JP4836255B2 - 灯体のメンテナンス構造 - Google Patents

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Description

本願は自動2輪車等の車両に設けられる灯体のメンテナンス構造に関する。
フロントカバーにヘッドライトの取付穴を設け、この取付穴にヘッドライトを臨ませるとともに、ヘッドライトの上方におけるフロントカバーにヘッドライトのバルブを交換するためのメンテナンス用開口を設け、このメンテナンス用開口をメンテナンスカバーにて着脱自在に覆うことが知られている。
特許3594700号公報
上記従来の構造では、車両前面のフロントカバーが流線形をなして前方へ突出する限られた場所に人の手が挿入可能な大きめのメンテナンス用開口を設けるため、フロントカバー及びメンテナンスカバーの形状に制約を受けるおそれがあった。特に、ヘッドライトのバルブを複数備え、ヘッドライトユニットが左右に分割されるような2灯式ヘッドライト等へ採用した場合には、ヘッドライトの各バルブに対応した位置に複数のメンテナンス用開口を配置する必要があるから、複数のメンテナンス用開口を、メンテナンス性を高めながら、同時に車両の設計自由度を確保できるようにすることが難しかった。本発明はこのような課題の解決を目的とする。
上記課題を解決するため灯体のメンテナンス構造に係る請求項1の発明は、車両の前部を覆う前部車体カバーと、車両の前部に設けられ複数のバルブ(51)を備えたヘッドライトと、ヘッドライト後方の車体上に支持されたシートとを備え、前記前部車体カバーは、少なくとも車両の前面を覆うフロントカバーと、このフロントカバーの後面を覆いかつシートに着座した乗員の足の前方に位置するレッグシールド(22)とを備えた車両における灯体のメンテナンス構造において、
前記レッグシールド(22)の前記ヘッドライト後方となる部分に、前記複数のバルブ(51)が装着された位置に対応して複数のメンテナンス用開口(145・147)を設け、
この開口(145・147)を覆うカバー部材(30)を前記レッグシールド(22)へ着脱自在に取付け、
前記ヘッドライトは、車幅方向にて左右に分離、離間し、
さらに別の灯体を上下方向にて一体化したヘッドライトユニット(25)であり、前記メンテナンス用開口(145・147)は前記別の灯体のメンテナンス用開口を兼用して前記レッグシールド(22)の左右に設けられ、
前記複数のメンテナンス用開口のうちの少なくとも一方(147)の近傍にキーシリンダ(125)が配置され、
前記レッグシールド(22)は、前記キーシリンダ(125)のキー挿入口(125a)が形成された頭部が臨むキーシリンダ穴(146)と、このキーシリンダ穴(146)へ向かって前方へ入り込むようにキーシリンダ穴(146)の周囲に形成された凹部(146a)とを、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に備え、
前記カバー部材(30)は、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に位置する前記レッグシールド(22)の中央部(128)及び前記凹部(146a)の上方を開放するキーパネル穴(161)を備え、
このキーパネル穴(161)には、前記キーシリンダ(125)の頭部が臨む頭部穴(126a)が形成されている凹部(126)と、この凹部(126)の一部から車体中央側へ突出する突出部(127)とが一体に設けられたキーパネル(124)が嵌合されるとともに、
このキーパネル(124)を前記キーパネル穴(161)へ嵌合して、前記凹部(126)を前記凹部(146a)へ嵌合し、前記突出部(127)を前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ重ね、
さらに、前記突出部(127)にフック(170)を重ね、ネジ(127a)により前記フック(170)と前記キーパネル(124)を一緒に、前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ着脱自在に共締めしたことを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記カバー部材(30)は、四隅のうち3ケ所をネジ(130)により前記レッグシールド(22)へ取付け、残り1ケ所と、中間部上下3ケ所を前記レッグシールド(22)へ差し込み取付けすることにより着脱自在に取付けられることを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項1又は2において、前記レッグシールド(22)には、物品収納部(133)が設けられるとともに、
前記レッグシールド(22)の前記カバー部材(30)が取付けられる部分には、車幅方向一方側から順に、前記物品収納部(133)用の開口(134)、略五角形の第1メンテナンス穴(145),略円形の前記キーシリンダ穴(146),略四角形の第2メンテナンス穴(147)が設けられ、第1メンテナンス穴(145)及び第2メンテナンス穴(147)はそれぞれ前記メンテナンス用開口をなし、
前記第1メンテナンス穴(145)が、前記レッグシールド(22)の車幅方向中央部に設けられた非開口部と前記物品収納部(133)用の開口(134)との間に配置されることを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項1〜3のいずれかにおいて、前記カバー部材(30)は、車幅方向において、一端部に開口部(160)、中央部に前記キーパネル穴(161)がそれぞれ形成され、
前記開口部(160)は、前記レッグシールド(22)の車幅方向一端部に設けられる物品収納部(133)用の開口(134)に対応する位置に設けられ、リッド(129)が取付けられて前記物品収納部(133)用の開口(134)を開閉自在とし、
前記キーパネル穴(161)は、前記キーパネル(124)の輪郭形状と一致し、かつこのキーパネル穴(161)の開口縁部はテーパー状をなし、
このキーパネル穴(161)より前記開口部(160)が設けられている側と反対側の端部(169)には開口が設けられず、
前記カバー部材(30)を取付けることにより前記一方のメンテナンス用開口(147)を覆うことを特徴とする。
請求項5の発明は上記請求項1〜4のいずれかにおいて、前記カバー部材(30)は、車幅方向において、一端部にリッド(129)で開閉される開口部(160)、中央部に前記キーパネル穴(161)がそれぞれ形成され、
このキーパネル穴(161)より一端部側には、前記開口部(160)のみが開口し、
この開口部(160)と前記キーパネル穴(161)との間は非開口部(168)をなし、ここで前記他方のメンテナンス用開口(145)を覆うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数のバルブに対応して複数個の開口をレッグシールドに設け、それらをメンテナンスカバーにて覆ったため、従来のようにメンテナンス用開口を制約の多いフロントカバーに設けた場合に比べて、メンテナンス性を高めながら、同時に設計の自由度を向上させることができる。
また、複数のバルブに跨がった単一で大きな開口を設ける代わりに、各バルブ毎に対応する開口を複数に分割して設けることで、各開口の面積を小さくできるので、車両の設計自由度を高くすることができる。
また、車幅方向にて左右両側に分離、離間したヘッドライトの場合であっても、単一で形成すると大きくなりがちな開口を小さくすることができ、設計の自由度をより一層高めることができる。
さらに、一つの灯体のために用意した開口を、別の灯体のメンテナンス用開口に兼用するので、開口の個数を削減でき、しかも設計の自由度を高めることができる。
そのうえ、灯体のメンテナンスに利用する開口をキーシリンダの近傍に配置することで、この開口を利用してキーシリンダのメンテナンスを同時に行えるようになる。
請求項の発明によれば、レッグシールドに開口を設けても、この開口に物品収納部を設けることによりレッグシールドを補強でき、開口による強度低下のおそれを物品収納部により解消することができる。またメンテナンス用の開口を車幅方向中央部の非開口部と物品収納部との間に配置されるので、メンテナンス用の開口を車幅方向中央部の非開口部と物品収納部で挟んで補強することができる。
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は実施例に係る大型スクータの側面図である。車体の前後に前輪1と後輪2を備え、前輪1はフロントフォーク3を介してハンドル4にて操向自在にするとともに、後輪2をスイング式パワーユニット5で駆動する。パワーユニット5は前傾したシリンダを有するエンジン6aとミッションケース6bが一体化されており、ミッションケース6bの後端部へ後輪2が片持支持されている。
パワーユニット5は前部が車体フレーム7へ揺動自在に支持され、後部はリヤクッションユニット8を介して車体フレーム7の後部へ連結されている。9はエアクリーナ、10は気化器、11はラジエタ、12は燃料タンクである。
車体フレーム7は前端部にヘッドパイプ13を備え、ハンドル4とフロントフォーク3を上下に連結するステアリング軸14を回動自在に支持する。ヘッドパイプ13にはその前方側にフロントステイ15を支持する。
ヘッドパイプ13からは斜め下がり後方へ車体中心に沿って一本のダウンチューブ16が延出し、その下部は、左右に枝分かれするロアーパイプ17に接続する。ロアーパイプ17は左右一対をなし、屈曲して略水平に後方へ延び、さらに上方へ曲がり返してエンジン6aの側部通過する上下部17aをなす。
ダウンチューブ16の上部でヘッドパイプ13近傍からは車体中心に沿って一本のアッパーパイプ18が後方へ延出し、その後部からシートレール19が左右に枝分かれしてさらに後方へ延出する。アッパーパイプ18の後端部と左右のロアーパイプ17間には上下方向の補強パイプ18aが連結し、左右のシートレール19の中間部には、左右の各上下部17aの上端部が接続する。シートレール19にはタンデムシート20が支持される。
ヘッドパイプ13の周囲はフロントカバー21とレッグシールド22で前後から囲まれ、上方はメータパネル23で覆われる。メータパネル23より上方のハンドル4周囲はハンドルカバー24で覆われる。フロントカバー21の前面にはフロントライティングユニット25が取付けられている。26はウインドスクリーン、27はメータバイザー、28はサイドミラー、28aはサイドミラーの取付基部を覆うミラーベースカバー、29はフロントフェンダーである。
レッグシールド22はヘッドパイプ13及び前輪1の後方側を覆い、その車体後方側となる背面上部には化粧パネル30が着脱自在に取付けられている。レッグシールド22の下部はフロアパネル31と接続している。フロアパネル31にはタンデムシート20に腰掛けた乗員が足を載せるステップフロアが設けられている。
32はレッグシールド22の後部からタンデムシート20の下方を覆うセンターパネル、33はフロアパネル31とその上方のレッグシールド22後部との間を覆うプロテクタパネル、34はフロントカバー21の後端下端とフロアパネル31の下部とを接続するフロントサイドパネル、35はタンデムシート20の下方から車体後部の大半を覆うリヤサイドパネルである。なお、リヤサイドパネル35の後部側面には、テールランプ等を一体化したリヤライティングユニット36が左右一対で設けられている。
図2は車体前部の側断面図であり、フロントステイ15は、フロントライティングユニット25やメーター37等を支持するため、上下方向に延びる複数のパイプ部材やブラケット等を一体化した剛性の支持構造体であり、車体フレームの一部をなす。パイプ部材は側面視で前後方向に前パイプ40,中央パイプ41,後パイプ42を備える。
後パイプ42は中間部で屈曲して略への字状をなすよう、全体として後方へ斜め下がりに設けられ、前部は緩傾斜部をなし、ここにメータ37が支持されている。
後パイプ42の前端部はウインドスクリーン26と略平行に傾斜するブラケット43へ接続している。このブラケット43には、ウインドスクリーン26の側部下側がボルト止めされるとともにサイドミラー28のステー28aが下端部を取付けられている。
後パイプ42の後端部はヘッドパイプ13の前面上部に設けられたステー44へボルト止めされている。
前パイプ40は上部が上下方向に延びて上端部でブラケット43の下端へ接続している。前パイプ40の上下部分中間部前面にはステー45が設けられ、ここにフロントライティングユニット25がボルト止めされる。下部は斜め後方へ曲がって、ブラケット46へ接続している。ブラケット46はヘッドパイプ13前面下部に設けられたステー47へボルト止めされている。
ブラケット46には中央パイプ41の下端部も連結一体化されている。中央パイプ41はまっすぐ上下方向へ延び、上端部は後パイプ42の屈曲部より前方部分へ接続している。
図3はフロントステイ15の正面図であり、前パイプ40は車体中央に一本で設けられる。中央パイプ41は前パイプ40の左右両側へ間隔をもって左右一対で設けられ、各上端部はクロスパイプ48aで連結一体化されている。
後パイプ42の上部42aは左右へ枝分かれして拡開しつつ上方へ延び、それぞれがブラケット43の中間部へ溶接されている。下部42bは、前パイプ40の左側方へずれて配置され、ヘッドパイプ13の側方寄りに設けられているステー44(図2)へ連結するようになっている。
左右の中央パイプ41の上部には、フロントライティングユニット25の取付用ステー49がそれぞれの外側方へ張り出して設けられ、各々には長穴49aが形成されている。この長穴49aにはクッションラバー49bが取付けられており、ここでフロントライティングユニット25を防振的に係合する(詳細後述)。左右の中央パイプ41の中間部間はクロスパイプ48bにて連結されている。さらに下方にも、短いクロスパイプ48c,48dにて連結され、フロントステイ15全体の剛性を高めている。
ブラケット43には上下方向に略等間隔でウインドスクリーン26の取付穴43aが設けられている。また、上端部にはミラーの取付部(ナット)43bが設けられている。43cは後述するトリムプレートの取付部である。
図4は車体フレーム7におけるヘッドパイプ13より下方部分の正面図である。車体中心に沿って上下方向へ配設された一本のダウンチューブ16の上下方向中間部にはアッパーパイプ18の前端部が溶接されている。アッパーパイプ18は左右に張り出してから後方へ延びて、左右の上下部17aへ接続している。ダウンチューブ16のアッパーパイプ18と接続する部分よりやや上方位置前面にブラケット16cが溶接され、ここにナット16a及び位置決め穴16bが並んで設けられている。このナット16aへフロントカバー21の背面上部が取付けられるようになっている。ダウンチューブ16の下部にもナット16cが溶接されている。ダウンチューブ16の下端はクロスパイプ16dへ接続し、クロスパイプ16dは左右両側へ張り出して左右のロアーパイプ17へ接続している。
図5はフロントカバー21及びフロントライティングユニット25を含む車体カバー前部の正面図である。フロントカバー21の上半部中央にはフロントライティングユニット25が取付けられ、その上方は正面視でトリミングプレート50を介してウインドスクリーン26の下部へ接続する。
フロントライティングユニット25は中央に被せられた略Y字状をなすトリミングプレート50により明確に左右へ分断された2灯式ヘッドライトの外観を呈する。但し実際にはフロントライティングユニット25は左右部分を予め一体化した灯体ユニットをなしている。左右部分は、上方が左右方向へ拡開するよう左右対称に斜め配置されている。なお以下の説明において左右部分を、右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bとする。
右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bのそれぞれには、灯体としてのヘッドライト、ポジションライト及びウインカがそれぞれ一体化され、上下方向に配設されている。各バルブの位置も、ヘッドライトのバルブ51,ポジションライトのバルブ52,ウインカのバルブ53の順に外方へ位置するよう斜め上下方向へ並んで配置される。右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bの各側部は各上下方向3ケ所で、フロントカバー21の上部で右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bとの接合縁部に沿う部分の内側に設けられた取付突部59へ取付けられる。
フロントライティングユニット25の下端縁部25aは、フロントカバー21の下半部中央に形成された、導風凹部54の上部に設けられている導風口55の上部壁をなしている。導風凹部54にはルーバー56が設けられ、導風口55とともにフロントカバー21の内側へ走行風を取り込んで、導風凹部54の後方に配置されるラジエタ11及びパワーユニット5(図1)へ導いている。
また、導風凹部54の上部左側にはホーン用のルーバー57が設けられ、この内側に臨んで配置されたホーン58の警笛音を通すようになっている。
以下、フロントライティングユニット25について、さらに詳述する。
図6はフロントライティングユニット25の正面図、図7は平面図、図8は側面図、図9は背面図、図10は図6における10−10線断面図、図11は図6における11−11線断面図、図12は同12−12線断面図、図13は同13−13線断面図、図14は同14−14線断面図、図15は同15−15線断面図、図16は図15の16矢示方向図である。
まず、フロントライティングユニット25のユニット構造を説明する。これらの図に示すように、フロントライティングユニット25は当初左右分離した状態の分離灯体ユニット25A,25Bとして別々に製造し、中央部で連結一体化して小組体のフロントライティングユニット25としたものであり、結合前の各分離灯体ユニット25A,25Bには、それぞれ結合用の突片60A,60B,61A,61B,62A,62Bが相手方へ向かって突出され(図6)、各突片60Aと60B,61Aと61B及び62Aと62Bをそれぞれ重ねてボルト63a及びナット63bで結合したものである(図11参照)。
なお、上方の突片60Aと60Bは、他よりも大きく形成され、上方の左右2ケ所に設けられた取付穴60a(図11参照)に通したボルト63aと裏側のナット63bによる固定(図11参照)と、さらに取付穴60aの下方1ケ所に設けられた取付穴64におけるステー45への共締めで取付けられる。この取付穴64はフロントステイ15のステー45に設けられたナット45a(図3,4)へ取付けるためのものであり、取付状態断面である図12及び図14に示すように、ナット45aに通し、ボルト64aにて3部材を一緒に共締めするようになっている。
図14に明らかなように、ナット45aはフランジ45bを有し、ナット45aの軸部をステー45の穴45cへ貫通させて、両突片60Aと60Bを重ねた厚さ寸法と同程度突出させ、フランジ45bをステー45の裏側へ溶接する。取付時にはナット45aの軸部を重ねられた突片60Aと60Bの各取付穴64へ通すことにより、両突片60Aと60Bを仮止めできる。
この取付により、左右の分離灯体ユニット25Aと25Bの間には、トリミングプレート50の脚部を収容する凹溝部65が形成される(図7参照)。また、凹溝部65内には、右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bよりそれぞれ係合部66が突出形成されている。各係合部66には係合穴66aが形成されている(図6参照)。さらに、左右の分離灯体ユニット25A,25Bの外縁部には結合突部67が突出形成され、フロントカバー21と内側にてボルト止めされる。
また、左右の分離灯体ユニット25A,25Bの各上部中央背面には後方へ突出するピン68が一体に形成され(図7参照)、図13に示すように、フロントステイ15に設けられているブラケット46(図3参照)の長穴46aに取付けられたクッションラバー46bの穴46cへ挿し込むことにより弾性部材を介してフロントステイ15へ取付けられたラバーマウントになっている。したがって、左右のピン68におけるラバマウントと、中央の取付穴64におけるリジッド結合とにより、3点のフロントステイ15に対する取付部が略逆三角形Tをなして配置される(図6)。
図15に示すように、結合突部67は長く後方へ突出し、先端が横向きに屈曲してフランジ67aをなし、ここでフロントカバー21に形成された取付突部59と重ねられ、ボルト59a及びナット59bにより締結される。
次に、フロントライティングユニット25の内部構造を説明する。図10に示すように、フロントライティングユニット25はレンズ70とハウジング71とをシール72を介して中空室を形成するように向かい合わせに一体化してあり、内部を隔壁73で仕切り、下部にヘッドライトのバルブ51を収容し、上部にウインカのバルブ53を収容する。中間部には隔壁73を設け(図6・7参照)、この隔壁73の一部を円形空間状に拡張してバルブ室73aを形成し、この中にポジションライトのバルブ52を収容している。
ヘッドライトのバルブ51はリフレクタ74の底部に形成されたバルブ穴74aに嵌合されて前方へ突出している。ヘッドライトのバルブ51の電極部51aにはコネクタ51bが着脱自在に取付けられている。コネクタ51bに接続する電線51cはハウジング71のメンテナンス穴71aに被せられたキャップ71bの側部に形成された配線穴71cから外部へ延出している。
リフレクタ74はエイミング調節のため、上方向で揺動できるようになっており、調節ネジ77(図・9)を回すことにより、リフレクタ74を上下へ揺動させて光軸を上下に変化させることができる。この機構は公知のものを利用できるので詳細機構の説明を省略する。
リフレクタ74に対して、ヘッドライトのバルブ51は電極部51aと一体となって着脱自在であり、キャップ71bを外すとヘッドライトのバルブ51と電極部51aをリフレクタ74から後方へ抜き取ることにより、車体後方側からヘッドライトのバルブ51の交換が可能になる。ウインカのバルブ53のソケット部53aは、ハウジング71に設けられたメンテナンス穴71dの開口部へ直接着脱自在に嵌合されており、車体後方から交換することができる。
図15に示すように、電極部51aは、バネ75で外れないように押圧固定されている。バネ75はネジ76によりリフレクタ74の裏面に突出形成されたボス74aへ固定される。
図16に示すように、バネ75は略長方形をなし、中央部に電極部51aのボス部が嵌合し、バネ75が電極部51aと一体に形成されたフランジ部51bを押さえるようになっている。ヘッドライトのバルブ51を交換するには、ネジ76を外し、バネ75を除くことにより、ヘッドライトのバルブ51及び電極部51aを後方へ抜き出す。
また、ポジションライトのバルブ52も同様にして交換可能である。図9において、52aはポジションライトのバルブ52のコネクタであり、ポジションライトのバルブ52もコネクタ52aを外して後方へ抜き取ることができる。
なお、これらヘッドライトのバルブ51、ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53に対するバルブ交換等のメンテナンスは、図10に略記するように、これらの後方に設けられているレッグシールド22のメンテナンス穴145から矢示方向へ手を入れて作業することにより車体後方からメンテナンスすることができる。この図におけるレッグシールド22の位置やメンテナンス穴145の寸法等は説明の便宜上、実際のものから変更してある。
次に、トリミングプレートにつき詳述する。図17はトリミングプレート50の正面図、図18は側面図、図19は図17の19−19線断面図である。これらの図において、トリミングプレート50は中央部50aから下方へ延びる脚部80と、左右斜め上方へ延びる一対の腕部81を一体に有する。脚部80には、差し込み突部82が紙面裏側へ一体に突出形成され、後方へ突出している。差し込み突部82は上方方向へ間隔をもってかつ左右へずれて設けられる。
図14に示すように、差し込み突部82は、基部が一対のリブ82bをなし、上部がこれらリブ82bより長く突出する舌片部82aをなし、突出方向から示すと略H字状をなす(以後の図示H字形状をなすものはいずれも同様構造をなす)。この差し込み突部82は上下とも、対応する上下の係合部66における係合穴66aへ舌片部82aを差し込むとにより脚部80をフロントライティングユニット25へ一体化する。
このように脚部80をフロントライティングユニット25へ取付けると、脚部80は凹溝部65を覆う(図14)。また脚部80の横断面において左右部分がフランジ状の側壁部80aをなし(図19)、取付時に側壁部80aを凹溝部65内へ嵌合することにより脚部80の表面がフロントライティングユニット25と略面一になるようにする(図12)。
図18に示すように、脚部80の下端部には段差部83が設けられ、フロントライティングユニット25との取付時にフロントライティングユニット25の下端に設けられた突部69(図6)が段差部83の段部に嵌合して一体化するようになっている。
図17に示すように、腕部81の先端部には、ボス84が設けられ、ここでメータバイザ27の下端部と重ねられ、ネジ84a(図5)でネジ止めにより一体化される。ボス84の近傍となる腕部81の先端縁部には、突片85が突出形成され、ミラーベースカバー28a(図5)の接合縁に係合するようになっている。
次に、メータバイザーについて説明する。図20はメータバイザー27の正面図である。下縁部は後方へ一段下がった段差状をなして低くなったフランジ90をなし、この上にトリミングプレート50の上端縁86が重なり、フランジ90上の突起91が上端縁86近傍に設けられた凹部87(図17)と係合する。
フランジ90の左右端部近傍に形成された突部92はトリミングプレート50の腕部81先端に形成されたボス84の(図18)下に重なり、ネジ止めで一体化される。フランジ90の近傍には車体中心を挟んで左右に導風口93が設けられ、メータパネル23の内側へ走行風を取り込みようになっている。
メータバイザー27の両側部の下方寄りには係合突部94が側方へ突出し、後パイプ42へ重なり、その取付部42c(図3)へネジ止めされる。
上部には縁部に沿ってルーバー95が左右に分かれて設けられ、導風口93から取り込まれた走行風の一部をウインドスクリーン26の内側表面へ吹き付けて曇りを止める。
上部のルーバー95が形成されている高さ位置において中央及び左右には、ボス96が裏面へ突出して設けられ、メータパネル23へ係合する。上端縁は後方へ一段下がったフランジ97が設けられ、メータパネル23の前部二重壁部分内側へ差し込まれる。また、フランジ97には適当間隔で切り欠き98が設けられ、ここにはメータパネル23の接合部に設けられた係合突102が係合する(図21参照)。
図21はメータパネル23の平面図、図22は側面図である。メータパネル23は中央前側にメータ穴100が設けられ、ここにメータ37(図2)が臨むようになっている。
メータ穴100の前方には、後傾して斜め上方へ突出する起立壁101をなし、メータへ余分な外光が入射することを防止する。起立壁101は上端が外側へ曲がり返した二重壁をなし、この略逆J字状をなす部分にメータバイザー27のフランジ97が嵌合する(図22参照)。
二重壁をなす起立壁101の内側上端には係合突部102が一体に設けられており、切り欠き98(図20)に係合する。また図22中の拡大断面に示すように、メータバイザー27のフランジ97が二重壁部分へ嵌合されると、起立壁101及びその折り返し部102aでフランジ97を挟持する。
メータパネル23の左右における縁部のうち、前部はミラーベース28a(図5)に重なり、左右から突出する取付片103にてネジ止めされる。左右の縁部のうち、中間部はフロントカバー21の上端縁部に重なり、後部はレッグシールド22の上端縁部に重なる。また、左右両側部にはルーバー104が設けられ、乗員へ向かって走行風を吹き出すようになっている。
メータパネル23の上面裏側で、ルーバー104の設けられている近傍にボス105及び取付片106が下方へ一体に突出形成されている。取付片106は後端部にも設けられている。107はステアリング軸14を通すための切り欠き部であり、ハンドル用のメータ穴100後方の中央に設けられている。108は後端縁である。後端縁108はレッグシールド22の上端縁に重なる。
23aは下方へ延出するボスであって、メータ37まで達している。メータ穴100の周囲壁下端も同様にメータ37まで達している。
図22に明らかなように、後端縁108には下方へ向かって突出する取付片109が一体に設けられている。取付片109はレッグシールド22の上端縁へ差し込まれてネジ止めされる。
図23はフロントカバー21の側面図、図24は図5の24−24線断面図である。上端縁110はメータパネル23の下に重なり、前端部に設けられた取付部111がミラーベース28a(図5)の下に重なりネジ止めされる。112はメータパネル23の取付片106(図22)との結合部である。
後端縁113のうち上部は、レッグシールド22の上部と化粧パネル30の各接合縁部が重なる(図2)。114はレッグシールド22を取付けるためのボスであり、車体内方へ突出し、かつ側面視で前下がりに傾斜している。
後端縁113のうち上下方向中間部が最も前方へ湾曲した部分をなし、ここに取付部115が設けられ、レッグシールド22の取付突部(後述)が係合する。
後端縁113の下端部には、取付片116が後方斜め上方へ突出し、フロントサイドパネル34の前端部へボルト止めされる。
図24に示すように、フロントカバー21の下部であって導風凹部54の壁面をなす部分のうち、中央部上端にボス117が後方へ突出して設けられ、ダウンチューブ16の前面に上下へ設けられた位置決め穴16b(図4)へ差し込んで位置決めされ、隣接して設けられている通し穴117a(図5)にて位置決め穴16bに隣接して設けられているナット16a(図4)へボルト止めされる。ボス117の下方かつフロントカバー21の下端部近傍にも取付部118が設けられ、ナット16aの下方に設けられたもう一つのナット16aと重ねられてボルト止めされる。これらの部分を最初に車体フレーム7側へ取付けることにより、以後の組立作業を容易にする。
取付部118より下方となるフロントカバー21の下端かつ後端には、押さえリブ119が一体に設けられ、フロントサイドパネル34の前端と結合一体化する。
次にレッグシールド22及び化粧パネル30について詳述する。図25は化粧パネル30を取付けた状態におけるレッグシールド22の背面図、図26は図25から化粧パネル30を除いた状態を示す図、図27はレッグシールド22の側面図、図28は化粧パネル30を図27の28矢示方向から示す図、図29は化粧パネル30を図28の29矢示方向から示す図、図30は図25の30−30断面図である。また図中の符号Cは車体中心線である。
レッグシールド22は上部に縦壁部120を備え、下部には中央部のフロア上部121と、左右のフロア前方壁122とを備える。縦壁部120には車幅方向全体に延びる接合段部123が設けられ、この接合段部123上に重なるように化粧パネル30が外方から重ねられている。化粧パネル30はメンテナンスカバーを兼ねる部材であり、縦壁部120の全幅とほぼ等しく、かつ縦壁部120の接合段部123より上方を覆う車幅方向へ長い略長方形の板材である。縦壁部120のうち化粧パネル30で覆われた部分前方にはフロントライティングユニット25が位置する。
化粧パネル30の中央から右側寄り位置にかけてキーパネル124が設けられている。キーパネル124にはメインスイッチをなすキーシリンダ125の頭部が臨んでいる。キーシリンダ125の頭部にはキー挿入口125aが設けられている。キーシリンダ125の周囲はキーシリンダ125の頭部へ向かって前方へ入り込む凹部126になっており、その底部にキーシリンダ125の頭部が嵌合する頭部穴126aが形成されている。
凹部126の周囲形状はキーシリンダ125を囲む大きな略楕円形をなし、その一部から車体中央側へ略長方形の突出部127が一体に設けられ、ここでネジ127aによりフック170の台座171と一緒に縦壁部120の中央部128へ着脱自在に共締めされている。フック170は略四辺形状をなし、スリット172で上下分割され、それぞれが台座171へ軸173を介して起伏自在に取付けられる。フック170は上下別々又は一緒に起伏させることができ、起立時には台座171と略直角になり(図30参照)、袋物等を係止できる。
化粧パネル30の左端部にはリッド129が開閉自在に設けられている。化粧パネル30は四隅のうち、上部2ケ所と下部左側1ケ所の計3ケ所をネジ130により縦壁部120へ取付け、右下隅1ケ所と、中間部上下3ケ所を差し込み突部165により縦壁部120へ差し込み取付けすることにより、縦壁部120へ着脱自在に縦壁部120へ取付けられている。
図26に示すように、縦壁部120のうち、接合段部123より上方部分には、左から右へ順に、開口134,略五角形の左メンテナンス穴145,略円形のキーシリンダ穴146,略四角形の右メンテナンス穴147が設けられている。
左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147は、それぞれ縦長形状をなし、前方に位置するフロントライティングユニット25に対して、左メンテナンス穴145は左分離灯体ユニット25Bにおけるヘッドライトのバルブ51,ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53を、左メンテナンス穴145から手を入れて交換等のメンテナンスが可能であり、各メンテナンス穴の上下方向幅はヘッドライトのバルブ51からウインカのバルブ53までの各後方近傍となる位置まで開口するようになっている(図示状態は縦壁部120等が傾斜しているため、各バルブ位置と開口位置が若干ずれて見えている)。左右のメンテナンス穴145及び147は各バルブの真後ろで重なる位置には開口しておらず左右方向等へ若干ずれているが、バルブと開口の間に十分な距離があるので、開口から前方へ入れた手の向きを自在に変化させて各バルブをメンテナンスできる。なお、開口の大きさや形状は各バルブをメンテナンス可能な範囲で自由に設定できる。また、左メンテナンス穴145に隣接して設けた開口134に収納部133を一体化することにより、比較的大きな左メンテナンス穴145を設けたにもかかわらず、縦壁部120の剛性を上げている。
右メンテナンス穴147は右分離灯体ユニット25Aにおけるヘッドライトのバルブ51,ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53をメンテナンス可能であり、かつキーシリンダ125に隣接しているため、キーシリンダ125のメンテナンスも可能になっている。なお、右メンテナンス穴147は左メンテナンス穴145との間に縦壁部120の中央部128が十分な幅で存在するので、やはり高剛性を維持する。この際、キーシリンダ穴146との周囲をキーパネル124の凹部126が嵌合するよう略凹曲面の凹部146aとすることにより、キーシリンダ穴146の開口を必要最小限に止めて、やはり剛性低下を防いでいる。
上端の接合縁部148には、メータパネル23の後端縁108が重なり、接合縁部148に沿って形成された取付部149に後端縁108から突出する取付片109が重ねられてネジ止めされる(図22)。また、左右両端にも化粧パネル30用の取付部150が形成されている。さらに、接合段部123近傍となる下部の左隅部にも取付部150が形成されている。
また、接合縁部148の中央寄り左右2ケ所と、右下隅部に化粧パネル30取付用の差し込み穴151が設けられ、差し込み突部165(図25)が差し込まれるようになっている。
中央部128には、上下方向へ千鳥状にネジ穴152が設けられ、ここに略長方形部分127(図25)がネジ127aで着脱自在に取付けられる。
ネジ穴152より下方の中央部128の下端部には差し込み穴151が設けられ、差し込み突部165が差し込まれるようになっている。
フロア上部121はアッパーパイプ18上を覆うように後方へ延び、その前部右側面に形成されたボス140により、アッパーパイプ18の右側面へボルト止めされる。フロア上部121の下部にもプロテクタパネル33との取付突部141が一体に形成され、後端部には取付突部142が後方へ突出し、ステップフロア32(図1)の前端と結合される。
また、下方へも取付突部143が延出し、プロテクタパネル33の内側に形成されたボス33a(図2,27)へネジ止めされる。
フロア前方壁122は下端部でフロアパネル31(図1)の前端部へ接続する部分であって、かつ乗員の脚部前方を覆う部分であり、ここにフロアマット153が取付けられている。前方壁122の下端には、取付片154が突出し、ここでフロアパネル31の前端部に重なってネジ止めされる。
図27に示すように、縦壁部120はヘッドパイプの傾斜と同じ程度に後傾し、その前縁上部の接合縁部132は、フロントカバー21の後端縁113上部内側へ重なり、取付部132aにてボス114へ車体後方から斜め下方へ向かってタッピングスクリュー114aでネジ止めされる(図23)。
縦壁部120の左側方で開口134の設けられている部分には角筒状をなす収納部133が前方へ突出して設けられ、収納部133内へ縦壁部120に設けられた開口134から物品を出し入れ可能になっている。開口134の下方にも小開口135が設けられている。前縁の上下方向中間部には、差し込み突部132bが突出形成され、フロントカバー21の取付部115へ差し込みで取付けられる(図23)。
前方壁122の前端部となる前縁下部はフロントカバー21の後端縁113の下部に接合し、取付部136にて後端縁113の下方側に設けられたボス114へネジ止めされる(図23)。取付部136近傍にはルーバー137が設けられ、乗員の脚部に対する通風を確保している。
前方壁122の後部には、プロテクタパネル33に対する取付突部138が突出形成され、また下端部には、ボス139が設けられて、プロテクタパネル33とネジ止めされる。
フロア上部121はアッパーパイプ18上を覆うように後方へ延び、その前部右側面に形成されたボス140により、アッパーパイプ18の右側面へボルト止めされる。フロア上部121の下部にもプロテクタパネル33との取付突部141が一体に形成され、後端部には取付突部142が後方へ突出し、ステップフロア32の前端と結合される。
また、下方へも取付突部143が延出し、プロテクタパネル33の内側に形成されたボス33a(図1,26)へネジ止めされる。
図28に示すように、化粧パネル30は車幅方向において左側端部に開口部160が設けられ、中央部にはキーパネル穴161が形成される。
開口部160はレッグシールド22の縦壁部120の開口134(図26)に対応する位置に設けられ、ここにはリッド129(図25)が取付けられ、開口134を開閉自在にしている。キーパネル穴161はキーパネル124(図25)の輪郭形状と一致し、ここにキーパネル124が嵌合される。
また、キーパネル穴161の開口縁部はテーパー状をなし、キーパネル124の嵌合位置決めを容易にする。化粧パネル30のキーパネル穴161よりも右側部分である右側端部169には開口が設けられず、化粧パネル30を取付けることにより右メンテナンス穴147(図26)を覆うようになっている。
上端縁162はメータパネル23の後端縁に接合し、下端縁163は接合段部123に接合する(図2)。上端縁162の左右両端と下端縁163の左隅部には、ボス164が設けられ、ここで縦壁部120の取付部150(図26)に重ねられてネジ止めされる。また、上端縁162の中央2ケ所と下端縁163の右隅及び中央部には、差し込み突部165が形成され、これを縦壁部120の差し込み穴151へ差し込むことで縦壁部120の外側を覆って着脱自在に取付けられる(図26)。
図29に示すように、化粧パネル30は中央部166が最も後方へ張り出すように湾曲し、左右は湾曲して前方へ出ている。左右両端部の側端縁167は、フロントカバー21の後端縁内側へ重なる。各差し込み突部165は前方へ突出している。
図30に示すように、化粧パネル30は縦壁部120と間隔をもって覆うとともに、キーパネル穴161は、中央部128及び凹部146aの上方を開放し、キーパネル124が嵌合されている。また、右メンテナンス穴147は化粧パネル30の右側部分169で密閉されている。
化粧パネル30は中央部166より左側では一つの開口部160のみが設けられ、開口134と連通している。開口部160はリッド129で開閉されている。中央部166と開口部160の間は左非開口部168をなし、ここで左メンテナンス穴145を覆う。
このように、化粧パネル30を被せることにより、縦壁部120に形成した開口を覆って外観を向上させることができる。また、化粧パネル30を取り外せば、容易にフロントライティングユニット25やキーシリンダ125のメンテナンスが可能になる。しかも、縦壁部120は複数のメンテナンス対象を共通の開口部に兼用させることにより、開口数を少なくして縦壁部120の剛性を高く維持させることができる。
次に、本実施例の作用を説明する。左右の分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bそれぞれにヘッドライトのバルブ51、ポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53からなる計3つのバルブを設け、各分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bに対応して、左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147をレッグシールドにおける縦壁部120の左右に計2個設け、これらのメンテナンス穴をメンテナンスカバーである化粧カバー30にて覆ったため、化粧カバー30を外せば、左メンテナンス穴145から手を入れて左分離灯体ユニット25Bの各バルブ51、52及び53をメンテナンスでき、同様に右メンテナンス穴147から手を入れて右分離灯体ユニット25Aの各バルブ51、52及び53をメンテナンスできる。
左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147はそれぞれ縦長に形成され、上下方向に配置された3つの灯体のバルブ51、52及び53をメンテナンスできる大きさであり、開口の大きさにあまり制約がないレッグシールドの縦壁部120に設けられるので、従来のようにメンテナンス用開口を制約の多いフロントカバーに設けた場合に比べて、メンテナンス性を高めながら、同時に設計の自由度を向上させることができる。
また、左右に分離して設けられた2灯式ヘッドライトの各バルブに跨がった左右方向に大きな単一の開口を設ける代わりに、左右のヘッドライトのバルブ51、51毎に対応する左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147を分離して設けたので、左メンテナンス穴145及び右メンテナンス穴147の各開口の面積を小さくでき、レッグシールド22側に特別な補強構造を強いられないから、車両の設計自由度を高くすることができる。
また、フロントライティングユニット25が、車幅方向にて左右両側に分離、離間した右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bからなるものであっても、右分離灯体ユニット25A及び左分離灯体ユニット25Bに共通するようメンテナンス開口を単一で大きなものとすれば、著しく大きなものとなり、レッグシールド22の強度を低下してしまうところ、このようなおそれを無くすことができる。
そのうえ、一つの灯体であるヘッドライトのバルブ51のために用意した左右のメンテナンス穴145又は147を、別の灯体であるポジションライトのバルブ52及びウインカのバルブ53のメンテナンス用開口に兼用するので、開口の個数を削減でき、しかも設計の自由度を高めることができる。
さらに、灯体のメンテナンスに利用する右メンテナンス穴147を、キーシリンダ125の近傍に配置することで、この右メンテナンス穴147を利用してキーシリンダ12のメンテナンスを同時に行えるようになるので、キーシリンダ125に対する専用のメンテナンス穴を別に設けなくても済み、右メンテナンス穴147による有用性が一層高くなる。
また、レッグシールド22の縦壁部120に開口134を設けても、この開口134に物品の収納部133を設けることにより、レッグシールド22を補強でき、開口134による強度低下のおそれを解消できる。そのうえ、左メンテナンス穴145を中央部128と収納部133との間に配置して強度の高い部分で挟んだので、縦壁部120を補強することができる。
実施例に係る大型スクータの側面図 車体前部の側断面図 フロントステイの正面図 車体フレーム下部の正面図で 車体カバー前部の正面図 フロントライティングユニットの正面図 フロントライティングユニットの平面図 フロントライティングユニットの側面図 フロントライティングユニットの背面図 図6における10−10線断面図 図6における11−11線断面図 同12−12線断面図 同13−13線断面図 同14−14線断面図 同15−15線断面図 図15の16矢示方向図 トリミングプレートの正面図 トリミングプレートの側面図 図17の19−19線断面図 メータバイザーの正面図 メータパネルの平面図 メータバイザーの側面図 フロントカバーの側面図 図5の24−24線断面図 化粧パネルを取付けた状態におけるレッグシールドの背面図 図25から化粧パネルを除いた状態を示す図 レッグシールドの側面図 化粧パネルを図27の28矢示方向から示す図 化粧パネルを図28の29矢示方向から示す図 図25の30−30断面図
符号の説明
1:前輪、2:後輪、5:パワーユニット、7:車体フレーム、21:フロントカバー、22:レッグシールド、23:メータパネル、25:フロントライティングユニット、25A:右分離灯体ユニット、25B:左分離灯体ユニット、26:ウインドスクリーン、27:メータバイザー、28a:ミラーベースカバー、30化粧パネル、50:トリミングプレート、124:キーパネル、125:キーシリンダ、133:収納部、134:開口,145:左メンテナンス穴,146:キーシリンダ穴,147:右メンテナンス穴

Claims (5)

  1. 車両の前部を覆う前部車体カバーと、車両の前部に設けられ複数のバルブ(51)を備えたヘッドライトと、ヘッドライト後方の車体上に支持されたシートとを備え、前記前部車体カバーは、少なくとも車両の前面を覆うフロントカバーと、このフロントカバーの後面を覆いかつシートに着座した乗員の足の前方に位置するレッグシールド(22)とを備えた車両における灯体のメンテナンス構造において、
    前記レッグシールド(22)の前記ヘッドライト後方となる部分に、前記複数のバルブ(51)が装着された位置に対応して複数のメンテナンス用開口(145・147)を設け、
    この開口(145・147)を覆うカバー部材(30)を前記レッグシールド(22)へ着脱自在に取付け、
    前記ヘッドライトは、車幅方向にて左右に分離、離間し、
    さらに別の灯体を上下方向にて一体化したヘッドライトユニット(25)であり、前記メンテナンス用開口(145・147)は前記別の灯体のメンテナンス用開口を兼用して前記レッグシールド(22)の左右に設けられ、
    前記複数のメンテナンス用開口のうちの少なくとも一方(147)の近傍にキーシリンダ(125)が配置され、
    前記レッグシールド(22)は、前記キーシリンダ(125)のキー挿入口(125a)が形成された頭部が臨むキーシリンダ穴(146)と、このキーシリンダ穴(146)へ向かって前方へ入り込むようにキーシリンダ穴(146)の周囲に形成された凹部(146a)とを、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に備え、
    前記カバー部材(30)は、前記複数のメンテナンス用開口(145・147)の間に位置する前記レッグシールド(22)の中央部(128)及び前記凹部(146a)の上方を開放するキーパネル穴(161)を備え、
    このキーパネル穴(161)には、前記キーシリンダ(125)の頭部が臨む頭部穴(126a)が形成されている凹部(126)と、この凹部(126)の一部から車体中央側へ突出する突出部(127)とが一体に設けられたキーパネル(124)が嵌合されるとともに、
    このキーパネル(124)を前記キーパネル穴(161)へ嵌合して、前記凹部(126)を前記凹部(146a)へ嵌合し、前記突出部(127)を前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ重ね、
    さらに、前記突出部(127)にフック(170)を重ね、ネジ(127a)により前記フック(170)と前記キーパネル(124)を一緒に、前記レッグシールド(22)の中央部(128)へ着脱自在に共締めしたことを特徴とする灯体のメンテナンス構造。
  2. 前記カバー部材(30)は、四隅のうち3ケ所をネジ(130)により前記レッグシールド(22)へ取付け、残り1ケ所と、中間部上下3ケ所を前記レッグシールド(22)へ差し込み取付けすることにより着脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1に記載した灯体のメンテナンス構造。
  3. 前記レッグシールド(22)には、物品収納部(133)が設けられるとともに、
    前記レッグシールド(22)の前記カバー部材(30)が取付けられる部分には、車幅方向一方側から順に、前記物品収納部(133)用の開口(134)、略五角形の第1メンテナンス穴(145),略円形の前記キーシリンダ穴(146),略四角形の第2メンテナンス穴(147)が設けられ、第1メンテナンス穴(145)及び第2メンテナンス穴(147)はそれぞれ前記メンテナンス用開口をなし、
    前記第1メンテナンス穴(145)が、前記レッグシールド(22)の車幅方向中央部に設けられた非開口部と前記物品収納部(133)用の開口(134)との間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載した灯体のメンテナンス構造。
  4. 前記カバー部材(30)は、車幅方向において、一端部に開口部(160)、中央部に前記キーパネル穴(161)がそれぞれ形成され、
    前記開口部(160)は、前記レッグシールド(22)の車幅方向一端部に設けられる物品収納部(133)用の開口(134)に対応する位置に設けられ、リッド(129)が取付けられて前記物品収納部(133)用の開口(134)を開閉自在とし、
    前記キーパネル穴(161)は、前記キーパネル(124)の輪郭形状と一致し、かつこのキーパネル穴(161)の開口縁部はテーパー状をなし、
    このキーパネル穴(161)より前記開口部(160)が設けられている側と反対側の端部(169)には開口が設けられず、
    前記カバー部材(30)を取付けることにより前記一方のメンテナンス用開口(147)を覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した灯体のメンテナンス構造。
  5. 前記カバー部材(30)は、車幅方向において、一端部にリッド(129)で開閉される開口部(160)、中央部に前記キーパネル穴(161)がそれぞれ形成され、
    このキーパネル穴(161)より一端部側には、前記開口部(160)のみが開口し、
    この開口部(160)と前記キーパネル穴(161)との間は非開口部(168)をなし、ここで前記他方のメンテナンス用開口(145)を覆うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した灯体のメンテナンス構造。
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