JP5395444B2 - 自動2輪車の導風構造 - Google Patents
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Description
前記シュラウドの上部に形成されてライダーに走行風を導く第1通風路と、
前記シュラウドの下部に形成されてエンジンに走行風を導く第2通風路とを備え、
前記シュラウドは、内側に配置されるインナーシュラウドと外側に配置されるアウターシュラウドを備え、
前記第1通風路及び第2通風路のうち一方が前記インナーシュラウドとアウターシュラウド間に形成され、他方が前記インナーシュラウドに形成されたことを特徴とする。
前記シュラウドの上部に形成されてライダーに走行風を導く第1通風路と、
前記シュラウドの下部に形成されてエンジンに走行風を導く第2通風路とを備え、
前記第1通風路内に上下方向へ伸びるリブを形成するとともに、このリブの上部を開放したことを特徴とする。
前記第1通風路の導入口が、エンジンを懸架し車体フレームの一部をなすダウンフレームより前方に配置され、
前記シュラウドは、内側に配置されるインナーシュラウドと外側に配置されるアウターシュラウドを備え、
前記第1通風路及び第2通風路のうち一方が前記インナーシュラウドとアウターシュラウド間に形成され、他方が前記インナーシュラウドに形成されることを特徴とする。
前記インナーシュラウドの露出部に、前記アウターシュラウドの後縁より車幅方向外方へ突出する突出壁を形成することを特徴とする。
そのうえ、第1通風路と第2通風路のうち一方がインナーシュラウドとアウターシュラウド間に形成され、他方が前記インナーシュラウドに形成されるため、ライダーに導かれる走行風のボリュームと、エンジンの冷却に必要な走行風のボリュームを簡易な構造により、最適化することができる。
そのうえ、第1通風路内へ上下方向へ伸びるリブを形成し、このリブの上部を開放したので、第1通風路内の走行風はリブにより斜め上向きに方向を変えるように制御され、ライダーに直接作用する走行風を最適化できる。
センターフレーム13の下部にはリヤフォーク16の前端がピボット17にて前端を揺動自在に支持されている。
リヤフォーク16の後端には後輪2が支持され、後輪2はチェーン駆動される。リヤフォーク16の後端部と、シートレール14とサブフレーム15とが連結する部分との間にはリヤクッションユニット18が設けられている。
燃料タンク20の前部側方にはシュラウド22が配置される。シュラウド22は燃料タンク20の前部下半側の側面からシリンダ5の側面上部を覆い、車体の左右に一対で設けられる。シュラウド22の後端部はサイドパネル23へ接続している。サイドパネル23は燃料タンク20の後半部及びシート21の前半部の各下方における車体側面を覆う。
燃料タンク20の側面下部には下端が車体内方へ入り込むように逆傾斜するガイド斜面20cをなし、このガイド斜面20cの下端がインナーシュラウド200の後端上縁及びサイドパネル23の上縁部と接続する。
燃料タンク20の前部側面でアウターシュラウド100のタンク側突出部110が重なる部分は取付座20eをなし、この後方側も車体内方へ入り込むガイド斜面20dをなしている。
第1導風部210は前方及び内方へ向く湾曲面をなし、第1導風口214も湾曲して形成されている。このため、単純に導風口を車体前方側に向けて設けた場合よりも開口面積を大きくとることができ、走行風を効率的に導入できる。
段部150より上方におけるアウターシュラウド100の上部はタンクカバー24の係合穴35へ係合突起115を係合して一体化される。
図24は本実施例及び後述する別実施例に共通であるシュラウド22の平面視図であり、燃料タンク20に取付けた状態で示してある。この図に明らかなように、後縁部153は車幅方向外方へ張り出している。後縁部153の後方には排風口170を挟んで突出壁258(後述)が位置する。左右の前方突出部120は燃料タンク20の前方空間を囲むように前方へ突出している。なお、図中の符号28はライダー用ステップであり、シートに着座したライダーが足を置くようになっている。
側部フランジ24bとテラス260の各後部間には燃料タンク20の前部側面に形成された取付座20eが位置し、この中央部に設けられたボス20fにてタンク側突出部110がボルト止めされるようになっている(図9及び図6参照)。
後方突出部230は側壁250よりも後方へ突出し、側壁250は取付座20eが設けられている燃料タンクの前端部近傍位置から下方へ延びてシリンダ4の側面のうち前方上部側を覆う。側壁250の後端部は下方突出部130の後縁部よりも後方へ出て露出し、
この露出部が下方突出部130の後縁部を覆うように外側方へフランジ状に曲がって突出する突出壁258が上下方向に設けられる。突出壁258の下部は点火プラグ30を逃げるため前方へ曲がる逃げ部259をなしている。
第2導風部240には、左右方向へ長い長穴状の導風口242が上下方向へ複数形成され、走行風をこの導風口242から第2導風部240及び側壁250の内側へ導入し、シリンダ5の前面及び前側側面を走行風で冷却するようになっている。
アウターシュラウド100はインナーシュラウド200のほぼ全体を覆うことにより、車体全体の一体感を創出している。
第1導風部210と第2導風部240にはそれぞれ図示状態で左右へ延びる横長の第1導風口214及び第2導風口242が多段に複数形成されている。これら各導風口は前方へ向かって開口し、車体前方から走行風をシュラウド22の内側へ取り込むことができる。
第1導風口214はその大部分がダウンフレーム12の前方に位置し、熱源及び熱的にこもりやすい領域から離間して走行風を導入できるようになっている。
33はボトムブリッジ、34はトップブリッジであり、それぞれヘッドパイプ10に対してフロントフォーク26の上下を回動自在に連結している。39はメインフレーム11とダウンフレーム12を斜めに連結する補強パイプである。
排風口上部152は段部150の後端部から車体内方へ入り込み、ガイド斜面116の下端部へ接続している。このため排風口上部152を車幅方向へ広げて排風口170の横幅を幅広いものにしている(図8参照)。
第1導風部210は全体として外開き状に傾斜する。第1導風部210の後端部は最も内方へ入り込んでテラス260の前端部内側に位置し、第1導風部210の前端部はより外方側に位置し、かつ側壁250より車体内方へ入り込んだ位置にある。
第1導風部210の内面側下部は車体前方へ向いて車体内方へ張り出す前向き壁218(図18)をなし、第2導風部240の上端部と一体に接続する。
テラス260の内面側と側壁250の上端部との間はリブ225で補強されている(図17,19)。
第2導風部240に設けられている各導風口242の周囲は内方へ突出する環状壁243で囲まれている。
そのうえ、第1導風口214をダウンフレーム12の前方に位置させたので、熱源及び熱的にこもりやすい領域から離間して第1導風口214を設けることができ、ライダーへ新鮮な空気を導入することができる。
そのうえ、第2通風路400を通過した走行風が点火プラグ30及びその周囲へ導入されるため、高温になりやすい点火プラグ30及びその周囲を積極的に冷却可能となる。
これらのリブは、第2導風部240よりも上方に形成され、最上部のリブ510は、腕部23aの上端部略延長上に若干後ろ下がりに形成され、中間のリブ520は、腕部23aの下端部略延長方向に形成され、前側がリブ510より緩い傾斜でリブ510との前方側間口を広くし、後方へ行くにしたがって間隔が狭くなるようにするとともに、後端部は下方へ湾曲させて曲げ、出口側の間口も広げるようにする。最下方のリブ530はリブ520の中間部から下方へ湾曲させて曲げ、シリンダ5の上面、特に点火プラグ30近傍を後端が指向するように設ける。
一方、リブ520の下側へ入った走行風は、矢示Dのように、リブ530に案内されてシリンダ5の上部、特に点火プラグ30の近傍へ流れ、シリンダ5及び点火プラグ30の近傍を冷却する。
このとき、導風口242を通って取り込まれた走行風は、前実施例と同様にシリンダ5の側面へ流れて、Bで示す走行風でシリンダ5及び点火プラグ30の近傍を冷却する。
なお、リブ510,520,530を設け、かつインナーシュラウド200側に第1導風部210及び第1通風路内壁220を省略する点でのみ前実施例と相違し、他は同じである。
また、リブ510,520,530の数は任意に増加できる。そのうえ、リブ510,520,530は必ずしもリブ構造である必要はなく、例えば、略帯状の別体部材を用いて取付けることにより構成する等、何らかの導風構造であれば足りる。
Claims (9)
- 前後輪間に配置された燃料タンクと、その後方に配置されてライダーが着座するシートと、燃料タンクの下方に配置されるエンジンと、燃料タンクの側方の少なくとも一部を覆うシュラウドとを備えた自動2輪車の導風構造において、
前記シュラウドの上部に形成されてライダーに走行風を導く第1通風路(300)と、
前記シュラウドの下部に形成されてエンジンに走行風を導く第2通風路(400)とを備え、
前記シュラウドは、内側に配置されるインナーシュラウド(200)と外側に配置されるアウターシュラウド(100)を備え、
前記第1通風路及び第2通風路のうち一方(300)が前記インナーシュラウドとアウターシュラウド間に形成され、他方(400)が前記インナーシュラウドに形成されることを特徴とする自動2輪車の導風構造。 - 前後輪間に配置された燃料タンクと、その後方に配置されてライダーが着座するシートと、燃料タンクの下方に配置されるエンジンと、燃料タンクの側方の少なくとも一部を覆うシュラウドとを備えた自動2輪車の導風構造において、
前記シュラウドの上部に形成されてライダーに走行風を導く第1通風路(300)と、
前記シュラウドの下部に形成されてエンジンに走行風を導く第2通風路(400)とを備え、
前記第1通風路(300)内に上下方向へ伸びるリブ(222)を形成するとともに、このリブの上部を開放したことを特徴とする自動2輪車の導風構造。 - 前記エンジンの側面に点火プラグ(30)が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載した自動2輪車の導風構造。
- 前記第1通風路(300)の導入口(124)が、エンジンを懸架し車体フレームの一部をなすダウンフレーム(12)より前方に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載した自動2輪車の導風構造。
- 前記第1通風路の導入口(124)が、エンジンを懸架し車体フレームの一部をなすダウンフレーム(12)より前方に配置され、
前記シュラウドは、内側に配置されるインナーシュラウド(200)と外側に配置されるアウターシュラウド(100)を備え、
前記第1通風路及び第2通風路のうち一方(300)が前記インナーシュラウド(200)とアウターシュラウド(100)間に形成され、他方(400)が前記インナーシュラウド(200)に形成されることを特徴とする請求項2に記載した自動2輪車の導風構造。 - 前記シュラウドに設けられる前記第1通風路(300)の導入口(124)が車体内方側に向けて開口していることを特徴とする請求項4に記載した自動2輪車の導風構造。
- 前記第2通風路(400)を形成する前記シュラウド(200)の内面がエンジンのシリンダ軸線(CL)前方でかつエンジン(5)側面を指向して形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載した自動2輪車の導風構造。
- 前記アウターシュラウド(100)の後方に前記インナーシュラウド(200)の少なくとも一部を外部へ露出させるように形成するとともに、
前記インナーシュラウドの露出部に、前記アウターシュラウドの後縁より車幅方向外方へ突出する突出壁(258)を形成することを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の導風構造。 - 前記アウターシュラウドの後縁に、前記第1通風路の排風路(170)から後方及び上方に向かって指向するガイド部(116)を形成したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の導風構造。
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