JP4836255B2 - 灯体のメンテナンス構造 - Google Patents
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Description
前記レッグシールド(22)の前記ヘッドライト後方となる部分に、前記複数のバルブ(51)が装着された位置に対応して複数のメンテナンス用開口(145・147)を設け、
この開口(145・147)を覆うカバー部材(30)を前記レッグシールド(22)へ着脱自在に取付け、
前記ヘッドライトは、車幅方向にて左右に分離、離間し、
さらに別の灯体を上下方向にて一体化したヘッドライトユニット(25)であり、前記メンテナンス用開口(145・147)は前記別の灯体のメンテナンス用開口を兼用して前記レッグシールド(22)の左右に設けられ、
前記複数のメンテナンス用開口のうちの少なくとも一方(147)の近傍にキーシリンダ(125)が配置され、
前記レッグシールド(22)は、前記キーシリンダ(125)のキー挿入口(125a)が形成された頭部が臨むキーシリンダ穴(146)と、このキーシリンダ穴(146)へ向かって前方へ入り込むようにキーシリンダ穴(146)の周囲に形成された凹部(146a)とを、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に備え、
前記カバー部材(30)は、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に位置する前記レッグシールド(22)の中央部(128)及び前記凹部(146a)の上方を開放するキーパネル穴(161)を備え、
このキーパネル穴(161)には、前記キーシリンダ(125)の頭部が臨む頭部穴(126a)が形成されている凹部(126)と、この凹部(126)の一部から車体中央側へ突出する突出部(127)とが一体に設けられたキーパネル(124)が嵌合されるとともに、
このキーパネル(124)を前記キーパネル穴(161)へ嵌合して、前記凹部(126)を前記凹部(146a)へ嵌合し、前記突出部(127)を前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ重ね、
さらに、前記突出部(127)にフック(170)を重ね、ネジ(127a)により前記フック(170)と前記キーパネル(124)を一緒に、前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ着脱自在に共締めしたことを特徴とする。
前記レッグシールド(22)の前記カバー部材(30)が取付けられる部分には、車幅方向一方側から順に、前記物品収納部(133)用の開口(134)、略五角形の第1メンテナンス穴(145),略円形の前記キーシリンダ穴(146),略四角形の第2メンテナンス穴(147)が設けられ、第1メンテナンス穴(145)及び第2メンテナンス穴(147)はそれぞれ前記メンテナンス用開口をなし、
前記第1メンテナンス穴(145)が、前記レッグシールド(22)の車幅方向中央部に設けられた非開口部と前記物品収納部(133)用の開口(134)との間に配置されることを特徴とする。
前記開口部(160)は、前記レッグシールド(22)の車幅方向一端部に設けられる物品収納部(133)用の開口(134)に対応する位置に設けられ、リッド(129)が取付けられて前記物品収納部(133)用の開口(134)を開閉自在とし、
前記キーパネル穴(161)は、前記キーパネル(124)の輪郭形状と一致し、かつこのキーパネル穴(161)の開口縁部はテーパー状をなし、
このキーパネル穴(161)より前記開口部(160)が設けられている側と反対側の端部(169)には開口が設けられず、
前記カバー部材(30)を取付けることにより前記一方のメンテナンス用開口(147)を覆うことを特徴とする。
このキーパネル穴(161)より一端部側には、前記開口部(160)のみが開口し、
この開口部(160)と前記キーパネル穴(161)との間は非開口部(168)をなし、ここで前記他方のメンテナンス用開口(145)を覆うことを特徴とする。
また、複数のバルブに跨がった単一で大きな開口を設ける代わりに、各バルブ毎に対応する開口を複数に分割して設けることで、各開口の面積を小さくできるので、車両の設計自由度を高くすることができる。
パワーユニット5は前部が車体フレーム7へ揺動自在に支持され、後部はリヤクッションユニット8を介して車体フレーム7の後部へ連結されている。9はエアクリーナ、10は気化器、11はラジエタ、12は燃料タンクである。
ヘッドパイプ13からは斜め下がり後方へ車体中心に沿って一本のダウンチューブ16が延出し、その下部は、左右に枝分かれするロアーパイプ17に接続する。ロアーパイプ17は左右一対をなし、屈曲して略水平に後方へ延び、さらに上方へ曲がり返してエンジン6aの側部通過する上下部17aをなす。
後パイプ42は中間部で屈曲して略への字状をなすよう、全体として後方へ斜め下がりに設けられ、前部は緩傾斜部をなし、ここにメータ37が支持されている。
後パイプ42の後端部はヘッドパイプ13の前面上部に設けられたステー44へボルト止めされている。
ブラケット46には中央パイプ41の下端部も連結一体化されている。中央パイプ41はまっすぐ上下方向へ延び、上端部は後パイプ42の屈曲部より前方部分へ接続している。
後パイプ42の上部42aは左右へ枝分かれして拡開しつつ上方へ延び、それぞれがブラケット43の中間部へ溶接されている。下部42bは、前パイプ40の左側方へずれて配置され、ヘッドパイプ13の側方寄りに設けられているステー44(図2)へ連結するようになっている。
フロントライティングユニット25は中央に被せられた略Y字状をなすトリミングプレート50により明確に左右へ分断された2灯式ヘッドライトの外観を呈する。但し実際にはフロントライティングユニット25は左右部分を予め一体化した灯体ユニットをなしている。左右部分は、上方が左右方向へ拡開するよう左右対称に斜め配置されている。なお以下の説明において左右部分を、右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bとする。
また、導風凹部54の上部左側にはホーン用のルーバー57が設けられ、この内側に臨んで配置されたホーン58の警笛音を通すようになっている。
図6はフロントライティングユニット25の正面図、図7は平面図、図8は側面図、図9は背面図、図10は図6における10−10線断面図、図11は図6における11−11線断面図、図12は同12−12線断面図、図13は同13−13線断面図、図14は同14−14線断面図、図15は同15−15線断面図、図16は図15の16矢示方向図である。
なお、これらヘッドライトのバルブ51、ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53に対するバルブ交換等のメンテナンスは、図10に略記するように、これらの後方に設けられているレッグシールド22のメンテナンス穴145から矢示方向へ手を入れて作業することにより車体後方からメンテナンスすることができる。この図におけるレッグシールド22の位置やメンテナンス穴145の寸法等は説明の便宜上、実際のものから変更してある。
図18に示すように、脚部80の下端部には段差部83が設けられ、フロントライティングユニット25との取付時にフロントライティングユニット25の下端に設けられた突部69(図6)が段差部83の段部に嵌合して一体化するようになっている。
上部には縁部に沿ってルーバー95が左右に分かれて設けられ、導風口93から取り込まれた走行風の一部をウインドスクリーン26の内側表面へ吹き付けて曇りを止める。
メータ穴100の前方には、後傾して斜め上方へ突出する起立壁101をなし、メータへ余分な外光が入射することを防止する。起立壁101は上端が外側へ曲がり返した二重壁をなし、この略逆J字状をなす部分にメータバイザー27のフランジ97が嵌合する(図22参照)。
メータパネル23の左右における縁部のうち、前部はミラーベース28a(図5)に重なり、左右から突出する取付片103にてネジ止めされる。左右の縁部のうち、中間部はフロントカバー21の上端縁部に重なり、後部はレッグシールド22の上端縁部に重なる。また、左右両側部にはルーバー104が設けられ、乗員へ向かって走行風を吹き出すようになっている。
23aは下方へ延出するボスであって、メータ37まで達している。メータ穴100の周囲壁下端も同様にメータ37まで達している。
後端縁113のうち上下方向中間部が最も前方へ湾曲した部分をなし、ここに取付部115が設けられ、レッグシールド22の取付突部(後述)が係合する。
後端縁113の下端部には、取付片116が後方斜め上方へ突出し、フロントサイドパネル34の前端部へボルト止めされる。
取付部118より下方となるフロントカバー21の下端かつ後端には、押さえリブ119が一体に設けられ、フロントサイドパネル34の前端と結合一体化する。
左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147は、それぞれ縦長形状をなし、前方に位置するフロントライティングユニット25に対して、左メンテナンス穴145は左分離灯体ユニット25Bにおけるヘッドライトのバルブ51,ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53を、左メンテナンス穴145から手を入れて交換等のメンテナンスが可能であり、各メンテナンス穴の上下方向幅はヘッドライトのバルブ51からウインカのバルブ53までの各後方近傍となる位置まで開口するようになっている(図示状態は縦壁部120等が傾斜しているため、各バルブ位置と開口位置が若干ずれて見えている)。左右のメンテナンス穴145及び147は各バルブの真後ろで重なる位置には開口しておらず左右方向等へ若干ずれているが、バルブと開口の間に十分な距離があるので、開口から前方へ入れた手の向きを自在に変化させて各バルブをメンテナンスできる。なお、開口の大きさや形状は各バルブをメンテナンス可能な範囲で自由に設定できる。また、左メンテナンス穴145に隣接して設けた開口134に収納部133を一体化することにより、比較的大きな左メンテナンス穴145を設けたにもかかわらず、縦壁部120の剛性を上げている。
中央部128には、上下方向へ千鳥状にネジ穴152が設けられ、ここに略長方形部分127(図25)がネジ127aで着脱自在に取付けられる。
ネジ穴152より下方の中央部128の下端部には差し込み穴151が設けられ、差し込み突部165が差し込まれるようになっている。
また、下方へも取付突部143が延出し、プロテクタパネル33の内側に形成されたボス33a(図2,27)へネジ止めされる。
前方壁122の後部には、プロテクタパネル33に対する取付突部138が突出形成され、また下端部には、ボス139が設けられて、プロテクタパネル33とネジ止めされる。
また、下方へも取付突部143が延出し、プロテクタパネル33の内側に形成されたボス33a(図1,26)へネジ止めされる。
開口部160はレッグシールド22の縦壁部120の開口134(図26)に対応する位置に設けられ、ここにはリッド129(図25)が取付けられ、開口134を開閉自在にしている。キーパネル穴161はキーパネル124(図25)の輪郭形状と一致し、ここにキーパネル124が嵌合される。
化粧パネル30は中央部166より左側では一つの開口部160のみが設けられ、開口134と連通している。開口部160はリッド129で開閉されている。中央部166と開口部160の間は左非開口部168をなし、ここで左メンテナンス穴145を覆う。
また、左右に分離して設けられた2灯式ヘッドライトの各バルブに跨がった左右方向に大きな単一の開口を設ける代わりに、左右のヘッドライトのバルブ51、51毎に対応する左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147を分離して設けたので、左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147の各開口の面積を小さくでき、レッグシールド22側に特別な補強構造を強いられないから、車両の設計自由度を高くすることができる。
Claims (5)
- 車両の前部を覆う前部車体カバーと、車両の前部に設けられ複数のバルブ(51)を備えたヘッドライトと、ヘッドライト後方の車体上に支持されたシートとを備え、前記前部車体カバーは、少なくとも車両の前面を覆うフロントカバーと、このフロントカバーの後面を覆いかつシートに着座した乗員の足の前方に位置するレッグシールド(22)とを備えた車両における灯体のメンテナンス構造において、
前記レッグシールド(22)の前記ヘッドライト後方となる部分に、前記複数のバルブ(51)が装着された位置に対応して複数のメンテナンス用開口(145・147)を設け、
この開口(145・147)を覆うカバー部材(30)を前記レッグシールド(22)へ着脱自在に取付け、
前記ヘッドライトは、車幅方向にて左右に分離、離間し、
さらに別の灯体を上下方向にて一体化したヘッドライトユニット(25)であり、前記メンテナンス用開口(145・147)は前記別の灯体のメンテナンス用開口を兼用して前記レッグシールド(22)の左右に設けられ、
前記複数のメンテナンス用開口のうちの少なくとも一方(147)の近傍にキーシリンダ(125)が配置され、
前記レッグシールド(22)は、前記キーシリンダ(125)のキー挿入口(125a)が形成された頭部が臨むキーシリンダ穴(146)と、このキーシリンダ穴(146)へ向かって前方へ入り込むようにキーシリンダ穴(146)の周囲に形成された凹部(146a)とを、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に備え、
前記カバー部材(30)は、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に位置する前記レッグシールド(22)の中央部(128)及び前記凹部(146a)の上方を開放するキーパネル穴(161)を備え、
このキーパネル穴(161)には、前記キーシリンダ(125)の頭部が臨む頭部穴(126a)が形成されている凹部(126)と、この凹部(126)の一部から車体中央側へ突出する突出部(127)とが一体に設けられたキーパネル(124)が嵌合されるとともに、
このキーパネル(124)を前記キーパネル穴(161)へ嵌合して、前記凹部(126)を前記凹部(146a)へ嵌合し、前記突出部(127)を前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ重ね、
さらに、前記突出部(127)にフック(170)を重ね、ネジ(127a)により前記フック(170)と前記キーパネル(124)を一緒に、前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ着脱自在に共締めしたことを特徴とする灯体のメンテナンス構造。 - 前記カバー部材(30)は、四隅のうち3ケ所をネジ(130)により前記レッグシールド(22)へ取付け、残り1ケ所と、中間部上下3ケ所を前記レッグシールド(22)へ差し込み取付けすることにより着脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1に記載した灯体のメンテナンス構造。
- 前記レッグシールド(22)には、物品収納部(133)が設けられるとともに、
前記レッグシールド(22)の前記カバー部材(30)が取付けられる部分には、車幅方向一方側から順に、前記物品収納部(133)用の開口(134)、略五角形の第1メンテナンス穴(145),略円形の前記キーシリンダ穴(146),略四角形の第2メンテナンス穴(147)が設けられ、第1メンテナンス穴(145)及び第2メンテナンス穴(147)はそれぞれ前記メンテナンス用開口をなし、
前記第1メンテナンス穴(145)が、前記レッグシールド(22)の車幅方向中央部に設けられた非開口部と前記物品収納部(133)用の開口(134)との間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載した灯体のメンテナンス構造。 - 前記カバー部材(30)は、車幅方向において、一端部に開口部(160)、中央部に前記キーパネル穴(161)がそれぞれ形成され、
前記開口部(160)は、前記レッグシールド(22)の車幅方向一端部に設けられる物品収納部(133)用の開口(134)に対応する位置に設けられ、リッド(129)が取付けられて前記物品収納部(133)用の開口(134)を開閉自在とし、
前記キーパネル穴(161)は、前記キーパネル(124)の輪郭形状と一致し、かつこのキーパネル穴(161)の開口縁部はテーパー状をなし、
このキーパネル穴(161)より前記開口部(160)が設けられている側と反対側の端部(169)には開口が設けられず、
前記カバー部材(30)を取付けることにより前記一方のメンテナンス用開口(147)を覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した灯体のメンテナンス構造。 - 前記カバー部材(30)は、車幅方向において、一端部にリッド(129)で開閉される開口部(160)、中央部に前記キーパネル穴(161)がそれぞれ形成され、
このキーパネル穴(161)より一端部側には、前記開口部(160)のみが開口し、
この開口部(160)と前記キーパネル穴(161)との間は非開口部(168)をなし、ここで前記他方のメンテナンス用開口(145)を覆うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した灯体のメンテナンス構造。
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