JP5961086B2 - 鞍乗り型車両の前部構造 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1の構造で、上壁(13)を大型にする若しくは車長方向へ延ばすと、剛性不足のため、上壁(13)が振動し、ばたつき、騒音が発生する虞がある。
すなわち、特許文献1の構造では、上壁(13)等を、大型化することや車長方向へ延ばすことに限界がある。
前記ヘッドライトカウルは、前記ヘッドライトユニットに取付けられるメインカウルと、このメインカウルの少なくも一部を覆うサブカウルとからなり、
このサブカウルは、一端が前記メインカウルの後部に連結され、他端が前記ヘッドライトブラケットに連結されることで、前記メインカウル及び前記ヘッドライトブラケットに固定され、車両側面視でサブカウル前部が、メインカウルに重なっており、この重なり部分において車両正面視でサブカウル前部は、少なくとも一部がメインカウルから車幅方向に隙間を保って配置されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、車体フレーム前部のヘッドパイプに、ブリッジ部材を介して操向自在に取付けられ前輪を下部に備えるフロントサスペンションと、このフロントサスペンションの前に配置され該フロントサスペンションで支えられるヘッドライトブラケットと、 このヘッドライトブラケットで支えられ車両前方を照らすヘッドライトユニットと、 このヘッドライトユニットの上下面及び側面を覆って走行風を整えるヘッドライトカウルと、が備えられている鞍乗り型車両の前部構造において、
前記ヘッドライトカウルは、前記ヘッドライトユニットに取付けられるメインカウルと、このメインカウルの少なくも一部を覆うサブカウルとからなり、
このサブカウルは、一端が前記メインカウルの後部に連結され、他端が前記ヘッドライトブラケットに連結されることで、前記メインカウル及び前記ヘッドライトブラケットに固定され、車両正面視でメインカウルからサブカウルに向かって複数枚の整流羽根が延ばされ、これらの整流羽根は、車両側面視で車両前後方向に延ばされていることを特徴とする。
サブカウルは、片持ち支持ではなく、2点で支持されるため、支持剛性が高まり、振動する心配が無く、ばたつく心配もない。よって、サブカウルの大型化や車長方向へ延ばすことが可能となり、カウリングの形状の自由度が高まる。
さらには、メインカウルの後端もサブカウルに支持されるので、メインカウルを後方へ延ばした場合もばたつく心配がない。
加えて、請求項1に係る発明では、サブカウル前部は、少なくとも一部がメインカウルから車幅方向に隙間を保って配置されるため、隙間をエアダクトとして活用することができる。すなわち、メインカウルとサブカウルによって、走行風を後方へ逃がすエアダクトを形成するので、特に車両倒し込みなどの際にヘッドライトカウル周辺に発生する空気抵抗が減少する。インナパネル等の部品を追加することなくエアダクトを構成することができる。
また、請求項2に係る発明では、車両正面視でメインカウルからサブカウルに向かって複数枚の整流羽根が延ばされ、これらの整流羽根は、車両側面視で車両前後方向に延ばされている。整流羽根によりエアダクトを流れるエアの流れを整えることができる。また、メインカウルは、型抜きが容易な形状であるため、スライド型を用いることなく、容易に型成形することができる。
図1に示すように、車体フレーム11前部のヘッドパイプ12に、ブリッジ部材としてのトップブリッジ13及びボトムブリッジ14を介してフロントサスペンション15が操向自在に取付けられ、このフロントサスペンション15の下部に回転自在に前輪16が備えられる。なお、ブリッジ部材は、トップブリッジ13のみ、又はボトムブリッジ14のみであってもよい。
ヘッドパイプ12からメインフレーム18が車両後方へ延び、このメインフレーム18で燃料タンク19が支えられ、エンジン21が支持される。
ヘッドライトカウル24の詳細構造や、ヘッドライトカウル24の支持構造及びヘッドライトユニット23の支持構造を、次に詳しく説明する。
加えて、ヘッドライトブラケット30の左右辺に、縦長の凹部38、38が一体形成されており、凹部38、38にサブカウル35、35が被さって、後部エアダクト39、39を形成する構造が採用される。
サブカウル35は、縦長のZ形状を呈し、後部に後方へ開口するV字状の排風開口部61を有する。さらに、サブカウル35は、4隅に各々頂点(コーナー)を備える。そして、後部上位の頂点近傍にボス62を有し、後部下位の頂点近傍にボルト穴63を有し、前部上部の頂点近傍に上舌片64を有し、前部下部の頂点近傍に下舌片65を有する。
図6はヘッドライトカウル24を示し、ヘッドライトカウル24は、メインカウル50と、このメインカウル50の少なくも一部を覆うサブカウル35とからなる。サブカウル35を車両前方へ延ばして、メインカウル50を覆う面積を増やすようにしてもよい。
さらに、メインカウル50に、縦長の凹部67、67が一体形成され、この凹部67、67に複数の整流羽根56が設けられている。凹部67とこの凹部67を覆うサブカウル35とで、縦長のエアダクト(前部エアダクト)68が形成される。図面手前から奥へ流れる走行風は、整流羽根56で整流されつつ車両後方へ円滑に流される。
すると、図2で説明したように、凹部38とサブカウル35とで後部エアダクト39が形成される。図7に示すエアダクト(前部エアダクト)68を流れたエアが、図2に示す後部エアダクト39に流入するため、エアの流れが円滑になる。
Claims (6)
- 車体フレーム(11)前部のヘッドパイプ(12)に、ブリッジ部材(13、14)を介して操向自在に取付けられ前輪(16)を下部に備えるフロントサスペンション(15)と、
このフロントサスペンション(15)の前に配置され該フロントサスペンション(15)で支えられるヘッドライトブラケット(30)と、
このヘッドライトブラケット(30)で支えられ車両前方を照らすヘッドライトユニット(23)と、
このヘッドライトユニット(23)の上下面及び側面を覆って走行風を整えるヘッドライトカウル(24)と、が備えられている鞍乗り型車両の前部構造において、
前記ヘッドライトカウル(24)は、前記ヘッドライトユニット(23)に取付けられるメインカウル(50)と、このメインカウル(50)の少なくも一部を覆うサブカウル(35)とからなり、
このサブカウル(35)は、一端が前記メインカウル(50)の後部に連結され、他端が前記ヘッドライトブラケット(30)に連結されることで、前記メインカウル(50)及び前記ヘッドライトブラケット(30)に固定され、
車両側面視で前記サブカウル(35)前部が、前記メインカウル(50)に重なっており、この重なり部分において車両正面視で前記サブカウル(35)前部は、少なくとも一部が前記メインカウル(50)から車幅方向に隙間(69)を保って配置されていることを特徴とする鞍乗り型車両の前部構造。 - 車体フレーム(11)前部のヘッドパイプ(12)に、ブリッジ部材(13、14)を介して操向自在に取付けられ前輪(16)を下部に備えるフロントサスペンション(15)と、
このフロントサスペンション(15)の前に配置され該フロントサスペンション(15)で支えられるヘッドライトブラケット(30)と、
このヘッドライトブラケット(30)で支えられ車両前方を照らすヘッドライトユニット(23)と、
このヘッドライトユニット(23)の上下面及び側面を覆って走行風を整えるヘッドライトカウル(24)と、が備えられている鞍乗り型車両の前部構造において、
前記ヘッドライトカウル(24)は、前記ヘッドライトユニット(23)に取付けられるメインカウル(50)と、このメインカウル(50)の少なくも一部を覆うサブカウル(35)とからなり、
このサブカウル(35)は、一端が前記メインカウル(50)の後部に連結され、他端が前記ヘッドライトブラケット(30)に連結されることで、前記メインカウル(50)及び前記ヘッドライトブラケット(30)に固定され、
車両正面視で前記メインカウル(50)から前記サブカウル(35)に向かって複数枚の整流羽根(56)が延ばされ、これらの整流羽根(56)は、車両側面視で車両前後方向に延ばされていることを特徴とする鞍乗り型車両の前部構造。 - 前記ヘッドライトブラケット(30)と前記ヘッドライトユニット(23)との接続部(48、49)は、前記サブカウル(35)で覆われていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両の前部構造。
- 前記ヘッドライトブラケット(30)は、1物品であり、少なくとも前記サブカウル(35)に覆われる部位の近傍に、前記サブカウル(35)に概ね沿う面(41)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の前部構造。
- 前記サブカウル(35)に概ね沿う面(41)は、前記サブカウル(35)との間で隙間(42)を保つように、車体中心側に配置されていることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両の前部構造。
- 車両側面視で、前記メインカウル(50)の後部に連結される前記サブカウル(35)の一端よりも、前記ヘッドライトブラケット(30)に連結される前記サブカウル(35)の他端の方が、車両後方に且つ上方に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の前部構造。
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