94Rを備えており、ハーネスガイド81と一体化させたフロントカウル71を車体側に同時に組付けることができるので、組立に係る生産性を高めることができる。
フロントカウル71から延びるハーネスガイド81は、先端が振れがちであるが、本発明によれば、先端が操舵機構41で固定されるので、ハーネスガイド81を安定的に止めることができる。
Claims (6)
- 車体フレームと、この車体フレームの前部に形成されているヘッドパイプと、このヘッドパイプに操向自在に支持され前輪を回転自在に支持する操舵機構と、この操舵機構に取付けられるとともに前記ヘッドパイプの前方に配置されるヘッドライトと、このヘッドライトの周囲に配置されるとともに前記操舵機構に固定されるフロントカウルと、が備えられている鞍乗型車両において、
前記フロントカウルの下部に、前記ヘッドライトの後部から前記車体フレームへ延出されハーネスをガイドするハーネスガイドが一体的に形成され、このハーネスガイドは、前記ヘッドパイプの下方まで延出されるとともに前記操舵機構の下部に差し込まれ前記操舵機構に固定される差込部を備えていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記ハーネスガイドは、車幅方向の断面が上方に開放するコ字状に形成されており、前記ハーネスガイドの下面は、車幅方向の断面が直線状に形成されるとともに、車両を側方から見たときに、車両後方に向け斜め下方に延設されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
- 前記操舵機構は、運転者が操舵するステアリングハンドルと、このステアリングハンドルで操舵され前記ヘッドパイプによって回転自在に支持されるステアリングステムと、このステアリングステムの下に固着されるボトムブリッジとを含み、
前記ハーネスガイドは、車両を下から見上げたときに、前記ステアリングステムを覆うように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗型車両。 - 前記ヘッドパイプより車両後方で且つ下方にエンジンが配置され、このエンジンは、前記車体フレームに取付けられ、
前記エンジンは、車両を前から見たときに、前記ハーネスガイドの下端よりも下方に露出して配置されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の鞍乗型車両。 - 前記ハーネスガイドの後端に、前記ハーネスが通る開口部が形成され、この開口部の車幅方向両側に、前記差込部が1つずつ形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
- 前記操舵機構の下部に、前記ハーネスガイドの差込部の先端が差し込まれる差込受部が形成され、車両を下から見上げたときに、前記ハーネスガイドの差込部を車両前方に向かって狭くしたハの字状に形成し、前記差込部の先端を車両後方へ向かって狭くしたハの字状に形成し、前記差込受部を車両後方に向かって狭くしたハの字状に形成することを特徴とする請求項5記載の鞍乗型車両。
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