JP2010173582A - 風防装置を備えた鞍乗型車両 - Google Patents

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幸紀 倉川
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洋平 川▲崎▼
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Abstract

【課題】本発明は、エアダクトとこのエアダクト後方の圧力を調整する圧力調整用ダクトとを備える風防装置を搭載した鞍乗型車両において、風防装置の小型化を図る技術を提供することを課題とする。
【解決手段】風防装置40には、中央導入口56と、この中央導入口56から後方へ延びており風防41の後方の圧力を調整する圧力調整ダクト71と、この圧力調整ダクトの出口127で車両の後方に向け開口する中央吹出口68と、中央導入口56の左右に前方に向けて開口する左導入口57および右導入口58と、左導入口57および右導入口58から延びており風防41の上方に向け開口する上部吹出口125に連通する左のダクト72および右のダクト73と、を備え、これらの左のダクト72および右のダクト73は、中央吹出口68の上方で合流させた。
【選択図】図5

Description

本発明は、風防装置を備えた鞍乗型車両の改良に関する。
従来、車両前方からの走行風を乗員の上方へ案内するエアダクトを有する風防装置が備えられている鞍乗型車両(自動二輪車)が知られている(例えば、特許文献1(図5、図7)参照。)。
特許文献1の図5において、自動二輪車の前部に、車両前方からの走行風を乗員の上方へ案内するエアダクトとしての風防17(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)が設けられ、この風防17の後方に、左右一対の圧力調整用ダクト42、43(手前側の符号42のみ示す。)が設けられている。上記風防17と圧力調整用ダクト42、43は、風防装置44を構成するものである。
圧力調整用ダクト42、43は、エアダクト(風防17)によって周囲より低圧状態となったレッグシールド51後方の空間45に空気を供給する部材であって、この空間45の圧力を高め、周囲との圧力差を小さくしている。
特許文献1の図7において、圧力調整用ダクト42、43は、風防17の左右外方に配置されている。
ところで、風防17の奥で且つ車幅方向中央部が最も低圧状態になる。圧力調整用ダクト42、43の吹出口42B、43Bが風防17の奥で且つ車幅方向中央部に臨ませると、より効果的に低圧状態を解消することが可能になる。
しかし、圧力調整用のダクト42、43を車幅方向中心に配置すると、圧力調整用ダクト42、43とエアダクト(風防17)とが重なり、風防装置44の厚さが大きくなる場合がある。そうすると、風防装置44が大きくなることにより、風防装置が大型化する傾向にある。
特開2007−62616号公報
本発明は、エアダクトとこのエアダクト後方の圧力を調整する圧力調整用ダクトとを備える風防装置を搭載した鞍乗型車両において、風防装置の小型化を図る技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、操向ハンドルの前方に風防装置を備えた鞍乗型車両において、
風防装置には、車両前方の車幅方向中心に前方に向けて開口する中央導入口と、この中央導入口から後方へ延びて、車両の後方に向け開口する中央吹出口に連通する圧力調整ダクトと、中央導入口の左右に前方に向けて開口する左導入口および右導入口と、これらの左導入口および右導入口から延びて、風防装置の上方に向け開口する上部吹出口に連通する左のダクトおよび右のダクトと、が備えられ、これらの左のダクトおよび右のダクトは、中央吹出口の上方で合流した後に、上部吹出口に連通していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、操向ハンドルの前方に風防装置が備えられ、この風防装置に、前方に向けて開口する左導入口および右導入口と、左導入口および前記右導入口のそれぞれから延びて、風防装置の上方に向け開口する左のダクトおよび右のダクトと、風防装置は、操向ハンドル前上方位置に斜め前方へ膨出する膨出部を備え、この膨出部の下方には、メータユニットが設けられ、左ダクトおよび右ダクトは、膨出部の上方で合流した後、上部吹出口へ連通していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、左導入口と前記右導入口の間に、中央導入口が設けられ、この中央導入口から後方へ延びて、車両の後方に向け開口する中央吹出口に連通する圧力調整ダクトが備えられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、左導入口と中央導入口と右導入口は、車幅方向に並んで配置され、これらの左導入口と中央導入口と右導入口の下方に、ヘッドライトユニットが配置され、このヘッドライトユニットの上縁に、左導入口、中央導入口および右導入口の下縁を沿わせるようにしたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、左ダクト、圧力調整ダクトおよび右ダクトの底面を車両幅方向に一体的に形成する底部と、左ダクト、圧力調整ダクトおよび右ダクトの上面を車両幅方向に一体的に形成する天井部材と、この天井部材と底部との間に、左ダクト、圧力調整ダクトおよび右ダクトに区画する2つの壁部が設けられ、これらの2つの壁部は、天井部材または底部に一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、天井部の前面に、間隔を設けて複数枚のスクリーンが配置され、これらの複数のスクリーンの間には、風路が設けられていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、天井部の上面に、起立部が一体に設けられ、この起立部に、スクリーンのうちの少なくとも1枚のスクリーンが取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、風防装置には、中央導入口から後方へ延びて、車両の後方に向け開口する中央吹出口に連通する圧力調整ダクトと、この圧力調整ダクトの左右に配置される左のダクトおよび右のダクトとが備えられ、これらの左のダクトおよび右のダクトから出力されたエアは、中央吹出口の上方で合流させるようにした。
左のダクトおよび右のダクトは、中央吹出口の上方で合流させたので、車両幅方向中心に中央吹出口を配置する場合にも、風防装置の厚さが抑えられる。風防装置の厚さが抑えられれば、風防装置の小型化を図ることが可能になる。
請求項2に係る発明では、風防装置において、左ダクトおよび右ダクトは、メータユニットが収容されている膨出部の上方で合流させるようにした。
本発明では、ダクトに、上方に膨出する膨出部が設けられ、この膨出部の上方で左ダクトおよび右ダクトとを合流させるようにした。このような構成であれば、風防装置の下方にメータユニットが収容される場合にも、左ダクトおよび右ダクトが前方または後方に膨らまないようにすることが可能になり、風防装置の厚さを抑えることができる。風防装置の厚さが抑えられることにより、風防装置の小型化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、中央導入口から風防装置の後方の圧力を調整する圧力調整ダクトが延びており、この圧力調整ダクトの出口に車両の後方に向け開口する中央吹出口が設けられている。上部吹出口後方の圧力を調整するようにしたので、風防後方の空間の圧力が高められ、風防の後方と周囲との圧力差を小さくすることが可能になる。
請求項4に係る発明では、ヘッドライトの上縁に、左導入口、中央導入口および右導入口の下縁を沿わせるようにしたので、車両前部の外観性を高めることができる。
請求項5に係る発明では、2つの壁部を、天井部材または底部に一体的に形成しているので、部品点数の増加を抑えることが可能になる。そして、この壁部に底部を補強するリブとしての機能を併せて持たせることが可能になる。
請求項6に係る発明では、一枚の天井部材とスクリーンとにより風路が形成されているので、部品点数の増加を抑えることが可能になる。
請求項7に係る発明では、天井部材の上面に、起立部が一体に設けられ、この起立部に、スクリーンが取り付けられている。起立部を利用して、スクリーンを起立配置させた。このため、スクリーンを起立配置するためのステーなどの部材を削減することにより、部品点数を減らすことが可能になる。
本発明に係る鞍乗型車両の左側面図である。 本発明に係る鞍乗型車両の要部側面図である。 本発明に係る鞍乗型車両の要部正面図である。 本発明に係る鞍乗型車両の風防装置に備えられている中央吹出口を説明する斜視図である。 本発明に係る鞍乗型車両の風防装置の構造を説明する要部側面図である。 本発明に係る風防装置の底部を構成する底部材に、天井部を構成する天井部材を被せた正面図である。 本発明に係る鞍乗型車両に備えられている風防装置の分解斜視図である。 本発明に係る風防装置の作用説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中および実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、鞍乗型車両に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1において、鞍乗型車両としての自動二輪車10には、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11の上端に設けられ前輪12を操向可能にする操向ハンドル13およびヘッドパイプ11の下端部から下方に延設されるフロントフォーク14と、このフロントフォーク14の先端に取り付けられている前輪12と、ヘッドパイプ11から後方に延設される左右一対のメインフレーム16L、16R(図手前側の符号16Lのみ示す。以下同じ)と、これらのメインフレーム16L、16Rに懸架されるエンジン17と、メインフレーム16L、16Rの後端部に揺動可能に設けられているリヤフォーク18と、このリヤフォーク18の先端に上下に揺動可能且つ回転自在に支持されエンジン17に駆動される後輪19と、が備えられている。
メインフレーム16L、16Rは、上部メインフレーム21L、21R(図手前側の符号21Lのみ示す。以下同じ)と、この上部メインフレーム21L、21Rの下方に設けられている下部メインフレーム22L、22R(図手前側の符号22Lのみ示す。以下同じ)とからなる。
自動二輪車10の車体前部は、フロントカウルを構成するカバー部材42によって覆われ、車体側部は、メインカウル43によって覆われ、車体後部は、リヤカウル44によって覆われている。
図中、25L、25R(図手前側の符号25Lのみ示す。)は左右のサイドミラー、26はヘッドライトユニット、27は機能部品としてのホーン、28はフロントフェンダ、31は燃料タンク、32は乗員シート、33はメインスタンド、34L、34R(図手前側の符号34Lのみ示す。)は車両の後部に配置されるケース、Rは運転者である。
図2において、自動二輪車10の車体前部には、風よけとしてのスクリーン51を含む風防装置40が設けられている。この風防装置40は、フロントカウルを構成するカバー部材42によって覆われている。この風防装置40は、操向ハンドル13の前方に設けられている。
風防装置40は、メインフレーム16L、16Rに支持される左右一対の風防支持部46L、46R(図手前側の符号46Lのみ示す。)と、これらの風防支持部46L、46Rによって支持されるスクリーン51と、を備える。
また、風防装置40は、車両後方からメータバイザ52により覆われ、このメータバイザ52の上方に上カバー39L、39R(図手前側の符号39Lのみ示す。)が配置されている。
なお、メータバイザ52には、メータユニットの左右位置にフロントカウル内の走行風を逃がす左右のバイザ開口141L、141R(手前側の符号141Lのみ示す。)が設けられている。
図3において、風防装置40に、走行風を取り入れる導入口55・・・が複数備えられている。これらの導入口55・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)は、車両前方の車幅方向中心に前方に向けて開口する中央導入口56と、この中央導入口56の左右に前方に向けて開口する左導入口57および右導入口58と、中央導入口56の上に前方に向けて開口する主導入口59と、から構成されている。
左導入口57と中央導入口56と右導入口58は、車幅方向に並んで配置され、これらの左導入口57と中央導入口56と右導入口58の下方に、ヘッドライトユニット26が配置され、このヘッドライトの上縁61に、左導入口の下縁62、中央導入口の下縁63および右導入口の下縁64を沿わせるようにした。
上記3つの導入口の下縁62〜64をヘッドライトの上縁61に沿わせたので、ヘッドライトユニットの近傍に、複数の導入口が設けられている場合であっても、デザインに統一感をもたせることができ、車両前部の外観性を高めることができる。
図4において、前述したように、風防装置40の後側、すなわち、乗員シート32の側には、メータバイザ52が配置され、このメータバイザ52に、メータユニット67が設けられ、このメータユニット67の上方に、中央導入口(図2の符号56)で取り入れた走行風が吹き出す中央吹出口68が開けられている。この中央吹出口68は、圧力調整用として後述する圧力調整ダクト(図5の符号71)の出口であって、車両の後方に向け開口する口である。つまり、メータバイザ52は、風防装置40の構成要素としての機能をも有する。
以下ダクトの詳細な構造について、図3〜図7を併せて参照し説明を行う。但し、起立部117を左右外方から覆う上カバー39L、39Rは省略されている。
風防装置40には、前述した中央導入口56、左導入口57、右導入口58および主導入口59から各々複数のダクトが延びている。
これらの複数のダクト70・・・は、左導入口57から延びている左のダクト72と、右導入口58から延びて、風防装置40の上方に向け開口する右のダクト73と、左導入口57と右導入口58の間に配置されている中央導入口56から後方へ延びて車両の後方に向け開口する中央吹出口68に連通し、風防装置40の後方の圧力を調整する圧力調整ダクト71と、中央導入口56の上方に設けた主導入口59から後方へ延びている主ダクト74と、から構成される。
以下上記ダクトの構成要素につき説明する。
複数のダクト70・・・は、これらのダクトの底面を形成する底部75と、この底部75から上方に立設される左右の壁部77L、77Rと、これらの左右の壁部77L、77Rに、上方から被せダクトの天井を構成する天井部78と、により構成されている。
本実施例において、底部75は、底部材76に含まれ、天井部78は、天井部材79に含まれるものとした。
風防装置40は、左ダクトの底面82、圧力調整ダクトの底面81および右ダクトの底面83を車両幅方向に一体的に形成し底部材76に含まれる底部75と、左ダクトの上面85、圧力調整ダクトの上面84および右ダクトの上面86を車両幅方向に一体的に形成し天井部材79に含まれている天井部78と、この天井部78と底部75との間に、ダクトの一部を構成し、左ダクト72(左のダクト72)、圧力調整ダクト71および右ダクト73(右のダクト73)に区画する2つの壁部77L、77Rとが設けられ、これらの2つの壁部77L、77Rは、底部75から上方へ一体的に突出されている。つまり、2つの壁部77L、77Rは、底部材76に含まれている。
2つの壁部77L、77Rは、底部75から一体的に突出されているので、部品点数の増加を抑えることが可能になる。そして、この壁部77L、77Rに底部75を補強するリブとしての機能を併せてもたせることが可能になる。したがって、これらの壁部7L、77Rは、ダクトの一部として機能するとともに補強リブとしての機能も有するので、部品点数を削減しつつ、底部75の剛性を高めることができる。
なお、本実施例において、壁部は底部から一体的に突出されているが、壁部を天井部から下方に延ばす、すなわち、天井部材に属するようにすることは差し支えない。
風防装置40には、左右一対のメインフレーム16L、16Rから前上方に延びている左右一対の風防支持部46L、46Rが設けられ、この左右一対の風防支持部46L、46Rの間に、底部75が掛け渡されている。底部75と左右一対の風防支持部46L、46Rとは、一体的に成形され、左右一対の風防支持部の一端91L、91Rは、底部75の左右端部に各々接続され、左右一対の風防支持部の他端92L、92Rは、メインフレーム16L、16Rに、各々ボルト93・・・を介して接続されている。すなわち、底部材76には、風防支持部46L、46Rが含まれている。
天井部の前面95に、間隔を設けて複数枚のスクリーン51・・・が配置されている。これらの複数枚のスクリーン51・・・を、前方から後方に向け、各々、第1スクリーン101、第2スクリーン102および第3スクリーン103と云うとき、第1スクリーン101と第2スクリーン102の間に、第1風路114が形成され、第2スクリーン102と第3スクリーン103の間に、第2風路115が形成されている。第1風路114と第2風路115を合わせて風路116という。
天井部78を構成する一枚の天井部材79に、第1〜第3スクリーン101〜103という複数枚のスクリーン51・・・が配置されていることから、一枚の天井部材79とスクリーン51とにより風路116が形成されているともいえる。そのため、これらのスクリーン51・・・を取り付けるためのステーが増えることはなく、部品点数の増加を抑えることが可能になる。
さらに、天井部78に起立部117を設け、この起立部117を利用して、スクリーン51・・・を構成する第3スクリーン103を起立配置させた。つまり、天井部の上面118に、起立部117が一体に設けられ、この起立部117に、第3スクリーン103が取り付けられている。このため、第3スクリーン103を起立配置するためのステーなどの部材を削減することにより、部品点数を減らすことが可能になる。
なお、起立部117に設けた左右側壁には、上カバー39L、39が取り付けられる左右のリブ部120L、120Rが形成され、上カバー39L、39Rは、締結部材(図1の符号119L、119R)により起立部117に取り付けられる。
左のダクト72は、天井部78の上部左側に開けた左開口121を介して第2風路115に連通し、右のダクト73は、天井部78の上部右側に開けた右開口122を介して第2風路115に連通する。そして、第2風路115の下部で、左のダクト72を流れるエアと右のダクト73を流れるエアとを合流させるようにした。左開口121と右開口122は、ともに、中央吹出口68の上方に配置されているので、左のダクト72を流れるエアと右のダクト73を流れるエアとは、中央吹出口68の上方で合流することになる。
第2風路115の出口は、第2上部吹出口124となっている。つまり、左のダクト72および右のダクト73は、中央吹出口68の上方で合流した後に、第2上部吹出口124に連通するものとなる。
主ダクト74は、天井部の上面118と第1スクリーン101との間に構成され、その後、第1スクリーン101と第2スクリーン102との間に形成される第1風路114に連通し、この第1風路114の出口は、上部吹出口125としての第1上部吹出口123となっている。なお、上部吹出口125は、第1上部吹出口123と第2上部吹出口124とからなる。
前述したように、中央導入口56から風防装置の後方の圧力を調整する圧力調整ダクト71が延びており、圧力調整ダクト71の出口は、メータバイザ52に設けられ車両の後方に向け開口する中央吹出口68につながっている。
中央吹出口68から走行風の一部を吹き出すことによって、上部吹出口125の後方の圧力を調整するようにしたので、風防装置40の後方の空間の圧力を高められ、風防装置40の後方と周囲との圧力差を小さくすることができる。
底部75を構成する底部材76には、操向ハンドル13の上方に配置され、且つ、この操向ハンドル13前上方位置に斜め前方へ膨出する膨出部131が備えられ、この膨出部131の下方には、メータユニット67が設けられている。
また、左ダクト72および右ダクト73は、メータユニット67が収容される膨出部131の上方で合流した後、上部吹出口125を構成している第2上部吹出口124へ連通している。これらの左のダクト72および右のダクト73は、前述したように中央吹出口68の上方で合流するものでもある。
本発明では、ダクト70に、上方に膨出する膨出部131が設けられ、この膨出部131の下方にメータユニット67が配置され、左ダクト72および右ダクト73は、メータユニット67が収容される膨出部131の上方で合流させるようにした。
仮に、左ダクトおよび右ダクトとが合流する合流部を膨出部の前方または後方に設けると、左右のダクトが前方または後方に膨らむ可能性があり、風防装置の厚さは大きくなる可能性がある。
この点、本発明では、ダクト70に、上方に膨出する膨出部131が設けられ、この膨出部131の上方で左ダクト72および右ダクト73とを合流させるようにした。このような構成であれば、左ダクト72および右ダクト73が前方または後方に膨らまないようにすることが可能になり、風防装置40の厚さを抑えることができる。風防装置40の厚さが抑えられることにより、風防装置40の小型化を図ることができる。
上述したように、底部材76に、底部75と、この底部75の上面から上方に突出し、ダクト70の一部を構成する左右の壁部77L、77Rが設けられ、底部75の左右両端部下面から下方に延びている左右一対の風防支持部46L、46Rが設けられている。また、これらの左右一対の風防支持部46L、46Rの間を掛け渡すクロス部132が設けられ、底部75と左右の壁部77L、77Rと左右一対の風防支持部46L、46Rとクロス部132とは、一体的に成形されている。クロス部132は、風防支持部の下部47L、47Rに設けられている。
風防支持部の下部47L、47Rにクロス部132が掛け渡されることで、底部75と左右の風防支持部46L、46Rとクロス部132とで環状の一体部材が形成される。風防装置40の構成部分を環状の一体部材としたので、風防装置40の剛性を高めることが可能になり、風防装置の底部75、風防支持部46L、46R、クロス部132などの薄肉化を図ることが可能になる。
なお、左右一対の風防支持部46L、46Rとクロス部132とを別部材とすることは差し支えない。
また、クロス部132は、剛性アップのための役割を有するだけでなく、例えば、ホーン27などの機能部品を支持する部材としても機能させることで、機能部材を支持するステーなどの部材をさらに減らすことができる。
左右一対の風防支持部46L、46Rには、外側面に外方へ突出する補強リブ133L・・・、133R・・・が一体的に形成されている。また、車両を前から見て、左右一対の風防支持部46L、46Rおよび底部75によって囲まれる領域にヘッドライトユニット26が配置され、風防支持部46L、46Rの内側ではなく、風防支持部46L、46Rの外側に外方へ突出する補強リブ133L・・・、133R・・・が一体的に備えられている。このため、風防支持部46L、46Rの内側に配置されるヘッドライトユニット26の収納空間を確保し易くすることが可能になる。
さらに、補強リブ133L、133Rは外側に向け形成されているので、成形時に内方および外方に往復移動させる金型の離型機構を補強リブ133L、133Rの外方に設けることができる。
仮に、補強リブが内側に形成されている場合には、金型の離型機構を補強リブの内方に設ける必要がある。補強リブの内方は、限られたスペースであり、離型機構を設ける場合に制約がある。
この点、本発明では、補強リブ133L、133Rの外方に離型機構を設けることが可能になり、成形後に外方に移動させる金型を離型させ易くすることが可能になる。そのため、金型の設計自由度を高めることができる。
ダクトの底面を構成する底部75と、左右一対のメインフレームから前上方に延びている左右一対の風防支持部46L、46Rとは、一体的に成形されているので、部品点数の増加を抑えることが可能になる。
なお、底部から左右の壁部を分離して別部材とすることは差し支えなく、底部から左右一対の風防支持部を分離して別部材とすることは差し支えない。
また、クロス部132は、剛性アップのための役割を有するだけでなく、機能部品を支持する部材としても機能させることで、機能部材を支持するステーなどの部材をさらに減らすことができる。
図2〜図5を参照して、底部75とダクトの天井部78を形成する天井部材79との接続部135L、135L、135R、135Rは、カバー部材42で覆われているので、接続部135が見え難くなる。接続部135L、135L、135R、135Rが見え難くなれば、車両の外観品質を高めることが可能になる。
以下、風防装置40の組立方法について説明する。
メインフレームに底部材76を取り付け、この底部材76に、天井部材79を上方から取り付け、この天井部材79に第1〜第3スクリーン111〜113を取り付け、風防装置40を組み立てる。部品点数が少ないため、組立費用を抑えることが可能になる。
以上に述べた風防装置を備えた鞍乗型車両の作用を次に述べる。
図8(a)において、主導入口59から取り入れた走行風(矢印M1)は、主ダクト74を通過し、第1上部吹出口123から上方へ吹き出す(矢印M2)。
左導入口57から取り入れた走行風(矢印L1)は、左のダクト72を通過し、左開口121から第2風路115に流れ、右導入口58から取り入れた走行風(矢印R1)は、右のダクト73を通過し、右開口122から第2風路115に流れ、第2上部吹出口124から上方へ吹き出す(矢印R2)。
中央導入口56から取り入れた走行風(矢印C1)は、圧力調整ダクト71を通過し、中央吹出口68から後方へ吹き出す(矢印C2)。
図8(b)において、図8(a)の走行風の流れをチャート化したものであり、左開口121および右開口122を通過した走行風(矢印L1、矢印R1)は、第2風路115で合流し第2上部吹出口124から上方へ吹き出す(矢印(L2+R2))。
図3および図7を参照して、ダクトの底面を構成する底部75と、左右一対のメインフレーム16L、16Rから前上方に延びている左右一対の風防支持部46L、46Rとは、一体的に成形されている。風防装置40において、ダクトの一部を形成する底部75により左右の風防支持部46L、46Rを接続し、一体的に成形したので、部品点数を減らすことが可能になる。
図5〜図7を参照して、風防装置40には、中央導入口56から後方へ延びて、車両の後方に向け開口する中央吹出口68に連通する圧力調整ダクト71と、この圧力調整ダクト71の左右に配置される左のダクト72および右のダクト73とが備えられ、これらの左のダクト72および右のダクト73から出力されたエアは、中央吹出口68の上方で合流させるようにした。
左のダクト72および右のダクト73は、中央吹出口68の上方で合流させたので、風防装置の下方にメータユニット67が収容される場合にも、風防装置40の厚さが抑えられる。風防装置40の厚さが抑えられれば、風防装置40の小型化を図ることが可能になる。
本発明は、風防装置を備えた自動二輪車に好適である。
10…鞍乗型車両(自動二輪車)、13…操向ハンドル、26…ヘッドライトユニット、40…風防装置、41…風防、51…スクリーン、55…空気導入口(導入口)、56…中央導入口、57…左導入口、58…右導入口、61…ヘッドライトユニットの上縁、62…左導入口の下縁、63…中央導入口の下縁、64…右導入口の下縁、67…メータユニット、68…中央吹出口、70…ダクト、71…圧力調整ダクト、72…左のダクト(左ダクト)、73…右のダクト(右ダクト)、75…底部、77…壁部、77L、77R…左右の壁部、78…天井部、91L、91R…風防支持部の一端、92L、92R…風防支持部の他端、116…風路、117…起立部、125…上部吹出口、127…圧力調整ダクトの出口、131…膨出部。

Claims (7)

  1. 操向ハンドルの前方に風防装置を備えた鞍乗型車両において、
    前記風防装置には、車両前方の車幅方向中心に前方に向けて開口する中央導入口と、
    この中央導入口から後方へ延びて、車両の後方に向け開口する中央吹出口に連通する圧力調整ダクトと、
    前記中央導入口の左右に前方に向けて開口する左導入口および右導入口と、
    これらの左導入口および右導入口から延びて、前記風防装置の上方に向け開口する上部吹出口に連通する左のダクトおよび右のダクトと、
    が備えられ、
    これらの左のダクトおよび右のダクトは、前記中央吹出口の上方で合流した後に、前記上部吹出口に連通していることを特徴とする風防装置を備えた鞍乗型車両。
  2. 操向ハンドルの前方に風防装置が備えられ、
    この風防装置に、前方に向けて開口する左導入口および右導入口と、
    前記左導入口および前記右導入口のそれぞれから延びて、前記風防装置の上方に向け開口する左のダクトおよび右のダクトと、
    前記風防装置は、操向ハンドル前上方位置に斜め前方へ膨出する膨出部を備え、
    この膨出部の下方には、メータユニットが設けられ、
    前記左ダクトおよび右ダクトは、前記膨出部の上方で合流した後、前記上部吹出口へ連通していることを特徴とする風防装置を備えた鞍乗型車両。
  3. 前記左導入口と前記右導入口の間に、中央導入口が設けられ、
    この中央導入口から後方へ延びて、車両の後方に向け開口する中央吹出口に連通する圧力調整ダクトが備えられていることを特徴とする請求項2記載の鞍乗型車両。
  4. 前記左導入口と前記中央導入口と前記右導入口は、車幅方向に並んで配置され、
    これらの左導入口と中央導入口と右導入口の下方に、ヘッドライトユニットが配置され、
    このヘッドライトユニットの上縁に、前記左導入口、前記中央導入口および前記右導入口の下縁を沿わせるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の鞍乗型車両。
  5. 前記左ダクト、前記圧力調整ダクトおよび前記右ダクトの底面を車両幅方向に一体的に形成する底部と、
    前記左ダクト、前記圧力調整ダクトおよび前記右ダクトの上面を車両幅方向に一体的に形成する天井部材と、
    この天井部材と前記底部との間に、前記左ダクト、前記圧力調整ダクトおよび前記右ダクトに区画する2つの壁部が設けられ、
    これらの2つの壁部は、前記天井部材または前記底部に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項3または請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
  6. 前記天井部材の前面に、間隔を設けてスクリーンが配置され、このスクリーンと前記天井部材の間には、風路が設けられていることを特徴とする請求項5記載の鞍乗型車両。
  7. 前記天井部材の上面に、起立部が一体に設けられ、この起立部に、前記スクリーンが取り付けられていることを特徴とする請求項6記載の鞍乗型車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102464050A (zh) * 2010-10-29 2012-05-23 本田技研工业株式会社 鞍乘型车辆的前部结构
JP2016159881A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 本田技研工業株式会社 自動二輪車のフロントカウル構造
JP2020055376A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 本田技研工業株式会社 車両の前部構造

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