JP4684793B2 - 車両のフロントカバー構造 - Google Patents
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Description
上述した従来の自動二輪車にあってはスクリーンとインストルメントパネルとの間にバーハンドルが回動するための空間部が設けられているため、スクリーンが短くなったり、存在しない場合には前記空間部において走行風の整流対策や風切り音対策が別途必要となるという課題がある。
このように構成することで、インストルメントパネルの一部をカバーで構成したため、カバーとインストルメントパネルとの隙間を無くし、隙間による走行風の乱れを防止することができる。
また、カバーに沿って流れカバーから剥離する走行風をインストルメントパネル側まで回り込ませることなく、計器ボックスの上面で整流することができる。
更に、ハンドルの操作時においても常に前記カバーと前記計器ボックスの上面を通過する走行風が上に凸の曲面を通過できるようにすることができる。
このように構成することで、カバーの延出部はハンドルポストの周囲を囲繞して後方に延びるように形成されているため、特にハンドルの周囲を通過する走行風に対して乱気流を生じさせない。
このように構成することで、インジケータあるいは発光部を覆う部材としてカバーを有効利用できる。
また、カバーに沿って流れカバーから剥離する走行風をインストルメントパネル側まで回り込ませることなく、計器ボックスの上面で整流することができるため、走行風の乱れを低減して静粛性を確保できる効果がある。
更に、ハンドルの操作時においても常に前記カバーと前記計器ボックスの上面を通過する走行風が上に凸の曲面を通過できるようにするため、走行風の乱れを生じさせず静粛性を確保できる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、カバーの延出部はハンドルポストの周囲を囲繞して後方に延びるように形成されているため、特にハンドルの周囲を通過する走行風に対して乱気流を生じさせず、一層の居住性の向上と風切り音の低減を図ることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、インジケータあるいは発光部を覆う部材としてカバーを有効利用できるため、これらインジケータあるいは発光部を覆うための特別の部材が不要となりカバーがこれを兼用して部品点数を削減できる効果がある。
図1〜図5に示すように自動二輪車は低床フロアを有するスクータ型車両であって、前輪1はフロントフォーク2に軸支され、フロントフォーク2はハンドルステム3を介して車体フレーム4の前端部のヘッドパイプ5に操舵可能に支持されている。ハンドルステム3の上端部にはハンドルポスト6を介してバー型のハンドル7が取り付けられ、このハンドル7の左右のグリップ部8,8にはリヤブレーキ及びフロントブレーキの操作子であるブレーキレバー9,10が各々設けられている。尚、11はフロントフェンダを示す。
ここで、図13に示すように、リヤフェンダ52は車体後部を両側部を含めて上方から覆う部材であって、中央部にはシート55によって開閉される後部収納部56を構成する凹部57が一体形成され、部品点数の減少を図ると共に繋ぎ目を無くして外観品質の向上を図っている。そして、リヤフェンダ52の上部にはシート55が前部あるいは側部を支持点として開閉可能に支持されている。
具体的には、図14〜図16に示すように、スイングアーム39には後輪15の支軸部61の後方にリヤクッション16の下端支持部62が設けられ、支軸部61の上方に支持バー58の上部固定部63が設けられ、支軸部61の下方に支持バー58の下部固定部64が設けられている。尚、リヤクッション16の下端支持部62と支持バー58の下部固定部64とは同一部位である。また、リヤクッション16の下端支持部62の前方には下端支持部62に隣接してマフラー17のブラケット65を固定するマフラー支持部66が設けられ、更にマフラー17の上側でマフラー17のブラケット65’を固定するマフラー支持部66’が設けられている(図1、図10参照)。
支持プレート59は、上部にストップランプ72(ライセンス灯を兼用)の取付部73を備え、これに一体で下部にライセンスプレート60を取り付けるプレート本体74を備えたもので、プレート本体74には軽量化のための開口部75,75…が形成されている。また、マフラー支持部66、66’にマフラー17がブラケット65、65’により固定されている。
また、カバー23の延出部25はハンドルポスト6の周囲を囲繞し、更に後方に延出されていることで、特にハンドル7の周囲を通過する走行風に対して乱気流を生じさせず整流して、より一層居住性が向上し風切り音の低減を図ることができる。
カバー23の上方かつ後部に計器ボックス24が配置され、この計器ボックス24の上面30が車体側面視でカバー23の上面31に連続するように湾曲形成されているため、カバー23に沿って流れカバー23から剥離する走行風A(図7参照)をインストルメントパネル22側まで回り込ませることなく、計器ボックス24の上面30で整流することができる。よって、シールドを設けることなく計器ボックス24を有効利用して走行風Aの乱れを低減し静粛性を確保できる。
そして、ライセンスプレート60の支持プレート59を支持する支持バー58の前端のみ、具体的には上部バー68の前端と下部バー70の各々の前端のみがスイングユニット12のスイングアーム39に片持ち支持されているため、外観のデザインの自由度を確保できると共に、後輪15の交換時に、マフラー17をエンジン13から外した状態でスイングアーム39をスイングユニット12から取り外せば、これと一緒に支持バー58及びマフラー17が取り外せることとなるため、ライセンスプレート60がスイングユニット12に両持ちで支持された場合のように支持バー58等を別個に取り外す作業が必要なくなり、作業工数の削減を図ることができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、自動二輪車以外に、三輪車や四輪バギー車等の鞍乗り型車両にも適用できる。
7 ハンドル
22 インストルメントパネル
23 カバー
24 計器ボックス
26 灯火器
27 インジケータ
28 発光部
30 上面
31 上面
Claims (4)
- 車体前部に設けたハンドル(7)のハンドルポスト(6)の周囲にインストルメントパネル(22)が配置され、車体前部を覆うカバー(23)の後端を後方に延出して、この延出部(25)により少なくとも前記インストルメントパネル(22)の一部が構成され、前記カバー(23)は、斜め上前方に臨む上面(31)と、この上面(31)の上端部から斜め下後方に向けて延出する前記延出部(25)とからなり、前記カバー(23)の上方かつ後部には、前記ハンドルポスト(6)の上部に前記ハンドル(7)を固定する押さえブラケット(33)よりも上方で、かつ前記ハンドル(7)の前方に計器ボックス(24)が前記ハンドル(7)に支持された状態で配置され、前記計器ボックス(24)は、前側よりも後側の幅が大きく形成され、かつ前後左右の幅に対して厚みが薄い薄型の箱状体であり、後面に計器の表示部を備え、この計器ボックス(24)の上面(30)が車体側面視で前記カバー(23)の上面(31)に連続するように湾曲形成され、前記カバー(23)と前記計器ボックス(24)の上面(31,30)が車幅方向の断面で見たときに中央が上に凸となるように湾曲形成され、前記計器ボックス(24)の上面(31)は、前記カバー(23)の上面(31)と協働して走行風を整流することを特徴とする車両のフロントカバー構造。
- 前記カバー(23)の前記延出部(25)は前記ハンドルポスト(6)の周囲を囲繞し、更に後方へ延出されていることを特徴とする請求項1記載の車両のフロントカバー構造。
- 前記カバー(23)の前方側内部には灯火器(26)が配置されると共に、前記カバー(23)の前記延出部(25)の内部にはインジケータ(27)あるいは発光部(28)が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のフロントカバー構造。
- 前記計器ボックス(24)は前記ハンドル(7)を固定する前記押さえブラケット(33)に計器取付ブラケット(35)を介して固定されていることを特徴とする請求項1記載の車両のフロントカバー構造。
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