JP2011051485A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドパイプに操向ハンドル18のステアリング軸50を回動自在に支持し、ヘッドパイプの周囲を覆う車体カバーの上部に操向ハンドル18のハンドルバー51の一部を挿通する上部開口60が形成されている自動二輪車において、操向ハンドル18に支持されステアリング軸50とハンドルバー51との接続部67を覆うハンドルカバー80を設け、このハンドルカバー80にハンドルバー51を左右に突出させるための側部開口部100とステアリング軸50を下方に突出させるための下部開口部を設け、ハンドルカバー80の下部開口部を構成する側壁下部84F,86Rにガーニッシュ90を取り付けた。
【選択図】図9
Description
請求項2に記載した発明によれば、ハンドルカバーの下部開口部を複数に分けるので成形が行い易い。また、上部開口カバーを、複数に分割されるハンドルカバーの結合部材として有効利用できる。
請求項3に記載した発明によれば、ハンドルバーの接続部を前後に分割されたハンドルカバーで覆うので組付け作業が行い易い。
請求項4に記載した発明によれば、運転者から見易いハンドルリヤカバーと上部開口カバーとの締結を内側にすることで、外観性を良好に保つことができる。また、運転者から見え難いハンドルフロントカバーとの締結を外側にすることで組み付け性を確保することができる。
請求項5に記載した発明によれば、固定部材を増やすことなく、ハンドルカバーをハンドルバーに固定できる。
請求項6に記載した発明によれば、上部開口カバーとハンドルフロントカバーとの締結部分が正面視において覆われているため、外観性を良好に保つことができる。
請求項7に記載した発明によれば、湾曲部の上方にメーターを配置し、そのメーターをハンドルカバーで覆う構造のものにおいて、湾曲部の下端部を車体カバーの上部開口より下方に下げたため、メーターを低い位置に配置することができハンドルカバーを小さくすることができる。また、湾曲部の下端部が車体カバー内に位置しているため、車体カバーの上部開口が比較的大きくなりがちであるが、上部開口カバーによって覆うことができるため外観性を保つことができる。
請求項8に記載された発明によれば、メーターを下方に下げ易く、更にハンドルカバーを小さくすることができる。
請求項9に記載された発明によれば、速度計用ケーブルを挿通する分だけ車体カバーの上部開口が大きくなりがちであるが、上部開口カバーによって外観性を保つことができる。
図1に示すように、自動二輪車の車体フレームFは、前端部にヘッドパイプ11が固着されたメインフレームパイプ12と、メインフレームパイプ12の後端に直角に固着されるクロスパイプ13と、クロスパイプ13の両端部に前端がそれぞれ連設される左右一対のリヤフレームパイプ14a,14bとを備えている。
車体カバー30は、ヘッドパイプ11を前方から覆うフロントカバー31と、メインフレームパイプ12のダウンフレーム部12a及びヘッドパイプ11を後方側から覆うフロントインナーカバー32と、メインフレームパイプ12のロアフレーム部12bを側方から覆う左右のアンダーサイドカバー34,34と、左右のアンダーサイドカバー34の上縁部間に渡ってロアフレーム部12bを上方から覆うステップフロア37と、ステップフロア37の後端部から起立するようにシート28の前端部下方を前方から覆うフロントセンターカバー38と、フロントセンターカバー38の左右後方に連なるように設けられ左右リヤフレームパイプ14a,14b、収納ボックス27及び燃料タンク29を側方から覆う左右のリヤサイドカバー36,36と、左右のリヤサイドカバー36の後部上縁部間に渡るように設けられシート28の後端部下側を斜め上後方から覆うリヤセンターカバー39を備えている。
ハンドルバー51は、車幅方向中央部に下方にU字状に湾曲する湾曲部52を備え、ステアリング軸50は湾曲部52の下端部67に固定されている。ハンドルバー51の左端にはリヤブレーキレバー53、スイッチボックス54が設けられ、ハンドルバー51の右端には、スロットルグリップ55、フロントブレーキレバー56、スイッチボックス57が設けられている。
具体的には、図6に示すように、ハンドルバー51には湾曲部52の上下方向のほぼ中央部から前方に延びる一対のステー58が設けられ、各ステー58の先端に渡設されたブラケット59にメーター70が予め取り付けられたハンドルリヤカバー81が締結固定されている。ここで、ステアリング軸50とハンドルバー51との接続部を後方から覆うハンドルリヤカバー81と前方から覆うハンドルフロントカバー82とでハンドルカバー80が構成されている。
そして、図14に示すように、ガーニッシュ90,90は操向ハンドル18のハンドルバー51を転舵した際にハンドルリヤカバー81の後壁部86の側壁下部86Rよりも外側に露出する部分、具体的には車体カバー30の上部開口60の前側弧状部65と直線部64(図3も参照)とに渡る部分をハンドルリヤカバー81の後壁部86と共に覆う。
また、運転者から見易いハンドルリヤカバー81とガーニッシュ90との締結を内側にすることで、タッピングスクリュー98が運転者から見えず、外観性を良好に保つことができると共に運転者から見え難いハンドルフロントカバー82とガーニッシュ90との締結を外側にすることで組み付け性を確保することができる。
ガーニッシュ90とハンドルフロントカバー82との締結部分は、正面視にて車体カバー30であるフロントカバー31及びモールディング33aにより覆われるため、正面からの外観性を良好に保つことができる。
速度計71から下方に延出する速度計用ケーブル74を挿通する分だけ車体カバー30の上部開口60が大きくなりがちであるが、ガーニッシュ90によって外観性を保つことができる。よって、メーター70を前側にオフセット配置した場合に生ずる、外観性に与える影響を最小限に押さえることができ、デザイン状の自由度を高めることができる。
18 操向ハンドル(ハンドル部材)
30 車体カバー
50 ステアリング軸
51 ハンドルバー
52 湾曲部
60 上部開口
67 下端部
70 メーター
71 速度計(主表示部)
72 燃料計(主表示部)
80 ハンドルカバー
81 ハンドルリヤカバー(カバー部材)
82 ハンドルフロントカバー(カバー部材)
84F 側壁下部
86R 側壁下部
90 ガーニッシュ(上部開口カバー)
93 段付きボルト(締結部材)
98 タッピングスクリュー(締結部材)
100 側部開口部
F 車体フレーム
Claims (9)
- 車体フレームの前端部に位置するヘッドパイプに、上下方向に延びるステアリング軸と車幅方向に延びるハンドルバーとで構成されたハンドル部材の前記ステアリング軸を回動自在に支持し、前記ヘッドパイプの周囲を覆う車体カバーの上部に前記ハンドル部材の一部を挿通する上部開口が形成されている自動二輪車において、前記ハンドル部材に支持され前記ステアリング軸と前記ハンドルバーとの接続部を覆うハンドルカバーを設け、このハンドルカバーに前記ハンドルバーを左右に突出させるための側部開口部と前記ステアリング軸を下方に突出させるための下部開口部を設け、前記ハンドルカバーの下部開口部の露出部分を構成する側壁下部に、前記上部開口を覆う上部開口カバーを取り付けたことを特徴とする自動二輪車。
- 前記下部開口部は、複数のカバー部材により構成され、前記上部開口カバーは、前記複数のカバー部材間に掛け渡されるように取り付けられることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記ハンドルカバーは、前記ステアリング軸と前記ハンドルバーとの接続部を前方から覆うハンドルフロントカバーと、後方から覆うハンドルリヤカバーとからなり、前記上部開口カバーは、前記ハンドルフロントカバーと前記ハンドルリヤカバーとの間に掛け渡されるように取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。
- 前記上部開口カバーは、前記ハンドルフロントカバーには外側から挿通される締結部材により締結され、前記ハンドルリヤカバーには、内側から挿通される締結部材により締結されることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。
- 前記上部開口カバーは、前記ハンドルバーに前記ハンドルフロントカバーと共締めされることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車。
- 前記上部開口カバーと前記ハンドルフロントカバーとの締結部分は、正面視にて前記車体カバーにより覆われることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の自動二輪車。
- 前記ハンドルバーは、車幅方向中央部に下方に湾曲する湾曲部を備え、前記ステアリング軸は前記湾曲部の下端部に接続され、前記湾曲部の上方をメーター配置部位として構成し、前記ハンドルカバーは前記メーターを覆い、前記ハンドルバーの一部は、前記湾曲部の下端部を前記車体カバー内に配置するように前記車体カバーの上部開口より下方に位置することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の自動二輪車。
- 前記メーターは、主表示部とこの主表示部よりも小さく前記主表示部の後方に配置される補助表示部とを一体に備える後細り形状に形成され、前記メーターは前記主表示部が前記ハンドルバーの前記湾曲部に対して前方にオフセットして配置されることを特徴とする請求項7記載の自動二輪車。
- 前記主表示部は速度計であって、前記速度計から下方に速度計用ケーブルが延出して前記車体カバーの上部開口に挿通されることを特徴とする請求項8記載の自動二輪車。
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