JP4836254B2 - 灯体ユニットの支持構造 - Google Patents
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Description
ここで灯体ユニットとは、互いに分離可能な独立したハウジングを有する個別灯体を複数連結一体化したものをいう。また個別灯体とは一つのハウジングで構成される灯体であり、ハウジングが共通であれば、その内部に複数の灯体を一体化したユニット構造のものであってもよい。
一方、上記従来例のように、左右に独立したハウジングを有する個別灯体を結合一体化したヘッドライトユニットの場合、ヘッドライトユニットを車体カバーへリジッドに固定するとともに、各ハウジングを個々に車体フレームへ弾性支持させると、車体カバーとの取付状態によっては、それぞれの個別灯体の相対位置がずれるおそれがあり、そのために部品の高い成形精度と加工精度及び組み付け精度が要求され、コスト上昇と組立工数の増加を招くという課題があった。本発明は係る課題の解決を目的とする。
前記複数の個別灯体はそれぞれ独立したハウジングを備え、これらのハウジングを相互に結合一体化して前記灯体ユニットを構成するとともに、このハウジングの結合部にて前記灯体ユニットを車体へ締結により固定する締結部材を備えたことを特徴とする。
パワーユニット5は前部が車体フレーム7へ揺動自在に支持され、後部はリヤクッションユニット8を介して車体フレーム7の後部へ連結されている。9はエアクリーナ、10は気化器、11はラジエタ、12は燃料タンクである。
ヘッドパイプ13からは斜め下がり後方へ車体中心に沿って一本のダウンチューブ16が延出し、その下部は、左右に枝分かれするロアーパイプ17に接続する。ロアーパイプ17は左右一対をなし、屈曲して略水平に後方へ延び、さらに上方へ曲がり返してエンジン6aの側部通過する上下部17aをなす。
後パイプ42は中間部で屈曲して略への字状をなすよう、全体として後方へ斜め下がりに設けられ、前部は緩傾斜部をなし、ここにメータ37が支持されている。
後パイプ42の後端部はヘッドパイプ13の前面上部に設けられたステー44へボルト止めされている。
ブラケット46には中央パイプ41の下端部も連結一体化されている。中央パイプ41はまっすぐ上下方向へ延び、上端部は後パイプ42の屈曲部より前方部分へ接続している。
後パイプ42の上部42aは左右へ枝分かれして拡開しつつ上方へ延び、それぞれがブラケット43の中間部へ溶接されている。下部42bは、前パイプ40の左側方へずれて配置され、ヘッドパイプ13の側方寄りに設けられているステー44(図2)へ連結するようになっている。
フロントライティングユニット25は中央に被せられた略Y字状をなすトリミングプレート50により明確に左右へ分断された2灯式ヘッドライトの外観を呈する。但し実際にはフロントライティングユニット25は左右部分を予め一体化した灯体ユニットをなしている。左右部分は、上方が左右方向へ拡開するよう左右対称に斜め配置されている。なお以下の説明において左右部分を、右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bとする。
また、導風凹部54の上部左側にはホーン用のルーバー57が設けられ、この内側に臨んで配置されたホーン58の警笛音を通すようになっている。
図6はフロントライティングユニット25の正面図、図7は平面図、図8は側面図、図9は背面図、図10は図6における10−10線断面図、図11は図6における11−11線断面図、図12は同12−12線断面図、図13は同13−13線断面図、図14は同14−14線断面図、図15は同15−15線断面図、図16は図15の16矢示方向図である。
なお、これらヘッドライトのバルブ51、ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53に対するバルブ交換等のメンテナンスは、図10に略記するように、これらの後方に設けられているレッグシールド22のメンテナンス穴145から矢示方向へ手を入れて作業することにより車体後方からメンテナンスすることができる。この図におけるレッグシールド22の位置やメンテナンス穴145の寸法等は説明の便宜上、実際のものから変更してある。
図18に示すように、脚部80の下端部には段差部83が設けられ、フロントライティングユニット25との取付時にフロントライティングユニット25の下端に設けられた突部69(図6)が段差部83の段部に嵌合して一体化するようになっている。
上部には縁部に沿ってルーバー95が左右に分かれて設けられ、導風口93から取り込まれた走行風の一部をウインドスクリーン26の内側表面へ吹き付けて曇りを止める。
メータ穴100の前方には、後傾して斜め上方へ突出する起立壁101をなし、メータへ余分な外光が入射することを防止する。起立壁101は上端が外側へ曲がり返した二重壁をなし、この略逆J字状をなす部分にメータバイザー27のフランジ97が嵌合する(図22参照)。
メータパネル23の左右における縁部のうち、前部はミラーベース28a(図5)に重なり、左右から突出する取付片103にてネジ止めされる。左右の縁部のうち、中間部はフロントカバー21の上端縁部に重なり、後部はレッグシールド22の上端縁部に重なる。また、左右両側部にはルーバー104が設けられ、乗員へ向かって走行風を吹き出すようになっている。
23aは下方へ延出するボスであって、メータ37まで達している。メータ穴100の周囲壁下端も同様にメータ37まで達している。
後端縁113のうち上下方向中間部が最も前方へ湾曲した部分をなし、ここに取付部115が設けられ、レッグシールド22の取付突部(後述)が係合する。
後端縁113の下端部には、取付片116が後方斜め上方へ突出し、フロントサイドパネル34の前端部へボルト止めされる。
取付部118より下方となるフロントカバー21の下端かつ後端には、押さえリブ119が一体に設けられ、フロントサイドパネル34の前端と結合一体化する。
左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147は、それぞれ縦長形状をなし、前方に位置するフロントライティングユニット25に対して、左メンテナンス穴145は左分離灯体ユニット25Bにおけるヘッドライトのバルブ51,ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53を、左メンテナンス穴145から手を入れて交換等のメンテナンスが可能であり、各メンテナンス穴の上下方向幅はヘッドライトのバルブ51からウインカのバルブ53までの各後方近傍となる位置まで開口するようになっている(図示状態は縦壁部120等が傾斜しているため、各バルブ位置と開口位置が若干ずれて見えている)。左右のメンテナンス穴145及び147は各バルブの真後ろで重なる位置には開口しておらず左右方向等へ若干ずれているが、バルブと開口の間に十分な距離があるので、開口から前方へ入れた手の向きを自在に変化させて各バルブをメンテナンスできる。なお、開口の大きさや形状は各バルブをメンテナンス可能な範囲で自由に設定できる。また、左メンテナンス穴145に隣接して設けた開口134に収納部133を一体化することにより、比較的大きな左メンテナンス穴145を設けたにもかかわらず、縦壁部120の剛性を上げている。
中央部128には、上下方向へ千鳥状にネジ穴152が設けられ、ここに略長方形部分127(図25)がネジ127aで着脱自在に取付けられる。
ネジ穴152より下方の中央部128の下端部には差し込み穴151が設けられ、差し込み突部131が差し込まれるようになっている。
また、下方へも取付突部143が延出し、プロテクタパネル33の内側に形成されたボス33a(図2,27)へネジ止めされる。
前方壁122の後部には、プロテクタパネル33に対する取付突部138が突出形成され、また下端部には、ボス139が設けられて、プロテクタパネル33とネジ止めされる。
また、下方へも取付突部143が延出し、プロテクタパネル33の内側に形成されたボス33a(図1,26)へネジ止めされる。
開口160はレッグシールド22の縦壁部120の開口134(図26)に対応する位置に設けられ、ここにはリッド129(図25)が取付けられ、開口134を開閉自在にしている。キーパネル穴161はキーパネル124(図25)の輪郭形状と一致し、ここにキーパネル124が嵌合される。
化粧パネル30は中央部166より左側では一つの開口部160のみが設けられ、開口134と連通している。開口部160はリッド129で開閉されている。中央部166と開口部160の間は左非開口部168をなし、ここで左メンテナンス穴145を覆う。
このとき、フロントライティングユニット25は左右の分離灯体ユニット25Aと25Bが結合一体化して仮組立された一次小組体となっているので、取扱が容易でかつ位置決めが容易になるので作業性が向上する。
この場合も二次小組体をなしているため作業性が向上する。
Claims (3)
- 少なくとも車両の前部を覆う前部車体カバーと、この車体カバーに臨んで車体に支持されるとともに、複数の個別灯体(25A・25B)を一体化した灯体ユニット(25)の支持構造において、
前記複数の個別灯体(25A・25B)は左右に一対をなし、それぞれ独立したハウジング(71)を備え、これらのハウジング(71)を相互に結合一体化して前記灯体ユニット(25)を構成するとともに、このハウジング(71)の結合部にて前記灯体ユニットを車体(45)へ締結により固定する締結部材(64a)を備え、
前記複数の個別灯体(25A・25B)は、それぞれのハウジング(71)の端部(60A・60B)同士を重ねて前記締結部材(64a)にて結合され、かつこの締結部材(64a)にて車体(45)へ締結固定されることにより、車体(45)へ共締めされるとともに、
前記左右の個別灯体(25A・25B)は、それぞれ車体(45)へ係止で取付けるための係止部(68)を備え、この係止部(68)は前記締結部材(64a)よりも上方かつ左右に配置され、この左右の係止部(68)間の略中央下方に前記締結部材(64a)が位置することを特徴とする灯体ユニットの支持構造。 - 前記灯体ユニット(25)は上下に長く延びるように形成され、この灯体ユニット(25)の下端縁部(25a)が車体カバー(21)の前面に開口する導風口(55)に臨む下縁部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載した灯体ユニットの支持構造。
- 前記車体カバーは車体前部を覆うフロントカバー(21)であり、このフロントカバー(21)の上部が前記灯体ユニット(25)に固定されて車体へ支持されるとともに、下部が車体フレームへ支持されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載した灯体ユニットの支持構造。
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