JP4299099B2 - スクータ型車両の前部カバー構造 - Google Patents
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Description
このスクータ1は、ハンドル2の中央ステアリング軸(不図示)にフロントフォーク3が連結され、左右のフロントフォーク3に前輪4が支持される。前輪4の上側はフロントフェンダー7で覆われる。ステアリング軸の前側にヘッドライト5が備わりヘッドライトカバー6で覆われる。ステアリング軸を含む車体前側の車体フレーム(不図示)は、車体前カバーを構成するレッグシールド8で覆われる。レッグシールド8は、車体フレームの前側をカバーする前面シールド板8aと後側をカバーする後面シールド板8bを合せたものであり、下端部にフートボード9が連結される。フートボード9の下側はアンダーカバー10で覆われる。フートボード9とアンダーカバー10との間は左右のモール11で覆われる。
車体前部のヘッドパイプ20に、後述のように、前面シールド板取付用ブラケット21及びヘッドライトカバーと前面シールド板の共締め固定用ブラケット22が備わる。ヘッドパイプ20の後方斜め下方に向けてダウンチューブ23が溶接固定される。ダウンチューブ23の下端部は水平に曲がり、左右両側に丸パイプ材からなるメインフレーム24が接合される。左右各メインフレーム24は、車体中央部で斜め後方に立上り車体前後にわたり連続した一体パイプ材のメインレームを形成する。メインフレーム24には、フートボード取付用のブラケット25,26が備わる。33,34はフートボード取付用の孔である。左右メインフレーム24同士は、その立上り部分の後端部(車体のほぼ中央部)でクロスフレーム36により連結され補強される。27は、サイドスタンド取付用のブラケットである。
ヘッドライトカバー6は、中央にヘッドライトが臨む開口50を有し、その下側にホーンからの放音用の開口51を有し、さらにその下側に取付片52を有する。取付片52は、後述のように、前面シールド板8aと共締めにより車体フレーム側に固定するためのネジが挿通する取付孔53cを有する。開口50の左右両側に、前面及び後面シールド板と相互に固定するための共締め用の取付ボスとその中央の孔54cが形成される。
この前面シールド板8aは、樹脂の成型体からなり、上部にヘッドライト装着用の開口55を有し、下部にフロントフェンダー装着用の開口56を有する。上部開口55のほぼ中央部を横断してレッグシールドを車体フレーム側に取付けるための連結片57が一体成形されて備わる。58は取付孔である。この開口55の上部に、上部カバー59が一体成形されて備わる。この上部カバー59は、レッグシールドを車体フレームに装着したときに、ステアリング軸との間の隙間を塞ぐためのものである。
開口55の下部の前面シールド板8aのほぼ中央部に、ヘッドライトカバーとともにこの前面シールド板8aを共締めして車体フレーム側に固定するための取付孔53aが設けられる。この取付孔53aの左右両側にフラッシャーライト装着孔62が設けられる。63aは後面シールド板8bとの連結用ボスとその中央の孔である。64及び67はそれぞれアンダーカバー10及びモール11(図1)との連結孔である。
樹脂の成型体からなる後面シールド板8bは、上端にステアリング軸挿通用の開口60を有する。この開口60は前面シールド板8aと組み合わせて車体フレームに装着したときに、前記前面シールド板8aの上部カバー59によりステアリング軸との間の隙間(図7の開口60の上縁の開口隙間)が塞がれる。
樹脂の成型体からなるフートボード9は、車体フレーム側のブラケット25,26(図3)に固定するための4つの取付孔69を有する。フートボード9の中央部下面側にバッテリ70の収容部及びその右側に冷却水のリカバリータンク71の補充口の収容部が備わる。
ヘッドパイプ20の前側に、ヘッドライトカバー6で周囲を覆われたヘッドライト5が備わり、その下側にヘッドライトカバー6の放音用開口51に対向してホーン72が装着される。
ヘッドライトカバー6の下端部の取付片52に断面コ字状の補強クリップ77が嵌め込まれる。この補強クリップを装着した状態で、ヘッドライトカバー6の取付片52と前面シールド板8aが、ヘッドパイプ20の下端部に溶接で固着されたブラケット22に対し、その両側から挟んで、このブラケット22にネジ(ボルト)76とナット74により共締めされ固定される。
前面シールド板8aの取付孔54aに後面シールド板8bの取付孔54bが整合し、これらの取付孔54a,54bをヘッドライトカバー6の取付孔54cに整合させて、これらの取付孔54a〜54cを通してネジ(タッピングスクリュー)75により3者を共締めして相互に固定する。
前面シールド板8aが、その取付孔64を通して、ネジ80及びナット81により、アンダーカバー10に固定される。
前面シールド板8aの取付孔63aと後面シールド板8bの取付孔63bを整合させ、これらの取付孔63a,63bを通してネジ(タッピングスクリュー)82により両者を相互に固定する。
後面シールド板8bが、連結孔68を通してネジ(タッピングスクリュー)83によりアンダーカバー10に固定される。この後面シールド板8bに対し、前面シールド板8aが、取付孔63a,63bを通してネジ(タッピングスクリュー)84により固定される。
5:ヘッドライト、6:ヘッドライトカバー、7:フロントフェンダー、
8:レッグシールド、8a:前面シールド板、8b:後面シールド板、
9:フートボード、10:アンダーカバー、11:モール、12:中央カバー、13:シート、14:サイドカバー、15:エンジンユニット、16:後輪、
17:エアクリーナ、18:リヤフェンダー、19:リヤクッション、
20:ヘッドパイプ、21:前面シールド板取付用ブラケット、
22:前面シールド板及びヘッドライトカバー共締め固定用ブラケット、
23:ダウンチューブ、24:メインフレーム、25,26,27:ブラケット、
29:エンジン懸架用ブラケット、30:リヤクッション取付用ブラケット、
31:連結部材、32:ブラケット、33,34:フートボード取付用の孔、
35:ストッパ、36:クロスフレーム、44:ヘルメットボックス取付孔、
50:ヘッドライト用開口、51:放音用開口、52:取付片、
53a,53c:取付孔、54a,54b,54c:取付孔、
55:ヘッドライトカバー装着用の開口、
56:フロントフェンダー装着用の開口、57:連結片、58:取付孔、
59:上部カバー、60:開口、61:取付孔、
62:フラッシャーライト装着孔、63a,63b:連結孔、
64:アンダーカバー連結孔、65:メインスイッチ装着孔、
66:刻印確認用の孔、67:モール連結孔、68:アンダーカバー連結孔、
69:取付孔、70:バッテリ、71:リカバリータンク、72:ホーン、
73:ネジ、74:ナット、75:ネジ、76:ネジ、77:補強クリップ、
78:後面シールド板取付用ブラケット、79:ネジ、80:ネジ、
81:ナット、82,83,84:ネジ。
Claims (2)
- ヘッドライトカバー及びレッグシールドにより車体前部のヘッドパイプ及びダウンチューブを覆うスクータ型車両の前部カバー構造において、
前記レッグシールドは、前面シールド板と後面シールド板を重ね合わせた2枚重ね構造からなり、
該前面シールド板は、その上部に前記ヘッドライトカバーを装着するための開口を有し、該開口のほぼ中央部を横断して該前面シールド板と一体成型され前記ヘッドライトカバーより後方に位置する連結片を有し、該連結片を介して前面シールド板をヘッドパイプの上部前側に固着されたブラケットに1本のネジにより固定し、
該開口の下部で、前記ヘッドライトカバーを前記前面シールド板より後側に位置させて、該前面シールド板と前記ヘッドライトカバーをヘッドパイプの下部前側に固着されたブラケットに前側から1本のネジにより共締めして固定し、
該開口の左右両側で、前記ヘッドライトカバーを前記前面シールド板より前側に位置させ、かつ、前記後面シールド板を前記前面シールド板より後側に位置させて、前記ヘッドライトカバーと前面及び後面シールド板を1本のネジにより共締めして相互に固定し、
前記後面シールド板をヘッドパイプの後側に固着されたブラケットに固定したことを特徴とするスクータ型車両の前部カバー構造。 - 前記開口下部の前面シールド板とヘッドライトカバーの共締め部で、ヘッドライトカバーを断面コ字状の補強クリップで挟んだ状態で共締めして固定したことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の前部カバー構造。
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