JP2008254722A - 自動二輪車の後部車体カバー構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者(運転者)の取り回し操作時や走行時に、車体カバーの側方を伝わって、車体カバーの側方に水が流れ、操作者(運転者)に水がかからないようにした自動二輪車の後部車体カバー構造を提供したい。
【解決手段】乗員が着座するシートの下方又は車両の後部を覆い、少なくとも上向きに臨む上面部42を有し、この上面部42が車両の後方から見たときに車幅方向の中央部付近が上方に凸となるように湾曲して形成された自動二輪車の後部車体カバー41構造において、車体カバー41の上面部42に、車両の前後方向に延びて水をガイドするガイド手段43,43を有する自動二輪車の後部車体カバー構造。
【選択図】図2
【解決手段】乗員が着座するシートの下方又は車両の後部を覆い、少なくとも上向きに臨む上面部42を有し、この上面部42が車両の後方から見たときに車幅方向の中央部付近が上方に凸となるように湾曲して形成された自動二輪車の後部車体カバー41構造において、車体カバー41の上面部42に、車両の前後方向に延びて水をガイドするガイド手段43,43を有する自動二輪車の後部車体カバー構造。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動二輪車の後部の設けられる車体カバーの上面部の溜まる水の排水性、流出性を向上させた、自動二輪車の後部車体カバー構造に関するものである。
自動二輪車の車体後部には、乗員が着座するシートの下方又は車両の後部を覆う車体カバーが設けられている。
従来、車体カバーとしてその後部上にキャリアを取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−183381号公報
従来、車体カバーとしてその後部上にキャリアを取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の技術は、スクーター型自動二輪車おいて、シート後方で、後輪上方に臨むアッパーフレームカバー内には、図6で示されるように左右方向の中央部に燃料タンクの燃料注入口を嵌合して配設し、カバー中央部の燃料注入口の左右には凹部を設け、凹部の底面の一部には、水抜き孔を設け、水抜き孔を介してカバーの中央部、従って、凹部に浸入した水の排水を行っている。また、アッパーフレームカバー上にキャリアを配設した構造である。
以上の特許文献1の技術は、キャリア下方のアッパーフレームカバーに、底に水抜き孔を備える凹部を備え、降雨や洗車等でアッパフレームカバー上に滴下した水は凹部に溜まり、水抜き孔から排出されることとなるが、排水量以上の水がアッパフレームカバー上に供給されると、水は凹部から溢れ、溢流となってアッパカーの側方に流れ、車両取り回し時に操作者に水がかかる不都合が発生し、又前後に二人乗りした場合には、溢流となった雨水は功績の同乗者に両脚や、両足にかかることとなる。
本発明は、自動二輪車の後部車体カバーのシート下方や後部に降雨等で水が供給された際、排水孔を介することなく、車体カバーの後方に水をガイドして排水し、車体カバーの側方に水が流れないようにし、特に走行時には水を車体カバーの後方に流して車両後方に排出し、運転者、同乗の脚や足に雨水等がかかるのを防止し、又操作者の取り回し操作時に、車体カバーの側方を伝わって、車体カバーの側方に水が流れ、操作者(運転者)に水がかからないようにした自動二輪車の後部車体カバー構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、乗員が着座するシートの下方又は車両の後部を覆い、少なくとも上向きに臨む上面部を有し、この上面部が車両の後方から見たときに車幅方向の中央部付近が上方に凸となるように湾曲して形成された自動二輪車の後部車体カバー構造において、車体カバーの上面部に、車両の前後方向に延びて水をガイドするガイド手段を有することを特徴する。
請求項2は、請求項1において、前記ガイド手段は、車体カバーの上面部に左右一対で設けられるとともに、車両前後方向に延びる突起部を有することを特徴とする。
請求項3は、請求項2において、前記突起部は、車両後方に向かって漸次低くなるように形成されることを特徴とする。
請求項4は、請求項3において、前記突起部は、車両後方から見たときに、車両外側の壁部を垂直面とした直角三角形に形成したことを特徴とする。
請求項5は、請求項2〜請求項4何れか1項において、前記車体カバーの上面部の上方には、荷物を搭載するキャリアが設けられ、このキャリアを支持する脚部が、前記上面部の左右の突起部の間の中央付近にて車体後部に固定されていることを特徴とする。
請求項6は、請求項5において、前記上面部の左右の突起部の間に設けられた開口を貫通する締結部材にてキャリアの脚部が車体後部に固定され、上面部には、開口の周囲が上方に隆起した隆起部が設けられていることを特徴とする。
請求項7は、請求項2〜請求項6の何れか1項において、前記突起部が車体カバーに一体に形成されることを特徴とする。
請求項8は、請求項1において、前記ガイド手段は、車両の前後方向に延びる凹部であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、自動二輪車の後部車体カバーの上面部を、車両の後方から見て車幅方向の中央部付近が上方に凸となるように湾曲して形成し、車体カバーの上面部に、車両の前後方向に延びて水をガイドするガイド手段を設けたので、
上面部に降った雨水をガイドにより車両後方に導いて排水し、上面から車両側方に流れ落ちる水を低減して、車両取り回し時等の際に、操作者(運転者)にかかるのを低減することができる。
従って、後部車体カバーのシート下方や後部に降雨等で水が供給された際、車体カバーの後方にガイド手段により水は後方に排水され、車体カバーの側方に水が流れるのを防止することができる。
特に走行時には、降雨等で、車体カバーに供給される水は、前後方向に延びるガイド手段により、走行風と相俟って、車体カバーの後方に流れて車両後方に排出される。
これにより、車体カバーを通じて運転者、同乗の脚や足に雨水等がかかるのを防止し、又操作者の取り回し操作時に、車体カバーの側方を伝わって、車体カバーの側方に水が流れ、操作者(運転者)に水がかからないようにさせることができる。
そして以上を、車体カバーに前後方向にガイド手段を設けることで達成し得るので、簡単な構造で上記した効果を得ることができる。
上面部に降った雨水をガイドにより車両後方に導いて排水し、上面から車両側方に流れ落ちる水を低減して、車両取り回し時等の際に、操作者(運転者)にかかるのを低減することができる。
従って、後部車体カバーのシート下方や後部に降雨等で水が供給された際、車体カバーの後方にガイド手段により水は後方に排水され、車体カバーの側方に水が流れるのを防止することができる。
特に走行時には、降雨等で、車体カバーに供給される水は、前後方向に延びるガイド手段により、走行風と相俟って、車体カバーの後方に流れて車両後方に排出される。
これにより、車体カバーを通じて運転者、同乗の脚や足に雨水等がかかるのを防止し、又操作者の取り回し操作時に、車体カバーの側方を伝わって、車体カバーの側方に水が流れ、操作者(運転者)に水がかからないようにさせることができる。
そして以上を、車体カバーに前後方向にガイド手段を設けることで達成し得るので、簡単な構造で上記した効果を得ることができる。
請求項2に係る発明では、ガイド手段を車体カバーの上面部に左右一対設けられ、車両前後方向に延びる突起部を有するため、突起部により車両後方に排水し、上面から車両側方に流れ落ちる水を低減して、車両取り回し時等の際に、水が操作者(運転者)にかかることを低減することができる。
従って、前後方向に延びる突起部により、車体カバー上面から両側方に流れ落ちる水を低減し、車両後方へ水の排水を確実化し、車体カバー上面から両側方に流れ落ちる水を低減し、走行中に水が乗員の足下の流れ落ちるのを防止し、特に操作者の取り回し操作時に、車体カバーの側方を伝わって、車体カバーの側方に水が流れ、操作者(運転者)にかかることを確実に低減することができる。
従って、前後方向に延びる突起部により、車体カバー上面から両側方に流れ落ちる水を低減し、車両後方へ水の排水を確実化し、車体カバー上面から両側方に流れ落ちる水を低減し、走行中に水が乗員の足下の流れ落ちるのを防止し、特に操作者の取り回し操作時に、車体カバーの側方を伝わって、車体カバーの側方に水が流れ、操作者(運転者)にかかることを確実に低減することができる。
請求項3に係る発明では、車体カバーの上面部に、車両前後方向に左右一対設けられる突起部を、車両後方に向かって漸次低くなるように形成したので、
走行時に左右の突起部に沿って流れる走行風が、漸次低くなる突起部から剥離し易くなり、剥離した走行風が突起部の後部において乱流を起こしながら車両後方に流れる。この乱流により、上面に溜まった水を車両後方へ吹き飛ばすことができる。
従って、走行時においては、車体カバー側方への水の流れ落ちを確実に防止することができる。
走行時に左右の突起部に沿って流れる走行風が、漸次低くなる突起部から剥離し易くなり、剥離した走行風が突起部の後部において乱流を起こしながら車両後方に流れる。この乱流により、上面に溜まった水を車両後方へ吹き飛ばすことができる。
従って、走行時においては、車体カバー側方への水の流れ落ちを確実に防止することができる。
請求項4に係る発明では、前記した突起部を、車両後方から見たときに、車両外側の壁部を垂直面とした直角三角形に形成したので、乱流を発生させる走行風を十分に突起部に沿って導くことができ、乱流による水の吹き飛ばし効果を一層高めることができる。
請求項5に係る発明では、車体カバーの上面部の上方に、荷物を搭載するキャリアが設け、キャリアを支持する脚部を上面部の左右の突起部の間の中央付近にて車体後部に固定したので、キャリアを設けた場合であっても、脚部が突起間の中央付近に固定しているため、脚部が突起部の位置や形状に影響を与えることなく突起部を配設することができ、設計の自由度を確保しながらキャリアを配設することができる。
請求項6に係る発明では、上面部の左右の突起部の間に設けられた開口を貫通する締結部材にてキャリアの脚部が車体後部を固定し、上面部には、開口の周囲が上方に隆起した隆起部を設けたので、雨水が締結部材に流れてゆくことを隆起部で防止することができ、締結部材が雨水等で侵浸されるのを防止し、締結部材の耐久性を確保することができる。
請求項7に係る発明では、突起部を車体カバーに一体に形成したので、部品点数を増加させることなく、突起部を後部車体カバーに設けることができ、コスト低減を図ることができる。
請求項8に係る発明では、ガイド手段を車両の前後方向に延びる凹部としたので、凹部により前後方向に排水し、上面から車両側方に流れ落ちる水を低減して、車両取り回し時等の際に操作者(運転者)に水がかかるのを低減することができ、突起部と同様の効果を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明においては、自動二輪車の走行方向前方を前方とし、後方を後方とした。また、乗員(運転者)が自動二輪車乗った状態で前方を向く場合、乗員の左側を左方とし、右側を右方とする。
図1は、本発明を適用したスクータ型自動二輪車の左側面図である。
本発明においては、自動二輪車の走行方向前方を前方とし、後方を後方とした。また、乗員(運転者)が自動二輪車乗った状態で前方を向く場合、乗員の左側を左方とし、右側を右方とする。
図1は、本発明を適用したスクータ型自動二輪車の左側面図である。
車両10は、車体フレーム11の前端を構成するヘッドパイプ12に操舵自在にフロントフォーク13が取り付けられており、このフロントフォーク13に設けられたステアリング軸14に、ハンドル軸15が取り付けられ、フロントフォーク13の下端に前輪16が取り付けられている。
車体フレームを構成するメインフレーム17中間部に、リンク18を介してパワーユニット19が揺動自在に枢支され、パワーユニット19の後端部に後輪20が取り付けられ、パワーユニット19の後端部とメインフレーム17の後部とにリヤクッションユニット21が掛け渡して取り付けられた自動二輪車である。
車体フレームを構成するメインフレーム17中間部に、リンク18を介してパワーユニット19が揺動自在に枢支され、パワーユニット19の後端部に後輪20が取り付けられ、パワーユニット19の後端部とメインフレーム17の後部とにリヤクッションユニット21が掛け渡して取り付けられた自動二輪車である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から斜め下方に延びるダウンフレーム22と、このダウンフレーム22の下部から左右後方に延び、後部で後方斜めに上方に延び、左右の後端同士が連結されたメインフレーム17とからなる。
尚、23はメインスタンド24を支持する下部フレームである。図中の25はハンドルカバー、26はメーターバイザーである。64はヘッドライトである。
尚、23はメインスタンド24を支持する下部フレームである。図中の25はハンドルカバー、26はメーターバイザーである。64はヘッドライトである。
メインフレーム17の前部は、不図示の支持部材を介してステップフロア100を支持している。
また、メインフレーム17とステップフロア100との間には、後輪20に制動力を与える、後輪ドラムブレーキ101を作動させるブレーキペダル102の支軸103が設けられている。後輪の後上方はリヤフェンダ121で覆われている。
また、メインフレーム17とステップフロア100との間には、後輪20に制動力を与える、後輪ドラムブレーキ101を作動させるブレーキペダル102の支軸103が設けられている。後輪の後上方はリヤフェンダ121で覆われている。
パワーユニット19は、その前部を構成するエンジン104と、クランク軸105に連結される駆動プーリ106と、Vベルト107を介して駆動力が伝達される従動プーリー108とで構成され、エンジン104の後部に一体的に設けられた無段変速機109とを備えている。
エンジン104は、上部に吸気装置110、下部に排気装置111が接続されている。
エンジン104は、上部に吸気装置110、下部に排気装置111が接続されている。
吸気装置110は、エンジン104のシリンダヘッド112の上部に接続された吸気管113と、この吸気管113に接続されたスロットルボディ114と、このスロットルボディ114にコネクティングチューブ115を介して接続されたエアクリーナー116とを備えている。エアクリーナー116は、パワーユニット19の後方上部に取り付けられている。
排気装置111は、シリンダヘッド112の下部に接続された排気管117と、この排気管117の後端部に接続されたマフラー118とを備えている。このマフラー118には、マフラー118内の排気ガスに空気を供給して未燃ガスを燃焼させるための2次空気供給装置119が接続されている。
排気装置111は、シリンダヘッド112の下部に接続された排気管117と、この排気管117の後端部に接続されたマフラー118とを備えている。このマフラー118には、マフラー118内の排気ガスに空気を供給して未燃ガスを燃焼させるための2次空気供給装置119が接続されている。
図1で理解できるように、車両を操縦するためのハンドルが取り込まれるハンドルカバー25がヘッドパイプ12の上端部に設けられる。メーターバイザ26は、ハンドルカバー25に合わせた形状を有し、板状に構成され、その左右両側がハンドルカバー25に取り付けられ、ハンドルカバーの外面との間に上方が開口する空間を形成する。
図10は、本発明に係る車両のハンドルカバー25とメーターバイザー26の正面図であり、図11は、本発明に係る車両のハンドルカバー25とメーターバイザー26の図10のI矢視方向から見た底面図である。
図10と図11に示すように、メーターバイザー26の下端部とハンドルカバー25の間に隙間tを設ける。
図10と図11に示すように、メーターバイザー26の下端部とハンドルカバー25の間に隙間tを設ける。
この隙間tを設けたため、メーターバイザー26とハンドルカバー25の間の空間に物が入った場合、物を簡単に取り除くことができる。
また、雨水等が溜まるのを防止することができる。隙間tは、時に制限はないが、雨水等が溜まらない形であれば十分である。
尚、ハンドルカバー25とメーターバイザー26の形状を変えれば、車両走行中、前記隙間tを通して走行風が運転者(ライダー)にガイドされるため、快適に運転することができることとなる。
また、雨水等が溜まるのを防止することができる。隙間tは、時に制限はないが、雨水等が溜まらない形であれば十分である。
尚、ハンドルカバー25とメーターバイザー26の形状を変えれば、車両走行中、前記隙間tを通して走行風が運転者(ライダー)にガイドされるため、快適に運転することができることとなる。
図1において、フロントカバー61は、ステアリング軸14、ヘッドパイプ12等を囲むように車両の前方に設けられる。ヘッドライト64は、メーターバイザー26に対してステアリング軸14の方向と略平行な直線状に位置するようにメーターバイザー26の斜め下にフロントカバーに結合される。
図8は、本発明に係るヘッドライトの正面図で、図8に示すように、ヘッドライト64の上方で、上部のフロントカバー61にリブ63により分けられる左右一対の開口62,62が設けられている。
上記開口62,62により、ヘッドライト64の熱を逃がし、冷却性の向上を図ると共に、フロントカバー61内部に設置された部品を塵埃から保護し、外観性も向上することができる。
図8は、本発明に係るヘッドライトの正面図で、図8に示すように、ヘッドライト64の上方で、上部のフロントカバー61にリブ63により分けられる左右一対の開口62,62が設けられている。
上記開口62,62により、ヘッドライト64の熱を逃がし、冷却性の向上を図ると共に、フロントカバー61内部に設置された部品を塵埃から保護し、外観性も向上することができる。
詳しく言えば、車両走行中、タイヤから巻き上げられた塵埃が、フロントカバー61内に溜まり、機能部品等に影響することとなるが、上記の構造であれば、走行風を利用して、開口から導入された空気により塵埃を抑制する。
尚、図8において、開口62,62が、リブ63により分けられて左右一対に設けられるが、リブ63を設置せずに開口62を一つ設けても良い。空気が導入し、且つフロントカバーの単調な外観もデザイン効果を向上させるものであれば良く、開口は実施の形態のように二つに制限されるものではない。
尚、図8において、開口62,62が、リブ63により分けられて左右一対に設けられるが、リブ63を設置せずに開口62を一つ設けても良い。空気が導入し、且つフロントカバーの単調な外観もデザイン効果を向上させるものであれば良く、開口は実施の形態のように二つに制限されるものではない。
図9は、本発明に係るヘッドライトの斜視図であり、図9に示されるように、ヘッドライト64には、リフレクター面から後方に延出した延出部65に、別体の樹脂製(半透明)プレート66が取り付けられている。
従来は、リフレクター面のアルミ蒸着を施した部品を使い、ヘッドライト外観を飾り付けているため、ヘッドライト外観意匠を簡単に変更することができない。その外観の違いを出すには、新たに飾り板の金型を製作する必要がある。
上記樹脂プレート66を使用することにより、樹脂の色の変更で簡単に外観の違いを表現することができる。
また、他の車両のへドライと等の光が樹脂製(半透明)プレート66を通過し、反射できる。通過した光は、夜間ヘッドライト全体に映し出すことにより、被視認性の向上が図れる。
従来は、リフレクター面のアルミ蒸着を施した部品を使い、ヘッドライト外観を飾り付けているため、ヘッドライト外観意匠を簡単に変更することができない。その外観の違いを出すには、新たに飾り板の金型を製作する必要がある。
上記樹脂プレート66を使用することにより、樹脂の色の変更で簡単に外観の違いを表現することができる。
また、他の車両のへドライと等の光が樹脂製(半透明)プレート66を通過し、反射できる。通過した光は、夜間ヘッドライト全体に映し出すことにより、被視認性の向上が図れる。
図1において、当該車両10は、後部にシート32を有する。荷物を搭載するキャリア33が、このシート32を囲んで操作者(運転者)又は同乗者が把持するグラブレール34に連結され、キャリア33は、グラブレール34の後部から車両前後方向において後側(図1においての右側)へ延びる。また、キャリア33が車両後方に延びると共に、やや上に傾斜している。
キャリア33の下方には、後部車体カバー41が車両後部を囲むように設けられている。サイドカバー35が後部車体カバー41に繋げられ、サイドカバー35で車両10のサイド部を覆うようになっており、その前方であって、シート32の前部下方をボディカバー120で覆うようになっている。
キャリア33の下方には、後部車体カバー41が車両後部を囲むように設けられている。サイドカバー35が後部車体カバー41に繋げられ、サイドカバー35で車両10のサイド部を覆うようになっており、その前方であって、シート32の前部下方をボディカバー120で覆うようになっている。
図2は、本発明に係る車両の車体後部を示す背面図であり、図3は、本発明に係る車両の後部車体カバーを示す斜視図である。
図2において、後部車体カバー41が上に後面視で凸となるように湾曲し、左右対称な形を呈する。後部車体カバー41の下に、後部車体カバー41の側縁と後縁を囲むようにリアコンビネーションランプ36が設けられている。
後部車体カバー41の後縁が円弧状をなし、リアコンビネーションランプ36の後縁の弧度と一致するように形成されている。後部車体カバー41の両側に、後縁と近接する部分に、車体幅中心に凹むように切り欠け部46を設ける(図3参照)。切り欠け部46を形成することにより、リアコンビネーションランプ36のウインカー37の上部の一部が上方に露出し、視認し易くなる。
図2において、後部車体カバー41が上に後面視で凸となるように湾曲し、左右対称な形を呈する。後部車体カバー41の下に、後部車体カバー41の側縁と後縁を囲むようにリアコンビネーションランプ36が設けられている。
後部車体カバー41の後縁が円弧状をなし、リアコンビネーションランプ36の後縁の弧度と一致するように形成されている。後部車体カバー41の両側に、後縁と近接する部分に、車体幅中心に凹むように切り欠け部46を設ける(図3参照)。切り欠け部46を形成することにより、リアコンビネーションランプ36のウインカー37の上部の一部が上方に露出し、視認し易くなる。
図2と図3に示すように、後部車体カバー41は、シート32の下方又は後方の車両を覆い、少なくとも上向きに臨む上面部42と、上面部42の前部に位置する堰部44とを有する。上面部42が、車両後方から見たときに、中央部付近が上方に凸となるようになだらかに湾曲するように形成される。
また、上面部42の前後の高さを比較する場合、全体から見れば、前部の方が後部より高くなり(図5参照)、雨水が車両後部に流れ易くなる。上面部42より高く設けられている堰部44は、水が車両前方に流れることを避けるために用いられる。
また、上面部42の前後の高さを比較する場合、全体から見れば、前部の方が後部より高くなり(図5参照)、雨水が車両後部に流れ易くなる。上面部42より高く設けられている堰部44は、水が車両前方に流れることを避けるために用いられる。
図4は、本発明に係る車両の後部車体カバーを示す平面図であり、図5は、本発明に係る車両の後部車体カバーを示す左側面図である。
図4のように、上面部42には、前端部が上記堰部44に繋がる左右一対の突起部43,43が設けられている。図2、図3、図5を併せて参照して理解し得るように、前記上面部42に形成された突起部43,43は左右一対で上方に凸となり、略車両前後方向に延びるように設けられている。
突起部43,43により、後部車体カバー41の上面に降った雨が車両後方に導いて排水するため、上面から車両側方に流れ落ちる水を低減することができる。
図4のように、上面部42には、前端部が上記堰部44に繋がる左右一対の突起部43,43が設けられている。図2、図3、図5を併せて参照して理解し得るように、前記上面部42に形成された突起部43,43は左右一対で上方に凸となり、略車両前後方向に延びるように設けられている。
突起部43,43により、後部車体カバー41の上面に降った雨が車両後方に導いて排水するため、上面から車両側方に流れ落ちる水を低減することができる。
突起部43,43は、車両後方に向かって漸次低くなり、最終に突起部43,43の頂点の高さが上面部42と面一となるように形成される。突起部43,43が暫時低くなるため、走行時に左右の突起部43,43に沿って流れる走行風が、上面部42に溜まった水を車両後方に吹き飛ばすことができる。
また、車両後方から見て、突起部43,43は、その車体が外側の壁面を垂直面Vとした略直角三角形に形成され、突起部43,43の車体内側の壁面が直角三角形の斜辺となる。
これにより、前記乱流を起こす走行風を十分に突起部43,43に沿って導くことができ、乱流による吹き飛ばし効果が高まる。但し、突起部43,43は、上記の形状に限られず、上方に凸となるものでれば良い。
これにより、前記乱流を起こす走行風を十分に突起部43,43に沿って導くことができ、乱流による吹き飛ばし効果が高まる。但し、突起部43,43は、上記の形状に限られず、上方に凸となるものでれば良い。
本実施例に於いて、突起部43,43は、前記後部車体カバー41に一体に成形されるが、前記後部車体カバー41と独立的に成形されても良い。
但し、突起部43,43が、前記後部車体カバーと一体に形成される場合は、部品点数を増加させることなく、コスト低減を図ることができる。
但し、突起部43,43が、前記後部車体カバーと一体に形成される場合は、部品点数を増加させることなく、コスト低減を図ることができる。
後部車体カバー41の上方に、キャリア33がシートレールと連結して車両後方に延びるように設けられる。
図6は、本発明に係る車両のキャリアの平面図であり、図7は本発明に係る車両のキャリアの左側面図である。
図6と図7に示すように、キャリア33は、脚部51とキャリアパーツ53とを有する。脚部51は略U字形の構造を有し、その下端の略中央に車体後部に取り付けるための中央部分を形成する。
図6は、本発明に係る車両のキャリアの平面図であり、図7は本発明に係る車両のキャリアの左側面図である。
図6と図7に示すように、キャリア33は、脚部51とキャリアパーツ53とを有する。脚部51は略U字形の構造を有し、その下端の略中央に車体後部に取り付けるための中央部分を形成する。
上記脚部51の下端部は、車体後部カバー41の上面部42に設けられた取り付け孔45を貫通する締結部材54で車体後部に固定する(図2参照)。
脚部51の両上端がキャリアパーツ53を支持するように、キャリアパーツ53に溶接等により連結する。
本実施例においては、前記中間部52はパイプ状の脚部を潰して板状に形成したものである。
脚部51の両上端がキャリアパーツ53を支持するように、キャリアパーツ53に溶接等により連結する。
本実施例においては、前記中間部52はパイプ状の脚部を潰して板状に形成したものである。
本発明において、取りつけ孔45が突起部43,43の間に設けられるため、脚部51が突起部43,43から離間している。そのため、突起部43,43の位置や形状に影響を与えることが無く、また、バランス良くキャリアパーツ53を支持することができる。
取りつけ孔45が上面部42の中央付近に設置される場合、水が取りつけ孔45を通して後部車体カバー41の内部に落ちる虞があるため、本実施例においては、上面部42には、取りつけ孔45の周囲が上方に隆起した隆起部が設けられ、当該隆起部により着実に水の後部車体カバーの内部に流れることを防止することができる。
勿論、孔45の周りに隆起部を設けないで、孔45の周囲を密封部材で未婦得しても良い。さらに、言うまでもなく、キャリア33が設けられていない場合、前記取り付け孔45は不要となる。
勿論、孔45の周りに隆起部を設けないで、孔45の周囲を密封部材で未婦得しても良い。さらに、言うまでもなく、キャリア33が設けられていない場合、前記取り付け孔45は不要となる。
図12は、本発明の別実施例を示す図面で、別実施例の図3と同様の後部車体カバーを示す斜視図である。
本実施例では、後部車体カバー41の上面部42の後半部142の左右方向(車体の幅方向)の中間部に、所定幅、実施例では突起部43,43の間の間隔に相当する幅の凹部
143を設け、凹部143は前記堰部44の後方から後部車体カバー41の後端部41aまで設けられ、凹部143は143aが高い位置で、後端部143bが低い位置となるように後下傾し、後方に開放されている。
この凹部を、車体前後方向に設けられた凹部からなるガイド手段としたものである。
本実施例では、後部車体カバー41の上面部42の後半部142の左右方向(車体の幅方向)の中間部に、所定幅、実施例では突起部43,43の間の間隔に相当する幅の凹部
143を設け、凹部143は前記堰部44の後方から後部車体カバー41の後端部41aまで設けられ、凹部143は143aが高い位置で、後端部143bが低い位置となるように後下傾し、後方に開放されている。
この凹部を、車体前後方向に設けられた凹部からなるガイド手段としたものである。
上述した実施例では、突起部43,43をガイド手段として、左右一対の突起部43,43を上面部42に設けることにより、水を車両方向に導いて排水する例を示したが、車両前後方向に左右一対の溝を設け、この溝をガイド手段としても良い。また、突起部43,43または溝は、車両前後方向に延びるように設けられれば、一対よりも多くても良い。
また、上述した実施例では、上面部が車両後方から見たときに中央付近が上方に凸となるように湾曲するように形成したが、後部車体カバー構造としては、上面部は両側が高く、中央付近が下方に凹み、水が凹みにガイドされて排水されるようにしても良い。
この場合、突起部または溝を設けなくても良い。
また、上述した実施例では、上面部が車両後方から見たときに中央付近が上方に凸となるように湾曲するように形成したが、後部車体カバー構造としては、上面部は両側が高く、中央付近が下方に凹み、水が凹みにガイドされて排水されるようにしても良い。
この場合、突起部または溝を設けなくても良い。
本発明に係る自動二輪車の車体後部カバー構造は、スクータ型自動二輪車に好適である。
10…車両(自動二輪車)、 32…シート、 33…キャリア、 41…後部車体カバー、 42…上面部、 43…ガイド手段である突起部、 45…取り付け孔、 54…締結部材。
Claims (8)
- 乗員が着座するシートの下方又は車両の後部を覆い、少なくとも上向きに臨む上面部を有し、この上面部が車両の後方から見たときに車幅方向の中央部付近が上方に凸となるように湾曲して形成された自動二輪車の後部車体カバー構造において、
前記車体カバーの上面部に、車両の前後方向に延びて水をガイドするガイド手段を有する、
ことを特徴する自動二輪車の後部車体カバー構造。 - 前記ガイド手段は、前記車体カバーの上面部に左右一対で設けられるとともに、車両前後方向に延びる突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
- 前記突起部は、車両後方に向かって漸次低くなるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
- 前記突起部は、車両後方から見たときに、車両外側の壁部を垂直面とした直角三角形に形成したことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
- 前記車体カバーの上面部の上方には、荷物を搭載するキャリアが設けられ、このキャリアを支持する脚部が、前記上面部の左右の突起部の間の中央付近にて車体後部に固定されていることを特徴とする請求項2〜請求項4何れか1項に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
- 前記上面部の左右の突起部の間に設けられた開口を貫通する締結部材にて、前記キャリアの脚部が車体後部に固定され、前記上面部には、前記開口の周囲が上方に隆起した隆起部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
- 前記突起部が車体カバーに一体に形成されることを特徴とする請求項2〜請求項6の何れか1項に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
- 前記ガイド手段は、車両の前後方向に延びる凹部であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の後部車体カバー構造。
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