JP4150263B2 - 自動二輪車の後部構造 - Google Patents

自動二輪車の後部構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の後部構造に関し、特にヘッドライトの点灯中は常に点灯するテールランプの周辺カバー構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動二輪車におけるテールランプの周辺カバーは、ランプ下部が開放されたいわゆる下側オープン構造となっている。これは、後方からテールランプを視認したときでも、開放された下部が見えることがないからである。
【0003】
ところで近年の自動二輪車は、市場における主としてデザイン上の要求から、フロントシートから後方のリヤシートにかけての後方部分を上方に高く持ち上げたスタイルのもの(いわゆる尻上がりタイプ)もある。このような尻上りタイプの自動二輪車におけるテールランプの周辺カバーに前記下側オープン構造をそのまま採用すると、後方から視認したとき、周辺カバーの開放された下部を通してテールランプの下部が見え、見栄えがよくない。
【0004】
このような事情から、この尻上りタイプの自動二輪車では、特に後方から視認した際、テールランプの下部が見えないようにする配慮がなされており、そのような先行技術の一例として、つぎのものがある。すなわち、テールランプの上面および側面を覆う上カバー(サイドカバー)と、テールランプの下面を覆う下カバー(フェンダープレート)とを備え、前記下カバーに、前記テールランプのレンズの後面と略同形状の開口が形成されてレンズの周辺全域を覆う後面被覆部を一体に形成したものがある(特許文献1参照)。このような構成にすると、後方から視認した際、テールランプの下部が見えず、見栄えがよい。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−87350号(段落〔0006〕〜〔0007〕)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記先行技術によれば、前記サイドカバーとフェンダープレートの合せ部のライン、および両者を取り付けるビスが、後方からテールランプを視認したときに見えるので、見栄えが十分良いとはいえない。また、ビス等の止め具で前記サイドカバーとフェンダープレートとを取り付ける際、フェンダープレートをサイドカバーの下側から取り付ける構造となっているために、組立ラインでの取付作業は下方からの作業となって作業がしにくい。
【0007】
そこで、本発明の目的は、後方から視認したとき、その視認範囲にサイドカバーとフェンダープレートとの合わせ部のラインおよび取付け用のビス等がないので見栄えがよく、しかも取付作業が容易な自動二輪車の後部構造を提供することにある。
【0010】
本発明の自動二輪車の後部構造では、シート下方の車体フレーム後部の周囲を覆うサイドカバーを有し、前記サイドカバーの本体は、左右に2分割されて車体フレームの側方に対向する左右一対のサイド部と、後輪の上方に対向するリヤフェンダ部とが別体形成されて、前記リヤフェンダ部の左右両側部に前記左右一対のサイド部の下側部が上下に重合して接合されており、前記サイドカバーの後部にランプ開口が形成されて、このランプ開口にテールランプユニットが臨んでおり、さらに、前記サイドカバーの上部に前記シートによって覆われるアクセス用開口が設けられ、このアクセス用開口の前側の上壁前部およびアクセス用開口と前記ランプ開口との間に位置する上壁後部が、サイドカバー本体と別体に形成されている。
【0011】
この構成によれば、一対のサイド部とリヤフェンダ部とを別体形成し、接着または溶着によって一体化しているので、ビス等の止め具がなく、サイド部とリヤフェンダ部との合わせ部(接合部)のラインもほとんど無視できる程度にまで目立たなくすることができる。したがって、サイドカバーを尻上がりの形状とした場合でも、後方から視認した際に前記合わせ部のラインやビスがないので、見栄えがよくなる。また、前記サイドカバーの上部にアクセス用開口を設けたことで、サイドカバーは上側が開放された上側オープン構造となるので、車体フレームへのサイドカバーの取り付け、テールランプユニットのランプ開口への取り付けは、開放された上側からの作業となるので、作業が容易になる。さらに、サイドカバーは、左右一対のサイド部と、リヤフェンダ部と、上壁前部を構成するカバー体と、上壁後部を構成するカバー体の5分割された部品で構成されるので、複雑なサイドカバー形状にも型成形された部品で対応できる。さらに、上壁後部は、サイドカバー本体と別体で形成されているので、前記サイドカバー本体に対して脱着自在に支持することで、テールランプの取付けや保守点検が容易になる。
【0012】
また、本発明において、好ましくは前記ランプ開口の少なくとも主要部が前記サイドカバーの後ろ上りの下壁に形成されている。この構成によれば、特に尻上りタイプの自動二輪車の後部構造に適用した場合、テールランプユニットの少なくとも主要部が前記後ろ上がりの下壁に臨むので、後方から前記テールランプを見た場合の視認性および見栄えが一層向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の対象である後部構造を備えた自動二輪車の全体を示す側面図である。この自動二輪車1は、車体フレーム2の前端にフロントフォーク3が支持され、その下端部に前輪5が車軸6を介して支持されている。一方、車体フレーム2の中央下部には、スイングアームブラケット7が取り付けられ、これに、ピボット軸8を介してスイングアーム9が上下揺動可能に軸支されて、このスイングアーム9に後輪10が支持されている。
【0015】
また、車体フレーム2の中央下部には、エンジンEが取り付けられており、このエンジンEで図示しないチェーン等を介して前記後輪10を駆動するとともに、前記フロントフォーク3の上部に設けたハンドル11で操向するように構成されている。車体フレーム2におけるメインフレーム12の上部には燃料タンク13が配置されている。メインフレーム12の後部側には、車体フレーム2の後部を構成するシートレール14とリヤフレーム15が取り付けられ、シートレール14にドライバー用のフロントシート16A、その後方には同乗者用のリヤシート16Bが装着されている。また、車体フレーム2における前記シート16A,16Bの下方に位置する後部の周囲、すなわち、両側、上方、下方および後方は、樹脂製のサイドカバー17で覆われ、このサイドカバー17に、後輪10の上方に対向するリヤフェンダ部18が一体形成されて後部構造を形成している。
【0016】
前記サイドカバー17の後部には、テールランプを収容するテールランプユニット19が組み込まれている。また、前記リヤフェンダ部18には泥除けカバー20が取り付けられ、この泥除けカバー20の上部にフラッシャランプ21が取り付けられている。前記車体フレーム2とスイングアーム9との間には、1本のリヤサスペンション22が取り付けられ、車体フレーム2の前部には、車体の前部を覆うカウリング23が装着され、フロントフォーク3に前輪5の上部を覆うフロントフェンダ24が支持されている。
【0017】
図2〜4は本発明の基礎となるが、本発明に含まれない後部構造を示す。図2(A)は、自動二輪車の後部構造を示す内部を透視した側面図、(B)は同図(A)のB−B線断面拡大図である。図2(A)に示すように、前記テールランプユニット19は、後面のレンズ19fがサイドカバー17の後部に形成されたランプ開口25に臨んで、レンズ19fの外面がサイドカバー17の外面と面一に設定されている。前記ランプ開口25は、サイドカバー17の後部において下壁17aから上壁17bにかけて設けられている。すなわち、ランプ開口25は、上部を除く大部分(主要部)がサイドカバー17の下壁17aの後端部に形成され、上部が、サイドカバー17の上壁17bに形成されている。
【0018】
前記テールランプユニット19は、テールランプブラケット19aに図示しない構造で取り付けられており、このそのテールランプブラケット19aが、リヤフェンダ部18のボス18aに上方からねじ込まれたねじ19bにより、リヤフェンダ部18に、つまりサイドカバー17に固定されている。テールランプブラケット19aは、サイドカバー17に前方から取り付けたねじで固定してもよいし、サイドカバー17の代わりに車体フレーム2に取り付けてもよい。
【0019】
前記サイドカバー17は、車体フレーム2のシートレール14およびリヤフレーム15に取り付けられている。具体的には、サイドカバー17の前端に設けた左右1対の取付部17cが、シートレール14とリヤフレーム15間に固定されたガセット85に、例えば図2(B)に示すように、ゴムナット28とねじ体29により取り付けられている。
【0020】
他方、図3の平面図に示すように、サイドカバー17に一体形成されたリヤフェンダ部18には前側の1対の取付孔32,32と、後側の1対の取付孔33,33とが形成されている。前側の取付孔32には、図2(A)に示す泥除けカバー20の前端部がボルト35およびナット36により取り付けられ、図3の後側の取付孔33に、図2(A)の泥除けカバー20の前後方向中央部とリヤフェンダ部18とが、ボルト37およびナット38により、リヤフレーム15に設けたブラケット15aに共締めによって取り付けられている。こうして、サイドカバー17は、ガセット85とブラケット15aとを介して、シートレール14およびリヤフレーム15に固定されている。
【0021】
図3に示すサイドカバー17の上壁17bには、リヤシート16Bにより覆われるアクセス用開口31が形成され、アクセス用開口31の前側、つまり図2(A)の前記サイドカバー17のフロントシート16A寄りの上壁前部は、別体の前部カバー体26で覆われている。こうして、サイドカバー17は、サイドカバー本体17dと前部カバー体26とで構成される。このサイドカバー17は、図4の横断面図に示すように、前記アクセス用開口31において上方が開放された箱形である。
【0022】
また、図3の前記サイドカバー17の上壁17bの前部を別体の前部カバー体26で形成するのに代えて、この前部カバー体26の部分をサイドカバー本体17dと一体形成してもよい。
【0023】
さらに、図3に示すサイドカバー17の上壁17bにおけるアクセス用開口31よりも後方に位置する上壁後部17br、つまりテールランプユニット19の上方部分を、二点鎖線Pで示すように分割して、別体の後部カバー体27で形成してもよい。
【0024】
以上の構成において、前記サイドカバー17にリヤフェンダ部18を一体形成したことで、サイドカバー17とリヤフェンダ部18との合わせ部がなくなり、しかもこれらを取り付けるビス等の止め具もないから、サイドカバー17を図2に示すような尻上がりの形状とした場合でも、後方から視認した際に前記合わせ部のラインやビス等がないので、見栄えがよくなる。泥除けカバー20をサイドカバー17に取り付けるボルト35,37は、泥除けカバー20の左右両側壁20aの内側に位置するので、後方および側方からは視認されない。また、サイドカバー17は、上壁17bにアクセス用開口31を持つ上方に開放された上側オープン構造であるから、車体フレーム2に前記サイドカバー17を取り付ける際、およびテールランプユニット19を前記ランプ開口25に取り付ける際、そのボルトナットの締結を上方から行えるので、取付作業が容易となる。
【0025】
上記基礎構造において、図3に示すサイドカバー17の上壁17bにおけるアクセス用開口31よりも後方に位置する上壁後部17br、つまりテールランプユニット19の上方部分を、二点鎖線Pで示すように分割して、別体のカバー体27で形成してもよい。このような構成とした場合には、サイドカバー17が、その本体17dと前後のカバー体26,27とで構成されて、サイドカバー本体17dの上部が前後方向の全体にわたって分離されるので、サイドカバー本体17dの構造が簡素化され、サイドカバー本体17dの成形型の構造が簡略化される結果、サイドカバー17全体の型成形費用が安くなる。また、前記別体のカバー体27をサイドカバー17と異なる色とすることもできるので、カラーリングの自由度が増大する。
【0026】
なお、前記サイドカバー17の上壁17bの前部を別体のカバー体26で形成するのに代えて、このカバー体26の部分をサイドカバー17と一体形成してもよい。
【0027】
つぎに、本発明の第1実施形態の後部構造について説明する。この後部構造も自動二輪車の車体フレームに取り付けた完成品として見た場合、図1ないし図3に示した基礎となる自動二輪車の後部構造とほぼ同様であるから、共通する点については説明を省略するが、基礎構造と比べ、次の点で相違している。すなわち、この第1実施形態の後部構造は、図5に示すように、サイドカバー17Aが、左右に2分割された一対のサイド部40A,40Bと、これと別体に形成されたリヤフェンダ部41と、上壁前部を構成する前部カバー体42と、上壁後部を構成する後部カバー体43とに5分割された、5つの樹脂製の型成形部品によって構成されている。
【0028】
前記5つに分割された構成部品のうち、サイドカバー本体40を形成する左右一対のサイド部40A,40Bとリヤフェンダ部41は、リヤフェンダ部41の左右両側部で接着または溶着(例えば超音波溶着)により分離不能に接合して一体化され、前記基礎構造で示したサイドカバー17にリヤフェンダ部18が一体形成されたもの(図3参照)と同様、図4の横断面図に示すように、アクセス用開口31において上方の一部が開放された箱形となっている。また、図5の前部カバー体42および後部カバー体43はいずれも、サイドカバー本体40と別体に形成されており、サイドカバー17Aの上壁前部および上壁後部をそれぞれ構成している。前部カバー体42には左右1対の第1係止爪51が、後部カバー体43には左右2対の第2係止爪52が、それぞれ一体形成されている。
【0029】
ここで、前記5つの各部品について具体的に説明すると、まず、左右一対のサイド部40A,40Bは、図6(A)の平面図に車体右側のサイド部40Aを代表として示すように、前端にリヤフレームに取り付けるための左右方向の取付孔54が、前部中央寄りに第1係止孔55とねじ取付孔56が、後部にねじ挿入孔57と2つの第2係止孔58が、それぞれ設けられている。
【0030】
図5に示す前部カバー体42の第1係止片51をサイド部40Aの第1係止孔55に、図7に示すように、前方へスライドさせながら差し込み、このカバー体42に設けたねじ挿通孔61(図5)をサイド部40Aのねじ取付孔56に合致させて、図示しないねじ体とゴムナットにより締結する。こうして前部カバー体42がサイド部40A,40Bに連結される。後部カバー体43は、その第2係止片52を第2係止孔58に、図8に示すように、後方へスライドさせながら差し込み、このカバー体43に設けたねじ挿通孔62(図5)をサイド部40A,40Bのねじ挿入孔57に合致させて図示しないねじ体を、図2のリヤフレーム15に設けた後述するねじ孔に螺合することにより、図5の後部カバー体43をサイド部40A,40Bと共に、リヤフレーム15(図2)に締結する。こうして、後部カバー体43がサイド部40A,40Bに連結される。前部カバー体42および後部カバー体43は、上記と逆の操作によりサイドカバー本体40から取り外すことができる。
【0031】
サイド部40A(40B)の後端部には、図6(B)の側面図に示すように、前記基礎構造と同様、ランプ開口25が形成され、このランプ開口25に臨むテールランプユニット19が、リヤフェンダ部41に取り付けられるようになっている。
【0032】
リヤフェンダ部41は、図9の平面図に示すように、その後部寄りに泥除けカバー20を挿通させるための左右一対の長孔48A,48Bが設けられている。泥除けカバー20は、次のようにして、リヤフレーム15(図2)に直接支持される。
【0033】
図10に示すように、剛性の高い直方体状の椀形に形成された収納ボックス60が、リヤフレーム15のブラケット15aに取り付けられている。その際、ブラケット15aに、図11に示すように、ボルト65およびナット66により、泥除けカバー20の取付けフランジ20bの後部が、収納ボックス60の底壁の後部と共締めで取り付けられる。取付けフランジ20bの前部は、ボルト67およびナット68により、収納ボックス60の底壁の前部に取り付けられている。左右1対の取付けフランジ20bの外面(下面)には単一の補強プレート69がリベット70により固定されて、取付けフランジ20bとボルト65,67の首下との間に介在している。このように泥除けカバー20を取り付けることにより、フラッシャランプ21の他に、ライセンスプレート、ライセンスプレート用ランプ、リフレクター等が付いて重くなる前記泥除けカバー20の取り付けを強固にすることができる。
【0034】
図10に示すリヤフレーム15には、左右1対の支持フランジ15b,15bが設けられており、この支持フランジ15b,15bに形成したねじ孔15c,15cに、図5のサイド部40A,40Bのねじ挿入孔57および後部カバー体43のねじ挿通孔62を合致させて、ねじ体(図示せず)で締結する。これにより、サイドカバー17Aの後部が図10の車体フレーム2(リヤフレーム15)に支持される。サイドカバー17Aの前部は、図2に示した基礎構造の場合と同一の方法により、図10に取付孔54で車体フレーム2に取り付けられる。なお、このサイドカバー17Aの前部および基礎構造のサイドカバー17(図2)の前部の車体フレーム2に対する取付けは、車体の側方より行っているが、図10の支持フランジ15bおよびねじ孔15cと同様な構造にして、上方から取り付けるようにしてもよい。
【0035】
このように構成された5分割のサイドカバー17Aの組立にあたっては、まず、図5に示すリヤフェンダ部41の左右両側部にそれぞれサイド部40A,40Bの下側部を上下に重合して接着もしくは溶着により接合することで、前記基礎構造におけるサイドカバーにリヤフェンダ部を一体形成したものと実質的にほぼ同一のサイドカバー本体40が半完成品として得られる。通常、サイドカバー本体40のみの半完成品の状態では上部が左右に分離していて剛性が低いために変形を起こしやすいので、輸送や塗装の際に取り扱いにくいことがある。この場合、前記サイド部40A,40Bの前部側および後部側に設けられた左右一対のねじ取付用の孔56,57を利用し、各一対の孔間に各1本のブリッジ部材(図示しない)を架け渡して仮固定する方法をとることができる
【0036】
ついで、サイドカバー本体40に前部カバー体42を取り付けるとともに、前端を、その取付孔54により車体フレーム2(図10)に取り付け、後部を、そのねじ挿入孔57を介して、後部カバー体43と共締めで車体フレーム2(図10)に取り付ける。こうして、サイドカバー17Aの完成品を得ると同時に車体への取付けを完了する。ここで、リヤフェンダ部41とサイド部40A,40Bの合わせ部80のラインは、接着もしくは溶着されているから、外部から殆ど見えない状態となる。しかも、これらを取り付けるビス等の止め具もないから、サイドカバー17A(40)を尻上がりの形状とした場合でも、後方から視認した際に前記合わせ部80のラインやビスがないので、見栄えをよくすることができる。また、サイドカバー17Aは5分割されているから、複雑な形状でも簡単な構造の成形型により製造できるから、製造コストが抑制される。
【0037】
また、図11に示す泥除けカバー20を車体フレーム2に取り付けるボルト65,67は、泥除けカバー20の左右両側壁20aの内側に位置するので、後方および側方からは視認されない。この泥除けカバー20はリヤフェンダ部41に取り付けるのではなく、剛性の高い収容ボックス60およびリヤフレーム15に対して共締めにより取り付けたので、取付がより強固になる。
【0038】
また、図10に示すサイドカバー17Aは、上壁にアクセス用開口31を持つ上方に開放された上側オープン構造であるから、車体フレーム2に前記サイドカバー17Aを取り付ける際、およびテールランプユニット19を前記ランプ開口25に取り付ける際、そのボルトナットの締結を上方から行えるので、取付作業が容易となる。
【0039】
さらに、後部カバー体43をサイドカバー本体40に対して脱着自在としたことにより、テールランプ19(図6(B))の組付けや保守・点検が容易になる。
【0040】
図12に示す第2実施形態では、泥除けカバー20がサイドカバー17Aに支持されている。すなわち、前後のボルト65,67およびナット66,68により、泥除けカバー20の取付けフランジ20bがリヤフェンダ部41に締結されている。この構成によれば、リヤフェンダ部41に泥除けカバー20を挿通させるための左右一対の長孔48A,48B(図9)を設ける必要がない。
【0041】
図13は第3実施形態を示すもので、ランプ開口25は、サイドカバー17の後ろ上りの下壁17aのみに設けられており、上壁17bには形成されていない。ランプ開口25の上部は後部カバー体27によって覆われている。サイドカバー17は、図3の基礎構造のようにリヤフェンダ部18が一体形成されたものでもよいし、図5の第1実施形態のようにリヤフェンダ部41がサイド部40A,40Bを別体としたうえで接合されたものでもよい。この第3実施形態によれば、上方から視認したときに、サイドカバー17の表面にランプ開口25の縁が見えないので、一層見栄えが良くなり、基礎構造または第1ないし第2実施形態の場合と異なった印象を与えることができる。
【0042】
なお、本発明の自動二輪車の後部構造は、特に、図1のフロントシート16Aから後方のリヤシート16Bにかけての後方部分を上方に高く持ち上げたいわゆる尻上がりタイプの自動二輪車への適用が効果的であるが、フロントシートとリヤシートとがほぼ同じ高さで、リヤフェンダ部がほぼ水平または後ろ下がりになっている一般的な自動二輪車にも同様に適用できる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明の自動二輪車の後部構造によれば、サイドカバーにリヤフェンダ部が一体形成、または接着もしくは溶着されているから、サイドカバーにリヤフェンダ部をビス等の止め具で取り付ける作業が不要になるばかりでなく、前記サイドカバーとリヤフェンダ部との合わせ部をなくする、または目立たなくして、後方から視認したときの見栄えを良くすることができる。また、前記サイドカバーやリヤフェンダ部等を含む自動二輪車の後部構造を5分割された部品で構成した場合には、成形型の構造が簡素化されるので、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の後部構造を備えた自動二輪車の全体を示す側面図である。
【図2】 (A)は本発明の基礎となる後部構造を示す内部を透視した側面図、(B)は(A)のB−B線に沿った断面図である。
【図3】 同後部構造のサイドカバーを示す平面図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係る後部構造の分解斜視図である。
【図6】 (A)は同後部構造の左側のサイド部を示す平面図、(B)は同後部構造の側面図である。
【図7】 同後部構造における前部カバー近傍を示す平面図である。
【図8】 同後部構造における後部カバー近傍を示す平面図である。
【図9】 同後部構造のリヤフェンダ部の平面図である。
【図10】 同後部構造の内部を模式的に示す平面図である。
【図11】 同後部構造の、泥除けカバーの取付けを模式的に示す側面図である。
【図12】 本発明の第2実施形態に係るサイドカバーへの泥除けカバーの取付けを構造を示す側面図である。
【図13】 本発明の第3実施形態に係るサイドカバーを示す側面図である。

Claims (2)

  1. シート下方の車体フレーム後部の周囲を覆うサイドカバーを有し、
    前記サイドカバーの本体は、左右に2分割されて車体フレームの側方に対向する左右一対のサイド部と、後輪の上方に対向するリヤフェンダ部とが別体形成されて、前記リヤフェンダ部の左右両側部に前記左右一対のサイド部の下側部が上下に重合して接着または溶着されており、
    前記サイドカバーの後部にランプ開口が形成されて、このランプ開口にテールランプユニットが臨んでおり、
    さらに、前記サイドカバーの上部に前記シートによって覆われるアクセス用開口が設けられ、このアクセス用開口の前側の上壁前部およびアクセス用開口と前記ランプ開口との間に位置する上壁後部が、サイドカバー本体と別体に形成されている自動二輪車の後部構造。
  2. 請求項1において、前記ランプ開口の少なくとも主要部が前記サイドカバーの後ろ上りの下壁に形成されている自動二輪車の後部構造。
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